NAXOS [8.574...]
クラシックの世界をリードする独立系レーベル。1987年の創立以来、重複するレパートリーを避け、幅広い種類の楽曲と質の高い録音を提供し続けている。
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コントレラス(1983-):
〈2つのギターのための作品集〉
3つのナシミエントス
ラテンアメリカ組曲
ソナタ他 [デュオ・スダメリカーノ]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
ハビエル・コントレラスはチリの作曲家・ギタリスト。彼が師事したホセ・アントニオ・エスコバルと結成した「デュオ・スダメリカーノ」を通じ、作品を国際的に広めており、その独創的な作品はアナ・ヴィドヴィチ、ディヴィッド・タネンバウム、福田進一ら世界的奏者に支持されています。 コントレラスのギター二重奏曲は、過去の巨匠たちの伝統を継承しつつ、南米のフォルクローレとジャズ、現代和声を融合させた独創的な世界を構築しています。どれもが美しく多彩な響きとオーケストラ的な質感を備え、複雑な転調やフラット系の珍しい調を駆使。抒情的なバラードから、チリ南部の伝統舞踊「シリジャ」のリズムを採り入れたソナタや、センチメンタルな導入部からまって躍動的に盛り上がるサンバなど、ラテンのテイストとギター・デュオならではの多彩な表現を楽しめるアルバムです。
収録作曲家:
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ルビンシテイン(1829-1894):
ピアノ・ソナタ 第3番・第4番 [チェン・ハン]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
アントン・ルビンシテインはピアニストとして国際的名声を誇ると同時に、サンクトペテルブルク音楽院を創設して、今日に至るロシア・ピアノ楽派の隆盛に大きな貢献をしました。彼のピアノ・ソナタには、ピアノをオーケストラのように壮大に響かせ、情熱的な表現を厳格な構成に統合しようとする意志が見られます。 聴き手を瞬時に引きつける、力強く誇り高いメロディではじまるピアノ・ソナタ第3番は、ルビンシテイン自身が一連のピアノ曲の中で最も気に入っていた曲とされています。ピアノ・ソナタ第4番は、ドイツ風の構成の中にロシア的な情熱の表現を込めた聴きごたえのある作品です。 演奏は、2013年中国国際ピアノコンクールで優勝、2026年にはフローレンス・プライスのピアノ協奏曲(Naxos 8.559952)の録音でグラミー賞の優秀器楽ソロ部門にノミネートされたチェン・ハン。
収録作曲家:
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おとぎ話
ストラヴィンスキー(1882-1971):
ナイチンゲールの歌
牧神と羊飼いの娘
ディヴェルティメント
プルチネッラ [ジョアン・ファレッタ、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団、スーザン・プラッツ]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
ストラヴィンスキーが「おとぎ話」を題材に描いた、ファンタジー豊かな世界を堪能できる1枚。アンデルセンの物語に着想を得た作品として、色彩豊かな管弦楽法が光る「ナイチンゲールの歌」と、チャイコフスキーへのオマージュが込められた『妖精の口づけ』からのディヴェルティメントを収録。ギリシャ神話を題材とした初期作「牧神と羊飼いの娘」では、若々しく抒情的な旋律が響きます。さらに、バロックの様式美と軽やかな演劇性が溶け合った、愛らしくも魅力溢れる『プルチネッラ』組曲がアルバムを締めくくります。 「牧神と羊飼いの娘」で美しい歌唱を披露するのは、国際的に高く評価されるメゾ・ソプラノのスーザン・プラッツ。ジェシー・ノーマンに師事し、特にマーラー作品の解釈で定評のある彼女が、豊かな表現力で作品に命を吹き込みます。ジョアン・ファレッタの指揮による、鮮やかで精緻な演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
ロココ風の主題による変奏曲
カプリッチョ風小品
幻想序曲「ロメオとジュリエット」 [ガブリエル・シュヴァーベ、クリストファー・ウォード、アーヘン交響楽団]発売日:2026年05月15日
CD価格:2,100円(税込)
フォイアマン、ロストロポーヴィチ、フルニエ、名手の名を冠した3つの国際チェロ・コンクールで受賞経験を持つシュヴァーベをフィーチャーしたチャイコフスキー・アルバム。 名作「ロココの主題による変奏曲」はオリジナル版での演奏。意外な聴きものはヴァイオリン協奏曲の第2楽章のソロをチェロで演奏したトラック12のカンツォネッタ。シュヴァーベの卓越した技巧による低音域から高音域までの滑らかなサウンドは、これがオリジナルではないかと思わせるほど自然に、憂いを帯びた抒情を紡ぎます。 最後に収録された『ロメオとジュリエット』はオーケストラだけの演奏。この曲には3つの稿があり、一般的には最終稿が演奏されていますが、ここではその10年ほど前に作られた第2稿を採用しています。
収録作曲家:
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発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574662CD価格:2,100円(税込)
ボヘミア出身のヴェンツェル・トマス・マティーカは、ベートーヴェンと同時代のウィーンで活躍した名ギタリスト。法律家を志した後に音楽へ転向し、シューベルトとも親交を深めました。ハイドンやモーツァルトの影響を受けた彼の作品は、古典派の気品と初期ロマン派の抒情を併せ持ち、ギターの技巧的限界を追求しています。 第1集には2つの大ソナタを中心に収録。国際コンクールで20以上の優勝歴を誇る俊英ドラゴシュ・イリエは、圧倒的なテクニックと力強い演奏で、マティーカの音楽が持つ本来の面白さを生き生きと伝えています。
収録作曲家:
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発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574672CD価格:2,100円(税込)
2023年の「第64回ハエン賞国際ピアノ・コンクール」で優勝した、韓国の俊英パク・ジンヒョンのアルバム。 1953年創設、1956年よりほぼ毎年開催されるこのコンクールは、スペイン音楽の普及に注力する、世界的に権威ある大会の一つ。ここにはブラームスの重厚な変奏曲、グラナドスによるスペイン音楽のほか、コンクールでのライヴ録音によるドヴォルザークの五重奏曲が収められています。 パク・ジンヒョンは、ソウル・ヨンセ大学を経てハノーファー音楽大学でアリエ・ヴァルディらに師事。クリーヴランドやモントリオールなど主要な国際コンクールで実績を重ねており、今まさに世界が注目する逸材。緻密な知性と高い情熱を兼ね備えた確かな技術を披露しています。
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カンチェリ(1935-2019):
エクス・コントラリオ
ミデルハイム
ツティソペリ [レーラ・アウエルバッハ、リトアニア室内管弦楽団、趙静、パヴェル・ヴェルニコフ 他]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574453CD価格:2,100円(税込)
ギヤ・カンチェリは、静謐な旋律と衝撃的な大音量の対比、そしてジョージアの伝統に根ざした独自の語法で知られる作曲家です。ソ連時代に見られた重厚な作風は、晩年になるにつれて極限まで削ぎ落とされ、より抑制的で内省的な表現へと変化しました。 このアルバムには、その晩年の作風を象徴する3曲が収められています。サンプラーや環境音を取り入れた異色の編成で描かれる「Ex contrario エクス・コントラリオ」、三重奏と合奏がまるで一つの楽器のように融合する「Middelheim ミデルハイム」、そして2019年に完成した、事実上の絶筆となった「Tsutisopeli ツティソペリ」(「この世のはかなさ」の意)。いずれも深い祈りにも似た精神性が宿っています。 レーラ・アウエルバッハは1973年チェリャビンスク生まれ。音楽一家に育ち幼少期から作曲を始め、その後マンハッタン音楽学校、ジュリアード音楽院、ハノーファー音楽演劇大学で研鑽を積みました。現在は作曲家として主要オーケストラやアンサンブルから委嘱を受ける一方、ピアニスト、指揮者としても国際的に活躍しています。協奏曲、室内楽、声楽曲など幅広い作品を通じ、独自の音楽語法による創作を続けています。
収録作曲家:
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発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574648CD価格:2,100円(税込)
大人気シリーズ、リストのピアノ曲全集。第68集には、リストが自身の弟子や友人、同時代の音楽家たちへの称賛を込めて手がけた編曲作品を集めています。超絶技巧が光るウェーバーやコンラーディの編曲から、タウジヒやスメタナの作品に添えた短い導入部まで、その内容は多岐にわたり、リストが、他者の独創性と自らのピアノ語法を融合させ、名曲に新たな光を当てた興味深い軌跡を辿ることができます。 演奏するシ・ウェンティンは、リーズ、香港国際、サンノゼなど数々の国際コンクールで入賞。ジュリアード音楽院、イェール大学、ウィーン国立音楽大学、ベルリン芸術大学を経てノースウェスタン大学で博士号を取得。世界各国の著名オーケストラや音楽祭に招かれ、ニューヨーク、パリ、ウィーン等の主要ホールで演奏しています。
収録作曲家:
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
ジェイデン・アイジク=ズルコ(ピアノ)
スクリャービン、ラフマニノフ [ジェイデン・アイジク=ズルコ]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574658CD価格:2,100円(税込)
2024年にモントリオール国際音楽コンクールとリーズ国際ピアノ・コンクールを相次いで制してたアイジク=ズルコ。その後もウィグモア・ホールやカーネギーホールでリサイタルを行い、トップアーティストとしての地位を確かなものとしています。 このアルバムは彼が国際的な注目を集める端緒となった2022年のサンタンデール・パロマ・オシェア国際ピアノコンクール優勝の副賞として2024年にセッション録音されたもの。スクリャービンとラフマニノフというロシア・ピアノ音楽の2大巨匠の作品を通して、込み入った難曲においても自由かつ即興的に弾いているかのように感じさせる卓越した技巧と音楽性を披露しています。
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発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574716CD価格:2,100円(税込)
ティペット四重奏団がグラズノフの弦楽四重奏曲全曲録音を開始。生涯に書いた7曲の弦楽四重奏曲のうち、まず番号順に3曲が発表されます。 第1番は10代の作品ですが、古典的な形式と抒情がマッチしてグリンカ賞に輝きました。第2番では表現の幅がより大きくなっています。「スラヴ」の愛称を持つ第3番は、民族的要素をより多く取り込んでいます。
収録作曲家:
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ロレンソ・フェルナンデス(1897-1948):
〈ピアノ作品集〉
ブラジル組曲
ソナチネ形式の3つの練習曲他 [クレーリア・イルズン]LORENZO FERNÁNDEZ, O.: Piano Works - Suites brasileiras Nos. 1, 2, 3 / Prelúdios do crepúsculo / Sonata breve (Iruzun)
発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:8.574593CD価格:1,900円(税込)
ロレンソ・フェルナンデスは、ヴィラ=ロボスやミニョーネと並ぶブラジル音楽の革新者であり、ベートーヴェン、ドビュッシー、ワーグナーの影響を受けつつ、ブラジル固有のリズムや響きを取り入れた多彩な作風で知られます。交響曲や歌劇、ピアノ曲、室内楽など幅広いジャンルで作品を残し、教育者としてもブラジル音楽院の創設に尽力しました。彼のピアノ曲は描写的で短く、子供向けの作品も多く含まれます。 「ブラジル組曲」第1〜3番は、民族的な要素と独自のテーマを組み合わせ、豊かな響きと旋律が光る名作です。第1番は田園的な雰囲気から都会的なセレナードへと展開し、第2番では終曲「カテレテ」に民俗舞踊の活力が感じられます。第3番はさらに複雑で神秘的となり、アフリカ起源の「ジョンゴ」の力強いリズムが高揚感を生み出します。 代表作「ソナチネ形式の3つの練習曲」では、ショーロの影響や変拍子、打楽器的奏法が見られ、「町外れのワルツ」ではバッハへの敬意がポリフォニーに表れます。 「ソナタ・ブレーヴェ」は3楽章から成るフェルナンデス最後のピアノ独奏曲で、簡潔ながら演奏者に高度な技巧を求める実験的な作品です。印象派風の色彩豊かな音世界が描かれた初期の作品「夢」、「夕暮れの前奏曲」も聴きどころです。 ニュアンスある演奏を披露するのは、ロンドンを拠点とするブラジル人ピアニスト、クレーリア・イルズン。ネルソン・フレイレらと共演し、ミニョーネやノブレから作品を献呈されるなど国際的に活躍しています。
収録作曲家:
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レフィク・カヤ(1991-):
〈ギター作品集〉
ギター・ソナタ 第1番
スケッチ集他 [ジェリル・レフィク・カヤ]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:8.574598CD価格:2,100円(税込)
トルコ生まれのコンポーザー・ギタリスト、ジェリル・レフィク・カヤの自作自演集。その作品の多くは、スペインのギター音楽の流れを汲むスタイルで、平明で親しみやすいメロディをもとに書かれています。それがスケッチ集になるとトルコの色合いが混じり、第1次大戦の時の流行歌Yavuz Geliyor Yavuzによる変奏曲では、哀感を帯びた「これぞトルコ!」という旋律(ファジル・サイの名作を思わせる)が9分間にわたって展開されてゆきます。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈バリトン三重奏曲集 第3集〉
第26、50、57、72、80、82番 [バレンシア・バリトン・プロジェクト]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:8.574708CD価格:2,100円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンは25年以上にわたり、エステルハージ家の宮廷音楽家として仕え、とりわけ音楽愛好家として知られる当主ニコラウス1世の庇護のもとで創作活動を大きく発展させました。侯爵が強い関心を寄せたのが、当時の擦弦楽器バリトンです。バリトンはヴィオール属に属し、通常の演奏弦に加えてネック裏に多数の共鳴弦を備え、豊かな響きと、左手の親指で共鳴弦をはじく独特のピッチカート効果を生み出します。その一方で、調弦と演奏の難しさから19世紀にはほぼ忘れ去られました。 ハイドンは主君の要望に応えるためこの楽器を研究し、バリトン、ヴィオラ、チェロによる三重奏曲を中心に前例のない規模の作品群を生み出しました。これらの作品には、バリトンの特性を最大限に活かした親密で多彩な表現が凝縮されており、エステルハージ家とハイドンの緊密な関係が生んだ、特異かつ貴重な音楽遺産といえます。この第3集には、優雅な装飾性、内省、対話、バリトン特有のピッチカートや共鳴弦の効果など、多彩な表情をもつ6曲を収録。 バレンシア・バリトン・プロジェクトは、スペイン・バレンシアを拠点とする国際的アンサンブル。マシュー・ベイカー率いる世界でも数少ないバリトン演奏団体として、ハイドン作品の演奏・録音と現代作曲家への委嘱を通じ、この忘れられた楽器の魅力を世界に発信しています。
収録作曲家:
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シールド(1748-1829):
ヴァイオリン二重奏曲集 Op.1、Op.2 [エリザベス・レイトン、エリザベス・セラーズ]発売日:2026年03月20日
NMLアルバム番号:8.574443CD価格:2,100円(税込)
ウィリアム・シールドは、イギリス北部ダラム州出身の作曲家・ヴァイオリニスト。父からヴァイオリンを学んだ後、造船所の徒弟を経てチャールズ・エイヴィソンに師事し、演奏家として頭角を現しました。やがてロンドンに赴き、1773年にはコヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団の首席奏者に就任します。1782年には同歌劇場の専属作曲家となり、代表作《ロジーナ》を初演、ハイドンとも交流を深めました。晩年には室内楽や理論書を発表し、1817年に「国王の音楽師範」に任命されています。 1770年代後半に出版された「ヴァイオリン二重奏曲集」は、彼の出世作であり、作曲家としての評価を決定づけるものとなりました。どちらの曲集も自筆譜は現存しませんが、ロンドンの大英図書館に初版譜が保存されており、いずれも6曲、各2楽章で構成されています。作品1はイタリア的な優美さと両パートの対等な扱いが特徴で、自然描写や民俗的要素も随所に織り込まれています。続く作品2は「学習者のために平易な様式で作曲された」と記されており、より簡潔な書法の中に歌うような旋律や変奏、ロンド、カノンなど多彩な形式を凝縮し、ハーディ・ガーディや北部のバグパイプの旋律を思わせるドローン伴奏も用いられています。 演奏はドーリット・アンサンブルの2人の奏者が務めています。
収録作曲家:
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オスワルド(1852-1931):
交響曲
シンフォニエッタ
エレジア [ファビオ・メケッティ、ミナスジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2026年03月20日
NMLアルバム番号:8.574643CD価格:2,100円(税込)
ナクソスが進める「ブラジルの音楽」シリーズは、ブラジル外務省主導の「Brasil em Concerto」計画の一環として、ブラジル音楽史において重要でありながら未録音であった作品を中心に紹介するプロジェクトです。管弦楽、室内楽、声楽作品を対象に、世界初録音を含む体系的な録音と、音楽学的研究に基づく新たな楽譜校訂・出版を同時に進める点に大きな特色があります。 エンリキ・オスワルドはリオデジャネイロに生まれて多文化的な環境で育ち、16歳でイタリアに渡ってフィレンツェを拠点に作曲とピアノを学び、洗練された音楽語法を確立しました。フランスやドイツの音楽文化も吸収し、「最もヨーロッパ的なブラジル人作曲家」と評されています。1903年に帰国後は国立音楽院の院長や教授として教育面でも大きく貢献し、形式美と巧みなオーケストレーションを用いた作品で高い評価を得ます。 (...)
収録作曲家:
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フォルクマン(1815-1883):
〈ピアノ作品集〉
6つの幻想的絵画
ピアノ・ソナタ
おばあさんの歌他 [レヴォン・アヴァギャン]発売日:2026年03月20日
NMLアルバム番号:8.574674CD価格:2,100円(税込)
ロベルト・フォルクマンは、ザクセン州ロンマッチュに生まれ、聖歌隊長であった父のもとで音楽教育を受けた後、ライプツィヒでの研鑽を経て音楽の基礎を築きました。1840年代初頭にハンガリーへ移住するまで作曲家としてほとんど知られていませんでしたが、「ピアノ三重奏曲 作品5」がリスト、ビューロー、ワーグナーらに称賛されたことで一躍注目を集めました。 彼の音楽は、急進派と保守派の境界に位置し、シューマンやメンデルスゾーンの影響を受けた幻想的な作品から、ベートーヴェンやシューベルトに連なる古典的均衡を重んじた作品まで、多様な様式を併せ持っています。ここには詩情あふれる「幻想的絵画」や、「ピアノ・ソナタ ハ短調」の緊密な構成、「ハンガリーの歌」に見られるツィンバロム的な効果、素朴な魅力を湛えた「おばあさんの歌」に至るまで、躍動的なリズム感と豊かな表現力が息づく曲が収録されています。 レヴォン・アヴァギャンはアルメニアのピアニスト。2017年マリア・カナルス国際コンクール優勝で注目を集め、エレヴァンおよびグラーツで研鑽を積み、現在は教育と演奏の両面で国際的に活躍。ナクソスには2018年の録音によるソレールのソナタ集(8.574021)があります。
収録作曲家:
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クラク(1818-1882):
ピアノ作品集 [ロマン・フェディウルコ]発売日:2026年03月13日
NMLアルバム番号:8.574673CD価格:2,100円(税込)
テオドール・クラクは、プロイセンのクロトシン(現ポーランド領)に生まれ、ベルリンで没したピアニスト・教育者・作曲家です。幼少期に才能を認められ、アントン・ラジヴィウ公の庇護のもとで研鑽を積み、少年期にはベルリン宮廷での成功も収めました。しかし思春期に庇護を失い、医学を学ぶことを余儀なくされます。それでも音楽への情熱を捨てず、ベルリンでジークフリート・デーンやヴィルヘルム・タウベルトに学び、博士号取得後には王の支援を受けてウィーンでカール・チェルニー、オットー・ニコライらに師事しました。 帰国後はプロイセン王女アンナのピアノ教師に任命され、社交界で名声を確立します。1846年には宮廷ピアニストとなり、1850年にはベルリン音楽学校を共同設立、さらに私立の「クラク・アカデミー」を創設してドイツ最大級の音楽教育機関へと発展させました。教育者として多大な影響を与える一方、作曲家・編曲家としても多数の作品を残し、その活動は生涯にわたり精力的に続けられました。 (...)
収録作曲家:
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発売日:2026年03月13日
NMLアルバム番号:8.574691CD価格:2,100円(税込)
1990年に結成されたロシアを代表する室内楽アンサンブル、ブラームス・トリオの演奏で聴く大好評シリーズ「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」第10集。1920年代ロシア・アヴァンギャルドの到達点と、その遺産がいかに次世代へ継承されたかを浮き彫りにします。 ロスラヴェッツはストラヴィンスキーからも注目された前衛作曲家。スクリャービンの影響を出発点とした独自の音列「合成和音」に基づく作曲理論は、拡張された調性から自由な無調性に至る幅広い表現を可能にしました。ロシア革命後、多くのピアノ三重奏曲が作曲され、ロスラヴェッツも作品を遺しましたが、その多くはその急進性のため当局から排斥され、長く封印されてしまいました。この「ピアノ三重奏曲第4番」は、迫害の下で書かれた彼の成熟期の頂点であり、精緻なポリフォニーを備えた作品です。 この抑圧の時代を生き延び、前衛の成果を別の形で継承したのがドミートリー・ショスタコーヴィチでした。16歳で作曲した「ピアノ三重奏曲第1番」は、私的な恋愛感情から生まれた作品で、楽譜の一部は紛失したものの、死後に復元・再評価されます。1930年代以降、彼は露骨な前衛表現を封じられつつ、引用や象徴を織り込んだ「二重言語」によって内面の真実を語る作風を確立しました。その到達点である「ピアノ三重奏曲第2番」は、アヴァンギャルドの発見を内包しつつ昇華した、20世紀を代表する傑作として今日も強い影響力を放っています。
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カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
ピアノ五重奏曲 第1番・第2番 [アレッサンドロ・マランゴーニ、アドルノ四重奏団]発売日:2026年02月27日
NMLアルバム番号:8.574692CD価格:2,100円(税込)
カステルヌオーヴォ=テデスコの室内楽作品は、キャリア初期から晩年に至るまで継続的に書かれ、その歩みは二つのピアノ五重奏曲に象徴的に示されています。1931~32年に作曲され、ヴェネツィア国際現代音楽祭で初演された第1番 ヘ長調は、作曲家自身が当時の室内楽作品の最高傑作と自画自賛した作品です。抒情的な旋律と充実した対位法を兼ね備え、生き生きとした主題と豊かな色彩感が聴き手を魅了し、初演では賛否を呼びつつも大きな成功を収め、当時の現代音楽祭としては異例のアンコールが行われました。 第2番「トスカーナ地方の思い出」は、ロサンゼルス移住後に本格的に取り組んだ作品で、室内楽創作第2期の代表作とされています。作曲者が「決定的に標題音楽的な作品」と語った通り、故郷トスカーナの静謐で素朴な記憶が全曲を貫き、過去の美しい思い出が、温かなノスタルジーとして結実しています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
〈初期ピアノ作品集〉
幻想的小品集
3つの夜想曲
サロン小品集他 [ボリス・ギルトブルグ]発売日:2026年02月27日
NMLアルバム番号:8.574726CD価格:2,100円(税込)
ラフマニノフの演奏・解釈で高い評価を得ているギルトブルグが初期作品を集めたアルバム。 ラフマニノフ最初期の出版作「幻想的小品集」作品3は、19歳でモスクワ音楽院を最優秀の成績で卒業した直後の1892年に作曲されました。なかでも前奏曲 嬰ハ短調は同年に行われた演奏会で披露され、作曲者の代名詞となった作品で、不吉な三音動機と鐘の響きに始まり、終結部には「怒りの日」の断片も現れ、後年の作風を予告する内容を備えています。爆発的な人気を博し、今日でも「鐘」の愛称で親しまれている一方で、作曲者自身はここの曲ばかりが注目されることに複雑な思いを抱いていたそうです。 尊敬していたチャイコフスキーの死後、1894年に初演された「サロン小品集」作品10は、様々な性格的小品の中に、深い哀惜をにじませた「夜想曲」や「ロマンス」が置かれています。1940年には作品3と10の一部が改訂され、より複雑な和声と円熟した書法が示されました。このアルバムには「メロディ」のオリジナル版と改訂版の双方に加え、14歳の時に書かれた「3つの夜想曲」と「4つの小品」も収録されており、若きラフマニノフの瑞々しい幻想と、その後の創作へと連なる音楽的な萌芽を聴くことができます。 ブックレットはギルトブルグ自身が執筆(英語)、作品への熱い思いが語られています。
収録作曲家:
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ヴェイネル(1885-1960):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番・第2番
ロマンス /バラード [ユーリア・プシュケル、イシュトヴァーン・カッシャイ 他]発売日:2026年02月13日
NMLアルバム番号:8.574731CD価格:2,100円(税込)
ブダペスト生まれのヴェイネルは、王立音楽院でケスラーに学び、教育者として半世紀にわたりハンガリー音楽界に大きな影響を与えた作曲家。活動の初期に書かれた作品はドイツ・フランスのロマン主義とハンガリーの語法を融合した独自の響きにより国際的評価を受けました。このアルバムに収録されたピアノを伴う室内楽は、その中でも高く評価され、愛奏された作品群です。 ヴァイオリン・ソナタ第1番は1912年初演。抒情的な幻想曲風の第1楽章にはじまり、軽妙なスケルツォ、深い瞑想を湛える緩徐楽章、動機の変容に富む壮大なフィナーレで構成された作品です。ヴェイネルは後にこの作品をヴァイオリン協奏曲(8.574707に収録)に編曲しました。第2番は1917年初演。戦時の影を映す劇的で暗い語法が特徴。古典的なソナタ形式の緊張感ある第1楽章、魔術的と評された鮮やかなスケルツォ、フランス印象派風の緩徐楽章、即興風の導入をもつ終楽章から成る濃密な表現による作品です。 他には高貴さと詩的深みを湛えた「バラード」、チェロのゆったりとした旋律が魅力の「ロマンス」を収録。ヴァイオリンを演奏するのは2019年エリザベート王妃コンクールの入賞者ユーリア・プシュケル。
収録作曲家:
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メスキータ(1830-1906):
ピアノ作品集 [マリア・テレサ・マデイラ]発売日:2026年02月06日
NMLアルバム番号:8.574571CD価格:2,100円(税込)
エンリキ・アウヴィス・ジ・メスキータは、フランスやイタリアの音楽に影響を受け、宗教曲、オペラから器楽曲まで、幅広いジャンルの作品を遺したブラジル音楽のパイオニアの一人。リオの貧しい黒人家庭に生まれ、差別的な社会構造の中で才能を発揮し、若くして音楽院で高く評価されました。 1857年、優秀な学生に与えられる新設の「海外旅行賞」の初の受賞者となり、パリで研鑽を積む機会を得ますが、不敬罪で3年間投獄され、1866年、失意のうちに帰国。リオデジャネイロで教会オルガニストや音楽院教授として活動を続けつつ、タンゴ、ポルカ、カドリーユ、ワルツなど多様な形式を自在に扱って、オペレッタやマジカ(音楽劇の一種)などの軽音楽で人気を博しました。舞台音楽から生まれたピアノ曲は家庭音楽として広まり、タンゴ・ブラジレイロの初期例とされる「アリババと40人の盗賊」のタンゴなど数々の作品がヒット。活気あるリズムと郷土色を取り入れた多彩な作品群は、19世紀後半のブラジル大衆音楽の形成に大きく寄与しました。 ナザレーのピアノ曲全集などの録音のあるマリア・テレサ・マデイラの演奏で、その一端に触れることができます。
収録作曲家:
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発売日:2026年02月06日
NMLアルバム番号:8.574702CD価格:2,100円(税込)
フランクフルト生まれのピアニスト・作曲家アントン・ウルシュプルフ。幼い頃から絵画と音楽の才能を示し、イグナーツ・ラハナーらに学びました。1860年代にヨアヒム・ラフと出会い、その紹介で1871年からリストに師事、最も愛された弟子の一人となりました。1878年には設立間もないホッホ音楽院で弟子を指導。その後ラフ音楽院で晩年まで作曲を指導、晩年はキリスト教音楽とグレゴリオ聖歌研究に力を注ぎました。リストの愛弟子でありながら、彼の作風は保守的で、バッハやパレストリーナ、グレゴリオ聖歌の伝統を重視し、メンデルスゾーンやブラームスらの流れに属しています。その音楽は豊かな旋律とかっちりした構成を備えており、近年再評価されています。 「5つの小品」はリストに献呈された情感豊かな小品。主題と24の変奏で構成された大規模な変奏曲は、ブラームスの「創作主題による変奏曲」から影響を受けており、時にはシューマン風の旋律も現れながら、晩年のベートーヴェンを思わせる壮大な終曲で幕を閉じます。 「カヴァティーナ」と「アラベスク」はサロン向けの小品ながら精緻な構成を持ち、歌うようなホ長調のカヴァティーナと軽やかな三部形式のアラベスクが並べられています。
収録作曲家:
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オンスロウ(1784-1853):
〈弦楽五重奏曲集 第5集〉
第14番、第24番 [アンサンブル・テロス]発売日:2026年02月06日
NMLアルバム番号:8.574709CD価格:2,100円(税込)
「フランスのベートーヴェン」と呼ばれたオンスロウは、貴族出身の作曲家。室内楽に力を入れ、弦楽四重奏曲36曲、弦楽五重奏曲34曲を残しました。当初はボッケリーニの伝統に倣い、チェロ2本の五重奏曲を作曲しましたが、コントラバスの名手ドラゴネッティと出会い、第2チェロの代わりにコントラバスを加えた五重奏曲を意欲的に作曲しました。 弦楽五重奏曲第14番は1829年の作品。第2チェロのパートはアルバムの奏者マシュー・ベイカーによりコントラバスへと移されており、のどかな第1楽章、快活なメヌエット、温かい緩徐楽章を経て、反復音の動機を特徴とする終楽章へと続きます。5声部が緊密に絡み合う美しい五重奏曲です。 第24番は1837年頃の作品。ゆったりとした序奏はベートーヴェン風で、力強い主題と旋律的な第2主題が続きます。幻想的な第2楽章、楽し気な第3楽章を経て、明るく快活な終楽章で高揚感の内に結ばれます。
収録作曲家:
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ドニゼッティ(1797-1848):
歌曲集 [マルガリータ・グリツコヴァ、マリア・プリンツ]発売日:2026年01月16日
NMLアルバム番号:8.574485CD価格:2,100円(税込)
オペラ作曲家として名高いドニゼッティは200曲余りの歌曲も書きました。美麗な旋律と劇的な感情表現に富んだ歌曲の数々は、近年研究と再評価が進み、演奏・録音の機会が増えています。当アルバムの収録曲でも「私があなたを愛しているかどうか、私に聞く」や「子守歌」が、洗練された詩情と親密な抒情が響き合い、最上級のものと評価されています。 サンクトペテルブルク出身のメゾ・ソプラノ、マルガリータ・グリツコヴァは、ウィーン国立歌劇場などで活躍し、モーツァルトやロッシーニ作品で高い評価を得ています。豊かな表現力と劇的な感性が魅力です。ピアニストのマリア・プリンツは、ムーティやマリナー、小澤征爾らと共演し、世界各地の主要ホールで演奏する演奏家。精緻で洗練された音楽性を誇ります。2人はこれまでにナクソスからショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、プロコフィエフの3枚のアルバムで共演、どれも高く評価されています。
収録作曲家:
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コーリス(1972-):
〈合唱作品集〉
不滅/平和のミサ他 [エジソン・シンガーズ、ノエル・エジソン、マイケル・ブロス]発売日:2026年01月16日
NMLアルバム番号:8.574629CD価格:2,100円(税込)
ジュノー賞にもノミネートされたカナダの作曲家ティモシー・コーリスの合唱作品は、深い精神性と社会意識を融合した独自の世界を築いています。 アルバムに収録されているノエル・エジソンの委嘱作「不滅」は、ニューヨークの活気を映すエネルギッシュで、聴衆を圧倒するパワーを持つ作品。キリスト降誕における聖なる女性性を讃えた「おお、大いなる神秘」、彼の代表作「平和のミサ」は、典礼と社会運動という異なる世界を融合させ、平和への祈りを音楽化したものです。 他には自然への賛歌で、2010年に亡くなった彼の友人への深い追悼も込められた「この世で一番いとおしい花」、地上の生命を楽園として見つめる静謐な瞑想曲「楽園にて」を収録。豊かな学識に裏打ちされた彼の音楽は、知的でありながら感情に訴え、世界各地で高く評価されています。
収録作曲家:
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フェルステル(1859-1951):
交響曲 第2番
交響詩「シラノ・ド・ベルジュラック」 [マレク・シュティレツ、フラデツ・クラーロヴェー・フィルハーモニー]発売日:2026年01月16日
NMLアルバム番号:8.574654CD価格:2,100円(税込)
プラハ生まれの作曲家ヨゼフ・ボフスラフ・フェルステルは、ドヴォルザークの後任として聖ヴォイテフ教会でオルガニストを務めた後、ハンブルクではマーラーと交流を深めました。「人間の魂の美の表現」を信条とし、5曲の交響曲をはじめ、歌曲、オペラなど200曲に及ぶ多彩なジャンルの作品を書いたチェコ音楽界の重要人物です。 「交響曲第2番」は、妹の死を悼んで書かれた深い哀しみを湛えた作品です。瞑想的な第1楽章、葬送を思わせる緩徐楽章、軽妙なスケルツォを経て、終楽章では哀しみが力強い勝利の賛歌へと昇華されます。 交響詩「シラノ・ド・ベルジュラック」は、エドモン・ロスタンの戯曲に基づく「5つの交響的イメージ」からなる組曲。第1曲はシラノの秘めた愛をチェロとオーボエが描き、第2曲はロクサーヌの心情に寄り添う内省的な間奏曲。第3曲はシラノとド・ギッシュの対話を生き生きと描くスケルツォ、第4曲はドラマの頂点を成し、情熱と憧憬が交錯する壮麗な音楽。第5曲はシラノの回想が描かれ、愛と諦めが静かに融け合い曲を閉じます。 マレク・シュティレツは、チェコのロマン派および現代音楽のスペシャリスト。世界各地のオーケストラと共演し、30枚を超えるアルバムを発表するほか、古楽の分野でも活躍しています。
収録作曲家:
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シールド(1748-1829):
〈室内楽全集第2集〉
弦楽三重奏曲 第1番-第9番(1791) [ドーリット・アンサンブル]発売日:2025年12月12日
NMLアルバム番号:8.574444CD価格:2,100円(税込)
イギリス出身のウィリアム・シールドは、造船所の徒弟から転身し、コヴェント・ガーデンの作曲家としてオペラ《ロジーナ》などで成功を収めました。ハイドンと交流し、1817年には「国王の音楽師範」に任命されています。 1791年、シールドはハイドンへの訪問や広範な旅行を経て、引退を計画しつつも弦楽三重奏曲9曲をローマで作曲しました。作品は大陸の聴衆を意識したもので、ヴァイオリン主導のメロディとヴィオラ、チェロの印象的な高音を用いたソロを含み、多様なアイデアと技巧を駆使しています。 各三重奏曲は、民謡風のリズムや時には五拍子が用いられるなど工夫が凝らされており、やはりハイドンの影響も感じられる華麗な作品となっています。
収録作曲家:
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プッチーニ(1858-1924):
グローリア・ミサ
前奏曲/スケルツォ
交響的奇想曲/ローマ賛歌他 [アンドレア・サングイネーティ、エッセン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団 他]PUCCINI, G.: Messa di Gloria / Capriccio sinfonico (Del Angel, M. Cavalletti, Aalto Theatre Opera Chorus, Essen Philharmonic, A. Sanguineti)
発売日:2025年12月05日
NMLアルバム番号:8.574685CD価格:2,100円(税込)
オペラ作曲家として名高いプッチーニ。このアルバムは彼の初期における器楽曲および宗教音楽を中心に収録した貴重なコレクションです。学生時代の試験のための作品を中心に、一部は音楽学者によって再構成されたこれらの作品群は、彼の初期の音楽的嗜好だけではなく、後のオペラ作品に繋がる和声とオーケストレーションの才能を明確に示しています。 中心となるのは、1880年の卒業制作である「グローリア・ミサ」。音楽一家であるプッチーニ家の伝統を色濃く反映した充実したミサ曲であり、彼の卓越した才能を示す大作です。同じく学生時代の課題作で、ワーグナーの影響が見られる「交響的奇想曲」では、後に歌劇《ラ・ボエーム》に転用される主題が登場します。最近発見された「前奏曲」は、オーケストラの色彩へのこだわりを既に示しています。また、断片的にしか残されていない初期の「弦楽四重奏曲」のオーケストラ版や、哀歌的な初期のアリア「亡き人に」の復元版なども収録されています。 アルバム唯一の円熟期の作品「ローマ賛歌」は、かつて人気を博しながらも忘れられてしまった作品。ここにも希代のメロディ・メーカーであるプッチーニならではの美しい旋律と華やかさが溢れています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ作品集〉
断章と稀少作品 [ヴィジャイ・ヴェンカテシュ]MOZART, W.A.: Keyboard Works - Fragments and Rarities (V. Venkatesh)
発売日:2025年11月28日
NMLアルバム番号:8.574422CD価格:2,100円(税込)
モーツァルトの知られざる小品を通じて、作曲家としての成長の軌跡をたどるアルバム。 1曲目のK.400は1781年頃の作で、未完のまま遺されたのをマキシミリアン・シュタードラー(1748–1833)が補筆完成させたもの。トラック2-15までは幼少期の作品。端正な旋律美と形式感の芽生えが感じられるとともに、舞曲形式の探求も見られます。 トラック16からは中期から後期の作品で、成熟した美しさがあふれるメヌエット K.355、単なる舞曲の枠を越え、内省的な表現も感じられるK.315aの8曲や、ギャラント様式からロマン主義への転換となる1770年代後期から1780年代の作品が並びます。ピアノ・ソナタK.547aはヴァイオリン・ソナタK.547の改作で、ここでは間に変奏曲K.54を演奏しています。このK.54は作品番号こそ若いですが作曲は1788年頃で、ヴァイオリン・ソナタK.547と関連のある作品です。 アメリカ出身のピアニスト、ヴィジャイ・ヴェンカテシュは国際コンクール優勝歴を持ち、世界各地の主要オーケストラと共演。妻エヴァ・シャウムケルとピアノ・デュオとしても活躍しています。
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スミス・ブリンドル(1917-2003):
〈ギター独奏のための作品全集 第3集〉
イル・セルキオ
11月の思い出
ヴェノーサの王子他 [ドゥイリオ・メウッチ]SMITH BRINDLE, R.: Solo Guitar Works (Complete), Vol. 3 (Meucci)
発売日:2025年11月28日
NMLアルバム番号:8.574635CD価格:2,100円(税込)
イギリスの作曲家レジナルド・スミス・ブリンドルは、若くして様々な楽器を学び、戦後にイタリアで作曲活動を開始。彼のギター作品はジュリアン・ブリームから高く評価されました。 この第3集にはトスカーナ地方を流れるセルキオ川を題材にした「イル・セルキオ-前奏曲」や、サラバンド風の主題に強弱やテンポの異なるエピソードが交錯する高度な技巧を要する変奏曲、詩人グイダッチに献呈された郷愁と憂鬱に満ちた長大な「11月の思い出」など7作品を収録。更に詩的な情景描写から精神的深みを持つ変奏曲、教育的な無調作品、そしてジェズアルドに着想を得た傑作まで、多面的な創作世界を堪能できます。 演奏はこれまでと同じくドゥイリオ・メウッチが担当し、ブリンドルの知的で繊細な音楽を色彩豊かに描き出しています。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第9集〉
グレチャニノフ、チェレプニン、
アンフィシアトロフ、J. ヴァインベルク:
ピアノ三重奏曲集 [ブラームス・トリオ]Piano Trios - AMFITHEATROF, D. / GRETCHANINOV, A. (History of the Russian Piano Trio, Vol. 9:The Russian Abroad: Paris - Rome - New York)(Brahms Trio)
発売日:2025年11月28日
NMLアルバム番号:8.574690CD価格:2,100円(税込)
「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」第9集は、ロシアを離れ各地で活躍した作曲家4人の作品を収録。 1920年代のパリは、在外ロシア人にとって音楽の中心地であり、ロシア音楽院や在外ロシア音楽協会などが設立され、多くの偉大な作曲家が教鞭を取りました。60歳でパリに移住した「古い世代」に属するグレチャニノフは民族音楽やチャイコフスキーらの引用を用いた三重奏曲を、一家でパリに来たアレクサンドル・チェレプニンはロシア様式とフランス・モダニズム、アヴァンギャルドを融合し独自の九音音階を駆使した作品を創作。ローマに移住したアンフィシアトロフはプッチーニやマスカーニの影響を受けた美しい三重奏曲を書いています。 他にはアメリカで活躍したヤコブ・ヴァインベルクのユダヤ音楽やロシアの旋律、タンゴのリズムを取り入れた三重奏曲を収録。ブラームス・トリオは、それぞれの土地の香りと作曲家の個性を豊かに描き出しました。
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ヴェイネル(1885-1960):
〈管弦楽作品全集 第4集〉
ヴァイオリン協奏曲 第1番
セレナード他 [ヴァレリア・チャーニ、ブダペスト交響楽団、ユーリア・プシュケル]WEINER, L.: Orchestral Works (Complete), Vol. 4 - Violin Concerto No. 1 / Serenade (Pusker, Budapest Symphony Orchestra MÁV, Csányi)
発売日:2025年11月28日
NMLアルバム番号:8.574707CD価格:2,100円(税込)
レオー・ヴェイネルは近代ハンガリーを代表する作曲家であり、自国の音楽教育の重要な指導者としても知られます。「ヴァイオリン協奏曲第1番」はソナタ Op.9 に巧みなオーケストレーションを施したもので、緊迫した劇的表現と遊び心あるユニークな旋律が交錯。更にここで聴かれる演奏は、第4楽章からカットされていた115小節を復元しており、初の完全版全曲録音となっています。 21歳で作曲した「セレナード」は、様式化されたハンガリー舞曲に由来する軽快で親密かつ豊かな旋律により発表後すぐに成功を収め、今日でも高く評価されています。「ディヴェルティメント第3番」や「ハンガリー民謡による変奏曲」はブダペスト民族誌学博物館に所蔵の楽譜を使って演奏しました。 ユーリア・プシュケルはハンガリー出身。ブダペストのフランツ・リスト・アカデミーで学んだ後、ロンドン王立音楽院でジェルジ・パウクに師事し2016年に修士号取得。2016~21年ブリュッセルのエリザベート王妃音楽院でアーティスト・イン・レジデンスを務め、2019年のエリザベート王妃国際音楽コンクール入賞後、欧州各地で演奏会に出演、数々の賞を受賞しています。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第67集〉
行進曲編曲集
セーチェーニ、G. ドニゼッティ、ロッシーニ、シューベルト、ベートーヴェン 他 [ポール・ウィリアムソン]LISZT, F.: March Transcriptions (Liszt Complete Piano Music, Vol. 67) (P. Williamson)
発売日:2025年11月28日
NMLアルバム番号:8.574717CD価格:2,100円(税込)
リストの時代、行進曲は民族の一体感や愛国心をかきたてる音楽でした。それらがリストの手により独自の芸術性を持つ作品へと昇華しています。 ツィンバロムを思わせる響きがハンガリー狂詩曲を想起させるセーチェーニの作品。当時流行していたトルコ風の響きを用いた壮大、かつ華麗なジュゼッペ・ドニゼッティ(ガエターノの兄)の行進曲。こちらは比較的平易に改訂された第2稿も収録されています。《セゲドの復活》は技巧的で輝かしく、未完でありながらも劇的な《コリントの包囲》や、祝祭的気分に満ちたマイアベーア《祝典行進曲》、原曲よりも劇的なシューベルトとグリンカの行進曲、そしておなじみのベートーヴェンの「交響曲第3番」第2楽章も収録されています。 カナダの若手ピアニスト、ポール・ウィリアムソンの演奏で。
収録作曲家:
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フランク(1972-):
コンクエスト・レクイエム
エステベス(1916-1988):
カンタータ・クリオージャ [ジャンカルロ・ゲレーロ、ジェシカ・リヴェラ、アンドルー・ガーランド、他、ナッシュヴィル交響楽団・合唱団]FRANK, G.L.: Conquest Requiem / ESTÉVEZ, A.: Cantata criolla (Rivera, Machado, A. Garland, Nashville Symphony Chorus and Orchestra, Guerrero)
発売日:2025年11月21日
NMLアルバム番号:8.574267CD価格:2,100円(税込)
ガブリエラ・レナ・フランクの『Conquest Requiem 征服レクイエム』は、メキシコの先住民族ナワ族の女性マリンチェの生涯を通して、植民地化やアイデンティティ、生存競争の困難さを鮮明に描いた作品です。若くしてスペイン人に奴隷として引き渡されたマリンチェの物語に基づき、西洋の典礼、ナワ族の詩などの影響を融合させ、暴力や差別の歴史に現代人がどう向き合うべきかを問いかけます。 一方、アントニオ・エステベスの『カンタータ・クリオージャ』は、アルベルト・アルベロ・トレアルバの詩に基づき、ベネズエラの文化的象徴であるジャネーロ(平原の男)フロレンティーノが、「言葉の決闘」で謎の騎手(実は悪魔)と対決する物語です。フロレンティーノは悪魔の挑戦に打ち勝ち、聖母マリアの名を唱えて勝利を収めるという、ファウスト的な主題を持つ作品で、指揮者ゲレーロがキャリアをスタートさせたベネズエラで長年にわたり人気を誇っています 。また、エステベスの最も高く評価される作品であり、20世紀ラテンアメリカの合唱音楽を代表する名作としても知られています。
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ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):
〈ピアノ作品集〉
舟歌/バラード/ピアノ・ソナタ
ポロネーズ/華麗なポルカ [アンドルー・カネストラ(ピアノ)]WIENIAWSKI, J.: Piano Works - Piano Sonata / Polonaises Nos. 2-4 / Ballade (Romantic Piano, Vol. 5) (Cannestra)
発売日:2025年11月21日
NMLアルバム番号:8.574583CD価格:2,100円(税込)
ヘンリク・ヴィエニャフスキの弟ユゼフ・ヴィエニャフスキは、パリで学んだ後、ワイマールでリストに師事しました。活動の初期には兄と共に神童デュオとして活躍しましたが、やがて独立し、絶頂期には年間100回以上の演奏を行うなど、19世紀を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして名声を博します。多作な作曲家でもあり、リストの超絶技巧とショパンの抒情性を融合させた作品を数多く残しました。彼はショパン同様、ポーランド舞踊の要素を作品に巧みに取り入れており、後期の「舟歌」では印象派を先取りする和声を駆使し、郷愁漂う旋律をロンド形式で展開します。 「バラード 変ホ短調」は兄の死後に発表された悲劇的な作品で、ソナタ形式を基に劇的な転調を経て沈痛に終わります。「ピアノ・ソナタ ロ短調」は、3楽章構成で複雑な対位法を駆使した緊張感に富む壮大な作品です。ここでは改訂版が収録されています。4曲あるポロネーズからは、英雄的な第2番、陰鬱な第3番、そして円熟した境地を示す第4番を収録。初期の「華麗なポルカ」は、軽快で技巧的な喜びに満ちた舞曲として、ポロネーズとはまた違った魅力を放っています。 ピアニスト・作曲家のアンドルー・カネストラは、2022年にデビュー・アルバムをリリース。2024年にはシアトル国際ピアノコンクールで入賞し、ソリストとしても活躍しています。
収録作曲家:
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サントロ(1919-1989):
〈交響曲全集 第5集〉
交響曲 第13番・第14番
ヴィオラ協奏曲
室内オーケストラのための協奏曲 [ニール・トムソン、ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団、ガブリエル・マリン]SANTORO, C.: Symphonies (Complete), Vol. 5 - Nos. 13-14 / Viola Concerto / Concerto for Chamber Orchestra (G. Marin, Goiás Philharmonic, N. Thomson)
発売日:2025年11月21日
NMLアルバム番号:8.574641CD価格:2,100円(税込)
1988年初頭、ブラジリア国立交響楽団の首席指揮者だったクラウジオ・サントロは、作曲活動と指揮者としての職務に加え、文化財団の新経営陣との激しい論争にも直面しました。この混乱の中でも彼は5月に「ヴィオラ協奏曲」を完成。リズミカルで推進力のある第1楽章、静謐で瞑想的な第2楽章、苦悩に満ちながらも高度な技巧を要求する第3楽章から成り、1989年サンパウロで初演されました。 同年、サントロはピアニスト、ミゲル・プロエンサの委嘱で「室内オーケストラのための協奏曲」を作曲、自ら指揮して初演。さらに長く構想していた交響曲第13番に着手しました。こちらは劇的な表現を特徴とし、4つの楽章を組み合わせて1つのストーリーとなるよう構成されています。こちらはサントロの生前には演奏されることがありませんでした。 交響曲第14番は、1989年第8回ブラジル現代音楽ビエンナーレのために委嘱され、バーデン=バーデンでわずか2週間で書き上げられた作品。全体は3楽章、エネルギーに溢れた冒頭から抒情的な中間楽章を経て、変奏技法を駆使したフィナーレで締めくくられます。サントロは同年3月27日、国立歌劇場でのコンサート中に急逝し、この作品が彼の最後の交響曲となりました。
収録作曲家:
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キール(1821-1885):
〈ピアノ作品集〉
ピアノ組曲
6つのフーガ
10のピアノ小品 [エリザベス・ホーガン]KIEL, F.: Piano Works - Piano Suite / 6 Fugues / 10 Pianoforte-Stücke (Romanic Piano, Vol. 4) (Haughan)
発売日:2025年10月31日
NMLアルバム番号:8.574703CD価格:1,900円(税込)
フリードリヒ・キールはドイツの作曲家・教育者。独学で音楽を学んだ後、シュポーアの推挙によりベルリンでジークフリート・デーンに師事しました。早くからその作品が注目され、1850年代には「リストの後継者」とも評され、1862年の《レクイエム ヘ短調》初演で名声を確立し、以後ベルリンの音楽院で作曲を指導。スタンフォードやパデレフスキら多くの門弟を育てました。室内楽を中心とした、保守的な様式ながらも、時に進んだ和声を採り入れた室内楽作品を多く遺し、当時はブラームスに並ぶ評価を受けた人です。 「ピアノ組曲」は、教育的な意図も含まれた作品で、デーンの弟子のテオドール・クラックに献呈されています。第1曲は厳格なソナタ形式を守るベートーヴェン風の曲、第2曲はタランテラ風の即興曲で技巧を磨くのに適しています。第3曲はショパンを思わせる軽快なスケルツォ、第4曲は装飾を伴う優美なノットゥルノで、歌うような表現が求められます。 (...)
