NAXOS [8.579...]
クラシックの世界をリードする独立系レーベル。1987年の創立以来、重複するレパートリーを避け、幅広い種類の楽曲と質の高い録音を提供し続けている。
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ブランカフォート(1897-1987):
〈歌曲全集 第2集〉
山の歌/子供の歌
カタルーニャの伝統的な歌他 [アンナ・アラス・イ・ホーベ、ミケル・ビリャルバ]BLANCAFORT, M.: Songs (Complete), Vol. 2 (Alàs i Jové, Villalba)
発売日:2026年03月27日
NMLアルバム番号:8.579170CD価格:1,900円(税込)
ブランカフォートは、バルセロナ近郊の温泉町で育ち、父が経営するピアノ・ロール工場を通じて芸術と音楽に親しみました。若くしてモンポウと出会い、その影響でパリへ渡り作曲家を志します。彼の音楽はフランス的な明快さを持ち、ロマン主義やワーグナー的情念を排し古典的な均衡と美を追求したもの。簡潔で親密な作風は高く評価されましたが、やがて家庭の事情でバルセロナに戻り、カタルーニャの伝統を取り入れた作品を多く残しました。 彼の歌曲はどれもカタルーニャの詩人の詩を通じて、民謡風の親密な世界を描き出しており、これらは、フランコ独裁政権下で抑圧されたカタルーニャ文化への愛情と自由への希求を映し出すとともに、メランコリックな響きも感じられます。
収録作曲家:
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フィンランドの
ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
パルムグレン、ハーパライネン、メリカント、ライティオ [リンダ・ヘドルンド、ヨーゼフ・ハールス、ラ・テンペスタ管弦楽団]発売日:2026年02月27日
NMLアルバム番号:8.579185CD価格:2,100円(税込)
このアルバムは、長く顧みられることのなかったフィンランドの作品に新たな光を当てるものです。いずれの作品も深い感情表現や鮮やかな色彩、そして大胆な発想に満ちたもので、忘れられていたとは思えない豊かな魅力を放っています。作品を通じて聴き手は、フィンランド音楽の秘められた領域へと踏み込み、伝統とモダニズムが交差し、民謡の精神が新たな表現へと姿を変える19世紀から20世紀の息遣いを体感することができます。 中でも演奏者ヘドルンドのお気に入りというライティオの「夜想曲」は、親密かつ夢幻的な響きが印象的。またエングルンドの「ロマンス」は、彼がマルクス・エジェというペンネームで作曲した映画「リンゴは落ちる」の音楽からの美しい小品。ヴァイオリンとオーケストラが奏でる豊かな音色を通して、フィンランド音楽の多様性に触れる貴重な体験を与えてくれる1枚です。
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Tales of Fate - 運命の物語
エスプラ、ハーバ、
ストラスフォーゲル、ホセ:
ギター作品集 [クリストフェ・デジュール]発売日:2026年02月13日
NMLアルバム番号:8.579182CD価格:2,100円(税込)
このアルバムでクリストフェ・デジュールが取り上げる4作品は、いずれも作曲後長く初演されなかったという数奇な運命を持っています。たとえば、アンドレス・セゴビアに献呈されながらも長年日の目を見なかったエスプラの作品は、複雑なリズムと和声が魅力です。ハーバの忘れられていたソナタには、彼らしい鋭い和声感覚と自由な展開が息づき、ストラスフォーゲルによる大規模な三部作は、厳粛な祈りのような序奏から抒情的なエレジー、技巧を尽くした終曲で構成されています。そしてアントニオ・ホセのソナタには、スペイン独自の抒情と現代性が鮮やかに結晶、いずれも20世紀ギター音楽の豊かな多様性を物語る作品です。 クリストフェ・デジュールはデンマーク出身のギタリスト。多くの新作初演や編曲を手がけ、特にトリオ・カンパネラでの《イベリア》《ゴイェスカス》全曲編曲が国際的評価を得ました。Naxosから「クラシック・ギター・トランスクリプションの芸術」(8.574259)も発表しています。
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ショール(1970-):
〈作曲家のノート 第6集〉
チェロ協奏曲 第2番・第3番
私の子供たちのための2つの歌他 [ナレク・アフナザリャン、ドミトリ・ヤブロンスキー、セルゲイ・スムバチャン、ダニエル・ライスキン、キーウ・ヴィルトゥオージ]発売日:2026年01月16日
NMLアルバム番号:8.579144CD価格:2,100円(税込)
心安らぐメロディとハーモニー、安心感のある古典的な構成、現代的で爽快なスピード感などが絶妙にマッチして人気を高めつつあるショール作品。チェロ協奏曲ではチャイコフスキー・コンクールの優勝者、アフナジャリャンを独奏者に迎えているのが大きなポイントです。 「チェロ協奏曲第2番」は新型コロナ感染症のパンデミック期に生まれた作品で、どこか暗く不安な雰囲気を帯びています。第1楽章では独奏チェロとオーケストラが絶え間ない掛け合いを繰り広げ、第2楽章では悲しみを込めたチェロの旋律が印象的に響きます。終楽章では緊張感のあるテーマが再び現れ、華やかな技巧でクライマックスを迎えます。 「チェロ協奏曲第3番」は、ショールらしい抒情性と技巧が光る作品です。第1楽章はリズミカルで明るく、第2楽章ではチェロがまるで歌うように心を込めて旋律を奏で、第3楽章ではエネルギッシュでスリリングな展開が楽しめます。 「ユモレスク」と「私の子供たちのための2つの歌」は、父親としての愛情が込められた温かい小品です。「ユーモレスク」は軽やかでどこか懐かしく、「マークの子守歌」は優しく包み込むような音楽、「ナタリーのワルツ」は娘の誕生を喜びに満ちたワルツで表現しています。
収録作曲家:
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グラナドス(1867-1916):
スペイン舞曲集
スペイン奇想曲 [アスレホス・ギター・デュオ]発売日:2026年01月16日
NMLアルバム番号:8.579166CD価格:2,100円(税込)
グラナドスの初期ピアノ作品『スペイン舞曲集』と『スペイン奇想曲』は、スペインの民俗音楽と洗練された旋律を見事に融合させています。各曲には文化的・個人的なつながりを示唆する献辞が付され、それぞれが独自の色彩を放つもの。多くの舞曲は三部形式(A-B-A)という構成を基本としていますが、なかには例外的な形式を持つ曲もあり、第3番や第9番では変奏や新しいエピソードが取り入れられるなど、19世紀ヨーロッパで流行したピアノ音楽やサロン音楽の影響も感じられ、第4番「ビリャネスカ」ではルネサンス音楽への関心もうかがえます。またピアノで描かれたスペインの情景は、ギター・デュオの編曲でも自然に表現され、音楽的絵画としての魅力が際立っています。 演奏はアスレホス・ギター・デュオ。ペーザロ生まれのデラ・キアーラは、故郷の音楽院とシエナのキジアーナ音楽院で研鑽を積み、パレルモ・マッシモ劇場管やマルケ・フィル等と共演。2024年にナクソスから初のギター作品アルバムをリリース(8.579103)、好評を博しました。ロカットはステファノ・グロンドーナに師事し、いくつかの国際コンクールで入賞を果たしています。パルマやフェラーラのオーケストラと共演し、欧州やオーストラリア、メキシコのフェスティバルにも出演するなど注目の奏者です。
収録作曲家:
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ボグダノヴィチ(1955-):
〈ギター作品集〉
ギター・ソナタ 第1番
光と影他 [ダニエラ・ロッシ]発売日:2026年01月16日
NMLアルバム番号:8.579177CD価格:2,100円(税込)
ユーゴスラビア出身のギタリスト・作曲家デューシャン・ボグダノヴィチ。ジュネーヴ国際コンクール第1位を獲得後、カーネギーホールでのデビューリサイタルを経験。多彩な録音活動にはスティングとの共著『Prisms』も含まれます。彼はルネサンス、クラシック、世界の民族音楽(特に東欧・アフリカ)、ジャズなどを融合させた、現代の多様性を体現する音楽を生み出しています。 このアルバムにはボグダノヴィチのキャリア全体を象徴する作品を収録、後期の作品の多くはここで演奏するギタリストのダニエラ・ロッシに献呈されています。初期のソナタ第1番は、バルトークやストラヴィンスキーとバルカン民俗音楽の影響が顕著です。カリフォルニア時代の「ビッグ・バンド組曲」「ラテン風変奏曲」は、クラシックとジャズの融合を示し、密度の高い対位法と多彩なリズムが特徴で、聴き手を惹きつけます。後期作品では、ロッシの名前を織り込んだ「ロシニョール」や2つの変奏曲、「ソナチネ」他が収められており、即興性や民俗的要素、古典的形式の採用、複雑な対位法の駆使など、多面的な創作世界を反映しています。 ダニエラ・ロッシはアルゼンチン出身。レオ・ブローウェルに「エネルギーと、表現、完璧な技術を持ち合わせた演奏家」と評価された名手です。
収録作曲家:
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リム(1986-):
夢の歌 - 合唱作品集 [ダリウス・リム、ヴォイシズ・オブ・シンガポール児童、女声、男声合唱団]LIM, Darius: Choral Works (Songs of Dreams) (Voices of Singapore Choral Society, Darius Lim)
発売日:2025年11月28日
NMLアルバム番号:8.579154CD価格:2,100円(税込)
シンガポールで活躍する作曲家デイリウス・リム。このアルバムの演奏は、彼が創設者兼芸術監督を務めるヴォイシズ・オヴ・シンガポール合唱協会によるもので、児童合唱団をはじめ、女声、男声合唱といった多彩な団体が参加し、リムの幅広い表現を持つ作品を紹介しています。彼の音楽は世界合唱大会やウィーン、スペインなど国際舞台で広く演奏されており、劇的で情感豊かな作風が特徴。人生の考察や東南アジアの民俗音楽、子どもたちの表現などを通して、希望に満ちた国家シンガポールの物語を描き出します。 シンガポールのアンサンブルが録音した初のオール・シンガポール作品として、同国合唱界の新たな節目を刻む一枚です。
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新大陸のハーモニー
ギター・デュオ作品集
アジェンデ、サントルソラ、ノブレ、ファリーニャス [オルランディーニ&ルコ・デュオ]Guitar Duo Recital: Orlandini & Luco Duo - ALLENDE, P.H. / COLOMA CASAULA, E. / FARIÑAS, C. / NOBRE, M. / NOVOA, F. (Harmonies of the New World)
発売日:2025年10月31日
NMLアルバム番号:8.579164CD価格:1,900円(税込)
ギター・デュオはルネサンス期のリュート・デュオに起源を持ち、19世紀にはソルやジュリアーニが名作を残しました。ギターは「小さなオーケストラ」とも呼ばれる多彩な表現力を備えており、2台によるアンサンブルは豊かな音響を生み出します。20世紀にはプレスティ=ラゴヤやアブレウ兄弟といった世界的デュオが登場し、レパートリーは大きく拡充しました。特に新大陸では、ギターが国民的楽器として発展を遂げ、多くの作曲家がこの楽器のために多彩な作品を生み出しており、このアルバムはそのような背景から生まれた中南米の作品を収めています。 オルランディーニ&ルコ・デュオは2021年に結成され、チリを拠点にヨーロッパでも活躍し、スペインやドイツで成功を収めています。オルランディーニは1989年ミュンヘン国際音楽コンクール優勝をはじめ多くの受賞歴を持ち、現在はチリ大学とカトリック大学で教鞭を執る重鎮です。ルコはオルランディーニに学び、数々のコンクールで優勝。現在はドイツに拠点を置き、ソリストとしても活動しながらシュトゥットガルト音楽大学大学院で研鑽を積んでいます。
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ショール(1970-):
〈作曲家のノート 第5集〉
ヴァイオリン協奏曲 第1番・第2番・第5番 [ヴァレリー・ソコロフ、チョン・ヌリ、マルク・ブシュコフ、キーウ・ヴィルトゥオージ]SHOR, A.: Composer's Notebook, Vol. 5 - Violin Concertos Nos. 1, 2, 5 (V. Sokolov, Nurie Chung, Bouchkov, D. Yablonsky, Smbatyan, J. Warner)
発売日:2025年08月29日
NMLアルバム番号:8.579143CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、現在ニューヨークを拠点に活動するウクライナ出身のアレクセイ・ショールの作品集。第5集は3曲のヴァイオリン協奏曲を収録。どれもソリストとオーケストラの対話、豊かな物語性、イメージを喚起する音楽が魅力で魅力で、若き実力派ソリストたちにも注目です。 第1番は、海のさまざまな情景を描いた4楽章構成の作品。第1楽章「Abandoned Lighthouse(廃墟の灯台)」では、寂しげな旋律が孤独感を描き出し、第2楽章「Lonely Sail(孤独な帆)」では内省的な旋律で帆の姿が静かに消えゆく様子が描写されます。第3楽章「Gathering Storm(迫りくる嵐)」では緊張感あふれる劇的な音楽が展開、第4楽章「Summer Hail(夏の雹)」では、目まぐるしい技巧と力強さに満ちたヴァイオリンによって全体が鮮やかに締めくくられます。ショ-ルの作風の原点を示しながらも完成度の高いこの曲は、聴衆を壮大で変幻自在な海の旅へと誘います。 第2番は、ギリシャ神話の三美神に着想を得た優雅で魅力的な第1楽章、喪失感と郷愁を内省的に描いた繊細な和声が印象的な第2楽章、飛翔するハヤブサを鮮やかに表現した圧倒的なスピード感と技巧に満ちた終楽章からなり、3つの楽章はそれぞれ異なる情景を描き出します。ソリストは語り手と主人公の両方の役割を果たし、音楽を通して物語を紡いでいきます。 第5番は、新型コロナウイルスによるロックダウン中の2021年に作曲された作品で、暗く陰鬱な音色と緊張感に満ちた音楽が展開されます。深い抒情と物語性に技巧的な書法が融合し、現代的な和声のなかで感情を強く刺激する旋律が魅力的な、重厚な内容を持つ協奏曲です。 各曲に起用されたソリストの面々にも注目で、「第1番」はエネスク・コンクール優勝者でメジャー・レーベルへのCD録音や来日公演でおなじみのヴァレリー・ソコロフ、「第2番」は2021年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで16歳にして第2位に輝いた韓国のチョン・ヌリ、「第5番」は2019年のチャイコフスキー・コンクールで第2位となったマルク・ブシュコフが担当しています。
収録作曲家:
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プタシンスカ(1943-):
冬物語
合奏協奏曲
マンカーラ [マリウシュ・スモリー、ショパン大学室内管弦楽団]PTASZYŃSKA, M.: Double Concerto / Concerto grosso / SE-TA (Mieczkowski, Kwaśnikowska-Stankiewicz, Chopin University Chamber Orchestra, Smolij)
発売日:2025年07月11日
NMLアルバム番号:8.579173CD価格:1,900円(税込)
マルタ・プタシンスカはワルシャワ出身の作曲家・打楽器奏者で、ポーランド、フランス、アメリカで研鑽を積み、ルトスワフスキ、ブーランジェ、メシアンらに師事しました。マリンバ協奏曲や《風の声》をはじめとする打楽器作品やオペラで高い評価を受けており、シカゴ交響楽団やポーランド国立放送交響楽団のほか、世界中の演奏家から委嘱を受けています。ISCMやザルツブルク音楽祭などでも作品が紹介され、1998年からはシカゴ大学で教鞭を執っています。 収録曲の「冬物語」は、1985年にリスボンで初演された室内管弦楽作品。シェイクスピアではなく、シュルレアリスム絵画に着想を得た幻想的な音楽です。ヴィヴァルディの「冬」の要素を取り入れながらも、夢と現実が交錯する独自の音響世界が展開されています。 他にはユーディ・メニューインの80歳を祝して作曲された「合奏協奏曲」、古代エジプトの数字遊びに由来する「マンカーラ」、2008年の国際ハープ・フェスティバルで初演された「フルートとハープのための二重協奏曲」、静謐な雰囲気を持つ「エウリディーチェの夢」、静と動、対照的な2つの楽章を持つ「SE-TA」を収録。
収録作曲家:
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ショール(1970-):
〈作曲家のノート 第4集〉
音楽の巡礼
マンハッタンの四季 [アレクサンドル・チャウシャン、シン・ションス、ドゥミトゥル・ポチタリ、キーウ・ヴィルトゥオージ]SHOR, A.: Composer's Notebook, Vol. 4 - Musical Pilgrimage / The Four Seasons of Manhattan (Chaushian, Z. Hyunsu Shin, Kyiv Virtuosi, J. Warner)
発売日:2025年06月13日
NMLアルバム番号:8.579142CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、現在ニューヨークを拠点に活動するウクライナ出身のアレクセイ・ショールの作品集。第4集はチェロとヴァイオリン協奏曲を中心に、多彩な小品を収録した1枚です。 チェロ協奏曲第1番「音楽の巡礼」は、過去の音楽様式への敬意と現代的な感性が融合した作品。第1楽章は新古典主義風に始まり、やがてロマン派の技巧的なスタイルへと展開。第2楽章では、チェロが主役としてオーケストラを力強く導き、緊張感を湛えた情感豊かな音楽が繰り広げられます。終楽章では独特なリズムによるタンゴが登場し、古典的な音楽に現代的な刺激が入り混じったユニークな結末を迎えます。 ヴァイオリン協奏曲第3番「マンハッタンの四季」は、ヴィヴァルディやピアソラの「四季」作品の伝統を受け継ぎながら、現代の大都市マンハッタンを舞台に、春夏秋冬の移ろいを色彩豊かに描いた作品です。どの楽章も親しみやすい旋律と表情豊かな音楽が魅力で、技巧的なソロときらめくオーケストラの音色が見事に溶け合い、最後は希望に満ちた「春」で締めくくられます。ヴァイオリン・ソロは、2008年のロン=ティボー・コンクール第1位のシン・ヒョンスです。「フェニックス」は神話に登場する不死鳥の再生と変容のテーマが込められた作品。抒情的かつ技巧的なヴァイオリン独奏は、2024年からウィーン交響楽団のコンサートマスターを務めるドゥミトゥル・ポチタリ。 (曲目・内容欄に続く)
収録作曲家:
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音楽の合言葉
ギター三重奏のための作品集 [ヴォルテッラ・プロジェクト・トリオ]Guitar Trios - BERNSTEIN, L. / GRIEG, E. / HADJIDAKIS, M. / ISOLANI, L. / RAVEL, M. (Parole in Musica) (Volterra Project Trio)
発売日:2025年05月23日
NMLアルバム番号:8.579172CD価格:1,900円(税込)
2017年に結成されたヴォルテッラ・プロジェクト・トリオは、印象派や地中海の民俗音楽、映画音楽などをギター三重奏で演奏するアンサンブル。2022年にギター製作家ホセ・ルイス・ロマニリョスに捧げるデビュー作《Medio Siglo》を発表。2023年にはギター財団アメリカ大会で米国デビューを果たし、その革新的なアプローチが国際的に高く評価されています。このアルバムは、文学、舞台、映画といったストーリー性のある芸術からインスピレーションを受けた音楽をテーマに構成されており、彼らの名技と音楽性がいかんなく発揮された1枚です。 バーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」は、リズミカルな躍動感と明るさと悲劇とを兼ね備え、時代を超えて愛される傑作。アンサンブルのメンバー、ルカ・イゾラーニによる「Note fuori campo」は、映画音楽で世界的な名声を博したイタリアの作曲家ニーノ・ロータへのオマージュ。マノス・ハジダキスは1960年の映画『日曜はダメよ』で第33回アカデミー賞の主題歌賞に輝いた作曲家です。「ポルノグラフィア」は同名の劇作品から生まれた音楽で、ニーノ・ロータに通じる明るさと寂しさが混じった音楽。ラヴェルの《マ・メール・ロワ》は、繊細で洗練された音楽により、幼少期の記憶と詩情を呼び起こし、グリーグの《ペール・ギュント》からは特に舞曲が採られています。
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ジャ・ダーチュン(1955-):
交響的協奏曲「梨园(りえん)の印象」 [リン・ダーイエ、深圳交響楽団]JIA, Daqun: Impressions of Liyuan, Symphonic Concerto Cycle (Jiajing Zhang, Junkan Wang, Yiwen Lu, Wenwen Liu, Shenzhen Symphony, Daye Lin)
発売日:2025年05月23日
NMLアルバム番号:8.579176CD価格:1,900円(税込)
現代中国を代表する世界的な作曲家ジャ・ダーチュンの「梨园(りえん)の印象」。2019年の中華人民共和国成立70周年を記念して委嘱されたこの作品は、中国文化の継承と国際的発信を目指しています。「前奏曲」「カプリッチョ」「即興曲」「ラプソディ」の4楽章で構成された協奏曲のツィクルスで、それぞれ四川、崑、北京、秦に伝わる歌劇からインスピレーションを得ており、各楽章では中国伝統の打楽器、笛子(竹笛)、二胡、スオナ(チャルメラ)が活躍、独特な音色がオーケストラの響きと絶妙に融合しています。 各楽章を独立して演奏することも可能なこの作品は、従来の協奏曲の枠を超えたドラマチックなテクスチャを感じさせるとともに、過去と現在、東洋と西洋を結びつける新しいモデルを創出しています。
収録作曲家:
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サルガード(1903-1977):
〈室内楽作品集 第2集〉
ヴァイオリン・ソナタ
ピアノ五重奏曲 第2番
小品集 [カンザス・ヴィルトゥオージ]SALGADO, L.H.: Chamber Music, Vol. 2 (Kansas Virtuosi)
発売日:2025年04月25日
NMLアルバム番号:8.579171CD価格:1,900円(税込)
ルイス・ウンベルト・サルガードは、エクアドル出身のピアニスト兼作曲家です。ピアノ・リサイタルを行いながら、キトの国立音楽院で音楽理論を教えるなど教育活動にも尽力しました。また、新聞のコラムではヨーロッパの音楽シーンを紹介し、作曲家としてはエクアドルを離れることなく独学で作曲を学んでいます。彼の作品には、十二音技法を取り入れた先駆的なものがあり、民族主義とモダニズムを融合させた作風が特徴です。エクアドルの民俗音楽に基づく作品や、無調で複雑な和声言語を持つモダニズム的な作品も手がけました。生前は作品が演奏される機会は稀でしたが、近年では録音の機会が増え、再評価が進んでいます。 アルバムの最初の2曲は、エクアドルを代表する音楽ジャンルであるサンフアニートで、ヴァイオリン2、チェロ、コントラバス、クラリネット、フルートの六重奏版で演奏されています。次に収録されている「未来派のサンフアニート、ミクロダンサ」はピアノのための小品で、十二音技法を用いながらも民族音楽の要素を保持した、彼の代表作の一つです。 そのほか、ヨーロッパのワルツから派生したパシージョに基づく「夜に」、作詞家としても卓越した才能を発揮したソプラノのための歌曲、親交のあったチェリスト、ボグミル・シコラに捧げられた「スペイン狂詩曲」、さらにヴァイオリン・ソナタと小品、エクアドルの民族舞踊を取り入れた「ピアノ五重奏曲第2番」など、個性的な作品を楽しむことができます。
収録作曲家:
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ショール(1970-):
〈作曲家のノート 第3集〉
幼年時代の思い出
ヴェルディアーナ [レミ・ジュニエ、ファブリツィオ・メローニ、マッシミリアーノ・カルディ、ダニエル・ライスキン、キーウ・ヴィルトゥオージ]SHOR, A.: Composer's Notebook, Vol. 3 - Childhood Memories / Verdiana (Geniet, Meloni, Kyiv Virtuosi Orchestra, Caldi, Raiskin)
発売日:2025年04月11日
NMLアルバム番号:8.579141CD価格:1,900円(税込)
現在ニューヨークを拠点に活動するウクライナ出身のアレクセイ・ショール。彼の作品は、国際的に活躍する音楽家たちによって、多くの演奏や録音が行われています。この『作曲家のノート 第3集』にはショールの3作品を収録。 「幼年時代の思い出」は、もともと14楽章で構成されていたピアノ曲を、オーケストラと共演するために9楽章の組曲にアレンジしたもの。幼少から青年、成人へと至る過程での思い出をたどりつつ心の成長も音で描く、物語的な構成です。冒頭の「ホタルを追いかけて」は、軽快なテンポと遊び心のあるやり取りが特徴で、好奇心と興奮を象徴。続く「花咲く五月」は、流れるようなメロディーと豊かなハーモニーで春の美しさを表現します。「砂場」は、活気あるリズムと鮮やかなオーケストレーションが子供の想像力を描き「砂時計」は時間の経過を象徴する内省的な雰囲気が漂います。「夏の終わりの日々」はメランコリックな雰囲気で、過ぎ去る日々への郷愁を表現。「純真さ」はシンプルなテクスチャと和声で子供時代の無邪気さを強調し「成人」ではドラマティックなクライマックスを展開。「憂鬱」は組曲の中で最も内省的な楽章となり、最後の「初恋」でロマンティックで情熱的な結末を迎えます。 「マリオネット・ワルツ」 は、組曲のアンコールとして機能し、ワルツのリズムを基に親しみやすいメロディーを展開。軽やかながらも抒情的であり、聴き手の心に余韻を残します。2013年のエリザベート・コンクールでギルトブルグに次ぐ第2位となり、国際的に活躍、日本でも人気のあるレミ・ジュニエが作品にふさわしい洒落っ気と抒情味のある演奏を聴かせます。 ラテンアメリカ・ツアーの際に作曲された「ヴェルディアーナ」はジュゼッペ・ヴェルディへのオマージュ作品。ヴェルディの《イル・トロヴァトーレ》《仮面舞踏会》《ドン・カルロ》《リゴレット》から有名なメロディーのいくつかを、サンバ、ボサノバ、タンゴなどのラテンスタイルにアレンジ。クラシック音楽の愛好家にも一般のリスナーにも同様にアピールする、親しみやすい作品が生まれました。 かつてミラノ・スカラ座管弦楽団の首席クラリネットを務め、ヴェルディの旋律に人一倍親しんでいるメローニが歌心のあるソロを聴かせます。
収録作曲家:
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ノトケル・バルブルス(840頃-912):
賛歌集 [シカゴ・スコラ・アンテクァ、マイケル・アラン・アンダーソン]NOTKER BALBULUS: Liber ymnorum (Schola Antiqua of Chicago, M.A. Anderson)
発売日:2025年03月28日
NMLアルバム番号:8.579169CD価格:1,900円(税込)
ノトケル(ノートカーとも)・バルブルスは、スイスのザンクト・ガレン修道院のベネディクト会修道士で作曲家、詩人、学者として活躍、「西方教会の重要人物」と評された人物で、最古のセクエンツィア(続唱)の作者とされています。「続く」という意味のラテン語から名が採られたセクエンツィアは、グレゴリオ聖歌とは異なり、中世西欧で独自に発展したもので、極めて多くの曲が書かれたものの、16世紀のトリエント公会議で4曲を除き廃止。1727年に1曲が追加され、現在は5曲が公認されています。 このアルバムには『Liber ymnorum 聖歌集』に含まれる典礼暦に基づく楽曲が収録されており、キリストの生涯や聖人の祝日を祝うためのセクエンツィアを収録。ノトケルの作曲技法では、旋律の繰り返しが詩節全体や内部の細かな構造にも適用されており、歌い手が旋律をより確実に記憶できるよう工夫されています。当時の演奏慣習は明確には分かっていませんが、大規模な合唱ではなく、独唱または少人数の歌い手によって歌われていたと考えられます。この録音においても、旋律とテキストの明瞭な表現を重視し、ドイツ語圏の学者が用いるゲルマン的なラテン語発音を採用しています。 シカゴ・スコラ・アンテクァは、2000年に設立されたシカゴを拠点とする古楽声楽アンサンブル。
収録作曲家:
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ショール(1970-):
〈作曲家のノート 第2集〉
「私の本棚から」
フルート協奏曲 第1番他 [ベフゾド・アブドゥライモフ、ジャスミン・チェイ 他]SHOR, A.: Composer's Notebook, Vol. 2 - From My Bookshelf / Flute Concerto No. 1 (Abduraimov, J. Choi, Kyiv Virtuosi Orchestra, Caldi, D. Yablonsky)
発売日:2025年02月28日
NMLアルバム番号:8.579140CD価格:1,900円(税込)
ウクライナ出身のショール作品第2集にアブドゥライモフ登場現在ニューヨークを拠点に活動するウクライナ出身のアレクセイ・ショール。彼の作品は、国際的に活躍する音楽家たちによって、多くの演奏や録音が行われています。このアルバムにはショールの3作品を収録。 幼い頃、彼の寝室の本棚にあった児童文学の名作にインスパイアされたという「私の本棚から」は、文学と音楽の融合をテーマに、各々の登場人物を音で表現。作品全体を本棚のように仕上げています。登場するキャラクターには、シンデレラやドン・キホーテ、トム・ソーヤーなどのおなじみの人物たちをはじめ、『ノートルダム・ド・パリ』のクァジモド、そしてヤヌシュ・コルチャックの「マチウシ1世」などが含まれ、曲の終わりではシェイクスピアの「ロメオとジュリエット」をロマンティックに描いています。 「別れの夜想曲」は、「私の本棚から」のアンコールの役割を担う短く親しみやすい作品。グリンカ作品に着想を得ながらも、ショールは新たな方向性を模索し、豊かな和声と装飾を与えることで、より深い作品を作り上げました。この2作品でピアノを担当するのがウズベキスタン出身のアブドゥライモフ。作品の個性を引き出す見事な演奏を聴かせます。 3曲目のフルート協奏曲は、ショール自身の「クラリネット協奏曲」を編曲したもので、快活でエネルギッシュな第1楽章、抒情的な第2楽章、明るい結末を迎えるロンド形式の第3楽章で構成されており、この演奏でのソリスト、ジャスミン・チェイの技量も存分に楽しめます。
収録作曲家:
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パリのパリジャン
21世紀パリのギター作品集 [ガブリエル・ビアンコ、エクリス・カルテット]Guitar Music (21st Century Parisian) - BEFFA, K. / KALAMPALIKIS, O. / MATTON, J. / PÉPIN, C. (A Parisian in Paris) (Gabriel Bianco, Quatuor Eclisses)
発売日:2025年02月28日
NMLアルバム番号:8.579161CD価格:1,900円(税込)
世界50か国以上で演奏、高く評価される1988年生まれのギタリスト、ガブリエル・ビアンコ。このアルバムは彼の故郷のパリで活躍する作曲家たちの新作が収録されています。 印象派の絵画からインスパイアされたペパンの「秋のリズム」、一日の24時間になぞらえた24の変奏が楽しいベッファの「時の鏡」、ビアンコの多彩な要望を採り入れたというトーマス・ヴィロトーの「バスティーユの夜」、ギリシャ神話に登場するアラクネを描いたカランパリキスの「アラ」、ギター四重奏との迫力ある応酬が魅力的なステファネッリの「エリプシス」など興味深い作品が並んでいます。
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ハーゲン(1961-):
Everyone, Everywhere
誰でも、どこでも [ニューヨーク・セシリア合唱団&管弦楽団、マーク・シャピロ(音楽監督・指揮)]HAGEN, D.A.: Everyone, Everywhere (Barkidjija, Bryan Murray, Shavon Lloyd, A. Farid, The Cecilia Chorus of New York with Orchestra, Mark Shapiro)
発売日:2025年02月14日
NMLアルバム番号:8.579180CD価格:1,900円(税込)
2023年12月16日、ニューヨークのカーネギーホールで初演されたダロン・ハーゲンの「Everyone, Everywhere 誰でも、どこでも」は、ニューヨーク・セシリア合唱団の委嘱により、世界人権宣言(UDHR)採択75周年を記念して作曲された壮大なカンタータです。この作品は5楽章構成で、合唱団、児童合唱団、2人のソリスト、オーケストラによる演奏を通じて、UDHRの条項や人権擁護者たちの言葉を音楽的に表現します。 音楽はドラマティックかつ説得力があり、ベートーヴェンやブリテンの作品を思わせる規模と深みを持ちながら、現代的で緊迫感のある表現を追求するもので、第1楽章は明るいファンファーレで始まり、第2楽章では痛ましくも美しい音楽が展開します。第3楽章は子供たちが歌うラプソディを中心に据え、第4楽章では「私は人間です」という静かな主張が響き渡ります。最終楽章では、高揚感に満ちた喜びの音楽が繰り広げられ、最後は穏やかに終結します。ニューヨーク周辺に在住する奏者たちがこの日のために結集したオーケストラの力強い演奏も聴きどころです。 アルバムには、ウィリアム・バトラー・イェイツが描く第一次大戦で戦死したグレゴリー少佐のエピソードに基づく曲と、エイブラハム・リンカーンが南北戦争で息子を失った未亡人に宛てた手紙を題材にした曲が添えられており、戦争の人的犠牲がしめやかに歌われます。
収録作曲家:
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ショール(1970-):
〈作曲家のノート 第1集〉
ピアノと管弦楽のための組曲 第1番 「トラベル・ノートブック」
ヴァイオリン協奏曲 第4番 ロ短調 [アンナ・ウライエヴァ、マルク・ブシュコフ、ドミトリ・ヤブロンスキー、ジョン・ワーナー、キーウ・ヴィルトゥオージ]SHOR, A.: Composer's Notebook, Vol. 1 - Travel Notebook / Violin Concerto No. 4 (Bouchkov, Ulaieva, Kyiv Virtuosi, J. Warner, D. Yablonsky)
発売日:2024年12月06日
NMLアルバム番号:8.579139CD価格:1,900円(税込)
アレクセイ・ショール(ショア)はウクライナで生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動する作曲家です。アメリカで数学を学び、博士号を取得した後、2016年までは数学者として働きながら、幼い頃から好きだったクラシック音楽の作曲にも挑戦してきました。ヴィオラ奏者デイヴィッド・アーロン・カーペンターがコンサートで彼の作品をアンコール曲として演奏したことで一躍注目を集め、以降、ウィーン楽友協会、ベルリン・フィルハーモニー、カーネギーホール、ケネディセンターなど、世界中の著名なコンサートホールで多くの演奏家たちが演奏、録音を行い、メディアでも広く紹介されています。2017年からはアルメニア国立交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めており、2024~26シーズンにはオックスフォード・フィルハーモニー管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスも務める予定です。 このアルバムにはショールの2作品を収録。彼が様々な地を訪れた際の印象を音楽に込めた「トラベル・ノートブック」は7つの小品で構成された組曲で、旅への想いを綴った「旅人の祈り」で始まり、続く6曲は特定の場所から得たインスピレーションが描かれています。街のエネルギーを表現した「ランブラス通り」や過去へのオマージュとほろ苦い別れの感情が込められた「アディオ」、究極の美とロマンスが描かれた「リュクサンブール庭園」の他、ジュリアス・シーザーの歴史的決断に基づく「ルビコン」、ヴェネツィアの現代の課題に対する作曲家の悲しみを表現した「悲しみ」、ロイヤルアスコットへの訪問後、競馬の独特の興奮、エネルギー、騒動を描写した「騎手」と多様なテーマが含まれています。 ヴァイオリン協奏曲第4番ロ短調は、2021年に新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の中で作曲された作品。メロディーや調性へのこだわりを反映しつつ、初期の作品とは異なる音色とスタイルを持つ、ロマンティックな雰囲気と情熱的なメロディーが特徴です。
収録作曲家:
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マラフスキ(1904-1957):
〈管弦楽作品集〉
交響的練習曲
グラル山岳民族の三部作
ポピュラー組曲 [ベアタ・ビリンスカ(ピアノ)、マリウシュ・スモリー(指揮)、アルトゥル・マラフスキ・フィルハーモニー管弦楽団]MALAWSKI, A.: Orchestral Works - Symphonic Études / Mountaineers' Triptych (B. Bilińska, Artur Malawski Podkarpacka Philharmonic, Smolij)
発売日:2024年12月06日
NMLアルバム番号:8.579159CD価格:1,900円(税込)
アルトゥル・マラフスキは、ポーランドの作曲家、ヴァイオリニスト、指揮者。若くしてヴァイオリンの名手として期待されましたが、左手の怪我により演奏活動を断念し、教育と作曲に専念しました。クラクフ音楽院で教鞭を執りながら再度作曲を学び、多くの優れた作曲家を育てました。1957年に53歳で急逝しましたが、彼の作品は高く評価され、ポーランド現代音楽の発展に大きく貢献しています。マラフスキの管弦楽曲は、民族的要素と力強い曲想を特徴とし、同時代の作曲家ルトスワフスキとの共通点が見られます。その音楽は、多彩なリズムとコントラストの強い旋律の組み合わせが特徴で、強い印象を与えます。 このアルバムには、ピアノとオーケストラの対話が印象的な1947年の「交響的練習曲」、ソ連の影響下で書かれたにもかかわらず独創的な表現に満ちた「ポピュラー組曲」、ルトワフスキ作品を思わせる「序曲」と「トッカータ」に加え、作曲家によって破棄された「グラル山岳民族の三部作」を収録。こちらは1988年にチェロ奏者、指揮者、作曲家のカジミエシュ・ヴィウコミルスキによって残存資料から再構成された作品です。
収録作曲家:
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カラーラ(1977-):
〈作品集〉
悪魔の橋/エヴリン
砂漠の花/4つの情緒 [ニール・カバレッティ(指揮)、FVG管弦楽団 他]CARRARA, C.: Devil's Bridge (The) / Eveline / Flower in the Desert / Four Emotions (Prina, Mercelli, Piccotti, FVG Orchestra, Kabaretti)
発売日:2024年12月06日
NMLアルバム番号:8.579167CD価格:1,900円(税込)
イタリア北東部のフリウリ地方で生まれた作曲家クリスティアン・カラーラの作品集。 「悪魔の橋」は、フリウリ地方の伝説をもとに、チェロとオーケストラのための交響詩として作曲されました。チェロが主役として活躍、橋にまつわる伝説を描いています。「エヴリン」はジェイムズ・ジョイスの短編小説に基づく作品。生まれ育った場所から抜け出すことのできないエヴリンの内面の葛藤を物語の進行に沿った構成で描き、オーケストラの多彩な響きが存分に生かされています。「砂漠の花」は、イザヤ書のテキストに基づくアルトとオーケストラのための4つの歌で、砂漠が美しい庭園に変わる喜びを表現。「4つの情緒」は、フルートと弦楽アンサンブルが緊密な対話を繰り広げます。
収録作曲家:
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〈クラリネットとギターのための21世紀作品集〉
スザーニ、ジャコメッティ、フレイドリン、シエッラ [アンドレアス・ヘルマンスキ(クラリネット)、エミリー・フェンド(ギター)]Clarinet and Guitar Works (21st Century) - FREIDLIN, J. / GIACOMETTI, A. / SIERRA, R. / SUSANI, G. (Hermanski, Fend)
発売日:2024年12月06日
NMLアルバム番号:8.579168CD価格:1,900円(税込)
ギターとクラリネットのデュオ作品の普及を目指し、現代作曲家に新たなレパートリーを委嘱しているアンドレアス・ヘルマンスキとエミリー・フェンド。このアルバムでは、4人の作曲家による多彩な作品を演奏しています。 優れたギタリストでもあるスザーニのソナタは3つの楽章で構成されており、曲の中心を成すのは第2楽章。第1楽章と第3楽章は軽快でリズミカルな響きの中に、第2楽章と共通のモチーフが展開されます。 イタリアのジャコメッティによる「アマゾンの森の誇り高き叫び」は、自然音を楽器で象徴的に表現し、アマゾンの危機を描いています。 ロシア出身のフレイドリンの「カフカ・ソナタ」は、暗く複雑な心理的風景を表現しており、「湖にかかる霧」は憂鬱でありながらも、抒情的な旋律が特徴です。 プエルトリコの作曲家シエッラのデュオソナタは、古典的な形式と現代的な音楽語法を融合させた作品です。
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イェ・シャオガン(1955-):
言葉のない告別の歌
消失的銀杏 [ヤンヤン(指揮)、杭州フィルハーモニー管弦楽団 他]YE, Xiaogang: Song of Farewell Without Words / The Faint Ginkgo (Yuanchun Yu, Hongxuan Chen, Hangzhou Philharmonic, Yang Yang)
発売日:2024年10月11日
NMLアルバム番号:8.579151CD価格:1,900円(税込)
1955年に上海で生まれたイェ・シャオガンは、現代中国を代表する作曲家の一人です。彼は、自作に中国の民間伝承のエピソードや風景、自然などのモチーフを取り入れることで知られ、演奏会用の音楽だけでなく、数多くの映画音楽でも権威ある賞を受賞するなど、その作品は高く評価されています。 このアルバムには2つの作品を収録。「言葉のない告別の歌」は、精緻で美しいメロディーと洗練されたオーケストレーションが特徴で、芸術的創造のインスピレーションや死というテーマに深く迫ったストーリー性のある作品です。琵琶や京胡、笛など、中国の伝統的な楽器が巧みに用いられています。 「消失的銀杏」は、イェ・シャオガンが愛する「イチョウの木」をモチーフにした植物シリーズの最新作。優雅で繊細な音色の変化が美しいこの曲には、中国に数億年前から存在するイチョウへの想いが込められるとともに、未知のものに対する人間の探究心と好奇心、そして人間と自然の相互依存への関心、さらに人間の心の奥底にある美への深い洞察が表現されています。
収録作曲家:
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チン・ウェンチャン(秦文琛 1966-):
雲の川
神々の光
音を探して [ゴットフリート・ラブル(指揮)、ウィーン放送交響楽団、チェン・ヤン、ソン・シンシン]QIN, Wenchen: Cloud River (The) / The Light of the Deities / Seeking Sound (Yang Zheng, Xinxin Song, ORF Vienna Radio Symphony, G. Rabl)
発売日:2024年08月23日
NMLアルバム番号:8.579153CD価格:1,900円(税込)
モンゴル生まれのチン・ウェンチャン(秦文琛)の近作の管弦楽曲を収めたアルバム。彼の作品は文学、神話、自然からインスピレーションを受けており、当アルバムの最初と最後の曲では、中国の伝統楽器特有のサウンドを活かしつつ、民族的要素に頼らず、西欧現代音楽の語法の中に取り込んでいるのが印象的です。 笙と管弦楽のための協奏曲「雲の川」は空を漂う雲をモチーフにした作品。長く引き延ばされた笙のサウンドが神秘的な雰囲気を醸しています。「神々の光」は中国の現代詩人海子(Hai Zi) の俳句「チベット」に基づく作品で、詩人が描いた瞑想的な世界を音楽で表しています。 管弦楽のための組曲「音を探して」は古代中国における音楽の創始者「伶倫」の伝説による曲。数万里を旅してついに聖地の崑崙山にたどり着いた伶倫が、自然の力を借りて楽器や音階を生み出したというエピソードがもとになっています。「大地の詩」は笙と箏が主役を務める作品です。
収録作曲家:
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カタルーニャのヴァイオリン作品集
グラナドス、モンポウ、カサド、
モンサルバーチェ、セルベリョの作品 [ヤンナ・ガンデルマン(ヴァイオリン)、ライア・マルティン(ピアノ)]Violin Works (Catalan) - CASSADÓ, G. / CERVELLÓ, J. / GRANADOS, E. / MOMPOU, F. / MONTSALVATGE, X. (Gandelman, L. Martin)
発売日:2024年07月26日
NMLアルバム番号:8.579096CD価格:1,900円(税込)
20世紀前半のカタルーニャではグラナドスやアルベニスが民謡を採り入れた多くのピアノ曲を書き、カサドやカザルスがチェロの分野で活躍していました。それに比べヴァイオリン曲はあまり書かれていません。しかしその憂愁に溢れたピアノ曲や歌曲の旋律に魅せられたクライスラーやシゲティらがこれらをヴァイオリン用に編曲、旋律の魅力と名人芸を聴かせる格好の小品として生まれ変わらせています。 またアルバムにはヴァイオリンのオリジナル作品も収録。チェロの名手カサドが、1915年に世を去った兄アウグスティンを偲んで作曲したヴァイオリン・ソナタや、モンポウがパリ時代に作曲した唯一のヴァイオリン作品「Altitud 高地」、グラナドスの死後に出版された「ロマンス」や「3つの前奏曲」などを聴くことができます。 最後におかれた「ヴァイオリンのためのプローヴァ」の作曲家ジョルディ・セルベリョは1935年バルセロナ生まれ。もともとヴァイオリニストとして活躍するも、交通事故のためキャリアを中断し作曲活動に専念しました。彼の数多くの技巧的なヴァイオリン作品は、聴き手を21世紀の新しいカタルーニャ音楽へと導きます。 エルサレム交響楽団のコンサートマスター、ジャンナ・ガンデルマンが情感に満ちた演奏を聴かせます。
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コリリアーノ(1938-):
ミスター・タンブリンマン(室内楽版)
ホー(1975-):
グリフォン・レルムス [ランズ・エンド・アンサンブル、ローラ・ハインズ他]CORIGLIANO, J.: Mr. Tambourine Man (version for soprano and ensemble) / HO, Vincent: Gryphon Realms (L. Hynes, Land's End Ensemble, Hirzer)
発売日:2024年07月12日
NMLアルバム番号:8.579160CD価格:1,900円(税込)
現代アメリカを代表する作曲家の一人、ジョン・コリリアーノ。クラシック音楽とポピュラー音楽の要素を融合したその作品は世界中で愛されています。この『ミスター・タンブリンマン』は2000年にボブ・ディランの詩に作曲した7曲からなる歌曲集。2008年に発表されたソプラノと管弦楽版の録音(8.559331)は2009年のグラミー賞を受賞。大きな話題をさらいました。 このアルバムでは、コリリアーノが2009年に室内楽用にアレンジしたヴァージョンを収録。小さな編成による音楽は風通しよく、アンプリファイド(電気的に増幅された)・ソプラノによる歌唱を引き立てており、管弦楽版とは違った味わいを楽しめます。カナダのソプラノ、ローラ・ハインズの美しい歌声も聴きもの。 同時に収録された「グリフォン・レルムス」はニューヨーク・タイムズ誌で作品を高く評価されるヴィンセント・ホーの作品。数々の賞を受賞し、2007年から2014年までウィニペグ交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなど広く活躍しています。この作品は伝説上の生物グリフォンの物語にインスパイアされたピアノ三重奏曲で、ヴァイオリンとチェロが奏でるグリフォンの鳴き声や、第2楽章の東洋的な旋律が神秘的な雰囲気を盛り上げます。
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シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第14番「死と乙女」(マーラー編)
イシュムラトフ(1973-):
合奏協奏曲 第3番 [アレクサンダー・ギルマン(指揮)、LGTヤング・ソロイスツ]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 14, "Death and the Maiden" (arr. G. Mahler) / ICHMOURATOV, A.: Concerto Grosso No. 3 (LGT Young Soloists, A. Gilman)
発売日:2024年07月12日
NMLアルバム番号:8.579165CD価格:1,900円(税込)
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ジャ・ダーチュン(1955-):
押し寄せる思考の波
巴蜀奇想曲 [ミハウ・クラウザ(指揮)/シンフォニア・ヴァルソヴィア/ヤクブ・ハウファ(ヴァイオリン)]JIA, Daqun: Wave of Surging Thoughts (The) / Bashu Capriccio (Haufa, Sinfonia Varsovia, Klauza)
発売日:2024年04月12日
NMLアルバム番号:8.579157CD価格:1,900円(税込)
現代中国を代表する作曲家の一人ジャ・ダーチュン(贾达群)。数多くの作品を発表、とりわけオーケストラ作品で世界的な高い評価を受けています。 このアルバムに収録された「The Wave of the Surging Thoughts 押し寄せる思考の波」は、チェロの深い音色をフィーチャーした第1楽章、パーカッションセクションが活躍する第2楽章、ヴァイオリン・ソロが際立つ第3楽章、主題がさまざまな形で執拗に繰り返される第4楽章、華やかな金管を特徴とし、ワーグナーの「タンホイザー序曲」を思わせる勇壮な第5楽章の5つの楽章で構成されています。一連の流れは古典的な交響曲の基本パターンである「苦悩から勝利へ」に基づいており、高度な統一感を持つ音楽です。 最後に置かれた「巴蜀奇想曲」の「巴蜀」とは四川省の古い名称で、この地に根付く文化的伝統を表現した見事な作品です。
収録作曲家:
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カサド(1897-1966)/
モンポウ(1893-1987):
ギター作品全集 [エウジェニオ・デラ・キアーラ(ギター)]CASSADÓ, G. / MOMPOU, F.: Guitar Works (Complete) (Della Chiara)
発売日:2024年03月22日
NMLアルバム番号:8.579103CD価格:1,900円(税込)
カタルーニャの同世代の作曲家ガスパール・カサドとフェデリコ・モンポウのギターのための全作品を収録したアルバム。優れたチェリストであったカサドはアンドレス・セゴビアと親交を深め、6曲のギター作品を書き上げました。これらはどれもカタルーニャの民族舞曲に基づいています。 ピアニストであったモンポウが残した作品のほとんどはピアノ曲ですが、「歌と踊り 第10番」は原曲のピアノ曲をモンポウ自身がギターへと編曲、そして「コンポステラ組曲」はセゴビアに献呈されました。どれもモンポウ独特の瞑想的なピアノ曲に通じる抒情的な雰囲気を持つ作品です。 演奏するエウジェニオ・デラ・キアーラは、1990年ペーザロ生まれのギタリスト。日本やヨーロッパ各地で演奏会を行い、これまでにDECCAから3枚のアルバムをリリースした他、現代音楽の作曲家とも積極的にコラボレーションを行い、20曲以上の作品の献呈を受けています。
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ヴァリ(1952-):
〈管弦楽曲と管弦楽伴奏歌曲〉
ラヴァン
ビーイング・オヴ・ラヴ
カリグラフィー 第16番「イスファハン」 [ジャンナ・ベイティ(メゾ・ソプラノ)/ファウジ・ヘイモア(指揮)/ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団]VALI, R.: Being of Love (The) / Ravân / Isfahan (J. Baty, Württembergische Philharmonie Reutlingen, Haimor)
発売日:2024年03月22日
NMLアルバム番号:8.579150CD価格:1,900円(税込)
数多くの受賞歴を持つイラン出身の作曲家レザ・ヴァリ。テヘランで音楽の基礎を学び、1972年ウィーン国立音楽大学に留学。その後アメリカのピッツバーグ大学で博士号を取得し、現在はアメリカを拠点に活躍しています。 彼は故郷の旋法体系「ダストガー(即興演奏を行う上での基礎となる旋律の集まり)」をヨーロッパの音楽に融合させたエキゾチックな作品を書くことで知られており、このアルバムでも華麗なオーケストラ作品である「ラヴァン」をはじめ、3世紀ペルシャの詩人兼神秘家ルーミーのテキストや自身の言葉を用いた民謡集「ビーイング・オヴ・ラヴ」、彼が2000年から取り組んでいる『カリグラフィ』シリーズの第16番「イスファハン」、これらユニークな3作品をお聴きいただけます。 「ビーイング・オヴ・ラヴ」でソロを歌うジャンナ・ベイティは現代作品を得意とするメゾ・ソプラノ。これまでにもヴァリの民謡集第10集(8.572224)やアイヴズの歌唱で高い評価を得ています。
収録作曲家:
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ロペス=グラサ(1906-1994):
歌曲と民謡集 第3集 [スサナ・ガスパー(ソプラノ)/ヌーノ・ヴィエラ・デ・アルメイダ(ピアノ)]LOPES-GRAÇA, F.: Songs and Folk Songs, Vol. 3 (Gaspar, Vieira de Almeida)
発売日:2024年03月22日
NMLアルバム番号:8.579152CD価格:1,900円(税込)
20世紀後半のポルトガルにおける最も偉大な作曲家の一人、ロペス=グラサ。リスボンでフレイタス・ブランコとヴィアンナ・ダ・モッタから作曲とピアノを学んだ後、大学都市として知られるコインブラに住み、作家や知識人のグループと親しく交流しました。この時に知った詩人ジョゼ・レジオらによる数多くのポルトガル語の詩はその後の彼の創作に大きな影響を与えることとなります。30代の時には3年間パリに滞在し、当時フランスの音楽様式を身に着けると同時に、近代音楽とポルトガル民謡の融合を図り、シンプルで美しい作品を書き上げました。 このアルバムにも、初期の作品でフランス文化から影響を受けた世界初録音となる「6つの古いフランスの歌」と同じく世界初録音である「6つの古いイギリスの歌」の他、ポルトガルの偉大な詩人の詩を用いた曲も収録。彼が目指した“国境を越えた友愛から生まれる理想郷”が歌で実現されています。 ポルトガル出身のソプラノのスサナ・ガスパーは、英国ロイヤル・オペラ・ハウスが主宰する「ジェット・パーカー・ヤングアーティスト・プログラム」の卒業生。2013年度のカーディフ国際声楽コンクールで注目され、世界的に活躍を始めた歌手です。
収録作曲家:
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〈ルクセンブルクの現代音楽 第3集〉
グレーテン/ヴァルツィング/ハンメス/コンツ:
管弦楽作品集 [アーニー・ハンメス(トランペット)他/クリストフ・ケーニヒ(指揮)/ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルグ]Orchestral Music - DARTEVELLE, O. / GRETHEN, L. / HAMMES, E. (Luxembourg Contemporary Music, Vol. 3) (Solistes Européens, Luxembourg, König)
発売日:2024年02月23日
NMLアルバム番号:8.579138CD価格:1,900円(税込)
ルクセンブルクの現代音楽を紹介するシリーズ。第1集(8.579059)は『ファンファーレ』によって「傑出したディスク」と称賛され、第2集(8.579116)ではマルコ・ピュッツの音楽が紹介されています。 第3集で中心となるのは、ジャズとクラシック双方のジャンルで活躍するトランペッター&作曲家アーニー・ハンメスの音楽。ルクセンブルクのアンサンブル“Solistes Européens”から委嘱されたコンチェルティーノでは、自身がトランペットを吹き、作品の魅力を存分に伝えています。バロックの協奏曲が始まるかと思わせてジャズ風の曲調に移っていくところがなんとも心憎い作品です。 「ブーブー」は彼の息子の誕生を機会に書かれた曲。幼子をめぐる喜び、驚き、他の感情が描かれています。「Tuna Melt」と「West End Avenue」も彼の思い入れの強い作品です。 他には同じく“Solistes Européens”のために書かれたグレーデンの「アップスイング」、ヴァルツィングの「Princesses Don't Grow Old 王女は年をとらない」、ヴァージニア・ウルフの「The Waves」にインスパイアされたカトリン・コッツの「The Waves」や、ギリシャ神話から発想を得たダルテヴェルの「新しいアンティゴネ」など興味深い作品が並びます。