収録作曲家:
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スペインのフランス人
ドビュッシー、ラヴェル、イベール [ジョアン・ファレッタ、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団]DEBUSSY, C: Ibéria / IBERT, J.: Escales / RAVEL, M.: Alborada del gracioso / Rapsodie espagnole (The French in Spain) (Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2025年10月10日
NMLアルバム番号:8.574615CD価格:1,900円(税込)
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シールド(1748-1829):
〈室内楽全集第1集〉
6つの弦楽四重奏曲 Op.3(1782年出版) [ドーリット・アンサンブル]SHIELD, W.: Chamber Works (Complete), Vol. 1 - 6 String Quartets, Op. 3 (The Dorrit Ensemble)
発売日:2025年10月10日
NMLアルバム番号:8.574446CD価格:1,900円(税込)
イギリス、ダラム州出身のウィリアム・シールドは、父からヴァイオリンを学んだ後、造船所の徒弟を経てチャールズ・エイヴィソンに師事し、やがてロンドンでヴァイオリニストとして成功を収めました。1782年にはコヴェント・ガーデンの専属作曲家となり、代表作となったオペラ《ロジーナ》を初演するとともに、弦楽四重奏曲作品3を出版し、ハイドンとも交流を深めています。晩年には弦楽三重奏曲や音楽理論書を出版し、1817年には「国王の音楽師範」に任命されました。 この弦楽四重奏曲作品3は、シールドの演奏家としての感覚と作曲家としての創意が最もよく表れた傑作です。各曲は明快なフレージングと演奏効果に富んでいます。第1番は変奏曲とフーガ、第2番では狩りの場面が描かれ、第3番は「シュトゥルム・ウント・ドラング」風の激しい音楽です。また、第4番には田園的な舞曲や民謡が用いられ、第5番はロンド形式のファンファーレが特徴。第6番は情熱的なハ短調で書かれています。
収録作曲家:
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グノー(1818-1893):
〈ピアノ作品集〉
無言歌
J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」のための前奏曲とフーガ他 [ウォーレン・リー]GOUNOD, C.-F.: Piano Works - Méditation / Funeral March / Romances sans paroles (Romantic Piano, Vol. 3)(Warren Lee)
発売日:2025年10月10日
NMLアルバム番号:8.574534CD価格:1,900円(税込)
グノーは、イタリアとライプツィヒでの学びに影響を受け、パレストリーナやJ.S.バッハの音楽に見られる均整の取れた美しさを追求しました。この作風は、控えめで瞑想的な旋律が特徴の《無言歌》全6曲に表れており、曲が献呈された彼所縁の人物や情景を繊細に描写しています。 グノーはJ.S.バッハの『前奏曲とフーガ』の研究と演奏にも尽力し、中でも「前奏曲第1番」に旋律を付けたメディテーション(アヴェ・マリア)が広く知られており、伴奏部分はほぼ原曲通りに保持しつつ、美しい旋律を載せ演奏のしやすさも考慮されています。声楽的要素よりも器楽的表現に重きを置いた小品群は、彼のフランス的な旋律美、バッハへの深い敬意、そして情景描写の才能を余すところなく示しています。 最後に置かれた「あやつり人形の葬送行進曲」は、テレビシリーズ「アルフレッド・ヒッチコック・プレゼンツ(ヒッチコック劇場)」のテーマ曲として世界的な注目を集めました。少し不気味でユーモラスな曲調を持ち、長調の部分で「ここで多くの主要人物が休憩のために立ち止まります」などの指示が楽譜に書き込まれています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
劇音楽「人間喜劇」
歌劇《鼻》
劇音楽「射撃」他 [マーク・フィッツ=ジェラルド、マルメ歌劇場管弦楽団 他]SHOSTAKOVICH, D.: Human Comedy (The) / The Shot /The Nose (Discarded Versions) (Malmö Opera Chorus and Orchestra, M. Fitz-Gerald)
発売日:2025年10月10日
NMLアルバム番号:8.574590CD価格:1,900円(税込)
再構成と復元を通じて明らかになる、1930年代までのショスタコーヴィチの実験的精神ショスタコーヴィチは若い頃から遊び心に富んだ性格で知られ、今回のアルバムにはその精神が色濃く反映されています。収録されているのは、再構成や編曲を通じて甦った、初期から1930年代にかけての付随音楽や映画音楽、さらにオペラから削除された曲などです。 このアルバムは、失われた断片を補い、未出版資料や映画音源をもとにした再構成を含むマーク・フィッツ=ジェラルドによる労作であり、ショスタコーヴィチの多様で実験的な側面を鮮やかに再現しています。2020年にすべての楽譜の準備が整っていたものの、録音自体はコロナ禍により延期され、2024年にようやくマルメ歌劇場の合唱団とオーケストラを迎えて実現しました。 《鼻》の「カザン大聖堂前」の間奏曲では壮大なオルガンソロが必要だったため、オスロの教会にある壮麗なパイプオルガンを用い別途収録。ショスタコーヴィチがオルガンを用いた例はきわめて稀であり、その特異な用法も注目されます。楽譜面においては「射撃」はタイトルを持たない16のセクションを中心に構成され(一部の曲は補筆・再構成)、「人間喜劇」では失われた「学生の歌」や未出版の「壊れた箱」が追加されました。《鼻》では実際には用いられなかった間奏曲を採用し、「ヴィボルグ地区」の音楽は、全てマーク・フィッツ=ジェラルドが映画のサウンドトラックから耳コピで再現したものです。
収録作曲家:
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Still Glides The Stream
ユーフォニアムとピアノのための作品集
パーキン、ウィルビー
C. ウィリアムズ、ニュートン、リッチー [デイヴィッド・チャイルズ、クリストファー・ウィリアムズ]Euphonium and Piano Music - PARKIN, S. / WILBY, P. / WILLIAMS, C. / NEWTON, R. / RITCHIE, A. (Still Glides The Stream) (D. Childs, C. Williams)
発売日:2025年10月10日
NMLアルバム番号:8.574684CD価格:1,900円(税込)
アルバム「ヴィルトゥオーゾ」(8.574683)で、ブラック・ダイク・バンドをバックにユーフォニアムの特性を活かしつつ、その限界に挑むアレンジ作品を披露したデイヴィッド・チャイルズ。このアルバムでは、クリストファー・ウィリアムズのピアノとともに、ユーフォニアムの温かく情感豊かな響きと俊敏さをより鮮やかに描き出しています。 サイモン・パーキンのジャズ風のグルーヴを持つ「スカンク」から、人気作曲家エイナウディの瞑想的な響きの「ふたつの夕暮れ」、アルバム・タイトルとなったウィルビーのソナタ「Still Glides the Stream 流れはなおも流れる」、他、全9曲の多様な作品を収録。懐かしさ、喜び、超絶技巧、静けさなど、多彩な表現が詰まっており、ユーフォニアムが現代音楽の中でどのように進化しているかを物語る、革新的な一枚です。
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D.スカルラッティ(1685-1757):
ソナタ全集 第31集 [マーティン・カズン]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 31 (M. Cousin)
発売日:2025年10月10日
NMLアルバム番号:8.574686CD価格:1,900円(税込)
ドメニコ・スカルラッティの555曲に及ぶ鍵盤ソナタは、ポルトガル王女マリア・バルバラのために書かれたとされ、18世紀スペイン宮廷の華やぎを伝えるとともに、独自の芸術性で今もなお多くの演奏家や愛好家を魅了し続けています。シリーズ第31集となるこのアルバムでも、その多彩な魅力を余すところなく味わうことができます。 冒頭のK.218の明るく躍動的なリズムと推進力、K.115の大胆な和声と内省的な表情をはじめ、狩猟的なモチーフや打楽器的な要素を持つK.255やK.237、抒情的で詩的なK.302やK.345、さらに即興的な軽やかさを湛えるK.145やK.138など、やがて古典派やハイドンに受け継がれていく萌芽も感じられます。 また、1738年に唯一生前出版された《チェンバロのための練習曲集》収録のK.5やK.16、スペイン舞曲風のK.122、華やかなK.272、荘厳さを湛えたK.94やK.393といった作品も加わり、スカルラッティの創意と技巧、そして感情表現の幅広さが花開いています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ミサ曲全集 第6集〉
K.49, 65, 220, 257 [クリストフ・ポッペン、ケルン室内管弦楽団、ケルン大聖堂合唱団&声楽アンサンブル]MOZART, W.A.: Masses (Complete), Vol. 6 - K. 49, 65, 220, 257 (Cologne Cathedral Choir and Vocal Ensemble, Cologne Chamber Orchestra, Poppen)
発売日:2025年09月26日
NMLアルバム番号:8.574639CD価格:1,900円(税込)
モーツァルトはザルツブルク宮廷に仕えていた若き日々に、多くのミサ曲を作曲しました。中でも12歳のときに書かれた優美なミサ・ブレヴィス K. 49や、1776年に完成した劇的なハ長調「クレド」K. 257は、宗教音楽に力を注いだこの時期の代表作です。 「クレド」ミサは、反復される「クレド」のモチーフを軸に、ドラマティックな構成と舞台音楽的手法を取り入れた独創的な作品で、ザルツブルク時代の代表的作品の一つとされています。ミサ・ブレヴィス K. 65は、1769年にザルツブルクの徹夜祈祷のために書かれたもので、厳粛さや敬虔さを表すとされるニ短調という調性が、宗教的儀式の荘厳な雰囲気を強調しています。一方、ミサ・ブレヴィス K. 220は、サンクトゥスに見られる鳥のさえずりのようなモチーフから「すずめのミサ」と呼ばれ、金管と打楽器が効果的に使われています。 全体を通して、明るさと喜び、そして終曲の合唱による深い平安が印象に残る作品です。
収録作曲家:
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ブーレーズ(1925-2016):
〈ピアノ作品集〉
左手のための主題と変奏/3つの朗唱
スケッチの断片/アンシーズ [ラルフ・ファン・ラート]BOULEZ, P.: Piano Works - Theme and Variations for the Left Hand / 3 Psalmodies / Incises / Fragment d'une ébauche (van Raat)
発売日:2025年09月26日
NMLアルバム番号:8.574398CD価格:1,900円(税込)
ピエール・ブーレーズは1940年代半ば、パリ音楽院作曲科在学中に「左手のための主題と変奏」や「3つの朗唱」といった重要なピアノ曲を生み出しました。これらは「音楽は感情ではなく音楽そのものを表現する」という彼自身の理念とは裏腹に、強烈な緊張感や内面的な激情を伴います。 「主題と変奏」では、十二音技法、非西洋音楽、そしてメシアンやシェーンベルクの影響を受けつつも、音列の自由な操作や複雑な変奏構造に独創性が発揮されています。一方、「3つの朗唱」はメシアンの語法を継承しつつ、ピアノの歌うような旋律と打楽器的な奏法の対比、ガムラン風の響きなど、のちの作品を予感させる要素を多く含みます。この世界初録音となる2作品を後期の作品と併せて紹介することで、ブーレーズの音楽的軌跡を垣間見ることもできると言えるでしょう。 演奏は、20世紀・21世紀の音楽に精通し、ドビュッシー、バルトーク、アイヴズにも深い理解を持つピアニスト、ラルフ・ファン・ラートが担当。現代音楽の魅力を鮮やかに伝える1枚となっています。
収録作曲家:
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クライン(1980-):
〈管弦楽作品集〉
彼女の腕の中で
アブストラクションズ
荒れ狂う海
カラー・フィールド [マリン・オルソップ、ボルティモア交響楽団]CLYNE, A.: Orchestral Works - Abstractions / Within Her Arms / Restless Oceans / Color Field (Baltimore Symphony, Alsop)
発売日:2025年09月26日
NMLアルバム番号:8.574620CD価格:1,900円(税込)
ニューヨーク・タイムズ紙から「稀有な才能と非凡な手法を持つ作曲家」と評されるアンナ・クライン。現在、世界から注目される彼女の音楽は、伝統的な手法とポストモダンのアプローチを融合させ、聴衆に新しくもどこか懐かしい音楽体験を提供します。 このNAXOSからのデビュー・アルバムには、彼女の代表作の一つで、喪失への静かな祈りを表現した弦楽のための美しいエレジー「彼女の腕の中で」を含む4作品を収録。「アブストラクションズ」はボルティモア美術館の現代アート作品からインスピレーションを受けた5楽章構成の組曲。「荒れ狂う海」ではストラヴィンスキーの『春の祭典』を想起させる激しいリズムと旋律美の対比が印象的であり、「カラー・フィールド」は聴覚と視覚の「共感覚」の世界をイメージした作品。オルソップとボルティモア響が、クライン作品の魅力を最大限に引き出しています。
収録作曲家:
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スミス・ブリンドル(1917-2003):
〈ギター独奏のための作品全集 第2集〉
ギター・ソナタ 第2番-第5番
シエナの生活他 [ドゥイリオ・メウッチ(ギター)]SMITH BRINDLE, R.: Solo Guitar Works (Complete), Vol. 2 (Meucci)
発売日:2025年09月26日
NMLアルバム番号:8.574634CD価格:1,900円(税込)
イギリスの作曲家、作家レジナルド・スミス・ブリンドル。若い頃にギターやクラリネット、サックスなど様々な楽器を習得しました。第二次世界大戦では王立工兵隊として従軍し、戦後はノースウェールズ大学で音楽を学んだ後、イタリアへ渡り、作曲活動をはじめました。ギター作品はジュリアン・ブリームが賞賛したことで知られています。 このアルバムには、中世イタリア都市を描いた詩的な「シエナの生活」や「フィレンツェ風ソナチネ」、1970年代後半に作曲された一連のソナタ群を収録。また、「ダンサ・パガーナ」や「フエゴ・ファトゥオ」といったスペイン風の楽曲は、セゴビアに捧げられた印象的な作品で、ギターの可能性を見事に引き出しています。 演奏は第1集と同じくドゥイリオ・メウッチが担当し、ブリンドルの繊細かつ多彩な音楽世界を鮮やかに描き出しています。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
前奏曲
バラードとスケルツォ集 [ゴラン・フィリペツ]CHOPIN, F.: Preludes, Ballades and Scherzos (Filipec)
発売日:2025年09月26日
NMLアルバム番号:8.574660CD価格:1,900円(税込)
リスト作品の解釈で高く評価され、即興性のある演奏で注目されているゴラン・フィリペツが、ショパンの名作群に挑んだ意欲的なアルバム。詩人アダム・ミツキェヴィチの詩から着想して書かれた「バラード」と、本来「冗談・滑稽」を意味する曲をショパンが独自に発展、拡大した「スケルツォ」は、1835年から1843年にかけてそれぞれ個別に出版されました。 この録音では、フィリペツが作曲年代や調性の関連に着目して4つのバラードと4つのスケルツォを対にし、それぞれの前に前奏曲を置き、アルバム全体に有機的な流れを生み出しています。ショパン自身が前奏曲と他の作品を組み合わせて演奏したという記録も残されており、歴史的文脈を踏まえたプログラムともいえます。 パッセージの装飾やユニークなアコーギクなども含め、フィリペツの個性的なアプローチがショパンの作品に新たな光を当てる1枚です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第18番・第22番
(イグナツ・ラハナーによる弦楽四重奏とコントラバス伴奏版) [アーロン・ゴールドスタイン、ファイン・アーツ四重奏団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 18 and 22 (arr. I. Lachner for piano, string quartet and double bass) (Alon Goldstein, Fine Arts Quartet, Cardoza)
発売日:2025年09月26日
NMLアルバム番号:8.574693CD価格:1,900円(税込)
モーツァルト初期のピアノ協奏曲の中には、旅行先や家庭での演奏を想定して、弦楽四重奏のみでの伴奏を可能として書かれたものがあります。このアイデアを受け継いだのが、19世紀の作曲家イグナツ・ラハナー。彼はモーツァルトのピアノ協奏曲第16番から第26番までをコントラバスを加えた弦楽五重奏伴奏による室内楽版へと編曲。木管楽器の存在感が増す後期作品においても、ラハナーはその旋律を巧みに弦楽器に移し、ピアノ・パートには手を加えることなく小さな編成に仕上げています。 ここに収録された第22番も本来はクラリネットの導入をはじめとする革新的な楽器編成を特徴としており、ラハナーの手腕が生かされた編曲。内省的な旋律の変奏形式の第2楽章、そして生き生きとしたロンドの終楽章も魅力の名作で、カデンツァはゴールドスタイン自身によるものです。一方第18番は、盲目のピアニスト、マリア・テレジア・フォン・パラディスのために作曲されたとされ、比較的平易な技巧と親しみやすい旋律を特徴としています。
収録作曲家:
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マルシュナー(1795-1861):
〈序曲と舞台音楽集 第3集〉
《エトナの城》
《ルクレツィア》 他 [ダリオ・サルヴィ、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]MARSCHNER, H.A.: Overtures and Stage Music, Vol. 3 (Janáček Philharmonic Ostrava, D. Salvi)
発売日:2025年09月19日
NMLアルバム番号:8.574483CD価格:1,900円(税込)
マルシュナーは、ウェーバーとワーグナーの間をつなぐドイツ・ロマン派オペラの重要な作曲家であり、代表作《吸血鬼》《ハンス・ハイリング》で知られています。このアルバムでは、彼の中期から晩年にかけての作品を中心に収録しています。 《エトナの城》は、ファウスト的な主題と超自然的要素を含むドラマティックな作品で、愛と野心の狭間で揺れ動く主人公ヴィルヘルムと、悪魔的な存在であるオルコ侯爵に運命を翻弄されるアーデルハイトの悲劇を描いています。特に第3幕の壮絶なクライマックスは圧巻です。 《ルクレツィア》は、古代ローマの伝説を題材にした2幕構成の歌劇。マルシュナーは古代の雰囲気を目指しながらも、スポンティーニ、グルック、ドニゼッティ、ベッリーニといった作曲家の様式を折衷的に取り入れています。 《ベブ(馬の子)》はインドを舞台にした風刺的な喜劇で、狡猾な奴隷ベブが主人の財産を奪うという筋書き。行進曲やバレエ音楽では、トリルやスタッカート、奇抜な装飾音がコミカルな雰囲気を醸し出します。 《歌王ヒアルネ、またはティルヴィングの剣》は、北欧の『フリッチョフのサガ』に基づく神話的世界と政治的・恋愛的なドラマが融合した壮大な物語を扱った作品。序曲や各幕の舞曲などで、管楽器や弦楽器を巧みに用いた交響的な音楽が展開されます。第1幕第7場でのメンデルスゾーンを想起させる軽快な曲想も魅力的。 《太鼓の前での婚約、あるいは忘れられた母》は、アダン、クレブス、ミュラーの作品を素材に構成された劇作品で、マルシュナーはアダンの《イヴトーの王》の序曲を編曲し、巧みに転用しています。
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第7集〉
アロイス(1860-1918):
ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Op.40
ヴィンクラー(1865-1935):
ピアノ三重奏曲 嬰ヘ短調 Op.17 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - ALOIZ, V. / WINKLER, A. (History of the Russian Piano Trio, Vol. 7: Lost in Russia) (Brahms Trio)
発売日:2025年09月19日
NMLアルバム番号:8.574688CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」。前作(8.574687)に続く“銀の時代”と“アール・ヌーヴォーの時代”の2人の作曲家の作品です。 ヴラディスラフ・アロイスは、チェコ出身でロシアで活躍したチェリスト・作曲家。彼のピアノ三重奏曲は、キエフ音楽院の院長でピアニストのプハルスキーに献呈されており、旋律美と情感の豊かさからアレンスキー作品にも匹敵すると評されます。1895年に初演され成功を収めたものの、次第に忘れられました。調性や形式においてロマン主義的価値観を守り、ドイツ・ロマン派の影響が色濃く表れた作品です。 アレクサンダー・ヴィンクラーは、ロシア帝国で活躍したオーストリア系の作曲家・ピアニスト。教育者としても活躍し、プロコフィエフらを育てた名教師として知られます。このピアノ三重奏曲は、古典的な4楽章構成で書かれ、複雑な対位法と印象派的響きが用いられており、終楽章では革命的な行進曲を思わせる旋律が現れるなど多彩な表現が融合した力作です。 西欧的な洗練とロシア的精神が交錯するこの作品は、ヴィンクラーの芸術性を示すものであり、彼の再評価のきっかけとなることでしょう。
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タウベルト(1811-1891):
ピアノ・ソナタ集
第1番・第2番・第4番・第6番 [ルーカス・ウォン]TAUBERT, W.: Piano Sonatas Nos. 1, 2, 4, 6 (Romanic Piano, Vol. 2) (Lucas Wong)
発売日:2025年09月12日
NMLアルバム番号:8.574585CD価格:1,900円(税込)
19世紀のベルリンで活躍した作曲家・教育者、ヴィルヘルム・タウベルト。彼はベートーヴェンやウェーバーの影響を受けながらも、ロッシーニやケルビーニのような抒情性を備えた優美な作風を確立しました。ベルリンの宮廷楽団や国立歌劇場での指揮活動に加え、芸術アカデミーでの教育にも貢献し、6曲の歌劇をはじめ、交響曲、協奏曲、室内楽、ピアノ曲、歌曲など多数の作品を残しています。 若き日のピアノ・ソナタ第1番は、ベートーヴェン初期のスタイルを踏襲しつつ、明朗な主題と巧みな転調を特徴としています。第2番はより劇的な性格が強く、第4番は抒情的な旋律と明快な構成によるサロン向けの作品です。1857年の第6番は、より大規模で洗練された形式を取り、半音階的手法や巧妙なモチーフ展開をまじえて作曲者の熟達を示しています。 香港生まれ、カナダのヴァンクーヴァー育ちのルーカス・ウォンはイェール大学で音楽の修士号と博士号を修得。カーネギーホールをはじめ北米各地で演奏しつつ、教育にも従事しています。
収録作曲家:
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ベネディクト(1804-1885):
〈ピアノ作品集〉
ピアノ・ソナタ、夢想
アンダンテと華麗なロンド他 [ニコロ・トゥッチャ]BENEDICT, J.: Piano Works - Piano Sonata No. 1 / Andante and Rondo Brillante / Rêverie (Romantic Piano, Vol. 1) (Tuccia)
発売日:2025年09月12日
NMLアルバム番号:8.574586CD価格:1,900円(税込)
ドイツ生まれのベネディクトは、ヴァイマルでフンメルに、ドレスデンでウェーバーに作曲を学び、ピアニストとしてキャリアをスタートさせた後に指揮者・作曲家としても活躍。1835年に移住したイギリスで、半世紀にわたり作曲家、教育者、音楽評論家として高く評価されました。そのため名前は英語読みの「ジュリアス」と呼ばれます。 彼のピアノ曲は、自身のピアニストとしての経験に基づいた創造性と豊かな感情表現が特徴で、「夢想」は代表作の一つ。その他の作品も、効果的な転調やカンタービレな旋律といった魅力を持ち、アマチュアからプロまで幅広い層に演奏してもらえるよう、ほどほどの難度で書かれています。 演奏は、イタリア出身のニコロ・ジュリアーノ・トゥッチャ。教育者としても活動しており、イタリアでの芸術企画を成功させるなど、多岐にわたる活動を行っています。
収録作曲家:
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ミニョーネ(1897-1986):
ブラジル幻想曲 第1番 - 第4番
ブルレスカとトッカータ [ジャンカルロ・ゲレーロ、サンパウロ交響楽団、ファビオ・マルティーノ]MIGNONE, F.: Fantasias Brasileiras Nos. 1-4 (F. Martino, São Paulo Symphony, Guerrero)
発売日:2025年09月12日
NMLアルバム番号:8.574594CD価格:1,900円(税込)
ヴィラ=ロボス以後のブラジル楽壇で最も重要な作曲家と評されるミニョーネは、ピアノを専門に学んだだけあってピアノ曲を多く書いています。 彼の代表作の一つとされるピアノと管弦楽のための4つの「ブラジル幻想曲」は、それぞれ演奏時間10分前後のピアノ小協奏曲といったところ。ヴィルトゥオジティたっぷりの躍動感に満ちたピアノと民族色豊かなオーケストラが織りなす音楽は、その旋律といいリズムといい、ブラジル音楽好きにはたまらない作品です。 第4番から20年余りを経た「ブルレスカとトッカータ」では、無調の採用などアカデミックな音楽への志向が強まっています。 ファビオ・マルティーノは1988年サンパウロ生まれ。ニカラグア生まれのゲレーロの指揮の下、同郷サンパウロのオーケストラと共に歓喜のエネルギーをまばゆく発散するかのような演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第8集〉
ロパトニコフ(1903-1976)
ユオン(1872-1940):
ピアノ三重奏曲集 [ブラームス・トリオ]Piano Trios - LOPATNIKOFF, N. / JUON, P. (History of the Russian Piano Trio, Vol. 8: The Russian Abroad: Berlin) (Brahms Trio)
発売日:2025年09月12日
NMLアルバム番号:8.574689CD価格:1,900円(税込)
ブラームス・トリオによる「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」第8集は、ベルリンを拠点に活躍した2人のロシア出身作曲家、ロパトニコフとユオンの作品を紹介しています。 ニコライ・ロパトニコフは20世紀ロシア・モダニズムを代表する作曲家。レヴァル(現エストニアのタリン)に生まれ、サンクトペテルブルク音楽院で学びました。革命後の1917年11月、家族とともにフィンランドを経てドイツへ亡命し、当地で高い評価を受けたことをきっかけに欧州諸国で名声を得ました。「ピアノ三重奏曲 イ短調」は、ポリフォニックな構成にロシア的旋律、さらにジャズやキッチュの要素を融合させた意欲作です。 パウル・ユオンはモスクワ生まれ。ベルリン高等音楽学校で学んだ後、一度ロシアに帰国しましたが、1898年に再びベルリンに戻り、1934年にスイスへ移住してその地で生涯を終えました。彼の「組曲 ハ長調」は、軽やかな楽想と劇的な展開を持つ5つの楽章からなり、当時流行していた多様な音楽スタイルを巧みに取り入れています。「ピアノ三重奏曲 イ短調」は、ロシア民謡の要素とブラームス風の緻密な構成を融合させた傑作で、ユオンの様式感覚とロシア的情緒、西欧的技法の見事な統合を示しています。
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発売日:2025年09月05日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,530円(税込)
第9回武蔵野市国際オルガンコンクール(2023年)の優勝者、
ニクラス・ヤーンの記念アルバム!1996年にドイツのフルダで生まれたヤーンは、マインツとフライブルクでオルガン即興演奏、教会音楽、合唱指揮などを学び、数々の国際コンクールに上位入賞・優勝。2024年からは由緒あるドレスデンの聖母教会のオルガニストに任命され、若くしてその実力が極めて高く評価されています。 当アルバムは武蔵野のコンクール終了後、メイン会場となった武蔵野市民文化会館小ホールのオルガンでセッション収録されたもの。演奏曲も当該コンクールで演奏した曲ばかりで、練りに練った解釈と演奏を聴くことができます。 ブックレットに掲載された解説もヤーン自身が書き下ろしたもの(国内仕様盤には日本語訳が付きます)。 -
ソレール(1729-1783):
ソナタ 第99番-第111番 [ジェイデン・アイジク=ズルコ (ピアノ)]SOLER, A.: Keyboard Sonatas Nos. 99-111 (Izik-Dzurko)
発売日:2025年09月05日
NMLアルバム番号:8.574666CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのソレール・ソナタ・シリーズに大注目のアイジク=ズルコが登場!1999年カナダ生まれのジェイデン・アイジク=ズルコは2022年にマリア・カナルスとサンタンデール、2024年にはモントリオールとリーズという国際コンクールで第1位を獲得して大きな注目を浴びています。2025年6月に日本で行ったリサイタルでは、整った様式感と多彩な音色、楽想に応じて弾けるような躍動感で聴衆を魅了しました。このアルバムでもソレールの持ち味であるイベリア的な色彩を見事に伝えてくれます。 ソレールはスペインの鍵盤音楽の礎を築いた作曲家の一人で、44歳上のスカルラッティと共に、そのソナタ群は今も鍵盤楽器奏者のレパートリーとなっています。このアルバムには晩年の作品を収録。多楽章形式の曲からは古典派へ向かう流れも感じ取れます。
収録作曲家:
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マルシュナー(1795-1861):
〈ピアノ三重奏曲集 第2集〉
ピアノ三重奏曲 第2番・第6番 [グールド・ピアノ・トリオ]MARSCHNER, H.A.: Piano Trios, Vol. 2 - Nos. 2 and 6 (Gould Piano Trio)
発売日:2025年08月29日
NMLアルバム番号:8.574682CD価格:1,900円(税込)
ハインリヒ・マルシュナーは、ウェーバーとワーグナーの間の世代に属する、ドイツ・ロマン派オペラの代表的な作曲家として知られていますが、彼の優れた室内楽作品はしばしば見過ごされがちです。 マルシュナーはピアノ三重奏曲を7曲作曲しており、これらは友人であったシューマン夫妻からも高く評価されました。「ピアノ三重奏曲第2番」は、陰鬱な第1楽章ではじまる情熱的で劇的な展開が魅力の作品です。「ピアノ三重奏曲第6番」は、「第2番」から約10年後に作曲された作品で、共に短調で書かれている点や、情熱的な旋律、楽器間の創意に富んだ対話性など、多くの特徴を共有しています。 演奏は、第1集と同じくグールド・ピアノ・トリオが務めています。
収録作曲家:
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ルビンシテイン(1829-1894):
幻想曲 ホ短調
5つの小品
騎兵隊の速足 [レギーナ・チェルニチコ]RUBINSTEIN, Anton: Fantasia in E Minor / 5 Pieces / Trot de Cavalerie (Chernychko)
発売日:2025年08月29日
NMLアルバム番号:8.574697CD価格:1,900円(税込)
優れたピアニストであったアントン・ルビンシテインは、作曲家としても多くの作品を遺しました。 「幻想曲 ホ短調」は、激しい序奏と力強い主題、ロマンティックな第2主題が対比を見せる第1楽章、バッハ風の半音階的モチーフを基にした荘厳な第2楽章、軽快なスケルツォ、そしてベートーヴェン風の荘重な序奏で始まり、ドラマティックなコーダで締めくくられるフィナーレからなる4楽章構成の大作です。全体を通して2度音程のモチーフがさまざまに姿を変えて現れ、作品に統一感を与えています。 「5つの小品」は、舞曲の快活さやショパン風の夜想曲に見られる抒情性、華やかな技巧が巧みに融合した個性的な作品集。それぞれの曲が独自の性格を持ち、全体として多彩な表現の広がりを示しています。 「騎兵隊の速足」は、19世紀に流行した「騎兵行進曲」ジャンルに属する陽気な作品で、もともとは変ホ長調で書かれた技巧的な曲ですが、このアルバムでは1889年に出版されたニ長調の簡略版を収録。家庭で手軽に演奏できるように編曲された版で、当時のサロン音楽のスタイルを反映しています。 演奏は、第60回マリア・カナルス国際ピアノコンクールの優勝者であるウクライナ・ハリコフ出身のピアニスト、レジーナ・チェルニチコ。ウラディーミル・ホロヴィッツの姉レジーナ・ホロヴィッツの流れを汲んでおり、卓越した技巧と繊細な音楽性で注目を集めています。
収録作曲家:
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ピーターハウス・パートブックの音楽
イギリス・ルネサンスの宗教曲集 [サイモン・ジャクソン、ケンブリッジ・ピーターハウス合唱団]Music from the Peterhouse Partbooks (Choir of Peterhouse, Cambridge, S. Jackson)
発売日:2025年08月29日
NMLアルバム番号:8.574700CD価格:1,900円(税込)
ケンブリッジ大学のカレッジ中で最古のピーターハウスに伝わる写本の音楽が蘇る!ピーターハウスは1284年創建。チャペルの新設に伴い1635年に合唱団(聖歌隊)が創設され、そのレパートリーとなる作品群の筆写譜が集成されました。この写本はスコアの形ではなく、高音域から低音域まで5つに分かれた声部とオルガンについて、パート単位で製本されていることから「パートブック」と呼ばれる形を採っています。 収録されているのはルネサンス期のモテットが中心で短めの作品が多く、イギリスの作品のみならずイタリア伝来の楽曲も含まれています。この写本でしか伝わっていない曲も少なからずあり、特に1635年のピーターハウス合唱団創設時にオルガニストに任命されたトーマス・ウィルソンの作品群は、彼の作曲家としての成長を辿ることができるため研究対象としても貴重なものとなっています。 このCDでは、その伝統を今に伝えるピーターハウスの音楽監督と合唱団を起用。SATB=7/5/5/5名からなる合唱団は特有の温かみのあるサウンドでこれらの作品を聴かせてくれます。
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シルヴェストロフ(1937-):
ヴァイオリン協奏曲
交響曲 第8番 [クリストファー・リンドン=ジー、リトアニア国立交響楽団、ヤヌシュ・ヴァヴロフスキ]発売日:2025年07月18日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,530円(税込)
現代ウクライナの作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフによる世界初録音の2作品ヴァイオリン協奏曲はシルヴェストロフの「バガテル期」(2003〜2017年)の集大成であり、「瞬間」と「記憶(追憶)」という二つの原理に基づく作品。 1990〜91年作曲の「ヴァイオリンと管弦楽のための交響曲」の姉妹作でもあるこの曲は、ベートーヴェン的な親密さと簡潔さを備え、より内面的で詩的な音楽へと向かう「終わりではなく始まりに向かって開かれる形式」として展開されます。冒頭の暗いオーケストラの主題は、やがてヴァイオリンの内省的な旋律へと変化し、両者の対話を通じて次第に抒情性が深まっており、こうした表現は第3楽章「パストラール」や、ピアノ独奏がヴァイオリンの軌跡を追うように重ねられる終楽章「セレナーデ」において特に際立っています。静寂の中から生まれ、再び静寂へと還っていく存在の美しさと深さを静かに表現する音楽です。 交響曲第8番は、伝統的な形式に拠らず「一連の瞬間」として構成されており、全6楽章が切れ目なく続くモザイクのような流れが形づくられています。主題は常に変容しながら循環し、調性的な素材と非調性的な素材との対比によって音楽を形成、曲の構成要素には、下行するクロマティック・クラスター、マイナーコードの進行、上昇するスケール、ファンファーレ風のモチーフなどが含まれており、さらにピアノやハープ、木管楽器による短く儚い旋律的エピソードが随所に散りばめられ、これらは希望や記憶の断片のような印象を与えます。この作品は、人間の苦しみと再生への希求を同時に内包しており、最後の沈黙は絶望ではなく、深い瞑想と包容を意味します。 ※国内仕様盤には小室敬幸氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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タイケ(1864-1922):
〈行進曲集 第2集〉
ツェッペリン伯爵行進曲
ハンザ行進曲/ポツダム万歳他 [アレクサンドル・ハンソン、王立スウェーデン海軍バンド]TEIKE, C.: Marches, Vol. 2 (Royal Swedish Navy Band, Alexander Hanson)
発売日:2025年07月11日
NMLアルバム番号:8.574318CD価格:1,900円(税込)
《旧友》が有名なタイケの行進曲を系統的に録音するシリーズ第2集です。 軍楽隊に所属しながら作曲を志したタイケの行進曲には、軍楽の宿命として当時の政治体制や軍隊を讃え、士気を高めるべく書かれたものが多くあり、それらの中には後の政治状況の変化によって翻弄されたものもあります。このアルバムでは純粋に作品の音楽的価値に焦点を当て、見過ごされがちだった作品群の真価を問いかけます。
収録作曲家:
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ザ・ミュージック・ネヴァー・エンズ
レノン、マッカートニー、
ルグラン、エリントン他の作品を合唱で [ジェレミー・バックハウス、ヴァサーリ・シンガーズ]Choral Music - ELLINGTON, D. / SHEARING, G. / LEGRAND, M. / LENNON, J. / MCCARTNEY, P. (The Music Never Ends) (Vasari Singers, Backhouse)
発売日:2025年07月11日
NMLアルバム番号:8.574699CD価格:1,900円(税込)
「声のオーケストラ」と呼べそうなほど多彩な表現法を開拓したヴォーカル・アンサンブル、スウィングル・シンガーズの系譜に連なるヴァサーリ・シンガーズが名旋律の数々を披露する贅沢なアルバム。 冒頭では、ジョナサン・ラスボーン編曲による伝承曲やフォーク風の曲が取り上げられ、声で楽器を模倣するユニークなアレンジが印象的です。続くセクションではビートルズの名曲を中心とした作品群が、1999年にスウィングル・シンガーズのために書かれたラスボーンの編曲で披露されます。さらに、ミシェル・ルグランの作品や、ケヴィン・オルソンによるラテン音楽風のソネット、そしてジョージ・シアリングによるシェイクスピアのソネットにジャズ風の音楽を付けた作品が続きます。終盤では、ワード・スウィングル編曲によるソンドハイムの名作が情感豊かに歌われ、最後はデューク・エリントンの「スウィングしなけりゃ意味がない」で、エネルギッシュかつ鮮やかに締めくくられます。
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〈フランツ・リスト ピアノ曲全集 第66集〉
リスト(1811-1886):
モーツァルトとドニゼッティの
オペラ・トランスクリプション集 [コンスタンティン・シェルバコフ]LISZT, F.: Mozart and Donizetti Opera Transcriptions (Liszt Complete Piano Music, Vol. 66) (Scherbakov)
発売日:2025年06月27日
NMLアルバム番号:8.574667CD価格:1,900円(税込)
コンスタンティン・シェルバコフが弾く、
リストの華やかなオペラ・トランスクリプション集リストは1830〜40年代、当時のオペラ人気に着目し、裕福な中流階級が自宅でその魅力を楽しめるように多くの編曲やパラフレーズを発表しました。これによりモーツァルトやドニゼッティの作品を広めるとともに、自身の超絶技巧と作曲家としての才能を示しました。物語性より音楽的表現を重視したこれらの作品は、生涯を通じて彼の重要な収入源でもあったようです。 ドニゼッティのオペラによる《ルクレツィア・ボルジアの追想》は、1840年に初版が出版され、1848年にリスト自身によって大幅な改訂が施された作品。さらに1880年頃、ジュゼッペ・ブオナミーチがリストの許可を得て構成を簡略化し、冗長さを排した完成度の高いバージョンを作成しました(本録音はその版によるものです)。 モーツァルトの《フィガロの結婚》の主題による幻想曲は、もともと《フィガロ》と《ドン・ジョヴァンニ》両方の主題を用いた幻想曲として構想されましたが、未完に終わり、自筆譜も不完全のまま残されました。リストを敬愛したフェルッチョ・ブゾーニは、その《フィガロ》部分のみを編曲し、《ドン・ジョヴァンニ》の要素を省略した形で1912年に出版しました。 《ルチアとパリジーナの2つのモティーフによるワルツ・カプリース》は、ドニゼッティの2つのオペラからの主題を1曲にまとめた作品です。1842年の初版では、それぞれの主題が異なる調で提示され、後に同じイ長調となり二重唱のように組み合わされ、エネルギッシュなコーダにはリスト自身の主題も加えられており、華やかに締めくくられます。後年の改訂版(8.570137に収録)では若干短縮されましたが、ここでは初版が演奏されています。 《ドン・ジョヴァンニの回想》は、1841年に作曲された非常に技巧的でドラマティックな作品。モーツァルトのオペラから墓地の場面、「お手をどうぞ」の二重唱とその変奏、華やかな「酒の歌」といった複数の場面が巧みに引用され、オペラのストーリーにリストならではのヴィルトゥオジティが融合しています。収録作曲家:
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オーベール(1782-1871):
〈序曲集 第8集〉
スペインのヴァンドーム
王冠のダイヤモンド
放蕩息子他 [ダリオ・サルヴィ、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 8 - L'enfant prodigue / Vendôme en Espagne / La fiancée (Janáček Philharmonic Ostrava, Salvi)
発売日:2025年06月27日
NMLアルバム番号:8.574668CD価格:1,900円(税込)
かつてロッシーニやスッペに並ぶ人気を誇ったオーベールの音楽は、活気と優雅さ、舞踏的なリズムにあふれています。この序曲集第8集は前作と同じくダリオ・サルヴィが指揮するヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。 1823年の《スペインのヴァンドーム》は、スペイン・トレドを舞台にした祝典的な抒情劇で、オーベールとエロールが音楽を分担。ファンダンゴやボレロなどスペイン風のリズムが全編にちりばめられ、オーベールは後にこの作品の序曲を《フラ・ディアボロ》に再利用しました。 《許婚》はナポレオン戦争後のウィーンを舞台にしたオペラ・コミックで、自由や結婚による地位の向上といったテーマを描いています。序曲にはオーストリアの軍歌風の旋律も登場し、パリで成功を収めました。 《王冠のダイヤモンド》は、王妃カタリナが宝石を使って国家を救おうとする物語。序曲は勇ましいギャロップやファンファーレで彩られ、バロック風の「サラバンド」では登場人物の葛藤が表現されています。 《放蕩息子》は聖書の寓話をもとにしたグランド・オペラ。序曲では主人公の旅立ちと悔い改めが描かれ、第2幕の「バレエ音楽」は聖なる雄牛アピスの祭で披露される5つの舞曲。後にアシュトンによって『レ・ランデヴー』として独立したバレエ作品に再構成され、1933年に初演されました。 「シリアに旅立ちながら」はオルタンス・ド・ボアルネが作曲し、フランス第二帝政時代に非公式ながら国歌に準じる扱いを受けていた歌。オーベールによって、金管楽器と打楽器を拡張したフル・オーケストラ用に編曲されています。
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細川俊夫(1955-):
〈管弦楽作品集 第5集〉
二人静 ―海から来た少女―
セレモニー [青木涼子、イルゼ・エーレンス、マリオ・カローリ、準・メルクル、ハーグ・レジデンティ管弦楽団]発売日:2025年06月13日
CD国内仕様 日本語解説/歌詞訳付き価格:2,530円(税込)
能を題材にした細川俊夫のオペラ《二人静 ―海から来た少女―》と「セレモニー」能に強い関心を持つという細川俊夫によるオペラ《二人静》。細川はこれまでにも《班女》《松風》《海・静かな海》など、能を現代化したオペラを創作してきていますが、この《二人静》は、能の同名作品を基に、平田オリザが地中海に漂着した難民少女と静御前の悲劇を重ねて新たに脚色した日本語の物語によるものです。《大鴉》(2014)と姉妹関係をなす作品として、アンサンブル・アンテルコンタンポランの委嘱により作曲され、2017年にパリで初演されました。また2021年8月にはサントリーホールの「サマーフェスティバル2021」で日本初演が行われ、深い感動を呼んだのも記憶に新しいところです。アルバムでは初演者の能声楽家、青木涼子とソプラノのイルゼ・エーレンスが幽玄な世界を神秘的に歌い上げています。 フルート協奏曲「セレモニー」は、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とアンサンブル金沢の共同委嘱により、2021年10月から2022年3月にかけて作曲、初演者エマニュエル・パユに捧げられました。細川はソリストを「人」、オーケストラを「自然や宇宙」と捉え、今回はシャーマン(呪術師)と彼が呼びかける世界を象徴する構図を採用しています。フルートを通じて「息=霊魂・精霊」が音となって現れ、5部構成の儀式的な音楽が展開されます。フルート奏者は、フルート、アルトフルート、ピッコロを持ち替えながら演奏し、最終的に自然に溶け込み「鳥」となるイメージで終わります。パンデミック中に作曲された本作は、終息への祈りも込められた作品です。彼の友人にして良き理解者の準・メルクルが指揮するハーグ・レジデンティ管弦楽団は、ドラマティックな抑揚と繊細な音色を巧みにいかし、作曲家のイメージを余す所なく伝えます。 ※作曲者による日本語解説と、歌詞の日本語テキストが付属いたします。
収録作曲家:
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ヘンゼルト(1814-1889):
エチュード全集 Op.2, Op.5他 [田所光之マルセル]HENSELT, A. von: Piano Études (Complete) (Marcel Tadokoro)
発売日:2025年06月06日
NMLアルバム番号:8.574704CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,530円(税込)
田所光之マルセル、待望のデビューCD。
ロシア・ピアノ楽派の栄光の原点、ヘンゼルトのエチュード全集で颯爽登場!英『Gramophone』誌で「心と指が完全に一致し、どんな音楽でも自在に操ることができる真の音楽家」と称賛されたピアニスト、田所光之マルセルのデビューCDがNAXOSレーベルより登場。リヒテル、ギレリス、キーシン等など、綺羅星のような名ピアニストを輩出する「ロシア・ピアノ楽派」の礎を築いたとされるヘンゼルトのエチュード全集です。 1814年にドイツに生まれたアドルフ・フォン・ヘンゼルトは 幼少期から音楽の才能を示し、ウィーンでフンメルやゼヒターに師事。ウェーバーの音楽に深く傾倒し、14歳でその幻想曲を演奏してデビューを果たしました。1838年からは移住先のロシアで活動。ピアニストとして高度な技巧を持つ彼の演奏と教育はロシア・ピアノ楽派の発展にも寄与しました。ヘンゼルトは1曲ずつ異なる調性で書かれた練習曲を残しており、その中で技巧の伝授に加えて芸術作品としての価値を追求しています。 各曲にフランス語で詩的なタイトルが付された「12の演奏会用性格的エチュード」作品2は、激しい嵐のような情熱を描く第1番、親密な情感が込められた第2番や第3番など、弾き手は内面的な情感を解釈して伝える力量が問われます。第6番の「もしも私が鳥だったら、お前の元へ飛んでゆくのに」はラフマニノフも愛奏した曲として有名。 「12のサロン用エチュード」作品9では、第1曲「エロイカ」はベートーヴェン風の力強い音楽、第3曲「魔女のダンス」は悪魔的な情景を想起させるなど、タイトルも曲の性格もより直接的となっていますが、いくつかの曲はタイトルが空白のまま残され、弾き手の想像力に委ねられています。 1876年出版の「練習曲 イ短調」は、複雑に交錯するリズムと個性的な旋律が融合、1841年出版の「ゴンドラ・練習曲」は水の描写を巧みに表現した短いながらも印象的な作品です。 ※国内仕様盤には上田泰史氏の日本語解説が付属します。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
管弦楽舞曲のピアノ・トランスクリプション集 [トゥン・グエン]MOZART, W.A.: Piano Transcriptions of Orchestral Dances (Tung Nguyen)
発売日:2025年05月23日
NMLアルバム番号:8.574582CD価格:1,900円(税込)
ベトナム出身のピアニスト、トゥン・グエンによるモーツァルトの舞曲集。1772年から1782年にかけてモーツァルトが主にザルツブルクに滞在していた時期に作曲された作品が収録されています。宮廷楽団の首席ヴァイオリン奏者に就任した彼は、職務の一環として楽団のために舞曲を作曲することが求められましたが、これらの編曲の多くは自宅での演奏を目的として作られたものと考えられます。 コントルダンス K.269bはコロレド大司教の甥で後にモーツァルトの後援者となるツェルニーン伯爵に捧げられたものですが、鍵盤用の編曲は4曲のみがミヒャエル・ハイドンによる写本を通じてのみ伝わっており、真の編曲者がモーツァルトかどうかには疑問が持たれています。 行進曲 K.408-1(383e)は、唯一ウィーンで書かれた曲。コンサートの幕間用の作品をコンスタンツェのために鍵盤用に編曲したものです。グエンは歴史的演奏実践に基づき、リピート部分での装飾や即興を取り入れた演奏を展開しています。
収録作曲家:
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ヴァインベルク(1919-1996):
〈チェロと管弦楽のための作品全集〉
チェロ協奏曲
チェロ・コンチェルティーノ
幻想曲 [ニコライ・シュガーエフ、ユーリ・メディアニク、チュメニ・フィル]WEINBERG, M.: Music for Cello and Orchestra (Complete) (Shugaev, Tyumen Philharmonic, Medianik)
発売日:2025年05月23日
NMLアルバム番号:8.574679CD価格:1,900円(税込)
ヴァインベルクが生涯に作曲したチェロとオーケストラのための全作品を収録したアルバム。 1948年にわずか4日間で書かれたとされる「チェロ・コンチェルティーノ」は、音楽学者マナシル・ヤクボフの遺品から発見された、チェロ協奏曲の原型とも言える作品です。弦楽器のみを伴奏とするコンパクトな4楽章構成で、物思いにふけるような旋律が弦と巧みに交わりながら高揚し、カデンツァを経て、終楽章で静かに幕を閉じます。 同年に着手された「チェロ協奏曲」は1956年に改訂され、1957年にロストロポーヴィチの独奏で初演。ロマン派の伝統に則った構成とフルオーケストラによる色彩豊かな書法が特徴で、ヴァインベルク作品の中でも特に演奏機会の多い大規模な作品です。民謡風の旋律に始まり、イディッシュ音楽のリズムが用いられた第2楽章、戦闘的な緊張感を湛えた第3楽章、そして終楽章では冒頭の旋律が回帰して締めくくられます。 1952年から53年のチェロと管弦楽のための「幻想曲」は、ダニール・シャフランによってピアノ版が1953年に初演されたものの、管弦楽版の初演記録は残っていません。協奏曲的要素を持ちつつも自由な構成を採り、抒情性と劇的な対比を兼ね備えた、ヴァインベルク中期の傑作のひとつです。 ニコライ・シュガーエフはモスクワ音楽院でチェロを学び、その後ルガーノのスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院でエンリコ・ディンドにも学びました。近年は指揮活動にも注力しています。ここでは技巧を誇示することなく悲哀を帯びたドラマティックな音楽をじっくりと聴かせます。
収録作曲家:
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アダン(1803-1856):
バレエ・パントマイム
「グリゼルディス または五つの感覚」 [ダリオ・サルヴィ、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団]ADAM, A.: Griseldis, ou Les cinq sens [Ballet-Pantomime] (Jelić, Sofia Philharmonic Choir and Orchestra, Salvi)
発売日:2025年05月09日
NMLアルバム番号:8.574621-22CD 2枚組価格:2,900円(税込)
バレエ『ジゼル』や『海賊』で広く知られるアドルフ・アダン。これらの作品は19世紀のロマン派バレエの発展に大きな影響を与えました。 このアルバムに収録された『グリゼルディス または五つの感覚』はアダンの11番目のバレエ曲。ボヘミアの皇太子エルフリッドがモルドバの王女グリゼルディスに会うために旅をする中で、愛の探求をテーマに、五感の活性化による発見が描かれています。合唱、ソプラノ独唱、ハルモニウムなども用いられた色彩豊かで革新的な作品で、当時の著名なダンサー、カルロッタ・グリジやリュシアン・プティパが主演を演じ1848年にパリ・オペラ座で初演されました。 オーベールの序曲シリーズで素晴らしい演奏を披露したダリオ・サルヴィが、ここでも華やかな音色を聴かせます。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第6集〉
ラフマニノフ(1873-1943):
悲しみの三重奏曲 第1番・第2番 [ブラームス・トリオ]RACHMANINOV, S.: Trios élégiaque Nos. 1 and 2 (History of the Russian Piano Trio, Vol. 6) (Brahms Trio)
発売日:2025年05月09日
NMLアルバム番号:8.574687CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」。ここからは“銀の時代”と“アール・ヌーヴォーの時代”に焦点を当てていきます。 幕開けを飾るのはラフマニノフの2つの悲しみの三重奏曲。どちらも彼がモスクワ音楽院在学中に書いた作品です。第1番の美しいテーマは、エピローグで葬送行進曲に変化し、チャイコフスキーの訃報を受け書かれた第2番にも苦しみと死の象徴が随所に織り込まれており、ラフマニノフが好んだ「怒りの日」のモティーフや鐘の音が組み込まれ、passus duriusculus(下降する半音階)が死の象徴として繰り返されます。終盤では、正教会の典礼の旋律「聖人たちに安らぎを」が響き、容赦なく迫る時の流れを暗示します。 ブラームス・トリオは、1990年に結成されたロシアを代表する室内楽団の一つ。タチアナ・ガイダモヴィチやルドルフ・バルシャイらの影響を受け、メンバーはモスクワ音楽院の教授を務めています。
収録作曲家:
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ファジル・サイ(1970-):
ヴァイオリン協奏曲 第2番
「レパード」
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
弦楽四重奏曲 [フリーデマン・アイヒホルン、グロピウス・カルテット、クリストフ・エッシェンバッハ、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団]SAY, F.: Violin Concerto No. 2 / String Quartet / Sonata for Solo Violin / Leopards (Eichhorn, Gropius Quartett, Eschenbach)
発売日:2025年04月25日
NMLアルバム番号:8.574502CD価格:1,900円(税込)
ファジル・サイは、優れたピアニストとして25年以上にわたり活躍しクラシック音楽界において独自の存在感を放つだけではなく、作曲家としても精力的に活動し、交響曲からピアノ曲まで多岐に渡る110曲以上の作品と多数のアルバムを発表。その作品はどれも、自然や個人的な経験から深くインスピレーションを得ています。 このアルバムには世界初録音を含む全4曲を収録。ヴァイオリン協奏曲第2番「隔離生活における春の朝」は、2020年の新型コロナウイルス感染症のロックダウン中、トルコのウルラにある自宅で作曲されました。毎朝、人のいないビーチを散歩しながら目にした日の出や朝の雰囲気がインスピレーションとなっています。第1楽章は田園的な雰囲気を持ち、第2楽章は活動的な「ジャズダンス」、第3楽章は静かな朝が描かれ、そして最終楽章は独奏ヴァイオリンによる瞑想的なエピローグで締めくくられます。独奏ヴァイオリンは、サイの長年の友人でもあるフリーデマン・アイヒホルンが担当。エッシェンバッハが指揮するベルリン・コンツェルトハウス管とともに共感溢れる演奏を聴かせます。 弦楽六重奏による「レパード(ヒョウ)」は、サイが訪れたサファリでの経験に基づく曲で、ヒョウの俊敏さと力強さが描写されるとともに、自然保護の重要性にも焦点が当てられています。この曲はクロンベルク・アカデミーの委嘱作です。 無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、2020年に亡くなった彼の親友でヴィオラ奏者ルーシェン・ギュネシュに捧げられた追悼の作品。本来はヴィオラのための曲ですが、ヴァイオリン版やチェロ版も存在します。 タイトル通り、深い哀悼の念を感じさせます。 「離婚」と題された弦楽四重奏曲は、彼の個人的経験が反映された作品。第1楽章は不規則なリズムとジャズ風の要素を持ち、第2楽章はメランコリックで内向的、最終楽章では憎しみや対立が音楽的に表現されています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ミサ曲全集 第5集〉
K.139, 259, 337 [クリストフ・ポッペン、ケルン室内管弦楽団、ケルン大聖堂声楽アンサンブル]MOZART, W.A.: Masses (Complete), Vol. 5 - K. 139, 259, 337 (Cologne Cathedral Vocal Ensemble, Cologne Chamber Orchestra, Poppen)
発売日:2025年04月25日
NMLアルバム番号:8.574638CD価格:1,900円(税込)
クリストフ・ポッペンが指揮するケルン室内管弦楽団によるNAXOSのモーツァルトのミサ曲全集シリーズ。この第5集も第4集に続き、1996年設立のケルン大聖堂声楽アンサンブルが合唱を担当しています。 アルバムには「孤児院ミサ」と呼ばれるモーツァルト12歳の大規模な作品を中心に3曲を収録。「孤児院ミサ」K. 139はウィーンの孤児院の教会の献堂式のための作品で、父レオポルトの助言を受けながらもトロンボーンやトランペットを含む大規模な編成で書かれており、初演時はウィーナー・ツァイトゥング紙でも大絶賛されました。 ハ長調ミサ K. 259は1775年~76年の作品。「オルガン・ソロ・ミサ」と呼ばれるのは、短いクレドとサンクトゥスが終わると、曲がト長調に転じ、オルガンがソリストを華やかに先導することに由来します。 荘厳ミサ曲 K. 337は1780年に書かれたザルツブルク大司教のための最後の作品。ファゴットを用いた優雅なオーケストレーションなど細部まで工夫が凝らされています。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
ソナタ全集 第30集 [ファン・リーシャン]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 30 (Rixiang Huang)
発売日:2025年04月25日
NMLアルバム番号:8.574657CD価格:1,900円(税込)
ドメニコ・スカルラッティの555曲の鍵盤ソナタは、ポルトガルのマリア・バルバラ王女のために書かれたと考えらており、18世紀スペインの宮廷音楽の魅力を伝えるとともに、その芸術性によって今なお演奏家や愛好家を惹きつけています。各々のソナタの正確な作曲年代を特定するのは困難で、一般的にはカークパトリックによる分類が用いられています。 このアルバムには17曲のソナタを収録。活気に満ちたリズミカルなK. 298をはじめ、オーケストラを思わせる豊かな響きを持つK. 356や、スペイン風のリズムが強調されたK. 366、シンコペーションや抒情的表現を特徴とするK. 489などが演奏されており、スカルラッティの鍵盤音楽の多面性が明確に示されています。 演奏するファン・リーシャンは中国出身。スタインウェイ アーティストとして認められる傍ら、教育者としても活躍。カリフォルニアのエンパイアミュージックアカデミーの創設者兼芸術監督を務めるほか、幅広く活動しています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈無伴奏チェロ組曲集 第2集〉
第2番、第3番、第6番(テオルボ編) [今村泰典(テオルボ)]BACH, J.S.: Cello Suites, Vol. 2 - Nos. 2, 3, 6, BWV 1008, 1009, 1012 (arr. Yasunori Imamura for theorbo) (Yasunori Imamura)
発売日:2025年04月11日
NMLアルバム番号:8.574618CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,530円(税込)
「なぜリュートではなくテオルボを選択するのか。それは、チェロ組曲を撥弦楽器で演奏する際に、チェロ特有の優雅で重厚な響きを維持することが重要だと考えたからである。リュートでは音域がチェロよりも高く、その結果、響きが軽くなりがちであるため、チェロに近い音域を持つテオルボの方が、響きの面でより適していると判断した。 バッハのチェロ組曲はチェロで演奏する際にはそれだけで完璧であり、補筆の必要が全く無いが、これをそのままテオルボで演奏すると(中略)メロディーを奏でている際にはバスが欠如し、逆にバスを奏でる際にはメロディーが欠落している様に聞こえてしまう。その為、テオルボで演奏する際には、バスやメロディーに適宜補筆を施すことで、楽器の魅力を最大限に引き出し、テオルボの個性をより生き生きと表現することができる。 ではチェロ組曲をテオルボに編曲する為にバスをどのように付けるべきかについては、和声学および対位法の知識に基づく確固たる理論的根拠が必要である。そして、和声学および対位法の両方に深い関係のある、バロック音楽特有の通奏低音は決して無視できない。バロック様式に則したアプローチとして、チェロの旋律に対して通奏低音の観点からバスを補完することが、バロックのスタイルに最も忠実であると私は考える。 今回の録音において、私はテオルボ版の編曲に関して自身なりの解答を見出すことができたと考えている。本演奏を通じて、皆様に共感を抱いていただければ幸甚に思う。」 …今村泰典 日本語解説より抜粋 ※国内仕様盤には今村泰典氏による日本語解説が付属いたします。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
オラトリオ「復活」 [カリン・ティニー、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ 他、アッティリオ・クレモネージ、ハレ・ヘンデル祝祭管弦楽団]発売日:2025年04月11日
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
ヘンデルの「復活」は、1707年に作曲された彼の初の宗教的オラトリオ。キリストの受難から復活までの出来事を扱っており、劇的な音楽が特徴です。中でもキリストの死を悼む歌と天使とルシファーの激しい応酬が聴きどころ。 ヘンデルはカペーチェの台本からインスピレーションを得て、多彩な楽器編成による輝かしくドラマティックな音楽を書きあげており、1708年4月の初演時にはアルカンジェロ・コレッリが指揮者を務め、聴衆や批評家の間でセンセーションを巻き起こしました。しかし、この上演に女性歌手マルゲリータ・ドゥラスタンティが参加したため、当時のローマの規則に反すると教皇クレメンス11世から戒告を受けています。とはいえ、ヘンデルはこの作品を気に入っていたようで、モチーフやセクションを後の歌劇やオラトリオに転用しています。 ヘンデルをはじめとするバロック・オペラをレパートリーにするマッズーリやトムキェヴィチの生き生きとした歌唱に加え、指揮者アッティリオ・クレモネージが1708年にローマで行われたこの作品の初演について広範囲にわたる研究を行い、その成果を演奏に生かしています。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ブロッケス受難曲 HWV 48 [ロバート・セリアー、ヴァネッサ・ヴァルトハルト、ミヒャエル・ホフシュテッター、ヘンデル音楽祭管弦楽団 他]HANDEL, G.F.: Brockes Passion (Sellier, Waldhart, Sokolik, Lichtenstein, Zehe, Halle Opera Chorus, Halle Handel Festival Orchestra, Hofstetter)
発売日:2025年03月28日
NMLアルバム番号:8.574552-53CD 2枚組価格:2,900円(税込)
18世紀初頭にハンブルクを拠点に政治家、外交官としても活躍した作家ベルトルト・ハインリヒ・ブロッケスが、キリストの受難の物語を、主に聖書に寄りつつ独自の登場人物(「シオンの娘」や「信ずる魂」など)を加えて台本を執筆。そのテキストに、ドイツ後期バロック時代の錚々たる作曲家、ヨアヒム・カイザー、ゲオルク・フィリップ・テレマン、ヨハン・マッテゾンらが競って作曲しました。ハレの学生時代からブロッケスの朋友だったヘンデルもそのひとり。しかし、バロック時代の典型的な受難曲のスタイルとは異なり、ヘンデルは後に彼の得意ジャンルとなるオラトリオとしてこの作品を創作しました。 この録音は、2023年作曲家の生地ハレのヘンデル音楽祭での収録。バロックから近代のオペラまでをレパートリーとして活躍するミヒャエル・ホフシュテッターのダイナミズムに溢れるタクトのもと、福音史家役のロバート・セリアー、シオンの娘役のヴァネッサ・ヴァルトハルトを初めとした歌手たちの入魂の歌唱と、群衆としてドラマに参加する合唱によって、ヘンデルによるキリストの受難劇が描かれています。
収録作曲家:
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ミランダ(1948-):
ピアノ協奏曲
ピアノ・コンチェルティーノ
水平線/ベートーヴェン再訪 [エドゥアルド・モンテイロ、ファビオ・メケッティ、ミナスジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]MIRANDA, R.: Piano Concerto and Concertino / Horizontes / Variações Temporais (E. Monteiro, Minas Gerais Philharmonic, Mechetti)
発売日:2025年03月28日
NMLアルバム番号:8.574591CD価格:1,900円(税込)
ロナウド・ミランダはリオデジャネイロ生まれ。リオデジャネイロ連邦大学音楽学校で学び、エンリケ・モレレンバウムに作曲、ドゥルセ・ジ・サウレスにピアノを師事。1977年に開催された第2回ブラジル現代音楽ビエンナーレで第1位を受賞し、1986年にブダペスト国際作曲コンクール第1位、2001年にはカルロス・ゴメス賞受賞など受賞歴も多く、ブラジル国内外で高く評価される作曲家です。 冒頭のピアノ協奏曲はサンパウロ州立交響楽団の委嘱作で、バルトーク風の鋭いリズムを持つ無調の第1楽章、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の緩徐楽章をモデルとした弦とピアノの対比が美しい第2楽章、主題と変奏形式で書かれた終楽章で構成された技巧的な作品。ピアノ・コンチェルティーノはテンポが頻繁に変化するエネルギッシュな第1楽章、ピアソラ風の旋律も聴こえる第2楽章による小規模な作品です。 他にはクリストファー・コロンブスの新世界への航海を描いた「水平線」と、べートーヴェンの最も有名なモチーフやテーマを独創的にアレンジした「ベートーヴェン再訪」が収録されています。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第65集〉
ハンガリーの主題による作品集 [クリストファー・ウィリアムズ]LISZT, F.: Piano Works on Hungarian Themes (Liszt Complete Piano Music, Vol. 65) (Christopher Williams)
発売日:2025年03月28日
NMLアルバム番号:8.574614CD価格:1,900円(税込)
大人気シリーズ、リストのピアノ曲全集。第65集にはリストの心のよりどころとも言えるハンガリーの旋律に基づく作品が収録されています。 「ラコッツィ行進曲」はハンガリー狂詩曲第15番を原曲とするもので、多くの編曲版がありますが、恐らくは管弦楽版が最も知られており、ここでは管弦楽版に忠実なピアノ独奏版が収録されています。主テーマはイ短調、第2テーマはヘ長調で展開され、短い劇的な展開を経て、重厚なコーダで締めくくられます。アルバムには同曲の簡易版(トラック13)も収録。こちらは短いながらも演奏の難度は長尺版と同程度です。 「ハンガリーの民族旋律集」は“ハンガリー音楽の擁護者”を自認していたリストならではの作品で、多くの曲は後にハンガリー狂詩曲へと発展します。「ハンガリーのテンポ」はハンガリー狂詩曲第6番の冒頭に用いられた旋律ですが、狂詩曲とはリズムなどが異なります。「ハンガリーの有名な旋律」は同じく第6番の後半部分の旋律と同じもの。狂詩曲に比べ易しく書かれており、曲の終わりは完全に書き直されています。 演奏はウェールズ生まれのピアニスト、クリストファー・ウィリアムズ。知られざる作品の普及に務めており、GRAND PIANOレーベルのバルモーチン:ピアノ作品集は高く評価されています。
収録作曲家:
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フォーレ(1845-1924):
マスクとベルガマスク
主題と変奏
カリギュラ/魔神たち [ルース・ロジク、タラ・エロート、ジュリアン・ドラン、ベンジャミン・ラッセル、ジャン=リュック・タンゴー、アイルランド国立交響楽団]FAURÉ, G.: Masques et bergamasques / Theme and Variations / Caligula / Les Djinns (Rosique, Chamber Choir Ireland, Ireland National Symphony, Tingaud)
発売日:2025年03月28日
NMLアルバム番号:8.574647CD価格:1,900円(税込)
ジャン=リュック・タンゴーが指揮する、フォーレのあまり知られていない合唱曲と管弦楽作品のアルバム。 ヴィクトル・ユゴーの詩による「魔神たち」は合唱と管弦楽版を収録。「カリギュラ」はアレクサンドル・デュマ(父)の劇のためにフォーレが初めて手掛けた劇音楽で、冒頭の壮麗な金管のファンファーレに続き、ローマ宮廷の女性たちの生活を描いた牧歌的な音楽が続きます。最後は皇帝を眠りに誘う子守歌風の旋律で幕を閉じます。 「主題と変奏」の原曲はフォーレの大規模なピアノ曲。これをデジレ=エミール・アンゲルブレシュトが1955年に編曲したオーケストラ版を収録。アンゲルブレシュトは、それぞれの変奏曲の主要な旋律を異なる楽器で演奏させることで、作品の引き立たせています。 「マスクとベルガマスク」は19世紀後半に人気があったフェート・ガラント様式を反映した組曲で、フォーレは過去の自作曲を用いながら古風でノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847)
チャイコフスキー(1840-1893):
ヴァイオリン協奏曲集 [ギド・サンタナ、ティエリー・フィッシャー、サンパウロ交響楽団]MENDELSSOHN, Felix / TCHAIKOVSKY, P.I.: Violin Concertos (G. Sant'Anna, São Paulo Symphony, T. Fischer)
発売日:2025年03月14日
NMLアルバム番号:8.574659CD価格:1,900円(税込)
2005年、サンパウロ生まれのヴァイオリニスト、ギド・サンタナ。2018年にユーディ・メニューイン国際コンクールに参加、聴衆賞と室内楽賞を受賞した後、2022年、フリッツ・クライスラー国際ヴァイオリン・コンクールで南米出身の奏者として初の優勝を果たしました。現在は、クロンベルク・アカデミーで学びつつ、ブラジル、ヨーロッパ、韓国ほか世界各国の主要オーケストラと共演しています。 このアルバムでは、2020年からサンパウロ交響楽団の音楽監督兼首席指揮者を務めるティエリー・フィッシャーとともに、メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏。名曲中の名曲とも言える王道レパートリーに向き合い、1874年製ジャン=バティスト・ヴィヨームのヴァイオリンを操り、張りのある美しい音色と豊な感性に支えられた演奏を披露します。
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トリゴス(1965-):
〈ギター作品集 第1集〉
スペインのフォリアによる12の変奏曲とフーガ
リチェルカーレ・デ・カマラ VII
パルティータ [ディーター・ヘニングス、ポール・ヴァイアンクール]TRIGOS, J.: Guitar Works, Vol. 1 - 12 Variations and Fugue on the Folia de España / Ricercare de Cámara VII / Partita (D. Hennings, Paul Vaillancourt)
発売日:2025年03月14日
NMLアルバム番号:8.574664CD価格:1,900円(税込)
メキシコ系アメリカ人の作曲家フアン・トリゴスは「abstract folklore=抽象的フォークロア」という概念に基づき曲を書いています。これは、さまざまな文学的要素、および音楽的伝統を作曲に採り入れる手法を用いたもので、本アルバムでも、その一端を聴くことができます。 大規模な「スペインのフォリアによる12の変奏曲とフーガ」はおなじみのフォリアの主題がシンコペーションのリズムと融合、時代を超えた幽玄な世界を作り上げています。バロック期の作品を思わせる古典的な佇まいと壮大な対位法に彩られた終曲のフーガが聴きどころ。「リチェルカーレ・デ・カマラ VII」はギターとパーカッションが競い合い、技巧的な旋律を奏でる作品。「パルティータ」も一種の変奏曲で、こちらも舞曲を想起させながらも現代的な響きが楽しめます。 ディーター・ヘニングスはバロックから現代まで幅広いレパートリーを持つ奏者。現在はケンタッキー大学の音楽教授を務めるとともに、UKインターナショナル・ギターシリーズの企画運営も行っています。
収録作曲家:
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発売日:2025年02月28日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,530円(税込)
- 今回の録音において、私はテオルボ版の編曲に関して自身なりの解答を見出すことができたと考えている。本演奏を通じて、皆様に共感を抱いていただければ幸甚に思います。 … 今村泰典 日本語解説より 大バッハのリュート作品全集(8.573936)で高い評価を受けた今村泰典が、名作「無伴奏チェロ組曲」に取り組みます。今村はこの組曲を演奏するにあたり、リュート属の中で音域がチェロに非常に近いテオルボで演奏することを選択。チェロの旋律に対する通奏低音のバスを補完することが、バロックのスタイルに最も忠実であると考え、曲によっては新たな装飾を付け加えるなど、豊かな演奏経験に裏打ちされた解釈を披露しています。 ※国内仕様盤には今村泰典氏による日本語解説が付属いたします。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ミサ曲全集 第4集〉
ミサ曲 ハ長調 「ドミニクス」 K.66
ミサ・ブレヴィス ト長調 K.140
ミサ・ブレヴィス へ長調 K.192 [クリストフ・ポッペン、ケルン室内管弦楽団、ケルン大聖堂声楽アンサンブル]MOZART, W.A.: Masses (Complete), Vol. 4 - K. 66, 140, 192 (Cologne Cathedral Vocal Ensemble, Cologne Chamber Orchestra, Poppen)
発売日:2025年02月28日
NMLアルバム番号:8.574637CD価格:1,900円(税込)
クリストフ・ポッペンが指揮するケルン室内管弦楽団によるNAXOSのモーツァルトのミサ曲全集シリーズ。この第4集では、合唱団がこれまでのケルン西ドイツ放送合唱団から1996年に設立されたケルン大聖堂声楽アンサンブルに替わりました。アルバムにはモーツァルトが10代で作曲した3曲を収録。 1773年に作曲されたと推定されるK.140は一度は偽作とされたものの、最新の研究では真作とされており、6/8拍子で書かれたグローリアによって、パストラル(田園風)・ミサの別名を持つことで知られています。 K.66は1769年の作品。モーツァルトの幼馴染が新任司祭に任命された際に演奏された荘厳ミサで、大規模なオーケストレーションと劇的な進行が特徴。オペラ的な要素も随所に見られ、和声や対位法の深みも際立ちます。 1774年の K.192は、ヨーゼフ・ハイドンやミヒャエル・ハイドンの影響が垣間見えるとともに巧みな対位法も際立っています。簡潔な書法ながらも豊かな表現が特徴です。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ・ソナタ 第1番・第2番
交響詩「死の島」(ピアノ編) [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Piano Sonatas Nos. 1 and 2 / The Isle of the Dead (arr. G. Kirkor and B. Giltburg for piano) (Giltburg)
発売日:2025年02月14日
NMLアルバム番号:8.574601CD価格:1,900円(税込)
ギルトブルグ得意のラフマニノフ、
ソナタ2曲に加え「死の島」ピアノ版にも注目!ギルトブルグが弾くラフマニノフはこれまでにも高く評価されており、ピアノ協奏曲第1番と第4番のアルバム(8.574528)は、BBCミュージックマガジンで「個性的で繊細、技術的に素晴らしい」と評されました。 このアルバムに収録されているピアノ・ソナタ第1番は、知名度と演奏頻度こそ第2番に譲るものの、シンフォニックなスケールと素晴らしいドラマ性を持つ優れた作品です。傑作として名高く、演奏機会の多い第2番では改訂版を使用。引き締まった造形、豊かな感情表現、ダイナミックなピアニズムが聴かれます。 交響詩『死の島』は、マックス・クリンガーの「死の島(ベックリンの絵画による)」にインスパイアされた陰鬱な管弦楽曲。不規則な5/8拍子と「怒りの日」(Dies Irae)のモチーフが用いられ、不安にうねる波と舟の漕ぎ手の動きが描写されています。この録音では、ゲオルギー・キルコールが1957年に行ったピアノ編曲版をもとに、ギルトブルグ自身が大幅に改訂した版を使用。彼は、オリジナルの管弦楽版の複雑な構造をピアノで忠実に再現しようと試み、演奏しやすさを犠牲にしながらも原作の忠実な再現を目指しました。 ブックレットにはギルトブルグ自身による作品の詳細な解説(英語)が記載されています。収録作曲家:
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ミニョーネ(1897-1986):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)、ルーカス・トマジーニョ(ピアノ)、]MIGNONE, F.: Violin Sonatas (Complete) (E. Baldini, Thomazinho)
発売日:2025年01月31日
NMLアルバム番号:8.574595CD価格:1,900円(税込)