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Ukrainian Masters
ウクライナのヴァイオリン・ソナタ集
コセンコ/スコリク/ボルトキエヴィチ [ソロミヤ・イヴァヒフ(ヴァイオリン)/スティーヴン・ベック(ピアノ)]Violin Sonatas (Ukrainian) - BORTKIEWICZ, S. / KOSENKO, V.S. / SKORYK, M. (Ukrainian Masters) (Ivakhiv, S. Beck)
発売日:2024年02月23日
NMLアルバム番号:8.579146CD価格:1,900円(税込)
ウクライナの3人の作曲家によるヴァイオリン・ソナタ集。 サンクトペテルブルクに生まれ、後半生をウクライナで過ごしたコセンコのソナタは1927年の作品。2楽章で構成されており、刻々と変化する曲想が魅力的な第1楽章に、美しい緩徐楽章が続きます。 スコリクはリヴィウ生まれ。1988年にウクライナ作曲家連盟のリヴィウ支部の会長に就任し、2011年にキーウ国立歌劇場の芸術監督に就任するなど、ウクライナの音楽文化の発展に寄与しました。このソナタ第2番にはベートーヴェンを暗示する旋律があるとともに、時にはプロコフィエフやガーシュウイン、ジャズの影響も感じさせるさまざまなイディオムが組み込まれています。 ハルキウ生まれのボルトキエヴィチのト短調のヴァイオリン・ソナタは、彼の室内楽作品の中でも、音楽言語が最も鮮やか、かつ直接的に伝わる作品として際立っています。賑やかで快活な終楽章にはシンコペーションの効いた民族音楽の引用も聞かれます。
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親密な声
ヴュータン(1820-1881):
ヴァイオリン希少作品集 [ヴィルモシュ・チコシュ(ヴァイオリン)/オリヴィエ・ルシャルドゥール(ピアノ)/マノン・ラメゾン(ソプラノ)]VIEUXTEMPS, H.: Voix intimes - Rarities for Violin and Piano (Lamaison, V. Csikos, Lechardeur)
発売日:2024年02月09日
NMLアルバム番号:8.579149CD価格:1,900円(税込)
19世紀のヴァイオリン奏法に革命をもたらしたアンリ・ヴュータン。彼の弟子であったウジェーヌ・イザイは「師の作品はどんな犠牲を払ってでも守られるべき宝物」であり、「その全貌が知られるべきである」と主張しましたが、2020年のヴュータン生誕200年は、まさにその機会となり、作曲家の家族にのみ受け継がれた未発表の作品が発掘されました。このアルバムには未発表、世界初録音を3曲含む演奏機会の多くないヴュータン作品を収録。 ロマンス「友情の思い出」はヴュータンと彼の5歳年上の妻ジョセフィーヌとの最初の出会いを暗示しているとされる小さな曲。「私の葬送行進曲」はヴュータンが病に倒れ、体の自由を失い自身の死を思いつつ書いた悲痛な作品。「声、ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」(この録音では管弦楽パートをP.レリオがピアノに編曲した版を使用)は、彼の師シャルル=オーギュスト・ド・ベリオの妻となった高名な歌手マリア・マリブランの素晴らしい歌唱に感銘を受けたヴュータンが、コロラトゥーラ・ソプラノのエルミニア・フレッツォリーニのために書いた作品。歌パートはすべてヴォカリーズで書かれ、ベルカントの妙技をヴァイオリンと競います。 ほかにはハンガリーの作曲家エルケルとの共作「華麗な二重奏曲」、ベートーヴェンのロマンスを主題とした変奏曲、ヴュータンの作曲活動の絶頂期でありながら、自身の子供を失った頃に書かれた「エレジー」、ジョセフィーヌの死後、友情を育んだマチルド・ルジューヌに向けて書いた自身の心の告白とも言える曲集「親密な声」が収録されています。 ヴァイオリンを演奏するのはベルギー出身で2020年にヴェルヴィエで開催されたアンリ・ヴュータン国際ヴァイオリン・コンクールの優勝者、ヴィルモシュ・チコシュです。
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カタルーニャのチェロ曲集
カサド/グラナドス/カザルス/カサブランカス/モンポウ [ドミトリ・ヤブロンスキー(チェロ)/ライア・マルティン(ピアノ)]Cello and Piano Works (Catalan) - CASABLANCAS, B. / CASALS, P. / CASSADÓ, G. / GRANADOS, E. / MOMPOU, F. (D. Yablonsky, L. Martín)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:8.579097CD価格:1,900円(税込)
20世紀前半のカタルーニャ音楽を語るには、名チェロ奏者・作曲家として活躍したパブロ・カザルスを筆頭とするチェロの演奏家や、作曲家たちの存在が欠かせません。このアルバムにはカザルスの作品をはじめ、カザルスの弟子ガスパール・カサドによる「スペイン古典様式によるソナタ」や「愛の言葉」、カザルスより少し前の世代にあたるグラナドスの「ゴイエスカス」や、モンポウの「歌と踊り」の中の曲をカサドがチェロとピアノ用に編曲したもの、また現代の作曲家カサブランカスによるモンポウへのオマージュ作品など、様々な繋がりのある曲を収録。どれも情熱的な音楽です。 演奏は指揮者としてもおなじみドミトリ・ヤブロンスキー。哀愁に満ちた旋律や楽し気な舞曲を朗々と歌い上げています。
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20世紀のピッコロ協奏曲集
バクサ/クレーク/パパンドプロ [フランチェスコ・ヴィオラ(ピッコロ)/サルヴァトーレ・ペルカッチョーロ(指揮)/マンハイム国立劇場管弦楽団]Piccolo Concertos (20th-21st Centuries) - BAKSA, A. / HIDAS, F. / KREK, U. / PAPANDOPULO, B. (Viola, Mannheim National Theatre Orchestra, Percacciolo)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:8.579132CD価格:1,900円(税込)
20世紀初頭にはあまり書かれることのなかったピッコロのための協奏曲ですが、現在では多くの作曲家たちがこのジャンルの作品を手掛けています。 このアルバムの演奏者、1987年生まれのフランチェスコ・ヴィオラは、2015年に開催されたセヴェリーノ・ガッゼッローニ国際コンクールのピッコロ部門で優勝し現在マンハイム国立劇場とフィレンツェ五月祭管弦楽団でピッコロを担当しています。 このアルバムではルーマニアのバクサ、スロヴェニアのクレーク、クロアチアのパパンドプロとハンガリーのヒダス、4人の東ヨーロッパの作曲家たちの作品を取り上げています。どの作品もピッコロの妙技が遺憾なく発揮されていますが、とりわけバクサから大きな影響を受けたというヴィオラは、このアルバムを手がかりにバクサの音楽に親しんでほしいとブックレットに記しています。
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ブラームス(1833-1897):
オルガン作品全集
11のコラール前奏曲、前奏曲とフーガ [コンスタンティン・ヴォロストノフ(オルガン)]BRAHMS, J.: Organ Works (Complete) (Volostnov)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.579147CD価格:1,900円(税込)
重厚壮大な管弦楽作品に対して、ブラームスのオルガン曲は自身の感情を吐露するために書かれています。 1850年代の作品は、彼がJ.S.バッハに魅せられていた頃のもので、敬愛するクララ・シューマンの勧めによって書かれました。どれもバッハの影響が感じられる見事な作品です。 そして最晩年の1896年、彼は再びバッハに立ち返り、「11のコラール前奏曲」を書き上げました。苦しみと死を主題としたこの曲集は、晩年のブラームスにおける死生観と諦観、クララへの仄かな思いが込められた、心に染み入るような美しさを有しています。 アルバムには第5番と第10番の別ヴァージョンの演奏を収録。音色が違う第5番も興味深いですが、とりわけ第10番では曲の終わりが短調か長調かでがらりと印象が変わります。 1979年生まれ、モスクワ国立チャイコフスキー音楽院で学んだコンスタンティン・ヴォロストノフの演奏で。
収録作曲家:
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グラウ(1919-2006):
協奏曲集
ユステ協奏曲/二重コンチェルティーノ
クラリネット協奏曲/グニードの花へ [ヤナ・ヤルコフスカー(フルート)/ジモン・ライトマイアー(クラリネット)/ファビオ・バネガス(ピアノ) 他/フランシスコ・ヴァレラ(指揮)/アニマ・ムジカ室内管弦楽団]GRAU, E.: Concertos for Soloists and String Orchestra (Jarkovská, Reitmaier, Valderrama, Fons, Banegas, Anima Musicæ Chamber Orchestra, Varela)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.579107CD価格:1,900円(税込)
バルセロナに生まれ、8歳の時に家族とともにアルゼンチンに移住した作曲家エドゥアルド・グラウ。彼はこの地で晩年を過ごしていたファリャに作曲を師事、同じくブエノスアイレスに亡命していた音楽学者ハイメ・パヒサからオーケストレーションを学びました。グラウは200曲以上の多彩な作品を遺しましたが、そのどれからもスペイン風の要素が感じれらます。 このアルバムに収録されているのは4つの協奏的作品で、スペインのユステ修道院から感銘を受け書かれた、抒情的で神秘的な雰囲気を持つ「ユステ協奏曲」、ヴィオラとピアノが活躍する「二重コンチェルティーノ」、アルゼンチンの陽気な民族舞踊「チャカレーラ」を素材に使用した「クラリネット協奏曲」、スペイン・ルネサンス期を代表する詩人の一人ガルシラソ・デ・ラ・ベガの詩からインスピレーションを受けた「グニードの花へ」を聴くことができます。
収録作曲家:
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アルファーノ(1875-1954):
弦楽四重奏曲全集 [エルミラ・ダルヴァローヴァ(第1ヴァイオリン)/メアリー・アン・マム(第2ヴァイオリン)/クレイグ・マム(ヴィオラ)/サミュエル・マギル(チェロ)]ALFANO, F.: String Quartets (Complete) (Darvarova, M.A. and C. Mumm, S. Magill)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:8.579042CD価格:1,900円(税込)
ナポリの作曲家フランコ・アルファーノ。20代でドイツに留学、ライプツィヒ音楽院でザロモン・ヤーダスゾーンに師事しました。もっぱら歌劇の作曲家であり、自作の他にはプッチーニの《トゥーランドット》の補筆完成版で知られています。 このアルバムには、世界初録音となる3曲の弦楽四重奏曲を収録。第一次世界大戦中に書かれた第1番は“ニ長調”とされているものの調性感は希薄であり、冒頭から無調に近いながらも推進力ある音楽が繰り広げられます。チェロの独奏が美しい第2楽章が続き、劇的な終楽章でクライマックスを迎えます。 第2番は「3つの繋がった楽章による」と記された作品。重々しい第1楽章にはじまり、第2楽章では親しみやすい旋律が顔を見せ、荒々しい終楽章へと続きます。 第3番は、彼の妻の死の翌年1944年に作曲を開始、1945年に完成しました。第1楽章の悲痛な旋律は妻への想いが込められています。軽快な第2楽章が続き、最終楽章では古代ローマを思わせる祝典行進曲が用いられ、曲は盛り上がりを見せて終わります。
収録作曲家:
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アルベルト・ウィリアムス(1862-1952):
ヴァイオリン・ソナタ 第2番・第3番 [デュオAM]WILLIAMS, Alberto: Violin Sonatas Nos. 2 and 3 (Aldana, Martino)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:8.579120CD価格:1,900円(税込)
アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれの作曲家アルベルト・ウィリアムス。幼い頃からピアノの演奏に長けており、7歳の時に演奏会を開いたという記録もあります。地元の学校で音楽を学んだ後、奨学金を得て1880年代にはフランスに留学。セザール・フランクに師事するとともに、当時流行していたワーグナーの音楽に傾倒し、これらに影響を受けた作品を書きました。彼のヴァイオリン・ソナタ第2番は、確かにフランク風であるとともに、ブラームスのヴァイオリン・ソナタを思わせる抒情性も持ち合わせています。 その翌年に作曲された第3番は、シンコペーションのリズムで始まる野心作。ピアノとヴァイオリンが対等に扱われ、まるで協奏曲を思わせるかのような対立を感じさせるほどにピアノ・パートが重要な働きを見せます。まるでシューベルトのような軽やかな第2楽章も魅力的。3拍子で書かれた第3楽章は、全音階的な和声進行と目まぐるしく変化する楽想が特徴。最後は転調を繰り返し、ピアノのオクターヴの連打で曲を閉じます。
収録作曲家:
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中国のロマンス
シァ・ウェイナン/
ファン・タオ/リン・ファンキ:
ギター作品集 [リウ・シャンイ(ギター)]Guitar Music (Chinese) - XIA, Weinan / HUANG, Tao / LIN, Huanqi (Chinese Romance) (Xianji Liu)
発売日:2023年08月11日
NMLアルバム番号:8.579136CD価格:1,900円(税込)
『中国のロマンス』と題された現代中国のギター作品集。現代の作品ではありながら、どれも調性を持つ美しい曲想によって書かれています。 シァ・ウェイナンは中国生まれ。幼いころから音楽に興味を抱き父親から教えを受けました。10代の頃にはロックに夢中になり中国のロックバンドでギターを弾く他、ソングライター、レコーディングエンジニア、音楽プロデューサーを務めるなど、音楽業界で豊富な経験を持っています。中央音楽院ではクラシックの奏法も学びました。冒頭の五音音階を用いた中国風の導入で始まる「The Flow 水云间」は湖の上に浮かぶボートを表現。バリオスの「森で夢見る」を思わせるトレモロの使用が印象的です。 ファン・タオは中国全土でギター・リサイタルを行う人気者。2020年にはインターネットメディアの企画・運営を行うXimalayaが主催した「the National Love-Music」のトップ10入りを果たし、テレビ出演も行っています。彼の作品も、どこか懐かしく哀愁を湛えた旋律に満ちています。 リン・ファンキは中国のギター作曲家の中でも、最も多作で知られる人。すでに100曲以上の作品を発表し、ギタリストとしては2018年に発表したアルバム「モノローグ」が大好評を博しています。このアルバムには比較的ゆったりとしたテンポを持つ抒情的で優しい曲が収録されています。 2016年に開催されたフランシスコ・タルレガ国際ギター・コンクールで中国人として初の優勝を飾ったリウ・シャンイが共感溢れる演奏を聴かせます。
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クラーク(1960-):
マーリンの予言
ヴァイオリンとオーケストラのための交響曲 [ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)/ニール・トムソン(指揮)/ウィーン放送交響楽団]CLARKE, N.: Prophecies of Merlin (The) (P. Sheppard Skærved, ORF Vienna Radio Symphony, N. Thomson)
発売日:2023年06月23日
NMLアルバム番号:8.579127CD価格:1,900円(税込)
リムスキー=コルサコフのシェヘラザードの舞台を中世イギリスに移したような、ドラマティックな新作が登場。 英国出身で現在はブリュッセルを拠点に活躍する作曲家ナイジェル・クラーク。現代的な音楽語法による吹奏楽作品を中心に人気があります。 この「マーリンの予言」は、「ヴァイオリンを伴う交響曲」と銘打たれており、ソロ・ヴァイオリンが全曲を通じて活躍する交響的組曲のような作品です。ヴァイオリンが演じるのは12世紀にジェフリー・オブ・モンマスが書いた「ブリタニア列王史」に出て来る予言者・魔術師のマーリン。5つの楽章はマーリンが登場する場面を描いたもので、森や海を舞台に嵐のような激しさから神秘的で瞑想的な表現まで、この作品の発案者でもある名手ピーター・シェパード・スケアヴェズが縦横無尽に演奏し、ニール・トムソンが指揮するウィーン放送交響楽団もダイナミックにサポートしています。
収録作曲家:
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The Synthetists Revisited
シンセティスト再訪 [マッティ・シリセン(指揮)/王立ベルギー空軍バンド]Wind Band Music (Belgian) - BRENTA, G. / BOURGUIGNON, F. de / DE JONCKER, T. (The Synthetists Revisited) (Royal Band of the Belgian Air Force)
発売日:2023年06月23日
NMLアルバム番号:8.579135CD価格:1,900円(税込)
1925年9月、作曲家ポール・ギルソンの60歳の誕生日を記念して、彼に師事する7人の学生たちがブリュッセルに集まり、ベルギー音楽史上初となる作曲家集団「Les Synthétistes」を結成しました。 「フランス六人組」のベルギー版とも言えるこのメンバーたちは、後期ロマン派のスタイルとは一線を画す最先端の音楽を模索しながら、当時、交響楽団が少なかったベルギーにおいて、吹奏楽のためにオリジナル作品の作曲と編曲を行いました。彼らは1918年から45年までベルギー・ギィデ交響吹奏楽団の指揮者を務めたアルテュール・プレヴォーと協力し、ブリュッセルでモダンな音楽を生み出したのです。 しかし、現代ではこれらのレパートリーはすっかり忘れられてしまいました。このアルバムでは地元である王立ベルギー空軍バンドの演奏で、メンバーの内の6人の作品を聴くことができます。 (ポール・ギルソンと7番目のメンバーであるルネ・ベルニエの作品は配信限定で6月にリリース予定。商品番号9.70351)
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ドゥランテ(1684-1755):
詩篇とマニフィカト集 [ジョヴァンニ・アッチャイ(指揮)/ノヴァ・アルス・カンタンディ(ヴォーカル・アンサンブル)/イヴァナ・ヴァロッティ(オルガン)]DURANTE, F.: Psalms and Magnificat (Nova Ars Cantandi, Valotti, Acciai)
発売日:2023年06月09日
NMLアルバム番号:8.579131CD価格:1,900円(税込)
18世紀のナポリにおいて、アレッサンドロ・スカルラッティの没後に数々の音楽院の院長を歴任し、ペルゴレージをはじめとした多くの作曲家を育てたフランチェスコ・ドゥランテ。作曲家としても高く評価され、J.S.バッハもライプツィヒで彼の作品を上演したとされています。 このアルバムに収録されているのは、ドゥランテのさまざまな「詩篇」と、彼よりも70年ほど前に生まれ、同じくナポリで活躍した作曲家ジョヴァンニ・サルヴァトーレの独創的なオルガン曲を組み合わせたプログラム。精緻に張り巡らされた対位法と、表現力豊かな音楽をお楽しみいただけます。 ローマRAI室内合唱団とトリノRAI合唱団の指揮者を歴任、現在「ジュゼッペ・ヴェルディ」ミラノ音楽院の音楽学コースの音楽古学の名誉教授を務めるジョヴァンニ・アッチャイ率いる、4名の歌手で構成されたノヴァ・アルス・カンタンディによる演奏です。
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Korean Tapestry
韓国女性作曲家によるアート・ソング集 [チョ・ギョン(ソプラノ)/チョ・ウォン(バス)/パク・ウンヒ(ピアノ)]Korean Tapestry - Korean Art Songs by Leading Korean Women Composers (Kyoung Cho, Won Cho, Eun-Hee Park)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.579129CD価格:1,900円(税込)
日本ではあまり耳にすることのない韓国の歌曲集。この国でも声楽への愛は深く、Ga-Gok または‘Art Song’と呼ばれる一連の歌曲は国の激動の歴史を通じて存在感を維持してきました。 このアルバムには現代の韓国を代表する女性作曲家たちの独唱と二重唱曲を収録。どの曲も新鮮な音の使い方を聴かせながらも、基本的には調性を用いた耳なじみのよいものとなっています。言葉の柔らかい響きを活かした歌の数々をお楽しみください。とりわけ最後に収録された「アリラン」は圧巻の仕上がりです。
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Raízes - ポルトガルの弦楽四重奏曲集
カラパトゾ/マルケス/アゼヴェード/ラパ [マトジニョシュ弦楽四重奏団]String Quartets (Portuguese) - AZEVEDO, S. / CARRAPATOSO, E. / LAPA, F.C. / MARQUES, T. (Raízes) (Matosinhos String Quartet)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:8.579114CD価格:1,900円(税込)
アルバムタイトルの「Raízes」とは、ポルトガル語の「ルーツ」の意。このアルバムに収録されているのは、全てマトジニョシュ弦楽四重奏団の委嘱による新作で、ポルトガルの伝統的な民謡の旋律や、舞曲、物語からインスピレーションを得た作品が並びます。 ゆったりとした哀愁漂う旋律と、軽やかな舞曲が交互に置かれたカラパトゾの「ラソス、コントルダンスとデスカンテ」とラパの「ミランダ組曲」はどちらも北ポルトガルに伝わる舞曲と物語が元になったもの。幾分現代的なハーモニーが楽しいマルケスの「幸福の島」のルーツはアゾレス島とマデイラ島の神話であり、アゼヴェードの「ポプラルスキア I」は民俗音楽の研究で知られるロペス=グラサとベーラ・バルトークらの思い出に捧げられた作品です。
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サルガード(1903-1977):
〈室内楽作品集 第1集〉
ヴィオラ・ソナタ/セレーネ、トリオ・プログラマティコ
チェロ・ソナタ/木管五重奏曲 [カンザス・ヴィルトゥオージ]SALGADO, L.H.: Chamber Music, Vol. 1 - Viola Sonata / Selene / Cello Sonata / Woodwind Quintet (Kansas Virtuosi)
発売日:2023年01月27日
NMLアルバム番号:8.579128CD価格:1,900円(税込)
エクアドル生まれの作曲家ルイス・ウンベルト・サルガードの作品集。作曲家の父のもとに生まれ、8歳で首都キトの国立音楽院に入学、ピアノと作曲を学びましたが、当時のエクアドルには十二音音楽や新古典派音楽といった欧州楽壇の新しい潮流に通じている教師はいませんでした。サルガードは最新の音楽を学ぶべく欧州留学を目指すも奨学金が得られず断念、本やレコードを通してほぼ独学で現代音楽の手法を学び、これをエクアドルの民俗音楽と融合させようと試みました。彼の作品は、モダンで洗練されたハーモニーの中にエクアドルの先住民サンフアニートの舞曲を織り込み、生き生きとした音楽として結実しています。 このCDには、新古典派の作風によるチェロ・ソナタや、多彩なアイディアを盛り込んだ木管五重奏曲、アポロ11号の月面着陸成功にインスパイアされた「セレーネ(ギリシャ神話の月の女神の名前)」などが収録されています。
収録作曲家:
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〈ルクセンブルクの現代音楽 第2集〉
マルコ・ピュッツ(1958-):
管弦楽作品集 [カール・ベルケル(チューバ)/フィリップ・シュヴァルツ(ユーフォニアム)/アレクサンダー・メルツィン(指揮)/コットブス州立劇場フィルハーモニー管弦楽団]PÜTZ, M.: Orchestral Music - Moods / Elegia (Luxembourg Contemporary Music, Vol. 2) (Berkel, P. Schwartz, Cottbus State Theatre Philharmonic, Merzyn)
発売日:2023年01月20日
NMLアルバム番号:8.579116CD価格:1,900円(税込)
1958年ルクセンブルクで生まれた作曲家マルコ・ピュッツ。リエージュでサックスと作曲、指揮法を学び、1987年から作曲家として活動をはじめ、シンフォニック・ウィンド・バンド、室内楽、子供向けミュージカル、弦楽四重奏、オーケストラのために100曲近い作品を書き上げ、多くの賞を獲得。国際的に知られるようになりました。彼の音楽は、聴衆と演奏家の双方にとって親しみやすく楽しいことが中心的となっています。 収録作は「ムード」を除いて世界初録音。「ユーフォニアの声」はあまり注目されることのない楽器の表現力を探求した作品であり、「人生の章」では喜びと悲しみのコントラストが描かれています。また「エレジー」ではバッハのコラールが主題に用いられていますが、旋律はさまざまな形に変形されていきます。「海流」はルクセンブルク文化省の委嘱作品。流動的な旋律がやがてクライマックスを形成し、最後は穏やかな雰囲気に包まれ曲を閉じます。
収録作曲家:
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ホルン三重奏曲集
バークリー/ブラームス/レシュノフ [デイヴィッド・クーパー(ホルン)/アレクサンダー・カー(ヴァイオリン)/オライオン・ワイス(ピアノ)]Horn Trios - BERKELEY, L. / BRAHMS, J. / LESHNOFF, J. (David Cooper, A. Kerr, O. Weiss)
発売日:2023年01月20日
NMLアルバム番号:8.579137CD価格:1,900円(税込)
1865年に完成されたブラームスのホルン三重奏曲。ブラームスのホルンを用いた室内楽作品はこの曲のみですが、彼は幼い頃に父からナチュラルホルンを学んでいたこともあり、楽器については熟知したようです。同年に死去した母への追悼の思いや、ドイツの古いコラールなどが織り込まれたこの曲は、完成度の高さによって、以降の作曲家たちに大きな影響を与えました。 20世紀になってこの形式に注目したのが英国の作曲家レノックス・バークリー。彼の友人のピアニストから委嘱され、書き上げた三重奏曲は独創的なフレーズと緊密なアンサンブルを要する見事な作品。終楽章には変奏曲が置かれるなど工夫が凝らされています。 現代アメリカで高い人気を誇るレシュノフの「ホルン三重奏曲」は、ブラームスだけではなく、彼が敬愛するベートーヴェンからも影響を受けた作品。「闇から光へ」というモットーに基づき、ヴァイオリンの豊かな旋律にはじまり3つの楽器が親密な対話を繰り返しながら、楽しくリズミカルな音楽に変化していきます。 シカゴ交響楽団の首席ホルン奏者デイヴィッド・クーパー、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサート・マスターを務めた経験のあるヴァイオリニスト、アレクサンダー・カー、アメリカを中心に数多くのオーケストラと共演するピアニスト、オライオン・ワイスの3人が素晴らしいアンサンブルを披露しています。
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トランペット協奏曲集
アルチュニアン/ヴァインベルク/ショスタコーヴィチ [ポール・メルケロ(トランペット)/チョ・ジェヒョク(ピアノ)/ハンス・グラーフ(指揮)ロシア・ナショナル管弦楽団]ARUTIUNIAN, A. / WEINBERG, M.: Trumpet Concertos / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Concerto No. 1 (Merkelo, Jae-Hyuck Cho, Russian National Orchestra, Graf)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:8.579117CD価格:1,900円(税込)
ドクシツェル版のショスタコーヴィチ収録!
ポール・メルケロによる重量級トランペット協奏曲集1995年からモントリオール交響楽団の首席奏者を務めているポール・メルケロが重量級のアルバムでNAXOSに初登場。幼いころにトランペットの演奏を聴いてプロ奏者を志したというメルケロ。彼の人生を変えた演奏者はウクライナ出身の偉大なトランペット奏者ティモフェイ・ドクシツェルでした。ソビエト時代に作曲された3曲のトランペット協奏曲を収めたこのアルバムは、メルケロからドクシツェルへのオマージュになっています。 アルメニア民謡のメロディとリズムが特徴的で、今やハイドンやフンメルと並ぶトランペット協奏曲の定番レパートリーとなったアルチュニアン。マーラーの交響曲第5番、メンデルスゾーンの結婚行進曲、ビゼーの《カルメン》、リムスキー=コルサコフの《金鶏》などのメロディが引用されており、謎めいた遊び心を感じさせるヴァインベルク。この2曲はドクシツェルのために作曲されました。 ショスタコーヴィチが20台後半に作曲した「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」(ピアノ協奏曲第1番)も自他の作品からの引用が散りばめられたコラージュ風の作品で、ユーモアと華麗な超絶技巧が魅力の人気曲。ここではドクシツェルが作曲家の承諾を得てトランペット・パートを編曲(拡張)し、トランペットを主役に仕立て上げた版を使用していることに注目。冒頭からトランペットがピアノのパートを吹いたり、更にはオーケストラ・パートまで演奏します。高度な技術と持久力が必要なため、録音はこれまでドクシツェル自身のものしかなく、この録音は貴重。トランペット・ファン必聴です。 -
Alchemy - アルケミー
21世紀のトランペットと管弦楽のための作品集 [ファビオ・ブルム(トランペット)/セビーリャ王立交響楽団/ノアム・ズール(指揮)]Trumpet and Orchestra Music (21st Century) - ROBERTO, G. / CERVO, D. / TESCARI, N. / ZUR, M. (Alchemy) (Brum, Seville Royal Symphony, N. Zur)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:8.579119CD価格:1,900円(税込)
ブラジルのリオデジャネイロ出身のトランペット奏者ファビオ・ブルム。30か国以上でソリスト、オーケストラ・メンバー、教師として演奏した経験があります。この「Alchemy 錬金術」と名付けたアルバムでは、錬金術師が4つの元素を組み合わせて新しい物質を作るように、4人の作曲家による多彩な作品を紹介しています。 ガブリエル・ロベルトがブルムのために作曲した「ソラリア」はコロナ禍によって委縮した社会が息を吹き返す様子をイメージし、セルヴォの 「ブラジルの四季」は自然界の色彩豊かなパノラマを表現しています。 最初のロックダウン下で書かれたテスカリの「9つのムード」は激しく揺れ動く気分を表現、ズールの「深き淵より」は祈りと瞑想的な雰囲気に支配されています。 最後に収録された「東京組曲」は日本フィルの委嘱作品で、2015年12月にオッタビアーノ・クリストーフォリをソリストに東京で初演されました。高層ビル群や群衆行き交う街の喧騒から静かな神社仏閣まで、日本が外国からの旅人に見せる多種多様な顔と、それに触れた旅人の心に湧き上がる驚き、困惑、興奮、感動などを描いています。
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トマジ(1901-1971):
ヴァイオリン作品全集
ヴァイオリン協奏曲 「ユリシーズの旅」
カプリッチョ ほか [ステファニー・モラリー(ヴァイオリン)/セバスティアン・ビヤール(指揮)/ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団/ダヴィッド・ロマン(ピアノ)]TOMASI, H.: Violin Works (Complete) (Moraly, R. David, Orchestre de la Garde républicaine, Billard)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:8.579091CD価格:1,900円(税込)
マルセイユ出身の作曲家アンリ・トマジのヴァイオリン作品集。管楽器を用いた曲がよく知られる彼の作品の中ではあまり知られていないジャンルですが、これらは20世紀フランスにおける作曲の方向性をコンパクトに見て取ることができる特徴ある作品といえるでしょう。 ヴァイオリン協奏曲「ユリシーズの旅」は作曲家後期に書かれたもので、技巧的なヴァイオリンの旋律と色彩豊かに響くオーケストラの音色が絡み合う作品。「カプリッチョ」は優雅で上品な曲調を持ち、感情の起伏の激しい緩徐楽章に続く輝かしい終楽章が魅力です。 他の5曲はどれもトマジの活動の初期に作曲されたもの。彼の両親の出身地であるコルシカ島の伝統音楽をを引用したエキゾチックな雰囲気を持っています。
収録作曲家:
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ウクライナのピアノ五重奏曲集
リャトシンスキー/シルヴェストロフ/ポレーヴァ [ボグダナ・ピヴネンコ(ヴァイオリン)/タラス・ヤロブード(ヴァイオリン)/カテリーナ・スプルン(ヴィオラ)/ユーリー・ポゴレツキー(チェロ)/イリーナ・スタロドゥブ(ピアノ)]Piano Quintets (Ukrainian) - LYATOSHINSKY, B.M. / SILVESTROV, V. / POLEVA, V.V. (Pivnenko, Yaropud, Suprun, Pogoretskyi, Starodub)
発売日:2022年08月12日
NMLアルバム番号:8.579098CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
近現代ウクライナの3人の作曲家によるピアノ五重奏曲集。 リャトシンスキーは1920年代に登場した「新世代ウクライナ作曲家グループ」の一人。初期こそスクリャービンの影響を受けた調性感の希薄な作品を書いていましたが、やがて国民楽派の伝統に則った愛国的な作品にも取り組みます。この五重奏曲も優美な旋律を持つ美しい作品。第2楽章の憂愁に満ちた雰囲気が強い印象を残します。 シルヴェストロフの五重奏曲は、彼が現在のような瞑想的な作風に至る以前の作品。第3楽章は比較的穏やかであるものの、1960年代の激しいシルヴェストロフを知ることができる貴重な作品です。 世界初録音となるポレーヴァの「シームルグ五重奏曲」は動きの少ないシンプルな弦の旋律にピアノのパッセージが絡む神秘的な作品。シームルグとはイラン神話に登場する巨大な鳥の名前です。 ※国内仕様盤には増田良介氏による日本語解説が付属します。
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ジョン・バージ(1961-):
シンフォニア・アンティクァ
ワン・セイル/忘れられし夢
アッパー・カナダ・フィドル組曲
弦楽オーケストラのための作品集 [ジョアンナ・グフレエール (フルート)他/ケヴィン・マロン(指揮)/サーティーン・ストリングス室内オーケストラ]BURGE, J.: Sinfonia Antiqua / One Sail / Forgotten Dreams / Upper Canada Fiddle Suite (G'froerer, Mercer, Thirteen Strings Chamber Orchestra, Mallon)
発売日:2022年08月12日
NMLアルバム番号:8.579073CD価格:1,900円(税込)
カナダの作曲家ジョン・バージの作品集。オンタリオ州ドライデンで生まれカルガリーでピアノを学んだ彼は、トロント大学とブリティッシュコロンビア大学で作曲と理論の学位を取得。1987年以来キングストンのクイーンズ大学で教鞭を執っています。長年にわたり作品を発表、器楽から声楽まで幅広いジャンルにわたる曲は高く評価され、2009年にはカナダの権威ある音楽賞「ジュノー賞」を受賞しました。バージはとりわけ弦楽器のための作品に力を入れており、このアルバムに収録された作品はどれもサーティーン室内オーケストラからの委嘱作です。 バロック音楽の形式を借りた「シンフォニア・アンティクワ」は祝祭的な雰囲気を持つ陽気な作品。フルートが活躍する瞑想的な「忘れられし夢」と、詩的なイメージを音楽化した「ワン・セイル」に続き、18世紀末から19世紀にかけて存在したイギリスの植民地に伝わる音楽をイメージした「アッパー・カナダ・フィドル組曲」ではフォーク・ダンスを思わせる弦の響きを存分に活かした3つの曲が楽しめます。
収録作曲家:
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FLAUTA ANDINA
アンデスのフルート
20世紀アンデス地方のフルートとピアノのための作品集 [ダニエル・ヴェラスコ(フルート)/エレン R.ソマー(ピアノ)]Music for Flute and Piano (20th Century Andean) - CÁRDENAS, L. / DURÁN CÁRDENAS, S.M. / FREIRE, J. / GUEVARA, G. (Flauta Andina) (Velasco, E. Sommer)
発売日:2022年08月12日
NMLアルバム番号:8.579125CD価格:1,900円(税込)
アンデス地方、エクアドルの近現代作曲家による作品を中心に収録した、南米の音楽が持つ豊かな色彩感とリズムが満載のアルバム。 デュラン・カルデナスの「インカの伝説」は名曲“コンドルは飛んでいく”を思わせる冒頭の幅広い旋律が印象的。また軽快な後半部はドップラーの“ハンガリー幻想曲”も想起させます。 ハシント・フレイレの『組曲』はエクアドルの舞曲がテーマ。異なる楽想による3つの曲が紹介されています。 同じくエクアドルの作曲家ヘラルド・ゲバラはパリのエコール・ノルマル音楽院でナディア・ブーランジェに作曲、ソルボンヌ大学で音楽学を学んだ人。この「Diálogos 対話」はエクアドルの民族的要素と現代的なテクニックを組み合わせた作品。フルートの超絶技巧が聴きどころです。 レオナルド・カルデナスの「En el Centro del Mundo y el Tiempo 世界と時間の中心で」はアンデスの風景からインスパイアされた曲。こちらも伝統的なエクアドルの旋律が随所に用いられています。 最後に置かれたメキシコの作曲家サミュエル・ジーマンの「フルート・ソナタ第1番」は、1996年、シカゴで開催された全米フルート協会の大会において、ベネズエラのフルート奏者マルコ・グラナドスが演奏して評判になり、以来フルート奏者のレパートリーとなった曲です。
収録作曲家:
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Cypriana - キプリアーナ
ケマル・ベレヴィ(1954-):
ヴァイオリンとギターのための作品集 [シルヴィア・グラッソ(ヴァイオリン)/リヴィオ・グラッソ(ギター)]BELEVI, K.: Violin and Guitar Works (Cypriana) (L. and S. Grasso)
発売日:2022年07月22日
NMLアルバム番号:8.579104CD価格:1,900円(税込)
キプロス共和国の首都ニコシアに生まれたギタリスト=作曲家ケマル・ベレヴィの作品集。11歳でギターを始め、当初は兄弟でバンドを組んでロックやポップスを演奏していましたが、ロンドンでクラシック・ギターを学び、近年は作曲家としても注目されています。その作風はギリシャやトルコ、中東など地中海に面した諸国の伝統的な音楽が感じられる、エキゾチックで詩情あふれるもの。2020年にリリースされた「ギター・デュオ作品集」(8.574081)も人気を博しました。 「キプリアーナ(キプロス風)」と題されたこのアルバムは、ギターとヴァイオリンのための作品を収録し、ヴァイオリンによる「歌う」要素がより前面に出ています。タイトル曲の「キプリアーナ」や「4つのスケッチ」はキプロスの民謡を思わせる、美しく親しみやすい音楽。最後に置かれた「キプロス組曲」は演奏者であるシルヴィアとリヴィオ・グラッソのために特別に編曲されたものです。
収録作曲家:
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EVOCATIONS
ジョーダン/ペルト/ブローン/エスケシュ:
現代のオルガン作品集 [クリスティアン・フォン・ブローン(オルガン)]Organ Music (20th-21st Centuries) - BLOHN, C. von / BRANDMÜLLER, T. / ESCAICH, T. / JORDAN, B. / PÄRT, A. (Evocations) (Blohn)
発売日:2022年07月22日
NMLアルバム番号:8.579122CD価格:1,900円(税込)
20世紀終わりから21世紀にかけて作曲されたオルガン作品を収録した1枚。 南アフリカ生まれのジョーダンの「賛美の歌」は1999年の作品で、西洋とは異なる文化における祈りの歌として書かれました。伝統的なアフリカの部族社会の儀式で歌われるという「賛美の歌」をモデルにしており、超絶技巧を要する激しいセクションは儀式を盛り上げるドラムをイメージしています。この録音は2018年の改訂版によるもの。 長年にわたりザール音楽大学作曲科の教授を務めたブラントミュラーの最後作品「星空の音」は、連作「Kosmogonia」の一部を独立させたもので、これが初録音。「地球」と「宇宙」に分けられた音の層を使い、その対話を描いています。 ペルトの「来る日も来る日も」は1980年にシュパイヤー大聖堂の定礎950年を記念して書かれました。大聖堂の建物を思わせる豪壮なサウンドが1分ほど続いたあと、ミサの典礼をイメージした進行の後に音楽は穏やかに消えてゆきます。 「星との対話」は当盤の演奏者で、パリのサン・テティエンヌ・デュ・モン教会のオルガニストを務めるクリスティアン・フォン・ブローンの作品。彼の師であり、今は亡きブラントミュラーとの音による対話をイメージしたものです。 エスケシュの「エヴォカシオン II」はアフリカのダンスのリズムに基づく低音の上で、グレゴリオ聖歌やポリフォニー音楽、バロック期の詩編曲など多彩な音楽の要素が万華鏡のように展開します。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年9月号)★-
吉松隆(1953-):
左手のためのピアノ曲集
タピオラ幻景/アイノラ抒情曲集/ゴーシュ舞曲集 [大嶋・ライアン・ユミコ(ピアノ)]YOSHIMATSU, Takashi: Piano Works for the Left Hand (Yumiko Oshima-Ryan)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:8.579121CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
吉松隆が親交のある舘野泉のために書いた左手のためのピアノ曲の代表作を、アメリカで活動する大嶋・ライアン・ユミコの演奏で収めた1枚。 1964年からヘルシンキを拠点に活動してきた舘野は、2001年1月に演奏会の最後に脳出血で倒れ右半身に麻痺が残りましたが、左手でのレパートリーによる演奏活動開始を決意。舘野を慕う作曲家たちが続々と新作を寄せました。中でもフィンランドの作曲家シベリウスを敬愛する吉松隆による作品群は、その澄んだサウンドと親しみやすい楽想によって人気を得ています。 「タピオラ幻景」はフィンランド神話の森の神タピオの国の光景、「アイノラ抒情小曲集」はシベリウスが後半生を送った山荘のイメージから生まれました。どちらも抒情的で美しい作品。フランス語の「左手」から名付けたゴーシュ舞曲集は吉松らしいジャンル越境型の楽しい作品です。 大嶋・ライアン・ユミコは東京生まれ。桐朋学園で学び、シンシナティ大学音楽院で音楽芸術の博士号を取得。1995年からは日本の現代作品をレパートリーに取り入れて、東京、トロント、サンファンなどで演奏してきました。ミネソタ州グスタヴァス・アドルフス・カレッジのピアノ教授を務めています。彼女はこれらの作品について「風、水、光、鳥たち、森の神タピオといった自然のイメージから生まれた作品ですが、病に倒れた舘野さんのために書かれた音楽ゆえに、困難に立ち向かい乗り越えようとする力を呼び覚まします。これらの曲を弾くたびに、人の魂に働きかける音楽の力の偉大さを実感するのです」と語っています。 *国内仕様盤には大嶋ライアン・ユミコによる日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ツィファキス(1969-):
フラメンコ・オデッセイ [クリストス・ツィファキス (ギター)/エヴァンゲロス・スタスーロプーロス (フルート)/エフゲニー・ブコス(ヴァイオリン)/パナジョティス・ブーラザニス (エレクトリック・ベース)/ニコス・カピリディス (ドラムス)/ジャニス・パパジョヌーリス (打楽器)/クリストス・クセナキス (サンプリング)]TZIFAKIS, C.: Flamenco Odyssey (Tzifakis, Stathoulopoulos, Bukov, Bourazanis, Kapilidis, Papagiannoulis)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.579112CD価格:1,900円(税込)
ギリシャ、アテネ生まれのクリストス・ツィファキスは、6歳でピアノを始め、10歳の時にギターに転向。1988年にオラダのマーストリヒト音楽アカデミーに入学、1994年の卒業時には卓越したギタリストとして認められました。 彼はアカデミーでペペ・ロメロ、レオ・ブローウェルをはじめとしたクラシック・ギター界の巨匠と交流を持ち、多大な影響を受けました。また在学中にはスペインのコルドバを訪れ、フラメンコ・ギターを習得し、アテネで最初のフラメンコ・ギター・フェスティヴァルを創設、クラシック以外の音楽にも興味を抱いています。現在はギタリスト、作曲家として活動。 この「フラメンコ・オデッセイ」はツィファキスの代表作の一つで、ブルースやロック風の即興的なギターの演奏と、手拍子を含む多彩な打楽器、エレクトロニクスまで多彩な素材を用いた各曲にいざなわれ、聴き手は東洋から西洋の文化を味わいながら、ブレリア、ソレア、ファンダンゴなどのフラメンコのリズムに浸ることができます。
収録作曲家:
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アルヴァロ・カッスート 指揮
ポルトガルの3つのオーケストラ [ヌォヴァ・フィラモニカ・ポルトゥゲサ/オルケストラ・シンフォニカ・ポルトゥゲサ/オルケストラ・ドゥ・アルガルベ/アルヴァロ・カッスート(指揮)]Orchestral Music - BRAGA SANTOS, J. / BRAHMS, J. / CHABRIER, E. / GLINKA, M. / MOZART, W.A. / STRAUSS, R. (Three Portuguese Orchestras) (Cassuto)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.579130CD価格:1,900円(税込)
指揮者アルヴァロ・カッスートをフィーチャーした1枚。1938年、ポルトガルのポルトで生まれ、リスボン大学で法学の学位を取得、その1年後にはウィーン国立音楽大学で指揮の学位を取得したカッスート、作曲家としても評価が高く、ポルトガルとアメリカの音楽機関から作品の委嘱を受けています。ポルトガル各地のオーケストラを指揮するだけでなく、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団やロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、数々の名門オーケストラを指揮しています。 このアルバムでカッスートが指揮している3つのオーケストラは、全て彼が創設した団体で、どの曲にも熱のこもった演奏を披露しています。また彼が敬愛するジョリー・ブラガ・サントスの音楽を広めるための運動にも力を入れており、ここではMARCO POLOへの多数の録音から選ばれた1曲「スタッカート・ブリリャンテ」を聴くことができます。
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イェ・シャオガン(1955-):
臨安の7つのエピソード [ソン・ユアンミン(ソプラノ)/シー・イージェ(テノール)/リウ・ソンフー(バリトン)/グー・ツォン(ホルン)/ラインランド=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/シュテファン・マルツェフ(指揮)/フランク・オルー(指揮)]YE, Xiaogang: 7 Episodes for Lin'an / Twilight in Tibet / Tianjin Suite (Yuanming Song, Yijie Shi, Songhu Liu, Cong Gu, Malzew, Ollu)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:8.579088CD価格:1,900円(税込)
1955年、上海で生まれたイェ・シャオガンは、中国を代表する現代作曲家の一人です。1978年から1983年まで中国中央音楽院の作曲科で学び、1987年からイーストマン音楽学校に留学。サミュエル・アドラーやルイ・アンドリーセンに師事。1994年に帰国後は中央音楽院の作曲部の教授を務める傍ら、中国を中心に様々な音楽祭の芸術監督を務め、音楽文化の発展に寄与してきました。2013年から、彼の「中国のさまざまな地域」をテーマにした作品をフィーチャーしたコンサート・シリーズが始まり、ニューヨークや北京など各地で演奏会が行われています。 このアルバムに収録されているのはヒマラヤの風景を描いた「チベットの夕暮れ」、声楽を伴う「臨安の7つのエピソード」と、歴史ある都市、天津の多様性を描いた「天津組曲」の3作品。伝統と現代音楽のテクスチャーを組み合わせ、見事な作品に作り上げるイェ・シャオガンの手腕が発揮された聴き応えある作品です。
収録作曲家:
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サンドロ・フーガ(1906-1994):
ピアノ・ソナタ 第1番 - 第3番 [ジャコモ・フーガ(ピアノ)/カルロッタ・フーガ(ピアノ)/クラウディオ・ヴォゲーラ(ピアノ)]FUGA, S.: Piano Sonatas Nos. 1-3 (G. and C. Fuga, Voghera)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:8.579110CD価格:1,900円(税込)
20世紀半ばのトリノの音楽界を牽引する存在として活躍した作曲家サンドロ・フーガの3つのピアノ・ソナタ。高名な画家ルイジ・ノーノ(1850-1918)を祖父に持つヴェネツィアの名家に生まれ、芸術と音楽に対する情熱を受け継いだ彼は、1919年からトリノの「ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院」でピアノ、オルガン、作曲を学び、卒業後は教師としてアルファーノやゲディーニを指導しています。また彼の作品は国際コンクールで数々の賞を受賞、作曲家としても高く評価されました。 自らを「ロマン派の生き残り」と称し、音楽は感情の表出であると信じたフーガは、同世代の作曲家があまり手掛けることのなかった「ソナタ」の形式に目を向け、前衛的な要素を極力排した、3つの素晴らしいソナタを書き上げました。これらは彼のピアノ音楽の頂点をなすものといえるでしょう。 フーガの2人の子供たちジャコモとカルロッタ兄妹と、フーガの直系の弟子であるトリノ出身のクラウディオ・ヴォゲーラによる演奏で。
収録作曲家:
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THE BIRD OF LIFE
生命の鳥
後期ロマン派のフルート作品集 [ビルギット・ラムスル=ガール(フルート)/カール=ハインツ・シュッツ(フルート)/ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Flute Music (Late Romantic) - KORNAUTH, E. / WEIGL, V. / MITTLER, F. / PETYREK, F. / HARSÁNYI, T. (The Bird of Life) (Ramsl, Schütz, Wallisch)
発売日:2022年01月28日
NMLアルバム番号:8.579111CD価格:1,900円(税込)
19世紀終わり近くに誕生した作曲家たちのフルート作品集。彼らはみな現代音楽の流れに強力な影響を与えるほどの才能の持ち主でしたが、フルートのための作品はほとんど知られておらず。このアルバムに収録された作品もいくつかをのぞき、世界初録音です。 コウナルト、ヴァイグル、ミットラー、ペティレクの音楽はウィーンの文化的環境に育まれたものであり、ハルシャーニ、マルティヌーらの作品はパリの空気を思わせます。またイラークのフルート・ソナタはコンサート用のレパートリーに定着しそうな、耳なじみのよいメロディが聴き映えする作品です。 フルートを演奏するビルギット・ラムスルは2004年からウィーン・フォルクスオーパーの首席奏者を務めるとともにさまざまなアンサンブルで活躍、その技巧と音楽性が高く評価されており、このアルバムでも実に見事な演奏を披露しています。ペティレクの作品では、名手カール=ハインツ・シュッツが参加し、親密なデュオを聴かせます。
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チュルリョーニス(1875-1911):
ハープの弦にのせて
前奏曲集/夜想曲集/私はヘンルーダの種を蒔いた [ヨアナ・ダウニーテ(ハープ)]ČIURLIONIS, M.K.: Harp Arrangements of Piano Works - Preludes / Nocturnes / I Sowed the Rue (On the Harp Strings) (Daunytė)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:8.579108CD価格:1,900円(税込)
19世紀から20世紀にかけてリトアニアで活躍したチュルリョーニス。生前から作曲家としてよりも画家として知られており、ストラヴィンスキーも彼の絵を所持していたことがあるほどでした。作曲家としてはシューマンやショパンなど、ロマン派の伝統を継承した、自身の絵画を彷彿させる幻想的な作品を多く遺し、また晩年には調性を持たない作品までもいくつか手掛けています。 このアルバムには、彼のピアノ曲をヨアナ・ダウニーテがハープ独奏用に編曲した作品を収録。民謡を思わせる素朴な旋律が、ハープの響きをまとうことで一層ロマンティックな風情を帯びています。チュルリョーニス作品の新たな魅力を伝える1枚。
収録作曲家:
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9種類のトランペットとピアノ
ファビオ・ブルムのために書かれたトランペット音楽 [ファビオ・ブルム(各種トランペット)/サンティアゴ・バエス(ピアノ)]Trumpet Family and Piano Works - FREIBERG, D. / SANTOS, G. / BRAGA, D. / RAMOS, J.C.V. / FLORES, P. (Nine Trumpets and One Piano) (Brum, Báez)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:8.579118CD価格:1,900円(税込)
このアルバムは名手ファビオ・ブルムに捧げられた作品を収録した1枚。ブルムは様々なトランペットと、近い種類の楽器を駆使し(時にはホルンまで)エキサイティングな演奏を繰り広げます。 ここに並んだ作曲家たちは、ほとんどが南米在住。それぞれの作品は個性豊かで、ジャズや民謡の要素、ロマン派や新古典主義の作風を採り入れたものから、時にはミニマリズムの様式を感じさせるものまで多種多様な曲想を聴かせます。どの曲もブルムの高い技術と音楽性が発揮できるように書かれており、彼の目の覚めるようなテクニックと伸びやかな音色を堪能できます。 楽器ごとの響きの違いも面白く、全ての管楽器好きの方にオススメしたい1枚です。
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BOWS UP! 弓をあげよ
20世紀、21世紀ポルトガルの弦楽のための作品集
アゼヴェード、ブラガ・サントス、フラゴーソ [カメラータ・アトランティカ/アナ・ベアトリス・マンザニッラ(指揮/独奏ヴァイオリン)]Music for Strings (Portuguese) - AZEVEDO, S. / BRAGA SANTOS, J. / FRAGOSO, A. (Bows Up!) (Camerata Atlântica, A.B. Manzanilla)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:8.579105CD価格:1,900円(税込)
20世紀を迎えるまで、ポルトガルではオーケストラ作品はあまり作曲されませんでした。古典派の時代にはジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842)が2曲の交響曲を書きましたが、ロマン派の時代に活躍した人はほとんどおらず、ようやくルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)が登場したことで、ポルトガル近代音楽の基礎が作られたといってもよいでしょう。 このアルバムには3人の近現代ポルトガル作曲家の知られざる作品を収録。 若くしてこの世を去ったフラゴーソの「ロマンティック協奏曲」は、フォーレとドビュッシーの影響を感じさせる瑞々しい作品。フレイタス・ブランコに学んだジョリー・ブラガ・サントスの「弦楽のための協奏曲」は民謡に根差した旋律とウォルトンやヴォーン・ウィリアムズを思わせるイギリス風の響きが融合しています。アゼヴェードは新古典主義の様式を愛する作曲家。このアルバムではバルトークへのオマージュである弦楽のための音楽と、シンフォニエッタを聴くことができます。
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レグレンツィ(1626-1690):
Harmonia d’affetti devote
献身の諸相についての曲集 第1巻 Op.3 [ノヴァ・アルス・カンタンディ/イヴァナ・ヴァロッティ(オルガン)/ジョヴァンニ・アッチャイ(指揮)]発売日:2021年12月17日
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
17世紀のヴェネツィアで活躍した作曲家ジョヴァンニ・レグレンツィ。当時高い人気を誇るとともに、北イタリアの後期バロック様式を確立するうえで決定的な役割を果たしました。彼はオペラや宗教曲を多数書き上げており、オルガンをベースに2声、3声、4声で歌われる「Harmonia d’affetti devote=献身の諸相についての曲集」も典礼用として意図されていましたが、歌われたテキストは宗教音楽の伝統から逸脱しており、旋律が映えることを重視した歌詞が選ばれています。世界初録音となるこのアルバムでは、レグレンツィの洗練された音楽を存分に楽しむことができます。 演奏しているノヴァ・アルス・カンタンディは1998年にアッチャイによって創設されたヴォーカル・アンサンブル。イタリア・バロックの知られざる宗教作品をレパートリーの中心におき、イタリア各地でコンサート活動を行っています。
収録作曲家:
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ボルコム(1938-):
ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
無伴奏ヴァイオリンのための組曲 第2番 [フィリップ・フィクソー(ヴァイオリン)/スティーヴン・グロス(ホルン)/コンスタンティン・ファインハウス(ピアノ)]BOLCOM, W.: Trio for Horn, Violin and Piano / Suite No. 2 for Solo Violin (S. Gross, Ficsor, Finehouse)
発売日:2021年12月10日
NMLアルバム番号:8.579102CD価格:1,900円(税込)
ピューリッツァー賞、グラミー賞を受賞したウィリアム・ボルコムは、アメリカの作曲家の中でも、とりわけ国際的に高く評価されています。 このアルバムには世界初録音となる2つの作品を収録。「ホルン三重奏曲」はブラームスの三重奏曲にモダンな味付けを施したものと言えます。第3楽章の哀愁を帯びたホルンのソロ・パッセージが印象的。森の中から響いてくるような神秘的な響きに、他の楽器の音色が絡みます。 無伴奏ヴァイオリンのための組曲は名手ギル・シャハムのために書かれた2011年の作品。ヴァイオリンの多彩な音色を存分に生かし、どこかで聴いたような旋律を交えた遊び心のある9曲で構成されています。ラプソディ風の「朝の音楽」ではじまり、弦と指板を効果的に使った「ダンシング・イン・プレイス」が続きます。ジャズ風やバロック風の曲をはさみ、最後は「夕べの音楽」で幕を閉じます。 現代アメリカの作品を愛するヴァイオリニスト、フィリップ・フィクソーの演奏で。
収録作曲家:
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イェ・シャオガン(1955-):
共和国への道(カンタータ)