フランシスコ・ミニョーネは、20世紀ブラジル音楽界の中心的人物であり、ヴィラ=ロボスとともにブラジル音楽の発展に貢献しました。このアルバムには彼のヴァイオリン・ソナタ全曲を収録。番号を持たない初期の2つのソナタはフォーレやドビュッシーなどのフランス音楽の影響を受けており、美しく流麗な旋律に彩られた作品。以降、ミニョーネは40年以上、このジャンルに取り組むことはありませんでした。 1960年代に書かれた第1番から第3番の3つのソナタは世界初録音ですが、内容的にはブラジルで生まれたヴァイオリンとピアノのための最も重要な作品とも言うべきもの。第1および第2番のソナタは、調性や拍子のさまざまな形態を並置した断片的で実験的な性格を持っており、当時彼が取り組んでいた無調の響きも感じられます。第3番はブラジルのリズムやメロディの要素を活かした情熱的な作品です。 演奏はイタリア出身のヴァイオリニストバルディーニ。2005年からブラジルに居住し、サンパウロ交響楽団のコンサートマスターを務めるほか、指揮者としても活躍しています。
収録作曲家:
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ヴラニツキー(1756-1808):
〈管弦楽作品集 第8集〉
交響曲 変ホ長調「狩りの交響曲」 P31
交響曲 ニ長調 P17
交響曲 ハ短調「フランス共和国との和平に」 Op.31 [マレク・シュティレツ(指揮)、チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]WRANITZKY, P.: Orchestral Works, Vol. 8 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Štilec)
発売日:2025年01月31日
NMLアルバム番号:8.574616CD価格:1,900円(税込)
ヴラニツキーは、モラヴィアのノイライシュ(現チェコ)で生まれ、地元の修道院で音楽教育を受けました。ウィーン大学で神学を学びながら大学の音楽監督を務めた後、1783年にハイドンの雇用主の遠縁にあたるエステルハージ伯爵の音楽監督となり、フリーメイソンロッジ「希望の王冠」に加入しました。この時期には、作曲家ヨーゼフ・マルティン・クラウスやモーツァルトとの交流をもっています。1785年からはウィーンの主要な劇場で監督を務め、最初の舞台作品《オベロン、妖精の王》が成功を収めた他、ベートーヴェンの《交響曲第1番》の初演も指揮、宮廷でも皇后マリー・テレーズのお気に入りの作曲家として、彼女のために作品を提供するなど幅広く活動しました。 ヴラニツキーの交響曲は、45曲が現存しており、このアルバムには3曲が収録されています。「狩りの交響曲」はフェルディナンド3世(トスカーナ大公)の音楽コレクションに残る未出版の作品。荘重な序奏、ホルンを生かしたソナタ形式とロンド形式が融合した第1楽章、嵐を描写する第2楽章、短いメヌエットを経て狩猟の喜びを表現するロンドで締めくくられます。 「交響曲 ニ長調」も未出版の作品。付点リズムを特徴とする序奏、簡潔なモチーフが展開する第1楽章、哀愁漂うアンダンテと喜ばしいファンファーレを交えた第2楽章、リズムの妙技を楽しむメヌエット、明るいロンドで締めくくられます。 交響曲「フランス共和国との和平に」はフランス革命の勃発から和平交渉までを描いた4楽章構成。各楽章には革命の進捗を表す副題がつけられており、最後は和平交渉が成功、喜びのフィナーレで幕を閉じます。この作品は政治的理由で初演を禁じられたものの、宮廷で私的に演奏されました。ベートーヴェンの『英雄交響曲』を予見する作品です。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
ソナタ全集 第29集 [エマヌイル・イヴァノフ(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 29 (Emanuil Ivanov)
発売日:2025年01月31日
NMLアルバム番号:8.574633CD価格:1,900円(税込)
ドメニコ・スカルラッティの555曲の鍵盤ソナタは、ポルトガルのマリア・バルバラ王女のために書かれたと考えられます。このアルバムには16曲のソナタを収録。初期のものはイタリア風の様式に基づいており、ト長調ソナタ(K.103)は長調と短調を行き来する特徴があります。K.137やK.303のエキゾチックな装飾や刺激的な和声進行からは、スペインのフラメンコギターの影響も感じられます。 演奏するエマヌイル・イヴァノフはブルガリア出身。2019年、フェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノコンクールで優勝し国際的な注目を集めました。2023年には来日公演でスカルラッティを演奏、こちらも好評を博しています。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第64集〉
ロマンティックな幻想曲
交響的幻想曲他 [セルジオ・ガッロ(ピアノ)]LISZT, F.: Fantaisie romantique sur deux mélodies suisses / Fantaisie symphonique (Liszt Complete Piano Music, Vol. 64) (S. Gallo)
発売日:2025年01月10日
NMLアルバム番号:8.574565CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのリスト:ピアノ曲全集 第64集には巡礼の年第3年の異稿と1830年代の作品を収録。 冒頭の「2つのスイスの旋律によるロマンティックな幻想曲」は、リストとしては珍しく改訂されることのなかった作品。導入部では、アルプホルンの「牛の鳴き声」モチーフとスイス民謡のテーマが提示される他、巡礼の年第1年の「郷愁」の旋律も現れる大規模な曲です。 次の「神曲のパラリポムネス」は1839年の「ピアノのための交響的幻想曲」の初版。改訂を重ね、巡礼の年第2年 イタリアの「ダンテを読んで」に発展します。初版は対位法的エピソードが長く、コラールの主題も重要な役割を果たします。次の「アダージョ」にもこの曲の2番目のコラールの素材が用いられています。 巡礼の年第3年は1860年代から1877年頃までに書かれた曲集で、晩年に傾倒した宗教音楽からの影響や、不協和音、曖昧な調性感など若い頃の華麗なピアニズムはほとんど感じられません。この曲集からの5つの作品はどれも改訂を繰り返す過程のもの。2つのヴァージョンの「守護天使」は、現行ヴァージョンよりはかなり短く、リストは改訂を加えるごとに素材を増やしていったようです。この時期のリストが作品を仕上げる際の試行錯誤がうかがえます。 セルジオ・ガッロはブラジル出身の技巧派ピアニスト。ロマン派作品とブラジルの作品を得意としています。
収録作曲家:
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フォーレ(1845-1924):
組曲「ペレアスとメリザンド」
歌劇《プロメテ》より
劇音楽『シャイロック』他 [ジャン=リュック・タンゴー(指揮)、アイルランド国立交響楽団 他]FAURÉ, G.: Pelléas et Mélisande Suite / Prométhée (excerpts) / Shylock Suite / Songs (Rosique, Erraught, Dran, Ireland National Symphony, Tingaud)
発売日:2025年01月10日
NMLアルバム番号:8.574619CD価格:1,900円(税込)
このアルバムにはフォーレの舞台音楽とオーケストラ伴奏の歌曲が収録されています。メーテルリンクの戯曲を素材とした『ペレアスとメリザンド』はドビュッシーが同名の歌劇を書いたことでも知られる作品。ここではよく知られる「シシリエンヌ」を含む組曲に加え、歌を伴う「メリザンドの歌」をケクランによるオーケストラ編で聴くことができます。 『シャイロック』はシェイクスピアの「ヴェニスの商人」がテーマですが、悪徳商人シャイロックを主人公とするのではなく、ポーシャとバサーニオの愛と友人アントーニオの試練と物語が描かれており、フォーレの素晴らしいオーケストレーションによる緻密な音楽が楽しめます。『プロメテ』ではワーグナー的な濃密な音楽が展開されています。またフォーレは生涯100曲以上の歌曲を書き残しましたが、ほとんどはピアノ伴奏で、オーケストレーションが施されたのは数曲だけ。なかでも美しい愛の歌「イスファハーンのばら」の美しさが印象に残ります。 フランス物のスペシャリスト、ジャン=リュック・タンゴーがすっきりとした響きで全体をまとめています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第6集〉
4つの二重唱曲 Op.28
8つのリートと歌 Op.58
9つの歌 Op.69
5つの歌 Op.72 [エスター・ヴァレンティン=フィーグト(メゾ・ソプラノ)、コンスタンティン・インゲンパス(バリトン)、ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 6 (Valentin-Fieguth, Ingenpaß, Eisenlohr)
発売日:2024年12月06日
NMLアルバム番号:8.574561CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのブラームス歌曲全集シリーズ。第6集には4曲の二重唱曲と、円熟期の独唱曲が収録されています。 ブラームスは、独唱曲だけでなく二重唱曲においても深い表現力を示しており、作曲家20代後半に書かれたOp.28では、人間関係の複雑さ、愛の喜びと苦しみ、そして人生の深遠な問いが表現されています。Op.69の「9つの歌」は詩の世界観を音楽で豊かに表現しており、文学作品との深い関わりが感じられるもの。Op.58もさまざまな表情を見せる曲集で「セレナード」ではイタリア的な軽やかさも感じられます。Op.72はより個人的で内省的な内容を持ち全曲にわたり「人生の儚さ」が描かれています。 ケルン音楽舞踊大学でマリオ・ホフとウルリッヒ・アイゼンロールに師事し2022年からはバイエルン放送合唱団のメンバーとして活動するエスター・ヴァレンティン=フィーグトと、このシリーズで民謡曲集(8.574345、8.574346)を歌ったコンスタンティン・インゲンパスの演奏です。
収録作曲家:
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マルシュナー(1795-1861):
〈ピアノ三重奏曲集 第1集〉
ピアノ三重奏曲 第1番 イ短調 Op.29
ピアノ三重奏曲 第7番 ヘ長調 Op.167 [グールド・ピアノ・トリオ]MARSCHNER, H.A.: Piano Trios, Vol. 1 - Nos. 1 and 7 (Gould Piano Trio)
発売日:2024年12月06日
NMLアルバム番号:8.574612CD価格:1,900円(税込)
ハインリヒ・マルシュナーは、ウェーバーとワーグナーの間の世代におけるドイツ・ロマン派オペラの代表的な作曲家として知られていますが、その優れた室内楽作品はしばしば見過ごされがちです。とりわけ彼はピアノ三重奏曲を愛し、生涯で7曲を作曲。友人であったシューマン夫妻からも高く賞賛されています。 このシリーズ第1集には初期の第1番と円熟期の第7番を収録。抒情的でコントラストに富んだ第1番は軽快なリズムと清々しい旋律が特徴。第7番はより洗練されたスタイルで、エネルギッシュで力強いテーマと、内省的なセクションが交互に現れる中、3つの楽器が巧みに対話を繰り広げます。 古典派から現代まで幅広いレパートリーを持つグールド・ピアノ・トリオの演奏で。
収録作曲家:
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マルトゥッチ(1856-1909):
〈ピアノ作品集〉
カプリッチョとセレナーデ
6つの小品他 [マッテオ・ジェネラーニ(ピアノ)]MARTUCCI, G.: Piano Works - 6 Pezzi / Capriccio e Serenata / Minuetto e Tempo di Gavotta (Generani)
発売日:2024年12月06日
NMLアルバム番号:8.574628CD価格:1,900円(税込)
ジュゼッペ・マルトゥッチは、19世紀後半のイタリア器楽音楽の復興に尽力した作曲家です。彼の管弦楽作品はマーラーやトスカニーニから高く評価され、特にピアノ協奏曲は多くのファンを魅了しました。 しかし、彼のピアノ作品は、アルフレード・カゼッラから「サロン風である」と厳しく批判されたことも影響し、これまであまり演奏されることはありませんでした。このアルバムには、ショパンやメンデルスゾーンの影響を受けたマズルカや夜想曲、スカルラッティを思わせる「やさしいソナタ」、古典的な形式にロマン派の語法を採り入れた「メヌエットとテンポ・ディ・ガヴォット」、各々の曲にフランス語のタイトルが付けられた「6つの小品」、リストを思わせる「タランテッラ」など、世界初録音を含む作品が収録されており、どの曲も優れたピアニストでもあったマルトゥッチならではの優雅な旋律と華やかな技巧に彩られています。 イタリアのピアニスト、マッテオ・ジェネラーニは、ジュゼッペ・マルトゥッチの研究者であり、彼のピアノ作品の演奏、録音、普及に尽力しています。
収録作曲家:
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サントロ(1919-1989):
〈ピアノ・ソナタ全集〉
ピアノ・ソナタ 1942、第1番-第5番 [アレッサンドロ・サントロ(ピアノ)]SANTORO, C.: Piano Sonatas (Complete) (A. Santoro)
発売日:2024年11月22日
NMLアルバム番号:8.574486CD価格:1,900円(税込)
ブラジル外務省主導のプロジェクト「Brasil em Concerto」は、19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲のブラジル音楽を、ブラジルのオーケストラが演奏・録音する企画です。今後は室内楽と声楽の録音も追加される予定で、多くの作品が世界初録音となります。このアルバムは、14曲の交響曲を遺したクラウジオ・サントロのピアノ・ソナタ全曲を収録した1枚です。 サントロが46年かけて作曲した6つのピアノ・ソナタは、彼の音楽的進化を記録するもの。20代前半の作品である「ソナタ 1942」は、初期の抒情的な作風によるものですが、1945年の第1番からは12音技法の使用が始まり、やがてブラジル民族主義へと発展します。第4番では、ボサノバのリズムを予感させるフレーズも登場し、晩年の第5番は彼が数十年にわたって使用してきたさまざまな表現法を総合したものです。これは初のサントロのピアノ・ソナタ全曲録音で、演奏者アレッサンドロ・サントロは作曲者の息子です。 リオデジャネイロ生まれのアレッサンドロ・サントロは、チャイコフスキー音楽院でピアノを学び、その後ハーグ王立音楽院でチェンバロの修士号を取得、同音楽院の教授に就任しました。現在はサンパウロ州立音楽学校(EMESP)でチェンバロと通奏低音の教授を務めています。また、ラ・プティット・バンドや18世紀オーケストラのメンバーとしてヨーロッパ各地で演奏し、デン・ハーグ・バロック・オーケストラの創設者でもあります。1989年以来、彼は父の作品の編集と出版、およびヴァーチャル・アーカイブの管理を行っています。
収録作曲家:
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エーリヒ・J・ヴォルフ(1874-1913):
〈歌曲全集 第3集〉 [ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)、クラウス・ジモン(ピアノ)]WOLFF, E.J.: Songs (Complete), Vol. 3 (H.C. Begemann, K. Simon)
発売日:2024年11月22日
NMLアルバム番号:8.574558CD価格:1,900円(税込)
エーリヒ・ジャック・ヴォルフはウィーンで生まれたユダヤ人作曲家で、シェーンベルクやツェムリンスキーと親交を結びました。彼は38歳の若さで亡くなるまでに、少なくとも168曲の歌曲を作曲し、全て存命中に発表されて高く評価されましたが、現在では演奏の機会はほとんどありません。 そこでNAXOSが全曲録音をスタート。この第3集は、1909年の作品19の歌曲集で始まります。老境に達した男性が手の届かない若い女性に恋をするテーマが描かれ、春と若さを象徴する明るい調性が多く使用されており、ヴォルフの後期ロマン主義的な作風を反映しています。 また、リヒャルト・デーメルの詩による「Drum sollst du dulden, Mensch この理由から、おお、人よ」はヴォルフが書いたバリトンのための唯一の歌曲。他にはフリードリヒ・ニーチェやテオドール・シュトルムの詩を基にした作品も含まれています。特にエヴァースの詩を用いた「Steinklopfer 石を砕く人」では、労働者階級の苦しみが繊細に描かれ、音楽的にも強い印象を残します。 生前、最後に出版されたヤコブゼンの詩を用いた歌曲集では印象派風の音楽が聴かれ、ペルシャの詩人ハーフィスの詩をダウマーがドイツ語に翻訳したものを基にした14曲からなる歌曲集である作品30では、東洋的な音楽表現も試みられています。これら、ヴォルフの作品は人間の感情の深淵を探求し、音楽的にも詩的にも非常に多様で奥深いものです。 本作では、ハンス・クリストフ・ベーゲマンが巧みな歌唱を披露し、ブックレットに詳細な解説(ドイツ語・英語)を寄せるクラウス・ジモンが見事な伴奏を付けています。
収録作曲家:
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オーベール(1782-1871):
〈序曲集 第7集〉
青銅の馬/妖精たちの湖
マルコ・スパダ/ジェニー・ベル [ダリオ・サルヴィ(指揮)、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 7 - Le cheval de bronze /Le lac des fées / Marco Spada / Jenny Bell (Janáček Philharmonic Ostrava, Salvi)
発売日:2024年11月22日
NMLアルバム番号:8.574597CD価格:1,900円(税込)
かつてはロッシーニやスッペ作品と肩を並べるほどの人気を誇ったオーベールの歌劇。かのチャイコフスキーも高く評価したと伝えられますが、現在では一部を除きほとんど上演されることがありません。 そんなオーベールの序曲シリーズ、この第7集に収録されているのは《青銅の馬》を中心とした4作品の管弦楽曲。《青銅の馬》は魔法の世界の神秘的な力が表現されており、1857年のオペラ・バレエ版に挿入されたバレエ音楽では、エキゾチックな中国趣味を味わえます。詩的で優雅な《妖精の湖》はドイツで高く評価され、ワーグナーにも影響を与えました。彼はパリでこの作品を観ています。 《マルコ・スパダ》は、完成度が高く、最後まで緊張感を湛えたヴェルディを思わせる作品です。《ジェニー・ベル》の序曲が続き、最後に置かれているのはエンゲルベルト・フンパーディンクが編曲した世界初録音となる《青銅の馬》の序曲です。オーケストレーションの違いをお楽しみください。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
〈ピアノ作品集 第13集〉
前奏曲とフーガ
メヌエット・カプリチオーソ
5部からなるピアノ練習曲集(初版) 他 [ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)]BUSONI, F.: Piano Music, Vol. 13 (Harden)
発売日:2024年11月22日
NMLアルバム番号:8.574613CD価格:1,900円(税込)
2000年に録音が開始された、ヴォルフ・ハーデンによるフェルッチョ・ブゾーニのピアノ作品集最終巻であるこのアルバムには、初期と晩年という両端の作品を収録しています。初期の小品にはブゾーニが12歳の時に作曲した「前奏曲とフーガ」や、同じく10代の「メヌエット・カプリチオーソ」の他、バッハやベートーヴェンの作品を編曲したものが含まれており、原曲を尊重しつつその作りを分析して、魅力をさらに引き立てる絶妙なアレンジが楽しめます。 晩年の「5部からなるピアノ練習曲集」からの抜粋には、自身が初期に作曲した作品の編曲や他の作曲家の音楽が取り入れられており、彼のピアノ演奏におけるテクニックの粋が表現されたもので、このシリーズの締めくくりとしてふさわしい内容と言えるでしょう。 ヴォルフ・ハーデンの演奏は「ブゾーニ作品における現在の明確な基準」として高く評価されています。
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リスト・フェイヴァリッツ [ゴラン・フィリペツ(ピアノ)]
LISZT, F.: Piano Favourites (Filipec)
発売日:2024年11月08日
NMLアルバム番号:8.574588CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,200円(税込)
現代屈指のリスト弾きフィリペツがファン待望の名曲集をリリース。
超絶技巧が唸り、詩的センスが輝く「フィリペツ版」での演奏多数!ゴラン・フィリペツはリスト作品の研究と演奏で特に名高いヴィルトゥオーゾタイプのピアニスト。ジュネーヴ・フランツ・リスト協会の共同創設者で会長を務め、『リスト:パガニーニ練習曲』(国内仕様盤 NYCX-10139/輸入盤 8.573458)と『リスト:ハンガリー幻想曲』(NYCX-10188 国内仕様盤/8.573866 輸入盤)の録音はブダペスト・リスト協会のグラン・プリを受賞しました。 このアルバムは彼の「お気に入り」を集めた1枚。フィリペツは往時の名ピアニストたちが即興やトランスクリプション(編曲、アレンジ)を重視していたことに基づき、楽譜通りの演奏にこだわらず「創造的精神に基づく自由なアレンジ」を加えて弾くことで作品に生命を吹き込むことをモットーにしていますが、もともと演奏難度の高いこれらの作品においても華麗なパッセージが一層引き立つように様々なアレンジを加え、作品の新たな魅力を引き出しています。アルバムの最後に置かれた「ラ・カンパネッラ」では2つの版を組み合わせ、自由な装飾を施したアレンジが聴き圧巻です。 リスト・ファン、ピアノ音楽ファン注目の一品です。 ※国内仕様盤にはゴラン・フィリペツによる原盤解説の日本語訳が付属いたします。収録作曲家:
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レスピーギ(1879-1936):
〈管弦楽伴奏歌曲集〉
子守歌/日没/3つの歌曲他 [アレッサンドラ・ヴィセンティン(コントラルト)、サルヴァトーレ・ディ・ヴィットリオ(指揮)、ニューヨーク室内管弦楽団]RESPIGHI, O.: 3 Liriche / Berceuse / Lamento d'Arianna / Il tramonto / Aretusa (A. Visentin, Chamber Orchestra of New York, Di Vittorio)
発売日:2024年11月08日
NMLアルバム番号:8.574160CD価格:1,900円(税込)
レスピーギによる声楽とオーケストラのための作品集。 モンテヴェルディの失われたオペラ《アリアンナ》の一部として伝わる「アリアンナの嘆き」にレスピーギがオーケストレーションを施したものは、レスピーギの評価を高めました。「子守歌」は1902年に作曲された弦楽器のための小品。ワーグナーを思わせる「日没」と「アレトゥーザ」は、いずれもイングランドの詩人シェリーの詩に基づいており、『ローマの泉』の前兆ともいえるドラマティックな雰囲気を持っています。 『3つの歌曲』は、もともとメゾソプラノとピアノのために別々に作曲された3つの歌曲をまとめたもので、レスピーギ自身がオーケストレーションを行うも未完となっていた曲集。「霧」と「雨」は、パヴァロッティの歌唱でも知られています。レスピーギの作品カタログ編纂者がこの曲集を発見し、作品リスト出版後に新たにP.99aと附番し追加。作曲家でもあるサルヴァトーレ・ディ・ヴィットリオは、レスピーギの姪にあたる人物の個人的な依頼を受けて、2013年に出版された批判校訂版のためにオーケストレーションを完成させました。 アレッサンドラ・ヴィセンティンは、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院とクラウディオ・アバド音楽院で学んだコントラルト。これまでにミラノのスカラ座、ニューヨークのカーネギーホール、ランス歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ラヴェンナ音楽祭などに出演しており、リッカルド・ムーティ、ズービン・メータ、リッカルド・シャイーなど、多くの名指揮者と共演、その魅力的な声が高く評価されています。
収録作曲家:
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リエーティ(1898-1994):
ピアノ協奏曲 第1番-第3番
2台のピアノのための協奏曲 [アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ) 他、ジュゼッペ・グラツィオーリ(指揮)、ミラノ交響楽団]RIETI, V.: Piano Concertos Nos. 1-3 / Concerto for 2 Pianos (Marangoni, Sciortino, Orchestra Sinfonica di Milano, Grazioli)
発売日:2024年11月08日
NMLアルバム番号:8.574505CD価格:1,900円(税込)
ヴィットーリオ・リエーティはイタリア移民の第3世代としてエジプトで生まれ、第一次世界大戦後にイタリアに移住し、レスピーギやカゼッラに作曲を学びました。1925年にはパリで更なる研鑽を積み、バランシンのためにバレエ曲を作曲、その後は1940年にアメリカに移住し、1944年に市民権を取得します。以降、アメリカとヨーロッパを行き来しながら、管弦楽曲、室内楽、映画音楽など多様なジャンルの作品を書き上げました。 このアルバムには彼の全ピアノ協奏曲を収録。ピアノ協奏曲第1番は、1920年代のパリで書かれ、プーランクに捧げられました。曲の明るい雰囲気はリエティ自身の結婚と息子ファビオの誕生の喜びが反映されています。第2番は、もともとワンダ・ランドフスカのためのチェンバロ協奏曲として作曲されましたが、後にピアノ協奏曲として改作されました。第3番のピアノ協奏曲は、深い感情を込めた緩徐楽章が特徴的で、ここでは改作される前の初稿版が演奏されています。一方、2台のピアノとオーケストラのための協奏曲は、映画音楽を思わせるテーマを取り入れた溢れるような活力に満ちた作品です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈チェロとピアノの作品全集 第2集〉
チェロ・ソナタ 第3番-第5番他 [ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)、ニコラス・リンマー(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Cello and Piano Works (Complete), Vol. 2 - Cello Sonatas Nos. 3, 4 and 5 / Variations, WoO 45 (Schwabe, Rimmer)
発売日:2024年11月08日
NMLアルバム番号:8.574530CD価格:1,900円(税込)
フォイアマン、ロストロポーヴィチ、フルニエといった名手の名を冠した3つの国際チェロ・コンクールで受賞経験を持つガブリエル・シュヴァーベによる、ベートーヴェンのチェロ作品全曲録音の第2集です。このアルバムには、チェロ・ソナタ第1番と第2番の完成から10年を経て、1808年に再びこのジャンルに取り組んだベートーヴェンの充実した作風が見てとれる第3番のチェロ・ソナタと、1815年に相次いで書かれた第4番および第5番が収録されています。 第3番を作曲していた時期は、交響曲第5番および第6番と同じ頃で、輝かしい旋律と技巧に彩られた傑作です。第4番と第5番は短いながらも凝縮された作品で、とりわけ第5番にはバッハに倣ったフーガが取り入れられているのが特徴です。ヘンデルの「見よ、勇者は帰る」の主題による変奏曲は、チェロよりもピアノに主眼が置かれた作品で、「エロイカ変奏曲」を思わせるようなベートーヴェンらしい緻密な構成による変奏が繰り広げられています。
収録作曲家:
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フォーレ(1845-1924):
ヴァイオリン協奏曲(未完)より
歌劇《ペネロープ》 前奏曲
エレジー/ロマンス/ドリー組曲他 [ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)他、ジャン=リュック・タンゴー(指揮)、アイルランド国立交響楽団]FAURÉ, G.: Violin Concerto / Pénélope: Prélude / Berceuse / Élégie (C. Ryan, Fouchenneret, M. Johnson, Ireland National Symphony, Tingaud)
発売日:2024年11月08日
NMLアルバム番号:8.574587CD価格:1,900円(税込)
フォーレの隠れた名作で、唯一の歌劇《ペネロープ》からの前奏曲と、未完となったヴァイオリン協奏曲に加え、彼のピアノ曲や器楽曲を、他の作曲家たちがオーケストラ版に編曲した作品を収録した1枚。 1878年から79年にかけて書かれたヴァイオリン協奏曲は、第1楽章と第2楽章が完成したものの、現存するのは第1楽章のみ。この第1楽章の素材は弦楽四重奏曲の元になり、失われた第2楽章は後年「アンダンテ」作品75として改作されました。このアルバムではフランスの人気ヴァイオリニスト、ピエール・フシュヌレがソリストとして演奏。伸びやかな美音を生かし、フォーレならではの美しい旋律を歌わせています。 他には子守歌やエレジーなどの人気作と、ピアノ・デュオの名作「ドリー組曲」のオーケストラ版も収録。
収録作曲家:
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ウクライナのクリスマス [ソロミヤ・イヴァヒフ(ヴァイオリン)、セルヒー・ホロヴェツ(指揮)、リヴィウ国立フィルハーモニー交響楽団]
Ukrainian Christmas Carols (arr. B. Kryvopust for violin and orchestra) (Ivakhiv, Lviv National Philharmonic Symphony, Khorovets)
発売日:2024年11月08日
NMLアルバム番号:8.574677CD価格:1,900円(税込)
ウクライナには長く活気に満ちたクリスマスキャロルの伝統があり、そのメロディーと意味は、今、これまで以上に国民の心の中で重要な位置を占めています。キャロルの多くは、さまざまなテーマを持っていますが、どれも天上と地上の美しさと、救世主の到来への感謝という共通の想いで結びついています。このアルバムでは、ウクライナの作曲家ボーダン・クリヴォプストが伝統のキャロルに華やかなアレンジを加え、ヴァイオリニスト、イヴァヒフが演奏。旋律の美しさを引き立てるとともに、祝祭ムードを盛り上げます。 アルバムにはクリヴォプスト自身の「幻想曲」と、誰もが知っている「きよしこの夜」も収録されています。
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東ドイツのフルート協奏曲集
コーハン、ネーター、マトゥス [クラウディア・シュタイン、デイヴィッド・ロバート・コールマン(指揮)、フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団]Flute Concertos (East German) - KOCHAN, G. / NÄTHER, G. / MATTHUS, S. (Claudia Stein, Frankfurt Brandenburg State Orchestra, D.R. Coleman)
発売日:2024年10月25日
NMLアルバム番号:8.574537CD価格:1,900円(税込)
ドレスデン育ちのフルート奏者クラウディア・シュタインが自身のルーツに関わる作品を紹介する1枚。シュタインは23歳の時にバレンボイムからベルリン・シュターツカペレの首席奏者にスカウトされた名手で、ここでは東ドイツの時代を経験した作曲家によるフルート協奏曲を収録しています。 ギュンター・コーハンのコンチェルティーノは新古典主義の影響を受けつつも、現代的な和声を用いたユニークな作品。比較的シンプルなソナタ形式の第1楽章から始まり、表情豊かなアンダンティーノと活発なヴィヴァーチェで締めくくられます。 ギスベルト・ネーターの協奏曲はシュタインのために書かれた作品で、古典派の作曲家ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツの影響を受けつつも、現代的な内容と表現が特徴です。音楽全体はフルートが支配し、軽やかなパッセージを伴う動きのある第1楽章や静かなアンダンテなど、変化に富んだ構成を持っています。 ジークフリート・マトゥスの作品は、5楽章構成。セリエル要素を用いた音楽で、ソリストとオーケストラの変化する関係を描写しています。
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ラター(1945-):
ブラス・アット・クリスマス
L. ヴェルトメン編 [ブラック・ダイク・バンド、ニコラス・チャイルズ(指揮)シェフィールド・フィルハーモニー合唱団、]RUTTER, J.: Brass at Christmas (Sheffield Philharmonic Chorus, Black Dyke Band, Battiwalla, N. Childs)
発売日:2024年10月25日
NMLアルバム番号:8.574564CD
通常価格:1,900円→ 特価!:990円(税込)美しい旋律と豊かなハーモニーが広く愛されている英国の作曲家ジョン・ラターのキャロルを、1855年からの長い歴史を持ち、世界で最も成功したブラスバンドの一つ、ブラック・ダイク・バンドが演奏。このアルバムでは、ラターの名クリスマスキャロルをブラスバンド用に新しくアレンジ。それぞれ異なる歴史や背景を持ち、合唱やオーケストラで繰り返し演奏されてた作品に新しい生命が吹き込まれています。 アルバムは輝かしい「手を打ち鳴らせ」で始まり、伝承曲「クリスマスおめでとう(We Wish You a Merry Christmas)」の見事なアレンジで締めくくられます。クリスマスを彩る華やかな1枚です。
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ホルンの黄金時代
2つのホルンのための協奏曲集
- ヴィット、ホフマイスター、L. モーツァルト、ポコルニー [ヤチェク・ムズィク、ダニエル・ケルデレヴィチ、ジョアン・ファレッタ(指揮)、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団]Concertos for 2 Horns - HOFFMEISTER, F.A. / MOZART, L. / POKORNÝ, F.X. / WITT, F. (The Golden Age of the Horn) (Muzyk, Kerdelewicz, Falletta)
発売日:2024年10月25日
NMLアルバム番号:8.574646CD価格:1,900円(税込)
狩猟時の信号用楽器を原点とするホルンは、18世紀になるとソロ楽器としての地位を確立し、ハイドンやモーツァルトをはじめとする数多くの作曲家たちがホルンのための作品を作曲、その中には2本以上のホルンのための作品も多く含まれます。このアルバムに収録されたホルン協奏曲は、いずれも当時のホルン奏者の技術的進歩と作曲技法の充実を示しています。 ベートーヴェンと同じ年に生まれたフリードリヒ・ヴィットの作品は、力強い第1楽章、優雅なロマンス、舞曲を思わせる終楽章で構成されており、ホフマイスターの作品は、親しみやすいテーマと技巧的な展開を特徴としています。レオポルト・モーツァルトの協奏曲では、ホルンと弦楽器が緊密に絡み合い、軽快なリズムと技巧的な要素が加わっています。ポコルニーのヘ長調の協奏曲は、2本のフルートがソロ・パートに彩りを加え、優雅なラルゲットが生き生きとした楽章に挟まれています。 バッファロー・フィルの首席ホルン奏者ヤチェク・ムズィクと副首席ホルン奏者ダニエル・ケルデレヴィチが巧みなソロを披露します。
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ハイドン(1732-1809):
〈後期交響曲集 第4集〉
交響曲 第102番-第104番 [アダム・フィッシャー(指揮)、デンマーク室内管弦楽団]HAYDN, J.: Late Symphonies, Vol. 4 - Nos. 102-104 (Danish Chamber Orchestra, A. Fischer)
発売日:2024年10月11日
NMLアルバム番号:8.574519CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
アダム・フィッシャー、ハイドン後期交響曲の再録音第4集!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャーが、デンマーク室内管弦楽団の 首席指揮者就任25年を記念してスタートさせたハイドンの後期交響曲の再録音シリーズ、「ロンドン・セット」の完結編となる第4集の登場です。今回の演奏も近年の歴史的アプローチから得た経験や情報を参考にしつつも、フィッシャーがオペラやオーケストラの演奏で積み重ねてきた様々な表現の手法を駆使して迫力と遊び心を存分に備えた個性的なもので、ハイドンの作品が演奏者に許容する懐の深さも感じさせるものとなっています。 第102番は1795年、ロンドンの国王劇場で第1回オペラコンサートのプログラム第2部の最初の曲目として初演されました。第2楽章では独奏チェロが活躍します。第103番は、第1楽章の冒頭と終結部にティンパニの長い連打があることから「太鼓連打」と呼ばれる作品。ハイドンはこのティンパニに変ホのロールを指定していますが、指揮者によっては独自のリズムと音を加える場合があります。アダム・フィッシャーもオーストリア・ハンガリー・ハイドン管との旧録音では楽譜通りの演奏でしたが、今回は工夫を凝らしており、シリーズを通してティンパニに重要な役割を持たせるフィッシャーの面目躍如といった溌剌とした演奏です。第104番はハイドンが2度目の凱旋訪問中にロンドンで作曲した彼の最も壮大な交響曲。第2楽章の中間部の荒々しい表現が「疾風怒濤」の時代を彷彿とさせる、ハイドンの交響曲の集大成といえる堂々たる作品です。 ※国内仕様盤には音楽評論家、大津聡氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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フォーレ(1845-1924):
バラード Op.19
幻想曲 Op.111
プーランク(1899-1963):
ピアノ協奏曲
オーバード [ロマン・デシャルム(ピアノ)、ミヒャエル・ハラース(指揮)、マルメ歌劇場管弦楽団]FAURÉ, G.: Ballade / Fantaisie / POULENC, F.: Piano Concerto / Aubade (Descharmes, Malmö Opera Orchestra, Halász)
発売日:2024年10月11日
NMLアルバム番号:8.574570CD価格:1,900円(税込)
フォーレとプーランク、フランスの二人の作曲家によるピアノとオーケストラの作品集。フォーレのバラードは優雅で控え目な雰囲気で始まるも、最後はリストを思わせる華やかなパッセージで曲を閉じます。幻想曲は円熟期の作品らしく、ピアノの動きは控え目ながらもフォーレ独自の和声進行が用いられた流麗な旋律を持っています。「オーバード」はピアノと18の楽器のために書かれた舞踏を伴う作品。神話のエピソードを元にしたシナリオをプーランク自身が作って作曲しました。ストラヴィンスキーの影響が垣間見えます。 2006年に開催されたダブリン国際ピアノコンクールの優勝者で、NAXOSにはサン=サーンスのピアノ協奏曲全集などの録音がある名手、ロマン・デシャルムが端正なピアニズムで作品の魅力を引き出しています。
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私が水の中で見たもの
21世紀のギター・デュオ作品集
イアンナネッリ/ブローウェル/アサド 他 [クロマ・デュオ]Guitar Duos (21st Century) - ASSAD, S. / BOGDANOVIĆ, D. / BROUWER, L. / IANNARELLI, S. / KAVANAGH, D. (What I Saw in the Water) (ChromaDuo)
発売日:2024年10月11日
NMLアルバム番号:8.574578CD価格:1,900円(税込)
クロマ・デュオは、世界有数のギター・デュオであり、著名な音楽家たちとの友情を通じてレパートリーを大きく広げてきました。このアルバムに収録されている5つの作品はすべて名ギタリストによって書かれており、4つはクロマ・デュオのための作品です。イアンナレッリの「フリーダ・カーロの7つの絵」は、カーロの情熱的な絵画からインスパイアされています。 ブローウェルはカナダの作家マーガレット・アトウッドから創作の刺激を受け、ボグダノヴィチはジャズを融合させたユニークな作品を提供しています。カヴァナーの作品は故郷の伝承からヒントを得ており、アサドの作品は、2016年にこの世を去った名ギタリスト、ローラン・ディアンスへのトリビュートとして、ブラジルとフランスの音楽要素を融合させて書かれています。
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ガーニー(1890-1937):
〈歌曲集 第2集〉
眠り/セヴァーンの牧草地/雪他 [マーカス・ファーンズワース(バリトン)、エリック・マッケロイ(ピアノ)]GURNEY, I.: Songs, Vol. 2 (English Song, Vol. 24) (M. Farnsworth, E. McElroy)
発売日:2024年10月11日
NMLアルバム番号:8.574599CD価格:1,900円(税込)
スタンフォードに学び、ハーバート・ハウエルズと親交の深かった作曲家アイヴァー・ガーニーは、第一次世界大戦の従軍体験を元にして書いた2つの詩集を始めとした多くの詩作で「偉大なる詩人」としても知られています。歌曲を書く時には、現代の詩人から伝承のバラッド、エリザベス朝やジャコビアン時代の詩人、さらには自作の詩まで幅広くテキストを選びました。このアルバムには、彼の代表作である「眠り」や「セヴァーンの牧草地」などが含まれているだけでなく、世界初録音の歌曲も14曲含まれています。 2009年ウィグモア・ホール/コーン財団国際声楽コンクールで第1位を獲得したマーカス・ファーンズワースの表現力豊かな歌唱でお楽しみください。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第63集〉
クリスマス・ツリー他 [ヴォイチェフ・ヴァレチェク(ピアノ)]LISZT, F.: Weihnachtsbaum (Christmas Tree) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 63) (Waleczek)
発売日:2024年09月27日
NMLアルバム番号:8.574380CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのリスト:ピアノ曲全集、第63集は、1876年の『クリスマス・ツリー』初稿を中心に晩年の小品を収録しています。 リストが孫娘ダニエラのために作曲した『クリスマス・ツリー』は、伝統的なキャロル、子供から見たクリスマス、大人の思い出の3つのグループに分かれています。現在一般的に演奏されているのは1882年の改訂版ですが、ここでは初稿を演奏しています。 悲しみのゴンドラ II「エレジー第3番」は、リストがリヒャルト・ワーグナーの死を予感して作曲した作品で、ここには1882年の初稿と1883年の改訂版を収録(その後の改訂版も存在します)。「子守歌」は弟子のために作曲されたシンプルな旋律の作品で、1958年に初めて出版されました。 エレジー第1番「墓の中の子守歌」は、リストが弟子のマリー・ムハノフに捧げた作品で1875年に発表されました。「ペテーフィの追悼に」は、ハンガリーの詩人シャーンドル・ペテーフィを題材にした作品です。「皇帝ヴィルヘルム!」は、リストが皇帝ヴィルヘルム1世との謁見後に作曲したと考えられる短い行進曲で、2003年まで出版されることはありませんでした。 『ハンガリーの歴史的肖像』第7曲「ミハーイ・モショニ」は、ハンガリー文化を讃えた晩年の曲集の中の1曲で、ミハーイ・モショニは作曲家。「諦め」はオルガン作品として知られていますが、ここではピアノ用に改訂された第2稿を収録。「コサックの歌」は、リストの友人ザモイスカ伯爵夫人の蔵書から発見された短く華やかな作品。1960年に初めて自筆譜が出版されました。 ポーランド出身でリスト作品を得意とするヴォイチェフ・ヴァレチェクの演奏です。
収録作曲家:
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ピアソラ(1921-1992):
〈ギター音楽集〉
タンゴ組曲、オブリビオン
天使の死、タンゴ・エチュード [ユーリ・リベルソン(ギター)]PIAZZOLLA, A.: Guitar Music - Tango-Études / 5 Pieces for Guitar / Tango Suite (Liberzon, Pakhomkin)
発売日:2024年09月27日
NMLアルバム番号:8.574457CD価格:1,900円(税込)
タンゴにクラシックやジャズの要素を融合させた「タンゴ・ヌエボ」を生み出したアストル・ピアソラの名曲をギターで演奏したアルバム。収録されているのは、ギター・デュオのアサド兄弟のために作曲された「タンゴ組曲」、ピアソラ初のギター曲「5つの小品」のほか、リベルソンによる「オブリビオン」の編曲、ブローウェルによる「天使の死」の編曲、バルエコによる「タンゴ・エチュード」です。 どの曲もギターの幅広い音域を生かした編曲が聴きどころ。アメリカ西海岸で意欲的な活動を繰り広げるユーリ・リベルゾンンによる演奏です。
収録作曲家:
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ヴラニツキー(1756-1808):
〈管弦楽作品集 第7集〉
交響曲 ニ長調「トルコ音楽風」
交響曲 ハ長調他 [マレク・シュティレツ(指揮)、チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]WRANITZKY, P.: Orchestral Works, Vol. 7 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Štilec)
発売日:2024年09月27日
NMLアルバム番号:8.574562CD価格:1,900円(税込)
モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキー。20歳の時にウィーンに移住し、ハイドンやモーツァルトと交流を深めウィーン音楽界における重要な作曲家になった彼は、皇帝フランツ2世の妻マリア・テレジアのお気に入りとなり、彼女からしばしば宮廷の祝典音楽や、舞台作品の作曲を依頼されました。同い年生まれのモーツァルトとも交友を深め、モーツァルトの死後は未亡人コンスタンツェが亡き夫の作品を出版するための手助けをしたことでも知られています。 このアルバムでは2曲の交響曲と、歌劇からの序曲、シンフォニアを収録。どれも彼の巧みな管弦楽法が発揮されており、なかでも「交響曲ニ長調」の最終楽章には、トライアングル、シンバル、トルコ式のドラムを採り入れたことで、当時流行していた「トルコ音楽」風の響きが存分に味わえます。
収録作曲家:
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サントロ(1919-1989):
〈交響曲全集 第4集〉
交響曲 第4番・第6番他 [ニール・トムソン(指揮)、ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団 他]SANTORO, C.: Symphonies (Complete), Vol. 4 - Nos. 4 and 6 (Bittencourt, E. Baldini, Goiânia Symphony Choir, Goiás Philharmonic, N. Thomson)
発売日:2024年09月27日
NMLアルバム番号:8.574572CD価格:1,900円(税込)
ブラジルを代表するシンフォニストであるクラウジオ・サントロの交響曲全集。この第4集には1950年代の4作品が収録されています。 「愛と平和の歌」はサントロがセリエリズムから民族主義へ移行を試みていた時期の作品。交響曲第4番は彼の作品の中で人気あるものの一つ。ソ連で出版・録音され、ハチャトゥリアンやカバレフスキーが熱烈に支持しました。 交響曲第6番は、緩徐楽章とスケルツォを速い楽章がはさむ4楽章形式の古典的な形式にモダンな音楽を盛り込んだ作品。サントロはまた、いくつかの協奏的作品も作曲しており、1951年のサクソフォンのための「協奏的ショーロ」では彼特有のノリのよいリズムと、巧みなオーケストレーションが映えています。 1959年から1960年にかけて作曲された《ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲》は1980年に改訂、彼自身の指揮で初演。この幻想曲は切れ目のない2つの部分からなり、抒情的な前半部と技巧的な後半部で構成されています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈チェロとピアノの作品全集 第1集〉
チェロ・ソナタ 第1番、第2番
モーツァルトの《魔笛》による変奏曲 [ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)、ニコラス・リンマー(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Cello and Piano Works (Complete), Vol. 1 - Cello Sonatas Nos. 1, 2 / Variations, Op. 66, WoO 46 (Schwabe, Rimmer)
発売日:2024年09月13日
NMLアルバム番号:8.574529CD価格:1,900円(税込)
フォイアマン、ロストロポーヴィチ、フルニエ、名手の名を冠した3つの国際チェロ・コンクールで受賞経験を持つガブリエル・シュヴァーベによるベートーヴェンのチェロ作品全曲録音の第1集。 このアルバムでは、20代半ばのベートーヴェンがデュポール兄弟と初演、フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈したソナタ第1番、第2番と、モーツァルトの歌劇《魔笛》のアリアに基づく2作の変奏曲を収録。1695年製のジュゼッペ・グァルネリのチェロを駆使して、共演のイギリスのピアニスト、ニコラス・リマーとともに、若々しく情感豊かな表現で聴かせます。
収録作曲家:
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サマラス(1861-1917):
歌劇《ティグラ》
エピニケイア
キタッラータ [バイロン・フィデツィス(指揮)、ソフィア・アマデウス管弦楽団 他]SAMARAS, S.: Tigra / Epinikeia / Chitarrata (Safiropoulou, Papalexiou, Vlachopoulou, Tsambali, Amadeus Orchestra, Pazardzhik Symphony, Fidetzis)
発売日:2024年08月23日
NMLアルバム番号:8.574358CD価格:1,900円(税込)
オリンピック賛歌の作曲家サマラスによる軽妙なイタリア語オペラが復活。 歌劇《ティグラ》はイタリア語のテキストによる1幕ものの作品で、当CDでの演奏時間は56分余り。中世のヴェネツィアを舞台にしたラヴ・ストーリーを、20世紀初頭のイタリア・オペラのスタイルによるサウンドに乗せて綴っています。当盤の指揮者フィデツィスがオーケストラ・パートを再構成して、本格的な上演が可能になりました。西欧をモデルとしたギリシャ音楽近代化の過程をたどる上で貴重且つ興味深い作品です。 連作歌曲「エピニケイア(勝利の歌)」は華麗かつ重厚な管弦楽パートを持つ堂々たる作品。歌唱にも力強さが求められます。 パリで作曲して母親に捧げた「キタッラータ(ギター)」は3分半ほどの小品で、複数のギターやマンドリンを含む個性的なサウンドと、華やぎも郷愁も感じさせる魅力的な作品です。
収録作曲家:
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ザードル(1894-1977):
アコーディオン協奏曲
金管楽器のための組曲
ピアノ五重奏曲他 [マリウシュ・スモリー(指揮)、ブダペスト交響楽団、クラウディウシュ・バラン、リハールト・ロージャ、ダーヴィド・ピンテール、アンナ・グレツカ]ZÁDOR, E.: Piano Quintet (arr. for piano and strings) / Accordion Concerto / Suite for Brass (Górecka, Baran, Budapest Symphony MÁV, Smolij)
発売日:2024年08月23日
NMLアルバム番号:8.574448CD価格:1,900円(税込)
ハリウッド・サウンドの発展に寄与したザードルの協奏的作品を中心としたアルバム。 ザードルはハンガリー生まれで、ウィーンとライプツィヒで学び、1939年に渡米。ハリウッドでミクローシュ・ローザの映画音楽のオーケストレーションを担当して壮麗なハリウッド・サウンドの発展に貢献しました。 主役(ソロ)を演じることの少ない楽器のための作品作りにやりがいを感じていたというザードルらしさが現れたのがアコーディオン協奏曲。著名なアコーディオン奏者アントニー・ガラ=リニのために書かれたもので、終楽章にはザードルの故郷ハンガリーの旋律が用いられた快活な作品です。 金管楽器のための組曲は、ホルン4本、トランペット4本、トロンボーン3本、テューバ1本という編成で書かれ、ザードルが得意とした映画音楽を思わせる華麗な作品。他には当アルバムの指揮者、スモリーが弦楽伴奏版に編曲した4作品が収録されており(いずれも世界初録音)、特に渡米前の作品でハンガリー国家賞に輝いた「ピアノ五重奏曲」が聴きごたえあります。
収録作曲家:
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エーリヒ・J・ヴォルフ(1874-1913):
歌曲全集 第2集 [イダ・アルドリアン(メゾ・ソプラノ)、クラウス・ジモン(ピアノ)]WOLFF, E.J.: Songs (Complete), Vol. 2 (Aldrian, K. Simon)
発売日:2024年08月23日
NMLアルバム番号:8.574557CD価格:1,900円(税込)
エーリヒ・ジャック・ヴォルフはウィーンで生まれたユダヤ人作曲家。シェーンベルクやツェムリンスキーと親交を結び、38歳の若さで亡くなるまでに書いた歌曲は少なくとも168曲、全て存命中に発表されて高く評価されましたが、現在では演奏の機会はほとんどありません。 このアルバムに収録されたのは、彼の人生最後の10年間に作曲されたもの。明るく魅力的な子供向けの連作歌曲「リヒャルト・デーメルの4つの子供の歌」や、陰鬱な「墓地の歌」など多彩な作品を聴くことができます。それらは時折大胆な和声進行があるものの、無調に踏み込むことはなく、ロマンティックな味わいを留めています。ピアノ・パートは高度な技法で書かれ、歌を引き立てながらも強い存在感を発揮しています。 オーストリア出身のメゾ・ソプラノ、イダ・アルドリアンの歌唱に、今作でもブックレットに詳細な解説(ドイツ語・英語)を寄せるクラウス・ジモンが巧みな伴奏を付けています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈後期交響曲集 第3集〉
交響曲 第99番-第101番 [アダム・フィッシャー(指揮)、デンマーク室内管弦楽団]HAYDN, J.: Late Symphonies, Vol. 3 - Nos. 99-101 (Danish Chamber Orchestra, A. Fischer)
発売日:2024年08月09日
NMLアルバム番号:8.574518CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
アダム・フィッシャー、ハイドンへ還る。
後期交響曲の再録音第3集!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャーが、デンマーク室内管弦楽団の 首席指揮者就任25年を記念してスタートさせたハイドンの後期交響曲の再録音、第3集です。演奏は彼自身の旧全集に比べると更にシェイプアップ、テンポアップされており、ダイナミックスの切り替えやアクセントも鮮烈。随所に即興的な装飾を加えるなど、ディテールにも凝っています。 近年の歴史的アプローチから得た経験や情報を参考にしつつも、フィッシャーがオペラやオーケストラの演奏で積み重ねてきた様々な表現の手法を駆使して迫力と遊び心を存分に備えた個性的な演奏は、ハイドンの作品が演奏者に許容する懐の深さも感じさせるものとなっています。 この第3集には表題付きの2曲を含む第99番から第101番の3曲を収録。第99番は1793年、ロンドン再訪の出発直前にウィーンもしくはアイゼンシュタットで作曲され、翌年の2月10日にロンドンで初演されました。クラリネットが編成に入る初の交響曲です。第100番は、当時流行していた「トルコ風」の楽器、シンバルとトライアングルの両方が用いられており、また第2楽章に使われたトランペットが軍隊ラッパを模していることから「軍隊」と呼ばれる作品。もともとこの第2楽章は『2つのリラ・オルガニザータのための協奏曲第3番 ト長調』からの転用ですが、最後にティンパニとトランペットが加えられて盛大に盛り上がります。第101番は、第2楽章の弦楽器とファゴットの刻むリズムから、長い間「時計」というあだ名が付けられてきました。 ※国内仕様盤には音楽評論家、八木宏之氏の解説が付属します。収録作曲家:
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フランケッティ(1860-1942):
交響曲
交響的印象「黒き森にて」
ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):
室内交響曲 [ローマ交響楽団、フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)、ミンアンサンブル-9]FRANCHETTI, A.: Symphony / Nella Foresta nera / WOLF-FERRARI, E.: Sinfonia da camera (Orchestra Sinfonica di Roma, MiNensemblet, La Vecchia)
発売日:2024年08月09日
NMLアルバム番号:8.574271CD価格:1,900円(税込)
イタリアの後期ロマン派の作曲家、アルベルト・フランケッティとエルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ。両者とも優れた歌劇を遺しましたが、生粋のイタリア人でなかったことも共通点として挙げられます。イタリア貴族の父とウィーン出身の母の下に生まれたフランケッティは何不自由ない少年時代を送り、ヴェネツィアとドイツで学びました。 このアルバムに収録された交響曲ホ短調は、ドレスデン音楽院の卒業試験の一環として書かれた曲。ドイツ伝統の形式に則った荘厳かつ色彩豊かなオーケストラの音色を駆使した作品です。 40歳の時の交響的印象「黒き森にて」はライン渓谷の森と自然の美しさからインスピレーションを得た描写的な曲。角笛の響きを思わせる冒頭に始まり、全編穏やかな曲調で書かれています。 ドイツ人の画家の父とイタリア人の母を持つヴォルフ=フェラーリは《マドンナの宝石》や《スザンナの秘密》などの歌劇が知られています。この室内交響曲は彼が長年過ごしたドイツで作曲されたもので、小ぶりな編成から生まれる透明感溢れる響きが魅力的。ピアノを交えた各々の奏者の技巧が際立つ美しい作品です。
収録作曲家:
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タネーエフ(1856-1915):
ヴァイオリン・ソナタ イ短調
ピアノ五重奏曲 ト短調 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]TANEYEV, S.I.: Violin Sonata / Piano Quintet (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2024年08月09日
NMLアルバム番号:8.574566CD価格:1,900円(税込)
作曲家としても教育者としても賞賛されていたロシアの作曲家タネーエフ。民族主義的な傾向ではなく、見事な対位法を駆使するなど、ヨーロッパ古典派の作曲技法を完璧にマスターしたその作品、とりわけ室内楽作品は同時代のウィーンの巨匠たちのものと同等にみなされるほどに絶賛されました。 しかしタネーエフ自身が作品の出版に無頓着だったためか、残された作品が少なく、亡くなった後これらはほとんど演奏される機会を失ってしまいました。このアルバムに収録された2つの作品のうち、ヴァイオリン・ソナタは美しい旋律線を持つベートーヴェンを思わせる古典的な作品。第3楽章にメヌエットがおかれているところも優雅な雰囲気を醸し出します。それに対しピアノ五重奏曲は壮大なスケールと華やかな曲想に満ちた作品。技巧的なピアノ・パートは優れたピアニストであったタネーエフならではの聴きどころです。 エルダー・ネボルシンをメンバーとするスペクトラム・コンサーツ・ベルリンは19~20世紀を中心とした知られざる室内楽作品の演奏に力を入れるアンサンブル。曲の編成に柔軟に対応し見事な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ミニョーネ(1897-1986):
4つの協奏曲
(ギター、クラリネット、ファゴット、ヴァイオリン) [ニール・トムソン/ジャンカルロ・ゲレーロ、サンパウロ交響楽団、エマヌエーレ・バルディーニ、ファビオ・ザノン、オバニル・ブオシ、アレクサンドリ・シウヴェリオ]MIGNONE, F.: Guitar Concerto / Violin Concerto / Clarinet Concertino (Buosi, Silvério, Baldini, Zanon, São Paulo Symphony, Guerrero)
発売日:2024年07月26日
NMLアルバム番号:8.574573CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
イタリアから移り住んだフルート奏者アルフェリオの息子として生まれたミニョーネは、13歳でピアニスト=指揮者として活動するなど幼い頃から楽才を発揮しました。サンパウロ音楽院とミラノ音楽院で学び、ブラジルに戻ってからは教職と作曲を両立させ、数多くの作品を書き上げ、ヴィラ=ロボス以降のブラジルにおける最も重要な作曲家の一人と称えられています。 このアルバムには4曲の協奏曲を収録。オーケストラとソリストがブラジルの詩と歌の形式である素早いエンボラーダ(掛け合い)を駆使する彼の協奏曲は、ドラマティックかつ、陽気さと豊かな情緒を備えており、どれも聴きごたえのあるものばかり。なかでも「ブラジル音楽史上、この挑戦的なジャンルの最高傑作」と評されたヴァイオリン協奏曲では、サンパウロ交響楽団のコンサートマスター、エマヌエーレ・バルディーニがソリストを務めます。 ※国内仕様盤には木許裕介氏(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ディートリッヒ (1829-1908):
交響曲 ニ短調
ヴァイオリン協奏曲
序曲 ハ長調 [クライディ・サハチ(ヴァイオリン)、クリストフ・ケーニヒ(指揮)、ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルク]DIETRICH, A.: Symphony in D Minor / Violin Concerto / Overture in C Major (Sahatçi, Solistes Européens, Luxembourg, C. König)
発売日:2024年07月26日
NMLアルバム番号:8.574507CD価格:1,900円(税込)
「FAEソナタの、もう一人の作曲家」ディートリッヒの神髄を聴く!アルベルト・ディートリッヒ、ドイツのロマン派時代の作曲家で指揮者。ブラームスやシューマンのファンならば、FAEのソナタの共作者として見覚えのある名前でしょう。シューマンに作曲を師事していたディートリッヒは、そこでブラームスと出会って親交を結び、後に指揮者としてブラームス作品のよき理解者となりました。彼の回想録『ブラームスの思い出』は、その時代の息吹を生き生きと伝える第一級の資料とされています。 ここでは彼の大規模な管弦楽作品を収録。メンデルスゾーンのように屈託を感じさせない抒情的ロマン派といった趣の楽想に、シューマンやブラームスに通じる語法や響きをまとわせており、ドイツ・ロマン派好きの人ならばきっと楽しめる仕上がりです。欧州の腕利き演奏家を集めたソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルクが力強いサウンドを響かせています。 中でもヨアヒムを念頭において書かれたヴァイオリン協奏曲は高度な技巧の見せ場の多い華麗な作品で、クライディ・サハチが献身的な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
交響曲全集[4枚組 BOX]
デンマーク王立管弦楽団575周年記念 [デンマーク王立管弦楽団、指揮:サイモン・ラトル、レナード・バーンスタイン、パーヴォ・ベルグルンド 他]発売日:2024年07月26日
CD 4枚組
通常価格:9,975円→ 特価!:4,390円(税込、送料無料)初出多数! 「ニールセンのオーケストラ」による交響曲全集2023年に創設575周年を迎えたデンマーク王立管弦楽団(RDO)ならではの記念企画、ニールセンの交響曲全集です。 RDOは1448年にデンマーク王クリスチャン1世が臨席する場面で演奏するためのトランペット・バンドとして発足しました。その後の拡充や改編を経て今日に至りますが、驚くことに初代メンバーから名簿が残っており、通し番号が振られていて、その中にはダウランド(140番)やシュッツ(259番)の名前も見られます。 デンマークを代表する作曲家ニールセンは1889年から1905年までヴァイオリン奏者(647番)として在籍し、その後も指揮者として度々登場。その主要作品の数々をここで初演したため、楽団には「ニールセンのオーケストラ」としての特別な自負が今もあると言います。 このボックスでは、バーンスタインの第3番はCBS(現ソニークラシカル)、ベルグルンドの第6番はRCA(同)、シェンヴァントの《仮面舞踏会》序曲はDACAPOからのライセンスですが、他はすべてアーカイヴから厳選した音源で、初CD化となります。 (曲目・内容欄に続く)
収録作曲家:
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バツェヴィチウス(1905-1970):
〈管弦楽作品集 第2集〉
交響曲 第3番
ピアノ協奏曲 第1番&第2番 [ガブリエリウス・アレクナ(ピアノ)、クリストファー・リンドン=ジー(指揮)、リトアニア国立交響楽団]BACEVIČIUS, V.: Orchestral Works, Vol. 2 - Piano Concertos Nos. 1 and 2 / Symphony No. 3 (Alekna, Lithuanian National Symphony, Lyndon-Gee)
発売日:2024年07月12日
NMLアルバム番号:8.574414CD価格:1,900円(税込)
グラジナ・バツェヴィチの兄、ヴィータウタス・バツェヴィチウスの管弦楽曲集第2弾バチェヴィチウスは、もともとピアニストとして名声を博し、数多くの演奏会に出演していましたが、1939年に南アメリカで演奏旅行を行っている時に第二次世界大戦が勃発。その翌年、祖国リトアニアがソビエト連邦に併合されたため、アメリカ合衆国へ渡りそこに留まりました。 このアルバムに収録されている交響曲第3番は、アメリカに到着して間もなく作曲された作品。新天地に対する楽観的な希望が、牽引力ある力強い曲調で描かれており、曲の最後はアメリカ国歌「星条旗」で高らかに締めくくられます。 2つのピアノ協奏曲は大戦前のパリ留学時の作品。第1番ではリトアニアの民俗音楽の旋律が用いられており、彼の故郷への郷愁が窺えます。第2番の協奏曲にも民謡の要素が使われており、その曲の歌詞がバツェヴィチウスによって総譜内に書き込まれています。どちらの曲も装飾的なピアノ・パートを持ち、オーケストラの伴奏がこれを彩ります。 リトアニアのピアニスト、ガブリエリウス・アレクナはTOCCATAレーベルからバツェヴィチウスのピアノ曲をこれまでに3枚リリースした他、このシリース第1集の協奏曲でもピアノを担当しています。
収録作曲家:
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ボッシ(1861-1925):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番・第2番 [エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)、ルカ・デッレ・ドンネ(ピアノ)]BOSSI, M.E.: Violin Sonatas Nos. 1 and 2 (E. Baldini, L. Delle Donne)
発売日:2024年07月12日
NMLアルバム番号:8.574515CD価格:1,900円(税込)
イタリアの作曲家エンリコ・ボッシのヴァイオリン・ソナタ。19世紀終わりから20世紀初頭にかけて、オペラ全盛期を迎えていたイタリアで、ボッシは終生オルガニストとして活躍。イタリアの器楽曲復興に力を尽くしました。オルガンのための作品が知られていますが、数少ない室内楽作品も歌心溢れる旋律と抒情性に満ちており、どれも聴きごたえのあるものです。 第1番のソナタは情熱的な主題で始まる作品。セザール・フランクのソナタのような循環形式が取り入れられた実験的な側面も持ち合わせています。 第2番のソナタはベートーヴェンやブラームスを思わせる古典的な4楽章形式による作品。第1楽章のピアノの幅広いアルペッジョに乗って歌われる旋律が印象的です。 イタリアに生まれ、サンパウロ交響楽団のコンサートマスターを務めるバルディーニが情熱歴な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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コダーイ(1882-1967):
オルガン作品全集と
東欧の作曲家たちのオルガン曲 [イアン・クイン(オルガン)]KODÁLY, Z.: Organ Works (Complete) / Organ Music - DOHNÁNYI, E. / NOVÁK, V. / SOKOLA, M. / WIEDERMANN, B.A. (I. Quinn)
発売日:2024年07月12日
NMLアルバム番号:8.574544CD価格:1,900円(税込)
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細川俊夫(1955-):
〈管弦楽作品集 第4集〉
さくら
トランペット協奏曲「霧のなかで」
ヴァイオリン協奏曲『ゲネシス』(生成)
渦 [準・メルクル(指揮)/ハーグ・レジデンティ管弦楽団 /イエルーン・ベルワルツ(トランペット)/ポール・ホアン(ヴァイオリン)]HOSOKAWA, Toshio: Orchestral Works, Vol. 4 (Berwaerts, Paul Huang, Residentie Orkest The Hague, Märkl)
発売日:2024年06月28日
NMLアルバム番号:8.574543CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
2021年ゲーテ・メダルを受賞。
世界がますます注目する細川俊夫の管弦楽作品第4集!ヘルマン・ヘッセの同名の詩からインスピレーションを得たトランペット協奏曲「霧のなかで」は、孤独に歩くトランペッターが世界に歌いかけていく情景を描いた作品。独奏は世界的な奏者イエルーン・ベルワルツが担当。これまでにもこの曲をはじめとした細川作品を幾度となく演奏してきたベルワルツが堂々とした演奏を披露します。 ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス」(生成)は初演を担ったヴァイオリニストの出産祝いとして作曲されたもので、細川は「ソリストは人、オーケストラはそのソリストを取り囲む自然、宇宙」と捉えているということです。冒頭からオーケストラは、いのちを育む羊水をイメージする波動を反復し、対立の中で調和を見つけるという普遍的なドラマが表出されます。この録音では、ソロを担う若手奏者ポール・ホアンの卓越した技巧が聴きどころ。 笙から影響を受けたという「渦」は楽器が生み出す螺旋状の響きが効果的に用いられた作品。冒頭の「さくら」は日本で最も愛されている曲の一つを細川がオーケストラ用に編曲したものです。 細川が全ての録音セッションに立ち会っており、彼の友人にして良き理解者の準・メルクルが指揮するハーグ・レジデンティ管弦楽団は、ドラマティックな抑揚と繊細な音色を巧みにいかし、作曲家のイメージを余すことなく伝えます。 ※作曲家による日本語解説が付属いたします。収録作曲家:
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タイケ(1864-1922):
〈行進曲集 第1集〉
旧友/アルブレヒト王子他 [アレクサンドル・ハンソン(指揮)/王立スウェーデン海軍バンド]TEIKE, C.: Marches, Vol. 1 (Royal Swedish Navy Band, Alexander Hanson)
発売日:2024年06月28日
NMLアルバム番号:8.574317CD価格:1,900円(税込)
スポーツ番組のオープニングテーマやBGMとしてしばしば使用されるタイケの「旧友」。メロディを耳にすれば「ああ、あの曲ね」と頷く人も多いことでしょう。しかし作曲者タイケの他の作品はほとんど聴かれることはありません。 そんな彼の作品を集めた全3巻からなるシリーズが始動。第1集には「旧友」を含む全17曲を収録。アレクサンドル・ハンソン率いる王立スウェーデン海軍バンドによる演奏です。 幼い頃から軍楽に接していたというタイケですが、あまりにも謙虚な人柄だったためか、軍楽隊に入隊しても高い階級に達することはありませんでした。19歳で歩兵第123「国王カール」連隊(ヴュルテンベルク歩兵第5連隊)に入隊、駐在していたシュヴァーベンの都市ウルムで何曲かの行進曲を作曲した後、1889年に退役するにあたり「旧友」を書き上げ上官パウル・エールテに贈ったものの、常々タイケに嫌がらせをしていたエールテはこの作品を「ストーブで燃やすべきだ」と酷評したというエピソードが伝えられています。 警察官となり1895年にウルムからポツダムへ居を移した頃から彼の作品が人気を集め、「Schutzmannschaft=音楽家の警察官」として国外でも知られるようになります。やがて肺炎を患い警察官を辞め、1909年にはブランデンブルクのランツベルク・アン・デア・ヴァルテの地方公務員になりました。彼が生涯に書いた100曲以上の行進曲や舞曲は、出版者のヘルマン・ジルヴェデルによって出版されドイツ国内外で人気を博しましたが、作品の権利を譲渡してしまったタイケ自身は富を得ることはできず、貧困のまま同地で生涯を終えました。 このシリーズでは、タイケの胸が沸き立つような行進曲や舞曲を何人かのアレンジャーによる吹奏楽版でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ペトリディス(1892-1977):
オラトリオ「聖パウロ」
交響曲 第1番他 [バイロン・フィデツィス(指揮)/ブルガリア国立放送合唱団/ブルガリア国立放送交響楽団 他]PETRIDIS, P.: Saint Paul [Oratorio] (D. Tiliakos, A. Simos, Stamboglis, Bulgarian National Radio Chorus and Symphony, Fidetzis)
発売日:2024年06月28日
NMLアルバム番号:8.574356-57CD 2枚組価格:2,900円(税込)
トルコのカッパドキア近郊出身の作曲家ペトロス・ペトリディス。イスタンブールの高校を卒業し、1911年からパリで法律を学ぶも、翌年からバルカン戦争に従軍。帰還後は音楽家を目指し、ほぼ独学で作曲技法を習得しました。1913年にはギリシャに帰化、その後はパリとアテネを行き来しながら音楽評論家としても活動。「皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのためのレクイエム」など、中世ビザンチン聖歌を用い、複雑なポリフォニーを駆使した作品が高く評価されています。 当盤に収録されたオラトリオ「聖パウロ」も同様で、聖書の使徒行伝中の聖パウロに関するエピソードが朗読、独唱、合唱が歌う14のコラールを交えドラマティックに綴られます。 アルバムには1933年にディミトリ・ミトロプーロスが初演を行った「交響曲第1番」と、ペトリティスにとって初の大規模なオーケストラ作品となった「クレフティコ舞曲集」も収録されています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ミサ曲全集 第3集〉
三位一体の祝日のためのミサ K.167
ミサ・ブレヴィス K.194&K.275 [カロリーナ・ウルリヒ/エルヴィラ・ビル/パトリック・グラール/ドミニク・ケニンガー/クリストフ・ポッペン(指揮)/ケルン西ドイツ放送合唱団/ケルン室内管弦楽団]MOZART, W.A.: Masses (Complete), Vol. 3 - K. 167, 194, 275 (Cologne West German Radio Chorus, Cologne Chamber Orchestra, Poppen)
発売日:2024年06月28日
NMLアルバム番号:8.574514CD価格:1,900円(税込)
クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団によるNAXOSのモーツァルトのミサ曲全集シリーズ。この第3集には10代後半から20代前半、ザルツブルク時代の作品が収録されています。 「三位一体の祝日のためのミサ」K.167は、当時の大司教コロレドの「ミサは短く簡潔に」の命に従い書かれたためか、モーツァルトのミサ曲の中でも唯一ソリストを持たない曲となっていますが、作品は堂々たる風格と壮麗なフーガを備えた見事な仕上がりとなっています。 続く2曲のミサ・ブレヴィス(=小さなミサ曲)も大司教の好みにあわせコンパクトに書かれた作品。オーケストラの前奏なしに合唱が歌い始める1774年作曲のニ長調はモーツァルトの死後に出版された最初の作品と考えられています。 変ロ長調のミサは恐らくコロレドのために書いた最後の典礼作品であり、ザルツブルク時代の卒業作品といえるものです。当時の宗教音楽としては挑戦的な調性を用い、あっさりとしたクレド、異様に長いアニュス・デイの締めくくりの言葉「Dona nobis pacem」ではパリで流行していたガヴォットのリズムを用いるなど挑発的な箇所が散見される作品です。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
〈ピアノ作品集 第12集〉
前奏曲とフーガ ハ長調
ピアノ・ソナチネ 第1番、第2番、第4番他 [ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)]BUSONI, F.: Piano Music, Vol. 12 - Piano Sonatinas Nos. 1, 2, 4 / Prelude and Fugue in C Major / Nuit de noël / 3 Albumblätter (Harden)
発売日:2024年06月28日
NMLアルバム番号:8.574579CD価格:1,900円(税込)
フェルッチョ・ブゾーニはイタリア生まれですが、その生涯のほとんどをドイツで過ごし、晩年はベルリン芸術アカデミーで作曲の教鞭もとっていました。彼はリストを尊敬していたヴィルトゥオーソ・ピアニストで、そのピアノ作品は高水準の出来栄えを示しています。 このピアノ作品集第12集は、3つのソナチネとその他の作品を収録しています。冒頭に置かれた「前奏曲とフーガ ハ長調」は初期の重要作「24の前奏曲」と同時期の作品。10代の作品でありながら、すでに成熟した仕上がりを見せています。 1910年代に書かれた3つのソナチネは、どれも短いながらも技巧的で意欲的な作品。自作を上手く転用しつつ変奏曲形式で書かれた第1番、調号や拍子記号、さらにはほとんどの小節線までもが省かれた第2番(これは1902年にシェーンベルクから楽譜が送られ、ブゾーニ自身が演奏会ヴァージョンとしてさまざまな拡張を試みた「3つのピアノ曲」に触発され書かれたものです)。シチリアとドイツのキャロルが控え目に引用された比較的穏やかな第4番。ここには1908年に書かれた「クリスマスの夜」との共通性も見られます。 最後に置かれた「アルバムの綴り」はブゾーニの最も厳格かつ深遠な作品の一つです。シリーズを通じてドイツのピアニスト、ヴォルフ・ハーデンが演奏を担当しています。
収録作曲家:
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
アウシアス・パレホ(ギター)
グアスタビーノ、ポンセ、ブローウェル他の作品 [アウシアス・パレホ(ギター)]Guitar Recital: Parejo, Ausiàs - BROUWER, L. / ERENA, J. / GUASTAVINO, C. / PALOMO, L. / PAREJO, R. / PONCE, M.M.