広東組曲 [チャン・リピン(ソプラノ)/ヤン・ガン(メゾ・ソプラノ)/シー・イージェ(テノール)/ユアン・チェンイ(バリトン)/中国国家交響楽団&合唱団/北京フィルハーモニー合唱団/リュー・ジア(指揮)/ラインランド=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/フランク・オルー(指揮)]YE, Xiaogang: Road to the Republic (The) / Cantonese Suite (China National Symphony, Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Jia Lü, Ollu)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:8.579089CD価格:1,900円(税込)
現代中国を代表する作曲家、イェ・シャオガン。この『共和国への道』は1911年の辛亥革命から100年を記念して書かれたカンタータです。近代革命先行者として称えられる孫文を主人公とした、古典的な詩と現代的な詩が用いられた歴史的な物語を彩るのはさまざまな中国民謡で、モダンな響きと融合した耳なじみのよい旋律は聴き手の心をつかみます。 広東組曲も広東州に伝えられる民謡がふんだんに使われた美しい作品ですが、こちらはドイツのラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。
収録作曲家:
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ROOTS 21世紀
ギリシャのギター音楽集 [ディミトリス・シュカラス(ギター)/ロッテ・ベッツ=ディーン(メゾ・ソプラノ)/ラニマ弦楽四重奏団&アンサンブル/オーデンティア・アンサンブル/ライアン・ベアー(指揮)]Guitar Music (Greek) - KLAMPANIS, P. / TSALAHOURIS, P. / MAROULIS, I. / ANTONIOU, T. (Roots - 21st Century Greek Music for Guitar) (Soukaras)
発売日:2021年10月15日
NMLアルバム番号:8.579115CD価格:1,900円(税込)
21世紀のギリシャにおける最新のギター音楽集。ギリシャ生まれのギタリストのディミトリス・シュカラスが、母国ギリシャの作曲家たちに委嘱して生まれた楽曲を集めたアルバム。ジャズやコンテンポラリー、アヴァンギャルドなどの多彩なスタイルを備えた作品集となりました。 神話に登場するアリアドネを題材にしたクラムパニスの「アリアドネの二元性」ではギリシャ民謡とジャズが採り入れられ、ギターはしばしば打楽器のように扱われます。 ツァラフーリスの「俳句」は歌を伴う組曲。作曲者自作のギリシャ語による俳句が用いられており、短い曲の中に凝縮した世界が閉じ込められています。 ギリシャ神話に登場する英雄を主人公とするマルーリスの作品は、前衛的な手法で、運命に抗う英雄たちの姿をギターと弦楽で描いたもの。 最後に置かれたアントニノウの「オマージュ」は、1994年にこの世を去ったギリシャの国民的作曲家マノス・ハジダキスの思い出に捧げられた作品。第30回アテネ・ギター・フェスティヴァルのために作曲されました。 すべての作品が世界初録音です。
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夕暮れのセレナード
ヴァイオリンと管弦楽のための
忘れられたフィンランド音楽集 [リンダ・ヘドルンド(ヴァイオリン)/エリサ・ヤルヴィ(ピアノ)/ラ・テンペスタ管弦楽団/ユリ・ニッシラ(指揮)/ヤンネ・タテノ(コンサートマスター、ヴァイオリン・ソロ・・・11、12)]EVENING DUSK SERENADE - Newly Discovered Finnish Works for Violin and Orchestra (Hedlund, La Tempesta Orchestra, Nissilä)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:8.579095CD価格:1,900円(税込)
フィランドでは結婚式でペリマンニと呼ばれるヴァイオリン奏者たちがお祝いの音楽を奏でる伝統があり、ヴァイオリンは最も身近な楽器の一つ。民俗音楽からクラシック音楽にいたる様々な分野でヴァイオリンのための楽曲が生まれて来ました。このアルバムでは1930年代から1960年代にかけて人気を博した“ライト・ミュージック=サロン風の軽音楽”に属する様々な作品を紹介、広く愛されながらも、現在では耳にする機会がなくなってしまった美しい曲を楽しむことができます。 アレンジャー・ピアニストとして活躍したデ・ゴジンスキーをはじめとするほとんどの作曲家は、作品とともに名前も忘れられてしまいましたが、中にはシベリウスに続くフィンランド音楽の歴史の中で最も重要とされるウーノ・クラミの民謡風な「エスキース」や、ピアニストとして名を馳せたヘイノ・カスキの「ファンタジア・アパッショナータ」などの貴重な作品も含まれています。抒情的な雰囲気溢れる珠玉の小品を楽しむことができる1枚です。 ラ・テンペスタ室内管は、ピアニスト舘野泉がフィンランドで主宰しているオウルンサロ音楽祭を舞台に1997年に創設されたオーケストラ。舘野泉の息子ヤンネ・タテノがコンサートマスターを務め、フィンランド国内外に活動の場を広げています。
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アゼヴェード(1968-):
フクヴァルディ・サイクル
「草陰の小径にて」からの2つの小品
フクヴァルディ・ソナタ/霧の中で … 1912/キツネの探索 [マリーナ・カンポニェス(フルート)/エルデル・マルケス(ピアノ)/ホセ・ペレイラ(ヴァイオリン)/アンサンブル・ダルコス/ヌノ・コルテ=レアル(指揮)]AZEVEDO, S.: Hukvaldy Cycle - 2 Pieces after On the Overgrown Path / Hukvaldy Sonata and Trio / In the Mists… 1912 (Ensemble Darcos, Côrte-Real)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:8.579079CD価格:1,900円(税込)
レオシュ・ヤナーチェクが生まれた村「フクヴァルディ」にちなんで名付けられた室内楽アルバム。 全ての作品を書いたのは数多くの受賞歴を持つポルトガル出身の現代作曲家、セルジオ・アゼヴェードで、さまざまなヤナーチェク作品を素材とし新たな曲を創り上げました。なかでも「草陰の小径から」と「霧の中で」の素材を用いた作品では、ヤナーチェクの作風を辿りながらも、新たな発展形を提示。2つの異なる時代で活躍する2人の作曲家たちの深遠なコミュニケーションが生まれています。 例え原曲を知らなくても、ヤナーチェクの世界を垣間見ることができる興味深い1枚です。
収録作曲家:
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パデレフスキ(1860-1941):
歌曲とメロディ集 [アリーナ・アダムスキ(ソプラノ)/アガタ・シュミット(メゾ・ソプラノ)/カペラ・ビドゴスティエンシス/マリウシュ・スモリー(指揮)]PADEREWSKI, I.J.: Songs and Mélodies / Suite in G Major / Nocturne (Adamski, Agata Schmidt, Capella Bydgostiensis, Smolij)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:8.579085CD価格:1,900円(税込)
ピアニストとして、また政治家として功績を残したポーランドのイグナツィ・パデレフスキ。作曲家としても、有名な「パデレフスキのメヌエット」をはじめ、70曲を超えるオーケストラ作品やピアノ曲を遺し、いくつかの作品は「後期ロマン派から近代への橋渡し」として評価されています。 このアルバムにはパデレフスキの歌曲を中心に収録。民謡の要素が用いられた初期の「4つの歌」から、作曲家としてのキャリアの終わり近くに書かれた、不協和音や半音階が多用された「12のメロディ」まで珍しい作品を聴くことができます。また、歌曲はどれも、現代ポーランドで活躍する作曲家・アレンジャー、マルシン・グミエラによってピアノ伴奏からオーケストラ伴奏に編曲を施されており、これは原曲の持つロマンティックな雰囲気が一層映える仕上がりになっています。 アルバムの冒頭に置かれたオーケストラ曲「組曲ト長調」は瑞々しい旋律を持つ美しい作品。指揮者スモリー自身の編曲による「夜想曲」も憂愁に満ちた旋律がよく知られた作品です。
収録作曲家:
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ツェルニー(1791-1857):
ウォルター・スコットの小説による
4つのロマンティックな幻想曲 [ワン・ペイイ(ピアノ)/サミュエル・ギンガー(ピアノ)]CZERNY, C.: Romantic Piano Fantasies on Sir Walter Scott's Novels (Pei-I Wang, Gingher)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:8.579099CD価格:1,900円(税込)
以前は「実用的な練習曲の作曲家」として知られていたツェルニー、近年は「偉大なるベートーヴェンの弟子でありリストの師」としての存在がクローズアップされるとともに、練習曲以外の作品にも注目が集まり、交響曲や室内楽などが次々と演奏、録音されるようになってきました。 このアルバムには、18世紀から19世紀にかけて一世を風靡したスコットランドの小説家ウォルター・スコットの小説にインスパイアされた4曲の連弾作品を収録。全てが世界初録音であり、ツェルニー作品の魅力を知らしめるとともに、連弾作品の新たなレパートリーになることでしょう。 ツェルニーはスコットの熱心な読者であったことが知られており、例えば『ヴェイヴァリ』での“スコットランドの釣り鐘草”などさまざまなスコットランド民謡を巧みに引用することで、スコットの壮大かつロマンティックな世界観を音楽に落とし込むことに成功しています。幻想曲と題されるだけあり、刻々と移り変わる曲調はまさに予測不能。 4手連弾が醸し出すオーケストラ顔負けの豊かな響きと、次々と現れる美しい旋律を存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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ラテン・アメリカのダンス集
サクソフォンとピアノのための作品集
デリヴェラ、フランセ、ミヨー、ピアソラ、ヴィラ=ロボス、ホイットニー [シャーンドル・リゴー(アルト・サクソフォン&ソプラノ・サクソフォン)/クリスティナ・レープ=グリル(ピアノ)]D'RIVERA, P. / FRANÇAIX, J. / MILHAUD, D. / PIAZZOLLA, A. / VILLA-LOBOS, H.: Works for Saxophone and Piano (Latin American Dances) (Rigó, Leeb-Grill)
発売日:2021年08月13日
NMLアルバム番号:8.579078CD価格:1,900円(税込)
ブダペスト出身のサックス奏者シャンドール・リゴーとオーストリア出身のピアニスト、クリスティナ・レープ=グリルが奏でるデュオ・アルバム。コンセプトはジャン・フランセの小品「musique pour faire plaisir=愉しみの音楽」から採られており、ミヨーの「スカラムーシュ」からピアソラの「タンゴ=エチュード」まで楽しく心躍る小品が選ばれています。どの曲も洗練されたラテンのリズムに支えられていながら、作曲家によって個性はさまざま。多彩な作品を楽しむことができます。 キューバ出身、ラテン・ジャズとクラシックでグラミー賞を受賞した作曲家、パキート・デリヴェラの4作は世界初録音。「Invitación al Danzón 舞踏への勧誘」は、原曲こそクラリネット・トリオのために書かれた作品ですが、この録音のためにリゴーによるインプロヴィゼーションの場が設けられているなどの新たに編曲が施されています。 他にはキューバのギタリスト、アントニオ・ラウロとピアニスト、エルネスト・レクオーナへのオマージュとして書かれた「ベネズエラのワルツ」や「コントラダンス」、速いテンポとさまざまなリズムが交錯する「カイエンの花」など、ジャズ風な趣きを持つ曲を楽しめます。
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ロペス=グラサ(1906-1994):
歌曲と民謡集 第2集 [スサナ・ガスパー(ソプラノ)/リカルド・パネラ(バリトン)/ヌーノ・ヴィエラ・デ・アルメイダ(ピアノ)]LOPES-GRAÇA, F.: Songs and Folk Songs, Vol. 2 (Gaspar, Panela, Vieira de Almeida)
発売日:2021年07月30日
NMLアルバム番号:8.579082CD価格:1,900円(税込)
20世紀後半のポルトガルにおける最も偉大な作曲家の一人、ロペス=グラサ。リスボンでフレイタス・ブランコとヴィアンナ・ダ・モッタから作曲とピアノを学んだ後、大学都市として知られるコインブラに住み、作家や知識人のグループと親しく交流しました。この時に知った詩人ジョゼ・レジオらによる数多くのポルトガル語の詩はその後の彼の創作に大きな影響を与えることとなります。 今回の「歌曲と民謡集」第2集に収録されているのは、フランス印象派の影響を受けた初期の曲から、前述のレジオの詩による「4月25日の3つの歌」まで、作曲年代は45年を越えており、政治的な思想に由来する曲や民謡由来の曲が取り混ぜられています。中でも、ポルトガルやチェコ、ギリシャ民謡を素材とする様々な国ごとの特徴を感じさせる旋律では、彼が目指した“国境を越えた友愛から生まれる理想郷”を感じることができます。 ポルトガル出身、ソプラノのスサナ・ガスパーは英国ロイヤル・オペラ・ハウスが主宰する「ジェット・パーカー・ヤングアーティスト・プログラム」の卒業生。2013年度のカーディフ国際声楽コンクールで注目され、世界的に活躍を始めた新鋭歌手です。同じくポルトガル出身のバリトン、リカルド・パネラも歌劇と歌曲両面の演奏で知られる若手です。
収録作曲家:
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イェ・シャオガン(1955):
峨眉山 Op.74
グリーンマンゴーの香り Op.42
ラムラ・クオ Op.69b
岷山山脈の静寂 Op.73
[ル・ウェイ(ヴァイオリン)/ダン・シュウ(ヴァイオリン)/フー・シェンナン(パーカッション)/タン・シヤオタン(ピアノ)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/ラインランド=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団 他]YE, Xiaogang: Mount E'mei / Scent of Green Mango / Lamura Cuo / The Silence of Mount Minshan (Wei Lu, Dan Zhu, Shengnan Hu, Varga, Malzew, Ollu)
発売日:2021年06月11日
NMLアルバム番号:8.579087CD価格:1,900円(税込)
現代中国の作曲家イェ・シャオガン。演奏会用の音楽だけではなく、数多くの映画音楽で権威ある賞を受賞するなど、その作品が高く評価されています。このアルバムに収録されている4曲は、どれも中国の自然と美しい風景を描いたもの。映画音楽が得意な作曲家らしく、高い描写力によるわかりやすい作風でそれぞれの曲を描いています。 中国三大霊山の一つとして知られる聖地を描いた「峨眉山」はヴァイオリンと中国の伝統的な楽器の響きが融合した神秘的な作品。他には美しい旋律を奏でるヴァイオリンと弦楽合奏のための「ラムラ・クオ(チベットの聖なる湖)」、弦楽合奏のための穏やかな旋律による「岷山山脈の静寂」、超絶技巧から生まれるピアノの響きが印象的な「グリーンマンゴーの香り」の3曲を収録。 イギリスとドイツのオーケストラが中国の優れた奏者たちを伴奏し、見事な音楽を奏でています。
収録作曲家:
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ディ・ヴィットリオ(1967-):
シンフォニア 第3番 「シチリアの神殿」
シンフォニア 第4番 「変容」他 [ケリー・ホール=トンプキンス(ヴァイオリン)/サルヴァトーレ・ディ・ヴィットリオ(指揮)/ニューヨーク室内管弦楽団]DI VITTORIO, S.: Sinfonias Nos. 3 and 4 / Ode Corelliana / Fanfara del Mare / Venere e Adone (Chamber Orchestra of New York, Di Vittorio)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:8.579033CD価格:1,900円(税込)
最近リリースされたレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」(8.573901)を指揮し、注目を浴びたディ・ヴィットリオ。彼はシチリア島のパレルモで生まれ、ニューヨークで美術と古代哲学を学び、ローマとフィレンツェ、ロンドンで指揮を始めました。その後ニューヨークを中心に活躍しています。 また作曲家としては、イタリアのオーケストラ音楽の伝統に、モダンな味付けを施した華麗な作品を次々と発表、これらは高く評価されています。 この第2集の作品集では、彼の故郷であるパレルモの文化や歴史を反映させた鮮やかな描写による華麗な作品を聴くことができます。シンフォニア第3番では、シチリアの寺院の美しさが描かれ、シンフォニア第4番は古代ローマの詩人オウィディウスが著した『変身物語』から題材が採られた、ヴィットリオ渾身の作品になっています。どの曲も耳なじみが良く、イタリア21世紀音楽の象徴とも言える素晴らしい仕上がりを見せています。 演奏はもちろんディ・ヴィットリオ自身によるもの。オーケストラを思う存分に鳴らしたレスピーギを思わせる壮麗な響きが聴きどころです。
収録作曲家:
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アルブレヒト・メンデルスゾーン(1874-1936):
レナのための歌 [ジュリアン・ベアード(ソプラノ)/ライアン・デ・ライク(バリトン)/エヴァ・メンゲルコック(ピアノ)]MENDELSSOHN, Albrecht: Songs for Lena / Lieder aus Des Knaben Wunderhorn (Baird, De Ryke, Mengelkoch)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:8.579093CD価格:1,900円(税込)
19世紀ロマン派の大作曲家フェリックス・メンデルスゾーン。彼は生涯に5人の子どもに恵まれ、4番目のフェリックス以外は成人し、それぞれ様々な分野で活躍したことで知られています。 このアルバムの作曲家アルブレヒトは、最長子カール・メンデルスゾーン・バルトルディの息子であり、歴史家の父の姿を見て育った彼は、法学者、政治学者として活躍。1919年のヴェルサイユ条約の交渉時にはドイツ側のオブザーバーとして参加しました。同時に優れたピアニストかつ作曲家で、また詩を出版しオペラの台本を書くなど祖父譲りの芸術的才能を見せたことでも知られています。 このアルバムに収録されているのは、彼の弟子で親友となったマグダレーナ(レナ)・ショッホに触発されて書かれた愛の歌。アイヒェンドルフやゲーテ、ハイネ、民謡などをテキストに用いたドイツ・リートの伝統を受け継ぐ美しい歌曲の中に、溢れんばかりの恋心が込められています。
収録作曲家:
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グロロー(1951-):
The Intimacy of Distance - 距離の親密さ [シャーロット・ヴァインベルフ(ソプラノ)/ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団/ロベール・グロロー(指揮)]GROSLOT, R.: Intimacy of Distance (The) / My Green Shade Forest / Trittico incantevole (Wajnberg, Brussels Philharmonic, Groslot)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:8.579100CD価格:1,900円(税込)
ベルギーを拠点に活躍する作曲家・ピアニスト、ロベール・グロロー。もともとエリザベート王妃国際コンクールでの入賞経験を持つコンサート・ピアニストであり、最近ではグラフィック・アーティストとしても活動をはじめ、また映画も制作するというマルチな才能を発揮しています。作曲家としてはすでに50曲以上の作品を発表、英国文学と絵画、そして大自然からインスピレーションを得るという彼の作品は「演奏する音楽家たちにも喜びを与える」という彼の哲学が浸透した、どれも神秘的で独自の雰囲気を持っています。 このアルバムには、彼が現在関心を抱いているというソプラノのための作品を中心に収録。オーケストラと声が協奏的に組み合わされた「命の要素が実現される道程」を探求したというコントラスト豊かな「The Intimacy of Distance 距離の親密さ」と、穏やかな自然から題材を得たオーケストラ作品「My Green Shade Forest 私の緑陰深き森」。そしてオランダの画家ピーテル・パウル・ルーベンスの絵画からインスパイアされたという「Trittico incantevole 魅惑的な三部作」の三作品を聴くことができます。
収録作曲家:
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グラニャーニ(1768-1820):
ギター二重奏曲 第1番-第3番 [イェルゲン・スコグモ(第1ギター)/イェンス・フランケ(第2ギター)]GRAGNANI, F.: Duos Nos. 1-3 for 2 Guitars (Masterful Guitar Duos) (Skogmo, Franke)
発売日:2021年04月30日
NMLアルバム番号:8.579090CD価格:1,900円(税込)
イタリア古典派の作曲家グラニャーニ。著名なヴァイオリン製作者アントニオを父に持ち、最初はヴァイオリン、のちにギターを学びギタリストとして活動を始めます。1800年代初頭にはミラノでギターを伴う室内楽作品を出版、同時にドイツやパリで演奏会を重ね、1810年には革命後のパリに移住。この地で熟練したコンサート・プレイヤーとして評判を取るとともに、著名なギタリスト、フェルディナンド・カルッリと交友を結んでいます。 彼がパリに移住を決めた頃に書かれたこの3つの二重奏曲は、グラニャーニの名技を示すかのような高い技術が要求された、明るいイタリア気質に彩られた華麗な作品。ここで演奏するイェルゲン・スコグモとイェンス・フランケはこれまでにもアントワーヌ・ド・ロワイエ(8.573575)やホセ・フェレル(8.574011)の知られざるギター・アンサンブル曲を録音して、高い評価を得ています。
収録作曲家:
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〈ルクセンブルクの現代音楽 第1集〉
ボウマンス、ピュッツ、サナヴィア、ウィルトゲン、ゼリアンコ [クリストフ・ケーニヒ(指揮)/ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルク]Orchestral Music - BOUMANS, I. / PÜTZ, M. / SANAVIA, J. / WILTGEN, R. (Luxembourg Contemporary Music, Vol. 1) (Solistes Européens, Luxembourg, König)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:8.579059CD価格:1,900円(税込)
ルクセンブルクを代表する5人の作曲家たちが、2010年から2020年にわたる10年間で作曲したオーケストラ作品を収録した興味深い1枚。 医学を研究する友人からヒントを得たというボウマンスの「減数分裂」、クラシック音楽の大ファンであったという義父に捧げられたピュッツの「ムード」、ロシア出身の芸術家ソニア・ドローネのフレスコ画「Palais de l’Air in Paris」からインスパイアされたというサナヴィアの「プロペラ」、イタリア・バロック期の作曲家コレッリの作品をモティーフにし、自身の死生観を反映させたゼリアンコの「ファルファッレのソナタ」、天体力学において、2つの天体が互いに重力を及ぼし合うことでその軌道が変化するという様子を音楽で描いたというウィルトゲンの「軌道共鳴」。どの作品も鮮やかな音楽です。
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〈トロンボーンの旅 第2集〉
旅の歌
エルガー/スタンフォード/ヴォーン・ウィリアムズ 作品集 [マシュー・ジー(トロンボーン)/クリストファー・グリン(ピアノ)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のトロンボーン奏者たち]ELGAR, E.: Sea Pictures / VAUGHAN WILLIAMS, R.: Songs of Travel (arr. M. Gee for trombone and piano) (Trombone Travels, Vol. 2) (M. Gee, C. Glynn)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:8.579080CD価格:1,900円(税込)
トロンボーンの旅、第1集「冬の旅」(8.574093)で、歌詞を用いることなく、シューベルト歌曲をトロンボーンで表現したマシュー・ジー。彼はブラス・アンサンブル「セプトゥーラ」の首席トロンボーン奏者であり、2010年からロイヤル・フィルハーモニーの首席奏者を務め、ロンドン王立音楽アカデミーで後進の指導にあたるだけでなく、ソリストとしても引く手あまたの活躍をしています。 この第2集は、20世紀初頭の英国音楽を探る旅。アルバムは3つの歌曲集を中心とする選曲となっており、全てがジーによるトロンボーンのためのアレンジです。冒頭のエルガーの「海の絵」は、もとはメゾ・ソプラノとオーケストラのための連作歌曲。穏やかな子守歌から、嵐の海まで様々な海の姿が描かれています。ヴォーン・ウィリアムズの「旅の歌」はバリトンのための歌曲。高潔な旅行者が巡る旅のエピソードです。ジーが奏でるトロンボーンはまさに歌うような表現を聴かせます。最後のスタンフォードの「海の歌」は、明快なハーモニーで海の魅力を伝える合唱を伴う連作歌曲。ジーはこの曲をトロンボーン・アンサンブルで演奏するようにアレンジし、原曲の魅力を存分に伝えています。
収録作曲家:
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深き淵より
サクソフォン作品集
クルターグ、シュトックハウゼン、パーラ、ステーン=アナセン、ペラレス、ベルビス [セロ・ヒネル(サクソフォン)/マリア・バサル(ソプラノ)/ジェニー・グエッラ(ヴァイオリン)/カルレス・サルバドール(ボンゴ)/ミゲル・アンヘル・ベルビス(エレクトロニクス)]Saxophone Music - KURTÁG, G. / STOCKHAUSEN, K. / PARRA, H. / STEEN-ANDERSEN, S. / PERALES, C.D. / BERBIS, M.A. (De Profundis) (Giner)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:8.579094CD価格:1,900円(税込)
スペインを拠点に活動する女性サクソフォン奏者セロ・ヒネル。7歳から音楽を学びはじめ、J.ルイス・ペレス、ペドロ・イトゥラルデ、アンドレス・ゴメスらに師事したのち、フランスに留学。ボルドー音楽院で学びました。レパートリーはクラシックからコンテンポラリー、インプロヴィゼーション、電子音楽までと幅広く、クセナキスをはじめとした数多くの作曲家の作品の初演を行っています。 また、クルターグからは、ブダペストで開催された生誕90周年記念音楽会に招待され「イン・ノミネ」の演奏を行いました。以降、クルターグとは協力関係にあり、サックスのための新しい作品を生み出すプロジェクトに取り組んでいます。このアルバムでは、そのクルターグ作品を中心に、シュトックハウゼンや同郷のスペイン作曲家の作品を披露。サクソフォンの魅力を全身全霊で伝えています。
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LA MAGNIFIQUE
ルイ14世の宮廷におけるフルート音楽 [バルトルド・クイケン(トラヴェルソ)/イマヌエル・ディヴィス(トラヴェルソ)/アーニー・タニモト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/ドナルド・リヴィングストン(チェンバロ)]Flute Music (French Baroque) - CLÉRAMBAULT, L.-N. / DORNEL, L.-A. / LULLY, J.-B. (La Magnifique) (B. Kuijken, I. Davis, Tanimoto, D. Livingston)
発売日:2021年02月12日
NMLアルバム番号:8.579083CD価格:1,900円(税込)
「フルート」という名称は最初は縦型のリコーダーを指し、横笛は「フラウト・トラヴェルソ(トラヴェルソとも)」と呼び区別していました。17世紀初頭の横笛フルートはピッチの調節ができず、半音を出すことも至難の業でしたが、17世紀後半になるとさまざまな改良が加えられ、管を分割したり、楽器の形状に改良を加えた他、トーンホール(音孔)を増やすなどの試みが次々となされていきます。 世界初録音の7曲を含むこのアルバムには、17世紀後半のフランスにおける芸術の庇護者として知られるルイ14世が愛したフルート作品と、その後に生まれた18世紀前半の洗練された作品が並べられています。F.クープランの「コンセール第13番」でのクイケンとデイヴィス、2本のフルートのみの鄙びた音色による旋律の歌い交わしが聴きどころです。
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マクドウォール(1951-):
オルガン作品集 [ウィリアム・フォックス(オルガン)/ルーシー・ハンフリス(トランペット)]MCDOWALL, C.: Organ Works - Celebration / First Flight / O Antiphon Sequence / 3 Antiphons / George Herbert Trilogy (W. Fox)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.579077CD価格:1,900円(税込)
1951年、ロンドンで生まれたセシリア・マクドウォール。若い頃は教師として後進を指導していた彼女ですが、40代になってから作曲家になることを志し、ヨーゼフ・ホロヴィッツらに師事、合唱作品がすぐさまアイバーズ作曲家賞にノミネートされるなど注目を集めます。彼女のスタイルは滑らかなメロディ・ラインと時折織り込まれる絶妙な不協和音であり、これらは文学や建築といったジャンルから触発されているといいます。 このオルガンのための作品集は、マクドウォール自身がとても楽しんで作曲したというもので、バッハの未完成小品を補筆完成させるプロジェクトにも参加した彼女の手腕が発揮された、多彩な作品を存分に楽しめます。
収録作曲家:
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ラッソ(1532-1594):
バイエルンの結婚式
1568年、バイエルンのヴィルヘルム5世とロレーヌのレナータの結婚式のための音楽 [エリック・ライス(指揮)/アンサンブル・オリゴ]LASSUS, O. de / AZZAIOLO, F.: Nozze in Baviera (Le) - Music for the 1568 Wedding of Wilhelm of Bavaria and Renate of Lorraine (Ensemble Origo, Rice)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.579063CD価格:1,900円(税込)
バイエルン公ヴィルヘルム5世(1548-1626)は、幼少期からイエズス会の教育を受け、信仰深き王として反宗教改革を推進した人として知られます。 1568年2月にミュンヘンで行われた大公ヴィルヘルム5世と公爵令嬢レナータ・フォン・ロートリンゲンの成婚の儀には、5600人を超える騎士たちや数多くの関係者が参加し、市民を交え豪勢かつ華やかな祝祭が行われました。人々は着飾った騎士たちによる馬上試合や、イエズス会の演劇を楽しみ、また1556年から宮廷楽長を務めていたオルランド・ディ・ラッソ(ラッスス)も華やかな演奏会を開催しました。 このアンサンブル・オリゴによるアルバムは、当時の記録に基づき、その時の演奏会の模様を自由に再現したもの。ラッソのテ・デウムを中心に即興のコメディなどを交え、16世紀に演奏されていた音楽に光を当てています。
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The Art of Agony - 苦悩の芸術
オーストラリアのピアノ・デュエット&デュオ作品集 [ヴィニー=グリンバーグ・ピアノ・デュオ]Piano Duet and Duo Works (Australian) - BRUMBY, C. / DAVIDSON, R. / DENSON, L. / FORD, A. / GRAINGER, P. (The Art of Agony) (Viney-Grinberg Piano Duo)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.579075CD価格:1,900円(税込)
オーストラリアの近現代2台ピアノと連弾のための作品を集めたユニークなアルバム。タイトルの「苦悩の芸術」とは1950年代、アメリカのラジオ番組で司会者とパーシー・グレインジャーが対話を行った際の録音から彼の声を元に仕上げた作品。 一般に連想されるグレインジャーの音楽は陽気なものですが、本人は「音楽は苦悩の芸術だ」と語っており、その言葉をもとに民謡風の音楽が展開していくという異色作。作曲家のデイヴィッドソンは「グレインジャーの言葉で音楽の枠組みを作りたかった」と語っており、その試みは確かに成功しているといえるでしょう。 他にはオーヴァー・ダビングを駆使した「ミル・ライフ」や電子楽器を用いたハインドソンの「ヴィジブル・ウェポン」など実験的な作品が揃っています。
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コントジョルゴス(1945-):
〔ギターのための作品集〕
万華鏡
海の晩課/コンソナータ
エレジー1980/エモーションズ [パヴロス・カネラキス(ギター)/ヴァンジェル・ニーナ(チェロ)]KONTOGIORGOS, G.: Guitar Works - Kaleidoscope / Sea Vespers / Cansonata / Elegy 1980 / Emotions (Kaleidoscope) (Kanellakis, V. Nina)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.579084CD価格:1,900円(税込)
ギリシャ生まれの作曲家コントジョルゴスのギター作品集。彼は1960年代から70年代にかけて、ソングライター、アレンジャー、指揮者として活躍し、多くのポップス歌手たちのために70曲以上のバラードを書くなどジャンルを超えた活動をしています。 このアルバムに収録された「ギターのための作品」はどれも親しみやすい曲調で書かれており、一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を残します。郷愁を誘う旋律が美しい「海の晩課」、チェロの切ない調べを伴う「コンソナータ」、このアルバムの中では最も先鋭な響きを持つ「エレジー1980」、1960年代のポップスを思わせる「万華鏡」、技巧的な「エモーションズ」とコントジョルゴスの幅広い世界を堪能する1枚です。 ギリシャのヴェテラン・ギタリスト、パヴロス・カネラキスの情感豊かな演奏で。
収録作曲家:
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レグレンツィ(1626-1690):
聖母マリアのリタニとアンティフォナ Op.7 [ジョヴァンニ・アッチャイ(指揮)/ノーヴァ・アルス・カンタンディ/イヴァナ・ヴァロッティ(オルガン) 他]LEGRENZI, G.: Compiete con le lettanie et antifone della Beata Vergine a 5, Op. 7 (Nova Ars Cantandi, Valotti, Acciai)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.579086CD価格:1,900円(税込)
17世紀ヴェネツィアで活躍した作曲家ジョヴァンニ・レグレンツィ。北イタリアの後期バロック音楽の発展に寄与しました。1681年にヴェネツィアの聖マルコ大寺院の副楽長に就任、1685年には楽長に昇進し、アルビノーニやロッティなど数多くの弟子を育てた功績だけではなく、バッハとヘンデルが対位法を学ぶ際、彼の旋律を主題にしたことでも知られています。 オペラや器楽曲など多彩な作品を遺しましたが、この「聖母マリアのリタニとアンティフォナ」は活動の初期である1662年の作品で、モンテヴェルディの伝統を受け継ぎながらも、当時としては劇的な性格と野心的な作風を持つ、まばゆいばかりの美しさを見せています。 1998年に設立されたノーヴァ・アルス・カンタンディは、ルネサンスとバロック期の未知のレパートリーを探求する声楽アンサンブル。これまでにレーオやブルーンスを始めとした希少な作品を録音し、その素晴らしさを聴き手に届けています。指揮者アッチャイは、現在ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の音楽学科の名誉教授を務める音楽学者としても活躍するヴェテランです。
収録作曲家:
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クララ&ロベルト・シューマン:
ヴァイオリンとピアノのための音楽集 [リン・ハオリ(ヴァイオリン)/リュウ・ジャナン(ピアノ)]SCHUMANN, C.: 3 Romanzen, Op. 22 / SCHUMANN, R.: 3 Romanzen, Op. 94 / Fantasiestücke / Märchenbilder (Haoli Lin, Jianan Liu)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.579067CD価格:1,900円(税込)
早すぎる晩年に近づきつつあったシューマンは、1849年頃から室内楽作品に力を入れました。もともとクラリネット のために書かれた「幻想小曲集」や「おとぎの絵本」では、憂鬱な雰囲気の中に抒情があふれます。後にクララも同名の曲を書いた「ロマンス」は、夫妻の音楽的対話と言えるでしょう。 1853年の「ヴァイオリン・ソナタ第3番」は日々揺れ動く精神状態を抱えながら、革新的な作風を探求していたシューマンの創作意欲が反映された曲。クララ・シューマン は出来栄えに満足せず出版を躊躇、1956年になってようやく初出版されたという曰くつきの作品ですが、晩年のシューマンならではの即興的で複雑なフレーズが印象的な力作です。
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ベートーヴェン リ・コンポーズド
パウル・シュトルック(1961-)によるチェロ・ソナタとヴァイオリン・ソナタの編曲集 [ルカ・クッツェー(チェロ)/ミクレン・ライパン(ヴァイオリン)/アレクサンダー・ギルマン(芸術監督)/LGTヤング・ソロイスツ]BEETHOVEN, L. van: Cello Sonata No. 3 / Violin Sonata No. 9 (arr. for strings) (Beethoven Recomposed) (Miclen LaiPang, Coetzee, LGT Young Soloists)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.579081CD価格:1,900円(税込)
べートーヴェン生誕250周年を記念し、ロシア出身の編曲家パウル・シュトルックが中期の名作室内楽2曲を、ソリストと弦楽アンサンブルのためにアレンジ。シュトルックは原曲のチェロ/ヴァイオリン・パートはそのまま残し、ピアノ・パートのみを膨らませ、音の豊かさを追求しました。 1803年に書かれた「クロイツェル・ソナタ」はベートーヴェン自身が“ほとんど協奏曲のように、相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノ・ソナタ”と題した通り、ヴァイオリンとピアノが緊張感に満ちた掛け合いを聴かせる雄大な作品。シュトルックはピアノ伴奏部を拡大し、豊かな色彩を与えることで、ヴァイオリン協奏曲のような味わいをもたらしています。チェロ・ソナタ第3番は1808年の作品。チェロの雄弁な歌を遮ることなく、オーケストラに変換されたピアノ・パートが美しく寄り添います。 ソリストを務めるのは、ニューヨーク・タイムズ紙で絶賛されたヴァイオリニスト、ライパンと数々のコンクールで入賞歴を誇るカナタの女性チェリスト、クッツェーの2人。バックを務めるアレクサンダー・ギルマン率いるLGTヤング・ソロイスツの颯爽たる演奏も見事です。
収録作曲家:
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ショー(1970-):
大包囲戦の心像
ヴェルディアーナ [セルゲイ・スムバチャン(指揮)/ロンドン交響楽団]SHOR, A.: Images from the Great Siege / Verdiana (London Symphony, Smbatyan)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.579061CD価格:1,900円(税込)
アレクセイ・ショーの「大包囲戦の心像」は1565年に実際に起きた“マルタ包囲戦”を題材にした壮大な作品です。約200隻の船のオスマン帝国軍によるマルタ島侵攻は、歴史上最も情け容赦ない、血塗られた戦いの一つとして記録に残るもので、約4か月の激しい攻防の末、マルタ騎士団が包囲軍の撃退に成功しています。 ショーは、オスマン帝国軍が侵略を始めるところから、様々な人々の感情を交えながら戦いのクライマックスと最後の勝利の祝砲までを、迫真の表現で描き出していきます。まるで目の前で戦いが起きているかのような迫真の音楽が壮大なオーケストラの響きで展開します。 「ヴェルディアーナ=ヴェルディ風」は、ヴェルディの音楽をサンバ、ボサノヴァ、タンゴのスタイルに変身させた楽しい作品。緊迫感に満ちたヴェルディのドラマが南国の雰囲気に包まれます。
収録作曲家:
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トルコのピアノ三重奏曲集
アルナル、バルジ、バラン、チュジュン [ボスフォラス・トリオ]Piano Trios (Turkish) - ALNAR, H.F. / TÜZÜN, F. / BARAN, İ. / BALCI, O. (Bosphorus Trio)
発売日:2020年08月14日
NMLアルバム番号:8.579071CD価格:1,900円(税込)
トルコの作曲家によるピアノ三重奏曲集。シリーズ第1作となるこのアルバムでは、伝統的なトルコのリズムや様式に、確立された西洋音楽のソノリティを融合した4人の作品を紹介しています。 アルナルは20世紀初めに生まれた作曲家集団「トルコ五人組」に属する一人。幼いころからマカーム(中近東の音楽理論用語=主としてアラブ音楽独特の音階、旋法を表す)に親しみ、トルコの弦楽器「カヌン」を弾きこなすなど、トルコの正統的な伝統音楽をバックグラウンドに持つ人です。この三重奏曲からもエキゾチックな香りが漂っています。 指揮者としても活躍したチュジュンの作品は、明るく印象的な音色と、聴衆を魅了する精力的なリズムに溢れたもの。チュジュンと同世代のバランはディティユーに学び抽象的な表現を模索。伝統を受け継ぎながらもユニークな作風を見せています。最後のバルジの作品は、演奏するボスフェラス・トリオに捧げられた曲。各楽章が一人一人のメンバーを表現するユニークな作品です。
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ロドリーゴ(1901-1999):
アランフエス協奏曲
ポンセ(1882-1948):
南の協奏曲
ガルシア(1949-):
チャイナ・シングス(ギターと管弦楽版) [カン・ユンホン(ギター)/ダレル・アン(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]RODRIGO, J.: Concierto de Aranjuez / PONCE, M.M.:Concierto del sur (Junhong Kuang, Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Darrell Ang)
発売日:2020年07月22日
NMLアルバム番号:8.579053CD価格:1,900円(税込)
2011年の「タイ国際ギター・コンクール」において僅か11歳で優勝、現在は巨匠マヌエル・バルエコに師事し研鑽を重ねる中国出身のカン・ユンホンをソリストに迎えたギター協奏曲集。誰もが知っているロドリーゴの「アランフエス協奏曲」、メキシコ生まれの国際的作曲家ポンセの「南の協奏曲」に加え、ユンホンに捧げられたジェラルド・ガルシアの「チャイナ・シングス」の3曲を収録しています。 「チャイナ・シングス」は、中国で人気の2つの曲を元にした抒情的な雰囲気を持つ作品で、トレモロを多用した中国琵琶風の美しい音色をお楽しみいただけます。 バックを務めるのは、第50回ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝者、ダレル・アン。チェコのオーケストラからそれぞれの曲に相応しい色彩的なサウンドを引き出す手腕が光ります。
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スコット(1966-):
ウェストランド
サクソフォンとピアノのための作品集 [ティモシー・マカリスター(サックス) 他]SCOTT, A.: Saxophone and Piano Works - Westland / Sonata / My Mountain Top / Three Letter Word (T. McAllister, Ames)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:8.579076CD価格:1,900円(税込)
40年以上の長きに渡りサクソフォン奏者として活躍してきたアンディ・スコット(1966-)。アポロ・サックス・カルテットの創設メンバーとしてスタイルやジャンルにこだわることなく、さまざまな音楽を演奏してきた彼の作品は、常に自由であり何物にも縛られることがありません。 このアルバムには、スウェーデンのピアニスト、エスビョルン・スヴェンソンの思い出に捧げられたジャズ風の「3文字の言葉」、サックスが生まれたフランスに敬意を表した「ソナタ」、英国の詩人レム・シセイの同名の詩からインスパイアされた即興的な「そして全てがまだ」、エネルギッッシュな「MHP」などの世界初録音を含む様々な作品が収録されており、スコットが思い描いた音楽世界を垣間見ることができます。 名手マカリスターは3種類のサクソフォンを使い分け、全ての作品に共感を込めて演奏しています。
収録作曲家:
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BLUETONGUE
オーストラリアのギター四重奏曲集
チャールトン、ホートン、カッツ・チェルニン、ウェストレイク [ギター・トレック(ギター四重奏団)]Guitar Quartets (Australian) - WESTLAKE, N. / CHARLTON, R. / HOUGHTON, P. / KATS-CHERNIN, E. (Bluetongue) (Guitar Trek)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:8.579060CD価格:1,900円(税込)
オーストラリアで高い人気を誇る「ギター・トレック」は1987年に創設されたギター四重奏団。オーストラリアの弦楽器製作者グラハム・カルダースミスが開発したトレブル・ギター、標準ギター、バリトン・ギター、ベース・ギターを用い、彼が提唱した「ギター・ファミリー」の親密さを表現するために結成されたアンサンブルで、メンバーたちは現在も4種類の楽器を駆使し結成当時のコンセプトを忠実に守っています。 このアルバムではオーストラリアの自然の中に存在する「トカゲ」や「魚」「岩」「波」などを題材とした作品が採り上げられています。またこのアルバムは、2017年に亡くなった彼らの大切な友人の作曲家フィリップ・ホートンへのオマージュでもあり、彼の4作品が親しみを込めて紹介されています。
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第2回ショパン・フェスティバル
ハンブルク2019
ショパン、クルピンスキ、ペテルソン、
ラフマニノフ、シューマン [トビアス・コッホ(ピアノ)/エレン・ティスマン(ピアノ)/ヤーヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)/トマシュ・リッテル(ピアノ)]Piano Music - CHOPIN, F. / SCHUMANN, R. / RACHMANINOV, S. / KURPIŃSKI, K.K. (2nd Chopin Festival Hamburg 2019) (Koch, Tysman, Olejniczak, Ritter)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:8.579068CD価格:1,900円(税込)
2018年、ハンブルクで開催された「第1回ショパン・フェスティヴァル」は、モダン・ピアノとヒストリカル・ピアノを用いてショパンを演奏するというコンセプトを掲げた音楽祭。このアルバムはその翌年に開催された2回目の音楽祭の模様を収録した1枚です。 前年はモダン・ピアノの代表として2015年製のスタインウェイが用いられましたが、2019年に演奏されたのは「Shigeru Kawai」の最新モデル。ヒストリカル・ピアノは制作年代による音色の対比を楽しめるように、1832年と1847年製のプレイエルに加え、1872年製のスタインウェイとバラエティに富んだ楽器が選択されています。 2018年にポーランドで開催され、川口成彦が2位に入賞したことで一躍注目が高まった「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」の優勝者トマシュ・リッテルを始め、腕に覚えのある奏者たちの競演も聴きどころです。
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バラダ(1933-):
〈クラリネットのための作品集〉
カプリチョス 第6番・第7番
二重協奏曲 [イヴァン・イヴァノフ (クラリネット) 他]BALADA, L.: Clarinet Works - Caprichos Nos. 6 and 7 / Double Concerto (Ivanov, Rominski, Polaczyk, Eryılmaz, Larson)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.579056CD価格:1,900円(税込)
バルセロナ出身の作曲家レオナルド・バラダ。彼の創造的なスタイルは「音楽における“ダリのシュールレアリズム”」と名付けられています。彼の代表作のひとつである「カプリチョス」は様々な様式によって書かれた自由奔放な作品集。タイトルはスペインの偉大な画家、ゴヤのエッチング集「ロス・カプリチョス」に由来しており、スペインの民族意識が強く反映されながらも、現代的な要素も併せ持つアヴァンギャルドな作品群です。 クラリネット奏者のイヴァン・イヴァノフはバラダのカプリチョスを特別な作品として認識しており、クラリネットが多用された「第6番」と「第7番」を自身で演奏することを試みました。NAXOSにはすでにこの作品の録音があり、(8.579036)聴き比べるのも面白いことでしょう。オーボエ・パートをフルートに置き換えた二重協奏曲では、斬新な響きとメキシコの舞曲が溶け合う、ユニークな音の交錯が楽しめます。
収録作曲家:
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中国の印象
2018年「黄自国際ピアノ作品コンクール」入賞作品集 [ジャンルカ・ルイージ (ピアノ)]Impressions of China - Winning Works from the 2018 Huang Zi International Chinese Piano Composition Competition (G. Luisi)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.579070CD価格:1,900円(税込)
江蘇省川沙県(現在は上海の一部)出身の作曲家Huang Zi 黄自(1904-1938)。1924年にアメリカに留学、帰国後は上海音楽専科学校で教鞭を執り、後進の育成にあたりました。数多くの歌曲などを作曲しましたが、病のため34歳の若さで急逝。一時期、その作品は忘れられたものの、1978年の改革開放後に見直され始めています。このアルバムに収録されたのは、黄自の没後80年を記念して開催された「国際ピアノ作品コンクール」の入賞作品です。どの曲にも中国の風景の魅力と、中国での素晴らしい体験が反映されており、新しい中国を象徴する作品としての魅力を存分に備えています。 52曲の応募作品の中から第1位を獲得したのは、ピアニストとしても活躍するエミール・ナウモフの「セレスティアル・パレード」と、チャン・ジーリャンの「 6人の中国歌劇女役の美女」の2作品。第2位はスン・ハオハンの「天池のこだま」とリュー・ボーの「ガスオ(音楽、メロディーの意)」、第3位はユー・ペンフェイ「わが故郷の野原」とリー・シューイン「ファイヴ」がそれぞれ受賞しています。また演奏しているピアニスト、ジャンルカ・ルイージも「ベスト・パフォーマンス賞」を受賞しています。
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エルナンデス(1959-):
影を讃えて
〈ピアノのための作品集〉 [シラ・エルナンデス (ピアノ)]HERNÁNDEZ, S.: Piano Music Initiation to the Shadow / Terra Santa / Fantasia for Piano / Don't Forget About That (S. Hernández)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.579072CD価格:1,900円(税込)
シラ・エルナンデスは現代スペインを代表する女性ピアニスト。ソレール、バッハ、モンポウの優れた解釈で知られていますが、今作では自身の個性的な作品を演奏、クリエーターとしての才能を存分に披露しています。 詩的な旅への始まりとなる「Iniciación a la sombra 影を讃えて」、女性詩人アルダ・メリーニの詩から生まれた「Terra Santa 聖地」、虐待を受けた女性たちのコミュニティと協力して書かれた「幻想曲」、戦争の悲惨さを伝えた作家プレモ・レヴィの生誕100年を記念して作曲された「Don’t Forget About That それを忘れてはいけない」の4曲は、どの作品にもイタリアのアーティストからインスパイアされたタイトルが付けられていますが、どれも抽象的であり、実際に作品を聴いて各々が想像力を巡らすことを要求しています。
収録作曲家:
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ターナー(1960-):
〈ホルン作品全集 第1集〉 [クリスティーナ・マッシャー=ターナー (ホルン)/ケリー・ターナー (ホルン)/フランク・ロイド (ホルン)/ローレッタ・ブルーマー (ピアノ)]TURNER, K.: Horn Works (Complete), Vol. 1 (K. Mascher-Turner, K. Turner, F. Lloyd, Bloomer)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:8.579050CD価格:1,900円(税込)
ケリー・ターナーは、1960年アメリカ生まれのホルン奏者。マンハッタン音楽学校でディプロマを取得、シュトゥットガルト音楽芸術大学ではヘルマン・バウマンに師事し、卒業後はルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の奏者に就任するなど、国際的な活動をしています。また、世界を代表する「アメリカン・ホルン・カルテット」のメンバーの一人であり、作曲家としてもアンサンブルのためにも数多く作品を提供。これらの四重奏曲は世界中で広く愛されています。 このアルバムでは、中国のことわざ“暗闇を呪うよりもロウソクを灯したほうがよい”から生まれた「暗闇の中のロウソク」や、フランス・バロック期の作曲家クープランの旋律に基づく変奏曲、イギリスの短編小説にインスパイアされた「暗い嵐の夜だった」など様々な素材から生まれた作品を、ターナーの自演も交え収録しています。
収録作曲家:
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Birds of Love and Prey
愛と犠牲の鳥たち
(キッチン、シンプソン、ティボドー 歌曲集) [デボラ・スターンバーグ(ソプラノ)/アンドリュー・アール・シンプソン(ピアノ)/マーク・フォーゲル(ピアノ)]Vocal Recital: Sternberg, Deborah - SIMPSON, A.E. / KITCHEN, E. / THIBAUDEAU, G. (Birds of Love and Prey)
発売日:2020年03月28日
NMLアルバム番号:8.579064CD-R価格:1,900円(税込)
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Exiles in Paradies - 楽園に追われた者たち
ハリウッドへ移住した作曲家
(アクロン、カステルヌオーヴォ=テデスコ、ガーシュウィン、グルーエンバーク、コルンゴルト、ラフマニノフ、ローザ、シェーンベルク、ストラヴィンスキー、トッホ、ワックスマン) [ブリントン・アヴリル・スミス(チェロ)/エヴリン・チェン(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Smith, Brinton Averil / Chen, Evelyn (Exiles in Paradise - Émigré Composers in Hollywood)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.579055CD価格:1,900円(税込)
20世紀前半のヨーロッパにおける政治危機と反ユダヤ主義の高まりにより、多くの才能に溢れた音楽家たちがアメリカに移住、彼らはハリウッド近郊に拠点を構え、素晴らしいコミュニティの一つを形成しました。このアルバムに収録された作品の作曲家たちはその一部であり、他にも数多くの作曲家や演奏家など音楽にまつわる人々がやってきて、文化的繁栄をもたらしたのです。 この録音は、そんな作曲家たちによる「チェロのための作品」を集めたもの。オリジナルの作品もあれば、やはりこの地に亡命してきたハイフェッツが編曲した作品など、さまざまな形態による小品が含まれています。ウィーンの面影を残すことで知られるコルンゴルトの組曲「から騒ぎ」やゴドフスキーの「古きウィーン」などの郷愁に溢れた曲だけではなく、シェーンベルクやストラヴィンスキーの先進的な曲や「カルメン幻想曲」のチェロ編曲版など、個性溢れる作品をアヴリル・スミスのチェロが見事に表現しています。
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20世紀のフルート・ソナタ集
(デニソフ、ヒンデミット、ナゴヴィツィン、プロコフィエフ) [デニス・ルパチェフ(フルート)/ペーター・ラウル(ピアノ)]Flute Sonatas (20th Century) - Lupachev, Denis - HINDEMITH, P. / NAGOVITSIN, V.L. / DENISOV, E. / PROKOFIEV, S. (Lupachev, Laul)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.579069CD価格:1,900円(税込)
1930年代から1960年代に書かれた4曲のフルート・ソナタ。これらはどれも作曲家独自のアプローチと創意工夫がこらされたユニークな作品です。ヒンデミットのソナタはアメリカでのコンサートのために作曲されましたが、彼の妻はこの曲を「彼の室内楽作品のなかで最も陽気で、異質な音楽」というほどの個性的な雰囲気を湛えています。 ナゴヴィツィンのソナタは3つの部分にわかれた単一楽章の作品。ゆったりとした導入部ではじまり、神秘的な旋律が展開されていきます。デニソフのソナタも切れ目なしの単一楽章で書かれており、とりわけ爆発的な楽想を持つ中間部が印象的です。 最後に置かれたプロコフィエフのソナタは、後にヴァイオリン・ソナタ第2番として改作されたため、ヴァイオリンで演奏される機会の多い作品ですが、最近はオリジナルのフルートでの演奏も増えています。穏やかな冒頭部を持つ第1楽章に始まり、不規則なリズムを持つ第2楽章、哀愁たっぷりの第3楽章を経て、遊び心溢れた旋律が印象的な終楽章と変化に富んだ名作です。
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Femmes Fatales - 運命の女
東方からのソプラノのヒロインたち [セルジャン・ナシブリ(ソプラノ)/ヤルチン・アジゲザロフ(指揮)/ウクライナ国立交響楽団]Opera Scenes and Orchestral Songs (Soprano) - RAVEL, M. / BARBER, S. / BIZET, G. / SZYMANOWSKI, K. / PUCCINI, G. (Femmes Fatales) (Nasibli)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.579066CD価格:1,900円(税込)
数多くの作曲家が、女性の強さ、悲しさ、喜びなどの感情表現をオペラや声楽作品に取り入れ、素晴らしい作品を書きあげています。このアルバムでは、主として中東やアジアなどを舞台にした物語に登場するヒロインに焦点をあて、ラヴェルからバーバーまで7人の作曲家が書き上げた、神秘的で東洋的な旋律に彩られた女性の揺れ動く心を歌ったアリアをたっぷりと味わっていただけます。 ここで見事な歌唱を披露するのは、アゼルバイジャン出身、新進気鋭のソプラノ、セルジャン・ナシブリ。ロンドンの王立音楽大学を卒業後、オックスフォード音楽祭コンクールで入賞、イギリスを中心に活躍範囲を広げています。
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ゴメス(1979-):
〈室内楽作品集〉
思い出/ヴァイオリン・ソナタ
死の神/夜の音楽他 [サラ・サーロー(クラリネット)/カルラ・サントス(ヴァイオリン)/ナンシー・ジョンソン(ヴィオラ)/ミゲル・フェルナンデス(チェロ)/サウル・ピカド(ピアノ)]FARIA GOMES, P.: Chamber Works (Thurlow, Santos, N. Johnson, M. Fernandes, Picado)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.579029CD価格:1,900円(税込)
1979年リスボン生まれの作曲家ファリア・ゴメスの室内楽作品集。4歳からピアノを学び、リスボンで初期の音楽教育を受けた後、ロンドンの王立音楽院で作曲の修士号と博士号を取得。ポルトガルで8年間教職に就き、香港で1年過ごしてから、2015年の時にウェールズに定住しています。 世界中を飛び回るファリア・ゴメスですが、彼の室内楽作品のほとんどはポルトガル時代に書かれており、作品の根底は生まれ故郷にあることを彼自身も強調しています。最新作の「ヴァイオリン・ソナタ」(2018)でも先鋭的な作風の中に民謡の要素が巧みに織り込まれており、第2楽章では敢えて“美しい旋律”が採用されるなど、様々な仕込みが施されています。
収録作曲家:
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ティシチェンコ(1939-2010):
〔ハープのための作品全集〕
ハープ協奏曲 Op.69
わが兄弟へ Op.98/遺言 Op.96 [アイオネラ・マリヌーツァ(ハープ)/アナラ・ハセノーヴァ(ソプラノ)/アルテム・ナウメンコ(フルート)/アンナ・ホメニャ(オルガン)/ミハイル・スガコ(指揮)/インターナショナル・パリジャン交響楽団]TISHCHENKO, B.I.: Harp Works (Complete) (Marinutsa, Khassenova, Naumenko, A. Homenya, Sugako)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.579048CD価格:1,900円(税込)
レニングラード音楽院でショスタコーヴィチ、ウストヴォーリスカヤらに学び1965年にレニングラード音楽院の教師となり、1985年には教授となったティシチェンコ。ショスタコーヴィチの「直属の音楽的後継者」と目されただけでなく、“ショスタコーヴィチの証言”を書いたソロモン・ヴォルコフをショスタコーヴィチに紹介したことでも知られています。 彼は多くのジャンルに作品を書いていますが、ここにはハープを用いた抒情的な曲も収録されており、どちらかといえば「激しい作風」で知られるティシチェンコの知られざる一面を知ることができます。 1986年に作曲された「わが兄弟へ」は彼の兄で科学者のミハイルの死を悼んだもの。ミハイル・レールモントフの詩が用いられており、フルートとハープが歌声を美しく彩っています。「遺言」はザボロツキーのテキストが用いられたヴィラ=ロボスやピアソラ作品を思わせる激しい曲。オルガンの響きがユニークです。ハープ協奏曲でのハープの使い方はかなり個性的で、とりわけ冒頭の断片的な響きが印象的。曲が進むにつれ様々な要素が顔を出す聴き応えのある作品です。
収録作曲家:
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カミロ・シューマン(1872-1946)&
メナジェ(1835-1905):
ホルンとピアノのための作品集 [レオ・ハルスドルフ(ホルン)/白木 加絵(ピアノ)]SCHUMANN, C. / MÉNAGER, L.: Horn and Piano Works (Halsdorf, Kae Shiraki)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.579051CD価格:1,900円(税込)