発売日:2024年06月28日
NMLアルバム番号:8.574623CD価格:1,900円(税込)
2022年の「アルハンブラ国際ギターコンクール」優勝者、アウシアス・パレホのリサイタル・アルバム。 2006年スペイン生まれのパレホは父親でタレガ直系の名ギタリスト、ルベン・パレホの指導のもと4歳からギターを学び、すでに国内外のコンクールで数多くの第1位を獲得しています。卓越した技巧と感性、ニュアンス豊かな解釈が高く評価され、アメリカ、ヨーロッパをはじめ各地でコンサートを開くとともに、2023年には来日公演を行い、注目の存在となっています。 ここでは、リズミカルなグアスタビーノのソナタ第1番、セゴビアへのトリビュート作品となるポンセのソナタ第2番、ブローウェルの所縁の街からインスピレーションを得たという「円柱の都市」の3作品を中心に収録。そのほか、若きアウシアスに献呈されたフアン・エレナの「夜明けの光」、今回のコンクールの課題曲「エル・マナンティアル」と、彼の父ルベンが友人のギタリスト、ローザ・ジル・ボスケに捧げた作品が演奏されています。
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ロペス=グラサ(1906-1994):
ポルトガル語による合唱曲集 [ポール・ヒリアー(指揮)/コーロ・カーサ・ダ・ムジカ(声楽アンサンブル)]LOPES-GRAÇA, F.: Portuguese Choral Music (Canções portuguesas) (Coro Casa da Música, P. Hillier)
発売日:2024年06月14日
NMLアルバム番号:8.574309CD価格:1,900円(税込)
20世紀のポルトガル音楽界において重要な位置を占める作曲家フェルナンド・ロペス=グラサ。彼のポルトガル民謡や伝統音楽の研究と知識は、バルトークのハンガリー民謡研究に匹敵する業績と言えるでしょう。 古典的な形式に民俗音楽の旋律やリズムを落とし込んだ作品を数多く遺しており、このアルバムに収録された無伴奏合唱曲はまさに創作の頂点をなすもの。民謡風の旋律がストレートに歌われる作品や、複雑な和声が用いられ、時には無調とも思えるほどの大胆な響きを駆使した実験的な作品、民謡の旋律を用いながらも、まるでルネサンス時代の合唱曲を思わせるような見事な対位法を駆使した作品など様々な歌を聴くことができます。「最初のクリスマス・カンタータから8つの歌」(とりわけ第1曲が聴きもの)での敬虔な旋律が民謡風に変貌する様子も聴きどころ。 2009年に設立され、2019年までポール・ヒリアーが首席指揮者を務めたポルトガルの声楽アンサンブル「コーロ・カーサ・ダ・ムジカ」の真摯かつ清冽な声を存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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クレメント(1780-1842):
無伴奏ヴァイオリン作品集 [リン・ハオリ(ヴァイオリン)]CLEMENT, F.: Solo Violin Works (Haoli Lin)
発売日:2024年06月14日
NMLアルバム番号:8.574497CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲初演者クレメントの魅力的な作品集!オーストリア生まれのヴァイオリニスト、作曲家フランツ・クレメント。幼い頃から神童ぶりを発揮、14歳の時にはその演奏を聴いて感激したベートーヴェンと親交を結び、後に彼のヴァイオリン協奏曲を初演しています。 クレメント自身も多数のピアノ、または管弦楽伴奏のヴァイオリン曲や無伴奏ヴァイオリン曲を作曲、なかでも「12のカプリース」は、パガニーニを思わせるヴィルトゥオジティを持つとともに、美しい旋律と抒情性を備えています。また当時人気のあった歌劇やバレエの旋律を用いた変奏曲も、技巧を要する装飾的な旋律が展開します。 演奏は2008年の中国国際ヴァイオリン・コンクールで最年少優勝を果たし、中国をはじめ、東南アジア、アメリカで活躍するリン・ハオリ。1732年製ニコロ・ガリアーノの美音を生かし、超絶技巧を聴かせます。
収録作曲家:
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カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
弦楽四重奏曲全集 [アドルノ四重奏団]CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: String Quartets (Complete) (Quartetto Adorno)
発売日:2024年06月14日
NMLアルバム番号:8.574580CD価格:1,900円(税込)
優れたギター作曲家として知られるマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコの弦楽四重奏曲集。 ピツェッティに師事しカゼッラに認められたカステルヌオーヴォ=テデスコは、1920年代のイタリアにおける前途有望な新進作曲家の一人として活躍しました。この時期に書かれた第1番は田園地帯の風景を描写したかのような素朴な味わいを持つ若々しく美しい作品です。 その後彼はムッソリーニのファシスト政権の圧迫によりイタリアを離れアメリカに亡命、映画音楽の作曲家として活躍しますが、終戦後に訪れたイタリアでその変わってしまった姿を目の当たりにします。その時に抱いた複雑な感情が第2番の四重奏曲にも反映されたようで、この曲には不協和音と落ち着きのない旋律が至るところに現れます。 1964年の第3番は「カーザ・アル・ドーノ」の副題を持ち、4つの楽章にはそれぞれ「ヴァッロンブローザへの帰還」「修道院」「小さな列車」「議論と日没」のタイトルが付されており、これらは故郷と友情への思い出からインスピレーションを得て明るさを取り戻したかのような描写的な作品です。
収録作曲家:
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マルコ・トプチィ
ギター・リサイタル(2024)
GFAコンクール優勝記念
ルーセル、プーランク、バリオス、ブリオフ他の作品集 [マルコ・トプチィ(ギター)]Guitar Recital: Topchii, Marko - BARRIOS MANGORÉ, A. / BLIOKH, K. / DOWLAND, J. / DUMOND, A. / GILARDINO, A. / HAND, F. / POULENC, F. / ROUSSEL, A.
発売日:2024年06月14日
NMLアルバム番号:8.574630CD価格:1,900円(税込)
1991年、ウクライナ生まれのギタリスト、マルコ・トプチィ。4歳からギターをはじめたトプチィはこれまでに国際的なギター・コンクールで55回もの優勝歴を誇ります。2013年の東京国際ギターコンクールに優勝したことで2014年には日本ツアーを行い、以来、日本国内でも数多くのファンの心を掴んでいます。 このアルバムは2023年のGFA(Guitar Foundation of America=アメリカ・ギター財団)国際ギター・コンクールの優勝記念として製作されたもので、ルネサンス期のダウランドから、トレモロ奏法が素晴らしい効果をあげるバリオスの「森に夢見る」など20世紀初頭のロマンティックな作品、そして現代の前衛的、実験的な作品まで、彼の幅広いレパートリーと技巧に裏打ちされた豊かな音楽性を楽しめます。 ルーセルとプーランクの唯一のギター作品を収めているのも貴重。ギター・ソナタ第6番「ハルキウ」の作曲家コンスタンティン・ブリオフはウクライナ生まれで、現在東京を拠点に活躍しています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックの際はウクライナで2年間を過ごし、日本に戻ってすぐに祖国で戦争が勃発するという状況の中、ブリオフは自身の生地をタイトルにしたこの曲に特別な思いを託したと語ります。 ト調を基調にしながらも12音をくまなく使うことで不安な感情が描かれたこの曲でもトプチィは共感溢れる演奏を聴かせます。トプチィは2024年4月の来日公演でもこの曲を演奏しました。
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ロレンゾ・フェルナンデス(1897-1948):
組曲「田園風東方の三博士祭」
交響曲 第1番
交響曲 第2番「エメラルド・ハンター」 [ファビオ・メケッティ (指揮)/ミナスジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]LORENZO FERNÁNDEZ, O.: Symphonies Nos. 1 and 2, "O Caçador de Esmeraldas" / Reisado do pastoreio (Minas Gerais Philharmonic, Mechetti)
発売日:2024年06月07日
NMLアルバム番号:8.574412CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
20世紀に活躍したブラジルの多くの作曲家と同様、フェルナンデスは民族主義的な作風から出発し、それらを国際的な技法や様式と統合することを試みました。 「田園風東方の三博士祭」組曲は初期の民族主義的な路線による代表作。クリスマスをモチーフにした親しみ易い音楽で、特に覚えやすくノリ易い第3曲「バトゥーキ」はブラジル管弦楽名曲集の定番の一つ。2022年に東京で行われたブラジル独立記念200周年コンサートでも演奏され喝采を博しました。 交響曲第1番はバルトークに影響されて書いた4楽章形式の力作。古典的な構成による純粋音楽を目指しつつもブラジルらしいリズムや旋律が随所に顔を出します。エメラルドを求めて密林に入り、先住民や大自然の脅威に直面した冒険家を描いた第2番は標題音楽の性格が強く、ドラマティックな作品。作曲者は初演を聴くことなく世を去りました。 ※国内仕様盤には木許裕介氏(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第62集〉
宗教作品編曲集 [マーティン・カズン(ピアノ)]LISZT, F.: Transcriptions of Religious Works (Liszt Complete Piano Music, Vol. 62) (M. Cousin)
発売日:2024年05月24日
NMLアルバム番号:8.574546CD価格:1,900円(税込)
若い頃には超絶技巧ピアニストとして名を馳せたフランツ・リスト。そんな彼が1865年に僧籍に入ったことには多くの人が衝撃をうけました。しかし、それまで女性関係や家族関係、芸術的な確執など多くの問題に悩まされていた彼が宗教的な世界に救いを求めたことは、とりわけ不思議なことではありませんでした。 この頃には「詩的で宗教的な調べ」などの内省的な曲集が書かれていますが、更に年を重ねると一層精神的な深みを追求した作品が多く書かれるようになります。このアルバムに収録されたのは、ロッシーニのトランスクリプションを除き全て晩年の作品。和声はシンプルになり、時に粗削りともいえるようなゴツゴツとした旋律も現れます。 リストが最期に求めた魂の平穏の昇華とも言える珠玉の曲集です。
収録作曲家:
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ルーセル(1869-1937):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番・第2番
弦楽三重奏曲 [デイヴィッド・ボウリン(ヴァイオリン)/トニー・チョー(ピアノ)/カーステン・ドクター(ヴィオラ)/ドミートリー・コウゾフ(チェロ)]ROUSSEL, A.: Violin Sonatas Nos. 1-2 / String Trio (D. Bowlin, K. Docter, Kouzov, Tony Cho)
発売日:2024年05月24日
NMLアルバム番号:8.574577CD価格:1,900円(税込)
フランスの作曲家アルベール・ルーセルは交響曲や『くもの饗宴』などのバレエ作品で知られていますが、あまり耳にすることはないとは言え見事な室内楽作品も書いています。ルーセルは青年時代のおよそ5年間を海軍に従事、退役した後に本格的に音楽を学び1902年に作曲家としてデビュー。1890年代の作品をほとんど破棄し、デビュー以降の作品をカタログ化したため、すでに書かれていたヴァイオリン・ソナタは破棄され、このアルバムに収録された1907-08年のソナタが第1番となりました。ロマンティックな楽想を持つ美しい作品です。 第2番のソナタは1924年の作品。無調に近いものの少しだけ東洋的な響きを纏った15分ほどのコンパクトな作品です。 最後の弦楽三重奏曲は1937年、ルーセルの最後の完成作品。簡潔な形式の中に全体的な統一感が感じられ、各パートが複雑に絡み合いながら曲がすすみ最後は唐突に終わります。 2003年ワシントン国際コンクールで優勝し、現在はオバーリン音楽院で教えるヴァイオリニスト、デイヴィッド・ボウリンを中心としたアンサンブルの演奏です。
収録作曲家:
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シルヴェストロフ(1937-):
ヴァイオリンと管弦楽のための交響曲「献呈」
後奏曲 - ピアノと管弦楽のための [ヤヌシュ・ヴァヴロフスキ(ヴァイオリン)/ユルギス・カルナヴィチウス(ピアノ)/クリストファー・リンドン=ジー(指揮)/リトアニア国立交響楽団]SILVESTROV, V.: Dedication / Postludium (Wawrowski, Karnavičius, Lithuanian National Symphony, Lyndon-Gee)
発売日:2024年05月10日
NMLアルバム番号:8.574413CD価格:1,900円(税込)
現在ベルリンで生活を送るキーウ出身の作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ。活動の初期の頃は前衛的な作品を書いていたものの、1974年にソ連作曲家同盟から除名されてしまい公の場での活躍が難しくなりました。彼はこの頃から作風を変換、後期ロマン派を思わせる美しい響きを用いた懐古的な作品を書き始め、これらは現在までに多くの人に愛されています。 このアルバムに収録されているのは、彼の6番目の交響曲にあたる「献呈」と80年代の代表作の一つ「後奏曲」の2作。「献呈」はシルヴェストロフの親友でもあるヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルのために作曲され、ミュンヘンでクレーメルによって初演されました。冒頭こそ不協和音に満ちていますが、曲の白眉はマーラーのアダージェットを思わせる最終楽章にあり、自身の演奏の録音を聴いたクレーメルが思わず「映画『ヴェニスに死す』の世界のようだ」と叫んだというほどに、安らぎと憧れに満ちた世界が広がります。 「後奏曲」も冒頭こそ十二音音楽を思わせる激しい曲想ですが、少しずつピアノの優しく懐かしい響きが曲を支配し、最後は静寂の中に音が消えていきます。どちらもシルヴェストロフらしい、調性や伝統的な旋法を用いながらも、ドラマティックさと抒情性が交錯する独自の作風で書かれています。 「献呈」でヴァイオリンを演奏するのはポーランドの名手ヤヌシュ・ヴァヴロフスキ。ポーランド現代作品の初演を数多く行うとともに、録音でも高く評価されており、このアルバムでも1685年製の銘器ストラディヴァリを駆使して、美しい音色でシルヴェストロフの音楽を歌い上げています。
収録作曲家:
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フックス(1847-1927):
ヴァイオリン・ソナタ 第4番-第6番 [チョン・ヘジン(ヴァイオリン)/ウォーレン・リー(ピアノ)]FUCHS, R.: Violin Sonatas Nos. 4-6 (Hyejin Chung, Warren Lee)
発売日:2024年05月10日
NMLアルバム番号:8.574547CD価格:1,900円(税込)
ウィーン音楽院(現ウィーン国立音楽大学)における音楽理論の教授としてマーラーやヴォルフ、シベリウスなど多くの門弟を育てる傍ら、管弦楽曲や室内楽曲など数多くの作品を書きあげたロベルト・フックス。彼は6曲のヴァイオリン・ソナタを残しており、このアルバムには第4番から第6番までが収録されています。 3つの作品は1905年から1915年までの10年間にわたって書かれた円熟期のもの。ゆったりとした第1楽章で始まる第4番、深い抒情性を湛えた第2楽章がひときわ耳に残る第5番、全曲にわたって憂愁な雰囲気が漂う第6番と曲の性格もそれぞれ。ブラームスをも感嘆させたという卓越した作曲技術に支えられた見事な筆致で書かれ、どの曲も緻密な構成を持つとともに、時に半音階和声も用いられるなど変化に富んだ旋律が魅力的です。 演奏しているチョン・ヘジンは香港舞台芸術アカデミー(HKAPA)で西崎崇子に学び、その後はモスクワでセルゲイ・クラフチェンコに師事し数々のコンクールで入賞したヴァイオリニスト。豊かな表現力と美しい音色が特徴です。
収録作曲家:
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〈Folk Tales 2 - 民話 第2集〉
イギリスとアイルランドの小品集 [ジェラルド・ペレグリン(チェロ)/アンソニー・イングラム(ピアノ)/リンダ・オコーナー(ヴァイオリン)]Chamber Music (Cello and Piano) - BAX, A. / BREATNACH, M. / BRIDGE, F. / CLARKE, R. / ELGAR, E. (Folk Tales, Vol. 2) (L. O'Connor, Peregrine, Ingham)
発売日:2024年05月10日
NMLアルバム番号:8.574550CD価格:1,900円(税込)
ジェラルド・ペレグリンとアンソニー・イングラムは、第1集(8.574035)に続くこのアルバムで、ヨーロッパの伝統と英国民謡の融合を図った20世紀イギリスの作曲家たちが模索した「新しい英国音楽」を更に探求。伝承曲からあまり耳にすることのない曲まで様々な曲を紹介しています。アルバムの中にはペレグリンがコロナ禍のパンデミック中に各種施設で行ったコンサートで披露した曲も含むなど、心の琴線にふれる詩的な小品を聴くことができます。 前作はチェロとピアノの二重奏曲のみが選曲されていましたが、今作ではヴァイオリニストでアレンジャーのリンダ・オコーナーも演奏に加わり、ピアノ・ソロから三重奏、チェロとヴァイオリンのデュオなど多彩な編成も楽しめます。
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ピアソラ(1921-1992):
ブエノスアイレスの四季
チン・チン/天使の復活/ムムキ 他
ヴァイオリンと弦楽のための編曲集 [トーマス・コーティク(ヴァイオリン)/ケン・セルデン(指揮)/マーティンゲイル・アンサンブル]PIAZZOLLA, A.: Arrangements for Violin & String Orchestra (Buenos Aires) (Cotik, Martingale Ensemble, Selden)
発売日:2024年04月26日
NMLアルバム番号:8.574308CD価格:1,900円(税込)
アストル・ピアソラの『Nuevo Tango=新しいタンゴ』はタンゴというカテゴリーを超え、全世界の人々に影響を及ぼすほどの人気を獲得しています。このアルバムでは、ピアソラが自身の五重奏団のために作曲した器楽作品を、独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために編曲したヴァージョンを演奏。 最も有名なのはレオニード・デシャトニコフによる「ブエノス・アイレスの四季」でしょう。他の7曲は、ポートランド州立大学管弦楽団の音楽監督を務める指揮者ケン・セルデンが編曲。ピアソラのオリジナル演奏の録音を参考にしたという即興演奏も組み込まれるなど、創意工夫が凝らされています。 ヴァイオリン独奏はNAXOSに2枚のピアソラ・アルバムを録音しているトマス・コーティク。ヴァイオリンとピアノのための編曲集(8.573789)でも「ブエノスアイレスの四季」を披露していますが、今回では更に華やかな演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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エーリヒ・J・ヴォルフ(1874-1913):
〈歌曲全集 第1集〉 [ダニエル・ヨハンセン/サマンサ・ガウル/クラウス・ジモン(ピアノ)]WOLFF, E.J.: Songs (Complete), Vol. 1 (S. Gaul, D. Johannsen, K. Simon)
発売日:2024年04月26日
NMLアルバム番号:8.574451CD価格:1,900円(税込)
エーリヒ・ジャック・ヴォルフはウィーンで生まれたユダヤ人作曲家。現在ではその名前を知る人はほとんどいませんが、38歳の若さで亡くなるまでに少なくとも168曲の歌曲を書き、全て存命中に発表されています。 1927年に出版された書籍『2000 der beliebtesten Kunstlieder 最も人気のある芸術歌曲2000』では同名のヴォルフやリヒャルト・シュトラウスやマーラーの歌曲に次ぐ人気を博していました。このアルバムは、ヴォルフの歌曲全てを録音するシリーズの第1集で、マーラーも素材とした「子供の魔法の角笛」を用いた歌曲や、リヒャルト・デーメルの詩を用いた歌曲などを聴くことができます。 彼は時折大胆な和声進行を用いるものの、無調に踏み込むことはなく、曲はどれもロマンティックな味わいを持っています。また高度な技法で描かれたピアノ・パートにも注目、歌を引き立てながらも存在感の強い旋律が耳に残ります。 バロックから古典派作品を得意とするテノール、ヨハンセンとロマン派作品を得意とするソプラノ、ガウルが見事な歌唱を聴かせ、ヴォルフ作品を愛しブックレットに詳細な解説(ドイツ語・英語)も書いたジモンが伴奏を務めます。
収録作曲家:
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オーベール(1872-1871):
〈序曲集 第6集〉 [ダリオ・サルヴィ(指揮)/カルロヴィ・ヴァリ交響楽団]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 6 - Ambassadrice (L') / La part du diable / Haydée / Le premier jour de bonheur (Karlovy Vary Symphony, Salvi)
発売日:2024年04月26日
NMLアルバム番号:8.574532CD価格:1,900円(税込)
かつてはロッシーニやスッペ作品と肩を並べるほどの人気を誇ったオーベールの歌劇。かのチャイコフスキーも高く評価したと伝えられますが、現在では一部を除きほとんど上演されることがありません。 ここで聴けるのは、オーベールの最高傑作と呼ばれたこともある《女大使》をはじめとする歌劇の序曲やバレエ音楽。どの曲もオーベールらしい優美な旋律、繊細な響き、軽やかな音楽が魅力です。 変わり種は、1866年にパリのオペラ座でモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》が上演された際に第2幕に挿入されたディヴェルティスマン。モーツァルトの短調作品のモチーフをふんだんに散りばめたメドレー風の音楽で、最後は有名なトルコ行進曲で締めくくられます。 この分野の第一人者ダリオ・サルヴィの指揮で。
収録作曲家:
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〈期待の新進演奏家〉
ゲオルギ・ディミトロフ(ギター)
J.S.バッハ(1685-1750):
ギターのための編曲作品集 [ゲオルギ・ディミトロフ(ギター)]Guitar Recital: Dimitrov-Jojo, Georgi - BACH, J.S.: Transcriptions for Guitar
発売日:2024年04月26日
NMLアルバム番号:8.574541CD価格:1,900円(税込)
2022年に開催された第1回「European Bach Guitar Award ヨーロッパ・バッハ・ギター・アワード」コンクールで第1位を獲得した期待の新人ゲオルギ・ディミトロフのバッハ・アルバム(同コンクールでは山下愛陽が第3位に入りました)。 2000年ブルガリア生まれのディミトロフは幼い頃からギターをはじめ、パコ・デ・ルシアに賞賛された才能の持ち主。ブルガリアの国立音楽アカデミーで学び数多くの賞を受賞、その後はグラーツ音楽舞台芸術大学での研鑽を積みながらバロック・ギターとヴィオラ・ダ・ガンバのクラスも受講し、現在はロンドンの王立音楽アカデミーで学んでいます。 このアルバムでは、彼が得意とするJ.S.バッハのギター用に編曲された作品を演奏。バッハ自身が無伴奏ヴァイオリン・パルティータをリュート用に編曲した組曲第4番 BWV 1006aを冒頭に置き、バルエコが編曲した無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番、リュートとチェンバロのどちらでも演奏できるBWV 998、そして最後に無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番のシャコンヌが壮大なクライマックスを築きます。
収録作曲家:
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アルファーノ(1875-1954):
ロマンティックな組曲
ディヴェルティメント他 [ジュゼッペ・グラツィオーリ(指揮)/ミラノ交響楽団/ダヴィデ・ヴェンドラミン(アコーディオン)/ヴィットーリオ・ラバリアーティ(ピアノ)]ALFANO, F.: Suite Romantica / Una danza / Nenia / Divertimento / Amour… Amour… (Vendramin, V. Rabagliati, Orchestra Sinfonica di Milano, G. Grazioli)
発売日:2024年04月12日
NMLアルバム番号:8.574533CD価格:1,900円(税込)
プッチーニの死後、歌劇《トゥーランドット》の補筆を行ったことで知られるイタリアの作曲家フランコ・アルファーノの管弦楽作品集。ナポリで学んだ後、ライプツィヒ音楽院に留学、ザーロモン・ヤーダスゾーンに作曲を師事した彼は、ピアニストとして活躍する傍ら、トルストイの『復活』を題材にした同名歌劇で名を上げ、《シラノ・ド・ベルジュラック》など10作ほどの歌劇を書き上げます。 このアルバムには“イタリアを旅する二人の恋人の心情“を描き出した「ロマンティックな組曲」から、ドビュッシーを思わせる印象派風の「舞曲」、無伴奏アコーディオンのための物悲しい「葬送歌」、新古典派的な作風で書かれた「ディヴェルティメント」と、軽妙なワルツ「Amour… Amour…」の5曲が収録されており、アルファーノの豊かな表現法を知ることができます。
収録作曲家:
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ブルーサ(1954-):
〈管弦楽作品集 第5集〉
レクイエム
スターバト・マーテル [レーカ・クリストーフ/ドロティア・ラーング/イシュトヴァーン・ホルヴァート/マルセル・バコニー/リッカルド・フリッツァ (指揮)/ハンガリー放送交響楽団&合唱団]BRUSA, E.: Orchestral Works, Vol. 5 - Requiem / Stabat Mater (Kristóf, D. Láng, I. Horváth, Bakonyi, Hungarian Radio Choir and Symphony, Frizza)
発売日:2024年04月12日
NMLアルバム番号:8.574589CD価格:1,900円(税込)
1954年ミラノ生まれの女性作曲家、エリザベッタ・ブルーサの管弦楽作品集。2002年からゆっくりとしたペースで進むシリーズ第5集には、彼女の最新の合唱を伴う作品が収録されています。 以前からレクイエムを作曲したいと願っていたものの、人生経験の不足などからどうしても納得のいくものが書けなかったというブルーサ、これまでに様々な試作を重ねてきたといいます。しかしヤコポーネ・ダ・トーディの『スターバト・マーテル』のテキストを読み、その苦しみに対する表現の豊かさに衝撃を受け、レクイエムの足掛かりとしてまずソプラノ独唱を伴う『スターバト・マーテル』を作曲、次いで『レクイエム』を書き上げたのです。 完成した作品はどちらも調性感を伴う古典的な雰囲気を纏いながらも、熟達したオーケストラの使用法が際立つ堂々たる風格を備えています。
収録作曲家:
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マイール(1763-1845):
ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲) ニ短調 [アンナ・ファイト/ボグナ・ベルナギエヴィチ/フレイア・アプフェルスタット/マルクス・シェーファー 他/フランツ・ハウク(指揮)/ジモン・マイール合唱団/コンチェルト・デ・バッスス(古楽器オーケストラ)]発売日:2024年03月22日
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
ヨハン・ジモン・マイールの音楽を積極的に紹介するフランツ・ハウクとコンチェルト・デ・バッスス。今回のアルバムでは200年ほどの間、顧みられることのなかったマイールの「ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)」を演奏しました。 この作品は、以前NAXOSからリリースされた「グローリア・ミサ」(8.574203)と同じく、17世紀イタリアで流行した「ミサ・コンチェルタータ」(各々の曲は連続せず、独立して奏される)の様式に根差しており、歌い手とオーケストラが巧みな掛け合いを聴かせ、とりわけ「オーケストラ・パートの優れた対位法の書法は当時の聴衆に強烈な印象を与えた」と、マイールの最初の伝記作家ジローラモ・カルヴィ(1791-1872)が書き残したほどです。 70作以上の歌劇を残したマイールの抒情的な旋律美は、これらの宗教的作品でも健在です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第61集〉
オペラ・トランスクリプション集 [マーティン・カズン(ピアノ)]LISZT, F.: Opera Transcriptions (Liszt Complete Piano Music, Vol. 61) (M. Cousin)
発売日:2024年03月22日
NMLアルバム番号:8.574545CD価格:1,900円(税込)
このアルバムには、若い頃のリストが得意としていたオペラの旋律のトランスクリプション5作が収録されています。 冒頭に置かれたマイヤベーアの《ユグノー教徒》の旋律を用いた幻想曲は1836年の作曲。リストはこの曲を3回改訂していますが、改訂ごとに曲が整理されたため、この初稿が一番長いものとなっています。2曲目のメルカダンテの旋律による「スカラ座の回想」にはメルカダンテの他、誰のものかは特定できない旋律も使われています。幻想的ロンドは、スペインの作曲家マヌエル・ガルシアのサルスエラ《密輸人》の旋律に基づく作品。スペイン風の情熱的なリズムに支えられた技巧的な手の跳躍が使われた「ラ・カンパネラ」を思わせる曲です。《ローエングリン》のトランスクリプションは、比較的原曲に忠実なアレンジが施されています。最後の「マンドラゴラ」はリスト晩年の作品。37小節のみの断片ですが、当時リストが試みていた無調の使用など実験的な要素が見られます。 演奏はイギリスのピアニスト、マーティン・カズン。オスカー獲得の映画『シャイン』でピアニストの“手”を演じたことでも知られています。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
バレエ音楽『ヨゼフ伝説』 Op.63 TrV 231 [ファブリース・ボロン(指揮)/シュターツカペレ・ハレ]STRAUSS, R.: Josephslegende(The Legend of Joseph) (Staatskapelle Halle, Bollon)
発売日:2024年03月08日
NMLアルバム番号:8.574551CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
1914年、第1次世界大戦による世界情勢不安の時期に誕生したリヒャルト・シュトラウスのバレエ『ヨゼフの伝説』。1912年、ディアギレフのロシア・バレエ団(バレエ・リュス)の公演に感銘を受けた詩人ホフマンスタールが、バレエ団のために作品を書くことを構想。友人のケスラー伯爵とともに、旧約聖書から「エジプト王宮の侍従長ポティファルの妻の誘惑を拒み、苦境に陥る若者ヨゼフの物語」をもとに台本を作成し、シュトラウスに作曲を依頼しましたが、シュトラウスは、この清廉潔白な物語になじめず「退屈なものに音楽をつけるのは難しい」と語り、最初につけた音楽はモーツァルトを思わせる18世紀風のものでした。 このバレエをニジンスキーに踊ってもらうことを想定していたホフマンスタールはこの音楽に満足することなく、ケスラーと共に台本を修正、作曲を渋るシュトラウスを再度奮い立たせることで、ようやくコントラファゴットまでを用いた大編成のオーケストラによるエキゾチックな響きが存分が盛り込まれた煌びやかな作品が完成しました。しかし、初演時にニジンスキーがバレエ団を離れてしまったため、主役はレオニード・マシーンが躍ることになるなどトラブルが続出。実は、シュトラウスは若きマシーンを評価していませんでしたが、それでも1914年5月14日のパリ・オペラ座初演は成功裡に終わり、上演後にシュトラウスは盛大なカーテンコールを受けています。 その後ロンドンでトーマス・ビーチャムの指揮で6回公演が行われるなど、一時的に人気を博しました。戦時中は演奏されることがありませんでしたが、戦後に各地で演奏されるようになり、作品の再評価が進みました。 作曲家、アレンジャーとしても活躍する指揮者ファブリース・ボロンが、シュターツカペレ・ハレから官能的な響きを紡ぎだしています。 ※国内仕様盤には広瀬大介氏による日本語の解説が付属します。
収録作曲家:
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アントワーヌ・ボーラー(1783-1852)&
マックス・ボーラー(1785-1867):
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲集 [フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)/ニコラ・パスケ(指揮)/イェナ・フィルハーモニー管弦楽団]BOHRER, A. and M.: Grande symphonie militaire / Violin and Cello Concertos (Eichhorn, Hülshoff, Jena Philharmonic, Pasquet)
発売日:2024年02月23日
NMLアルバム番号:8.574048CD価格:1,900円(税込)
マンハイム宮廷のトランペット奏者を務めるとともにコントラバスの名手としても知られたカスパール・ボーラーを父に持つ、アントワーヌとマックス。兄アントワーヌはクロイツァーにヴァイオリンを学び、後にミュンヘン宮廷管弦楽団で演奏、パガニーニから「24のカプリース」の中の1曲を献呈されるほどの名手であり、同時にダンツィらから作曲も学びました。弟マックスはチェリストとして活躍、同じくミュンヘンの宮廷管弦楽団に加わりましたが、兄ほどの名声を得ることはなかったようです。 彼らは共同でいくつかの作品を作曲し「大軍隊交響曲」を含む傑作を生み出しました。これらの作品は大胆な技巧と印象的なテーマを特徴としています。 アントワーヌのヴァイオリン協奏曲ホ短調は、パガニーニを思わせる高度な技術を必要とする作品。マックスのチェロ協奏曲第1番はバイエルン王に献呈された曲。フルート、オーボエ2本、ファゴット2本、 2本のホルンとティンパニ、弦楽器という小さな編成の管弦楽伴奏を持ち、ダブル・ストップが多用されるなど、19世紀初頭にチェロの演奏技法がどれほど急速に進化したかがうかがえます。 ドイツのヴァイオリニスト、フリーデマン・アイヒホルンと、同じくドイツ出身のチェリスト、アレクサンダー・ヒュルスホフが知られざる作品の魅力を紹介します。
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バルトーク(1881-1945):
〈ピアノ作品集 第9集〉
ピアノ・ソナタ
ピアノ・メソード他 [ゴラン・フィリペツ(ピアノ)]BARTÓK, B.: Piano Music, Vol. 9 - Piano Sonata (1898) / Early Pieces / BARTÓK, B. / RESCHOFSKY, S.: Piano Method (Filipec)
発売日:2024年02月23日
NMLアルバム番号:8.574420CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、バルトークのピアノ作品集。この第9集にはリスト作品の名演で名高いゴラン・フィリペツの演奏で2つの重要な作品を収録。 ピアノ・ソナタ Op.19は17歳のバルトークがブダペストに留学する前に書いたもので、公に発表されることのなかった作品。長い間失われていたとされましたが、フィリペツが自筆譜をもとに作曲家の意図を反映し修正や調整を行い、演奏会用ヴァージョンを作成して今回録音に至りました。ブラームスを思わせる後期ロマン派の雰囲気をたたえた曲調ですが、若いバルトークの意欲も感じさせる力作です。 他の初期作品も珍しいものです。『ピアノ・メソード』は、バルトークが、ブダペスト音楽院のピアノ科の教授を務めたレショフスキー(1887-1967)と協力して学生教育用に書き上げた教材集。1913年に音楽学者アンタル・モルナールが「初心者向けながら生き生きとしており、魂を揺さぶり心を動かす作品」と絶賛したこの曲集には、2人の作品のほかに、チェルニーら他の作曲家の作品も含まれています。 このアルバムにはバルトークの手による48曲を収録。技術的には容易であるものの、どの曲も洗練されており、彼のピアノ教育のアイデアを知る良い機会となっています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第5集〉
5つの歌曲 Op.71/4つの歌曲 Op.70
7つの歌曲 Op.95/6つの歌曲 Op.97/5つの歌曲 Op.107
5つのオフェーリアの歌 WoO 22(1873) [アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ)/キーラン・カレル(テノール)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 5 (Wunderlin, Carrel, Eisenlohr)
発売日:2024年02月23日
NMLアルバム番号:8.574490CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのブラームス歌曲全集シリーズ。第5集には円熟期に書かれた5つの歌曲集と、A.W.シュレーゲルがドイツ語に翻訳したシェイクスピアの「ハムレット」からの詩にブラームスが旋律をつけた「5つのオフェーリアの歌」を収録。 5つの歌曲集はどれも名作揃いで、とりわけOp.71には人気の高い「Minnelied 愛の歌」が含まれています。過去、現在、未来を主題にしたOp.70の歌曲、そして民謡素材が効果的に用いられたOp. 95とOp. 97、愛をテーマにしたOp. 107とどれもブラームス独自の旋律美にあふれています。 第4集と同じく、クリストフ・プレガルディエンに師事したテノールのカレルと、オペラ、コンサートの両面で活躍するソプラノ、ヴンダーリンの演奏で。
収録作曲家:
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ツェルニー(1791-1857):
夜想曲集 [ロベルテ・マムー(ピアノ)]CZERNY, C.: Nocturnes, Opp. 368, 537 and 604 (Mamou)
発売日:2024年02月09日
NMLアルバム番号:8.574581CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
あのツェルニーのノクターン(夜想曲)!
ロマンティックで創造性豊かなOp.604は特に注目日本ではもっぱら「練習曲の作曲家」として知られているカール・ツェルニー。しかし最近では研究も進み、ベートーヴェンの弟子であり、リストの師としての人物像に光があたるようになってきました。66年の生涯に、未出版も含め1000曲以上の作品を残し(作品番号付きは861作)ており、近年では宗教曲やオルガン作品なども演奏される機会があるなど、注目が高まっています。 このアルバムに収録されているのは、ツェルニーの一連の夜想曲。このジャンルの先駆者としてはアイルランド出身の作曲家ジョン・フィールド(1782-1837)が知られており、その作品の柔らかく気怠い雰囲気は、彼の「8つの夜想曲 Op. 368」にも受け継がれています。美しい旋律を湛えながらも、それほど技巧を必要としないこれらの作品は当時の中流階級の家庭での演奏に適したエレガントな佇まいを持っています。トラック9『シュトラウスのお気に入りのモティーフ「アレクサンドラのワルツ」による感傷的で華麗な夜想曲』は、ロシアのニコライ1世の皇后アレクサンドラ・フョードロヴナにヨハン・シュトラウス1世が捧げたワルツの第2主題をモティーフにした作品。穏やかな曲調で始まるものの「華麗な」のタイトルとおり中間部では華やかな曲調に変化します。 1843年に出版された「さまざまな性格のロマンティックな8つの夜想曲 Op. 604」はOp. 368に比べ、リストの作品ほどではないものの、はるかに上級者向けに書かれており、感情表現も豊かになっています。ベートーヴェンのソナタ楽章を思わせるエネルギッシュな曲から、ヨハン・シュトラウス風のワルツや、ショパンの練習曲「革命」を彷彿させるドラマティックな曲など、単なる夜想曲の括りには収めきれないほどの多彩な曲集になっています。 演奏は古典派からロマン派作品を得意とするベルギーのピアニスト、ロベルテ・マムー。シューマンやモーツァルト、ジョン・フィールド作品の録音が高く評価されています。 ※国内仕様盤には音楽学者でツェルニーの研究をしている中川航氏の解説が付属します。収録作曲家:
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〈ポルトガルのピアノ三重奏曲集 第3集〉
フェルナンデス、コルテ=レアル
ヴィアンナ・ダ・モッタ [トリオ・パンゲア]FERNANDES, A.J.: Sonata a 3 / CÔRTE-REAL, N.: Sonata Holandesa / VIANNA DA MOTTA, J.: Piano Trio (Portuguese Piano Trios, Vol. 3) (Trio Pangea)
発売日:2024年01月26日
NMLアルバム番号:8.574401CD価格:1,900円(税込)
NAXOSならではの秘曲シリーズ「ポルトガルのピアノ三重奏曲集」。第3集には、およそ3つの世紀にまたがって書かれた3人のピアノ三重奏曲が収録されています。 ホセ・フェルナンデスは20世紀半ばに活躍した作曲家。この「3声のソナタ」は彼が愛着を抱いていた古典派の様式に基づいたスタイルで作曲されています。 次のコルテ=レアルは1971年生まれ。ポルトガル作曲家協会の最優秀クラシック作品賞を受賞するなど注目の作曲家で、この「ソナタ・オランデーサ」は激しい曲想と夢のように優しい曲想が入り混じるユニークな作品です。 かたやヴィアナ・ダ・モッタは後期ロマン派の作曲家。ベルリンに留学したことで、当時のドイツ音楽の様式を学び、ピアニストとして活動した後に帰国。リスボン国立音楽院の院長を務めるなどポルトガルの音楽発展に寄与しました。この作品は彼の唯一のピアノ三重奏曲で、ブラームスの影響を色濃く感じさせる美しい旋律を持つものです。 ポルトガルのピアノ三重奏曲を積極的に紹介するトリオ・パンゲアの演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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ボロン(1965-):
『タロの素晴らしき世界 - 時空を超える音楽の旅』 [ルネ・ミュンヒ(マリンバ)/ファブリース・ボロン(指揮)/イェナ・フィルハーモニー管弦楽団]BOLLON, F.: In Taros Welt (Taro's Wonderful World) (version without narration) (R. Münch, Jena Philharmonic, Bollon)
発売日:2024年01月26日
NMLアルバム番号:8.574498CD価格:1,900円(税込)
指揮者としての活躍に加え、最近は「子羊から聞こえるあなたの声」(8.574015)や「生まれない孫たち」(8.574456)の作曲者として、またヤナーチェクの歌劇《利口な女狐の物語》の室内楽版編曲者として、活動の幅を広げているファブリース・ボロン。このアルバムに収録された『タロの素晴らしき世界 - 時空を超える音楽の旅』は2017年に南西ドイツ放送(SWR)交響楽団の委嘱で書かれた作品。子供たちや、クラシック音楽になじみのない大人たちのための一種の入門編であり、“トルヒーリョ”という惑星に住む324歳(!)の子供タロは「イヤーワームの穴」を使って惑星から惑星へと飛び回り、さまざまな音の世界を発見するという物語です。 作品中にはヴィヴァルディ、ラヴェル、グリーグ、チャイコフスキーらのお馴染みの旋律や、時にはロックやジャズまで多彩な音楽が現れ、これらはボロンの手によって再構築され新たな世界を作り上げます。途中で聴こえてくるマリンバの音はタロを表し、その音は背景の音と混然一体となって、聴き手をクラシックの世界へといざなうという趣向です。 CDにはナレーションなしのヴァージョンが収録されていますが、ドイツ語ナレーション付きのデジタル限定バージョン(9.70356)も用意されています。
収録作曲家:
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アウメイダ・プラド(1943-2010):
ヴァイオリンとチェロのための作品集 [エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)/ハファエル・セザリオ(チェロ)]REZENDE de ALMEIDA PRADO, J.A.: Violin and Cello Works (E. Baldini, Cesario)
発売日:2024年01月12日
NMLアルバム番号:8.574459CD価格:1,900円(税込)
ナクソスがブラジル外務省との提携で進めているブラジル音楽のシリーズの最新作は、アウメイダ・プラドのヴァイオリンとチェロのための作品集。20世紀後半から21世紀初頭にかけてブラジルで活躍したプラドは、小鳥のさえずりから緑豊かな森の音、銀河系の星々、そして民間伝承まであらゆるものにインスピレーションを見出し、様々な編成の作品を書き上げました。 このアルバムの冒頭に収録されている「シャンゴの魔法の本」は以前発売された「オリシャーたちの交響曲」(NYCX-10400国内仕様盤/8.574411輸入盤)と同じ時期に書かれた作品で、アフリカ由来の伝統宗教に登場する神々たちが描かれています。 1999年の「シランダス」は、彼の友人たちに捧げられた、民俗舞踊の要素が強く表れた耳なじみの良い音楽。生き生きとした無伴奏ヴァイオリン・ソナタと抒情的なカプリッチョは、ヴァイオリンの表現力を最大限に引き出すものであり、優れたヴァイオリニストとなった彼の娘コンスタンサのために書かれました。 「四季」はブラジル音楽に取り組む若い音楽家のコンクールの課題曲として作曲されたもので、各楽章では奏者の技術が試されるように工夫されています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲 第2番
バガテル集
ロンド ト短調 [ファイン・アーツ四重奏団/諸岡亮子(ハルモニウム)/ステパン・シモニアン(ピアノ)]DVOŘÁK, A.: String Quartet No. 2 / Bagatelles / Rondo, B. 171 (Fine Arts Quartet, Ryoko Morooka, S. Simonian)
発売日:2024年01月12日
NMLアルバム番号:8.574513CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのドヴォルザーク弦楽四重奏曲全集、ついに完結1995年にスタートしたNAXOSのドヴォルザーク弦楽四重奏曲全集、途中で演奏者がプラハ・ヴラフ四重奏団からファイン・アーツ弦楽四重奏団に代わり、作曲家の没後100年目についに完結です。 弦楽四重奏曲第2番は1869年頃に書かれた、演奏時間50分余りの大曲。当時ワーグナーの音楽に魅了されていた若き作曲家による、半音階的な和声と転調が多用された野心的な作品です。後にドヴォルザークはこの譜面を破棄してしまいますが、20世紀になってパート譜の写しが発見され、1932年に初演、1962年にようやく出版されました。民謡の要素は薄く、全体の構成も比較的自由に書かれています。 アルバムの最初に収められた「バガテル」は1878年の作品。2つのヴァイオリン、チェロとハルモニウムという珍しい編成で書かれており、古いボヘミアの民謡からの旋律が効果的に用いられた魅力的な曲集です。 ハルモニウムを演奏している諸岡亮子は、ドイツを拠点に演奏と教育で活躍するオルガン奏者。最後に置かれた「ロンド」は、ドヴォルザークがニューヨークに旅立つためのお別れツアーで演奏された小品。耳なじみよい旋律とチェロの妙技が際立ちます。
収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
交響曲 ニ短調
ショーソン(1855-1899):
交響曲 変ロ長調 [ジャン=リュック・タンゴー(指揮)/ベルリン放送交響楽団]FRANCK, C.: Symphony in D Minor / CHAUSSON, E.: Symphony in B-Flat Major (Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin, Tingaud)
発売日:2024年01月12日
NMLアルバム番号:8.574536CD価格:1,900円(税込)
フランクとショーソン、それぞれ唯一の交響曲をフランス出身のジャン=リュック・タンゴーが演奏したアルバム。 ベートーヴェンの影響を受けながらも、当時、革新的な循環形式を用いたフランクの「交響曲ニ短調」、フランクの弟子であり、やはり循環形式を用いつつ、ワーグナーの影響が感じられるショーソンの「交響曲変ロ長調」。タンゴーはベルリン放送交響楽団の力強い響きを生かしながら、各々の作品の素晴らしさを引き出しています。 なお、ショーソンの交響曲については、出版されている総譜には多くの疑問点を持つというタンゴー自身が自筆譜を入念に研究し、細心の注意を払って校訂した版を用いて演奏しているところにも注目です。
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スッペ(1819-1895):
交響的幻想曲
序曲と前奏曲集 [オーラ・ルードナー(指揮)/トーンキュンストラー管弦楽団]SUPPÉ, F. von: Fantasia Symphonica / Orchestral Overtures and Preludes (Tonkünstler Orchestra, Rudner)
発売日:2024年01月12日
NMLアルバム番号:8.574538CD価格:1,900円(税込)
「ウィンナ・オペレッタの父」スッペの”幻の交響曲”が登場!このアルバムの指揮者オーラ・ルードナーは、ウィーン・フォルクスオーパー管やウィーン響のコンサートマスターを歴任し、ウィンナ・オペレッタを熟知しています。 彼は、スッペに大オーケストラのための「幻の交響曲」があることを知り、ウィーンの博物館・図書館に遺されたスッペの手稿譜を丹念に調査して見つけたのがここに収められた「交響的幻想曲」。当盤が初録音となります。全4楽章、演奏時間30分余りの作品で、ドラムロールで始まる長大な序奏のついた第1楽章、典雅という言葉がぴったりくるアンダンテの第2楽章、スケルツォ風の陽気な第3楽章、対位法的な展開を織り交ぜつつ見事に盛り上げる終楽章と聴きどころ満点。ロマン派交響曲のファンには見逃せない作品です。 冒頭と最後に有名曲を置き、あまり知られていない作品をはさんだ構成も巧みで、ウィーンを拠点とするトーンキュンストラー管弦楽団の美しいサウンドと相まって、スッペの管弦楽作品の醍醐味を味わえるアルバムとなっています。
収録作曲家:
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ストップフォード(1977-):
宗教的合唱曲集 [ジェレミー・サマリー(指揮)/チェルシー聖ルカ教会合唱団 他]STOPFORD, P.W.J.: Sacred Choral Music (G. Davidson, Choir of St. Luke's, Chelsea, Chelsea Camerata, Jeffcoat, Summerly)
発売日:2024年01月12日
NMLアルバム番号:8.574548CD価格:1,900円(税込)
イギリスのオルガニスト、作曲家フィリップ・ストップフォード。1986年から1990年までウェストミンスター大聖堂の合唱団員を務めたのち、オックスフォード大学に進むとともに、1996年からはキーブル大学のアシスタント・オルガニストを務めるなど、オルガニストとしての経験を積みながら作曲家としても活躍。とりわけ英国国教会の伝統に根差した合唱作品が絶賛されており、これらはイギリスだけでなくアメリカでも広く演奏されています。 このアルバムに収録されているのは全て世界初録音となる作品。ソプラノ独唱を伴う美しく華やかなミサ曲「神はわれらと共に」を中心とした祝祭的な曲が集められています。 1824年に設立された歴史あるチェルシー聖ルカ教会合唱団を、宗教音楽を得意とするジェレミー・サマリーが指揮、全曲を鮮やかにまとめています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第4集〉
6つの歌曲 Op.6/8つの歌とロマンス Op.14
5つの詩 Op.19/7つの歌 Op.48
[アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ)/キーラン・カレル(テノール)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 4 (A. Wunderlin, Carrel, Eisenlohr)
発売日:2023年12月22日
NMLアルバム番号:8.574489CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのブラームス歌曲全集シリーズ。第2集と第3集は民謡集でしたが、第4集では20代の頃に書かれた独唱のための歌曲に焦点が当てられています。 ボレロのリズムによる「スペインの歌」を含むOp. 6は20歳頃の作品。Op. 14は彼の恋人となったアガーテ・フォン・シーボルトとの出会いがきっかけで書かれたと言われる歌曲集。どちらの曲集も、当時彼が魅了されていた民謡をベースとした簡素な作風でありながら、ブラームスらしい旋律美があふれています。 「Op. 19のタイトルは「歌(Gesänge、Lieder、Romanzeなど)」ではなく「詩(Gedichte)」とされているのが特徴。どの曲もピアノ・パートにも重要な役割が与えられています。 「7つの歌」Op. 48は約10年の歳月をかけて書かれたもので、スイス民謡からの影響が感じられる「恋しい人のもとへ」や、コラールを思わせる「心変わり」、シューベルトを思わせる長調と短調がめまぐるしく交代する「涙の中の慰め」など聴きどころの多い曲集です。 クリストフ・プレガルディエンに師事したテノール、カレルと、オペラ、コンサートの両面で活躍するソプラノ、ヴンダーリンの演奏で。
収録作曲家:
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ノスコフスキ(1846-1909)/
ジェレンスキ(1837-1921):
ヴァイオリン・ソナタ集 [ロロンス・カヤレイ(ヴァイオリン)/バーナーディーン・ブラハ(ピアノ)]NOSKOWSKI, Z. / ŻELEŃSKI, W.: Violin Sonatas (Kayaleh, Blaha)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:8.574220CD価格:1,900円(税込)
19世紀後半、ポーランドの国民楽派として活動した2人の作曲家、ノスコフスキとジェレンスキのヴァイオリン・ソナタ集。 交響曲の作曲家として知られるノスコフスキのイ短調ソナタは、ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」とブラームスからの影響を感じさせる雄大な作品。第1楽章冒頭の印象的なユニゾンを幕開けに、ヴァイオリンとピアノが流麗な旋律を奏でます。第2楽章は「クロイツェル・ソナタ」に倣うかのような変奏曲形式で書かれており、第3楽章ではタランテッラ風のリズムが弾む情熱的な音楽が展開します。 ジェレンスキはポーランド民俗音楽を採り入れた歌劇《ヤネク》で知られる作曲家であるとともに、教師としても広く活躍しました。このヴァイオリン・ソナタは1879年頃の円熟期の作品で、活発な表情を持つ第1楽章、マズルカ風のリズムによる第2楽章、ゆったりとした序奏に導かれた情熱的な第3楽章と、伝統的な作風を守りながら雄弁な音楽が展開されています。 演奏はラフやメトネルなどのヴァイオリン・ソナタの録音で知られるスイス出身のロロンス・カヤレイ。1742年製のピエトロ・グァルネリから紡ぎだされる音色が魅力です。
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第19番・第25番
(イグナツ・ラハナーによる弦楽四重奏とコントラバス伴奏版) [アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)/ファイン・アーツ四重奏団/リジー・バーンズ(コントラバス)]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 19 and 25 (arr. I. Lachner for piano, string quartet and double bass) (Goldstein, Fine Arts Quartet, L. Burns)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:8.574477CD価格:1,900円(税込)
1781年、ウィーンに戻ってからのモーツァルトは、フリーの音楽家として精力的に作曲活動を始めました。1784年の後半に書かれたピアノ協奏曲第19番は、この年に書かれた6曲のピアノ協奏曲の最後を飾るもので、のちの1790年10月にはレオポルト2世の戴冠式を祝して催された演奏会でモーツァルト自身がピアノを演奏したことでも知られます。 第25番は1786年の作品。最も編成の大きな第24番に比べ、クラリネットは加わらないものの、トランペットとティンパニを加えた編成から生まれる華麗なオーケストラと精緻なピアノ・パートが特徴です。 ラハナーの編曲は、ピアノ・パートにはほとんど手を加えず、伴奏部の弦楽四重奏にコントラバスを加えることで豊かな響きが味わえるとともに、管楽器パートの旋律もうまく弦楽器へと移し替えられています。また第25番第1楽章のカデンツァはゴールドスタイン自身によるものです。
収録作曲家:
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ビリー・アルシラ(ギター)
ギター作品集 [ビリー・アルシラ(ギター)/ソムヌック・セーン=アルン(クルーイー)]Guitar Recital: Arcila, Billy - ARCILA, B. / BIGNEY, S. / GÓMEZ ARDILA, G. / MEDELLÍN BECERRA, J.A. / OROZCO, F.S. (Same River Twice)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:8.574488CD価格:1,900円(税込)
コロンビア生まれ、アメリカ在住のコンポーザー・ギタリスト、ビリー・アルシラのセルフ・ポートレイト的なアルバム。アルシラは40年以上アメリカに住み、現在はカリフォルニアで最も優れたギタリストの一人として活動しています。ここでは、初出版作品の「Just Passing By」から最近作まで、選りすぐった自作を収め、その間に彼が影響を受けた作曲家たちがコロンビアの伝統的舞曲のリズムを用いて書いた作品をちりばめています。 最後に収められた「ナン・マイ Nang Mai」は、森に棲む精霊がフルートを吹く様子を美しい女性になぞらえたノスタルジックな作品で、ここではタイの伝統的な笛クルーイーが共演しています。
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
エンジェル・スタニスラフ・ワン
ピアノ・リサイタル
リスト、グラナドス、ベガ、ショスタコーヴィチ [エンジェル・スタニスラフ・ワン(ピアノ)/ブレトン弦楽四重奏団]Piano Recital: Wang, Angel Stanislav - LISZT, F. / GRANADOS, E. / VEGA, L. / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Quintet (Bretón String Quartet)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:8.574569CD価格:1,900円(税込)
中国系ロシア人でアメリカ在住のピアニスト、エンジェル・スタニスラフ・ワン。彼は2022年に開催された第63回ハエン国際ピアノ・コンクールの優勝者で、このアルバムにはコンクールで演奏した4曲が収録されています。 このコンクールは、スペインの現代作曲家の作品の演奏が必須であり、第63回で新作を提供したのはグラン・カナリア島出身のラウラ・ベガでした。同じくグラン・カナリア島出身の詩人サンティアゴ・ジルの愛と死をモティーフとした詩からインスパイアされたという彼の作品は、決して超絶技巧を要求するのではなく、演奏者に詩人としての役割を求めたもの。8分程度の長さでありながら、起伏に富んだ内容をもっています。 他にはリストのソナタとグラナドス、そしてブレトン弦楽四重奏団との共演によるショスタコーヴィチのピアノ五重奏の演奏を披露しています。
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ポストン(1905-1987):
キャロルとアンセム集 [トム・ウィンペニー(ピアノ/指揮)/セント・オールバンズ大聖堂少女合唱団/レイ・クラークス・オブ・セント・オールバンズ大聖堂(男声合唱) 他]POSTON, E.: Carols and Anthems (St Albans Cathedral Girls Choir, Lay Clerks of St Albans Cathedral, O. Morrell, Winpenny)
発売日:2023年12月01日
NMLアルバム番号:8.574576CD価格:1,900円(税込)
イギリスの作曲家・ピアニスト、エリザベス・ポストン。ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、在学中に作曲したヴァイオリン・ソナタがBBCで放送されるなど、その才能は早い時期から注目されていました。海外留学後、第二次世界大戦中にイギリスに帰国、BBCヨーロッパ・サービスの音楽監督に就任し、ピアニストとして演奏をしながら、数多くのラジオやテレビのための音楽を作曲しました。 彼女自身は、小曲の作曲家であり大作は書きたくないと語っていたといい、このアルバムにはそんな彼女のクリスマスのための小品が収録されています。彼女の時代を超えた親しみやすい魅力を持つ旋律や、民謡への愛、美しい言葉に対する優れた感性を感じることができるでしょう。 オルガニストとしても著名なトム・ウィンペニーが指揮する、セント・オールバンズ大聖堂の合唱団による美しい声の饗宴が楽しめます。
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ハイドン(1732-1809):
〈バリトン三重奏曲集 第2集〉
第6・35・67・71・93・113番 [バレンシア・バリトン・プロジェクト]HAYDN, J.: Baryton Trios, Hob.XI:6, 35, 67, 71, 93, 113 (Treasures from the Esterháza Palace, Vol. 2) (Valencia Baryton Project)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.574504CD価格:1,900円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンは、ほぼ25年間にわたり、裕福なエステルハージ家の宮廷音楽家として奉職していました。とりわけ彼が宮廷楽長を務めていた時期の当主ニコラウス1世(1714-1790)は音楽に深い理解を示し、ハイドンの活動を奨励したため、ハイドンはそれに応えるべく数多くの作品を生み出し、熱心に演奏したのです。 そのニコラウス1世が好んだのが「バリトン」でした。これは17世紀後半に発案されたヴィオール属の擦弦楽器で、通常6本~7本のガット弦と、前面を板で覆われた9本から24本(12本が多い)の金属弦を持っており、こちらは共鳴弦であると同時に、左手の親指ではじくことが出来るというもの。しかし、弦が多いため調弦も演奏も難しく、19世紀にはほとんど廃れてしまいました。 ハイドンはこの楽器についてほとんど知識がなかったようですが、主君のために楽器を研究し、バリトンとヴィオラ、チェロによる126曲もの三重奏曲をはじめ、二重奏曲や協奏曲を作曲しています。これらの三重奏曲は5巻のシリーズで出版されましたが、楽器の希少性のためか、現在ではほとんど演奏されることがありません。尚、この楽器に最も適した調性はイ長調なので、多くの曲はイ長調で書かれています。 第1集(8.574188)に続くこのアルバムにも6曲のバリトン三重奏曲を収録、マシュー・ベイカーが演奏するのは2004年に制作されたOwen Morse-Brownによる復元楽器で、18世紀の典雅な響きが忠実に再現されています。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847):
稀少ピアノ作品集
初期のソナタ、無言歌 [クリストファー・ウィリアムズ(ピアノ)]MENDELSSOHN, Felix: Piano Rarities - Early Piano Sonatas, MWV U19 and U23 / Lieder ohne Worte (Songs Without Words) (Christopher Williams)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.574509CD価格:1,900円(税込)
早熟の天才で「神童」とも呼ばれたメンデルスゾーンは、幼少の頃からピアノ曲や室内楽曲、弦楽のための交響曲など数多くの作品を書きました。しかしそのほとんどは、内輪の演奏会用に作曲されたもので、長い間出版されることはありませんでした。また長じてからは、やはりたくさんの作品を書いたものの、自己批判により生前に出版されなかった作品も多く、これらは最近になってようやく出版され、その正確な作曲年代が判明するようになりました。 このアルバムにはそんなあまり知られていない作品を収録。11歳頃の初期の曲から晩年の作品、稿違いなど珍しい曲を聴くことができます。とりわけ冒頭に置かれた2曲のソナタは、ベートーヴェンの影響も感じさせながら、驚くほどの成熟を示しています。 ピアニスト、クリストファー・ウィリアムズはウェールズ出身、現在カーディフ大学のピアノ講師を務める傍ら、ソリスト、室内楽奏者として活躍、希少作品の紹介にも力を注いでいます。
収録作曲家:
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グレイアム(1958-):
フォース・オヴ・ネイチャー他
ブラスバンド作品集 [レックス・リチャードソン(トランペット/フリューゲルホルン)/デイヴィッド・チャイルズ(ユーフォニアム)/ニコラス・チャイルズ(指揮)/ブラック・ダイク・バンド]GRAHAM, P.: Brass Band Music - Force of Nature / Triquetra / Master of Suspense / Hymn for Bram (R. Richardson, Black Dyke Band, D. and N. Childs)
発売日:2023年11月17日
NMLアルバム番号:8.574563CD価格:1,900円(税込)
アメリカ吹奏楽指導者協会により、年に1回優れた吹奏楽曲の作曲家に与えられるオストウォルド賞(Ostwald Band Composition Award)を2002年に受賞したピーター・グレイアム。彼は同世代を代表するブラスバンド曲の作曲家の一人であり、これまでにも数多くの作品を発表。2018年、NAXOSから発売した「メトロポリス1927」(8.573968)はニコラス・チャイルズが指揮するブラック・ダイク・バンドの名演も相俟って高い評価を受けました。 このアルバムでは再びブラック・ダイク・バンドが演奏、ヒッチコックの映画からインスパイアされたトランペット協奏曲(第2楽章はフリューゲルホルン持ち替え)「マスター・オヴ・サスペンス」や、アーネスト・ヘミングウェイの人生を辿ったユーフォニアム協奏曲「フォース・オヴ・ネイチャー」など5曲の世界初録音を含む作品が収録されています。
収録作曲家:
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クリーゲル(1928-2022):
〈管弦楽作品集〉
カンティクム・ナトゥラーレ他 [ニール・トムソン(指揮)/ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団]KRIEGER, E.: Orchestral Works - Canticum Naturale / Ludus Symphonicus (F. Fernandes, São Paulo Symphony Choir, Goiás Philharmonic, Neil Thomson)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.574408CD価格:1,900円(税込)
エジノ・クリーゲルは幼いころからヴァイオリンの才能を発揮。リオデジャネイロでブラジル作曲界の指導的な存在であったケルロイターに作曲を学んだ後、コープランドの招きで渡米してタングルウッドやジュリアードなどで学びました。一旦帰国した後、英国王立音楽院でバークリーに師事。帰国後は作曲を続ける傍ら、放送局付きのオーケストラの指揮者及び音楽番組のディレクターとして欧米の最新の動向を紹介するなどしてブラジル音楽界に影響を与えました。その作風はセリー主義、新古典主義を経て、伝統と前衛の融合が図られており、作曲年代によってさまざまな表現が楽しめます。 アルバムには6作品が収録されていますが、その中でも「カンティクム・ナトゥラーレ」は広大なアマゾンを音で描いたクリーゲルの代表作の一つです。 世界初録音となる「ファンファーレとシークエンス」は合唱を伴う5分程度の小品。3つのトランペットと4つのホルンが呼び交わす中で奏されます。「Variações Elementares=諸要素の変奏曲」は短い旋律がモティーフとして用いられた10の変奏からなる作品。17世紀のポリフォニーも駆使しながら発展していく音楽です。また「ノバ・フリブルゴの3つの映像」はリオデジャネイロ州の山岳地帯ノバ・フリブルゴ市からの委嘱作。弦楽オーケストラとチェンバロのために書かれており、弦の特殊奏法など楽器テクニックを要する作品です。 ブラジル音楽シリーズでおなじみのニール・トムソンが指揮するゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。
収録作曲家:
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Venite, Gaudete!