ザクセン出身のカミロ・シューマンは、カール・ライネッケに師事し音楽の基礎を学びました。その後はベルリン音楽大学に進み、クララ・シューマンの異父弟であるヴォルデマール・バルギールとロバート・ラデッケのもとで更なる研鑽を積み、オルガニストとしてデビュー。後に作曲家に転向しました。 彼の作品はドイツロマン派の伝統を遵守しながらも、晩年にはシェーンベルクやストラヴィンスキーなどの先進的な作風も取り入れた折衷的な作風を持っていますが、このホルンのための作品は明らかにロマンティックな様式を備えており、時にはまるで古典派作品であるかのような端正な佇まいを見せています。 最後に添えられているのは、ルクセンブルクの作曲家メナジェの小品。まさに「山上」の荘厳な景色を思わせる雄大な作品です。ルクセンブルク出身のホルン奏者レオ・ハルスドルフの表現豊かな演奏に加え、ルクセンブルクに拠点を置き活躍するピアニスト白木加絵の絶妙な伴奏も聴きどころです。
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コシュキン(1956-):
独奏ギターのための
24の前奏曲とフーガ 第1集 [アシャ・セルティナ(ギター)]KOSHKIN, N.: 24 Preludes and Fugues, Vol. 1 (Selyutina)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.579058CD価格:1,900円(税込)
1956年、モスクワに生まれたコシュキンは幼い頃から音楽に親しみ、ショスタコーヴィチやストラヴィンスキーなどの近現代曲やロックなどを好んで聴いていました。しかし14歳の時に祖父からギターと、アンドレス・セゴビアのレコードを贈られたことで、彼の好みは一転、それからは熱心にギターを習得し、1980年に発表したギターのための組曲「王子のおもちゃ」で国際的な名声を獲得。以降はギター音楽の作曲家として幅広く活躍しています。 2017年に発表された「24の前奏曲とフーガ」は“世界の全てのギタリストに捧げる”作品であり、ギターのレパートリーに顕著な貢献を果たすだけではなく、奏者には完璧な技術の習得と解釈の明晰さを求めています。各々の曲には古典的な手法と前衛的な手法をバランスよく取り混ぜ、時にはジャズ、ロック、ラテンアメリカのリズム要素を織り込んでいます。 ヴァラエティ豊かに仕立てられた全曲を演奏するのは、コシュキンの伴侶で良き理解者であるギタリスト、アシャ・セルティナ。こちらのアルバムには第12番までの前奏曲とフーガが収録されています。
収録作曲家:
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メンドンサ(1977-):
Step Right Up - さあ集まって! [ロジェ・ムラロ(ピアノ)/ベンジャミン・シュウォーツ(指揮)/グルベンキアン管弦楽団]MENDONÇA, V.: Step Right Up / Group Together, Avoid Speech / Unanswerable Light (Muraro, Gulbenkian Orchestra, Shwartz)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.579025CD価格:1,900円(税込)
1977年ポルトガル生まれの作曲家ヴァスコ・メンドンサの作品集。彼は作曲家としてスタートした時から「ドラマ、儀式、メカニズム」という3つの強迫観念に取りつかれており、これらは全て連動して自身の作品に影響を及ぼしていると語ります。このアルバムの作品は、全て自分自身への手紙のようなものであり、抽象的な概念と、実際の世界とのギャップを埋めるべく作曲したのだそうです。 冒頭のピアノ協奏曲は、圧迫感を与えるピアノを単なる「音の出る機械」として捉えることで威圧感を克服しようとします。3つの部分で構成された「Group Together, Avoid Speech」はグルペンキアン管弦楽団の創立50周年記念の作品。9人の首席奏者たちのために書かれています。「Unanswerable Light」は瞑想的な作品。作曲家の亡くなった友人のための記念碑です。 ピアノ協奏曲でソロを務めるのは名手ムラロ。普段は抒情的な演奏をするピアニストですが、ここでは一途にメカニカルな表現を追求しています。
収録作曲家:
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グロロー(1951-):
ピアノ協奏曲/チェロ協奏曲/ハープ協奏曲 [ヤン・ミヒールス(ピアノ)/イリア・ユーリヴィチ・ラポレフ(チェロ)/エリン・グロロー(ハープ)/ロベール・グロロー(指揮)/ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団]GROSLOT, R.: Piano Concerto / Cello Concerto / Harp Concerto (Michiels, Laporev, E. Groslot, Brussels Philharmonic, R. Groslot)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.579057CD価格:1,900円(税込)
ベルギー出身の作曲家ロベール・グロローによる3曲の協奏曲。作曲技法はほとんど独学で習得したというグロローですが、1978年の「エリザベート王妃国際音楽コンクール」のピアノ部門で入賞するなど、もともと優れたピアニストであり、指揮者としても活躍した人で、その経験を生かした数多くの作品は、柔軟な表現力と洗練されたフォルムを持っています。 グロローは詩や絵画からインスピレーションを得るといい、この3つの作品からも想像力に富んだ多彩なストーリーが感じとれます。技巧的な「ピアノ協奏曲」、豊かな楽想に彩られた「チェロ協奏曲」、繊細な楽器の音色を極限までいかした「ハープ協奏曲」と、どれもがオーケストラと独奏楽器の対話を重視した、見事なアンサンブルを堪能できます。 各々の曲のソリストも、素晴らしいテクニックを披露しています。
収録作曲家:
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キャロルの祭典 [シルヴィア・マクネアー(ソプラノ)/エリック・スターク(指揮)/インディアナポリス・交響合唱団/インディアナポリス室内管弦楽団]
FESTIVAL OF CAROLS (McNair, Indianapolis Symphonic Choir and Chamber Orchestra, Stark)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.579065CD価格:1,900円(税込)
2015年と2016年に開催されたインディアナポリス交響楽団「キャロル・コンサート」のライヴ録音。伝統的なキャロルから、最も新しいクリスマス・ソングまでを合唱とオーケストラ、オルガンが華やかに歌い上げます。 オルガンの荘厳な響きと大合唱を駆使した冒頭の「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」で、クリスマスを祝う喜びが溢れだすかと思えば、グラミー賞受賞経験のあるソプラノ歌手シルヴィア・マクネアーをソリストに迎えた「大人になった私のクリスマス・リスト」などの静かな曲でのしっとりとした美しさも格別です。 その他、誰もが知る「ジングル・ベル」や「オー・ホーリー・ナイト」のユニークなアレンジも聴きもの。世界中の全ての人が楽しめるクリスマス・アルバムです。
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テレマン(1681-1767):
12の無伴奏フルートのための幻想曲 TWV40:2-13 [ジョヴァンニ・ロセッリ(フルート)]TELEMANN, G.P.: 12 Fantaisies, TWV 40:2-13 (G. Roselli)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:8.579054CD価格:1,900円(税込)
後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家テレマン。彼はヘンデルやバッハの友人であり、共に時代を支える音楽家として広く活躍していました。ハンブルク市の音楽監督として膨大な作品を発表、そのどれもが当時、最先端の技法を用いた華麗な作風を持つだけでなく、演奏もそれほど難しくなかったため、多くの人々に愛奏されました。彼は無伴奏ヴァイオリンやフルートのために数多くの「ファンタジア=幻想曲」を作曲しており、そのどれもがゆったりとした美しい旋律に彩られた聴きどころの多いものです。 このフルートのためのファンタジアは、バッハの「無伴奏フルートのためのパルティータ」のおよそ10年後に書かれた作品。モダン・フルートで演奏されることも多い名曲ですが、ジョバンニ・ロセッリはフラウト・トラヴェルソ(木製の横笛)を演奏、低めのピッチで落ち着いた音色を奏でることで、テレマンの時代の音楽を鮮やかに再現しています。
収録作曲家:
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シマク(1958-):
ヴァイオリンとピアノのための
独奏曲集/二重奏曲集 [ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)/クリス・オートン(リコーダー)/ジョセフ・ヒューストン(ピアノ)/ロデリック・チャドウィック(ピアノ)]SIMAKU, T.: Solos and Duos for Violin and Piano - Signals / Capriccioso / Soliloquy V / ENgREnage / 2 Esquisses (Sheppard Skærved, Houston, Chadwick)
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:8.579035CD価格:1,900円(税込)
アルバニア出身の作曲家トーマス・シマク。音楽大学で作曲を学び、その後、アルバニア近郊の音楽を研究しながら作曲活動を行っています。「土地の民謡と古謡に触れることは、その後の創作活動に多大な影響を与える」と語る彼ですが、自身の作品に民謡を直接的に取り入れることはあまりせず、そのエッセンスのみを取り込み、ユニークな作品を作ることで知られています。 このアルバムにはそれぞれに趣向を凝らした室内楽作品を収録、彼の作品としては珍しくアルバニア民謡を正攻法で取り入れた「わが美しきモレア」でも、短いメロディラインが拡張され、豊かな質感を纏いながら展開されていくという個性的な味わいを持っています。
収録作曲家:
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コントジョルゴス(1945-):
ダンシング・ウィズ・ケンタウロス - サクソフォンのための物語 [スタシス・マヴロンマティス(サクソフォン)/クリスティーナ・パンテリ(ピアノ)/ミルトス・ロギアディス(指揮)/オーケストラ・オブ・カラーズ(弦楽セクションのみ)]KONTOGIORGOS, G.: Dancing with Centaurs / Concertino, "Testosterone" / Ringtone / Night Walk (Mavrommatis, Panteli, Orchestra of Colours, Logiadis)
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:8.579047CD価格:1,900円(税込)
ギリシャの現代作曲家コントジョルゴスのサクソフォン作品集。 このアルバムでは想像上の生き物である「ケンタウロス」にインスパイアされ、古代ギリシャの音楽の断片からアジアの伝統的な旋律をコラージュして書き上げた作品「ダンシング・ウィズ・ケンタウロス」と、男性ホルモン「テストステロン」をモデルにしたというエネルギッシュな「コンチェルティーノ」、有名な携帯電話の着信音を用いた「リングトーン」、思索とリセットを促す「夜の歩行」の4曲を収録。時にはミニマリズムを取り入れたユニークな作風による、独創的な曲の数々をお聴きいただけます。
収録作曲家:
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ロシアのヴァイオリンとオーケストラのための協奏的作品集
タネーエフ(1856-1915):
協奏的組曲 Op.28
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
2つのロシアの主題による幻想曲 [アンネレ K.グレゴリー(ヴァイオリン)/ドミトリー・ヤブロンスキー(指揮)/キエフ・ヴィルトゥオージ交響楽団]TANEYEV, S.I.: Suite de Concert / RIMSKY-KORSAKOV, N.A.: Fantasia on 2 Russian Themes (A.K. Gregory, Kiev Virtuosi Symphony, D. Yablonsky)
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:8.579052CD価格:1,900円(税込)
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は19世紀ロシアを代表する“ヴァイオリンとオーケストラのための作品”ですが、他のロシアの作曲家たちも、優れた協奏的作品を数多く作曲しています。このアルバムにはチャイコフスキーの弟子、セルゲイ・タネーエフと『ロシア五人組』の一人、リムスキー=コルサコフの作品をヤブロンスキーとキエフ・ヴィルトゥオージ交響楽団の演奏で収録。 タネーエフの「協奏的組曲」は彼の友人であるヴァイオリニスト、シボールの依頼で書かれた作品で、バロック期の組曲の体裁を取りながら、各々の曲は大胆な筆致で書かれています。愛らしい「ガヴォット」が魅力的。 リムスキー=コルサコフの「2つのロシアの主題による幻想曲」は、クライスラーのピアノ伴奏版も知られますが、迫力あるオーケストラ版は聴きもの。ヴァイオリンが歌う哀愁漂うロシアの旋律が、色彩豊かな響きを駆使したオーケストラ・パートと溶け合い、壮大なクライマックスを築きあげます。
収録作曲家:
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エル=コーリー(1957-):
ピアノ・ソナタ 第1番-第4番 [ジャコモ・シナルド(ピアノ)]EL-KHOURY, B.: Piano Sonatas 1-4 / Rivers / Étude / Thème et variations (Scinardo)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:8.579022CD価格:1,900円(税込)
レバノンの作曲家エル=コーリー。NAXOSからはオーケストラ作品を中心に、すでに6枚のアルバムがリリースされており、その迫力ある響きは一部の熱狂的な愛好家たちの人気を博しています。彼はもともと高いテクニックを有したピアニストであり、ピアノのための作品も数多く存在、ここでは4曲のピアノソナタを中心に、いくつかの小品が収録されています。 ピアノ・ソナタ第1番は短いながらも伝統的な3楽章形式で書かれており、暴力的な音の嵐と瞑想的な雰囲気が交錯するユニークな作品。トッカータを思わせる終楽章が聴きものです。第2番は2楽章形式で、ゆっくりした部分と早い部分の対比が見事。第3番は簡潔な音で構成されたミニマル的要素を持つ曲です。ピアニスト、シナルドに献呈された第4番はほぼ無調でありながら、劇的な展開を持っています。 2012年のマルグリット・ロン国際ピアノ・コンクールの課題曲「川」、1992年エコール・ノルマル音楽学校のコンクールの課題曲「練習曲」、同じくエコール・ノルマル音楽学校のコンクールの課題曲「主題と変奏」もコーリーの独自性溢れた作品です。
収録作曲家:
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キーリー(1960-):室内楽曲集
ディスティル
クラリネット・ソナタ
ピアノ三重奏曲 第2番他 [ヴィクトリア・ザメク(クラリネット)/サラ・サーロー(クラリネット)/クリスハットン(クラリネット)/アンドリュー・スパーリング(クラリネット)/キャロライン・ボルディング(ヴァイオリン)/ルース・エーリッチ(ヴァイオリン)/ロブ・キーリー(ピアノ)/クリス・ブラニク(ヴィブラフォン)/アクィナス・トリオ]KEELEY, R.: Chamber Music - Distil / Clarinet Quartet / Piano Trio No. 2 (Samek, Keeley, Brannick, Aquinas Piano Trio)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:8.579046CD価格:1,900円(税込)
イギリスの現代作曲家、ロブ(ロバート)・キーリー。一つ前の世代のバートウィスルやフィニッシーと同じく“難解で複雑な作品”を書く作曲家として知られています。しかし、彼自身は「室内楽が最も表現力のある形式である」と考えており、例えばピアノ三重奏曲ではハイドン、ショパンの作品を模範にしているとも語っています。そしてクラリネット四重奏曲はモーツァルト作品からインスパイアされているのだそうですが、どことなく雰囲気が感じられるだけで、全く別の作品に仕上がっています。 クラリネット作品では、名奏者ヴィクトリア・ザメクの存在が不可欠であり、成立においても、演奏においても彼女は素晴らしい存在感を見せています。
収録作曲家:
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「アルルカンの年」 - フルート音楽集 [ティース・ロールダ(フルート)/アレッサンドロ・ソッコルシ(ピアノ)]
Flute and Piano Recital: Roorda, Thies / Soccorsi, Alessandro - ANTHEIL, G. / AURIC,G. / BRÉVILLE, P. de (Flute Music from the Harlequin Years)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:8.579045CD価格:1,900円(税込)
1918年にジャン・コクトーが発表した評論「雄鶏とアルルカン」。これまで流行していたワーグナーやドビュッシーの色彩豊かな音楽を「アルルカン」に例え、シンプルなサティの音楽を「雄鶏」と呼び、装飾をそぎ落とした音楽を擁護するコクトーの意見は、第一次世界大戦後の荒廃したパリに新しい音楽美学をもたらしました。ちょうど同じ頃、目覚ましい発展を遂げていた木管楽器(特にフルート)のために、この美学に基づいた軽妙でシンプルな作品が多く作曲され、これらは現在でも奏者たちの大切なレパートリーになっています。 このアルバムでは世界初録音を含む、多彩な作品を収録。プーランクやオーリックをはじめ、タンスマンやハルシャーニーなど、当時フランスで活動していた他国の作曲家たちまでが、この美学に影響を受けていたことがよくわかります。
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2台ギターのためのニュージーランド音楽集
(ボディ/サーサス/リッチー) [ジェーン・カリー(ギター)/オーウェン・モリアーティ(ギター)]Music for 2 Guitars - BODY, J. / PSATHAS, J. / RITCHIE, A. (Music from New Zealand for 2 Guitars) (J. Curry, O. Moriarty)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:8.579041CD価格:1,900円(税込)
魅力的なギター音楽を次々に生み出すニュージーランド。今回のアルバムはとびきりエキサイティングな「2台ギターのための作品」が4曲収録されています。冒頭のサーサスはニュージーランドで最も知名度の高い作曲家の一人。2004年のアテネ・オリンピックでは彼が作曲したファンファーレが演奏されたことで知られています。 彼の「ムジカ」は異なる3つの雰囲気を持つ曲で構成された作品。ジャズ風でもあるジャンルレスな音楽です。次の「Pōkarekare Ana」はニュージーランドの伝統的なマオリの歌。この録音では名ギタリスト、マレク・パシェツニーのアレンジで紹介されています。ジャック・ボディの「アフリカのストリングス」はアフリカの伝統的なハープ「KORA」の音色にインスパイアされた作品。ギターとは思えない不思議な音色がユニークです。リッチーの「パ・ド・ドゥ」は架空の恋人たちの踊り。聴き手は想像力を発揮して彼らの姿を追うことになります。カリーとモリアーティ、2人のギタリストの息のあった演奏でお楽しみください。
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現代トルコの無伴奏ヴァイオリン作品集 [エレン・ジューエット(ヴァイオリン)]
SAYGUN, A.A.: Violin Partita / TÜRKMEN, O.: Beautiful and Unowned / CETIZ, M.: Soliloquy (Turkish Music for Solo Violin) (Jewett)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:8.579043CD価格:1,900円(税込)
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アセンホ(1957-):
チェロ協奏曲
2台のヴァイオリンのための協奏曲
弦楽のための交響曲 [ホアキン・トーレ(指揮)(第2ヴァイオリン)/カメラータ管弦楽団]ROMERO ASENJO, A.: Cello Concerto / Concerto for 2 Violins / String Symphony (Fanlo, Teslya, Torre, Cammerata Orchestra)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:8.579044CD価格:1,900円(税込)
20世紀終りから21世紀にかけて、音楽は多様化の一途を辿っています。スペインの前衛音楽もその例に漏れず、日々新しい音楽が生み出されており、激しい作品だけでなく、時にはメランコリックな音への憧れも生まれています。 作曲家ロメロ・アセンホはとりわけユニークな作風の持ち主であり、人々は彼の作品を「トランスアバンギャルド」と表現、彼の師であるトマス・マルコも「彼は決して先駆者ではないが、何が先駆けなのかを知っており、必要に応じてそのやり方を使用している」と評しています。 彼の直近の作品である「弦楽のための交響曲」は、激しい音の応酬で始まり、第2楽章は奇妙な静寂が支配します。そして最終楽章でまた音が乱舞し、最後までエネルギーが尽きることはありません。1990年代に書かれた3作品も興味深い作風によるもので、どちらかというと古典的な作風による「ディヴェルティメント」とバッハ作品ヘノオマージュである「ヴァイオリン協奏曲」、前衛的な「チェロ協奏曲」と作風の違いが感じられます。
収録作曲家:
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オルティス(1956-):
合唱作品集 [メリディオナリス(合唱)/Taka Kigawa(木川貴幸)チェレスタ/セバスティアン・スビエタ(指揮)/]ORTIZ, P.: Choral Works (Meridionalis, Zubieta)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.579026CD価格:1,900円(税込)
アルゼンチンで生まれ、現在カリフォルニアを拠点に活躍する作曲家パブロ・オルティス。アメリカを中心に精力的に作品を発表し、最近ではモダン・ダンスのグループに曲を提供するなど活躍しています。 このアルバムには彼の最近の合唱作品を収録。タイトル通り、中世の聖歌を思わせる古風な味わいを持つ合唱曲をチェレスタの神秘的な響きが繋ぐ「Maizal del gregoriano - グレゴリオ風のとうもろこし畑」、3人のソプラノが歌い交わす「マルティン・フィエッロ劇場」、中世のモテットを思わせる「変容」など、どの曲も時代を超越した様式感が魅力です。
収録作曲家:
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コンスタンティン(1961-):
Rêverie - 夢想 [タマラ・コンスタンティン(ピアノ)/マルク・フェルテル(ピアノ)/ジアシン・ロイド・ウェバー(チェロ)/スン・ユーミェン(ヴァイオリン)/]KONSTANTIN, T.: Rêverie (Yu-Mien Sun, Jiaxin Lloyd Webber, Konstantin, Verter)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.579032CD価格:1,900円(税込)
ジョージア(グルジア)で生まれ、幼いころからピアノを学んでいたというタマラ・コンスタンティン。才能ある子供のための音楽学校に入学し、ピアニストとしての才能を開花、トビリシ音楽アカデミーを卒業するも、結局は音楽の道に進むことはなく、石油会社の幹部として忙しい毎日を送っていました。しかしある時、カナダで開催されたオルガン・リサイタルで耳にした前衛的な曲に衝撃を受け、彼女は夫に「私ならもっとうまく書ける」とつぶやいたことから、彼女の作曲家生活が始まりました。 彼女の作品は気取らず耳なじみの良い旋律を持ち、気軽に口ずさめる愛らしい風情を湛えています。例えばトラック3の「ムーンライト・ラプソディ」は誰もが知っている有名曲を下敷きに、チェロの旋律を加え、新しい作品に生まれ変わらせたもの。「自分の音楽を通じて、個人的な表現を共有し、他の人々に喜びをもたらすことは、私にとっての喜びでもあり、素晴らしいインスピレーションの源となります。」と語る彼女の言葉そのままの魅力的な作品集です。
収録作曲家:
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カサブランカス(1956-):
七つの俳句
田園曲他 [ティム・リー(ナレーター)/アンサンブル・ニュー・バビロン/ロレンツォ・フェランディス(指揮)]CASABLANCAS, B.: 7 Haikus / 2 Pieces for clarinet and piano / Albumblätt für Arriaga / 6 Glosas (Ensemble New Babylon, Ferrándiz Carillo)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:8.579017CD価格:1,900円(税込)
ユニークな作風によるピアノ作品が話題になったスペインの作曲家カサブランカス。日本にも度々来日し、独特な音楽観を語り人気を博しました。40年以上に渡り作曲を続けてきた彼の作品は高度に洗練されたハーモニーと、細部まで入り組んだテクスチャで構成されています。 このアルバムに収録されている9つの作品は「フルートとピアノのためのアリア」を除くと、全て21世紀になってから書かれたもの。なかでも面白いのが、コンパクトにまとめられた「七つの俳句」。リアルタイムに彼の作風を示すニュアンス豊かな作品です。音楽は唐突に生まれ、突然断ち切られるか、静かに消えていきます。ナレーターを伴う「6つの注釈」、遊び心溢れる即興的な「アリア」など万華鏡を思わせる小品が並びます。のどかな旋律が切れ切れに聞こえてくる「牧歌」も工夫が凝らされた面白い作品です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
マニフィカト
ヘルムシュロット(1938-):
ルーメン [シリ・ソーンヒル(ソプラノ)/ミラ・グラツィク(ソプラノ)/ゾフィア・ケルバー(ソプラノ)/アンナ・カルマジン(ソプラノ)/テレサ・ホルツハウザー(アルト) 他 ジモン・マイール合唱団/コンチェルト・デ・バッスス/フランツ・ハウク(指揮)]BACH, J.S.: Magnificat, BWV 243 / HELMSCHROTT, R.M.: Lumen (Simon Mayr Choir, Concerto de Bassus, Hauk)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:8.579049CD価格:1,900円(税込)
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カプースチン(1937-):
フルートのための室内楽作品全集 [イマヌエル・デイヴィス(フルート) アダム・キェンツェル(フルート) ピトナリー・シン(チェロ) ケーテ・ヤルカ(チェロ) ティモシー・ラヴレース(ピアノ)]KAPUSTIN, N.: Chamber Works for Flute (Complete) - Flute Sonata / Divertissement / A Little Duo / Trio (I. Davis, Kuenzel, P. Shin, Jarka, Lovelace)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:8.579024CD価格:1,900円(税込)
アメリカのフルート奏者イマヌエル・ディヴィスが最近注目しているのがロシアの作曲家カプースチン。普段からデイヴィス自身がジャズの演奏にも力を入れていることもあり、カプースチンが書く「クラシック=ジャズ」のボーダーレスの音楽はデイヴィスにとって非常に魅力的なのだそうです。 優れたピアニストであるカプースチンだけに、独特な筆致によるピアノ曲が広く知られていますが、チェロやフルートを用いた室内楽作品でもジャズのイディオムが効果的に用いられており、洗練されたフレーズと躍動的なリズムに支えられた魅力的な音楽が展開されていきます。「オスカー・ピーターソンから強い影響を受けた」と語るカプースチンですが、作品からはスクリャービンや他のロシア作品からの影響も感じられるなど、様々な“聴く楽しみ”が提示された、世界初録音を含む1枚です。
収録作曲家:
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アザラシヴィリ(1936-):
『過ぎ去りし日々』~無言歌
チェロとピアノのための作品全集 [アレクサンドル・スレイマン(チェロ)/イルマ・イサカーゼ(ピアノ)]AZARASHVILI, V.: Cello and Piano Works (Complete) (Days Go By) (A. Suleiman, Issakadze)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:8.579030CD価格:1,900円(税込)
1936年、ジョージア(元グルジア)生まれのアザラシヴィリ。戦後「ソビエト現代音楽」の発展に尽くした一人であり、最近、いくつかの作品が演奏会で取り上げられたことで、にわかに注目が集まっている作曲家です。作風はモダンな響きを取り入れてはいるものの、決して前衛的になることはなく、コーカサスとグルジア民謡を取り入れた郷愁溢れるユニークな作品を書き続け、常に独自の世界を作り上げることで知られています。 このアルバムにはアザラシヴィリのチェロとピアノのための作品のすべてを収録。学生時代に構想された「チェロ・ソナタ第1番」や、映画のために書かれた「センチメンタル・タンゴ」、印象的なフレーズが散りばめられた「5つの前奏曲」など40年以上に渡って作曲された、色とりどりの作品を聴くことができます。
収録作曲家:
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トヴァルドフスキ(1930-):
ヴァイオリン協奏曲
スペイン風幻想曲他 [キンガ・アウグスティン(ヴァイオリン)/マリウシュ・スモリー(指揮)トルン交響楽団]TWARDOWSKI, R.: Violin Concerto / Spanish Fantasia / Serenade / Niggunim / Capriccio in Blue (Augustyn, Toruń Symphony, Smolij)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:8.579031CD価格:1,900円(税込)
リトアニア、ヴィリニュスに生まれた作曲家トヴァルドフスキの作品集。ナディア・ブーランジェに学び、モダンなスタイルを身に着けた彼は、伝統と現代を融合させた音楽を書きました。 このアルバムではヴァイオリンのための作品を中心に聴くことができますが、どれも民族的な要素と洒落っ気を湛えた「隠れた傑作」と言えるでしょう。「スペイン風幻想曲」は彼がスペイン滞在中に吸収した音を再現、ニグニムはユダヤの旋律、「カプリッチョ・イン・ブルー」はタイトル通りガーシュウインへのオマージュとなっています。 ポーランド出身で、ニューヨークで活躍するヴァイオリニスト、アウグスティンは母国の作曲家の研究家でもあり、トヴァルドフスキの作品にも強く魅了されているといい、ここでも共感に満ちた演奏を披露しています。
収録作曲家:
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4 Woods + 1 Sax(4本の木管と1本のサックス)
Play ~ ラモー、モーツァルトとラヴェル [ウィーン・リード五重奏団]Reed Quintet Arrangements - RAMEAU, J.-P. / MOZART, W.A. / RAVEL, M. (4 Woods + 1 Sax Play Rameau, Mozart and Ravel) (Vienna Reed Quintet)
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:8.579021CD価格:1,900円(税込)