クリスマスの合唱作品集 [デイヴィッド・ダネット(オルガン)/デイヴィッド・ヒル(指揮)/アイコン(合唱)]Choral Music (Christmas) - NILES, J.J. / JOUBERT, J. / KIRKPATRICK, W.J. / HOLST, G. (Venite, Gaudete: Music for the Christmas Season) (Ikon, D. Hill)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.574575CD価格:1,900円(税込)
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コダーイ(1882-1967):
組曲『ハーリ・ヤーノシュ』
夏の夕べ
交響曲 ハ長調 [ジョアン・ファレッタ(指揮)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団]KODÁLY, Z.: Háry János Suite / Summer Evening / Symphony in C Major (Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574556CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
民族色豊かなコダーイの名作と、トスカニーニに捧げた晩年の交響曲をカップリング20世紀ハンガリーを代表する作曲家の一人、ゾルターン・コダーイ。彼は祖国の民俗音楽を丹念に収集・研究し、バルトークと共に民謡集の出版を行います。また音楽教育の分野でも活躍、教育用の曲を多数書き、その手法は「コダーイ・メソッド」と呼ばれるほどにハンガリー内外に重要な影響を与えました。彼の管弦楽作品はどれも色彩的でリズミカル。このアルバムの中心となる『ハーリ・ヤーノシュ』は彼の同名の歌劇からの管弦楽組曲で、原作はハンガリーの詩人、ガライ・ヤーノシュ(1812-1853)の叙事詩。元軍人のハーリ・ヤーノシュが酒場で語る波乱万丈の冒険談が描かれています。組曲は歌劇の進行とは関係なく組まれており、第3曲と第5曲では伝統楽器ツィンバロムが使用されているのも特色です。 「夏の夕べ」は作曲家自身が「牧歌」と呼んだ作品で、もともとはハンガリー王立音楽院の卒業作品として書かれたもの。1906年に初演された以降は忘れられてしまったものの、1929年にアルトゥーロ・トスカニーニの勧めにより改訂が行われ、1930年にトスカニーニが指揮するニューヨーク・フィルにより演奏されました。 交響曲はトスカニーニのすすめにより1930年代に構想されましたが、完成したのは1961年のこと。1957年に世を去ったトスカニーニの思い出に捧げられたこの曲は、1961年にフェレンツ・フリッチャイ指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団によって初演されました。急緩急の3楽章構成、演奏時間27分ほどで、ルーセルやストラヴィンスキーを思わせる新古典主義のスタイルによる作品です。明瞭な調性をもとにした晦渋さのない楽想、抒情に満ちた緩徐楽章を生気とユーモアに富んだ両端楽章がはさみ、結尾へ向けての盛り上げ方など、一聴しただけでは1960年代の作品と思えない親しみ易さの中にコダーイ晩年の境地が滲む魅力的な音楽です。 演奏はジョアン・ファレッタが指揮するバッファロー・フィルハーモニー管弦楽団。機動力とパワーを生かした闊達な音楽が紡ぎ出されています。 ※国内仕様盤には、東欧の音楽史と民族音楽学を専門とし、『中東欧音楽の回路』(サントリー学芸賞受賞)等の著書のある伊東信宏氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ガーニー(1890-1937):
ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ 第1番・第3番
ピアノ・ソナタ 第2番 - 第2楽章 アダージョ ほか [ジョージ・ローリー(ピアノ)]GURNEY, I.: Piano Sonatas Nos. 1 and 3 / Piano Sonata No. 2: II. Adagio / 5 Preludes (George Rowley)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574479CD価格:1,900円(税込)
英国歌曲に関心のある人には「5つのエリザベス朝歌曲」の作曲家として知られるアイヴァー・ガーニーのピアノ曲を集めた珍しい1枚。ガーニーは少年時代から音楽の才能を発揮し、グロスター大聖堂の聖歌隊員を務めながらオルガンを学び、王立音楽大学に入学してスタンフォードから作曲を学びました。第1次世界大戦で従軍中に負傷し、その後遺症に悩みつつ47歳でこの世を去りました。現在では作曲家としてのみならず、詩人としても非常に高く評価されています。 ここで聴けるピアノ曲はガーニー20代の作品で、第1次世界大戦をはさんで書かれたもの。シューマンや初期のスクリャービンを思わせる抒情的な「5つの前奏曲」で始まり、しっとりとした雰囲気を持つピアノ・ソナタ第1番、ブラームス風の内省的なソナタ第3番と続き、静かで抒情的な「秋」がアンコールのように置かれています。最後には、3楽章の作品として構想されながら作曲に難渋したソナタ第2番から、唯一完成された第2楽章で静かにプログラムを終えます。 演奏するジョージ・ローリーは王立バーミンガム音楽院でマーク・ベッビントンに師事し、数多くのコンクールに入賞。現在チェルトナムレディースカレッジのピアノ科で教えるベテラン奏者です。
収録作曲家:
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マルシュナー(1795-1861):
〈序曲と舞台音楽集 第2集〉
劇音楽『ホンブルクの公子』より
劇的カンタータ『東方からの響き』
歌劇《皇帝アドルフ・フォン・ナッサウ》
歌劇《アウスティン》 [ダリオ・サルヴィ(指揮)/フラデツ・クラーロヴェー・フィルハーモニー]MARSCHNER, H.A.: Overtures and Stage Music, Vol. 2 (Hradec Králové Philharmonic, D. Salvi)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574482CD価格:1,900円(税込)
ウェーバーとワーグナーを繋ぐドイツ・オペラの作曲家の一人マルシュナーの舞台音楽を発掘するシリーズ、第2集。こんにちでは舞台上演に出会うことはめったにない彼の作品、ロマンティックな旋律と華麗なオーケストレーションで彩られた管弦楽曲だけでも楽しめます。 ここでは初期と円熟期の作品から序曲、間奏曲、行進曲、バッロ(舞曲)を収録。この分野の第一人者サルヴィがチェコの古都フラデツ・クラーロヴェーのオーケストラを指揮してお届けします。
収録作曲家:
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ペロージ(1872-1956):
ピアノ五重奏曲 第3番・第4番
弦楽三重奏曲集 [マッテオ・ベヴィラクア(ピアノ)/ローマ・トレ・オーケストラ・アンサンブル]PEROSI, L.: Piano Quintets Nos. 3-4 / String Trios (Roma Tre Orchestra Ensemble, Bevilacqua)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574484CD価格:1,900円(税込)
プッチーニも脱帽したペロージの豊かなメロディに浸るシリーズ第2作。 ペロージはピエモンテ州トルトーナに生まれミラノの音楽院で学び、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長を務め、オラトリオなどの宗教的な声楽作品で国際的な名声を得ました。そんなペロージ、1920年代には一時的に精神疾患を患い休職せざるを得ませんでしたが、回復後は職務に復帰するとともに作曲活動も再開しました。このアルバムの後半に収録された番号なしの弦楽三重奏曲は、復帰した時期に書かれた10曲の中の6曲で、どれも断片的であるものの、自身の作曲技法の更なる向上を目指すための対位法の研究や、ハーモニーの工夫が反映されています。 2曲のピアノ五重奏曲は1931年作曲。当時もまた重病を患いながらも旺盛な創作意欲に掻き立てられていたペロージの豊かなアイデアが感じられる充実した作品です。第1番の番号が振られた弦楽三重奏曲は、急-緩-急の伝統的な書法で書かれており、合唱作品を得意としたペロージらしい歌心に溢れた作品です。 演奏は2005年に設立されたローマ・トレ・オーケストラのメンバーによるアンサンブル。ローマとラツィオで生まれた最初の大学オーケストラで、若い世代に素晴らしい音楽を広めることを目的として活動しています。 ヴァイオリンの河崎日向子さんはローマ在住。いくつものアンサンブルに参加し活躍しています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈後期交響曲集 第2集〉
交響曲 第96番-第98番 [アダム・フィッシャー(指揮)/デンマーク室内管弦楽団]HAYDN, J.: Late Symphonies, Vol. 2 - Nos. 96-98 (Danish Chamber Orchestra, A. Fischer)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574517CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
アダム・フィッシャー、ハイドンへ還る。
後期交響曲の再録音第2集!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの番号付きの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャー。デンマーク室内管弦楽団の首席指揮者就任から25年となる記念の年に彼が世に問うのはハイドンの後期交響曲シリーズの再録音です。第2集となる今回の演奏も、オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団との旧全集録音に比べると更にシェイプアップ、テンポアップされており、ダイナミックスの切り替えやアクセントも鮮烈。まさに見通しのよいすっきりとしたハイドン像が構築されています。 この第2集には、交響曲「奇跡」を含む第96番から第98番の3曲を収録。第96番のニックネーム「奇跡」とは初演時に会場のシャンデリアが落下するも、観客がハイドン見たさのためにステージ近くに集まっていたため、けが人が出なかったというエピソードに由来するもの(しかし近年の研究では、この出来事は102番の初演時だったということが判明しています)。他には第2楽章に弦楽器の特殊奏法である「スル・ポンティチェロ」が用いられた第97番、終楽章にチェンバロが使用されることで知られる第98番を収録。どの曲も小回りの利いたオーケストラの奏者たちの演奏技術も存分に発揮されています。 当盤の3曲とも第3楽章にはメヌエットが置かれており、ここでも第1集と同じく、ティンパニの打撃が良いアクセントとなった、滑らかなリズムと疾走感にあふれた爽やかな音楽が楽しめます。 ※国内仕様盤には「ミヒャエル・ハイドン・プロジェクト」創設者で、古楽から実験音楽のパフォーマーとしても活躍する布施砂丘彦氏の解説が付属します。収録作曲家:
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ペンデレツキ(1933-2020):
交響曲 第6番 「中国の歌」
トランペット・コンチェルティーノ [ダヴィド・ゲリエ(トランペット)/アレクサンドラ・クルス(ヴァイオリン)/ヤロスラフ・ブレンク(バス・バリトン)/チェ・ハヨン(チェロ)/シン・シャオリン(二胡)/アントニ・ヴィト(指揮)/ノールショピング交響楽団]PENDERECKI, K.:Symphony No. 6, "Chinese Songs" / Trumpet Concertino / Concerto doppio (Brek, Hsiao Ling Hsin, Guerrier, Kuls, Hayoung Choi, A. Wit)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574050CD価格:1,900円(税込)
ペンデレツキの交響曲第6番は、バス・バリトンと小オーケストラのための作品。ハンス・ベトゲがドイツ語に翻案した「中国の詩」を用いた8楽章で構成されており、要所要所に二胡のソロが挿入されています。第6番と附番されていますが、長い間スケッチのみが知られていたものを、第8交響曲『はかなさの歌』を完成させた後の2008年再度とりあげ、およそ9年の歳月をかけて完成させた、実質ペンデレツキ“最後の交響曲”となります。ベトゲの詩から想起するのはマーラーの「大地の歌」ですが、この交響曲はまさにマーラー風の響きを持つ後期ロマン派の作風に倣ったもの。哀愁を帯びた旋律が耳に残ります。 2012年のヴァイオリンとヴィオラのための二重協奏曲(この演奏はチェロとヴァイオリン)と2015年のトランペット協奏曲は新古典派風の活発な作品。トランペット協奏曲でソロを吹くダヴィド・ゲリエは2003年ミュンヘン国際コンクール・トランペット部門で1位受賞。2004~2009年フランス国立管弦楽団、2009~2010年ルクセンブルク・フィルのソロ・ホルン奏者を務めたトランペットとホルン二刀流の名手。ここでは超絶技巧を駆使した素晴らしいトランペットを披露しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノのための舞曲集 [ディディエ・カストル=ジャコマン(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Waltzes and Écossaises (Castell-Jacomin)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574165CD価格:1,900円(税込)
生粋のウィーンっ子だったシューベルト。社交界の付き合いとして、ウィーンにオープンした数多くのサロンや、彼の仲間たちの集い「シューベルティアーデ」のために多くの舞曲を作曲しました。これらは大評判となり、若きシューベルトは楽譜の出版と販売の機会を得ることができました。どれも小さいながら、ウィットに富んだメロディとハーモニーを持ち、時にはスイスのヨーデルの模倣さえも聴かれる、湧き上がるような自然な楽想に満ちています。 また『12のエコセーズ』 D 299はリンツに住み、彼と生涯にわたる友情を結んだヨーゼフ・フォン・シュパウンの妹マリーに献呈されており、ウィーン市以外で演奏されたシューベルトの初めての曲とされています。自筆譜は一部のみが現存するだけですが、ここでは、初版と筆写譜に基づいた1982年のヘンレ版を用いて演奏しています。
収録作曲家:
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アルメニアの輝き
20世紀アルメニアのヴァイオリンとピアノのための作品集 [ニコライ・マドヤン(ヴァイオリン)/アルミネ・グリゴリアン(ピアノ)]Violin and Piano Works (20th Century Armenian) - ARUTIUNIAN, A. / KOMITAS / KHACHATURIAN, A.I. (Armenian Brilliance) (N. Madoyan, A. Grigoryan)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574535CD価格:1,900円(税込)
小品ながらも芸術性に富んだ曲を集めた、ヴァイオリンとピアノのための「アルメニア作品集」。アルバムの前半におかれた5作品はアルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者であり、アルメニア近代音楽の擁護者として知られるコミタスの作品。どの曲にも抒情的な雰囲気がありますが、なかでも「鶴」はアルメニアの賛歌の象徴として強い存在感を放ちます。 他にはハチャトゥリアンの『ガイーヌ』、『スパルタクス』からの音楽や、彼の作品番号1となった「舞曲 変ロ長調」、トビリシとモスクワのアルメニア文化施設で作曲を学び、アルメニアの伝承音楽の研究に力を尽くしたアブラミャンの色彩感に満ちた「スケルツォ」、現代アルメニアの音楽発展に多大なる貢献を果たし、1963年には芸術功労者(名誉芸術家)に認定されたバグダサリアンの美しい「夜想曲」など、アルメニアの優れた作曲家たちの作品を紹介。アジアの民謡にも通じる懐かしい旋律が聴き手のノスタルジックな感情を呼び起こします。
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クリスマスの朝に
フィンジ/ラター/ハウエルズ/ピーコック:
クリスマス合唱曲集 [ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)/ジョセリン・サマービル(ソプラノ)/エリザベス・リム(ソプラノ)/マーティン・フォード(ピアノ・オルガン)/ジェレミー・バックハウス(指揮)/ヴァサーリ・シンガーズ]Choral Music (Christmas) - FINZI, G. / RUTTER, J. / HOWELLS, H. / PEACOCK, A. (Music on Christmas Morning) (Vasari Singers, M. Ford, Backhouse)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574542CD価格:1,900円(税込)
2012年に発売された「冬の光」(8.573030)に続くヴァサーリ・シンガーズのクリスマス・アルバム。穏やかで伝統的なキャロルから熱烈な祈りの時まで、特別な音楽体験をする時期にふさわしい1枚です。 フィンジの「地には平和を」やラターの「クリスマスの子守歌」などよく知られる作品をはじめ、多くの人々に歌われる「ディンドン空高く」などの伝承曲、ヴァサーリ・シンガーズ結成40周年を記念して2022年に委嘱されたヘレナ・ペイシュによる「クリスマスの朝に」など様々な作品が均整のとれた美しいハーモニーで歌われています。 楽しいメロディが次々と現れる「ア・メリー・リトル・クリスマス」も聴きどころです。
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
チェロ協奏曲 第1番・第2番
チェロと管弦楽のための幻想曲 [アントニオ・メネセス(チェロ)/イサーク・カラブチェフスキー(指揮)/サンパウロ交響楽団]VILLA-LOBOS, H.: Cello Concertos Nos. 1 and 2 / Fantasia for Cello and Orchestra (A. Meneses, São Paulo Symphony, Karabtchevsky)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.574531CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲のブラジル音楽をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 今作はブラジルを代表する作曲家ヴィラ=ロボスのチェロと管弦楽のための作品集。収録曲は、サイレント映画のサウンドトラックを思わせる第1番、セルゲイ・クーセヴィツキーに捧げられた3つの楽章からなる「幻想曲」、最晩年の大作第2番の3作品。幼い頃に父からチェロを学び、生涯を通じてこの楽器に強い愛着を抱いていたというだけあり、どれも素晴らしい仕上がりを誇ります。 ヴィラ=ロボス交響曲全集の名演が印象に残るカラブチェフスキーとサンパウロ交響楽団の名コンビが世界的チェリストのアントニオ・メネセスをソロに迎えた、「チーム・ブラジル」による待望の録音の登場です。 ※国内仕様盤には木許裕介氏(指揮者、日本ヴィラ=ロボス協会会長)による日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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バージェス(1917-1993):
ギター四重奏曲全集 [メーラ・ギター四重奏団]BURGESS, A.: Guitar Quartets (Complete) (Mēla Guitar Quartet)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.574423CD価格:1,900円(税込)
作曲家としてよりも小説家として知られるアンソニー・バージェス。彼は東南アジア、アメリカ合衆国、中央ヨーロッパなどの様々な場所で暮らすことで培った広範な知識を、その作品に活かしました。 1986年、モンテカルロに住んでいた彼はこの地で活躍していた「Aighetta Guitar Quartet アイゲッタ・ギター四重奏団(1979年結成)」と出会い、彼らのために数多くのオリジナル作品と編曲作品を書き上げています。 アイゲッタ・ギター四重奏団はバージェスとのコラボレーションを通じて高い名声を獲得、国際的な音楽祭に出演し、多くの賞を獲得しました。このアルバムに収録された作品も、全てアイゲッタ・ギター四重奏団のために書かれたもので、ラヴェルへのオマージュが織り込まれた第1番を含む、3曲のバージェスのオリジナル四重奏曲のほか、ホルストとウェーバー作品の編曲とアイルランドの旋律まで、ギターの音色を存分に生かした作品を楽しめます。
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サッキーニ(1730-1786):
オラトリオ『聖フィリッポ・ネリの富の放棄』 [ソ・イェリ 徐藝俐(ソプラノ)/ケテヴァン・チュンティシュヴィリ(ソプラノ)/ファストマルクス・シェーファー(テノール)/インガンノダニエル・オチョア(バス)/フランツ・ハウク(チェンバロ&指揮)/コンチェルト・デ・バッスス(古楽アンサンブル)]発売日:2023年09月22日
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
フィレンツェに生まれ、ナポリ音楽院の前身の1つにあたるサントノフリオ・ア・ポルタ・カプアーナ音楽院で音楽教育を受けたアントニオ・サッキーニ。当時隆盛を極めた“ナポリ楽派”の一員としてオペラを書き上げた後、ロンドンを経てパリへ移住。この地で生涯を終えました。 このオラトリオ『聖フィリッポ・ネリの富の放棄』は、16世紀に実在した聖者の物語。オラトリオですが、レチタティーヴォとアリアが交互に歌われるナポリ楽派の他のオペラと同じ形式で書かれており、若きフィリッポ・ネリ(ソプラノが歌う)が将来の生き方について悩んだ末、全ての財を投げ打ち、取り巻く欺瞞と精神的試練を乗り越えながら、神への祈りと美徳の道を求める姿がドラマティックに描かれます。1765年の四旬節に初演されたこのオラトリオは大成功を収め、翌年も再演されました。 聖フィリッポ役を歌うのは韓国のソプラノ歌手ソ・イェリ(徐藝俐)。華やかで技巧的なアリアを見事にこなし、マルクス・シェーファーら他の歌手の歌唱も万全。ジモン・マイールの数々のオペラ録音で知られるフランツ・ハウクが指揮するコンチェルト・デ・バッススも素晴らしい演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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愛の死
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/ファジル・サイ(ピアノ)]発売日:2023年09月08日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
トルコの鬼才コンポーザー・ピアニスト、ファズル・サイの新しいアルバムは、彼の長年の友人フリーデマン・アイヒホルンとのデュオ。選ばれた作品はシューマンの晩年のヴァイオリン・ソナタ第1番と、3つのロマンス。そしてシューマンとブラームス、ディートリヒの合作「F.A.E.ソナタ」です。 ヨアヒムに献呈されたこのソナタは、第1楽章をディートリヒが作曲、第2楽章と第4楽章はシューマン、第3楽章のスケルツォはブラームスが作曲しました。のちにシューマンが自身の筆になる部分に手を加え、新たにヴァイオリン・ソナタ第3番として完成させていますが、こちらの「F.A.E.ソナタ」の全曲を耳にすることはあまりありません。ここでのアイヒホルンとサイは緊張感あふれる演奏を披露しています。 そして最後に置かれたワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》からの2曲が圧巻。世界初録音となるこのヴァージョンでは、サイのアレンジの妙が生かされており、ワーグナーのうねるような官能的な響きを存分に堪能できます。 ※国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説が付属します。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第5番・第9番 [ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)/香港フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies Nos. 5 and 9 (Hong Kong Philharmonic, van Zweden)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.574549CD価格:1,900円(税込)
マーラーとショスタコーヴィチの「交響曲第10番」に続く香港フィルハーモニー管弦楽団とヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの新録音はショスタコーヴィチの2つの交響曲です。 収録されているのは第5番と第9番。2012年よりオーケストラの音楽監督を務めるズヴェーデンはかつて香港ポスト誌のインタヴューで「オーケストラはカメレオンのようでなければならないと考えます」と語ったように、このアルバムでもオーケストラの高い機能性を用い、性格の異なる2つの交響曲(重厚、複雑な第5番、かたや新古典的な様式を持つ軽妙な第9番)を鮮やかに描きわけ、ショスタコーヴィチの多面性を際立たせています。
収録作曲家:
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トポス
20世紀ギリシャの管弦楽作品集
ミカエリデス/カロミリス/コンスタンティニディス/スカルコッタス [ノエ・乾(ヴァイオリン)/ゾイ・チョカン(指揮)/テッサローニキ州立交響楽団]Orchestral Music (20th Century Greek) - CONSTANTINIDIS, Y. / KALOMIRIS, M. / SKALKOTTAS, N. (Topos) (Thessaloniki State Symphony, Tsokanou)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:8.574436CD価格:1,900円(税込)
20世紀ギリシャの作曲家による管弦楽作品集。アルバムは、フランス印象派からの影響が感じられるミカエリデスの「パルテノン神殿の夜明け」で幕を開け、リムスキー=コルサコフを思わせる官能的な響きが特徴のカロミリスの「島の絵」が続きます。地中海の夜明けを思わせる伸びやかな第1曲から祝祭的な雰囲気の民族舞踏を描いた第3楽章まで、卓越したヴァイオリンを披露するのはギリシャ人の母を持つノエ・乾です。 コンスタンティニディスの2つの組曲は独特な音階とリズムが特徴。スカルコッタスの「5つのギリシャ舞曲」は、様々な楽器編成のための「36のギリシャ舞曲」から作曲家が5曲を選んで弦楽四重奏にしたものを、ドイツ生まれの指揮者・作曲家ワルター・ゲールがコントラバス・パートを加えて弦楽合奏にしたもの。バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」のギリシャ版といった感じの楽しく躍動感ある音楽で、本物の民謡に加えてスカルコッタスが民謡に似せて創った素材を使っていて遊び心が感じられます。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈後期交響曲集 第1集〉
交響曲 第93番-第95番 [アダム・フィッシャー(指揮)/デンマーク室内管弦楽団]発売日:2023年08月11日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
アダム・フィッシャー、ハイドンへ還る。
後期交響曲の再録音がスタート!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの番号付きの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャー。デンマーク室内管弦楽団の首席指揮者就任から25年となる記念の年に彼が世に問うのはハイドンの後期交響曲シリーズの再録音です。第1集はロンドン交響曲から人気作「驚愕」を含む3曲を収録。旧盤との違いも大きく、全編通じてエキサイティングかつ魅力的な音楽が展開し、今後への期待が大いに募ります。 アダム・フィッシャーはハイドンの全交響曲を演奏するためにオーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団を組織し、ハイドンゆかりのエステルハージ宮で1987年から2001年にかけてNimbusレーベルに録音を行いました。それらは50人ほどに絞り込まれたオーケストラによる見通しの良いサウンドと、緩急のコントラストが利いた解釈、録音会場の音響を生かしたまろやかなサウンドが印象的に残るものです。 デンマーク室内管との再録音はそれらに比べると、更にシェイプアップ、テンポアップされており、ダイナミックスの切り替えやアクセントも鮮烈になっています。流れるようなスピード感のあるフレージングには古楽演奏の影響が聞き取れますが、オーケストラの伸縮自在な演奏ぶりからは、このスタイルが彼らのスタンダードとなっていることがうかがわれます。弓使いにも工夫を凝らし、通常よりも生き生きとした効果が得られるためのリコシェ(跳弓)などのテクニックを意図的に使っています。 新旧比較で顕著な違いがあるのはメヌエット楽章で、恰幅の良い旧盤に対して新盤のステップの速さと滑らかさは別次元。他にも第93番の最終楽章は「これぞプレスト!」と快哉を叫びたくなる疾走感、第94番の第2楽章冒頭での無音かと思えるほどの再弱音から一転しての強烈な一撃はまさに「驚愕」。原盤解説で「コンサートと同じようにレコーディングでも聴衆を魅了することを願っています」とアダム・フィッシャーが語るように、ライヴ感に満ちた演奏で、大注目のプロジェクトです。 ※国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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エネスク(1881-1955):
初期室内楽作品集 [ファイン・アーツ四重奏団/アレクサンダー・ビッカルト(コントラバス)/ジゼル・ヴィトコフスキ(ピアノ)/ファビオ・ヴィトコフスキ(ピアノ)]ENESCU, G.: Early Chamber Music - Piano Quintet / Prélude et Gavotte / Aubade (Fine Arts Quartet, Bickard, G. and F. Witkowski)
発売日:2023年08月11日
NMLアルバム番号:8.574487CD価格:1,900円(税込)
ルーマニア狂詩曲で知られるエネスク、若き時代の作品集優れたヴァイオリニストで教育者、そしてルーマニアを代表する作曲家ジョルジェ・エネスク。若い頃にはパリに留学して作曲をマスネとフォーレに学びましたが、その頃に書いた作品の多くは長い間出版されませんでした。このアルバムは、そのパリ時代の作品を中心にしています。 冒頭のピアノ五重奏曲は、エネスクのヴァイオリンの師マルタン・ピエール・マルシックに捧げられ、その精緻な筆致にはエネスクが尊敬していたブラームスの影響が窺われます。ヴァイオリン、チェロと2台のピアノのための「前奏曲とガヴォット」、エネスク唯一の弦楽三重奏曲「オーバード」、ヴァイオリンとピアノの連弾による「パストラーレ、悲しきメヌエットと夜想曲」からは若きエネスクの意欲が感じられます。最後には、1901年の初演当時から人気を博していた「ルーマニア狂詩曲第1番」をエネスクの死後にピアノと弦楽五重奏用に編曲した版が演奏され、アルバムを華やかに締めくくります。 NAXOSにも数多くの録音があるファイン・アーツ四重奏団が中心となって、生き生きとした音楽を生み出しています。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
〈オルガン作品全集〉
ペダル・ピアノのためのスケッチ
ペダル・ピアノのための練習曲集
バッハの名による6つのフーガ Op.60 [トム・ウィンペニー(オルガン)]SCHUMANN, R.: Organ Works (Complete) (Winpenny)
発売日:2023年07月28日
NMLアルバム番号:8.574432CD価格:1,900円(税込)
1844年、ライプツィヒを去りドレスデンに移住したシューマンは、かねてから研究していたJ.S.バッハ作品に再び向き合いました。彼は「フーガの厳密な形式と19世紀のロマン派の精神をどうすれば両立させることができるのだろうか?」を念頭に置き、1845年に足鍵盤(ペダル)を備えた「ペダルピアノ」を手に入れ、バッハのオルガン曲を研究。そのフーガへの熱意からこのアルバムに収録された作品が生まれました。とりわけOp.56はシューマン自身がピアノ三重奏に編曲したほか、他の作曲家たちも様々な編曲を施したほど芸術性の高い作品です。 ここでウィンペニーは、ドイツのグローナウにある歴史的な“フルトヴェングラー・オルガン(1860年製)”を使用。このオルガンは、ドイツ・ロマン派時代に作られた現存するオルガンの中で2番目に大きな楽器で、シューマンの表現豊かな作品に合う幅広い響きを奏でます。
収録作曲家:
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ヴラニツキー(1756-1808):
〈管弦楽作品集 第6集〉
舞台作品の序曲、音楽集 [マレク・シュティレツ(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]WRANITZKY, P.: Orchestral Works, Vol. 6 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Štilec)
発売日:2023年07月28日
NMLアルバム番号:8.574454CD価格:1,900円(税込)
モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキー。20歳の時にウィーンに移住し、ハイドンやモーツァルトと交流を深めウィーン楽壇における重要な作曲家になった彼は、皇帝フランツ2世の妻マリア・テレジアのお気に入りとなり、彼女からしばしば宮廷の祝典音楽や、舞台作品の作曲を依頼されました。 現存している彼の数少ない舞台音楽の楽譜にはどの表紙にも「シンフォニア」のタイトルが付いており、これは彼にとって大きな仕事であった交響曲の制作と同じように重要であるという意味が込められているようです。そこには各幕のための序曲や行進曲などが含まれており、実際、後に彼はこれらを素材として交響曲を書いています。 ここのアルバムに収録された作品は、どれもウィーンのブルク劇場で初演されたもの。『ペルーのスペイン人、またはロラの死』は1795年6月13日の初演で、1532年のフランシスコ・ピサロによるインカ帝国の血なまぐさい征服から題材を得た作品です。第3幕と第5幕の序曲は、後に交響曲に転用されたためこの録音では割愛されています。 『イオランタ、エルサレムの女王』は1797年4月17日に初演。舞台は1135年のエルサレムで、若い女王に対抗する求婚者たちと攻撃してくるイスラム軍、そしてテンプル騎士団の新たな団長の選出など陰謀渦巻く物語です。 『アフメットとゼニード』は1796年10月28日の初演。当時人気のあったトルコ音楽が採り入れられており、オーケストラの編成にはピッコロと、オスマン帝国の歩兵軍団「イェニチェリ」の音楽を表現するのに特徴的なトライアングル、シンバル、バスドラムが用いられた多彩な響きを楽しめます。 前5作に続き、マレク・シュティレツが指揮するチェコ室内管弦楽団パルドビツェの見事な演奏で。
収録作曲家:
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サントロ(1919-1989):
〈交響曲全集 第3集〉
交響曲 第8番
チェロ協奏曲他 [マリーナ・マルチンス (チェロ)/デニーシ・ジ・フレイタス (メゾ・ソプラノ)/ニール・トムソン (指揮)/ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団]SANTORO, C.: Symphonies (Complete), Vol. 3 - No. 8 / Cello Concerto (D. de Freitas, Marina Martins, Goiás Philharmonic, N. Thomson)
発売日:2023年07月14日
NMLアルバム番号:8.574410CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲のブラジル音楽をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。その中でもブラジルを代表するシンフォニストであるクラウジオ・サントロの交響曲全集は注目の企画です。 このアルバムには1960年代の作品を収録。この時期は波乱に富んだサントロの人生の中でも特筆に値する激動の時代であり、単に交響曲全集のうちの1枚というだけでなく、その時代を映した選曲がなされていることも興味を惹きます。 1960年、サントロは西ドイツ(当時)政府の招きでケルンを訪れ、その後電子音楽を研究するためにベルリンへ移ります。そこで体調を崩し資金にも難渋したサントロに支援を申し出たのが東ドイツの作曲家連盟で、彼は1961年夏を東ベルリンで迎え、8月13日のベルリンの壁着工を目撃することとなりました。 (曲目・内容欄へ続く)
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第27集 [セルジオ・ガッロ(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 27 (S. Gallo)
発売日:2023年07月14日
NMLアルバム番号:8.574374CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、ドメニコ・スカルラッティのソナタ集。この第27集には、彼の初のソナタ集「Essercizi per gravicembalo」からの2曲(K.12、K.15)を含む、スペインとポルトガルの舞踊の要素を取り入れた作品が収録されています。 また、スカルラッティのソナタはかつて全555曲とされていましたが、最近の研究により実際には600曲近く存在することが判明しています。このアルバムにはボローニャの博物館に所蔵されているソナタ ニ短調(世界初録音)とソナタ ト短調の2曲が収録されており、これらは研究者カークパトリックが「スカルラッティの作品と考えられる」と述べています。さらに、スカルラッティの同時代の作曲家で出版業も営んでいたヨハン・ウルリッヒ・ハフナー(1711 -1767)によって編纂された曲集に含まれる、花火を思わせる快活な音にあふれたソナタ ハ長調も収録されています。 演奏は、ブラジル出身のピアニストで数多くの受賞歴を持つセルジオ・ガッロが担当しています。
収録作曲家:
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子供の領分
シューベルト/ドビュッシー/
モーツァルト/シューマン/グラナドス
ギターのための編曲集 [ヨハン・スミス(ギター)]Guitar Music - DEBUSSY, C. / GRANADOS, E. / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / SCHUMANN, R. (Children's Corner)
発売日:2023年07月14日
NMLアルバム番号:8.574442CD価格:1,900円(税込)
2019年のGFA(全米ギター協会)国際ギターコンクールでの優勝をはじめ、数多くのコンクール受賞歴を持つヨハン・スミス。彼はこのアルバムのために5人の作曲家が思い思いに描いた「子供時代」をギターのためにアレンジ、繊細かつ表現力豊かな音色で演奏しています。冒頭に置かれたシューベルトの『魔王』では巧みなテクニックを存分に発揮し、子供、父、魔王をギターで見事に弾き分けています。 ヨハン・スミスは1990年にジュネーヴで生まれ、ローザンヌ大学で大学院の学位を取得。ダゴベルト・リニャレスに師事しギターを学びました。演奏家、教師として活動するかたわら、メタル・バンド"Stortregn"を率い世界中をツアー、更にグラフィック・デザインを手掛けるという多才なアーティストです。
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コスト(1805-1883):
〈ギター作品全集 第6集〉
交響的幻想曲/妖精の狩猟
セレナード/旅立ち他 [アン・トラン(ギター)]COSTE, N.: Guitar Works, Vol. 6 (An Tran)
発売日:2023年06月23日
NMLアルバム番号:8.574321CD価格:1,900円(税込)
フェルナンド・ソルの弟子、友人であったナポレオン・コスト。彼はスペインからフランスに赴き革新的な作品を次々を発表しました。しかし当時ギター音楽の人気が凋落気味であり、また彼自身も腕の故障で60歳を目前に公開演奏が不可能となってしまったため、次第にその作品は忘れられてしまいました。 そんなコスト、1980年代に全作品のファクシミリ版が出版され、録音が相次いで発表されました。NAXOSからも2000年までに通算5枚のアルバムが発表されましたが、その後20年以上を経てこの第6集の録音が完成。オーケストラを思わせる「交響的幻想曲」、彼の全作品の中でも人気の高い劇的幻想曲「旅立ち」など魅力的な作品を聴くことができます。 演奏はベトナム出身のギタリスト、アン・トラン。10以上の国際コンクールで優勝を飾り、現在はイリノイ大学シカゴ校と北イリノイ大学で教鞭をとっています。使用楽器はステファン・コナー。
収録作曲家:
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Violin Conversations
ロースソーン/ホロヴィッツ/
ウォーレン/ヒスコックス/ネーハンス:
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [マデリーン・ミッチェル(ヴァイオリン)/アンドルー・ボール(ピアノ)/エロリン・ウォーレン(ピアノ) 他]Violin and Piano Works (British) - BLACKFORD, R. / BLAKE, H. / BUTLER, M. / HISCOCKS, W. / HOROVITZ, J. (Madeleine Mitchell) (Violin Conversations)
発売日:2023年06月23日
NMLアルバム番号:8.574560CD価格:1,900円(税込)
ヴァイオリニストのマデリーン・ミッチェルによるアルバム。ソリスト、室内楽奏者として50か国以上で活躍、数多くの賞を受賞し、ジェームス・マクミランやマイケル・ナイマンなど錚々たる作曲家が彼女のため作品を書いています。 これまでにも現代の作曲家たちの新しい作品に影響を与えてきたミッチェル、今作では友人の7人のピアニスト(うち4人は作曲家)とともに「会話」を繰り広げています。世界初録音を数多く含む収録作品は、自然現象を描いたものや、自由への探求、そして愛のデュエットなど、様々なテーマが探求されており、多彩な音楽と雰囲気を楽しむことができます。 またこのアルバムは2022年にこの世を去ったピアニスト、アンドルー・ボールへのオマージュでもあり、1996年に録音されたロースソーンのソナタを冒頭に置き、彼女と20年にわたって築き上げたパートナーシップが称えられています。
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サン=ジョルジュ(1745-1799):
ヴァイオリン協奏曲集 第3集
(毛利文香によるカデンツァ) [毛利 文香(ヴァイオリン)/ミヒャエル・ハラース指揮、チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]SAINT-GEORGES, J.B.C. de: Violin Concertos, Opp. 2 and 7 (Fumika Mohri, Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, M. Halász)
発売日:2023年06月09日
NMLアルバム番号:8.574452CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
カリブ海のフランス領、グアドループ島出身のサン=ジョルジュ。アフリカ系の母親の血を引いたため褐色の肌を持った彼は、アスリートで剣の達人であるとともに、優れたヴァイオリニスト&作曲家として18世紀後半のフランスで活躍、「黒い肌を持つモーツァルト」の異名をとりました。 彼のヴァイオリン協奏曲は14作が確認されており、その多くは2曲ずつペアで出版されています。このアルバムにもそうした2組、4曲の協奏曲が収録されており、どの曲も技巧的なヴァイオリン独奏パートを中心として、モーツァルトを思わせる魅力的で多彩な楽想が展開します。 今作で独奏ヴァイオリンを演奏するのは、日独で活躍の場を急速に広げている毛利文香。彼女自身によるカデンツァも聴きどころです。 ※国内仕様盤には八木宏之氏による日本語解説が付属いたします。
収録作曲家:
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
ロヴロ・ペレティッチ(ギター) [ロヴロ・ペレティッチ(ギター)]Guitar Recital: Peretić, Lovro - BARRIOS MANGORÉ, A. / BRAHMS, J. / CRAEYVANGER, K.A. / DEBUSSY, C. / HENZE, H.W. / OHANA, M. / SCARLATTI, D.
発売日:2023年06月09日
NMLアルバム番号:8.574539CD価格:1,900円(税込)
1985年クロアチア生まれのロヴロ・ペレティッチのアルバム。ザグレブ音楽院を卒業後、ジュネーヴ音楽院でジュディカエル・ペロワに学び、2022年に開催されたGFA国際ギターコンクールで優勝を飾りました。2023年と2024年には全米各地とカナダで大規模なコンサート・ツアーが予定されているなど、その将来を嘱望されています。 このアルバムでは18世紀から現代にいたる作品をチョイス。バリオスの官能的な作品やヘンツェのソナタなどを見事な技巧で弾き切るとともに、スカルラッティのソナタやブラームスの間奏曲では自身で編曲も行い、その広範な才能を披露しています。
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アルメイダ・プラド(1943-2010):
オリシャたちの交響曲
ささやかなる葬送歌 [クラリッサ・カブラル(メゾ・ソプラノ)/サバ・テイシェイラ(バス・バリトン)/ニール・トムソン(指揮)/サンパウロ交響楽団&合唱団]REZENDE DE ALMEIDA PRADO, J.A.: Sinfonia dos orixás / Pequenos funerais cantantes (São Paulo Symphony Choir and Orchestra, Neil Thomson)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574411CD国内仕様 日本語訳解説付き価格:2,200円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 このアルバムに登場するアルメイダ・プラドは、20世紀後半から21世紀初頭にかけてブラジルで活躍した作曲家。カマルゴ・グァルニエリから音楽を学んだプラドは、やがてシュトックハウゼンやブーレーズ、リゲティの作品に興味を持ち、奨学金を得てパリに留学。ナディア・ブーランジェに教えを請うとともに、メシアンの神秘主義からも影響を受け、自国のブラジル音楽にこれらのエッセンスを融合させ、ピアノ曲集『カルタス・セレステス=天体の図表』などに見られる独自の作風を確立しました。 このアルバムに収録されている2つの作品は、作曲年代がほぼ20年離れており、彼の異なるスタイルが反映されています。初期の作品「詩人カルロス・マリア・ジ・アラウジョへのささやかなる葬送歌」は若くして命を落とした詩人に捧げる嘆きの調べ。合唱とパーカッションが効果的に用いられたオーケストラのための作品です。 対してカンピーナス市立交響楽団設立10周年のために書かれた「オリシャたちの交響曲」はブラジルの伝統的宗教と儀式、大いなる自然への賛美が描かれており、緻密なオーケストレーションと沸き立つようなリズム使用が際立つ作品です。深い森を思わせる神秘的な音色あり、原始的・異教的なリズムとサウンドの炸裂ありで、「春の祭典」のブラジル版と呼べるかもしれません。 ※ 国内仕様盤には木許裕介(日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏による日本語訳解説が付属します。
収録作曲家:
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リゲティ(1923-2006):
ピアノ練習曲 全集
カプリッチョ集 [チェン・ハン(ピアノ)]LIGETI, G.: Piano Études / Capriccios (Han Chen)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574397CD価格:1,900円(税込)
リゲティ後期の代表作の一つ「ピアノのための練習曲集」は、ピアノの音色表現の可能性を徹底的に探究し、複雑なリズムと幾何学模様を思わせる音の組み合わせによって独特の世界を構築しています。当初はドビュッシーの練習曲に倣って12曲になるはずでしたが、構想が膨らみ全18曲になりました。 このアルバムには1947年に書かれた2曲のカプリッチョも収録。ユーモラスな第1番とバルトーク風の 第2番、どちらもキャラクターのはっきりした音楽です。 演奏は1992年生まれのチェン・ハン。2013年の中国国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得、以降超絶技巧の持ち主としてアデス(8.574109)、リスト(8.573415)、ルビンシテイン(8.573989)他、様々な作品のアルバムを発表。注目を高めています。
収録作曲家:
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アダン(1803-1856):
バレエ音楽『オルファ』 全2幕 [カリーナ・フリストヴァ(コンサートマスター、ヴァイオリン・ソロ)/ヴェセラ・トリチコヴァ(ハープ)/ダリオ・サルヴィ(指揮)/ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団]ADAM, A.: Orfa [Ballet] (Sofia Philharmonic, Salvi)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574478CD価格:1,900円(税込)
『ジゼル』が名高いアドルフ・アダンが書いた14作のバレエ曲、その最後から2番目の作品が『オルファ』です。 シナリオは北欧神話から採られ、親子二代にわたる神々の対立を描いたもの。ロキ(ローゲ)やオーディン(ヴォータン)が登場するストーリーは、ワーグナーの《ニーベルングの指環》や映画『マイティー・ソー』にも使われた、人気のある定番素材の一つです。初演では、当時大人気を誇っていたイタリアのバレエ・ダンサーで振付師ファニー・チェッリートをタイトルロールに起用し、大ヒットを記録しました。 音楽的には、いくつもの楽器に華やかなソロ・パートがあるのも特徴です。世界初録音となるこの演奏は、フランス国立図書館に所蔵されたアダンの自筆総譜からコピーされた新版を用いています。 オーベールやマイアベーア作品でおなじみのダリオ・サルヴィの指揮は、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団から華やかでスペクタルな音色を存分に引き出すとともに、各楽器の見せ場を引き立てています。
収録作曲家:
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セーチェーニ(1825-1898):
ピアノ作品集(舞曲集、セレナード) [ジェルジ・ラーザール(ピアノ)/イシュトヴァーン・カッシャイ(ピアノ)]SZÉCHÉNYI, I.: Dances for Piano / Serenade in A Minor (Lázár, Kassai)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574506CD価格:1,900円(税込)
19世紀から20世紀のハンガリーで隆盛を誇ったセーチェーニ家。自由主義の指導的な地位に立つ人材を多く輩出した彼らの中でも、イムレ・セーチェーニは傑出した人物でした。彼は有能な外交官で、ベルリン駐在のオーストリア・ハンガリー大使も務め、リスト、ヨハン・シュトラウス2世、スッペ、ワルトトイフェル、ビスマルクなど、当時の有力な音楽家や政治家たちと親交を結びつつ、作曲家としてシュトラウス一族を思わせる親しみやすいメロディ・ラインを持つ小品を数多く書き上げています。 彼が最も得意としたのは舞曲で、マズルカ、ポルカ、セレナードは多くの人々を魅了しました。既発アルバム(8.573807)で、彼自身がオーケストレーションを施した様々な舞曲を聴くことができますが、ここではピアノによる22曲をお楽しみいただけます。 演奏は「セーチェーニ家のピアノ曲」(GP786)と同じくカッシャイとラーザールの2人が担当。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第8集〉 [アクィナス・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Keyboard Trios (Piano Trios), Vol. 8 (Aquinas Piano Trio)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574391CD価格:1,900円(税込)
2008年から継続するNAXOSのハイドン「ピアノ三重奏曲」シリーズ第8集。演奏はシリーズ第5集から引き続きアクィナス・ピアノ三重奏団が担当しています。 このアルバムには、1780年以降の円熟期に書かれた作品と、1766年に書かれた規模の小さいディヴェルティメントを収録。この時代にウィーンで出版されたピアノ三重奏曲のほとんどは、貴族階級の女性たちのための作品と考えられており、彼女たちが自宅で楽しむことを主として書かれていたようです。 第6番はウィーンのアルタリア社から出版された作品。2つの楽章で構成されていますが、簡潔な第1楽章に比べ、第2楽章はテンポがゆったりとした長大なメヌエットになっています。第13番ハ短調は第1楽章が2つの主題を持つ変奏曲形式で書かれており、第2楽章は意表を突く転調と長大なコーダを備えた充実した構成を持っています。第5番はヴァイオリンと鍵盤楽器のための二重奏曲が原曲で、チェロ・パートは後に別人の手で加えられたとされています。第7番はソナタ形式を用いずに書かれ、様々な工夫が凝らされています。
収録作曲家:
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ツェルニー(1791-1857):
ピアノ・コンチェルティーノ集 [ローズマリー・タック(ピアノ)/リチャード・ボニング(指揮)/イギリス室内管弦楽団]CZERNY, C.: Piano Concertinos, Opp. 78 and 650 / Fantaisie et Variations brillantes (R. Tuck, English Chamber Orchestra, Bonynge)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574458CD価格:1,900円(税込)
現在ではピアノ練習曲の作曲家として知られるカール・ツェルニーは、ベートーヴェン、クレメンティ、フンメルの弟子で、リストの師。19世紀のウィーンにおいてファッショナブルな作品で高い人気を誇り、数多くの練習曲で新しいピアノ演奏の技術を開発することで名声を得ていました。 このアルバムには世界初録音となる3つの作品が収録されています。1824年のピアノ・コンチェルティーノはディアベリ社から出版された明るく軽快な作品です。第1楽章の上昇する音階はいかにも練習曲風ですが、第2楽章はモーツァルトの第21番の協奏曲の緩徐楽章を思わせる美しい旋律に満たされており、ポロネーズのリズムが楽しい第3楽章で締めくくられます。 1819年に書かれた「ブランギーニのロマンスによる幻想曲と華麗な変奏曲」は激しいニ短調の序奏ではじまり、すぐに穏やかな主題が登場、長調と短調を行ったりきたりしながら様々な装飾を施され展開していきます。 Op. 650のコンチェルティーノは、この形式による最後の作品。単一楽章の中に序奏とロンドが組み込まれています。ピアノの超絶技巧も至るところに盛り込まれた華やかな作品です。
収録作曲家:
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スミス・ブリンドル(1917-2003):
〈ギター独奏のための作品全集 第1集〉
黄金のポリフェーモ/ヴァリアント/メメント 他 [ドゥイリオ・メウッチ(ギター)]SMITH BRINDLE, R.: Solo Guitar Works (Complete), Vol. 1 (Meucci)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574476CD価格:1,900円(税込)
英国の作家・作曲家レジナルド・スミス・ブリンドルのギター作品集。 ブリンドルは6歳からピアノを始め、後にクラリネット、サックス、ギターも学びました。両親は彼を音楽家にするつもりはなく、建築の道へ進みましたが、ジャズに興味があったのでサックスの演奏も続けていました。第二次世界大戦中は王立工兵隊(Royal Engineers)に配属され、戦後は作曲家として活動。オペラを含む様々な作品を書き上げましたが、ギター作品はジュリアン・ブリームが賞賛して有名になりました。 このCDでは、失われた古代文明の謎をテーマとする「エトゥルスカン前奏曲」や、ガルシア・ロルカの詩からインスパイアされた「4つの詩」、美しい「夜想曲」やギター演奏の可能性を追求した「3つのインヴェンション」、ブリームのために書かれた「黄金のポリフェーモ」など、多彩な作品を楽しめます。 演奏は現代作品を得意とするイタリアのギタリスト、ドゥイリオ・メウッチ。カステルヌオーヴォ=テデスコやブリテン作品の録音で高く評価されています。
収録作曲家:
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チェスノコフ(1877-1944):
宗教的合唱曲集 [ジェシカ・キニー(ソプラノ)/ナタリー・マニング(アルト)/トム・バトラー(バリトン)/グラハム・ウォーカー(指揮)/セント・ジョンズ・ヴォイセス(合唱)/ケンブリッジ大学室内合唱団]CHESNOKOV, P.: Sacred Choral Music (St. John's Voices, Cambridge University Chamber Choir, Graham Walker)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574496CD価格:1,900円(税込)
ラフマニノフと同世代でロシア正教聖歌の伝統を継承する作曲家チェスノコフの作品集。 モスクワで労働者階級の家庭に生まれたチェスノコフは5歳で合唱団で歌い始め、後にタネーエフやイッポリトフ=イワノフらに師事して作曲を学びます。合唱指揮者、教師としても優れた技量を発揮し、モスクワ音楽院で後進の指導にあたりました。2つの「徹夜祷」を含む500以上の作品があり、ここではその中から2作目の「徹夜祷」他を収録。いずれもソ連による宗教音楽抑圧を経験する前の帝政時代の作品で、チャイコフスキーやラフマニノフの合唱曲に聞かれる、敬虔かつロマンティックで壮大な音響世界が広がっています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年7月号)★-
リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第60集〉
シューベルト歌曲編曲集 第3集 [ゴラン・フィリペツ(ピアノ)]発売日:2023年04月28日
CD国内仕様 日本語訳解説付き価格:2,200円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、リスト:ピアノ作品全集が第60巻に到達。
記念の1枚は名手フィリペツで。脈々と続くNAXOSのリスト:ピアノ作品全集。記念すべき第60巻はシューベルト歌曲の編曲集で、異稿・異版をまじえた内容になっています。 リストはシューベルトの歌曲を敬愛し、歌のパートとピアノ伴奏のパートを1台のピアノ用に編曲して自ら演奏しました。それはピアノ曲としての効果を意図したもので、多くの場合、元になったシューベルトの歌曲よりも「リストのピアノ曲」としての面が強く出ています。演奏は難しく、特に歌の旋律を効果的に浮かびがらせねばなりません。 演奏者のゴラン・フィリペツは『リスト:パガニーニ練習曲』(国内仕様盤 NYCX-10139/輸入盤 8.573458)と『リスト:ハンガリー幻想曲』(NYCX-10188 国内仕様盤/8.573866 輸入盤)で、ブダペスト・リスト協会の“Grand Prix International du Disque”を受賞した名手。目覚ましいテクニックで難関をクリアしてゆきます。更に、全曲に渡って三連符の激しい打鍵が続く「魔王」で低音に新たな音を加えるなど、曲によって自らのアレンジも加えて一層華やかな仕上がりとしています。 「糸をつむぐグレートヒェン」はリストの研究者で全曲録音でも知られるレスリー・ハワードが編集した版を用いての演奏。「ます」の編曲にはいくつかの異稿が存在しますが、ここではよく演奏される1844年の初稿版S.563と、リスト自身によるOssia(選択可能な別バージョン)で演奏した2ヴァージョンが収録されています。多くの点で興味がひかれる1枚です。 ※ 国内仕様盤には内藤 晃氏による日本語訳解説が付属します。収録作曲家:
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ノヴァーク(1870-1949):
〈管弦楽作品集 第2集〉
スロヴァツカ組曲
2つのヴァラシュスコ舞曲
深き淵より [パヴェル・スヴォポダ(オルガン)/マレク・シュティレツ (指揮)/ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]NOVÁK, V.: Orchestral Works, Vol. 2 - Moravian-Slovak Suite / 2 Wallachian Dances / De profundis (Janáček Philharmonic, Štilec)
発売日:2023年04月28日
NMLアルバム番号:8.574369CD価格:1,900円(税込)
19世紀後半から 20世紀初頭にかけて活躍したチェコの作曲家ヴィチェスラフ・ノヴァーク。このアルバムには彼の最も人気の高い作品2作が収録されています。 まず、ピアノ曲を原曲とする、スロヴァキアの村で一日を過ごす恋人たちの情景を描いた「スロヴァッカ(モラヴィア-スラヴ)組曲」。ここではのどかな旋律とスロヴァキア民謡が融合した色彩豊かな音楽を楽しめます。 「2つのヴァラシュスコ舞曲」。1897年にノヴァークとヤナーチェクがピアノで演奏した4手ピアノ用の作品で、ピアノ独奏用に編曲された後、オーケストレーションが行われました。こちらのオーケストラ版は演奏されることなく忘れられてしまい、今回初めて録音されたものです。 最後に置かれた「深き淵より」は第二次世界大戦の、ナチス占領下における暗い世情の中で書かれた作品で、オルガンが重要な役割を受け持ち、最後は勝利を表すかのように勇壮華麗に曲を閉じます。
収録作曲家:
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プティジラール(1950-):
バレエ音楽『西遊記』 [ローラン・プティジラール(指揮)/ハンガリー交響楽団]PETITGIRARD, L.: Si Yeou Ki (The Journey to the West) [Ballet] (Hungarian Symphony Orchestra Budapest, Petitgirard)
発売日:2023年04月28日
NMLアルバム番号:8.574392CD価格:1,900円(税込)
歌劇《エレファント・マン》やバレエ音楽『星の王子さま』などの作品で多くの賞を受賞したフランスの作曲家ローラン・プティジラール。今作で彼がテーマにしたのは日本でもおなじみの物語『西遊記』です。 唐の時代に中国から釈迦の国インドに渡り、仏教の経典を持ち帰った玄奘三蔵の苦難の旅を元にした冒険活劇は、16歳のプティジラールが兄から本をプレゼントされすっかり魅了されたもの。それから50年以上の時を経てようやく音楽化されたという力作で、ここにはもちろん孫悟空、猪八戒、沙悟浄の3キャラクターも登場します。全体は基本的に無調で、中国的な音階などは用いられていませんが、キャラクターの特徴が生かされた物語に追随した音楽は、舞台を見なくても存分に楽しめることでしょう。 プティジラール自身の指揮によりハンガリー交響楽団が表情豊かな演奏を繰り広げます。
収録作曲家:
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ルビンシテイン(1829-1894):
〈ピアノ作品集〉
自由な形式による6つの前奏曲とフーガ Op.53
3つの小品 Op.71
演奏会用練習曲 ハ長調 「間違った音で」 [マーティン・カズン(ピアノ)]RUBINSTEIN, Anton: Piano Works - 6 Preludes and Fugues in Free Style, Op. 53 / 3 Pieces, Op. 71 / Concert Etude, "On False Notes" (M. Cousin)
発売日:2023年04月28日
NMLアルバム番号:8.574427CD価格:1,900円(税込)
ピアニストとして高い名声を誇るとともに、交響曲、歌劇から協奏曲を含む数多くのピアノ曲などを書き上げ、人気作曲家として世界中にその名を轟かせたロシア出身の作曲家アントン・ルビンシテイン。このアルバムでは1857年に作曲された「6つの前奏曲とフーガ」と、1867年の「3つの小品」を収録。 前奏曲とフーガは、各々の曲が当時の名奏者や作曲家に捧げられており、曲には彼らの性格がほのめかされています。抒情的な前奏曲に導かれたフーガは、厳格な対位法が用いられていながらも、歌うような旋律が散りばめられたロマンティックさも持ち合わせています。「3つの小品」はサロン風の音楽。「間違った音で」と題された練習曲は、ミスタッチを思わせる音が面白い作品です。 マーティン・カズンはルビンシテインの「6つの前奏曲と練習曲」(8.574426)で高く評価されたピアニスト。このアルバムでも技巧的なパッセージを弾きこなすとともに、ルビンシテインの美しい旋律を歌い上げています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲第1番、第4番
パガニーニの主題による狂詩曲 [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)/ヴァシリー・シナイスキー指揮、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2023年04月14日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,200円(税込)
ボリス・ギルトブルグによるラフマニノフのピアノ協奏曲全集が完結。 収録されたのはピアノ協奏曲第1番と第4番、そして人気の高い「パガニーニの主題による狂詩曲」の3曲。ギルトブルグは7歳か8歳の時に初めて第1番を聴いて以来、愛着を感じていて「こんなに美しいメロディに満ちた曲がいま一つ人気が無いのは理解できない」というコメントから始めて、この曲の魅力と聞きどころを熱く仔細に原盤解説に綴っており、満を持しての録音にかける意気込みが感じられます。第4番とパガニーニ狂詩曲についてもギルトブルグは洞察に富んだ解説を寄せていますが、何よりも彼の切れ味の良いピアニズムがこれら3曲の作品のドラマティックな構成を鮮やかに伝えるものとなっている点が当ディスクの一番の魅力です。 第2番と第3番でのカルロス・ミゲル・プリエト指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管に代わり、今回はロシア音楽に素晴らしい解釈を示すヴァシリー・シナイスキがブリュッセル・フィルを指揮してバックを務めています。 ※ 日本仕様盤にはギルトブルグ自身による原盤解説の日本語訳解説が付属します。
収録作曲家:
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カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
ギターのためのグリーティング・カード [アンドレア・デ・ヴィティス (ギター)]CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Greeting Cards: 21 Pieces for Guitar (De Vitis)
発売日:2023年04月14日
NMLアルバム番号:8.574246CD価格:1,900円(税込)
イタリアの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコは、1953年から1967年にかけて52曲の器楽あるいはアンサンブルのための作品を書き、これらを「グリーティング・カード」と名づけました。このうち21曲は、彼がアンドレス・セゴビアを初めて聴いて以来、ずっと魅了されていたギターのために書かれています。 このアルバムにはその21曲を収録。各々の曲はカステルヌオーヴォ=テデスコが尊敬する作曲家や演奏家、そして彼の友人たちが音で描かれており、献呈相手の国籍にちなんだリズムが用いられるなど工夫が凝らされた親密な音楽となっています。また作曲家自身が「アルファベット・ピース」と表現したように、音とアルファベットを組み合わせた半音階的な旋律を主題に用いるといった意欲的な作風も見てとれます。 演奏するアンドレア・デ・ヴィティスは1985年イタリア生まれの気鋭のギタリスト。GFA国際ギター・コンクールなど多くの国際コンクールでの入賞経験を持ち、活発なコンサート活動を行っています。NAXOSには2枚のタンスマン:独奏ギター全集(8.573983/8.573984)の録音があり、どちらも高く評価されています。
収録作曲家:
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カルロス・ゴメス(1836-1896):
オペラ序曲と前奏曲全集 [ファビオ・メケッティ(指揮)/ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2023年03月31日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
注目のNAXOSブラジル音楽シリーズ。
19世紀後半のイタリア・オペラ界に旋風を巻き起こしたカルロス・ゴメスが登場ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 今作はヨーロッパで成功を収めたブラジル人作曲家の草分け的存在、カルロス・ゴメスの作品です。リオデジャネイロ音楽院でイタリア人作曲家ジョアッキーノ・ジャンニに学び、卒業後すぐの1861年に最初の歌劇《城の夜》を上演。その2年後には2作目の《Joana de Flandres》でも人気を獲得。この2作の成功により当時の皇帝ドン・ペドロ2世から奨学金を授与され、1864年にイタリアへ留学してミラノ音楽院でラウロ・ロッシに学びます。1870年にはブラジルの先住民の物語を題材にした《グワラニー族の男》をスカラ座で初演し、ロッシーニやヴェルディと比肩されるほどの評判となりました。その後はブラジルとイタリアを行き来しながら創作活動を続け、60歳で亡くなるまでに全8作の歌劇と合唱曲、ピアノ曲などを遺しましたが、何と言ってもオペラ作曲家として高く評価されています。 このアルバムにはゴメスが書いた全8作の歌劇の序曲(前奏曲)他を収録。ゴメスの音楽には、20世紀に活躍したブラジル人作曲家の持つ民族的な雰囲気が前面に出ることはありませんが、ヴェリズモ・オペラの名旋律に通じる、パワフルで感情にダイレクトに訴えかける魅力があります。 ファビオ・メケッティはサンパウロ生まれの指揮者。ジュリアード音楽院で学び、ニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝。ワシントン・ナショナル交響楽団でロストロポーヴィチのアシスタントを務めました。2008年にミナス・ジェライス・フィルが創設されて以来指揮者を務め、このコンビの録音はグラミー賞に2度ノミネートされるなど、国際的に注目されています。 ※国内仕様盤には木許裕介(指揮者・日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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カルロ・ドメニコーニ(1947-):
ギター独奏のための
おとぎ話「シンドバッド」 Op.49 [シェリル・レフィク・カヤ(ギター)]DOMENICONI, C.: Sindbad, ein Märchen (Sinbad, a Fairy Tale) (Refik Kaya)
発売日:2023年03月24日
NMLアルバム番号:8.574240CD価格:1,900円(税込)
「コユンババ」の作曲者として知られるカルロ・ドメニコーニの長編大作が登場。その名も『シンドバッド』。イタリアで生まれドイツに学んだドメニコーニは、3年間滞在したトルコで東洋文化の大きな影響を受けました。ここでは有名な船乗りシンドバッドのストーリーを、ペルシャの音階や中東の楽器ウードを模した音などを随所に織り込み、異国情緒豊かな組曲に仕立てています。 『シェエラザード』のギター版と呼ぶこともできそうな出来栄え。トルコ系アメリカのギタリスト、レフィク・カヤが、2018年に発表したアルバム(8.573675)に続き卓越した技巧と音楽性を披露しています。
収録作曲家:
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レーラ・アウエルバッハ(1973-):
24の前奏曲 - ヴァイオリンとピアノのために [クリスティン・ベルンシュテッド(ヴァイオリン)/ラメズ・マーンナ(ピアノ)]AUERBACH, L.: 24 Preludes for Violin and Piano (C. Bernsted, R. Mhaanna)
発売日:2023年03月24日
NMLアルバム番号:8.574464CD価格:1,900円(税込)
ロシアのピアニスト・作曲家レーラ・アウエルバッハ。2002年に自作の『ヴァイオリンとピアノ、管弦楽のための組曲』の演奏でカーネギー・ホールにデビュー(ヴァイオリンはギドン・クレーメル)し注目を浴び、以降精力的な活動を行っています。アウエルバッハはこれまでに「24の前奏曲」を3組作曲しており、どれもショパンの前奏曲に倣って12音全ての長調、短調を用いて書かれています。 この「ヴァイオリンとピアノのための前奏曲」は1999年の作品。ヴァイオリニストのヴァディム・グルズマン、ピアニストのアンジェラ・ヨッフェに捧げられており、明瞭なコントラストを持つ凝縮した小品で構成されています。時には調性感が希薄になることもあるものの、バッハからショパンそしてショスタコーヴィチへと受け継がれた伝統を大切にした色彩豊かな音楽です。 ヴァイオリンを演奏するのは1994年デンマーク生まれのクリスティン・ベルンシュテッド。2021年にカトヴィツェで開催された「ミェチスワフ・ヴァインベルク国際コンクール」に入賞後、ポーランド系の作品の紹介に努めています。
収録作曲家:
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ヴィエルヌ(1870-1937):
〈ピアノ作品全集 第2集〉
12の前奏曲/孤独他 [セルジオ・モンテイロ(ピアノ)]VIERNE, L.: Piano Works (Complete), Vol. 2 - 12 Préludes / Solitude / Ainsi parlait Zarathoustra (S. Monteiro)
発売日:2023年03月24日
NMLアルバム番号:8.574480CD価格:1,900円(税込)
荘厳なオルガン作品で知られるルイ・ヴィエルヌのピアノ作品全集。シリーズ第2集では、第1次世界大戦が勃発した1914年にヴィエルヌが作曲を開始した「12の前奏曲」を中心に様々な曲を聴くことができます。 「12の前奏曲」は各々の曲に象徴的なタイトルが付されており、その多くはロマンティックなものですが、激しさを増す戦時状況や、当時悪化した緑内障の治療を受けたことなど心身ともに疲れていた彼の心情を反映してか、悲観的なタイトルが多く曲調も暗めになっています。次の「孤独」は1918年の作品。弟でオルガニストだったルネと長男ジャックを戦争で失くした彼の絶望が表れた悲しい曲調が印象的です。他は「ツァラトゥストラはかく語りき」と題された死後出版の「ピアノのための小品 Op.49」やノスタルジックな「舞踏のエール」などを収録。第1集と同じくブラジル出身のピアニスト、セルジオ・モンテイロの演奏で。
収録作曲家:
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シニガーリャ(1868-1944):
〈弦楽四重奏曲全集 第2集〉 [ヴァヴジニェツ・シマンスキ(ホルン)/アルコス四重奏団]SINIGAGLIA, L.: String Quartet Works (Complete), Vol. 2 - Gavotta / Novelletta / Momento antico / String Trio (Szymański, Archos Quartet)
発売日:2023年03月24日
NMLアルバム番号:8.574495CD価格:1,900円(税込)
イタリア、トリノ出身の作曲家・登山家シニガーリャの弦楽四重奏曲集。ユダヤ系であったため、ナチス・ドイツに弾圧され悲劇的な死を迎えたシニガーリャですが、その作品はどれも彼が愛した山々のような清々しい美しさを誇っています。 第1集(8.574183)に続くこの第2集には弦楽四重奏のために書かれた小品を中心に収録しています。彼はヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・ボルツォーニの弟子であり、弦楽器の扱いのうまさは師匠譲りのものでした。このアルバムでは主として1888年から89年に書かれた初期の作品を聴くことができますが、いくつかの作品は作曲年不明となっています。ホルンをフィーチャーした「ロマンス」や、シンプルでありながら半音階的なハーモニーが印象的な「アヴェ・マリア」など、イタリアのオペラ・アリアを思わせる抒情あふれる旋律が心に残ります。また1906年の作品で、バロックの様式を感じさせる「トリオ=セレナータ」も聴きどころです。
収録作曲家:
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ザードル(1894-1977):
〈管弦楽作品集全集 第7集〉
祝祭の音楽/室内協奏曲
ホルン、弦楽と打楽器のための組曲 [ゾルターン・セーケ(ホルン)/イムレ・コヴァーツ(ホルン)/バーリント・ケーピーロー(ホルン)/カタリン・サルカディ(ピアノ)/マリウシュ・スモーリー(指揮)/MÁVブダペスト交響楽団]ZÁDOR, E.: Celebration Music / Chamber Concerto / Suite for Horn, Strings, and Percussion (Szőke, Budapest Symphony MÁV, Smolij)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:8.574262CD価格:1,900円(税込)
ハンガリーのバータセクで生まれ、1939年にヨーロッパからアメリカに移住、1940年代のアメリカ映画音楽の発展に著しく寄与したユージン・ザードル。彼の作品は巧みなオーケストレーションと躍動感あふれるリズム、そして調性へのこだわりと時にアクセントとして用いられる不協和音が特徴で、NAXOSレーベルへの7枚目となるこのアルバムにも、彼らしい作品が収録されています。 室内協奏曲は、ザードルがまだウィーンにいた頃に書かれたもの。「ホルン、弦楽と打楽器のための組曲」は彼の死後、初めて演奏された作品。他、「1975年のハンガリー風スケルツォ」など40年以上にわたるザードルの創作活動における作風の変遷が味わえます。また、アルバムの最後には人生の喜びを歌い上げる華やかな「祝祭の音楽」が置かれています。 マウリシュ・スモーリーはポーランド出身、世界中で活躍する指揮者。NAXOSには、一連のザードル作品の他、アンジェイ・パヌフニクやミクローシュ・ロージャ、グラジナ・バツェヴィチなどの録音があります。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ハンガリー舞曲集 WoO 1(4手ピアノ編)
とハンガリーの伝統音楽 [アドリエン・ミクシュ(ソプラノ)/ヤーノシュ・バーンディ(テノール)/フェレンツ・セチェーディ(ヴァイオリン)/シルヴィア・エレク(フォルテピアノ・ピアノ)/イシュトヴァーン・カッシャイ(フォルテピアノ・ピアノ)]BRAHMS, J.: Hungarian Dances and the Hungarian Tradition (Miksch, Bándi, Szecsődi, Elek, Kassai)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:8.574424-25CD 2枚組価格:2,900円(税込)
大ヒット作『ハンガリー舞曲集』と、そのルーツを探る2枚組!20歳のブラームスは、ハンガリー出身のユダヤ系ヴァイオリニスト、エドゥアルト(エデ)・レメーニと知り合い、レメーニの伴奏者として演奏旅行に出かけました。この時、ハンガリーの伝統音楽やロマの民族音楽に触れ合う機会を持つとともに、ヨーゼフ・ヨアヒムと会ったことが、彼のその後の創作活動に大きな影響を及ぼしたことはよく知られています。 このアルバムでは、ブラームスの代表作の一つである『ハンガリー舞曲』のピアノ4手版を中心に、ブラームスが聴いたハンガリーの旋律や、ほぼ名も知れぬ作曲家たちによる膨大な作品をとりまぜて紹介。アルバムに収録されている素朴な民謡や勇壮な舞曲、変奏曲などを聴くと、ブラームスがこれらの原曲を、どのように自らの作品の素材として用いたかが垣間見えることでしょう。 ハンガリーを中心に活躍する奏者たちによる演奏です。
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コルンゴルト(1897-1957):
弦楽四重奏曲 第1番 - 第3番 [ティペット四重奏団]KORNGOLD, E.W.: String Quartets Nos. 1-3 (Tippett Quartet)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:8.574428CD価格:1,900円(税込)
コルンゴルトは少年期から円熟期にかけて10作ほどの室内楽作品を遺しました。この3つの弦楽四重奏曲は第1番は20代、第2番は30代、第3番は40代後期とそれぞれ作曲時期が異なっており、その作風にも違いが感じられます。 1924年に初演された第1番は、躍動感と魅力的なハーモニー、そして饒舌な和声が融合した作品で、当時の音楽界における彼の地位をより堅固なものとしました。 その10年後に書かれ、アメリカで出版された第2番は、素直で明瞭な旋律と勢いの良いリズムが特徴です。 そして第二次大戦後に書かれブルーノ・ワルターに献呈された第3番は、すでにヨーロッパでの彼の人気が凋落していた失意の時期の作品ですが、古典的な作風と現代的な味わいが並存し、曲の最後は喜びに満たされるという予想外の展開が耳に残ります。 イギリスのティペット四重奏団の演奏です。
収録作曲家:
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UNICUM ユニクム
1470年代、ルーヴェンの新しい歌 [アンサンブル・レオネス]UNICUM - New Songs from the Leuven Chansonnier (Ensemble Leones, Lewon)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:8.574395CD価格:1,900円(税込)
2015年にルーヴェンのアラミレ財団によって発見された15世紀の羊皮紙製写本には、これまで知られていなかった12曲の無名のシャンソンが含まれていました。これは恐らく1470年頃にロワール渓谷で写されたと思われる写本で、アラミレ財団はベルギー政府にこの重大な発見を伝え、現在は財団本部のあるルーヴェンのパーク修道院に保管されています。この写本は開いた状態でも120mm×170mmととても小さく、収録数も50曲とそれほど多くありません。ほとんどが作者不詳で、三声のために書かれており、同じころに遠く離れたサヴォワで作られたシャンソニエ・コルディフォルム(ハート形のシャンソン集)に近い内容を持っています。 演奏するアンサンブル・レオネスは以前このシャンソニエ・コルディフォルムからの曲も録音しており(8.573325)、今回もア・カペラから器楽とのアンサンブルまでさまざまな演奏の可能性を探求しています。
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ヴラニツキー(1756-1808):
〈管弦楽作品集 第5集〉
バレエ音楽『ずる賢い村娘』他 [マレク・シュティレツ(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]WRANITZKY, P.: Orchestral Works, Vol. 5 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Štilec)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:8.574399CD価格:1,900円(税込)
モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキー。20歳の時にウィーンに移住し、ハイドンやモーツァルトと交流を深めウィーン楽壇における重要な作曲家になった彼は、皇帝フランツ2世の妻マリア・テレジアのお気に入りとなり、彼女からしばしば宮廷の祝典音楽や、舞台作品の作曲を依頼されました。 このバレエ『ずる賢い村娘』もマリア・テレジアのコレクションの一つです。上演年は不明、台本も残っていませんが、フォークダンス風の生き生きとした音楽が魅力で、同時代の同じタイトルを持つ作品から類推すると、田舎を舞台にした恋の駆け引きを描いた作品だったと思われます。 バレエ・ディヴェルティスマン『Vorstellungen(想像力、演技などの意味)』は1803年の皇帝の誕生日のための作品。こちらもシナリオは残っていませんが、ニ短調の重々しい序奏に始まり、ドラマティックで多彩なパントマイムが繰り広げられたものと推測されています。 『クォドリベット』も同じ日のための作品で、ここには最後のコントルダンスのカラフルな音楽が収録されています。
収録作曲家:
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アントン・ルビンシテイン(1829-1894):
6つの前奏曲 Op.24
6つの練習曲 Op.81 [マーティン・カズン(ピアノ)]RUBINSTEIN, Anton: 6 Preludes, Op. 24 / 6 Études (Studies), Op. 81 (Cousin)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:8.574426CD価格:1,900円(税込)
ロシア出身のアントン・ルビンシテインは、ピアニストとしてフランツ・リストと並ぶ名声を誇るとともに、協奏曲を含む数多くのピアノ曲を書き上げ、人気作曲家として世界中にその名を轟かせました。ロシア音楽に多大な貢献をしたにもかかわらず、ドイツ・ロマン派の流れを汲む保守的な作風は当時全盛を誇っていた「ロシア5人組」に受け入れられることがなく、賛否両論を巻き起こした彼の作品は次第に忘れられてしまいました。しかし、近年再評価が進み、交響曲や歌曲などの録音が増えています。 このアルバムにはクララ・シューマンに献呈された「6つの前奏曲」と、ルビンシテインの高い技術と音楽性、そして彼自身の手の大きさがうかがえるダイナミックな「6つの練習曲」を中心に収録。そして、「オンディーヌ」練習曲は彼の初出版作品で、ハ長調の練習曲は世界初録音です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第3番・第4番 [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)/ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2023年02月10日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,200円(税込)
ボリス・ギルトブルグとヴァシリー・ペトレンコ指揮リヴァプール・フィルとのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集が遂に完結。ギルトブルグにとって個人的に思い入れの深い2曲を繊細かつ雄弁に奏でています。 クラシック音楽の魅力を伝えるブログや解説動画を得意としているギルトブルグは、当盤にも魅力的で説得力のある解説を寄稿しています。第3番については、子供の時にベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で最も強烈に魅了されていたこと、特に曲が始まってしばらく続くハ短調の暗い闘争的なドラマに心酔していたこと、演奏を重ねるうちに、優しく抒情的でユーモラスでさえある第2主題の長調部分とのコンビネーションこそ真の天才の業と気づいたこと。また第4番については、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で技術的には最も難しいとしつつ、より難しいのは「すべての音を繊細微妙に呼吸するような詩情で満たすこと」と綴っています。 幼少時から親しんだ第3番はダイナミックなドラマを感じさせる演奏。第4番はギルトブルグ自身が挙げた課題を見事にクリアした演奏で、録音がコロナ禍で再々の延期を余儀なくされた間にベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を録音したことが、彼の解釈を一層成熟させたのかもしれません。ギルトブルグにとって一つの集大成であると同時に、新たな出発を予感させる仕上がりとなりました。 ※日本仕様盤にはギルトブルグ自身による原盤解説の日本語訳解説が付属します。
収録作曲家:
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スクリャービン(1872-1915):
法悦の詩
交響曲 第2番 [ジョアン・ファレッタ(指揮)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団]SCRIABIN, A.: Poem of Ecstasy (The) / Symphony No. 2 (Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2023年02月10日
NMLアルバム番号:8.574139CD価格:1,900円(税込)
大編成の作品を得意とするジョアン・ファレッタとバッファロー・フィルが持てる力を最大限発揮したスクリャービン・アルバム。 1901年に完成された「交響曲第2番」は5つの楽章で構成され、フランクを思わせる循環形式を用いています。ワーグナーの《ジークフリート》からの引用や、メシアン作品に通じる部分もあるなど、意欲的かつ先進的なものでしたが、1902年に初演された際は、指揮をしたリャードフのみならず同時代の人々からも理解不能とされ、スクリャービン自身も高い評価を与えませんでした。しかし現代では、初期から中期への転機となる作品として注目されています。 「交響曲第4番」は1908年の作品。スクリャービンが神秘主義に転じてから書かれた単一楽章からなるこの曲は「法悦の詩」と題されており、性的な官能と宗教的な歓びの感情を同一視して表現しようとしたもの。オルガン、ハープ、鐘などを含む大編成のオーケストラで奏でられる神秘的な響きが特徴で、圧倒的なクライマックスでの弦のうねりと金管の咆哮が法悦のヴィジョンを音で伝えます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第3集〉
49のドイツ民謡集 第6集・第7集
子供のための15の民謡 [アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ)/エスター・ヴァレンティン=フィーグト(メゾ・ソプラノ)/キーラン・カレル(テノール)/コンスタンティン・インゲンパス(バリトン)/ウルリヒ・アイゼンロール(フォルテピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 3 (Wunderlin, Valentin-Fieguth, Carrel, Ingenpaß, Eisenlohr)
発売日:2023年02月10日
NMLアルバム番号:8.574346CD価格:1,900円(税込)
ブラームスの歌曲全集第3集は、前作に続きブラームスを魅了した民謡による創作を集めています。ブラームスはドイツ・リートの作曲にも熱意を注ぎ、生涯を通じて約300作にも及ぶ歌曲を作るとともに、ドイツ民謡を元にした歌曲も多く遺しました。ブラームスにとって民謡は学問的研究の対象ではなく、音楽創作上のインスピレーションの源でした。 『49のドイツ民謡集』はドイツの言語学者アントン・ヴィルヘルム・ズッカルマリオとアンドレアス・クレッチュマーが編纂した「ドイツ民謡集」に収められた旋律を元に、ブラームスがピアノ伴奏を付けたもの。第1集から第5集は当シリーズの「歌曲全集第2集」(8.574345)に収録され、当CDには残る第6集と第7集が収められています。第6集までは独唱および二重唱の曲ですが、第7集は四重唱曲で、民謡の旋律を元にした声楽アンサンブルの可能性を示しています。第49曲「ひっそりと月が昇る」の旋律はピアノ・ソナタ第1番(1853)の第2楽章「主題と変奏」の主題で、彼が若い頃からこの旋律に魅了されていたことが窺えます。 愛らしい第4曲「眠りの精」が有名な『子供のための15の民謡』は一層素朴な味わいを持つ曲集。ブラームスの巧妙なピアノ伴奏が旋律に彩りを添えています。 ウルリヒ・アイゼンロールはシュトライヒャー製のフォルテピアノによる素晴らしい演奏で歌手たちをサポートするとともに、ブックレット(英語・ドイツ語)に詳細な解説を書いています。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第3番・第4番
(グスタフ・マーラーによる編曲版) [マリン・オルソップ(指揮)/ウィーン放送交響楽団]発売日:2023年01月27日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
斬新な響きが注目を集めたオルソップ&ウィーン放送響による
マーラー版のシューマン: 交響曲全集、第2弾ドイツ・ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが完成させた交響曲は4曲ありますが、これらを近代以降のオーケストラで演奏すると、音が濁ったり、バランスが取れなかったりすることが多く、指揮者泣かせの曲と言われてきました。この難題に大胆な回答を出したのが、作曲家にして当代屈指の名指揮者でもあったマーラー。彼の時代のオーケストラで聴き映えがするよう、4曲の交響曲のスコアに数多くの改変やカットを加えました。 それらの多くは打楽器や金管の増減などによってマーラーが重要と見なすモチーフを補強し、そうでないと考えた部分を抑えるというものでしたが、今ではシューマン自身が書いた通りではないという理由で敬遠されがちです。オルソップはマーラーのオーケストレーションを再評価すべく、ウィーン放送響と全4曲を収録。こちらは第2弾となる第3番「ライン」と第4番が収録されています。 (曲目・内容欄につづく) ※国内仕様盤には相場ひろ氏による日本語解説が付属します。 -
サントロ(1919-1989):
南アメリカ幻想曲集
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ [ナタリア・アウレア(ソプラノ)/クラウディア・ナシメント(フルート)/アルカディオ・ミンチュク(オーボエ)/オバニル・ブオシ(クラリネット) 他]SANTORO, C.: Fantasias Sul América / Sonata for Solo Violin (Soloists of the São Paulo Symphony)
発売日:2023年01月20日
NMLアルバム番号:8.574407CD価格:1,900円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」の1枚。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲のブラジル音楽をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。このアルバムでは、14の交響曲を含む600曲にものぼる作品を書いたクラウジオ・サントロの室内楽曲を聴くことができます。 1983年、リオデジャネイロで開催された若手音楽家のコンクール用に課題曲を求められたことがきっかけとなり、サントロは15曲から成る「南アメリカ幻想曲集」を作曲しました。当時彼が傾倒していた十二音と無調を基調としつつ、多彩なスタイルを持ち、高度な技巧を要求するこれらの作品は、 現在ブラジルの器楽奏者たちの重要なレパートリーとなっています。またトラック2、4、6、8はブラジリア大学の3人の教授からの依頼で作曲された、オーボエ、ファゴット、クラリネットのための短い作品で「南アメリカ幻想曲」の素材が用いられています。 最後に置かれた 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタは、21歳の若きサントロの実験的な作品。サントロ自身によって初演されており、素材の用い方などは後の「南アメリカ幻想曲」に通じるものがあります。
収録作曲家:
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アントン・ルビンシテイン(1829-1894):
ピアノ作品集 [セルジオ・ガッロ(ピアノ)]RUBINSTEIN, Anton: Piano Music - 3 Caprices, Op. 21 / 6 Pieces, Op. 51 / 3 Pieces, Op. 16 / 2 Pieces, Op. 28 (Gallo)
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574300CD価格:1,900円(税込)
ロシアのピアニスト、アントン・ルビンシテインのピアノ作品集。作曲家としては、ベートーヴェンを思わせる壮大な交響曲がロシア音楽ファンの間で人気を集めていますが、ピアノ曲は「天使の夢」などの一部の作品以外、あまり演奏される機会がありませんでした。しかしNAXOSからもジョセフ・バノウェツの演奏によるいくつかの作品の録音が発売されるなど、近年再評価が進んでいます。 このアルバムでは1850年代半ばに作曲された一連の作品に焦点をあて、リストやベートーヴェンを得意とするピアニスト、セルジオ・ガッロの演奏でこれらをお楽しみいただけます。冒頭に置かれた、せわしないモティーフが印象的な「即興曲 Op.16 No.1」や、夜想曲とカプリス、この対照的な性格が際立つ「2つの小品 Op. 28」、そして技巧的な側面が際立つ「6つの小品 Op. 51」など優れたピアニストとして活躍したルビンシテインならではの華麗な作品をお聴きください。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第2集〉
49のドイツ民謡集 WoO 33 第1集-第5集 [アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ)/エスター・ヴァレンティン=フィーグト(メゾ・ソプラノ)/キーラン・カレル(テノール)/コンスタンティン・インゲンパス(バリトン)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 2 (Wunderlin, Valentin-Fieguth, Carrel, Ingenpaß, Eisenlohr)
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574345CD価格:1,900円(税込)
シューベルト、シューマンの伝統に連なる、19世紀のドイツにおけるリート(歌曲)発展の立役者の一人がブラームスです。彼は生涯を通じて約300作にも及ぶ歌曲を作るとともに、ドイツ民謡を元にした歌曲も多く遺しています。 このアルバムに収録されたのは、後者の代表作の一つ「49のドイツ民謡集」第1集-第5集の35曲です。ドイツの言語学者アントン・ヴィルヘルム・ズッカルマリオとアンドレアス・クレッチュマーが編纂した「ドイツ民謡集」に収められた旋律を元に、ブラームスが見事なピアノ伴奏を付け、愛や嘆き、ユーモア、悲しみなどのテーマ毎に分けられたこの曲集は、どれも素朴な旋律を持ちながら、時には親密に、時には緊迫した情景が描かれた曲ばかり。ブラームスが愛したドイツ民謡が持つ豊かな世界がお楽しみいただけます。 アルバムでは4人の歌手たちが分担して、それぞれが曲に寄り添った歌唱を聴かせます。ピアノ伴奏のウルリヒ・アイゼンロールは素晴らしい演奏で歌手たちをサポートするとともに、ブックレット(英語)に詳細な解説を書いています。
収録作曲家:
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マルシュナー(1795-1861):
〈序曲と舞台音楽集第1集〉
歌劇《アリババ 、または40人の盗賊》より
ジングシュピール《美しいエラ》
歌劇《キフホイザー山》序曲 他
[ダリオ・サルヴィ(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]MARSCHNER, H.A.: Overtures and Stage Music, Vol. 1 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Salvi)
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574449CD価格:1,900円(税込)
ウェーバーとワーグナーを繋ぐドイツ・オペラの作曲家の一人ハインリヒ・マルシュナー。1817年に初めて歌劇の作曲に着手し、以降、歌劇《吸血鬼》などいくつかの作品の完成を経て、1833年には代表作《ハンス・ハイリング》がベルリンで初演され、マルシュナーの名声は頂点に達しました。現在、マルシュナーの作品を耳にすることはあまりありませんが、彼の作品の特徴とも言える華麗なオーケストレーションと、極めてロマンティックな旋律、巧妙に用いられたシュプレヒゲザングは、ワーグナーら次世代の作曲家たちにも多大なる影響を与えました。 NAXOSではマルシュナーの序曲と舞台音楽集のシリーズを開始、第1集では幽霊や盗賊が活躍する物語を題材にした《美しいエラ》と《アリババ》からの音楽を中心に収録。マルシュナーの旋律美を存分に楽しめます。 オーベールやマイアベーアの序曲の録音でおなじみのダリオ・サルヴィとチェコ室内管弦楽団パルドビツェの演奏で。
収録作曲家:
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ファブリース・ボロン(1965-):
歌曲集「生まれない孫たち」
コーダニアの秘密の花園 [イリーナ・ジェウン・パク(ソプラノ)/ナッタポン・タマチ(テノール)/ヨハネス・モーザー(エレクトリック・チェロ)]BOLLON, F.: Ungebornen Enkel (Die) / The Secret Garden of the Cordania (Irina Jae-Eun Park, Thammathi, J. Moser)
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574456CD価格:1,900円(税込)
オーストリアの表現主義作家ゲオルク・トラークルの詩を用いて書かれた歌曲集「生まれない孫たち」。指揮者・作曲家として活躍するファブリース・ボロンのこの作品は、もともと2014年にテノール、ソプラノ、室内オーケストラのために書かれたもので、2021年にエレクトリック・チェロと歌のために改訂されました。 奇妙なタイトルは、トラークルの詩の最終行に由来し、第一次世界大戦で兵士の亡骸を目にしたトラークルの「もう彼には決して孫や子孫が生まれることはない」という悲痛な心の叫びが凝縮されています。ピッツィカートをはじめとした多彩な音色を活かした、時にはグロテスクとも言えるエレクトリック・チェロの響きにのって歌いかわすソプラノとテノールの印象的な歌唱は、現代音楽の予期せぬ新しい方向性を切り開くものとして注目されることでしょう。 また、ボロンがチェリストの妻に捧げた作品「コーダニアの秘密の花園」は、多重録音を駆使したエレクトリック・チェロのための刺激的な作品です。
収録作曲家:
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〈期待の若手演奏家シリーズ〉
ヴァレンティン・マリーニン(ピアノ)
ハエン賞国際ピアノコンクール 2021年優勝 [ヴァレンティン・マリーニン(ピアノ)/ブレトン弦楽四重奏団]Piano Recital: Malinin, Valentin - SHOSTAKOVICH, D. / MALININ, V. / GRANADOS, E. / PROKOFIEV, S. / SCRIABIN, A.
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574468CD価格:1,900円(税込)
2021年にスペインで開催された「第62回ハエン賞国際ピアノコンクール」で優勝したロシア出身のピアニスト、ヴァレンティン・マリーニン。このアルバムではコンクールでの演奏と、その後に収録された演奏からマリーニン自身が選んだ曲を並べたプログラムが楽しめます。 ショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲はマリーニンの高いアンサンブル能力が聴きどころで、聴衆からの温かい拍手も聞かれます。続くグラナドス作品は、コンクールの特色の一つである「優れたスペイン音楽の解釈者」たる資質を問う曲。冥界から帰ってきた亡霊が愛する人のために奏でるセレナードをマリーニンは巧みに弾きこなしました。 コンクール後にロシアで録音されたスクリャービンとプロコフィエフ作品は、ロシア出身のマリーニンが大切にしているレパートリー。また最後に置かれたビゼーの「《真珠採り》より“耳に残るは君の歌声”」では、ラヴェルを思わせる曲調による大胆なアレンジを披露しています。
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ニクラス・シーヴェレフ(1968-):
交響曲 第1番&第5番 [ヨアキム・グスタフソン(指揮)/マルメ歌劇場管弦楽団]SIVELÖV, N.: Symphonies Nos. 1, "Nordico" and 5, "Concerto for Orchestra" (Malmö Opera Orchestra, J. Gustafsson)
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574508CD価格:1,900円(税込)
スウェーデン出身のピアニスト・作曲家ニクラス・シーヴェレフによる2曲の交響曲。6歳からオルガンを学び、14歳でピアノに転向、17歳の時にストックホルム王立音楽院に入学し、作曲とピアノを学んだシーヴェレフは演奏家として活躍するかたわら、交響曲も積極的に作曲。この10年間で6曲を完成させ、現在7作目に取り掛かっているということです。 2013年に書かれた交響曲第1番は、この年に息子が生まれたことで創作意欲を高めたシーヴェレフによる作品で、彼の故郷であるスウェーデン北部の風景と、シベリウスの影響が感じられる色彩的な音楽です。パワフルな打楽器セクションとピアノ・パートを持ち、激しいリズムの応酬と金管楽器のコラールを特徴とします。 交響曲第5番は「オーケストラのための協奏曲」。とはいえ各楽器に名人芸が求められるのではなく、2つの楽章はAdagioのゆったりしたテンポで進み、あくまでも内省的に静かな楽想が発展します。第2楽章の主題は、彼が愛猫のために作曲したジャズ・バラードが元になっており、ブルースの影響を受けたハーモニーが心地よく耳に残ります。
収録作曲家:
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第10番(メンゲルベルク版)
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第10番 [ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)/香港フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2022年11月25日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
マーラー演奏の伝統を継承するズヴェーデンのマーラー10番2019年12月13日と14日、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの指揮する香港フィルは「“9番”の呪縛を越えて」と題するコンサートを行いました。前半がマーラーの交響曲第10番よりアダージョ(第1楽章)とプルガトリオ(通常は第3楽章、メンゲルベルク版では第2楽章と表記)、後半がショスタコーヴィチの交響曲第10番という重量級のプログラムで、特に注目を集めたのがメンゲルベルクの校訂版を使ったマーラー。 マーラーが未完成で遺した第10番について、アルマ・マーラーはベルクとクシェネクのサポートを受け、アダージョとプルガトリオはほぼ演奏可能な状態と判断、クシェネクに補筆を依頼しました。アルマはメンゲルベルクに初演を託したかったようですが、実際は1924年10月12日にフランツ・シャルク指揮ウィーン・フィルにより初演されます。 同年11月27日にはメンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団がオランダ初演を行いましたが、この際にメンゲルベルクはマーラーの遺した資料に加えてシャルクが初演に使ったスコアを提供され、アルマから独自の改訂を行う同意を得ました。メンゲルベルクは、コンセルトヘボウ管の副指揮者で作曲家だったコルネリウス・ドッパーをアシスタントとしてスコアをブラッシュアップ。そのスコアはハーグのメンゲルベルク・アーカイヴに、パート譜はコンセルトヘボウ管のライブラリーに保存されています。 大手楽譜出版のショット社はメンゲルベルク財団及び音楽学者マリヌス・デーヘンカンプとの共同作業で、この「メンゲルベルク版」を校訂して出版。その初演を託されたのがアムステルダム生まれで、コンセルトヘボウ管のコンサートマスターを務めたズヴェーデンでした。彼は香港での初演の翌2020年1月8日に、メンゲルベルク自身がこの曲を指揮したコンセルトヘボウ管とともにアムステルダムで演奏しました。 注目度という点ではマーラーが勝ってしまいますが、地元紙が「正確無比な演奏が非情さと恐怖さえ呼び覚ます」と評したショスタコーヴィチの第10番の演奏も素晴らしい出来栄えで、このコンビのベスト・ディスクの一つとなることでしょう。ちなみにショスタコーヴィチは1942年にマーラーの10番の補筆を依頼されましたたが断っています。 ※国内仕様盤には増田良介氏による日本語解説が付属します。
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近代英国のヴィオラを伴う室内楽作品集
ボーエン、イモージェン・ホルスト、ブリテン [ユエ・ユー(ヴィオラ)/アンソニー・ヒューイット(ピアノ)/ジェフリー・アームストロング(ヴァイオリン)]Chamber Music with Viola - BOWEN, Y. / BRITTEN, B. / HOLST, I. (Yue Yu, J. Armstrong, Anthony Hewitt)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:8.574150CD価格:1,900円(税込)
英国近代のヴィオラを伴う室内楽作品集。 ロンドン出身のヨーク・ボーエンは王立音楽アカデミーで学び、後に教職に就いた作曲家。自身はホルンとヴィオラを演奏、ヴァイオリンよりもヴィオラの音色を好んだとされています。ライオネス・ターティスの名技に触発され、彼のためにいくつかの作品を書くとともに伴奏者としても活躍しました。 アルバムに収録されている力強い楽想を持つ「ヴィオラとピアノのための狂詩曲」は彼のもっとも重要な作品の一つとみなされています。グスターヴ・ホルストを父にもつイモージェン・ホルストは、主として父の作品の編曲者として知られていますが、ベンジャミン・ブリテンの協力者としても活躍、1956年からはオールドバラ音楽祭の芸術監督を務めたことでも知られています。「4つのやさしい小品」と「ヴィオラとピアノのための二重奏曲」では彼女の作曲家としての才能が発揮されています。 ブリテンの「ワルツ」は本来ヴァイオリンのための作品ですが、ここではヴィオラ版が演奏されています。20代の作曲家によるウィンナ・ワルツへの辛辣なパロディです。 ヴィオラを演奏するユエ・ユーは2022年の“CLASSIC FMライジングスター”の一人に選ばれた奏者。数多くのコンクール入賞歴を持ち、現在はザルツブルク・モーツァルテウム大学で更なる研鑽を積んでいます。
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈グランド・シンフォニー集 第2集〉
交響曲 第2番・第6番「田園」
(フンメルによるフルートとピアノ三重奏編) [ウーヴェ・グロット(フルート)/ペットマン・アンサンブル]BEETHOVEN, L. van: Grand Symphonies, Vol. 2 - Symphonies Nos. 2 and 6 (arr. J.N. Hummel for flute and piano trio) (Pettman Ensemble)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:8.574200CD価格:1,900円(税込)
フンメル編曲によるベートーヴェンの交響曲室内楽版第2弾、「田園」が登場! 19世紀にはレコードなどの録音はありませんでしたが、楽譜出版が盛んになり、大規模な管弦楽作品を室内楽編成に編曲して演奏する「ハウスムジーク」が流行しました。ベートーヴェンより8歳年下のフンメルも、モーツァルトやベートーヴェンの交響曲や協奏曲の室内楽版を作っています。ここに収録された第6番「田園」と第2番では、原曲のオーケストラとは一味違って、演奏者の繊細な会話にも似た味わいを楽しむことができます。 フルートは前作と同じウーヴェ・グロットで、彼が参加するペットマン・アンサンブルが見事な演奏を聴かせます。今回はピアノにヴェテラン奏者、ミヒャエル・エンドレスが加わり活気に満ちた演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク・グレイテスト・メロディーズ
(ピーター・ブレイナーによるピアノ編) [ピーター・ブレイナー(ピアノ)]DVOŘÁK, A.: Greatest Melodies (arr. P. Breiner for piano) (Breiner)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:8.574371CD価格:1,900円(税込)
NAXOSが誇る名アレンジャー、ピーター・ブレイナー。今作ではブレイナーが長らく魅了されていたという、クラシック音楽界屈指のメロディメーカー、ドヴォルザークの名作を癒しのピアノ独奏曲にアレンジしています。 交響曲第8番や第9番「新世界より」などのオーケストラ作品から2つのセレナード、「我が母の教え給いし歌」「月に寄せる歌」まで様々な作品の聴きどころが33曲のセンスの良いピアノ曲として生まれ変わっており、改めてドヴォルザークの旋律美を堪能できます。
収録作曲家:
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CHANGES
現代のギター作品集
ライヒ、ケージ、カーター、ダショウ、カンペーラ [アルトゥーロ・タッリーニ(ギター) 他]Guitar Music (20th-21st Centuries) - CAGE, J. / CARTER, E. / DASHOW, J. / KAMPELA, A. / REICH, S. (Changes) (Tallini, Ascione, Dashow)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:8.574394CD価格:1,900円(税込)
21世紀に入ってからギターのレパートリーは一層充実し奏者の技術も向上、エレクトリック・ギターや多重録音を導入するなど様々に発展しています。 1987年に開催された第20回ミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールで優勝したアルトゥーロ・タッリーニも様々なギターを弾きこなす名手の一人。このアルバムではパット・メセニーのために書かれたスティーヴ・ライヒの名作「エレクトリック・カウンターポイント」を冒頭に置き、彼の友人であった亡きギタリスト、ドメニコ・アッシオーネが録音してあったテープ録音に併せソロ・パートを演奏しています。 他には自身がプリペアド・ギターのためにアレンジしたケージの「ルーム」や、世界初録音を2作含むクラシック・ギターのための4曲を演奏。カンペーラの「パーカッション・スタディ」では歌やつぶやきも合わせながら超絶技巧を披露します。
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モーツァルト(1756-1791):
〈ミサ曲全集 第2集〉
大ミサ曲 K.427
ミサ・ブレヴィス K.258 [カタリナ・コンラディ(ソプラノ)/サラ・ロンベルガー(メゾ・ソプラノ)/マルタン・ミッタールッツナー(テノール)/ミハイル・ティモシェンコ(バス)/クリストフ・ポッペン(指揮)/ケルン室内管弦楽団]MOZART, W.A.: Masses (Complete), Vol. 2 - K. 258, 427 (Cologne West German Radio Chorus, Cologne Chamber Orchestra, Poppen)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:8.574417CD価格:1,900円(税込)
第1集(8.574270)が好評を博したNAXOSの新シリーズ、クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団の演奏によるモーツァルトのミサ曲全集。第2集では未完成となったものの規模の大きさで知られる「大ミサ」ハ短調 K.427と1776年にシュポウル(シュパウアー)伯爵のために書かれたとされる「ミサ・プレヴィス」K.258の2曲を収録。 1782年に作曲された「大ミサ」は妻コンスタンツェがソプラノ・パートを歌い初演された作品で、クレドとアニュス・デイは未完成のまま残されており、近年、複数の補筆版が作成されています。この録音では音楽学者でモーツァルト研究のオーソリティであるフランツ・バイヤーが補筆し1989年に出版した版が用いられました。 ハ長調の「ミサ・ブレヴィス(短いミサの意)」はシュポウル伯爵の聖職受任式のための曲と考えられており、全体が祝祭的な雰囲気に包まれた、簡素ながらも明るさを持つ作品です。 今作でも、ドイツの歌劇場やオーケストラ出演で活躍する4人のソリストが起用されており、各々が素晴らしい歌唱を披露しています。とりわけソプラノのカタリナ・コンラディの清冽な歌唱が聴きどころです。ポッペンは今作でも作品の厳粛な美しさを引き出しています。
収録作曲家:
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サントロ(1919-1989):
〈交響曲全集 第2集〉
交響曲 第11番・第12番
合奏協奏曲/B-A-C-Hによる3つの断章 [ニール・トムソン(指揮)/ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団 他]SANTORO, C.: Symphonies (Complete), Vol. 2 - Nos. 11 and 12 (Goiás Philharmonic, N. Thomson)
発売日:2022年11月18日
NMLアルバム番号:8.574406CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲のブラジル音楽をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 クラウジオ・サントロは、ブラジルの作曲家としては屈指の多さである14曲の交響曲をはじめとした、600作に及ぶ多くの作品を遺しています。こちらのアルバムに収録されているのは、全てサントロの最晩年の10年間に書かれた作品。 合奏協奏曲と「B-A-C-Hによる3つの断章」は、彼が晩年に力を尽くしたブラジルの音楽教育の一環である学生オーケストラのための作品ですが、彼の弦楽器の扱いの巧みさによって充実した響きを持つ作品に仕上がっています。世界初録音となる交響曲第11番は、終楽章の低弦の扱いなどがブラームスの交響曲第1番の冒頭を思わせる音楽であり、アルバム中最も濃密で劇的な作品と言えるでしょう。また交響曲第12番は9人のソリストとオーケストラのための合奏協奏曲の形式で書かれています。 民族主義的音楽から、十二音技法を用いた無調音楽に至る幅広い作風が窺えるこれらの作品からは、彼の音楽的境地が窺えるものです。時に特殊奏法を駆使するソリストたちの演奏にも注目です。 演奏は、前作と同じくニール・トムソンが指揮するゴイアス・フィルハーモニック管弦楽団です。 ※国内仕様盤には木許裕介(日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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シベリウス(1892-1957):
劇音楽『テンペスト』 Op.109 [ハンネ・フィッシャー(メゾ・ソプラノ)カリ・ダール・ニールセン(メゾ・ソプラノ)/フレドリク・ビェルゼーター(テノール)/パレ・クヌーセン(バリトン)/ニコライ・エルスベリ(バス)/オッコ・カム(指揮)/王立デンマーク管弦楽団・歌劇場合唱団]SIBELIUS, J.: Tempest (The) [Incidental Music] (H. Fischer, K.D. Nielsen, Bjellsäter, Knudsen, Elsberg, Royal Danish Opera Chorus and Orchestra, Kamu)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:8.574419CD価格:1,900円(税込)
1925年から1926年、交響詩「タピオラ」と並行して作曲が進められた劇音楽『テンペスト』。シェイクスピアの同名戯曲につけたこの音楽は、シベリウスの創作活動の末期、いわゆる“ヤルヴェンパーの沈黙”に入る直前に書かれたものですが、スケールの大きいシンフォニックな仕上がりのため、シベリウス屈指の名作のひとつとされています。 もともと1901年に友人から『テンペスト』への音楽を作ることを提案されていたシベリウスは、当時からシェイクスピア作品の持つ世界観に魅せられていましたが、1925年に再び作曲を依頼されたことで、想像力を存分に生かした作品を書き上げました。冒頭の難破船の恐ろしい音像から、幽玄な歌、騒々しい人物描写、驚くべき自然の喚起など原作の持つ不思議な世界のテーマを、自由な発想で独自の音として描き出したのです。 とはいえ、全5幕34曲(後に1曲追加)で構成されたこの作品は、全曲が演奏されることは稀であり、現在ではシベリウス自身が編纂した組曲として演奏されます。 北欧音楽の名匠、オッコ・カムの指揮によるこの全曲盤は作品が初演された劇場でのデンマーク語による演奏。作品の正しい姿を伝えるにふさわしい1枚と言えるでしょう。
収録作曲家:
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ポーランドのアコーディオン協奏曲集
ブワジェヴィチ、プシビルスキ、マイクシャク [クラウディウシュ・バラン(アコーディオン)/クラウザ・ミハウ(指揮)/ポーランド放送交響楽団]Accordion Concertos (Polish) - BŁAŻEWICZ, M. / MAJKUSIAK, M. / PRZYBYLSKI, B.K. (Baran, Polish Radio Symphony, Klauza)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:8.574431CD価格:1,900円(税込)
1960年代頃から、ポーランド国内でアコーディオン協奏曲が注目されるようになりました。このアルバムで演奏するクラウディウシュ・バランのような名手が登場したこともあり、近年は一層多くのアコーディオンのための作品が書かれるようになっています。 ここでは1973年から2012年にかけて書かれた3曲のアコーディオン協奏曲が演奏されています。冒頭の作曲家、マルチン・ブワジェヴィチはポーランド現代音楽を牽引した一人で、この世界初録音となるアコーディオン協奏曲は華やかなパッセージと絡みあう旋律が特徴。緊張感に満ちた第1楽章、東洋風の味わいを持つ第2楽章、推進力を持つオーケストラの伴奏にのってアコーディオンが大活躍する第3楽章と聴きごたえたっぷりです。 プシビルスキの「ポーランド協奏曲」はこの国の民俗学への関心が感じられる作品。伝統舞曲のリズム・パターンが使われたユニークな味わいを持っています。 マイクシャクの「コンチェルト・クラシコ」は、タイトル通りの古典的な作風によるものではなく、過去の伝統を新たに解釈することで生まれた斬新な作品です。最終楽章での疾走感溢れるアコーディオンの旋律が見事です。
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サン=サーンス(1835-1921):
舞曲とバレエ音楽集 [準・メルクル(指揮)/ハーグ・レジデンティ管弦楽団]SAINT-SAËNS, C.: Dances and Ballet Music - Étienne Marcel / Henry VIII / Parysatis / Samson et Dalila (Residentie Orkest, The Hague, Märkl)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:8.574463CD価格:1,900円(税込)
準・メルクルが指揮するサン=サーンスの管弦楽作品集。今作にはハーグ・レジデンティ管弦楽団との共演で“舞曲とバレエ音楽”を収録しています。 若い頃はワーグナーやリストといった先進的な人物を支持していたというサン=サーンスですが、円熟期以降になるとリュリやラモーら、フランス・バロックの先達が築いた音楽に傾倒するなど、保守的な姿勢を見せています。またチューダー王朝や中世フランスの君主らにも興味を抱き、これらを題材をした音楽を書くようになりました。 このアルバムに収録されているのは、サン=サーンスが探求した過去の物語や形式を題材にしながらも、彼らしい華やかなオーケストレーションが施された音楽です。グノーに賞賛されたという歌劇《エティエンヌ・マルセル》からはバロック舞曲の形式を模したバレエ音楽を、歌劇《ヘンリー8世》からは威厳たっぷりの場面にふさわしい数々の音楽や、様々な国の人々を表したバレエ音楽を収録。1902年に初演され、当時は大好評を博したという『パリュサティス』からの音楽は、古代の楽器「クロタル=フィンガーシンバル」を使ったエール・ド・バレ4曲が演奏されています。 また、サン=サーンスの舞台作品の中で最も有名な歌劇《サムソンとデリラ》からは、アドレナリン全開の「バッカナール」、「竜の司祭の踊り」の2曲を収録。アルバムの締めくくりにふさわしい盛り上がりが楽しめます。
収録作曲家:
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THE FIRST NOWELL
まきびとひつじを
クリスマスの合唱曲集 [ノエル・エジソン(指揮)/エジソン・シンガーズ/マシュー・ラーキン(オルガン)]Choral Music (Christmas) (The First Nowell - Christmas Carols Through the Ages) (The Edison Singers, Edison)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:8.574475CD価格:1,900円(税込)
カナダを拠点に活動する「エジソン・シンガーズ」は、2019年に合唱指揮者ノエル・エジソンによって設立された室内合唱団です。彼らは年に一度、定期的にオーディションを実施し、団のクォリティを維持することで素晴らしいハーモニーを作り上げています。 このアルバムではさまざまなクリスマス・キャロルを演奏。グレゴリオ聖歌や、16世紀の舞踊曲、伝承曲から現代作品までを網羅、もちろん「きよしこの夜」や「まきびとひつじを」などの有名曲も含まれており、聖夜にふさわしい1枚に仕上がっています。
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第1番・第2番
(グスタフ・マーラーによる編曲版) [マリン・オルソップ(指揮)ウィーン放送交響楽団]SCHUMANN, R.: Symphonies Nos. 1 and 2 (re-orchestrated by G. Mahler) (ORF Vienna Radio Symphony, Alsop)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:8.574429CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
オルソップ&ウィーン放送響が挑む、
マーラー版のシューマン: 交響曲全集、第1弾ドイツ・ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマンが完成させた交響曲は4曲ありますが、これらを近代以降のオーケストラで演奏すると、音が濁ったり、バランスが取れなかったりすることが多く、指揮者泣かせの曲と言われてきました。 この難題に大胆な回答を出したのが、作曲家にして当代屈指の名指揮者でもあったマーラー。彼の時代のオーケストラで聴き映えがするよう、4曲の交響曲のスコアに数多くの改変やカットを加えました。それらの多くは打楽器や金管の増減などによってマーラーが重要と見なすモチーフを補強し、そうでないと考えた部分を抑えるというものでしたが、今ではシューマン自身の意図した響きではないと批判される傾向があります。 オルソップはマーラーのオーケストレーションを再評価すべく、ウィーン放送響と全4曲を収録。第1弾となるこのアルバムには第1番と第2番が収録されています。 (以下曲目・内容欄に記載) ※国内仕様盤には相場ひろ氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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ヴァイオリンと
打楽器オーケストラのための作品集
ロドリゲス/ハリソン/アゴーチ [ニコラス・キッチン(ヴァイオリン)/フランク・エプスタイン(指揮)/ニューイングランド音楽院パーカッション・アンサンブルのメンバー]Violin and Percussion Orchestra Works - RODRIGUEZ, R.X. / HARRISON, L. / AGÓCS, K. (Kitchen, New England Conservatory Percussion Ensemble)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:8.574212CD価格:1,900円(税込)
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マイアベーア(1791-1864):
序曲と舞台音楽集
バレエ音楽『漁師と乳搾り女、または口づけの騒動』
歌劇《主人と客》より 他 [ダリオ・サルヴィ(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]MEYERBEER, G.: Overtures / Stage Music - Der Fischer und das Milchmädchen / Wirt und Gast (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Salvi)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:8.574316CD価格:1,900円(税込)
《悪魔のロベール》や《ユグノー教徒》などのオペラが有名なマイアベーアの、若き日の舞台音楽を集めたアルバムが登場。ベルリンの裕福な家庭に生まれたマイアベーアは早くから音楽の才能を示し、いち早くピアニストとして名声を得ますが、20代前半で挑戦したオペラではすぐに成功を得ることが出来ませんでした。転機となったのは、師のサリエリの勧めで1816年にイタリアに赴き、ロッシーニの作品に感化されたこと。翌1817年の作品《ロミルダとコンスタンツァ》で早くも成功を収めます。 このアルバムに収録されているのは前述の《ロミルダとコンスタンツァ》序曲を含む、マイアベーア10代の終わりから20代前半の作品で、中でもバレエ音楽『漁師と乳搾り女、または口づけの騒動』は彼の初の舞台作品とされています。細かいシナリオは残っていませんが、ロココ時代の牧歌的な物語にマイアベーアはモーツァルトを思わせる軽快な22曲の音楽を付けています。この中には当時のバレエ・ディヴェルティスマンに要求された牧歌から狩りの情景までが一通り含まれています。 歌劇《提督、または失われたプロセス》の序曲は、ベルリンを離れたマイアベーアが師事したゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラーとの共作と考えられており、珍しい楽器「ストローフィドル(木製のハーモニカ)」が使用されています。他には《主人と客》と同じくドイツ語による歌劇《ブランデンブルク門》(マイアベーアの生前には演奏されなかった)の序奏も収録。オーベールの序曲集など、この分野での仕事ぶりが際立つダリオ・サルヴィの指揮で。
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〈ブリティッシュ・ライト・ミュージック第12集〉
ヘッジス(1931-2019):
キングストンのスケッチ [アンソニー・ヘッジス(指揮)/RTEシンフォニエッタ]HEDGES, A.: Kingston Sketches / 4 Breton Sketches / Cantilena / Heigham Sound / Scenes from the Humber (RTÉ Sinfonietta, Hedges)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:8.574324CD価格:1,900円(税込)
児童文学者シドニー・ヘッジスを父として、英国のオックスフォードシャーで生まれたアンソニー・ヘッジス。6歳で初の作品を作曲、ピアニストとしても才能を発揮し、オックスフォード大学のキーブル・カレッジで音楽を学びました。グラスゴーのスコットランド王立音楽院で講師を務め、ハル大学では名誉教授に任命されるなど、教育者としても高く評価されています。作曲家としては、交響曲から協奏曲、児童合唱のための作品から歌劇まで多岐にわたるジャンルの作品を遺し、これらは英国内外で300回以上も演奏、放送されるなど人気を博した他、教育音楽の出版も積極的に行いました。 このアルバムには、彼の本領とも言えるオーケストラのための軽音楽を、自らがRTEシンフォニエッタを指揮した演奏で収録。代表作の一つでテレビ番組のオープニング・テーマとして書かれた「キングストン・スケッチ」やBBCの音楽番組のBGMとして使用された「ハンバーからの情景」、各々の楽章に彼の子供たちの名前が付された「4つの小舞曲」、家族で休暇を過ごしたブルターニュの風景が織り込まれた「4つのブレトンのスケッチ」など、どれも快活さに溢れた親しみやすい作品です。
収録作曲家:
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スッペ(1819-1895):
劇付随音楽『八十日間世界一周』
ナレーションなしヴァージョン [ダリオ・サルヴィ(指揮)/ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]SUPPÉ, F. von: Reise um die Erde in 80 Tagen (Die) (Around the World in 80 Days) [Incidental Music] (Janáček Philharmonic, Salvi)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:8.574396CD価格:1,900円(税込)
世界を80日間で一周しようと試みるイギリス人資産家フィリアス・フォッグの奮闘を描いたジュール・ヴェルヌの冒険小説『八十日間世界一周』。この小説が出版された1873年の時点では、船と陸路による世界一周旅行は命がけの冒険で、主人公がイギリスから東へ向かってアラビア半島、インド、中国をめぐり、日本(横浜)から太平洋を渡りアメリカへ、そして大西洋を越えて帰国する物語は大ヒットとなりました。 小説はすぐに舞台化され、ウィーンのカール劇場で1875年3月に舞台上演された際には、ここに収録されたスッペの音楽が使われました。スッペは、主人公フォッグが経験する異国での風物や冒険を音で描き、ゴールド・ラッシュに沸くアメリカの印象も取り込んでいて、現代の映画音楽のよう。 このサルヴィによる演奏では台詞を省き、スッペのカラフルで雄弁な音楽を十分に楽しめます。
収録作曲家:
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フェルステル(1859-1951):
交響曲 第1番
祝典序曲
シェイクスピアより [マレク・シュティレツ(指揮)ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]FOERSTER, J.B.: Symphony No. 1 / Festive Overture / From Shakespeare (Janáček Philharmonic, Štilec)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:8.574336CD価格:1,900円(税込)
プラハで音楽家の父のもとに生まれたヨゼフ・ボフスラフ・フェルステル。プラハ音楽院で学び、ドヴォルザークに続く世代の作曲家として活躍しました。歌劇から室内楽曲、管弦楽曲まで200曲を超える作品は、ドヴォルザークの伝統を継承したロマン派風の重厚な響きと哀愁を感じさせる旋律を持っています。 このアルバムにはフェルステルのオーケストラ作品から彼の作風を概観できる3作を収録。スメタナの作品を想起させる「祝典序曲」はチェコの民俗的な色彩にウィーン風のエレガンスを融合させています。20代の終わりに書かれた「交響曲第1番」は闇から光への物語を感じさせ、曲の最後に奏される高らかなコラールが印象的です。 若い頃に演劇に傾倒したフェルステルはシェイクスピアを愛読しました。その情熱が注がれた『シェイクスピアより』は、『冬物語』『十二夜』『マクベス』『じゃじゃ馬ならし』に登場する4人の女性を描いた連作交響詩風の作品です。
収録作曲家:
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ディーリアス(1862-1934):
弦楽四重奏曲 ハ短調
スマイス(1858-1944):
弦楽四重奏曲 ホ短調 [ヴィリアーズ四重奏団]DELIUS, F.: String Quartet in C Minor (1888) / SMYTH, E.: String Quartet in E Minor (Villiers Quartet)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:8.574376CD価格:1,900円(税込)
ディーリアス若き日の弦楽四重奏曲、ここに復活このアルバムでは、まず後半に置かれたディーリアス作品に注目。学生時代の作品で、初演をシンディングに託したものの、楽譜はおそらく演奏されないまま作曲家のもとへ返送されてきました。失意のディーリアスはこの作品を無かったものとし(第2楽章のスケルツォだけは1917年に書いた「弦楽四重奏曲」に転用)、この曲の前半の2楽章は散逸したと考えられていました。 ところが2018年にオークションに出された楽譜がこの作品と判明。校訂と編集を経て全4楽章の作品として復元され、ヴィリアーズ四重奏団によって2020年10月にストリーミング・コンサートで初演されました。このCDが初録音となります。若きディーリアスの野心的な作風が窺える音楽で、この作曲家のファンならば聴かずにいられないでしょう。 19世紀後半から20世紀に活躍した女性作曲家のなかでも一際独創的な人物として評価されるエセル・スマイス。当時女性には閉鎖的であった英国音楽界に於いて名をあげると同時に、女性解放運動の旗手としても熱心に活動しました。 この弦楽四重奏曲は1900年代初頭に第1楽章と第2楽章が書かれ、その後10年を経て第3楽章と終楽章が追加された熟考の作品。10年間の隔たりを感じせない統一感を持ち、彼女が愛したヴィオラが活躍する、若干の遊び心が加えられた大胆な作品です。 前半2楽章と後半2楽章が時を隔てて結ばれるという物語が伏線となっているアルバムです。
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FIVE MYSTICAL SONGS
5つの神秘的な歌
イギリスの宗教合唱曲集 [ロデリック・ウィリアムズ(バリトン) 他/ジェレミー・バックハウス(指揮)/ヴァサーリ・シンガーズ]FIVE MYSTICAL SONGS
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:8.574416CD価格:1,900円(税込)
2022年10月に生誕150年を迎えるヴォーン・ウィリアムズを記念するアルバム。 名バリトン、ロデリック・ウィリアムズを独唱者に迎えた「5つの神秘的な歌」をはじめとした宗教的合唱曲を中心に、19世紀から20世紀初頭の英国教会音楽を組み合わせることで、ヴォーン・ウィリアムズからスタンフォード、エルガー、ハウエルズなど近代英国の作曲家たちのインスピレーションの源を探っていきます。 彼らの多くが作品のテキストとして用いたのは、格調高い英語で綴られた1611年出版の『欽定訳聖書』であり、ヴォーン・ウィリアムズも「英国人の誰もが忘れようもないほど心に刻まれた言葉」として大切にしていたもの。20世紀半ばに誤訳の訂正を兼ねて現代的な言語で出版するという動きがあった際には、彼は落胆の思いを手紙にして友人に送ったほどでした。 他の作曲家の作品も、繊細に紡がれた旋律と言葉への感性で、英国合唱作品ならではの表現が生み出されています。エルガーの名曲「ニムロッド」が無伴奏合唱にアレンジされた「永遠の光」も荘厳な美しさが耳に残ります。
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エルガー(1857-1934):
オルガン作品全集 [トム・ウィンペニー(オルガン)]ELGAR, E.: Organ Works (Complete) (Winpenny)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:8.574366CD価格:1,900円(税込)
「愛の挨拶」などで知られるイギリスの作曲家エドワード・エルガーは、若い頃にヴァイオリン奏者として活動しましたが、故郷のウスターにあるセント・ジョージ・カトリック教会のオルガニストを務めていた時期もあり、彼にとってオルガンは音楽的素養の形成に欠かせない楽器のひとつでもありました。このアルバムでは1895年作曲の「オルガン・ソナタ第1番」を中心に、エルガーのオルガンのためのオリジナル作品すべてと、エルガー自身による編曲、および現代の著名なオルガニスト4人による編曲を聴くことができます。 オルガン・ソナタ第1番はアメリカの教会音楽家たちがウスターを訪れた際、エルガーの親友であったオルガニスト、ヒュー・ブレアから依頼を受け書き上げたもの。多彩な音色を駆使した交響的な作品で、一部の主題はエルガーがブレアに献呈したカンタータ『黒騎士』のテーマに似ているといわれています。 エルガーの友人であるアイヴァー・アトキンスは「セヴァーン組曲」をオルガン用に編曲することをエルガーに勧めましたが、彼はアレンジすることなく、アトキンスが着手。各々の楽章にタイトルが付いた「オルガン・ソナタ第2番」として仕上げています。
収録作曲家:
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ブレイナー(1957-):
朝と、夕べと、夜遅く
〈穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック 第3集〉 [ピーター・ブレイナー(ピアノ)]BREINER, P.: Mornings, Evenings and Late Nights - Calm Romantic Piano Music, Vol. 3 (Breiner)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:8.574474CD価格:1,900円(税込)
「ビートルズ・ゴー・バロック」などのユニークなアレンジ作品で知られるピーター・ブレイナー。彼はまた並外れた才能を持つ作曲家であり、ピアニストでもあります。この『穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック』はこれまでに第1集と第2集がリリースされており、どちらも大変な人気を誇っています。 第3集となるこのアルバムでは、彼自身のオリジナル作品を中心に収録。穏やかな旋律美溢れる、親しみやすく繊細な作品が並びます。また、今作でもブレイナーのアレンジの妙は健在。以前は「モーツァルトの子守歌」として親しまれていたトラック15のベルンハルト・フリースの「子守歌」も、ブレイナーの手にかかると、モダンな装いに生まれ変わっています。
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ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、キーシン:
チェロ・ソナタ集 [ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)/ローランド・ペンティネン(ピアノ)]Cello Sonatas - PROKOFIEV, S. / SHOSTAKOVICH, D. / KISSIN, E. (Russian Ballads) (G. Schwabe, R. Pöntinen)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:8.574377CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
世界中から熱い注目を浴びるチェリスト、
ガブリエル・シュヴァーベが奏でる20世紀ロシアの旋律20世紀のロシアからは、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチをはじめとした著名なチェリストが数多く登場するとともに、そうした優れた演奏家に刺激された作曲家たちが多彩な作品群を生みだしました。このアルバムでは、その中から代表的な5つの作品を聴くことができます。 冒頭の「バラード」はプロコフィエフが作曲を始めたばかりの頃に書いたもので、若き作曲家の意欲を感じさせる作品です。即興演奏を思わせる自然な流れのピアノ伴奏にのってチェロが情熱的な旋律を歌い上げながら曲は少しずつ高潮し、突然気まぐれな旋律が現れてチェロとピアノの激しい対話となり、最後はそっと閉じられます。 ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタは、ボリショイ劇場の首席チェリストだったヴィクトル・ルヴォヴィチ・クバツキーの勧めによって書かれ、1934年12月25日にクバツキーのチェロ、作曲者自身のピアノで初演されました。基本的に古典的な楽章構成に拠って書かれており、チェロの表現力を存分に引き出したショスタコーヴィチ初期の名作の一つです。 現代最高のピアニストの一人、エフゲニー・キーシンは10年ほど前から作曲活動も本格的に開始。このチェロ・ソナタは2016年に完成し、ゴーティエ・カピュソンとユジャ・ワンが初演しました。2021年11月には佐藤晴真と阪田知樹によって日本初演が行われています。単一楽章による10分ほどの作品で、哀愁を感じさせるチェロの旋律が印象的です。 プロコフィエフのチェロ・ソナタは1947年から49年の作品。作曲中に公にされたジダーノフ批判を意識したのか、耳なじみの良い旋律を駆使したシンプルな表現に終始しており、現代でも演奏頻度の高い作品の一つです。初演は1949年、ロストロポーヴィチのチェロ、スヴャトスラフ・リヒテルのピアノで行われました。 これらの作品をスウェーデン出身のピアニスト、ペンティネンとともに現代の名手、ガブリエル・シュヴァーベがしなやかに演奏しています。 *国内仕様盤には増田良介氏の日本語解説が付属します。 -
ウォルトン(1902-1983):
ファサード全曲 [ヒラ・プリットマン(ナレーター)/フレッド・チャイルド(ナレーター)/ケヴィン・ディーズ(ナレーター)/ジョアン・ファレッタ(指揮)/ヴァージニア・アーツ・フェスティバル・チェンバー・プレイヤーズ]WALTON, W.: Façades (Complete) (H. Plitmann, F. Child, K. Deas, Virginia Arts Festival Chamber Players, Falletta)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:8.574378CD価格:1,900円(税込)
ウィリアム・ウォルトンが英国の女性詩人イーディス・シットウェル(1887-1964)に出会ったのは1916年頃、ウォルトンがオックスフォード大学クライスト・チャーチ校に入学し、イーディスの弟サシェヴェレルと親友になったことがきっかけでした。後に大学を退学したウォルトンはシットウェル家に住み込み、作曲家を志します。 イーディスとウォルトンの共作『ファサード』は1922年に発表され、ウォルトン最初の成功作となりました。イーディスの詩はヴィクトリア朝末期のブルジョワの世界を風刺的かつ痛烈に描き、ウォルトンは言葉に即したユーモアとウィットに富んだ音楽を付けています。 このアルバムでは、1922年に書かれた「世間話」の初録音に加え、ウォルトンが削除した3曲を追加ナンバーとして収録。ジョアン・ファレッタが指揮するヴァージニア・アーツ・フェスティバル・チェンバー・プレイヤーズの演奏と、 歌手としても活躍するプリットマンら3人の歌手による軽妙な語りでお楽しみください。
収録作曲家:
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ブラジル皇帝 ペドロ1世(1798-1834):
テ・デウム
クレド [カルラ・コッテイーニ(ソプラノ)/ルイサ・フランチェスコーニ(メゾ・ソプラノ)/クレイトン・プルジ(テノール)/リチオ・ブルーノ(バス=バリトン)/ファビオ・メケッティ(指揮)/ミナスジェライス・フィルハーモニー管弦楽団/Concentus Musicum de Belo Horizonte(合唱)]PEDRO I of BRAZIL: Te Deum / Credo (Concentus Musicum de Belo Horizonte, Minas Gerais Philharmonic, Mechetti)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:8.574404CD価格:1,900円(税込)
ナクソスがブラジル外務省との提携で進めているブラジル音楽のシリーズ、これは2022年9月7日のブラジル独立200年の記念日に相応しいリリースです。 ナポレオン戦争に巻き込まれたポルトガルの政治体制が混乱する中で、ポルトガル王家の王太子ペドロを初代皇帝ペドロ1世としてブラジルが独立したのが1822年9月7日。彼の言葉「独立か死か」はブラジル帝国のスローガンの一つとなりましたが、ペドロ1世は音楽の才能も優れ、「本格的な作曲家」として語ることが出来る歴史上稀な王侯貴族の一人です。当盤収録の「序曲」が1832年にパリで演奏された際は、この曲はロッシーニのものだと信じた聴衆が続出したといいます。 長男の洗礼を祝って書かれた「テ・デウム」はオペラを思わせるドラマティックな曲想を持ちます。「クレド」は歓喜に溢れ、ペドロ1世の作品の中でも演奏機会が多い曲の一つ。そして「ブラジル独立讃歌」は1822年から1831年頃までブラジル帝国の国歌として用いられた愛国歌であり、現在でもなおブラジルで愛唱されています。
収録作曲家:
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Serenata セレナータ
小管弦楽のためのブラジル音楽集 [ニール・トムソン(指揮)/イギリス室内管弦楽団]Chamber Orchestra Music (Brazilian) - GOMES, C. / BRAGA, F. / NEPOMUCENO, A. / MIGUÉZ, L. (Serenata) (English Chamber Orchestra, N. Thomson)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:8.574405CD価格:1,900円(税込)
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フィッシャー指揮/デンマーク室内管弦楽団
ブラームス(1833-1897):
交響曲全集 [アダム・フィッシャー(指揮) デンマーク室内管弦楽団]発売日:2022年08月26日
CD 3枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
刺激的、かつ新鮮!
アダム・フィッシャーのブラームス交響曲全集モーツァルト、ベートーヴェン、そしてブラームスへ。永遠の青年アダム・フィッシャーとデンマーク室内管のコンビ25周年の成果、新たな響きと生気と驚きに満ちたブラームス! 1998年からデンマーク室内管弦楽団(DCO)の首席指揮者を務めるアダム・フィッシャー。2006年から13年にかけてモーツァルトの交響曲全集(DACAPO)、2016年から19年にかけてベートーヴェンの交響曲全集(NAXOS)を録音し、批評家と聴衆双方から高い評価を得ました。特にベートーヴェンの交響曲全集は欧州各国で賞賛され、ICMA(International Classical Music Award)ではベートーヴェン・イヤーに出たすべてのCDの中のベストの評価を得ました。フィッシャーのDCO首席指揮者25周年を迎える2023年へ向けて録音されたブラームスの交響曲全集もこれまで以上の挑戦が聞かれる注目作です。 フィッシャーとDCOのアプローチは、ヴィブラートを控えめにした透明感の高いサウンドと、速めのテンポでアクセントをしっかりと出した、いわゆるHIPスタイルが基調ですが、長年の研究に加えてフィッシャーの情熱的な性格も反映したと思われる大胆なフレージング、管と弦のバランスの巧みな操作などから生まれる新鮮な響きが随所に聴かれます。 またヴァイオリン両翼配置と明確なボウイングさばきにより、例えば第1番第4楽章などに頻発する第1第2ヴァイオリン間でのフレーズの受け渡しの効果などが大変刺激的。ブラームスの交響曲を聞き込んだ人ほど驚きの瞬間が多々味わえるスリリングな演奏となっています。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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ヴァシリエフ(1970-):
ギター作品集 第1集 [ユーリ・リベルゾン(ギター)/パトリック・オコンネル(ギター)]VASSILIEV, K.: Guitar Works, Vol. 1 - El faro mágico / Wanderer in Time / Rose in the Snow / Synestha (Liberzon, P. O'Connell)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:8.574315CD価格:1,900円(税込)
ロシアのノヴォアルタイスクで生まれ、ノボシビルスク音楽院でギターと作曲を学んだコンスタンティン・ヴァシリエフ。卒業後はドイツに移り、ミュンスターのデトモルト音楽大学でラインベルト・エバーズの下、更にギターの勉強をつづけました。 1999年にはオスナブリュックで開催されたギター・フェスティヴァル「OpenStrings」の作曲コンクールに入賞、以降ギターを中心としたアンサンブルのために数多くの作品を発表しており、ジャズ、ロシア民謡、現代西洋の伝統など様々なスタイルを統合した彼の作品は、福田進一を始めとした名奏者たちも愛奏しています。彼と同郷のギタリスト、ユーリ・リベルゾンもヴァシリエフ作品に心酔しており、系統的な録音を作るべく彼にこのアルバムの企画を持ちかけたということです。 こうして出来上がったアルバムには、ヴァシリエフが20年以上の年月をかけて作曲した作品を収録。リベルゾンのために作曲された「カヴァティーナ」「ジャズ・ストーリー」「雪の中のバラ」の3作品も含まれています。 2台ギターのための作品まで幅広く収録するというこのシリーズからは、ヴァシリエフの幅広い才能が窺えます。
収録作曲家:
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ヴュータン(1820-1881):
ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 [アレクサンドル・マルコフ(ヴァイオリン)/ゴータ=アイゼハナ・チューリンゲン・フィルハーモニー管弦楽団/マルクス・フーバー(指揮)]VIEUXTEMPS, H.: Fantasie, "La Sentimentale" / Variations on Bellini's Norma (Alexander Markov, Thüringen Philharmonie Gotha-Eisenach, M. Huber)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:8.574363CD価格:1,900円(税込)
19世紀におけるヴァイオリン演奏の技術と美学を一変させるほどの影響力を持ち、名演奏家、作曲家としてパガニーニの後継者にふさわしいと賞賛されたアンリ・ヴュータンの作品集。このアルバムに収録された彼の作品は、未完のヴァイオリン協奏曲第8番を除き、全てヴュータンの死後に発見されたものです。 ここで聴けるいくつかの作品でも顕著なように、彼はとりわけ変奏曲の形式を好んだようで、一つの主題を感情を込めながら発展させつつ、名人芸を発揮する場として作品を練り上げています。中でも、ベートーヴェンのロマンス第1番の主題による変奏曲や、ベルカントの影響を受けた幻想曲ホ長調「ラ・センティメンターレ」は、彼の演奏会用作品の中でも最も素晴らしいものの一つです。彼が完成させたヴァイオリン協奏曲は全7曲ですが、このアルバムに収録された未完の「第8番」はヴュータンの最後の作品で彼の弟子であるウジェーヌ・イザイに捧げられました。 演奏者アレクサンドル・マルコフはユーディ・メニューインに絶賛されたヴァイオリニスト。16歳でカーネギーホールでソロ・デビューを飾り、以降ロリン・マゼールやシャルル・デュトワら世界的な指揮者と共演。パガニーニの「24のカプリース」などの19世紀ロマン派音楽から、ロックまで幅広いレパートリーを誇ります。
収録作曲家:
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2つのチェロのための作品集
A.クラフト、N.クラフト、ロンベルク [アレクサンドル・ルーディン(チェロ・指揮)/エミン・マルティロシアン(チェロ)/ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団]KRAFT, A. and N. / ROMBERG, B.H.: Works for 2 Cellos (Rudin, Martirosian, Musica Viva Moscow Chamber Orchestra)
発売日:2022年07月22日
NMLアルバム番号:8.574386CD価格:1,900円(税込)
19世紀に入ってチェロが独奏楽器として活躍するようになると、作曲家たちは複数のチェロをソリスティックに組み合わせた作品も書くようになりました。 ロンベルクはチェロ奏者として高く評価され、友人であったベートーヴェンと共に彼のチェロ・ソナタOp.5をウィーンで演奏したことでも知られています。ここに収録された「2つのチェロのためのコンチェルティーノ」は晩年の作品で、成熟した作風がうかがえます。 アントン・クラフトもチェロの名手で、その名技に感銘を受けたハイドンは彼のために協奏曲を作曲しました。その息子ニコラウスも優れたチェリストで、ここに収録されたアントンの「大二重奏曲」は、ニコラウスとともに演奏するために書かれたと考えられています。 アルバムで演奏する1960年生まれのチェリスト、アレクサンドル・ルーディンと1987年生まれのエミン・マルティロシアンはこれまでにも長らく共演を続けており、ここでも絶妙のハーモニーを聴かせます。
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ソレール(1729-1783):
ソナタ 第96番 - 第98番 [ダウマンツ・リエピンシュ(ピアノ)]SOLER, A.: Keyboard Sonatas Nos. 96-98 (Liepiņš)
発売日:2022年07月22日
NMLアルバム番号:8.574418CD価格:1,900円(税込)
スペインの作曲家アントニオ・ソレールの鍵盤楽器のためのソナタ集。NAXOSでは、コンクールで優勝した若手ピアニストたちが分担して録音を進めており、今回は2019年に開催されたマリア・カナルス国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したダウマンツ・リエピンシュの登場です。 ソレールは教会音楽家としての訓練を受け、王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院のオルガニストを務めたことで、フェリペ2世の宮廷で働いていたドメニコ・スカルラッティなどの音楽家と親交を結び、その影響を受けたソナタを数多く遺しました。この巻に収録された3曲は当時流行していたウィーン前古典派の流れも意識しているとされ、牧歌的な雰囲気や洗練された繊細さ、そして卓越した技巧を要する華やかな仕上がりが特徴です。 演奏しているダウマンツ・リエピンシュはラトヴィア出身のピアニスト。2017年にはラトヴィアの音楽賞「Lielā mūzikas balva」のヤング・アーティスト賞を受賞し注目を浴び、また2020年には英国の“Pianist Magazine”で「注目すべき4人のピアニスト」に選出されたほか、数多くのコンクールの入賞経験を誇ります。
収録作曲家:
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〈ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第9集〉
ファーノン(1917-2005):
管弦楽作品集
ウェストミンスター・ワルツ 他 [スロヴァキア放送交響楽団/エイドリアン・リーパー(指揮)]FARNON, R.: Westminster Waltz / Colditz March / State Occasion / A Star in Born (Slovak Radio Symphony, Leaper)
発売日:2022年07月08日
NMLアルバム番号:8.574323CD価格:1,900円(税込)
ロバート・ファーノンはカナダ生まれの指揮者、作曲家。19歳の時にカナダ放送協会に入局、パーシー・フェイス・オーケストラの第一トランペットを務めました。その後は作曲とアレンジにも力を入れ、ポール・ホワイトマンやアンドレ・コステラネッツのために曲を作るようになります。 第二次世界大戦中には連合国軍(SHAEF)カナダ軍楽隊の指揮者となり英国などで演奏、その後、彼はイングランドを第二の故郷とし、多彩なジャンルにわたる数多くの作品を生み出すとともに、数多くのミュージシャンと共演、世間に強いインパクトを与え続け、4つの「アイヴァー・ノヴェロ賞」を獲得、また1996年にはJ・J・ジョンソンと共演した「ラメント」でグラミー賞「ベスト・インストゥルメンタル・アレンジメント」部門を受賞しています。 このアルバムには「ジャンピング・ビーン」や「コルディッツ・マーチ」など、彼の大ヒット作を収録。親しみやすく美しい旋律を、エイドリアン・リーパーが指揮するスロヴァキア放送交響楽団による演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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ペロージ(1872-1956):
ピアノ五重奏曲 第1番・第2番
弦楽三重奏曲 第2番 [マッテオ・ベヴィラクア(ピアノ)/ローマ・トレ・オーケストラ・アンサンブル]PEROSI, L.: Piano Quintets Nos. 1-2 / String Trio No. 2 (Roma Tre Orchestra Ensemble, Bevilacqua)
発売日:2022年07月08日
NMLアルバム番号:8.574375CD価格:1,900円(税込)
かつてプッチーニが「彼の頭の中には、私とマスカーニの頭の中よりも多くの音楽がある」と称賛したというイタリアの作曲家ロレンツォ・ペロージ。ミラノ音楽院で学び、1894年からヴェネツィアの聖マルコ大聖堂の合唱指揮者として活躍、その後聖職に就き、1890年代後半までにはオラトリオ「イエス・キリストの変容」などの宗教作品で国際的な名声を得た人です。 このアルバムには彼の3つの室内楽曲が収録されており、その端正な作風を存分に味わうことができます。冒頭の湧き上がるようなピアノのパッセージが印象的なピアノ五重奏第1番と、悲痛な旋律で始まるピアノ五重奏曲第2番は、ともに弟を亡くした悲しみの中で書かれた曲。どちらもコラール風の旋律を持つ美しい緩徐楽章が置かれ、活発な終楽章で曲が閉じられます。 伝統的な作風による弦楽三重奏曲第2番にも、慎ましさの中に大胆なリズムが用いられており、当時のイタリア音楽が求める新しい道行を探求しています。 演奏は2005年に設立されたローマ・トレ・オーケストラのメンバーによるアンサンブル。ローマとラツィオで生まれた最初の大学オーケストラで、若い世代に素晴らしい音楽を広めることを目的として活動しています。 ヴァイオリンの河崎日向子さんはローマ在住。いくつものアンサンブルに参加し、高く評価される奏者です。
収録作曲家:
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タネーエフ(1856-1915):
弦楽三重奏曲 Op.31
ピアノ四重奏曲 Op.20 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]TANEYEV, S.I.: String Trio, Op. 31 / Piano Quartet, Op. 20 (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:8.574367CD価格:1,900円(税込)
チャイコフスキーに教えを受け、作曲家・ピアニストとして活躍したタネーエフ。教師としても才能を発揮、スクリャービンやラフマニノフの師として名を遺しています。生前は対位法の理論家としても広く知られたタネーエフらしく、ここに収録された2曲もその持ち味が最大限生かされており、さらに哀愁漂う美しいメロディも満載の聴きごたえある作品です。 弦楽三重奏曲 Op.31はもともとヴァイオリン、ヴィオラ、テナー・ヴィオラという珍しい編成で書かれた作品。テナー・ヴィオラとは大きなヴィオラのような形をしていて、通常のヴィオラよりも低い調弦をする楽器です。初演はこの楽器によって行われましたが、楽器自体が廃れてしまったため、現在ではヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのトリオで演奏されます。古典的な形式による明るい第1楽章、湧き上がるような曲調を持つ第2楽章、讃美歌のような旋律によるゆったりとした第3楽章、そして快活な終楽章は、第1楽章の素材が時折姿を見せながら曲を盛り上げます。 ピアノ四重奏曲ホ長調 Op.20は名ピアニストであったタネーエフならではの技巧的なピアノ・パートが聴きどころです。情熱的なモティーフに彩られた第1楽章、旋律美が魅力の第2楽章、タネーエフの特徴といえる対位法の技術が最大に発揮された終楽章を持つ充実した曲です。 スペクトラム・コンサーツ・ベルリンは、1988年にアメリカ人チェリスト、フランク・サムナー・ダッジによって設立されたアンサンブルです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第7集〉
第16番・第19番・第35番・第37番・第41番 [オーバリン・トリオ]HAYDN, J.: Keyboard Trios, Vol. 7 (Oberlin Trio)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:8.574385CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、「ハイドンのピアノ三重奏曲」の第7集です。今作には5曲の三重奏曲を収録。 第16番は1790年6月にロンドンで出版された作品で、ヴァイオリン・パートはフルートでも演奏できるように書かれており(アルバムではヴァイオリンで演奏)、速い楽章とゆっくりとした楽章の対比が見事な仕上がりを見せています。第35番は1764~65年頃の作品で、華麗なピアノ・パートが特徴です。第37番は1766年以前に作曲され、フンメル社から出版されました。ゆったりとしたアダージョで始まり、颯爽とした第2楽章とさわやかなメヌエットが続きます。第41番は1767年以前の作品。3つの楽器は対等に扱われています。第19番は1794年にロンドンで出版された作品。二重変奏曲の形式による第1楽章、高音域の旋律が魅力的な第2楽章、ト長調に転じる第3楽章とまとまりの良い構成です。 演奏は1982年にオーバリン音楽大学の教員たちによって結成されたオーバリン・トリオが担当しています。
収録作曲家:
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イタリアのギター音楽秘曲集
マリピエロ、カステルヌオーヴォ=テデスコ、ベッティネッリ、ブレシャネッロ、パガニーニ、ジュリアーニ [ジュゼッペ・ブシェミ(ギター)]Guitar Music (Italian) - BETTINELLI, B. / BRESCIANELLO, G.A. / CASTELNUOVO-TEDESCO, M. / GHEDINI, G.F. (Italian Guitar Rarities) (Buscemi)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:8.574400CD価格:1,900円(税込)
バロックから現代の巨匠まで、イタリア音楽にとって重要な役割を担ってきたギターのために書かれた珠玉の作品を集めた1枚。 最も時代が古いのはブレシャネッロの「パルティータ第7番」で、こちらは、もともとリュートに似た弦楽器“コラシオーネ”のために書かれた『18の組曲』の中の1曲。複雑な装飾と抒情的な曲調は多くのギタリストたちの注目を集めています。このアルバムではブシェミ自身がギター用にアレンジ、作品の素晴らしさを伝えています。 他にはヴァイオリンと同じくギターを愛したパガニーニの作品やジュリアーニの見事な「ロッシーニアーナ」、イタリアの現代作曲家ベッティネッリの荘厳な前奏曲の他、カステルヌオーヴォ=テデスコ、マリピエロ、ゲディーニの技巧的、かつ珍しい作品を聴くことができます。
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48 Strings
1、2、4、12のチェロのための作品集 [アンドレアス・ブランテリド/インゲマール・ブランテリド/ヘンリク・ダム・トムセン/フレーデリク・シェーリン 他]Cello and Cello Ensemble Music - PIATTI, A. / POPPER, D. / FITZENHAGEN, W. / KLENGEL, J. (48 Strings) (A. and I. Brantelid)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:8.574301CD価格:1,900円(税込)
19世紀から20世紀前半に活躍した4人のチェリスト=作曲家が書いたチェロのための作品集。 ピアッティ、ポッパー、フィッツェンハーゲン、クリンゲルの4人とも音楽一家に生まれ、オーケストラでは優れたソリストとして演奏し、教師として多くの後進を指導、さらに曲も書くという共通点を持っています。このアルバムでは彼らのチェロ曲の中から、無伴奏、2つのチェロ、4台チェロ、そして12台のチェロのための曲を選び、曲ごとに奏者を増やしながら、つややかなチェロの響きを十二分に味わえるという趣向が凝らされています。 技巧的なピアッティの「12のカプリース」、ポッパーの美しい「組曲」、4台のチェロが高音域で見事な旋律を奏でる「演奏会用ワルツ」、そして48本の弦が高らかに歌う「賛歌」を収録、聴きごたえのある1枚です。
収録作曲家:
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ロペス=グラサ(1906-1994):作品集
ディヴェルティメント/シンフォニエッタ
5つの古いポルトガルのロマンス
4つのインヴェンション [ポルトガル交響楽団/ブルーノ・ボラリーニョ(指揮・チェロ)]LOPES-GRAÇA, F.: Divertimento / Sinfonieta / 5 Velhos Romances Portugueses / 4 Invenções (Portuguese Symphony, Borralhinho)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:8.574373CD価格:1,900円(税込)
20世紀ポルトガルを代表する作曲家の一人、フェルナンド・ロペス=グラサの作品集。 リスボン音楽院で学び、その後パリへ留学、ケクランに作曲と管弦楽法を学んだロペス=グラサは、教育者としても名高く、1941年からポルトガルで教鞭をとり、数多くの音楽家を育てました。ポルトガルの民謡やポピュラー音楽を題材にすることの多い彼の作品は、とても耳に馴染みやすく、またドラマティックな面も持ち合わせています。 このアルバムの冒頭に置かれたディヴェルティメントは、管楽器とティンパニ、打楽器に、チェロとコントラバスを加えたユニークな編成による作品。常に変化する調性の中で、多彩な旋律が賑やかに展開するロペス=グラサ独特のスタイルに貫かれており、彼の感性が見事に表現されたものです。この作品は1957年に開催されたローザンヌ万国博覧会におけるポルトガル館のBGMとして作曲されました。また、簡潔な構成で書かれたシンフォニエッタでは、ハイドンへの敬愛が示されています。 「5つの古いポルトガルのロマンス」は伝統的なバラードに基づく作品で、「4つのインヴェンション」では無調による劇的な表現が探求されています。
収録作曲家:
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ルクレール(1697-1764):
ヴァイオリン・ソナタ集 第3巻
Op.5, No.9-12(1734出版) [エイドリアン・バターフィールド(ヴァイオリン)/サラ・マクマホン(チェロ)/シラス・ウォルストン(チェンバロ)/クレア・サラマン(ハーディ=ガーディ)]LECLAIR, J.-M.: Violin Sonatas, Op. 5, Nos. 9-12 (Butterfield, McMahon, Wollston)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:8.574381CD価格:1,900円(税込)
生誕325周年、フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家、ルクレールの代表作であるヴァイオリン・ソナタ集第3巻全12曲の録音も、第9番から第12番を収録したこの第3巻で完結となります。 ルクレールが活躍した18世紀当時は、コレッリやヴィヴァルディなどのイタリアのヴァイオリン音楽が大流行しており、彼はこの華麗な様式をフランス伝統の舞曲形式に融合させることでその作風を発展させていきました。このアルバムに収録された4つのソナタには、その特質が顕著に表れており、とりわけ第10番の終楽章「タンブーラン」ではハーティ=ガーディもアンサンブルに参加、低音を持続することで作品に民謡風の味わいが加味されました。また第12番の終楽章「チャコーナ」はヴァイオリンの卓越した技巧が要求される難曲で、名ヴァイオリニストとして活躍したルクレールの面目躍如といった作品に仕上がっています。 今作も、バターフィールドを中心に、マクマホン、ウォルストンの3人が、巧みな技術を用いて見事なアンサンブルを披露しています。
収録作曲家:
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
ビョン・ボギョン(ギター)
ギター・リサイタル [ビョン・ボギョン(ギター)]Guitar Recital: Byun, Bokyung - ASSAD, C. / BROUWER, L. / CASTELNUOVO-TEDESCO, M. / REFIK KAYA, C. / LAM, Angel / LUIZ, J. / PONCE, M. / SEIXAS, C. de
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:8.574433CD価格:1,900円(税込)
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サン=ジョルジュ(1745-1799):
6つの協奏的四重奏曲(1777) [アラベラ弦楽四重奏団]SAINT-GEORGES, J.B.C. de: 6 Concertante Quartets (Arabella String Quartet)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.574360CD価格:1,900円(税込)
カリブ海のフランス領、グアドループ島出身のサン=ジョルジュ。アフリカ系の母親の血を引いたため褐色の肌色を持った彼は、偏見にも負けず、優れた剣士、運動選手、ヴァイオリンの名手、そして作曲家として18世紀後半のフランスで大活躍しました。 このアルバムに収録された一連の弦楽四重奏曲は、各奏者に腕前を競わせるのではなく、アンサンブルとしての音色の妙を追求し、豊かな抒情性も備えた聴きごたえのあるもので、当時のフランスで未だ黎明期にあったこのジャンルに一石を投じました。 演奏するアラベラ弦楽四重奏団はイェール大学で出会った音楽家たちのアンサンブルです。
収録作曲家:
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スッペ(1819-1895):
劇付随音楽『モーツァルト』
ナレーションなしヴァージョン [ユリエ・スヴェツェナー(ヴァイオリン)/パヴェル・リブカ (オルガン)/ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団/ダリオ・サルヴィ (指揮)]SUPPÉ, F. von: Mozart [Incidental Music] (Janáček Philharmonic, Salvi)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.574383CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのオーベール序曲集のシリーズでファンを獲得しているダリオ・サルヴィ指揮の新譜はフランツ・フォン・スッペ。1854年にアン・デア・ウィーン劇場で上演されたレオンハルト・ヴォールムートによる劇『モーツァルト』のための音楽です。 劇のストーリーはモーツァルトの人生とそこに関わった人たちを描いたもので、序曲が《フィガロの結婚》の音楽で始まると1分ほどで《ドン・ジョヴァンニ》の音楽に。その後も《劇場支配人》《魔笛》やハイドンの「驚愕」交響曲等などが顔を出し、最後はレクイエムの音楽で閉じられます。 その間をつなぐスッペの音楽が実に巧みで、どこまでがモーツァルトでどこからがスッペか区別が付かないほど。このディスクではナレーションを省いていますが、この音楽の巧みさはストーリー不要とさえ思えます。喜歌劇の達人、スッペの面目躍如、モーツァルト・ファンに是非聴いて頂きたい一枚です。 併録は喜歌劇《アフリカ旅行》序曲。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
グァルニエリ(1907-1993):
ショーロ集 第1巻
セレスタ [オリガ・コピロヴァ(ピアノ)/アレシャンドリ・シウヴェリオ(ファゴット)/クラウディア・ナシメント(フルート)/ダヴィ・グラトン(ヴァイオリン)/サンパウロ交響楽団/イサーク・カラブチェフスキー(指揮)]GUARNIERI, C.: Chôros, Vol. 1 / Seresta (Kopylova, Silvério, Nascimento, Graton, São Paulo Symphony, Karabtchevsky)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574197CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
グァルニエリの父はイタリア系の移民で音楽を愛し、子供たちに付けた名前は、モーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニ、ヴェルディ。カマルゴ・グァルニエリの本名はモザルト(モーツァルト)で、母親から手ほどきを受けたピアノ演奏と作曲で早熟の天才ぶりを発揮しましたが、後にはMozartの代りにM.とだけ書き、母の旧姓カマルゴをとって名前としたそうです。 グァルニエリは、ブラジルの作家・詩人・民俗学者で音楽研究者でもあるマリオ・ジ・アンドラージの民族主義的思想に影響を受け、西洋クラシック音楽をブラジル音楽の語法によって革新しようとしました。彼のショーロのほとんどは、ブラジルの伝統的なショーロとは異なり、3楽章または3部分構成の協奏曲スタイルで書かれています。「セレスタ(セレナード)」と題された曲も実質はショーロ。カルモ(穏やかに)と指示された緩徐楽章に漂う郷愁(サウダージ)や、急速楽章のホットな情熱が楽しめます。 ヴィラ=ロボス:交響曲全集で大きな評判となったカラブチェフスキー指揮、サンパウロ交響楽団の演奏。ソリストも楽団員です。 ※当ディスクは、ブラジル外務省の主導により19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏・録音する大プロジェクト「Brasil em Concerto」の一環です。 *国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
グァルニエリ(1907-1993):
ショーロ集 第2巻
トレメンベーの花 [オバニル・ブオジ(クラリネット)/オリガ・コピロヴァ(ピアノ)/オラシオ・シャエファー(ヴィオラ)/マティアス・デ・オリベイラ・ピント(チェロ)/サンパウロ交響楽団/ロベルト・チビリサ(指揮)]GUARNIERI, C.: Chôros, Vol. 2 (Buosi, Schaefer, Pinto, Kopylova, São Paulo Symphony, Tibiriçá)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574403CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
グァルニエリの父はイタリア系の移民で音楽を愛し、子供たちに付けた名前は、モーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニ、ヴェルディ。カマルゴ・グァルニエリの本名はモザルト(モーツァルト)で、母親から手ほどきを受けたピアノ演奏と作曲で早熟の天才ぶりを発揮しましたが、後にはMozartの代りにM.とだけ書き、母の旧姓カマルゴをとって名前としたそうです。 グァルニエリは、ブラジルの作家・詩人・民俗学者で音楽研究者でもあるマリオ・ジ・アンドラージの民族主義的思想に影響を受け、西洋クラシック音楽をブラジル音楽の語法によって革新しようとしました。彼のショーロのほとんどは、ブラジルの伝統的なショーロとは異なり、3楽章または3部分構成の協奏曲スタイルで書かれています。サンパウロ近郊の町にちなむ「トレメンベーの花」も3部分構成で、特に第3部分はラテンのノリが全開。20世紀音楽の語法を用いながら、緩徐楽章の哀感も急速楽章のホットな情熱も、これぞブラジル!といった雰囲気が満点です。 サンパウロ生まれのロベルト・チビリサの指揮、サンパウロ交響楽団と、その首席奏者を中心としたメンバーによる演奏です。 ※当ディスクは、ブラジル外務省の主導により19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏・録音する大プロジェクト「Brasil em Concerto」の一環です。 *国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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グレグソン(1945-):
室内楽作品集
弦楽四重奏曲 第1番・第2番
ジヴェルニーの庭 他 [ナバラ四重奏団]GREGSON, E.: Chamber Music - String Quartets Nos. 1 and 2 / Le Jardin à Giverny / Triptych (Teale, Buckland, Navarra Quartet)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574223CD価格:1,900円(税込)
1945年、イングランド出身の作曲家エドワード・グレグソン。王立音楽アカデミーで作曲とピアノをアラン・ブッシュに師事、作曲部門で5つの賞を獲得しました。その後は優れた作曲家として、BBCフィルハーモニックやロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ボーンマス交響楽団やハレ管弦楽団などから委嘱を受ける他、さまざまな著名ソリストのために協奏曲を作曲、また吹奏楽や金管アンサンブルのための作品も多く、2016年にはブラック・ダイク・バンドに作品を提供するなどこの分野の貢献度の高さも知られています。 1970年代から80年代にかけての彼の作品は、どちらかというと抽象的なコンセプトに基づくものが多かったのですが、近年、とりわけ21世紀になってからは、表現力に磨きがかかり、情感豊かな作品が増えています。批評家に「厳格さと静謐さを併せ持つ、驚くべき作品」と絶賛された弦楽四重奏曲第1番や、超絶技巧を駆使した「三部作」、まろやかで色彩的な音使いが美しい弦楽四重奏曲第2番など、現在のグレグソンの心情を端的に表すかのような曲が並びます。
収録作曲家:
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〈ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第7集〉
ドッカー(1918-1992):
管弦楽作品集
3つのコントラスト
舞踏会の情景/パスティーシュ変奏曲 他 [ウィリアム・デイヴィス(ピアノ)/デイヴィッド・プレスリー(オーボエ)/RTEコンサート・オーケストラ/バリー・ナイト(指揮)]DOCKER, R.: Orchestral Works - 3 Contrasts / Scènes de Ballet / Pastiche Variations (W. Davies, D. Presley, RTÉ Concert Orchestra, Knight)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574322CD価格:1,900円(税込)
1945年生まれ、ロバート・ドッカーは英国のライト・ミュージックの作曲家、ピアニスト。アレンジャーとしてもさまざまな作品をオーケストラのために編曲しています。 パディントンの労働者家庭に生まれた彼は、ロンドン議会の奨学金の助けを借り、王立音楽院でヴィオラ、ピアノ、作曲を学びました。第二次世界大戦にライフル隊の軍曹として従軍、その後は結婚しサフォークに住み、作曲活動に励みながら、晩年の20年間には多くのコンサートやテレビ番組に出演しました。 最高傑作とされるピアノとオーケストラのための「伝説」と各々の変奏曲が異なる作風によって書かれた「バスティーシュ変奏曲」は、彼の存命時にアディンセルの「ワルソーコンチェルト」と並ぶ人気を博しました。また機知に富んだ旋律が楽しい「タバリナージュ」もドッカーの優れたオーケストレーションの妙が味わえます。 「オーボエと弦楽のための3つのコントラスト」はBBCコンサート・オーケストラの首席奏者リンデン・ハリスのために5年ほどの間に書いたコンチェルト・スタイルの3つの曲を集めたもの。「カンブリアの魂」はウェールズの伝統的な4つの旋律をアレンジしたもの。ここでもドッカーのアレンジャーとしての才能が強く発揮されています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第6集〉
第15番・第32番・第38番・第39番・第40番 [アクィナス・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Keyboard Trios, Vol. 6 (Aquinas Piano Trio)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574362CD価格:1,900円(税込)
2008年から継続するNAXOSのハイドン「ピアノ三重奏曲」シリーズの第6集は、第5集に続き、演奏をアクィナス・ピアノ三重奏団が担当。 ハイドンのピアノ三重奏曲の多くは、用いられる楽器がチェンバロからフォルテピアノへと移行するとともに、ソナタ形式がある程度定まった時期に書かれました。これらは弦楽四重奏曲とほぼ平行して書き続けられており、1755年頃に書かれたへ長調 Hob.XV:40 のような初期の作品はディヴェルティメント、もしくはパルティータと呼ばれるほか、第15番ト長調 Hob.XV:15のようにヴァイオリンの代わりにフルートでも演奏可能とされている作品などその内容は多彩です。 軽やかで風通しのよいハーモニーを特徴とする6曲をお楽しみください。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
〈歌曲集 第11集〉
リート、歌と詩 [カロリーネ・メルツァー(ソプラノ)/ジモン・ボーデ(テノール)/ウルリッヒ・アイザンロール(ピアノ)]SCHUMANN, R.: Lied Edition, Vol. 11 - Lieder and Gesänge (Melzer, Bode, Eisenlohr)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:8.574261CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの好評シリーズ、シューマン歌曲集の最終巻となる第11集。今作もカロリーネ・メルツァーとジモン・ボーデの繊細な歌唱をアイゼンロールが素晴らしいピアノで支えています。 読書好きの父の影響を受けたシューマンは幼いころからゲーテやバイロンなど数多くの書物を読み、そのエッセンスを自作に反映させていました。その嗜好は歌曲の詩の選択の際にも発揮され、多彩な詩人の詩を採り上げ、美しい歌曲へと昇華させています。 このアルバムに収録されている3組の「リートと歌」は彼の最も表現力豊かな作品群に含まれるもので、自然への愛、季節の移り変わり、恋人との別れ、水の精の魅力などロマンテックな題材がふんだんに盛り込まれています。 また1827年の「11の若者の歌」は彼が自分の将来を模索していた時期の作品。こののち、シューマンは一旦歌曲の創作から離れピアノ曲に没頭し、10年後にまた歌曲の世界へと戻ることになります。
収録作曲家:
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ルクレール(1697-1764):
ヴァイオリン・ソナタ集 第3巻 〈第2集〉
Op.5, No.5-8(1734出版) [エイドリアン・バターフィールド(バロック・ヴァイオリン)/サラ・マクマホン(バロック・チェロ)/サイラス・ウォルストン(チェンバロ)]LECLAIR, J.-M.: Violin Sonatas, Op. 5, Nos. 5-8 (Butterfield, McMahon, Wollston)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:8.574351CD価格:1,900円(税込)
生誕325周年、フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家ルクレールの代表作であるヴァイオリン・ソナタ集第3巻全12曲の録音がスタート。第1集(8.574341)に続くこのアルバムは、第5番から第8番を収録しています。 ルクレールが活躍した18世紀当時は、コレッリやヴィヴァルディなどのイタリアのヴァイオリン音楽が大流行しており、彼はこの華麗な様式をフランス伝統の舞曲形式に融合させることでその作風を発展させていきました。このアルバムに収録された4曲は、繊細な金細工を思わせる旋律への華麗な装飾や、重音奏法などさまざまな技巧が用いられながら、旋律はあくまでも美しく、時には、追悼作品として書かれた第6番「トンボー」のように、切なさを感じさせるほどに情感に満ちています。 またニ長調のソナタは、後に書かれるヴァイオリン協奏曲集Op.7の予行演習ともいえる作品で、第1楽章の冒頭部分はオーケストラのトゥッティ(総奏)を思わせるとともに、全体的にヴァイオリンの独奏が引き立つように書かれており、ルクレールの飽くなき創作意欲が感じられます。 このアルバムでも、前作と同じくバターフィールドを中心に、マクマホン、ウォルストンの3人が、巧みな技術を用いて見事なアンサンブルを披露しています。
収録作曲家:
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アクシオティス(1875-1924):
管弦楽作品集 [ソフィア・ニュー・フェスティバル・オペラ=シンフォニー管弦楽団/バイロン・フィデツィス(指揮)]AXIOTIS, G.: Love Trilogy (A) / Sunset / Prelude and Fugue / Remembrance from a Ball (New Festival Opera-Symphony Sofia, Fidetzis)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:8.574353CD価格:1,900円(税込)
ギリシャの作曲家ゲオリオス・アクシオティスの作品集。 1875年、ウクライナで貿易商を営む父の下に生まれ、1887年に父の帰国に伴い、家族とともにアテネに定住します。1892年頃、ロースクールに入学すると同時に音楽の勉強をはじめ、1895年頃にナポリへ留学。ナポリ・サン・ピエトロ・ア・マジェラ音楽院で3年間学び、イタリアのヴェリズモ主義に通じる感情表現方法を吸収し、優秀な成績を収め卒業、以降、友人で学友のゲオルク・ランベレットとともにギリシャに帰国します。当時ドイツ志向だったギリシアの音楽教育に反発して、音楽教育改革を目指した書物「Kritiki」を出版するなど教育改革運動を起こしますが、強い反対に遭って音楽活動から引くこととなりました。そうした経緯もあってか、彼の作品は出版も演奏も進みませんでした。 このアルバムでは指揮者バイロン・フィデツィスによって校訂・復元された6つの作品を聴くことができます。楽器のバランスと音色に対する並外れた感性を持ってたアクシオティスの作品は、後期ロマン派に通じる抒情性と、巧みな自然描写により、まるで映画音楽を思わせる壮大な仕上がりが特徴です。
収録作曲家:
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ヴラニツキー(1756-1808):
〈管弦楽作品集 第4集〉
バレエ『森の娘』
パストラーレとアルマンド [チェコ室内管弦楽団パルドビツェ/マレク・シュティレツ(指揮)]WRANITZKY, P.: Orchestral Works, Vol. 4 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Štilec)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:8.574290CD価格:1,900円(税込)
モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキーの管弦楽作品集第4集。20歳の時に活躍の機会を求めウィーンに移住、ハイドンやモーツァルトと交流を深めた他、彼の作曲スタイルはベートーヴェンの初期の交響曲にも影響を与えるなど、1790年代後半のウィーンにおける最も重要な交響曲作曲家の一人としてみなされました。またウィーン宮廷劇場オーケストラの監督としても活躍し、舞台作品も数多く遺しています。 このバレエ『森の娘』は円熟期の作品で、彼の最大の成功作の一つ。狩りに出かけたポーランドの王子が出会った野性的な少女を巡る物語は、彼の軽快な音楽とともにウィーンの人々を魅了しただけではなく、ヨーロッパ各地で上演され、ベートーヴェンやウェーバーにも影響を与えたとされています。 また「パストラーレとアルマンド」はヴラニツキーを寵愛していた皇后マリー・テレーズのために書かれた上品な作品です。
収録作曲家:
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Feel the Moment
ブラトヴィチ/ニクチェヴィチ:
ギター・デュオ作品集 [スルジャン・ブラトヴィチ/ダルコ・ニクチェヴィチ(ギター・デュオ)]Guitar Duo Recital: Bulatović, Srdjan / Nikčević, Darko - BULATOVIĆ, S. / NIKČEVIĆ, D. (Feel the Moment - Meditative Mediterranean Guitar Music)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:8.574389CD価格:1,900円(税込)
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マリピエロ/ゲディーニ/カゼッラ:
チェロと管弦楽のための作品集 [ニコライ・シュガーエフ(チェロ)/ドミートリー・プロコフィエフ(チェロ)/ロストフ・アカデミー交響楽団/ヴァレンティン・ウリュービン(指揮)]MALIPIERO, G.F.: Cello Concerto / GHEDINI, G.F.: L'Olmeneta (Shugaev, D. Prokofiev, Rostov Academic Symphony, Uryupin)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:8.574393CD価格:1,900円(税込)
このアルバムに採り上げられた3人の作曲家は、いずれもチェロとのかかわりが深く、マリピエロの甥リッカルドはミラノ・スカラ座のチェロ奏者を務め、ゲディーニは自身が幼い頃からチェロを学んでいます。またカゼッラは父、叔父、祖父がチェリストという家系に生まれており、子供時代からチェロを弾いていましたが、ピアノのほうが才能があることがわかり、転向したという経歴を持っています。 そんな3人のチェロのための作品は、どれもソリストとオーケストラが協力して様々な雰囲気を探求するもので、チェロのみが名人芸を発揮することはありません。マリピエロとゲディーニの曲は、どちらも18世紀のコンチェルト・グロッソ風の雰囲気を持っており、ソリストとオーケストラの立場は対等なものとして書かれています。またカゼッラの作品は協奏曲を書くためのオーケストレーションの練習的な作品で、やはりチェロとオーケストラのバランスに大きな注意が払われています。 1988年モスクワ生まれのチェリスト、シュガーエフの演奏で。
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ソレール(1729-1783):
鍵盤のためのソナタ 第93番-第95番 [エフゲニー コノフ(ピアノ)]SOLER, A.: Keyboard Sonatas Nos. 93-95 (Konnov)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:8.574344CD価格:1,900円(税込)
鍵盤のための数多くのソナタで知られるアントニオ・ソレール。教会音楽家としての訓練を受け、王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院のオルガニストを務めたことで、フィリップ2世の宮廷で働いていたドメニコ・スカルラッティなどの音楽家と親交を結びました。 このOp.4のソナタは、スカルラッティの影響が感じられる生き生きとしたもので、ソレール作品の特徴ともいえるきらびやかな装飾とヴィルトゥオーゾ的なテクニックがその効果を高めています。 演奏は1992年ウズベキスタンのチルチクに生まれたエフゲニー・コノフが担当。1999年から2007年までグネーシン国立音楽大学、その後モスクワのチャイコフスキー音楽院で学び、ヨーロッパに留学。2019年からはウィーン音楽舞台芸術大学で学んでいます。コンクール受賞歴も多く、2018年の第64回マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール、2019年に第31回エットーレ・ポッツォーリ国際ピアノコンクール、2020年には第14回UNISA(南アフリカ大学=University of South Africa)国際ピアノ・コンクールでそれぞれ第1位を受賞した注目の若手奏者です。
収録作曲家:
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グエッラの写本 第6集
17世紀スペインの世俗歌曲集 [アルス・アトランティカ]GUERRA MANUSCRIPT (The), Vol. 6 (Ars Atlántica)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:8.574390CD価格:1,900円(税込)
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学のゼラル図書館に所蔵されている「グエッラの写本」。2007年から録音が進められてきましたが、この第6集が最終巻となります。 「グエッラの写本」とははマドリード王室礼拝堂の書記を務めたジョセフ・ミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)が編纂した写本で、17世紀スペインで大流行した「tono humano」と呼ばれる世俗歌曲が100曲収められています。 この写本には作曲家や詩人の名前は記されていませんが、いくつかの曲は同時代の資料と比較することで作曲家を確認できる場合もあります。その代表的な例はファン・イダルゴで、このアルバムにも7曲収録されています。研究が進めば他の曲の作者も判明するかもしれません。 フアン・イダルゴは半世紀以上にわたってスペイン王室礼拝堂のハープ奏者兼チェンバロ奏者を務め、宗教曲と世俗曲のどちらの分野でも素晴らしい作品を残した作曲家です。第2集から演奏を担当する、歌とバロック・ハープのアンサンブルである「アルス・アトランティカ」の美しい調べをお楽しみください。
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第5番 「皇帝」
ピアノ協奏曲 第0番 (オリジナル版) [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)]発売日:2022年03月11日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,200円(税込)
2020年に発売されたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が『レコード芸術』特選はじめ、高く評価されたギルトブルク。並行して進めているピアノ協奏曲全集の第2弾です。 今作は人気曲第5番「皇帝」の登場です。今回もギルトブルグは作品について熟考を行い(その考察はブックレットに詳細に記されています)、独自の解釈に彩られた若々しくエネルギッシュな演奏を披露しました。 併録は「皇帝」と同じ変ホ長調による「第0番」。ベートーヴェン13歳の作品です。オーケストラ・パートの大半が失われたため、復元を加えて演奏する試みもありますが、ギルトブルクは遺されたソロ・パートのみを演奏しています。ギルトブルグお気に入りのファツィオリ・ピアノの厚みのある響きも聴きどころです。 第5番でギルトブルグの華麗な演奏をバックアップするのは、前作の第1番&第2番と同じく気鋭の指揮者ヴァシリー・ペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。息のあった演奏が繰り広げられています。 *国内仕様盤にはギルトブルク自筆の解説を邦訳して掲載します。
収録作曲家:
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サントロ(1919-1989):
〈交響曲全集 第1集〉
交響曲 第5番&第7番「ブラジリア」 [ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団/ニール・トムソン(指揮)]発売日:2022年03月11日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 ブラジル独立200周年の2022年、ブラジル音楽史上で最も重要なシンフォニストとされるクラウジオ・サントロの交響曲全曲録音がスタート。パリでナディア・ブーランジェに学んだサントロは、自身の作品にブラジル民謡のイディオムを抽象的に取り入れ、より創造的に発展させた形で表現しました。 1955年作曲、その翌年にリオデジャネイロで初演された「交響曲第5番」はサントロの代表作であり、第1楽章の神秘的な冒頭部分ではブラジル北東部の伝統音楽にみられる増三と短七度の和音を用いながらも、これらはサントロが独自に編み出した対位法の中に組み込まれています。パーカッションが活躍する熱狂的な第2楽章に続き、ブラジルの聖歌が用いられた変奏曲形式の第3楽章、そして終楽章は、ゆったりとした序奏に導かれ、最後に金管が高らかなコラールを奏し壮大に幕を閉じます。 1960年に作曲された「交響曲第7番」はサントロ作品の中でも最も複雑な作品とされており、また作曲家自身のお気に入りでもありました。4つの音符が印象的な第1楽章ではじまり、第2楽章アダージョが続きます。そして活発な第3楽章でも冒頭のモティーフは健在。最終楽章はすべてを統括するかのような多彩なモティーフが現れ、最後は激しいクライマックスを迎えます。 演奏は1980年に創設されたゴイアス・フィルハーモニーと首席指揮者のニール・トムソンが担当。エネルギッシュかつダイナミックな表現で定評があります。 *国内仕様盤には木許裕介(日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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2つの古典的政治映画の音楽
レブエルタス(1899-1940):
レデス
コープランド(1900-1990):
ザ・シティ [ポスト・クラシカル・アンサンブル/アンヘル・ヒル=オルドニェス(指揮)]REVUELTAS, S.: Redes / COPLAND, A.: The City (2 Classic Political Film Scores) (PostClassical Ensemble, Gil-Ordóñez)
発売日:2022年03月11日
NMLアルバム番号:8.574350CD価格:1,900円(税込)
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バーナーズ(1883-1950):
バレエ音楽集
『水の精』
『キューピッドとサイキ』組曲 [RTÉシンフォニエッタ/デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮) 他]BERNERS, Lord: Ballet Music - Sirènes (Les) / Cupid and Psyche Suite (M. Blennerhassett, RTÉ Sinfonietta, D. Lloyd-Jones)
発売日:2022年03月11日
NMLアルバム番号:8.574370CD価格:1,900円(税込)
イギリスの作曲家・小説家・画家、ロード・バーナーズ(バーナーズ卿)。本名はジェラルド・ヒュー・ティアウイット=ウィルソンという名門バーナーズ家の第14代男爵です。イートン・カレッジで学び爵位を継承するまでは外交官として活躍、音楽家としても才能を発揮し、主としてバレエ音楽の分野で活躍しました。 この『水の精』は1946年の作品。振付師フレデリック・アシュトンは、フランスのビーチを舞台に上流階級の人々を翻弄するシレーヌを描き、バーナーズ卿は雰囲気ある音楽を付けています。 『キューピッドとプシュケー』はバーナーズ卿自身がシナリオを考案、こちらは政治的な風刺が多分に盛り込まれていましたが、サドラーズ・ウェルズ劇場の観客には受けませんでした。しかし音楽は魅力的であり、舞台無しで聴いて十分楽しめるものです。 この録音は忘れられていた2つの作品を蘇らせることに成功しています。
収録作曲家:
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クレメンティ(1752-1832):
ピアノ・ソナタ集 [キム・ヘジン(ピアノ)]CLEMENTI, M.: Keyboard Sonatas, Op. 1, Nos. 1, 2, 4, 5, Op. 10, Nos. 2, 3 and Op. 12, Nos. 2, 3 (HyeJin Kim)
発売日:2022年02月25日
NMLアルバム番号:8.574171CD価格:1,900円(税込)
ローマ出身のピアニスト、作曲家クレメンティ。9歳でオルガニストの試験に合格、12歳でオラトリオを作曲するなど神童ぶりを発揮。その才能に目をつけたイギリスのベックフォード家の一員に引き取られ、ドーセットに移住します。そこで彼なりの方法で作曲家、演奏家としての訓練を行い、ロンドンでチェンバロ奏者として活躍するなどキャリアの基盤を築き上げました。その後はパリ、ウィーン、ロンドンで演奏活動を行う傍ら、楽譜出版やピアノ制作の会社を設立・運営するなど、時流に乗った多面的な活躍を見せています。 ピアニストとしてのクレメンティは、その作品に、常に楽器の発展に伴う新しい技術を導入するとともに、自らの演奏技術を発揮するための華々しい技巧も取り入れており、聴きごたえのあるものとなっています。 演奏は韓国出身のピアニスト、キム・ヘジン。2005年、ブゾーニ国際ピアノコンクールにおける最年少入賞者として注目を集め、カーネギーホールでデビュー。以降、世界的に活躍しています。
収録作曲家:
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ヴァンハル(1739-1813):
交響曲集 第5集 [パヴラ・ホンソヴァー(ヴィオラ)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ/ヴォイチェフ・ポドロウジェク(オーボエ)/ミヒャエル・ハラース指揮]VAŇHAL, J.B.: Symphonies, Vol. 5 - Bryan f1, Eb4, C7b / Oboe Concertino (Czech Chamber Philharmonic Orchestra, Pardubice, M. Halász)
発売日:2022年02月25日
NMLアルバム番号:8.574305CD価格:1,900円(税込)
ボヘミア出身の作曲家ヴァンハル。生地のオルガニストや教会楽長を務めたのち、庇護者を得てウィーンに留学、ディッタースドルフに作曲を師事するとともに、各地を回って見聞を広めます。ヴァイオリニストとしても優れており、モーツァルト、ハイドン、ディッタースドルフとともに弦楽四重奏曲を演奏したエピソードも知られています。また音楽史家のチャールズ・バーニーは「イギリスではハイドンの交響曲よりもヴァンハルの交響曲のほうが広く知られている」と報告するほど、彼の作品は当時のヨーロッパ中で称賛されていました。 このアルバムには、3曲の交響曲と、オーボエがコンパクトな編成のアンサンブルと絶妙な対話を聴かせる「オーボエ・コンチェルティーノ」を収録。どの曲もヴァンハルの豊かなオーケストレーションと印象深い旋律をたっぷり味わえ、ヘ短調の交響曲の第2楽章カンタービレではヴィオラ独奏による伸びやかな歌が聞かれます。 NAXOSでは1998年からヴァンハルの交響曲録音シリーズを開始。指揮者、オーケストラを変えながら2008年までに第4集がリリースされていましたが、今作はチェコを代表するチェコ室内管弦楽団パルドビツェとミヒャエル・ハラースが演奏を担当。作品の魅力を伝えています。
収録作曲家:
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スラットキン・コンダクツ・スラットキン
スラットキン・ファミリーの音楽 [レナード・スラットキン(指揮)/デトロイト交響楽団/マンハッタン音楽学校交響楽団 他/エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴールド(指揮)/フェリックス・スラットキン(ヴァイオリン)/エレノア・アラー(チェロ)]SLATKIN, L.: Raven (The) / Endgames / Kinah / In Fields (Slatkin Conducts Slatkin) (A. Baldwin, Manhattan School of Music Symphony, L. Slatkin)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:8.574352CD価格:1,900円(税込)
アメリカを代表する指揮者レナード・スラットキンは、著述家・作曲家としても多作で高い評価を得ています。このアルバムにはスラットキンの自作自演に加え、息子の作品と両親の歴史的音源も加わり、スラットキン・ファミリーの音楽による肖像となっています。 1971年の『カラス』はナレーションが加わる25分あまりの大作。2014年のエンドゲームズはソリストのヴィルトゥオジティをフィーチャーした華麗な作品。 2015年作のキナーは両親の思い出に捧げたエレジー。スラットキンの父フェリックスと母エレノアは1963年にブラームスの二重協奏曲をソリストとして初共演する予定でしたが、コンサート前夜にフェリックスが心臓発作で急逝し、共演は果たせぬままに終わりました。曲は二重協奏曲第2楽章の音形を主題にし、曲の終わり近くで舞台外に置かれたチェロの孤独なモノローグが印象に残りますが、この録音ではスラットキンの弟フレドリックが母の形見のチェロを弾いています。 トラック8の「イン・フィールズ」は1994年生まれの息子ダニエルの作品。またトラック9と10はそれぞれ彼の父フェリックス・スラットキンと母エレノア・アラーがソリストを務めた録音。エレノアが弾くハイドンで指揮者を務めているのは当時アメリカで活躍していたコルンゴルトであることにも注目。 アルバムの最後にはフェリックスの手によるカルメン作品のオマージュが添えられています。代々続く音楽一家ならではの見事な系譜を知る1枚。
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第5集〉
C1・f1・第1番・第2番・第6番 [アクィナス・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Keyboard Trios, Vol. 5 (Aquinas Piano Trio)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:8.574361CD価格:1,900円(税込)
現在では第25番など一部の作品だけが知られるハイドンのピアノ三重奏曲ですが、実際にはその生涯に40曲以上が作曲されており、そのどれもがチェンバロからフォルテピアノへと進化する当時の鍵盤楽器の特性を生かした仕上がりを誇ります。 2008年から継続するNAXOSの「ピアノ三重奏曲」シリーズの第5集は、演奏をアクィナス・ピアノ三重奏団が担当。もともとはピアノ・ソナタとして考案されたト長調の曲や、バリトン三重奏曲からの編曲であるヘ長調作品も含む初期のあまり耳にすることがないものの、当時の音楽界に強い影響を与えた5曲の三重奏曲を聴かせます。
収録作曲家:
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ベルリンの2台のマリンバ
パーカッション・デュオのための編曲集 [ダブルビーツ]TWO MARIMBAS IN BERLIN
発売日:2022年01月28日
NMLアルバム番号:8.574056CD価格:1,900円(税込)
ベルリンのデュオ・アンサンブル「ダブルビーツ」。マリンバを中心に、時には他のパーカッションを自在に駆使し、独自のアレンジで多彩な曲にチャレンジ。各々の作品から原曲を超えた魅力的な表情を引き出しています。 ピアノでなくては表現できないと思われるショパンの技巧的な練習曲が纏った柔らかい響きや、ハイドンの可愛らしい変奏曲での変幻自在な表現はもちろんのこと、圧巻はバッハのゴルトベルク変奏曲での見事なテクニック。おなじみピアソラの「タンゴの歴史」も、もともとこの編成のために書かれたかのような自然な仕上がり。アルバムの最後は、パーカッションの幻想的な響きを採り入れた三木稔のマリンバ・スピリチュアルで幕を閉じるという考え抜かれたプログラムです。
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ゾマー(1837-1922):
歌曲集 第2集 [ヨッヘン・クプファー (バス・バリトン)/マルセロ・アマラル (ピアノ)]SOMMER, H.: Lied Edition, Vol. 2 (J. Kupfer, Amaral)
発売日:2022年01月28日
NMLアルバム番号:8.574142CD価格:1,900円(税込)
ドイツ・リートの歴史にひっそりと名を残すハンス・ゾマー。幼いころから音楽を愛好し、劇音楽や美しい歌曲を数多く遺しましたが、実際の職業はブラウンシュヴァイク工科大学の数学科教授。「屈折学」の専門家であり、高名な研究者でした。 しかしライプツィヒではシューマン、ブラームス、ヨアヒムらを含むサークルに属し、40代から本業の合間に精力的に作品を発表、リヒャルト・シュトラウスからも絶賛されるなど優れた能力を発揮しました。作品がほとんど出版されることがなかったため、その大半が忘れられてしまいましたが、20世紀の終わり頃から再び演奏されるようになり、雄弁なピアノ・パートと詩に沿った美しい旋律が人々の心を捉えています。 このアルバムに収録されているのもほとんどが世界初録音。第1集と同じくヨッヘン・クプファーが伸びやかな声で歌いあげました。
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ルクレール(1697-1764):
ヴァイオリン・ソナタ集 第3巻〈第1集〉
Op.5 No.1-4 [エイドリアン・バターフィールド(ヴァイオリン)/サラ・マクマホン(チェロ)/サイラス・ウォルストン(チェンバロ)]LECLAIR, J.-M.: Violin Sonatas, Op. 5, Nos. 1-4 (Butterfield, McMahon, Wollston)
発売日:2022年01月28日
NMLアルバム番号:8.574341CD価格:1,900円(税込)
生誕325周年、フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家ルクレールの代表作であるヴァイオリン・ソナタ集 第3巻全12曲の録音がスタート。その第1集となる当アルバムには第1番から第4番が収録されています。 ルクレールが活躍した18世紀当時は、コレッリやヴィヴァルディなどのイタリアのヴァイオリン音楽が大流行しており、彼はこの華麗な様式をフランス伝統の舞曲形式に融合させることでその作風を発展させていきました。初期はロココ調の端正な作品が目立ちますが、この第3巻では変奏曲形式なども用いられた美しく歌う旋律に満たされたものも多く、その音楽語法はかなり多彩な変化を遂げています。 味わい深い4つのソナタを名手バターフィールドが巧みな技術で、自由な装飾を施しながら弾きこなしています。
収録作曲家:
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アダン(1803-1856):
バレエ音楽『ゲントの美しき娘』 [クイーンズランド交響楽団/アンドリュー・モグレリア (指揮)]発売日:2022年01月28日
CD 2枚組MARCO POLO 8.223772-73のレーベル移行盤価格:2,900円(税込)
1841年、フランスで初演された『ジゼル』で大成功を収めたアダン。その翌年に彼が手掛けた『ゲントの美しき娘』は前作のような妖精や非現実の世界を題材にするのではなく、ゲントに住む娘ベアトリスとその許婚ベネディクトを巡るきわめて現実的な物語でした。 『美しきペルトの娘』のサン=ジョルジュの台本によるこのバレエ、結婚が決まっているにもかかわらず侯爵になびいてしまうベアトリス、彼女を連れ戻そうとする父、そして他の踊り子に目が行き、ベアトリスを借金のかたにする侯爵、そんな登場人物たちが凄惨な事件を巻き起こし…というあらすじ。結末はどうにかハッピーエンドになるものの、見ていた人々は気をもんだことでしょう。 アダンの音楽は、輝くような旋律美に溢れています。
収録作曲家:
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ヘンツェ(1926-2012):
夜想曲とアリア
ロス・カプリチョス
イギリスの愛の歌 [ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)/ナレク・アフナジャリアン(チェロ)/ウィーン放送交響楽団/マリン・オルソップ(指揮)]HENZE, H.W.: Nachtstücke und Arien / Los caprichos / Englische Liebeslieder (Banse, Hakhnazaryan, ORF Vienna Radio Symphony, Alsop)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:8.574181CD価格:1,900円(税込)
ドイツの作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ。12歳から作曲をはじめ、1947年に発表した「交響曲第1番」が高く評価されたことで、シュトックハウゼンと並ぶ才能ある若手作曲家の一人とみなされました。 しかし十ニ音技法の使用に違和感を覚え、少しずつ脱却を試み、無調でありながらも古典的なメロディやリズムを用いた作品を書き始めます。このアルバムではウィーン放送交響楽団とオルソップがこの時代のヘンツェ作品を緻密な演奏で聴かせます。 アルバムに収録された「夜想曲とアリア」はヘンツェがドイツを離れ、イタリアに住み始めた頃に書かれた作品で、ダルムシュタットでの前衛的な作風を手放し、後期ロマン派風の和声と旋律を用いて作られています。独唱を担当するユリアーネ・バンゼは現代作品も得意とするソプラノ。深い響きを持つ声質が作品を引き立てています。 フランシス・デ・ゴヤの同名作品からインスパイアされた1963年の「ロス・カプリチョス」は“オーケストラのための幻想曲”と呼ばれており、9つの小品にはそれぞれタイトルが付されています。どの曲もパーカッションが活躍し、印象的な旋律で満たされています。 「イギリスの愛の歌」は当初、7曲で構成されていましたが、後にヘンツェが第5曲を削除、現在の形になりました。歌と言っても主役は独奏チェロ。ここで演奏しているナレク・アフナジャリャンは2011年の第14回国際チャイコフスキー・コンクールの優勝者。変幻自在な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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クレメンティ(1725-1832):
ピアノ作品集
カプリッチョ/トッカータ/狩り [ロドルフォ・レオーネ(ピアノ)]CLEMENTI, M.: Capriccios / Toccata / La chasse (Piano Jewels) (R. Leone)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:8.574233CD価格:1,900円(税込)
現代では初心者が手掛ける易しいソナチネやピアノ練習曲『グラドゥス・アド・パルナッスム』の作曲家として知られるムツィオ・クレメンティ。実は100曲ほどのピアノ・ソナタをはじめ、4つの交響曲など数多くの作品を残しています。 とりわけピアノ・ソナタは作曲当時、ベートーヴェンが「モーツァルト作品よりもピアニスティックで素晴らしい」と褒めたほど。このアルバムに収録された曲はいずれも世界初録音であり、クレメンティの創意と探求心が発揮されたものばかりで、冒頭のトッカータから超絶技巧が惜しみなく用いられています。 またカプリッチョはクレメンティの創作時期のほぼ25年にわたって作曲され、特に1821年に出版された2作品はベートーヴェンを思わせる見事なもので、彼の作風の深化を辿ることができます。 ピアノのロドルフォ・レオーネはイタリア出身のピアニスト。2017年に開催された第15回「ウィーン国際ベートーヴェンピアノコンクール」で優勝を飾り、「真の音の哲学者」と評される若き俊英です。
収録作曲家:
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バルトーク(1881-1945):
〈ピアノ作品集 第8集〉
狂詩曲/変奏曲
子供のために/3つの練習曲 [フュロップ・ラーンキ(ピアノ)]BARTÓK, B: Piano Music, Vol. 8 - Rhapsody / Variations / For Children (original version) / 3 Studies (Ránki)
発売日:2021年12月24日
NMLアルバム番号:8.574340CD価格:1,900円(税込)
20年以上にわたりNAXOSレーベルで進行しているバルトークのピアノ作品全集。これまでの7集は全て名手イェネ・ヤンドーが演奏していましたが、今回の第8集ではデジェー・ラーンキを父に持つフュロップ・ラーンキが演奏。父譲りの技巧と音楽性で新たなバルトーク像を見せてくれます。 ここに収録されたのは、バルトークの最初期の作品「狂詩曲」と同じく初期の作品「変奏曲」。ピアニストの手の柔軟性を引き出す「3つの練習曲」、そして名作「子供のために」からの抜粋です。 エンマ・グルーベル(後のコダーイの妻)のサロンで大いなる刺激を受けた若きバルトークが書いた「狂詩曲」は幻想的な部分と急速なフィナーレで構成されており、作品はサロンの主催者エンマに捧げられています。まだ民謡的な要素は薄く、リスト作品に近い雰囲気を持っています。彼の友人ファリシー・ファビアンの旋律に基づく「変奏曲」もロマンティックな作品。おなじみの「子供のために」は様々な国の民謡で彩られています。
収録作曲家:
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ゴットリープ・ムッファト(1690-1770):
チェンバロのための組曲集 第3集 [芥川直子 (チェンバロ)]MUFFAT, Gottlieb: Suites for Harpsichord, Vol. 3 - MC B6, 7, 12, 36-37 (Naoko Akutagawa)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:8.574098CD価格:1,900円(税込)
チェンバロ奏者、芥川直子によるゴットリープ・ムッファト作品集第3集。第1集(8.572610)、第2集(8.573275)と同じ楽器(Henk van Schevikhovenによるルッカース/エムシュ)を用いた3年ぶりの録音で、これがシリーズ最後のアルバムとなります。 作曲者のゴットリープ・ムッファトはザルツブルクとパッサウの宮廷で活躍したゲオルク・ムッファトの末息子で、18世紀ウィーンで活躍した重要な作曲家です。彼の作品は、イタリア・バロックとフランス舞曲の様式を融合した洗練されたスタイルで書かれており、これらは同時期に活躍したヘンデルにも影響を与えていると考えられています。 存命中に出版された作品はわずかですが、名手グレン・ウィルソンの協力によりヨーロッパ各地に散らばった譜面を探し出すことで、3集からなるアルバムが完成しました。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第1集〉
Op.32, 43, 86, 105 [クリストフ・プレガルディエン(テノール)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 1 (C. Prégardien, Eisenlohr)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:8.574268CD価格:1,900円(税込)
NAXOSからブラームスの歌曲全集がスタート。第1集となるこのアルバムでは、名テノール、クリストフ・プレガルディエンを起用し、作曲年代が25年に及ぶさまざまな歌曲に新たな光を当てています。 「永遠の愛について」や「5月の夜」を含むOp.43の4曲はブラームスの歌曲の中で特によく知られる曲集。「野の寂しさ」を含むOp.86は円熟期のブラームスらしい渋い美しさを持った曲集。「調べのように私を通り抜ける」で始まるOp.105は彼と同時代の詩人の詩を用いた歌曲集。独白とも思えるブラームスの晩年の心情が反映された名作揃いです。Op.32は比較的若々しい曲調に満ちた曲集。ほとんどの曲に恋する人への想いが綴られており、想像以上にロマンティストだったらしいブラームスの一面が窺えます。 プレガルディエンは落ち着いた声の響きを存分に生かし、ブラームスの繊細な感情表現が施された歌曲を丁寧に歌い上げています。
収録作曲家:
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オーベール(1782-1871):
〈序曲集 第5集〉
歌劇《ザネッタ》/歌劇《ツェルリーネ》 [ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団/ダリオ・サルヴィ(指揮)]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 5 - Zanetta / Zerline (Janáček Philharmonic, Salvi)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:8.574335CD価格:1,900円(税込)
人気シリーズ、ダニエル=フランソワ・オーベールの序曲集。今回の第5集には世界初録音となる歌劇《ツェルリーネ》からのバレを中心とした作品と、《ザネッタ》の序曲と2つの間奏曲、そしてオーベールと同世代の作曲家ミュザールによる《ザネッタ》の旋律を用いたカドリーユが収録されています。 1842年にケルビーニの後任として音楽・演劇学校(現・パリ国立高等音楽院)の院長に就任してからのオーベールのキャリアは成功に満ちており、彼のオペラはパリの優雅さを持つものとして広く賞賛されました。この《ザネッタ》と《ツェルリーネ》は魅力的な女性が主人公であり、優雅さと抒情性たっぷりの音楽で彩られています。 歌劇の人気をそのまま反映したミュザールのカドリーユも聴きどころ。今作もダリオ・サルヴィのツボを心得た指揮でお楽しみください。
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ペトリディス(1892-1977):
皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのための
レクイエム
交響曲 第3番「パリジャン」
合奏協奏曲 [ソフィア・キャニドゥー(ソプラノ)/テオドーラ・バーカ(メゾ・ソプラノ)/アンゲロ・シモス(テノール)/クリストフォロス・スタンポーリス(バス) 他/ソフィア・アマデウス管弦楽団/バイロン・フィデツィス(指揮)]発売日:2021年12月17日
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
トルコのカッパドキア近郊出身の作曲家ペトロス・ペトリディス。イスタンブールの高校を卒業し、1911年からパリで法律を学ぶも、翌年からバルカン戦争に従軍。帰還後は音楽家を目指し、ほぼ独学で作曲技法を習得しました。1913年にはギリシャに帰化、その後はパリとアテネを行き来しながら音楽評論家として活躍。中世ビザンチン聖歌を用い、複雑なポリフォニーを駆使した作品を書くことで知られています。 この「皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのためのレクイエム」は実在した中世の皇帝「コンスタンティノス11世(1405-1453)」のために書かれ、ビザンチン帝国の終焉を悼む悲痛な曲想ではじまり、やがて高揚するフィナーレへと至ります。 かたや「交響曲第3番」は第3楽章にメヌエットが置かれたフランス風のエスプリが効いた音楽。第2楽章の美しいチェロの旋律が耳に残ります。 合奏協奏曲はバロック期の様式の中に現代的な語法を採り入れた音楽です。
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エルガー(1857-1934)/
ブリッジ(1879-1941):
チェロ協奏曲 [ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)/ウィーン放送交響楽団/クリストファー・ウォード(指揮)]発売日:2021年11月26日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
このアルバムに収録された2曲のチェロ協奏曲には、第一次世界大戦が暗い影を落としています。 エルガーのチェロ協奏曲は1918年春に着想されますが、エルガーの健康状態の悪化もあって作曲が中断。構想を練り直し同年8月に完成しました。曲にはエルガーが第一次世界大戦から受けた悲劇的でメランコリックな印象が反映しています。翌1919年10月に、フランク・ブリッジの薫陶を受けたフェリックス・サモンドのソロ、エルガーの指揮で行われた初演は好評を得ることはできませんでしたが、その後、ビアトリス・ハリスンやジャクリーヌ・デ・プレらの演奏によって、そのドラマティックな曲調が評価されて人気を獲得し、現代ではチェロ協奏曲というジャンルの代表作の一つと評価されています。 かたやブリッジの悲歌的協奏曲「祈り」は第一次世界大戦終結後に犠牲者を悼んで書かれた音楽。切れ目なく演奏される30分ほどの単一楽章の作品で、ゆったりとしたテンポと瞑想に誘うような静けさを基調とし、途中で戦争を思わせる激しいフレーズが挿入されています。 名手ガブリエル・シュヴァーベは揺るぎないテクニックと振幅の大きな感情表現で、2作を思う存分弾ききっています。 ※ 国内仕様盤には中村孝義氏の日本語解説が付属します。
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第59集〉
シューベルト・トランスクリプションズ [ドミニク・ケリ(ピアノ)]LISZT, F.: Schubert Transcriptions (Liszt Complete Piano Music, Vol. 59) (Cheli)
発売日:2021年11月26日
NMLアルバム番号:8.574172CD価格:1,900円(税込)
リストは敬愛するベートーヴェンやシューベルト作品を積極的にピアノ独奏用に編曲し、自らの超絶技巧もあわせて披露しました。このアルバムにはシューベルトの連弾作品をリストが独奏用に編曲したものを収録。シューベルトの連弾作品はどれも演奏効果の高いものですが、リストはさまざまなパッセージを付け加えるなどで更に華やかな効果を上げています。とはいえ、「ハンガリーのメロディ」はリストとしては珍しくもともとの編曲を少し簡単にアレンジ、若干弾きやすくなっています。 「ウィーンの夜会」はシューベルトの9曲の「ワルツ・カプリス」を編曲したもの。リスト自身の愛奏曲でしたが、ここでは彼の自慢の弟子、ゾフィー・メンター(後にチェリストのデイヴィッド・ポッパーと結婚したことで知られる)が更にアレンジしたものが演奏されています。 ドミニク・ケリはアメリカ合衆国セント・ルイス生まれ。ジェイムズ・コンロンやジェラード・シュウォーツをはじめとする指揮者と共にアメリカ国内の数多くのオーケストラと共演し、またリサイタルも多数行っています。中でもワレリー・ゲルギエフ指揮によるウォルト・ディズニー・コンサート・ホールでの演奏と、2019年のカーネギーホールでのリサイタルは高く評価されました。Naxosにはクレメンティの「モンフェリーナ集と小品集」(8.573711)の録音があります。
収録作曲家:
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ヒンデミット(1895-1963):
交響曲「画家マティス」
ヌシュ=ヌシの踊り/歌劇《聖スザンナ》 [アウシュリネ・ストゥンディーテ(ソプラノ)/ルネ・モーロック(コントラルト) 他/ウィーン放送交響楽団/マリン・オルソップ(指揮)]HINDEMITH, P.: Nusch-Nuschi-Tänze / Sancta Susanna / Symphony, "Mathis der Maler" (Stundyte, R. Morloc, ORF Vienna Radio Symphony, Alsop)
発売日:2021年11月26日
NMLアルバム番号:8.574283CD価格:1,900円(税込)
芸術家志望だった父の方針で早くから厳格な音楽教育を受けたヒンデミットは、ピアノ、弦楽器、管楽器の演奏に熟達し、20歳の時にはフランクフルト歌劇場のコンサートマスターになります。第一次世界大戦への従軍(1918年)の後はヴィオラ奏者として活動しつつ、多数の作品を生み出しました。 1幕物のオペラである《聖スザンナ》は1919年から1921年の作品。同じく1幕物の《殺人者、女の望み》《ヌシュ=ヌシ》との三部作として書かれ、そのどれもが性的な表現を含むこともあり、ほとんど上演機会がありません。 無調でありながらも、時々妖艶なハーモニーが聴こえてくる《聖スザンナ》、もともとはビルマの物語を題材とする人形劇の音楽として書かれたというユーモラスな《ヌシュ=ヌシ》の舞踊音楽はどちらも若きヒンデミットの意欲作です。 1933年から1934年に作曲された交響曲《画家マティス》は、同名の歌劇に先立ち書かれたもの。イーゼンハイム祭壇画で知られるルネサンスの画家マティアス・グリューネヴァルトを題材にしていますが、ナチス・ドイツ時代におけるヒンデミット自身の芸術的闘争も反映した問題作です。 オルソップの指揮は作品全体にメリハリを与え、生き生きとした音楽を紡ぎ出します。《聖スザンナ》では、歌手たちが緻密な人物表現を行い、複雑な音楽を従え見事な物語を創り上げています。
収録作曲家:
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Towards the Flame - 炎に向かって
スクリャービン(1872-1915)/
ランゴー(1893-1952):
風変わりなピアノ作品集 [グスタフ・ピークト(ピアノ)]SCRIABIN, A. / LANGGAARD, R.: Eccentric Piano Works (Piekut) (Towards the Flame)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:8.574312CD価格:1,900円(税込)
ロシアの作曲家スクリャービンと、デンマークの作曲家ランゴー。この二人はどちらも自身の音楽を通して、道を開くことができると信じており、ピアノという楽器はその理想を追求するのにふさわしいものでした。 スクリャービンが追求したのは超人思想や神秘的な思考であり、晩年には神秘和音と呼ばれる独自の和声を確立、自身の作品に用いた他、「黒ミサ」など特異なタイトルを持つ謎めいた作品を残しています。 ランゴーも神秘的な作品を書くだけでなく、早い時期からトーンクラスターを用いたり、調性音楽の拡張を試みるなど実験的な要素を数多く自作に取り込みました。またタイトルにも不可解なものが多く、生前から謎めいた作曲家として知られていました。 このアルバムには、そんな二人の代表的なピアノ曲を収録。なかでもランゴーの「燃焼室」とスクリャービンの「炎に向かって」は音楽上の双子と言えるほどに似通った雰囲気を有しています。
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BATUCADA
南アメリカのギター音楽集 [グレアム・アンソニー・デヴァイン(ギター)]Guitar Music (South America) - ALVARADO, I. / BARRIOS MANGORÉ, A. / BUSCAGLIA, J. / BUSTAMANTE, F. / CARRILLO, A. (Batucada) (G.A. Devine)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:8.574337CD価格:1,900円(税込)
世界的なギターの名手、グレアム・アンソニー・デヴァインが弾く南米のギター音楽集。ピアソラやバリオスなどのよく知られた作曲家から、ほとんど知られていない作曲家まで幅広い作品が収録されています。ベネズエラ風のワルツやミロンガ、ショーロなど独自の文化に育まれたこれらの曲は、抒情的で少しメランコリックな気分を持つものや、快活なリズムに彩られたものなど、さまざまな雰囲気を有しています。 タイトルの「BATUCADA バトゥカーダ」とはブラジル音楽のサンバのスタイルのこと。本来は打楽器のみで演奏されますが、タイトルとなったサビオの「バトゥカーダ」(トラック10)は賑やかなリズムが取り入れられた華やかな作品です。
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アルベニス(1860-1909):
ピアノ・デュオ作品全集
スペイン狂詩曲/スペイン組曲 [デュオ・ヴァン・デュア(ピアノ・デュオ)]ALBÉNIZ, I.: 4-Hand Piano Music (Dúo Van Duá)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:8.574347CD価格:1,900円(税込)
「イベリア」や「スペイン組曲」など、官能的なハーモニー、豊かなメロディーライン、特徴的なリズムで知られるピアノ曲を残したスペインの作曲家アルベニス。このアルバムではあまり演奏されることのない、アルベニスの連弾と2台ピアノのための作品を聴くことができます。 作品の中にはアルベニス自身の編曲による作品だけではなく、グラナドスやカステラのアレンジ(世界初録音)や、20世紀を代表するピアニストの一人、アリシア・デ・ラローチャの手によるアレンジ(こちらも世界初録音)も含まれており、アルベニス作品の人気の高さがうかがえます。 未完でありながら、超絶技巧を駆使していることで知られる「ナバーラ」の2台ピアノ版も聴きごたえたっぷり。もともと音の多い総譜にさらにゴージャスな味付けが施されています。 スペイン出身の2人のピアニストによるデュオ・ヴァン・デュアは2010年に結成されたさまざまな時代の連弾、2台ピアノ作品をレパートリーにするピアノ・デュオ。
収録作曲家:
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ヴィエルヌ(1870-1937):
ピアノ作品全集 第1集 [セルジオ・モンテイロ(ピアノ)]VIERNE, L.: Piano Works (Complete), Vol. 1 - Suite bourguignonne / Silhouettes d'enfants / Nocturnes (S. Monteiro)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:8.574296CD価格:1,900円(税込)
荘厳で華麗なオルガン作品で知られるフランスの作曲家、ルイ・ヴィエルヌ。生まれつき目が不自由でありながら、素晴らしい音楽の才能を発揮、10歳の時にセザール・フランクのオルガン演奏を聴き、感銘を受けた彼はフランクからパリ音楽院での学習を勧められフランクとシャルル=マリー・ヴィドールに教えを受けます。1900年にはパリ・ノートルダム寺院のオルガン奏者に就任、亡くなるまでその職にありました。 このアルバムではあまり耳にすることのない彼のピアノ曲を収録。全2集のうちの第1集です。初期の作品にはメンデルスゾーンの影響が感じられ、1900年前後のオルガン奏者として確立した人気を獲得した頃の作品には、生きる喜びと活気ある雰囲気が横溢しています。 1915年に書かれた「3つの夜想曲」は印象派風の柔らかい響きが使われており、作曲年代によって変化する作風を楽しむことができます。とりわけ夜想曲の第3番は鳥の声を模した音色が効果的に用いられており、ヴィエルヌの傑作の一つとして評価されています。
収録作曲家:
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プロコフィエフ(1891-1953):
ヴァイオリン協奏曲 第1番・第2番
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 [ティアンワ・ヤン(ヴァイオリン)/ウィーン放送交響楽団/準・メルクル(指揮)]PROKOFIEV, S.: Violin Concertos Nos. 1-2 / Sonata for Solo Violin (Tianwa Yang, ORF Vienna Radio Symphony, J. Märkl)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:8.574107CD国内仕様 日本語解説付き価格:1,980円(税込)
レインゴリト・グリエールから私的に作曲の指導を受けた11歳のプロコフィエフ。しかし若きプロコフィエフの心を魅了したのはグリエールが弾くヴァイオリンの演奏でした。 それから十数年後の1916年、彼はヴァイオリン協奏曲第1番を作曲。抒情的な旋律と気まぐれな遊び心を備えた作品で、とりわけ第2楽章の野性的なスケルツォが強い印象を残します。 1935年に作曲されたヴァイオリン協奏曲第2番は穏やかながら、時折控えめな情熱を垣間見せる美しい曲。第3楽章ではスペイン風の楽想が用いられており、カスタネットが活躍します。 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタは「才能ある子供たちの斉奏(ユニゾン)用」に書かれた曲。もちろん一人で演奏することも可能です。 サラサーテ、イザイからリームまで、卓越した技巧と幅広いレパートリーを持つティアンワ・ヤン。このプロコフィエフでは、更なる音楽性の深化と弱音から強音までの美音を駆使し、作品の魅力を存分に引き出しました。 準・メルクルが指揮するウィーン放送交響楽団も隙のない演奏で彼女を引き立てています。
収録作曲家:
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LONG AGO AND FAR AWAY
愛とロマンスのスタンダード・ソング [メアリー・カレウェ(ヴォーカル)/グレアム・ビックリー(ヴォーカル)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/リチャード・バルカム(指揮)]LONG AGO AND FAR AWAY - Classic Songs of Love and Romance (Carewe, Bickley, Royal Philharmonic, Balcombe)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:8.574258CD価格:1,900円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
〈ミサ曲全集 第1集〉
ミサ曲 ハ長調 「戴冠式ミサ」 K.317
ミサ・ロンガ ハ長調 K.262 [カロリーナ・ウルリヒ(ソプラノ)/マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(メゾ・ソプラノ)/アンジェロ・ポラック(テノール)/コンスタンティン・クリンメル(バス)/ケルン西ドイツ放送合唱団/ケルン室内管弦楽団/クリストフ・ポッペン(指揮)]MOZART, W.A.: Masses (Complete), Vol. 1 - K. 262, 317 (Cologne West German Radio Chorus, Cologne Chamber Orchestra, Poppen)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:8.574270CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの新シリーズとなるモーツァルトのミサ曲全集。クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団の演奏による第1集には「ミサ・ロンガ」と呼ばれるハ長調 K.262と中期の傑作「戴冠式ミサ」K.317の2曲を収録。 1775年6月頃、ザルツブルクで作曲された「ミサ・ロンガ(長いミサの意)」はミサ・ブレヴィス(短いミサ)に分類されながら、30分近い演奏時間を持つ堂々たる曲。作品が書かれた目的ははっきりしていませんが、精巧な合唱と拡張されたオーケストレーション、劇的な構成を持ち、とりわけアニュス・デイでのソプラノ・ソロの美しさが耳の残ります。 「戴冠式ミサ」のタイトルはモーツァルト自身の手によるものではなく、後世の人によって付けられたもの。1779年4月、ザルツブルク大聖堂で行われた復活祭の式典のために作曲されたと考えられています。 この演奏ではソプラノ、カロリーナ・ウルリヒ、メゾ・ソプラノのマリー・ヘンリエッテ・ラインホルト、テノールのアンジェロ・ポラック、バスのコンスタンティン・クリンメルという、ドイツの歌劇場やオーケストラ出演で活躍する4人のソリストが起用されており、各々が素晴らしい歌唱を披露しています。 全体をまとめるポッペンはモーツァルトの作品の美しさと壮大さをアピールすることに成功しました。
収録作曲家:
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サン=ジョルジュ(1745-1799):
協奏交響曲集
交響曲 ト長調 [ユーリ・レヴィチ(ヴァイオリン)/リボール・イェジェク(ヴァイオリン)/パヴラ・ホンソヴァー(ヴィオラ)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ/ミヒャエル・ハラース(指揮)]SAINT-GEORGES, J.B.C. de: Symphonies Concertantes, Opp. 9,10, Op. 11, No. 1 (Revich, Ježek, Honsová, Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, M. Halász)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:8.574306CD価格:1,900円(税込)
カリブ海のフランス領、グアドループ島出身のヴァイオリン奏者・作曲家サン=ジョルジュ。ウォルフ族出身の母親の血を引いたため、褐色の肌色を持ち、後に「黒いモーツァルト」と異名を取りました。 8歳の時にフランスに移住した彼は、ジャン=マリー・ルクレールからヴァイオリンを学ぶとともに、フランソワ=ジョセフ・ゴセックに作曲を師事、そのままゴセックのオーケストラの奏者となるほど才能を認められ、また作曲家としても交響曲や弦楽四重奏曲など多くの作品を残しています。 このアルバムに収録された協奏交響曲は、ハイドン作品に匹敵するジャンルの名作であり、自身が卓越したヴァイオリニストであったサン=ジョルジュらしいソリストたちの名技も存分に味わえる華麗な作品。また、交響曲ト長調は、フランス風の上品な味わいとハイドンのユーモアを併せ持つ流麗な音楽です。古典派音楽を得意とするハラースの素晴らしい演奏で。
収録作曲家:
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ヴァインベルク(1919-1996):
室内交響曲 第2番・第4番 [イーゴリ・フェドロフ(クラリネット)/イースト=ウェスト室内管弦楽団/ロスティスラフ・クリメル(指揮)]WEINBERG, M.: Chamber Symphonies Nos. 2 and 4 (Fedorov, East-West Chamber Orchestra, Krimer)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:8.574210CD価格:1,900円(税込)
ポーランドで生まれ、ソ連に亡命。ショスタコーヴィチと親交を結ぶも戦後はスターリンの「反ユダヤ主義運動」に巻き込まれたことで、自身は逮捕されたうえ、作品の上演も禁止されるなど苦難の日々を送ったヴァインベルク。晩年を迎えた彼は、反戦への思いを込めた交響的作品の作曲に力を入れるとともに、初期作品の改訂を行いながら、波乱に満ちた若き日を振り返っていました。 このアルバムに収録された室内交響曲第2番もそんな晩年の作品で、これは1944年に書かれたものの、公の場で演奏されることのなかった「弦楽四重奏曲第3番」がベースになっています。ただし原曲の第2楽章は第3楽章へ移され、新たな楽想を持ち、ティンパニが活躍する第2楽章が加えられるなど、大幅に変更されており、全く違う作品と見ることも出来ます。 室内交響曲第4番はヴァインベルクが最後に完成させた作品。クラリネットには、第1楽章で柔らかい弦のピツィカートに乗って歌われる哀愁たっぷりの旋律や、第2楽章でのおどけた旋律など全曲にわたって見せ場が与えられています。フィナーレで使われるトライアングルも印象的。また他の楽器にも活躍機会が与えられた合奏協奏曲のような聴きごたえのある作品です。 演奏する「イースト・ウエスト室内管弦楽団」はユーリ・バシュメットが主宰する国際音楽祭のためのアンサンブル。各地から集った名手たちで構成された凄腕の集団です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノのための稀少作品と小曲集
2つのスケルツォ D.593/フーガ集
4つのフーガのスケッチ/アレグロ ホ長調 ほか [ヴォイチェフ・ヴァレチェク(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Rarities and Short Piano Works (Waleczek)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:8.574135CD価格:1,900円(税込)
"歌曲王"と呼ばれ親しまれているシューベルトですが、31年という短い生涯に、未完成を含む21曲のソナタをはじめとする夥しい数のピアノ曲も遺しています。その中には、少年時代にサリエリに師事していた頃、対位法の技術を習得するために作曲した「フーガ」と「フーガのスケッチ」や、モーツァルトへのオマージュと思われる「幻想曲 ハ短調」など興味深い作品も多く含まれています。 また「2つのスケルツォ」はピアノ学習者の必須であった「ソナチネ・アルバム1」に収録されている曲。こちらもシューベルトの作曲技法の習熟が窺える軽快な作品です。 演奏するヴォイチェフ・ヴァレチェクは1980年ポーランド生まれのピアニスト。これまでにフランツ・リストのアルバムを3枚リリース、テクニックと音楽性が高く評価されています。現在シレジア大学の教授を務め、後進の指導にあたりながら精力的な演奏活動を行っています。
収録作曲家:
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C.P.E.バッハ(1714-1788):
チェロ協奏曲 イ長調 Wq. 172, H. 439
ハイドン(1732-1809):
チェロ協奏曲 第1番・第2番
[アンドレアス・ブランテリド(チェロ)/コンチェルト・コペンハーゲン(古楽器使用)/ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)]BACH, C.P.E.: Cello Concerto, Wq. 172, H. 439 / HAYDN, J.: Cello Concertos Nos. 1 and 2 (Times of Transition) (Brantelid, L.U. Mortensen)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:8.574365CD価格:1,900円(税込)
Times of Transition=転換期と題されたこのアルバムに収録された3曲のチェロ協奏曲からは、18世紀後半、それまで全盛だった対位法に重きを置くバロック時代の音楽が、少しずつ素朴で明晰な書法を特徴とする「ギャラント様式」に移り変わっていく様子を窺い知ることができます。 冒頭に置かれたC.P.E.バッハのチェロ協奏曲は、1753年に作曲された、まさにギャラント様式を代表する作品で、フランス風のロココ趣味にも通じる情緒豊かな旋律をチェロが滔々と歌う美しい曲。ボッケリーニやハイドンの作品よりも以前に書かれながらも、時代を先取りする斬新さを有しています。 続くハイドンの協奏曲は第1番こそバロックの様式と古典派の様式、双方を併せ持っていますが、第2番は彼の後期の交響曲にも匹敵する充実した作風による音楽です。 チェロを演奏するアンドレアス・ブランデリドは1987年コペンハーゲン生まれの奏者。14歳の時にエルガーのチェロ協奏曲を、デンマーク王立交響楽団と共演しデビューした逸材です。今回は、重鎮ラース・ウルリク・モルテンセンが指揮するコンチェルト・コペンハーゲンをバックに、1707年の「Boni-Hegar」ストラディヴァリウスを用いて端正、かつ歌心ある旋律を奏でています。
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ポット(1957-):
クリストゥス
オルガン作品集 [トム・ウィンペニー(オルガン)]POTT, F.: Christus / Improvisation on Adeste, Fideles / Schmücke dich, O liebe Seele / Surrexit Hodie (T. Winpenny)
発売日:2021年08月13日
NMLアルバム番号:8.574252-53CD 2枚組価格:2,900円(税込)
英国出身の作曲家フランシス・ポット。数多くの合唱曲で知られていますが、2021年には英国でオルガン作品の普及に努める団体“ロイヤル・カレッジ・オブ・オルガニスト”からメダルを授与されるなど、オルガン作品の分野でも活躍しています。 20世紀英国オルガン作品の最高峰のひとつとみなされる「クリストゥス」はユダの裏切りからキリストの磔刑、復活までの聖書の物語を辿った、調性崩壊ぎりぎりの響きを持つオルガンのための受難交響曲。このウィンペニーによる演奏は、作曲家自身の立ち合いのもとで行われた初のスタジオ・レコーディングとなりました。 この曲の前にはウィンペニーによるインプロヴィゼーションが演奏されるとともに、アルバムの終わりには2曲の世界初録音となる小品が添えられています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
クラリネット・ソナタ集 Op.120
歌曲集
(カール=ハインツ・シュッツによるフルートとピアノ編) [カール=ハインツ・シュッツ(フルート)/マリア・プリンツ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Clarinet Sonatas, Op. 120, Nos. 1-2 / Lieder (arr. K.-H. Schütz for flute and piano) (K.-H. Schütz, M. Prinz)
発売日:2021年08月13日
NMLアルバム番号:8.574291CD価格:1,900円(税込)
57歳ですでに作曲家生活から引退を決めていた晩年のブラームス。しかし彼がマイニンゲンへ旅をした際、クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトに出会い、その演奏に感動。すぐさま三重奏曲、五重奏曲と立て続けにクラリネットを用いた作品を書きあげ、1894年には2曲のクラリネット・ソナタも完成させたました。 これらのクラリネットの作品は、ヴィオラで演奏することも可能ですが、ウィーン・フィルハーモニーの首席フルート奏者を務めるカール=ハインツ・シュッツは自ら編曲を施し、フルートで2曲のソナタを演奏。音域は高くなるものの、調性の変更をすることもなく、ピアノとの絶え間ない対話を楽しんでいます。 アルバムにはフルート用に編曲された歌曲も収録。「おお、愛らしい頬よ」以外は、基本的にゆったりと流れる旋律を持つ曲が選ばれており、これらもフルートの息の長い旋律を歌わせるという特徴を存分にいかした、原曲の歌曲とは違う魅力が追求されています。とりわけ有名な「子守歌」での優しく夢のような響きは、聴く者全てを魅了するかのような美しさを備えています。
収録作曲家:
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ルイス=ピポ(1934-1997):
ギターを伴う作品集 第3集 [モナステリウム・ギター四重奏団]RUIZ-PIPÓ, A.: Works with Guitar, Vol. 3 (Monasterium Guitar Quartet)
発売日:2021年08月13日
NMLアルバム番号:8.574339CD価格:1,900円(税込)
スペイン出身のアントニオ・ルイス=ピポ(ピポーとも)。グラナダで生まれ、7歳の時にバルセロナに移り、この地の修道院付属音楽学校で音楽教育を受けた彼は、1948年にマヌエル・デ・ファリャのサークルのメンバーになります。その後、アリシア・デ・ラローチャからピアノを学び、1949年にピアニストとしてデビュー。1951年にはパリに留学し、エコール・ノルマルでイヴ・ナットとアルフレッド・コルトーに師事、更なる研鑽を積みました。ピアノだけでなく、ギターにも堪能であった彼は、この楽器を用いたアンダルシアとパリの影響を感じさせるユニークな作品も数多く残しています。 NAXOSでのシリーズ第3集となるこのアルバムでは、ルイス=ピポの南米音楽への関心が感じられる作品を聞くことができます。なかでも「ヴィラ=ロボスへのオマージュ」や組曲「アメリカ」ではその傾向が顕著であり、ボサ・ノバやサンバ、ブギ=ウギといった固有のリズムを用いた作品は絶品です。 他には、古風な旋律を現代的な和声に乗せた「アントニオ・デ・カベソンへのオマージュ」、ギター四重奏による「セビリア」など独創的な作品が並びます。
収録作曲家:
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Double Echo
カーニス、ピアソラ、シエッラ
アメリカ生まれの新しいギター協奏曲集 [デイヴィッド・タネンバウム(ギター)/ココ・トリヴィソンノ(バンドネオン)/ニュー・センチュリー室内管弦楽団/アーロン・ジェイ・カーニス(指揮)]Guitar Concertos (Americas) - KERNIS, A.J. / PIAZZOLLA, A. / SIERRA, R. (Double Echo - New Guitar Concertos from the Americas) (D. Tanenbaum)
発売日:2021年07月30日
NMLアルバム番号:8.574298CD価格:1,900円(税込)
アメリカ出身のギタリスト、教育者タネンバウムは、ヘンツェやテリー・ライリー、ルー・ハリソンらに作品を委嘱・演奏するなど、ギター曲のレパートリーを豊かにし続けています。この20世紀終わりから21世紀にかけて作曲された南北アメリカのギター協奏曲集に収録された作品も、ピアソラを除き、全て演奏者タネンバウムのために作曲されたもので4曲全てが世界初録音です。 1曲目、カーニスの「ダンス・ヒッツ」協奏曲は親しみやすい旋律が特徴。アルバム・タイトル『Double Echo』はこの曲の第1楽章から採られています。ゆったりとした第2楽章を経て、思わず口ずさみたくなるようなポップス調のメロディを主題とする第3楽章へ続きます。 同じくカーニスの「子守歌」と「独白」は抒情的でロマンティックな雰囲気を湛えています。シエッラの「小協奏曲」ははじけるようなリズムが印象的な作品。 これら委嘱作品に添えられたピアソラの二重協奏曲は1985年、ベルギーで開催された国際ギター・フェスティバルのための作品。ウィリアム・ウォルトンの音楽からインスピレーションを受けたとされ、冒頭の「イントロダクション」ではオーケストラが登場せず、ギターとバンドネオンがしみじみとした対話を繰り広げる哀愁漂う楽章であり、第2楽章と第3楽章はピアソラらしいタンゴの曲想です。
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Treasures from the Esterháza Palace
エステルハージ宮の宝物
ハイドン(1732-1809):
バリトン三重奏曲集 [バレンシア・バリトン・プロジェクト]HAYDN, J.: Baryton Trios, Hob.XI:9, 55, 58, 61, 69, 87 (Treasures from the Esterháza Palace) (Valencia Baryton Project)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:8.574188CD価格:1,900円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンは、長い間、裕福なエステルハージ家の宮廷音楽家として奉職していました。とりわけ彼が宮廷楽長を務めていた時期の当主であったニコラウス1世(1714-1790)は音楽に深い理解を示し、ハイドンの活動を奨励したため、ハイドンはそれに応えるべく数多くの作品を生み出し、熱心に演奏したのです。 そのニコラウス1世が好んだのが「バリトン」でした。これは17世紀後半に発案されたヴィオール属の擦弦楽器で、通常6本~7本のガット弦と、前面を板で覆われた9本から24本(12本が多い)の金属弦を持っており、こちらは共鳴弦であると同時に、左手の親指ではじくことが出来るというもの。しかし、弦が多いため調弦も演奏もとても至難であり、19世紀にはほとんど廃れてしまいました。ハイドンはこの楽器についてほとんど知識がなかったとされますが、主君のために楽器を研究し、126曲の三重奏曲をはじめ、二重奏曲や協奏曲を作曲しています。 このアルバムでは6曲のバリトン三重奏曲を収録、マシュー・ベイカーが演奏するのは2004年に制作されたOwen Morse-Brownによる復元楽器で、18世紀の典雅な響きが忠実に再現されています。
収録作曲家:
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ヴラニツキー(1756-1808):
〈管弦楽作品集 第2集〉
交響曲「嵐」/Op.16 No.2/Op.16 No.3
歌劇《シュライナー》 序曲 [チェコ室内管弦楽団パルドビツェ/マレク・シュティレツ(指揮)]WRANITZKY, P.: Orchestral Works, Vol. 2 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Štilec)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:8.574255CD価格:1,900円(税込)
モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキーの管弦楽作品集第2集。活躍の機会を求めウィーンに定住、オーケストラの指揮者、作曲家として高く評価されました。同い年生まれのモーツァルトとも交友を深め、モーツァルトの死後は未亡人コンスタンツェが亡き夫の作品を出版するための手助けをしたことでも知られています。 現在こそ、彼の作品はハイドンやベートーヴェンの影に隠れてしまっていますが、1790年代後半のウィーンで最も重要な交響曲作家とみなされていたヴラニツキー。このアルバムにはオーケストラの豊かな響きを駆使した歌劇《シュライナー》の序曲と、それぞれに対照的な性格を持つ交響曲を3曲収録。交響曲「嵐」はベートーヴェンの「田園」よりも10年以上前に書かれた作品ですが、ティンパニが活躍する嵐の場面には息を呑むほどの迫力があります。 コンパクトなサイズの「交響曲イ長調」は初期の作風を代表するもので、「交響曲ヘ長調」は耳なじみのよい主題と巧みなオーケストレーションが映える力作です。
収録作曲家:
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ケテルビー(1875-1959):
A Dream Picture - 夢の絵画
ピアノ作品集 [ローズマリー・タック(ピアノ)]KETÈLBEY, A.: Piano Music (A Dream Picture) (Tuck)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:8.574299CD価格:1,900円(税込)
エキゾチックで親しみやすい旋律の「ペルシャの市場にて」で知られる英国の作曲家アルバート・ケテルビー。幼い頃から音楽の才能を発揮、11歳の時には習作のピアノ・ソナタをウォーチェスター音楽祭で演奏、エドワード・エルガーに称賛されました。 13歳の時にはヴィクトリア女王の奨学金を受け、トリニティ音楽カレッジに入学。グスターヴ・ホルストに師事、研鑽を積み16歳でウィンブルドンのセント・ジョン教会のオルガン奏者に就任、契約終了後はヴォードヴィル劇場の音楽監督となり、ライト・ミュージックの世界で大活躍します。1929年には作品の演奏回数の多さが認められ「英国で最も偉大な作曲家」に選ばれるなど、亡くなるまで人気を失うことはありませんでした。 このアルバムで聴ける彼のピアノ曲は、印象的な旋律を備えた美しいものばかり。季節を描いた曲や、オシャレなワルツなどが並びますが、中でも代表作「修道院の庭にて」のピアノ・ソロ・ヴァージョンは、鳥の声を模したフレーズも忠実にピアノへと移し替えられた力作です。
収録作曲家:
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カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
〈ギターを伴う室内楽作品集〉
ギター五重奏曲 Op.143
幻想曲 Op.145/エクローグ Op.206
フルートとギターのためのソナチネ Op.205 [レオナルト・ベッカー(ギター)/ルイス・バンドリー(ヴァイオリン)/ヴァレリー・ステーンケン(ヴァイオリン)/エリザベート・ブフナー(ヴィオラ)/マールトン・ブラウン(チェロ) 他]CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Guitar Quintet / Fantasia / Ecloghe (Eclogues) / Sonatina for Flute and Guitar (L. Becker, M. Braun, E. Buchner, Dufossez)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:8.574319CD価格:1,900円(税込)
カステルヌオーヴォ=テデスコは、20世紀イタリアで最も大きな影響力を誇った作曲家の一人。アンドレス・セゴビアと出会ってから、彼はギター作品を次々と作曲、その後数年間でギターのための作品を100曲以上書きあげています。 ギター五重奏曲は1951年にセゴビアがギターを担当して初演された作品。どことなくベートーヴェンの「田園」を思わせるフレーズが印象的な第1楽章、しみじみとした第2楽章、快活な第3楽章を経て激しい終楽章で終わるという古典的な形式の中、大活躍するギターを弦楽四重奏が支えるという聴きごたえのある作品です。 喜び溢れる「フルートとギターのためのソナチネ」、のどかな「エクローグ」、そしてセゴビアと彼の最初の妻、パキータ・マドリゲラのために作曲された「幻想曲」はギターとピアノの音色が絶妙に溶け合う音楽です。
収録作曲家:
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [エマヌエーレ・バルディーニ (ヴァイオリン)/パブロ・ロッシ (ピアノ)]発売日:2021年07月16日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:1,980円(税込)
大人気、NAXOS発ヴィラ=ロボス・シリーズ、今作は秘曲ヴァイオリン・ソナタ全集!
日本ヴィラ=ロボス協会推薦盤ヴィラ=ロボスが残したヴァイオリン・ソナタはわずかに3曲。しかしこの3曲には、彼のパリ遊学以前の作風の変遷がきわめて鮮やかな形で刻まれている。第1番「絶望」と第2番は、ソナタ・ファンタジアと題された自由な構成のなかで独特のメランコリーを漂わせる傑作。フォーレやドビュッシーなどフランス音楽の影を色濃く宿しながらも、随所にブラジル的な要素が盛り込まれている。 白眉は第3番。ヴィラ=ロボスのその後の作品を予感させるような音楽言語が炸裂! その過激さゆえか第3番はコンサートで取り上げられることは稀であるが、このCDを機に実演の機会が増えることを強く願う。それにしても、なんとアヴァンギャルドなヴァイオリン・ソナタ! 日本ヴィラ=ロボス協会会長/指揮者 木許 裕介
ヴィラ=ロボスの3曲のヴァイオリン・ソナタは、20代から30代にかけて書かれた作品です。当時のヴィラ=ロボスは、民謡採集のために出かけたブラジル奥地から戻り、クラシック音楽の技法にブラジル音楽の要素を採り入れた語法を確立して、新進作曲家として認められ始めた頃。 とはいえ、ソナタ第1番作曲時は、まだ作曲よりもチェロの演奏で生計を立てていたこともあり、メランコリックな雰囲気と抒情性を特徴とするこの曲にも弦楽器奏者としてのスキルが生かされています。 その後ピアノ奏法についてもじっくり学んだ彼は、2年後にソナタ第2番を作曲。自由な形式の中で2つの楽器が見事な対話を聴かせるこの作品は、1915年11月に開催した自身の新作のコンサートの中で演奏されました。 そして1920年に発表された第3番のソナタは、ドビュッシーの影響も感じられますが、後の一連のショーロスにも連なる更なる洗練された語法を持っています。 ヴァイオリンを演奏するバルディーニはイタリア出身のヴァイオリニスト。2005年からブラジルに居住し、サンパウロ交響楽団のコンサートマスターを務めるほか、指揮者としても活躍しています。収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第5集〉
ディック(1882-1943):
ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.25
スターンバーグ(1852-1924):
ピアノ三重奏曲 第3番 ハ長調 Op.104
ユフェロフ(1865頃-1927):
ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.52 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - DYCK, V. / STERNBERG, C.von / YOUFEROV, S. (History of the Russian Piano Trio, Vol. 5) (Brahms Trio)
発売日:2021年07月16日
NMLアルバム番号:8.574116CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」を締めくくる第5巻の登場。このアルバムには音楽史からほとんど名前が消えてしまった20世紀に活動した3人の作品が収録されています。 パリ音楽院でヴィドールに作曲を学んだウラディーミル・ディックは1910年にフランス国籍を取得しましたが、1943年、彼は家族とともにナチスに捉えられアウシュシッツに送られ、悲劇的な死を迎えます。このピアノ三重奏曲は1910年の作品。映画音楽の分野で鍛えた巧みな音作りの中にロシアの魂が込められた力作です。 アメリカに渡り、優れたピアニストとして活躍したスターンバーグの三重奏曲は、思いのほか明るく平易な楽想を持つ作品。変奏曲形式で書かれた第2楽章に漂う哀感が強い印象を残します。 ユーフェロフはオデッサの裕福な家庭に生まれ、グラズノフから作曲の指導を受けた作曲家。このピアノ三重奏曲はノスタルジックな曲想と持つとともに、随所にロシア民謡由来の力強い旋律も聴かれる美しく充実した音楽です。
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第4集〉
アレンスキー(1861-1906):
ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.32
タネーエフ(1856-1915):
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.22 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - ARENSKY, A. / TANEYEV, S.I. (History of the Russian Piano Trio, Vol. 4) (Brahms Trio)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:8.574115CD価格:1,900円(税込)
ブラームス・トリオによるロシア・ピアノ三重奏曲の伝統を追うシリーズ、第4集に登場するのはアレンスキーとタネーエフの三重奏曲。2人ともチャイコフスキーとラフマニノフの中間に位置する19世紀の終わりに活躍した作曲家であり、その三重奏曲も、濃厚なロマンティシズムと美しい旋律に満たされた充実した作風を持つ味わい深い仕上がりを見せています。 アレンスキーの三重奏曲は「亡き芸術家への追悼音楽」というロシアの伝統に則った作品で、1889年にこの世を去った名チェリスト、カール・ダヴィドフに捧げられています。かたやタネーエフの三重奏曲は、特定の誰かのための作品ではありませんが、チャイコフスキーの流れを汲む高度な作曲技法が遺憾なく発揮されています。 どちらも19世紀ロシア音楽における「ピアノ三重奏曲」のジャンルの発展に寄与し、さらなる進化の礎を築いた力作です。
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スカルコッタス(1904-1949):
波のダンス [アテネ国立管弦楽団 ステファノス・ツィアリス(指揮)]SKALKOTTAS, N.: 36 Greek Dances, Series 1 / The Sea (excerpts) / Suite No. 1 (Dance of the Waves) (Athens State Orchestra, Tsialis)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:8.574182CD価格:1,900円(税込)
20世紀前半のギリシャ音楽界を牽引した功績で知られるスカルコッタス。アテネ音楽院でヴァイオリンを学び、ベルリンに留学。その後作曲に転向しパウル・ユオン、クルト・ヴァイル、フィリップ・ヤルナッハに就いて学んだ彼は、シェーンベルクのマスタークラスに参加するなど、十二音音楽にも高い関心を寄せました。ギリシャに帰国後は、十二音技法を用いた作品を発表すると同時に、ギリシャの民族音楽を元にした舞曲も数多く作曲。 このアルバムには民族音楽の要素を存分に用いた「ギリシャ舞曲」と「組曲第1番」の2作品を中心に収録。この組曲はスカルコッタスがベルリンに残してきた総譜を、後年彼自身が記憶から再構築したもので、無調、新古典主義の要素がバランスよく取り入れられたユニークな曲調を持っています。 アルバム・タイトル「波のダンス」を含む1949年のバレエ音楽「海」は描写的な曲。調性が支配する耳なじみのよい曲調です。 演奏するアテネ国立管弦楽団はスカルコッタスがヴァイオリニストとして在籍していたオーケストラ。同じくツィリアスが指揮したスカルコッタス作品集第1集(8.574154)も高く評価されています。
収録作曲家:
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カプラーロヴァー(1915-1940):
別れとハンカチ
ノエルの前奏曲/軍隊風シンフォニエッタ/悲しい夜
小品による組曲/ピアノ協奏曲 ニ短調 [ニコラス・ファン(テノール)/エイミー・アイ=リン・チェン(ピアノ)/ミシガン大学交響楽団/ケネス・キースラー(指揮)]KAPRÁLOVÁ, V.: Waving Farewell / Suite en Miniature / Piano Concerto (Phan, Amy I-Lin Cheng, University of Michigan Symphony, Kiesler)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:8.574144CD価格:1,900円(税込)
夭折の女性作曲家カプラーロヴァー、その多彩なオーケストラ作品を聴く1枚チェコの音楽一家で生まれたヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー。音楽学校の校長を務める父と歌の教師であった母のもと、幼い頃から才能を発揮した彼女は、15歳でブルノ音楽院に入学。ヴィレーム・ペトルジェルカに作曲を学び、5年後の1935年に初のオーケストラ作品である若々しいエネルギーと鮮やかな色彩に満ちた《ピアノ協奏曲ニ短調》を作曲し、卒業作品とします。また同じ時期に自身のピアノ曲である「組曲」にオーケストレーションを施し、これが実質的に彼女の2番目の管弦楽作品となりました。 やがてプラハ音楽院でヴィーチェスラフ・ノヴァークとヴァーツラフ・ターリヒに師事し、更に研鑽を積み、1937年には奨学金を得てパリのエコールノルマル音楽院に留学。シャルル・ミュンシュとナディア・ブーランジェのクラスに入るとともに、当時パリに滞在していたボフスラフ・マルティヌーにも個人的な教えを受けました。この年に代表作である「軍隊風シンフォニエッタ」が完成、彼女自身の指揮によるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団が初演、国際的な評価を得ました。 その後、1940年4月に、アルフォンス・ミュシャの息子で小説家、ジャーナリスト、脚本家のイジー・ミュシャと結婚しましたが、2か月も経たないうちに病を得て25歳の若さでこの世を去ってしまいました。 しかし短い生涯に残した50作以上の作品は、21世紀になって一層高く評価されており演奏の機会も増えています。このアルバムには、声楽曲も含む彼女の多彩な作品が収録されています。
収録作曲家:
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セーチェニ(1825-1898):
ワルツとハンガリー行進曲集 [イシュトヴァーン・カッシャイ&ジェルジ・ラーザール(ピアノ)]SZÉCHÉNYI, I.: Waltzes and Hungarian Marches (Kassai, Lázár)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:8.574307CD価格:1,900円(税込)
ハンガリーの貴族の家系に生まれたイムレ・セーチェニ。本業は外交官であり、大使としてキャリアを重ねながら平行して作曲も続けていました。またハンガリーと所縁の深いフランツ・リストとも親しく、リストが音楽院を設立する際には力添えもしています。 同じ年のヨハン・シュトラウスII世とは生涯を通じて友人関係にあり、シュトラウスはセーチェニの作品をしばしばコンサートで演奏するだけではなく、自身の作品をセーチェニに献呈するなど親しい関係を保っていました。 このアルバムでは、ほとんどが世界初録音となるセーチェニの知られざる作品を聴くことができます。彼が愛したワルツや行進曲をはじめ、リストが自身の手で改訂を施した「序奏とハンガリー行進曲」など魅力的な作品を演奏するのは、セーチェニ作品のスペシャリストであるカッシャイとラーザール。使用しているピアノはワーグナーの孫(リストの曾孫)であるヴォルフガングが所有していた1908年製のベヒシュタイン。 生き生きとした音色は当時の華やかな社交界を彷彿させます。
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ペンデレツキ(1933-2020):
弦楽四重奏曲 第1番-第4番
弦楽三重奏曲 [ティペット四重奏団]PENDERECKI, K.: Music for String Quartet (Complete) / String Trio (Tippett Quartet)
発売日:2021年06月11日
NMLアルバム番号:8.574288CD価格:1,900円(税込)
20世紀を代表する作曲家ペンデレツキ。1960年代には「広島の犠牲者に捧げる哀歌」などトーンクラスターや微分音を用いた前衛的な作品を書いていましたが、次第に後期ロマン派の様式に傾倒し、21世紀の作品のほとんどは調性感のあるロマンティックな雰囲気を湛えています。 作曲時期に50年以上の隔たりがある4曲の弦楽四重奏曲には、その作風の変遷がはっきりと表れており、前衛的な手法で書かれた第1番と、特殊奏法などは用いることなく、悲痛な弦の叫びで始まる第4番を聞き比べるだけでも、ペンデレツキの方向性の変化が感じられることでしょう。リゲティの影響が感じられる第2番、個人的な自伝ともいえる第3番も聴きごたえのある作品です。 他には「壊れた思考」と名付けられた小品と、弦楽三重奏曲を収録。現代作品を得意とするティペット四重奏団による演奏です。
収録作曲家:
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ロドリーゴ(1901-1999):
〈ギター作品集 第3集〉
ギターのための牧歌
トリプティコ/2つの前奏曲
スペイン風ソナタ/セシリアのアルバム 他 [ジェリル・レフィク・カヤ(ギター)/マリアン・ゲディジャン(フルート)]RODRIGO, J.: Guitar Works, Vol. 3 (Gedigian, Refik Kaya)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:8.574004CD価格:1,900円(税込)
20世紀スペインにおける偉大な作曲家の一人、ホアキン・ロドリーゴ。幼少期に得た病のため視力を失うも、ピアニスト・作曲家として大成。なかでも「アランフェス協奏曲」はギター協奏曲における最高の作品の一つとして評価されるなど、ギター音楽の作曲家として広く認識されています。 彼の作品はアルベニスやグラナドス、ファリャなどスペイン・ロマン派の伝統を拡張するとともに、留学先のパリで培ったフランス印象派の様式も盛り込んだ独自性の高いもの。このアルバムではソナタ形式で書かれた「ギターのための牧歌」にはじまり、ロドリーゴの娘セシリアに捧げられた愛らしいピアノ曲集をペペ・ロメロがギター用に編曲した「セシリアのアルバム」、そしてロドリーゴの最後のギター作品となった「2つの小さな幻想曲」など、伝統と革新を融合させた様々な作品を楽しむことができます。 演奏しているジェリル・レフィク・カヤは2012年ジョアン・ファレッタ国際ギターコンクールで最優秀賞を獲得した1991年イスタンブール生まれのギタリスト。NAXOSからはバリオスのギター作品など4枚のアルバムをリリース、高く評価されています。
収録作曲家:
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オーベール(1782-1871):
〈序曲集 第4集〉
歌劇《オロンヌ公》/歌劇《フラ・ディアボロ》
歌劇《媚薬》/歌劇《ヴェルサイユの饗宴》
歌劇《ガルベの王の婚約者》/歌劇《アクテオン》 [モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団/ダリオ・サルヴィ(指揮)]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 4 - Le duc d'Olonne / Fra Diavolo / Le Philtre / Actéon / Divertissement de Versailles (Moravian Philharmonic, Salvi)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:8.574143CD価格:1,900円(税込)
19世紀、フランスのオペラ界で強い影響力を誇ったフランソワ・オーベール。生涯に50作ほどの歌劇を作曲、当時のパリ・オペラ座ではワーグナーと人気を二分するほどに高い評価を受けました。彼の作品はどれも優雅で洗練された旋律を持ち、歌劇の序曲だけを聴いてもその特徴が強く印象に残ります。 さまざまな世界初録音作品を含み、知られざるオーベールの序曲を紹介するダリオ・サルヴィによるシリーズもこのアルバムが第4集。最もよく知られる《フラ・ディアボロ》の序曲と間奏曲から、バロック風の趣をもつ「ヴェルサイユのディヴェルティスマン」、ほとんど上演記録のない《ガルベの王の婚約者》の序曲と挿入曲まで、ロッシーニ風の色彩豊かな旋律とオーケストレーションに彩られた魅力あふれる作品が並びます。 第3集とおなじくモラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。
収録作曲家:
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
アレクサンドル・コリャキン(ピアノ)
リスト、ドビュッシー、サストレ、フランク [アレクサンドル・コリャキン(ピアノ)]Piano Recital: Koryakin, Alexander - FRANCK, C. / LISZT, F. / DEBUSSY, C. / SASTRE, J.
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:8.574280CD価格:1,900円(税込)
スペイン、アンダルシア地方のハエン市で毎年開催される(2020年は中止)「ハエン国際ピアノ・コンクール」。若手ピアニストの登竜門であり、毎年スペインの作曲家が新作の課題曲を提供することでも知られる難関コンクールです。 2019年度第61回コンクールの優勝者はロシア出身のアレクサンドル・コリャキン。9歳でピアノを始めたという遅咲きですが、最初からコンサート・ピアニストを目指していたといい、10歳の時にはバッハからショパンまで、さまざまな曲による最初のリサイタルを行い、11歳でコンクールに優勝。サハ共和国の首都ヤクーツクの音楽学校に入学し6年間の研鑽を積んだのち、ロシアのグネーシン音楽大学に進学しています。 すでに500回以上のリサイタルを行っているという俊英で、コンクールでも圧倒的な強さを発揮し、余裕ある演奏で優勝を勝ち取っています。新作を含む独奏が高く評価されたのはもちろんのこと、フランクのピアノ五重奏曲での絶妙なアンサンブルも見事であり、この演奏に対して室内楽賞も授与されました。
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第58集〉
さまざまな国の旋律によるピアノ作品集 [ドモンコス・チャバイ(ピアノ)]LISZT, F.: Music on National Themes (Liszt Complete Piano Music, Vol. 58) (Csabay)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:8.574147CD価格:1,900円(税込)
リストのピアノ曲全集シリーズ第58集。アルバムに収録されているのは「5つのハンガリー民謡」をはじめとする様々な国にまつわる作品です。 「ナポリのカンツォーネ」は1842年の作品。通常演奏されるのは1848年に改訂された第2稿(トラック17)で、演奏しやすいように半音低く移調されていますが、このアルバムには原調の「嬰ヘ長調」で書かれた初稿版(トラック1)も収録しています。「5つのハンガリー民謡」はリストがピアニストとして活動を始めた50周年の祝賀会に向けて書いたもので、自らのハンガリー愛を表明した作品です。 他にはチェコや、古いフランスの歌、ポーランド民謡をモティーフにした曲(トラック12はショパンの「乙女の願い」と同じ旋律)や、おなじみの「ラ・マルセイエーズ」や「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」など親しみやすい旋律が華麗な装いで登場します。 演奏しているチャバイはハンガリー出身で現在ロンドンを拠点に活躍するピアニスト。目の覚めるような技巧の持ち主です。
収録作曲家:
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悪魔のカプリース [マベル・ミラン(ギター)]
Guitar Recital: Millán, Mabel - BROUWER, L. / CASTELNUOVO-TEDESCO, M. / MALATS, J. / MERTZ, J.K. (The Devil's Caprice - Guitar Favourites)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:8.574191CD価格:1,900円(税込)
1993年生まれの若きギタリスト、マベル・ミランのリサイタル・アルバム。スペインで生まれ、バレアレス諸島の高等音楽院でペドロ・マテオに師事するほか、数多くの名教師たちからギターを学びました。同時にマドリード・コンプルテンセ大学で法学を学び、2017年には修士号も取得したという才媛です。 コンサート・アーティストとしては15歳でデビュー。ピアニストである姉セリアとともに、スペイン全土で30回を超えるコンサート・ツアーを開催し人気を博したことでも知られます。また、ブローウェルのソナタ(ADLiB Music)で2017年のラテン・グラミー賞も獲得しました。 このアルバムは、彼女が得意とするさまざまな作品を集めた1枚。アンダルシアのリズムが横溢するマラツやトゥリーナの曲から、ロマンティックなポンセとメルツの曲などギターの名作中の名作が並びます。とりわけ、タイトルにもなったカステルヌォーヴォ=テデスコの「悪魔のカプリース」はミランの卓越したテクニックと音楽性が存分に発揮された見事な演奏。目まぐるしく変化する楽想を巧みに描き出し、聴き手の耳を惹きつけてやみません。
収録作曲家:
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セプトゥーラ
〈金管七重奏音楽集 第7集〉
ガーシュウィン/コープランド [セプトゥーラ(金管アンサンブル)]Brass Septet Music, Vol. 7 - GERSHWIN, G. / COPLAND, A. (Septura)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:8.574238CD価格:1,900円(税込)
近年、ソリストとしても活躍するマシュー・ジーをはじめとする、ロンドンの名奏者たちが参加する金管アンサンブル“セプトゥーラ”。ロンドン王立音楽院のアンサンブル・イン・レジデンスを務める彼らによる「金管七重奏のための音楽 第7集」はアメリカを代表する2人の作曲家、ガーシュウィンとコープランドの作品集です。 「パリのアメリカ人」はガーシュウィン自身のパリ滞在に基づき、1920年代には世界で最も進んだ都市の一つパリの活気と喧騒を音で描いたもの。かたやコープランドの「静かな都会」は昼間は喧騒と活気にあふれるニューヨークの夜の静寂の中で織りなされる人間模様(もとは劇付随音楽)を描いた音楽。この対照的な2作品を彼らは絶妙なアレンジによって演奏。原曲とは異なる魅力を見せています。 そしてガーシュウィンの「3つの前奏曲」を経て、コープランドの「アパラチアの春」でアンサンブルの輝かしい妙技が炸裂。楽器の特性と各奏者の持ち味を存分に生かしたサイモン・コックスとマシュー・ナイトによるアレンジも聴きどころです。
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ポート(1901-1988):
〈交響曲全集〉
交響曲 第1番-第7番 [ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団/ハンス・ロトマン(指揮)/ベルギー放送交響楽団/フランツ・アンドレ(指揮)/モスクワ交響楽団/フレドリク・デフレーセ(指揮)/アントワープ・フィルハーモニー管弦楽団/レオンス・グラス(指揮)]発売日:2021年05月14日
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
20世紀ベルギーの作曲家マルセル・ポート。ブリュッセル音楽院で学んだ後、アントウェルペン音楽院でベルギーで強い影響力を持っていた作曲家ポール・ジルソンに師事。さらにパリのエコールノルマル音楽院でポール・デュカスに作曲を師事しました。1925年からはジルソンの弟子たちが組織したグループ“Les Synthétistes”のメンバーとして近代音楽の普及に尽力、また批評家としても『ベルギー音楽批評』誌で15年にわたり、ジルソンとともに執筆を行いました。1960年からはベルギー作曲家連盟を設立、初代会長の座に就いています。 彼は、ジャズの要素をいち早く自作に採り入れたことで知られ、代表作である7つの交響曲でもラヴェルやストラヴィンスキーの影響と、ジャズ風の旋律がうまく融合した、色彩豊かな響きと力強いリズムを存分に味わうことができます。 この全曲収録盤には1960年の歴史的録音から1996年の録音まで、4人の指揮者と4つのオーケストラによる演奏を収録。ポートが生前から高い人気を誇っていたことがうかがえます。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
〈オルガン交響曲集 第5集〉
オルガン交響曲 第5番・第6番 [クリスティアン・フォン・ブローン(オルガン)]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies (Complete), Vol. 5 - Nos. 5 and 6 (Blohn)
発売日:2021年04月30日
NMLアルバム番号:8.