ウィーン・リード五重奏団はサクソフォンを交えたユニークな楽器の組み合わせにより、従来の管楽五重奏とは大幅に異なる新鮮で爽やかなサウンドを生み出します。このアルバムでは、ラモーとラヴェルという2人のフランスの大作曲家の作品を中心に演奏。ラモーの組曲「勝ち誇った女」の原曲は鍵盤曲ですが、ヘッケマの編曲は作品の持つ軽やかさと生き生きとした対位法を丁寧にくみ取り、管楽器のための新たな作品に生まれ変わらせています。 そのおよそ200年後のラヴェルの「クープランの墓」は古典的な様式の中にフランス近代の響きを織り込んだ作品。原曲はピアノ曲で、管弦楽編曲版もありますが、ここで聴けるのはやはり軽やかで洒脱な響きです。間に置かれたモーツァルトの幻想曲の端正かつ荘厳な響きも聴きどころです。
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ギリシャの管楽五重奏曲集 [アエロス木管五重奏団]
Chamber Music (Woodwind Quintets) - ANTONIOU, T. / BALTAS, A. / CONSTANTINIDIS, Y. (Greek Wind Quintets) (Aeolos Woodwind Quintet)
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:8.579037CD価格:1,900円(税込)
20世紀から21世紀にかけて、ギリシャではどのような音楽が生まれているのか・・・。そんな好奇心を刺激するこのアルバムには、名前も聞いたことのないような作曲家たちの作品が7曲収録されています。冒頭に置かれているのは「10のギリシャの良く知られた旋律」。印象派風の響きの中に、ギリシャの旋律が聞こえてくる親しみやすい作品です。 「クロニクル」はギリシャの伝統的な旋律と現代の融合。「小組曲」は1分程度の5つの曲で構成された作品。短いながら強い印象を残します。民族音楽の要素が一切入っていない「五重奏曲」は十二音が用いられた前衛的な作品。アルバムの中でも異質な光を放っています。地中海の動植物からインスパイアされた「クリケットの峡谷のブラックバート」、即興的なモティーフで構成された「木管五重奏曲 第2番」、最後は新古典派の作風とギリシャの伝統音楽が組み合わされた楽しい「木管五重奏曲」で締めくくられます。硬軟ありの楽しいアルバムです。
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ヒメネス(1965-):
ピアノ独奏曲・ピアノとチェロのための作品集 [マティアス・ビジャファーニェ/ドーラ・デ・マリニス]JIMÉNEZ, G.: Piano Solo Works / Cello and Piano Works - En los ojos de las llamas / 3 Pieces / La luz de enero / Mediterráneo (Villafañe, Marinis)
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:8.579040CD価格:1,900円(税込)
アルゼンチン出身の女性ピアニスト、グラシエラ・ヒメネスは作曲家としても活躍しています。アルゼンチンの風景や民謡からインスパイアされた彼女の作品は、活発な舞曲や、穏やかな旋律を持つ曲など、様々な表情を持っています。 アルゼンチンの北部地方のイメージが宿る「炎の目の中で」は色とりどりな幻想曲。彼女の愛好する詩から想起された「3つのピアノのための小品」や、アルゼンチンの民族音楽による「ベグアラ」と「ウマワカ峡谷にて」も独創的です。またチェロとピアノのデュオ「光の旅」はジャズ風の味わいを持った美しい組曲。最後に置かれた「地中海」にはタンゴや古典作品などの様々な要素が複雑に取り込まれており、彼女の幅広い世界観が表出されています。
収録作曲家:
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失われたサクソフォン協奏曲集 [オリ=ペッカ・トゥオミサロ(サクソフォン)&ヒズ・オーケストラ]
Lost Saxophone Concertos - CRAGUN, J.B. / GUNAROPULOS, Y. / LINDORFF-LARSEN, E. / PALS, L. van der / TATE, P. (Olli-Pekka Tuomisalo and his Orchestra)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:8.579038CD価格:1,900円(税込)
1840年代にアドルフ・サックスによって考案された「サクソフォン」。現代ではクラシックからポップス、ロック、ジャズに至るまで多彩な場面で使われる人気楽器です。この楽器のために多くの作曲家が協奏曲を書いており、その数は恐らく2000作を超えるとされますが、残念ながら標準的なレパートリーになっているのは、その中のほんの一握りにすぎません。このアルバムは歴史の中に埋もれてしまった5つの協奏曲を発掘、聴き手にその存在意義を問うものです。 クレイガンはアメリカの作曲家で、サクソフォン教師としても活躍、奏法のメソッドも残しています。この協奏曲は残念ながらピアノ伴奏の楽譜のみが残っており、オーケストラ伴奏では演奏されたことはなかったようです。グナロプロスはロシア生まれ、フィンランドの作曲家。フィンランドのサックス奏者ラユラのために書かれた協奏曲を、今回トゥオミサロが探し出したことで、録音が実現しました。リンドルフ=ラーセンの作品は現代でも学生試験で演奏されることがありますが実際のコンサートでは短すぎるため、演奏機会を逸しています。パルスの作品も短すぎて演奏会には不向きですが、珠玉の美しさを持っています。イギリスの女性作曲家テイトの作品は、BBC放送の委嘱で書かれたもの。彼女は自己批判が強く、初期作品のほとんどを破棄してしまいましたが、この協奏曲はかろうじて残った1曲です。
収録作曲家:
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イタリアのクラリネット作品集 [ボージ/バルトリ]
Clarinet and Piano Recital: Bosi, Sergio / Bartoli, Riccardo - GAGLIANO, G. / BUSONI, Ferruccio and Ferdinando (Italian Clarinet Treasures)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:8.579034CD価格:1,900円(税込)
1880年から1900年代初頭まで、イタリアの音楽界の中心を占めていたのは圧倒的にオペラ作品でした。ちょうどヴェリズモ・オペラが大流行していたこともあり、演奏会用の管弦楽や室内楽を積極的に書く作曲家はなかなか現れず、レスピーギが活動を始めることでようやくその空白が埋められたとされています。しかし、実際には、その時代にも数多くの室内楽作品が生まれており、その中にはフェルッチョ・ブゾーニの父親フェルナンド(プロのクラリネット奏者だった)の美しい作品も含まれています。 現在では忘れられてしまった作曲家たちの作品を、セルジオ・ボーシの巧みな演奏でお楽しみください。
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バラダ(1933-):
カプリチョス 第6・7・10番
バレエ・シティ
スピリチュアル [フェルナンデス=カステッロ/サンファン/カッラスコーサ/アンサンブル・コル・レーニョ/フェレル]BALADA, L.: Caprichos Nos. 6, 7 and 10 / Ballet City / Spiritual (Fernández-Castelló, Sanjuan, Carrascosa, Ensemble Col legno, R. Ferrer)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:8.579036CD価格:1,900円(税込)
バルセロナ生まれのレオナルド・バラダは現代最高の作曲家の一人として認められています。「カプリチョス」シリーズは、伝統と現代的な要素を融合させ、アヴァンギャルドな雰囲気を生み出すことで知られており、バラダの代表作とされています。 このアルバムには第6番と第7番、第10番が収録されていますが、各々の曲が多彩な編成によって書かれており、第6番はクラリネットとピアノのための曲で、短く不規則なフレーズが緊張感を生み出しています。第7番はクラリネットとアンサンブルのための曲で、アンダルシアのメロディ「ラ・タタラ」が巧妙に織り込まれた作品です。第10番は6分程度の短い曲。カタロニア民謡のメロディが使われているとされますが、あまりにも抽象的で即興的であるため、識別することは困難です。バラダの初期作品「バレエ・シティ」はストラヴィンスキーを思わせる躍動的な作風によって書かれています。
収録作曲家:
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エルナエス(1957-):
歌曲集 [トーバ/コンデ/マリーネ]HERNÁEZ, C.: Songs (Music and Poetry) (Toba, Conde, Mariné)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:8.579027CD価格:1,900円(税込)
マドリッドで活動する現代作曲家エルナエスの歌曲集。数多い作品の中で大きなウェイトを占める歌曲は、そのほとんどがスペインの詩人の詩を用いており、詩人たちが用いる言葉の微妙な特徴を生かしつつ、エルナエス自身の折々の心情も込められた表現力豊かな旋律を持っています。 アルバムの中で、最も初めに手掛けられたのは2001年の「3つの愛の歌」で、最新の作品は2017年の「窓辺の夜」ですが、どの曲も様々な手法を使って書かれており、美しいスペイン語の響きと複雑なリズムに彩られた魅力的な世界を楽しむことができます。
収録作曲家:
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ダカン(1955-):パーカッション作品集
ポール/無言歌
ドラムのためのプロローグ
サウンド・ゲーム [Zhengdao Lu/スティック・ゲーム・パーカッション・アンサンブル/グ・フェン・パーカッション・アンサンブル]JIA, Daqun: Percussion Works (Zhengdao Lu, Stick Game Percussion Ensemble, Gu Feng Percussion Ensemble)
発売日:2018年02月23日
NMLアルバム番号:8.579028CD価格:1,900円(税込)
中国を代表する世界的な作曲家ジア・ダカン。現在、上海音楽院の作曲と音楽理論の教授を務め、中国の現代音楽の発展と普及に努めています。管弦楽曲や室内楽曲など多彩な作品を発表しており、これらは世界各地の音楽祭で演奏される機会も多く、広範な人気を獲得しています。 このアルバムに収録されているのは、どれもパーカッションのための曲ですが、中国の伝統楽器が積極的に使われており、「西洋と東洋の融合」が図られています。なかでも1997年、日本と中国の外交関係樹立25周年を記念して作曲された「無言歌」は、ぴったり25の楽器が用いられており、その独創性と斬新な音色が際立っています。
収録作曲家:
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タフレシプール(1974-):
協奏曲「ペルシアン・エコーズ」
Lucid Dreams ‐ 明晰夢
イヤーニング・イン・C [ダッローリオ/イギリス室内管/ラハバリ]TAFRESHIPOUR, A.M.: Persian Echoes / Lucid Dreams / Yearning in C (Dall'Olio, English Chamber Orchestra, Rahbari)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:8.579023CD価格:1,900円(税込)
イランを代表する作曲家、タフレシプールの作品集。エキゾチックな旋律が持ち味の彼の作品は、西ヨーロッパの音楽文化とイランの魅力的な音楽を融合させ、時にはシューマンのように夢幻的で、バルトークのように闊達な雰囲気を持っています。イランにとっても初となる「ハープ協奏曲:ペルシアン・エコーズ」はタイトルの通り、西洋と東洋の伝統を受け継いだもので、風が鳴らすような繊細なハープの調べを包み込むオーケストラの不思議な音色はとても魅惑的です。広大な砂漠の中に舞う音が描写された「エイラス」、ハープの即興演奏を伴う「Lucid Dreams」、タフレシプールの子供時代の思い出が反映されているという「イヤーニング・イン・C」。儚くも美しい音楽集です。
収録作曲家:
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パウス(1956-):ピアノ作品集
ピアノを原点に/アルルのピアノ
ウラシルの研究、ゲノムの王子
ピアノ・アストロラビオ [フェルナンデス]PAÚS, R.: Piano Works - Piano al origen / Piano en Arlés / Estudio para uracilo, un príncipe genómico / Piano astrolabio (E. Fernández)
発売日:2017年12月22日
NMLアルバム番号:8.579019CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)バルセロナ、パリ、リヨンで学び、多彩な作風を身に着けたことで知られるスペインの作曲家パウス。オーケストラ作品や映画音楽が知られていますが、ギターやピアノ曲でも優れた作品が多く、クリエイティブな個性は聴き手を魅了しています。 このアルバムには21世紀になって書かれた4つの作品を収録。常に表情豊かで時にはジャズ風のテイストを感じさせる音楽は、詩的でありミステリアスでもあります。2曲目の「アルルのピアノ」は、1990年に公開された黒澤監督の映画『夢』第5話「鴉」に登場するゴッホの姿からインスパイアされた作品で、演奏者フェルナンデスに捧げられています。光と影をテーマにした短いモティーフが印象的です。
収録作曲家:
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ハープのためのロマンティックな音楽 [アース]
Harp Recital: Haas, Pauline - THOMAS, J. / SMETANA, B. / TCHAIKOVSKY, P.I. / ZABEL, A. / WAGNER, R. (Romantic Music for Harp)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:8.579015CD価格:1,900円(税込)
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Del Caribe Soy!
ラテンアメリカのフルート作品集 [トレス]Latin American Flute Music - LEÓN, T. / ÁGUILA, M. del / TORRES, N. / HERNÁNDEZ, R. (Del Caribe, Soy!) (Torres)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:8.579016CD価格:1,900円(税込)
ネストル・トーレスはプエルトリコ出身のフルート奏者。12歳からフルートのレッスンをはじめ、地元の大学に進学するも、18歳の時に家族とともにニューヨークへ移住。ジャズとクラシック音楽を学びました。すでにジャズ・フルーティストとして高い名声を得た彼ですが、1990年に大事故に見舞われてしまい、生活が根本から覆されてしまったといいます。しかしその不運を乗り越え、次々と作品を発表。西洋音楽とラテンアメリカの伝統音楽を融合させた彼の音楽は、グラミー賞を受賞するなど多くの人々を魅了し続けています。 このアルバムではトーレスの作品だけでなく、フェルナンデス、アグイラ、レオンの曲も収録。ラテンアメリカと一言ではくくれないほどの多彩な音楽を楽しめます。
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ブランカフォート(1897-1987):
歌曲全集 第1集 [アラス・イ・ホーベ/ビリャルバ]BLANCAFORT, M.: Songs (Complete), Vol. 1 (Alàs i Jové, Villalba)
発売日:2017年09月29日
NMLアルバム番号:8.579012CD価格:1,900円(税込)
カタロニア出身の作曲家ブランカフォート。バルセロナ近郊の温泉街にあった生家は有名なホテルを営んでおり、数多くの知識人や政治家が訪れ、いつも賑わっていました。更に、技術革新に興味のあった父親はピアノ・ロールを生産する工場を設立、ブランカフォートはここで父から音楽を学び、作曲家としての足掛かりを掴みました。1914年、ブランカフォートはモンポウに出会い、強い影響を受けパリへと出発。ロマン派の重い響きを拒否した簡潔で親密な音楽は、フランスの聴衆にも暖かく受け入れられましたが、家庭の事情で結局はバルセロナに戻り、カタロニアの伝統音楽を取り入れた瑞々しい作品を多く書き残しました。 この歌曲集も、フランスとスペインの雰囲気が融合したユニークな作品です。
収録作曲家:
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エセンヴァルズ(1977-):
天国の扉 [ポートランド州立大学室内合唱団/スペリー]EŠENVALDS, Ē.: Choral Music (The Doors of Heaven) (Portland State University Chamber Choir, Sperry)
発売日:2017年08月30日
NMLアルバム番号:8.579008CD価格:1,900円(税込)
ラトヴィア生まれのエセンヴァルスは、現代における最高の合唱音楽作曲家として知られています。彼の作品はとても精緻かつ複雑。合唱団を8つまたは16のパートに分け、拡張された調性を用いた壮麗なハーモニーを紡ぎ出します。 このアルバムには自然の美しさを歌った「光の河」、宗教的なテーマを歌った「大海の一滴」「受難と復活」、ネイティヴ・アメリカンの伝説をベースにした「第一の涙」の4曲を収録。イヌイットの伝統楽器が巧みに用いられた「第一の涙」の迫力ある美しさもさることながら、「受難と復活」での驚異的な声の妙技に驚くほかありません。
収録作曲家:
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ブライト・シェン(1955-):作品集
ノーザンライト
フルートのためのメロディ
ピアノ三重奏のための4つの楽章他 [ダン・シュウ/シュワルツ/トレイ・リー/ブライト・シェン]SHENG, Bright: Northern Lights / Melodies of a Flute / 4 Movements for Piano Trio (Dan Zhu, J. Schwarz, Trey Lee, Bright Sheng)
発売日:2017年07月28日
NMLアルバム番号:8.579014CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)中国系アメリカ人作曲家ブライト・シェンは、以前から民族音楽に深く魅了されています。1970年代にはチベット東部の民謡に夢中になり、その後は上海音楽院で中国の民族音楽の伝統を体系的に学んでいます。 このアルバムで聴ける「ノーザンライト」はスカンジナビアの民謡が用いられており、これは彼にとっても初めての仕事。この地域に住む彼の友人に触発されて、新鮮な気持ちで書いたと語っています。「フルートのメロディ」は古代中国の女性詩人、李清照の詩集にインスパイアされた作品。夢のような旋律です。やはり中国の旋律による「ピアノ三重奏」、エドガー・メイヤーとエマニュエル・アックスに献呈された「Sweet May Again」、四川料理に欠かせない「唐辛子」を歌った中国のメロディに基づく「ホット・ペッパー」とオリエンタル風味満載の曲も聴きものです。
収録作曲家:
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IN THE MOMENT - その瞬間に
~ 弦楽四重奏の小品集 [アラベラ弦楽四重奏団]Chamber Music - TURINA, J. / WEBERN, A. / MENDELSSOHN, Felix / SHOSTAKOVICH, D. (In the Moment: Short Pieces) (Arabella String Quartet)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:8.579013CD-R価格:1,900円(税込)
恋愛、生死など様々なテーマの下に書かれた小さな弦楽四重奏曲のコレクション。ウェーベルンの名作「ラングザーマー・ザッツ」は若き彼の恋心が反映された、まだ調性を放棄する前のロマンティックな音楽。晩年に書かれたメンデルスゾーンの小品、風刺が効いたショスタコーヴィチの2曲、ニールセンの友人の死に際して書かれた哀悼の曲、やはり哀悼の曲であるプッチーニの「菊」、ピアノ曲としても知られるドヴォルザークの楽しい2曲のほか、シューベルト、ヴォルフ、トゥーリナの多彩な作品が並べられています。
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ロマン(1971-):
〈室内楽作品集〉
エポエ/Diégesis/フランス風の3つの絵
Zootropías/バルトークへのオマージュ/夜想曲 [トリオ・アルボス/サンス/クノール]ROMÁN, A.: Chamber Music - Epojé / Diégesis / 3 Tableaux Français / Zootropías / Homenaje a Bartók / Nocturno (Trío Arbós, Sanz, Knörr)
発売日:2017年06月23日
NMLアルバム番号:8.579007CD価格:1,900円(税込)
スペインで活躍する作曲家アレハンドロ・ロマンの作品集。その作品はジャズとポピュラー音楽の両方の影響を受けており、このアルバムの作品にもその特徴が良く表れています。古代ギリシア語“エポケー(停止、保留などの意味を持つ言葉)”に由来する「エポエ」は印象派風の柔らかく流麗な旋律を持つ曲。「フランス風の3つの絵」はドビュッシーへのオマージュであり、作曲家の美に対する意識を音にした作品です。やはり古代ギリシャの言葉からインスパイアされた「Diégesis」、無限に動く図形を表現した「Zootropías」、など抽象的な言葉を巧みに音にした美しい音楽集です。
収録作曲家:
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アッティラ(1969-):
交響曲 第2番 ハ短調「ガリポリ - 第57連隊」 [アヒスカル/センラー/ビルケント響/テュズュン]ATILLA, C.: Symphony No. 2, "Gallipoli - The 57th Regiment" (Ahıskal, Şenler, Bilkent Symphony Orchestra, Tüzün)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:8.579009CD価格:1,900円(税込)
このアルバムのタイトルになっている「ガリポリの戦い」は第一次世界大戦中、イスタンブール占領を目指した連合軍がダーダネルス海峡の西側のガリポリ半島に対して行った上陸作戦を指す言葉。当時弱体化していたオスマン帝国軍の制圧については楽勝と思われていた戦いに対し、オスマン帝国の指揮官ムスタファ・ケマル・アタテュルクの元に結託したオスマン帝国軍の抵抗は固く、連合軍は多大な損害を出して撤退することとなったという史実です。 2012年にこの物語が映画化される際、映画音楽を担当したのが、作曲家アッティラでした。アッティラはその後、このスコアを交響曲として再構築し、この戦いで悲劇的な死を遂げた第57連隊とオーストラリアおよびニュージーランド合同の軍事組織アンザックの兵士たち、他、多くの人々へ捧げられています。独奏チェロとソプラノ独唱が効果的に用いられており、終楽章ではベートーヴェンを思わせる平和への讃歌で曲を閉じるという感動的な作品です。
収録作曲家:
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ヒンデミット/ヴァンデルロースト他:
クラリネット協奏曲集 [ヴァノオーストハーゼ/セントラル愛知交響楽団/ロサレス]HINDEMITH, P. / VAN DER ROOST, J.: Clarinet Concertos / STRAUSS, R.: Romanze (Vanoosthuyse, Central Aichi Symphony, Rosales)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:8.579010CD価格:1,900円(税込)
名古屋市に本拠を置くオーケストラ「セントラル愛知交響楽団」と、ベルギー生まれのクラリネット奏者、エディ・ヴァノオーストハーゼの共演による3曲の協奏的作品集。 ヒンデミットの「クラリネット協奏曲」は1947年、ベニー・グッドマンの委嘱によって書かれた曲。1950年にグッドマンによって初演(共演はフィラデルフィア管弦楽団、オーマンディ指揮)された、ヒンデミット独自のハーモニーと新古典派の形式を持つ遊び心溢れる作品です。 ヴァンデルローストの協奏曲は作曲家の親しい友人でもあるヴァノオーストハーゼの委嘱作。今回の演奏は日本初演であるとともに、世界初録音となりました。クラリネットの表現力を極限まで求めた技巧的で繊細な作品です。 リヒャルト・シュトラウスが15歳の時に作曲した「ロマンス」は伝統的なスタイルを用いた美しい作品。当初はOp.27が付されるほど(この作品目録は後に破棄されてしまった)学生時代の彼にとって大切な作品でした。
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ジャ・ダカン(1955-):
〈室内楽作品集 第2集〉 [アンサンブル・レザミ・シャンハイ/ハン四重奏団]JIA, Daqun: Chamber Works, Vol. 2 - Flavour of Bashu / Counterpoint of Times (Ensemble Les Amis Shanghai, Han Quartet)
発売日:2016年12月21日
NMLアルバム番号:8.579011CD価格:1,900円(税込)
中国を代表する現代作曲家の一人、ジャ・ダカン(1955-)の室内楽作品集。1998年に名チェリスト、ヨーヨー・マが立ち上げた「シルクロード・プロジェクト」のための作品が良く知られるダカン、このアルバムでは様々な視点で書かれた4つの作品を聴くことができます。 3つの部分からなる「四川の風味」はヴァイオリンの音色が特徴的な第1曲「高いピッチの音」、四川のあちこちにある峡谷を描いた「岩の中の静脈」、そして京劇で使用される派手なメイクの「仮面」で構成されており、中国政府が「20世紀中国のクラシック音楽」と名付けた作品です。 フィボナッチ数列を応用した「カウンターポイント・オブ・タイムズ」は極めて理論的に書かれた音楽。伝統的な民俗音楽の素材を現代的にアレンジした「弦楽四重奏曲」(1991年入野賞受賞作品)、シルクロード・プロジェクトの委嘱作品「色付けされた砂漠の展望」は、悠久の時の流れに想いをこらした音楽です。ダカンの室内楽作品集第1集(9.70241)はダウンロードのみでお聴きいただけます。
収録作曲家:
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スミルノフ(1982-):
ドーソン歌曲集/シャコンヌ [バカリ/ダウロフ/ヴァリアナトス]SMIRNOV, G.: Dowson Songs / Chaconne (Bakari, Daurov, Valianatos)
発売日:2016年11月23日
NMLアルバム番号:8.579006CD価格:1,900円(税込)
ロシアのノボシビルスクに生まれ、同地の音楽大学で作曲とピアノを学び、プロコフィエフ国際コンクールで作曲賞を受賞した若き作曲家グリゴリー・スミルノフ(1982-)の作品集。アメリカに移ってからは、奨学金を得てジュリアード音楽院でクリストファー・ラウズに師事し、音楽の修士号を獲得しています。 彼の作品はアメリカで活躍する作曲家たち、コリリアーノ、ダニエルプール、オルドリッジらから注目され、とりわけコリリアーノは「彼の作風は時代を超越し、いかなる特定の影響も受けていない強力な独自性を放っています」と語るほどに、その作品を高く評価しています。 このアルバムには、美しいチェロの短いメロディがゆるやかに変奏されていく「シャコンヌ」と、イギリスのビクトリア期の詩人、アーネスト・ドーソンの詩による歌曲が収録されています。バロック期の形式にインスパイアされたという「シャコンヌ」は、穏やかなメロディが、幾度も繰り返されながら少しずつ崩壊していきます。「酒とばらの日々」で知られるイギリスの詩人ドーソンのテキストを用いた歌曲集は、詩人が探求した“愛の世界”と“絶望、諦念”を美しい語彙を活かし、丁寧に音に移し変えた意欲的な作品です。
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カサブランカス(1956-):
過ぎ去った暗黒の時 [バルセロナ響&カタルーニャ管/コンデ]CASABLANCAS, B.: Dark Backward of Time (The) / 3 Epigrams / Postlude / Love Poem (Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra, Mas-Conde)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年09月15日
NMLアルバム番号:8.579002CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)1956年、バルセロナ生まれの現代作曲家カサブランカスの管弦楽作品集です。ハムレットの7つの情景(8.579004)も衝撃的な音色に満ちていましたが、こちらも負けてはいません。アルバム・タイトル曲の「過ぎ去った暗黒の時」は、バルセロナ交響楽団とカタロニア全国オーケストラ(OBC)によって委嘱された作品です。暗示に満ちた不可解なタイトルですが、この曲もやはりシェークスピアへの賛辞が込められているといいます。ただ、それはとても抽象的であり、どちらかというと先入観にとらわれることなく、音の響きを純粋に楽しむべく作品と言えるでしょう。演奏には大編成のオーケストラを必要としますが、瞬間になっている音は少なめで、透明感溢れる室内楽的な静けささえ感じさせる不思議な肌触りを持っています。他には比較的有名な「3つの警句」を始めとした興味深い作品が収録されています。
収録作曲家:
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パヴロワ(1952-):
交響曲 第6番
サンベリーナ組曲 [モスクワ・チャイコフスキー響/ベイトン]PAVLOVA, A.: Symphony No. 6 / Thumbelina Suite (Moscow Tchaikovsky Symphony, Baton)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年08月18日
NMLアルバム番号:8.579003CD価格:1,900円(税込)
時には、星降る夜に思い切り涙したい、時には、ステキな王子さまを夢見たいロシア生まれで、現在アメリカで活躍している女性作曲家、アラ・パヴロワの最新録音です。彼女はとてもロマンティックな音楽で幅広い称賛を得ていて、既にNAXOSからも4枚のアルバムが発売されており、そのどれもが聴き手を魅了してやみません。今回の作品は、大画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに捧げられた「交響曲第6番」と、北欧の童話作家アンデルセンのおとぎ話「おやゆび姫」に基づいたバレエ「サンベリーナ」からの組曲です。苦渋の生涯を送ったゴッホの代表作「星月夜」からインスピレーションを受けたという交響曲は、哀しみを表す「ト短調」の調性を得て、臆面もなく身悶えする姿を晒すのです。対して、サンベリーナはもっと快活な作品。彷徨うサンベリーナが優しい王子と出会い、幸せをつかむまでが描かれます。これでまた彼女のファンが増えるかも知れません。
収録作曲家:
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カサブランカス(1956-):
ハムレットの7つの情景
新しい警句/パッサカリアの旋法による他 [ユトスム/バルセロナ 216/バルディビエソ]CASABLANCAS, B.: 7 Scenes from Hamlet / New Epigrams / In modo di Passacaglia (Jutsum, Barcelona 216, Valdivieso)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年08月18日
NMLアルバム番号:8.579004CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)カタロニアの作曲家カサブランカス(1956-)は、音の持つ官能性を徹底的に追及します。この特性は彼の代表作である「ハムレットの7つの情景」にも顕著に表れ、曲を構成する全ての音には命が宿り、登場人物と背景をたくさんの音で塗り重ねていくのです。第1の情景の冒頭はチェレスタが用いられ、幽玄な雰囲気を醸し出します。また怯える弦の音色は、薄氷を踏むような脆い人生を表しているかのようです。ハムレットの最も有名な独白は、複雑な対位法に織り込まれてしまいます。そして無垢の象徴オフェーリアは、柔らかい叙情性を帯びた旋律で表されます。シェーンベルクの影響もかすかに感じられる、そして、救いようもないほど悲劇的な物語の結末には、不可解な響きと深い静寂が用意されていました。
収録作曲家:
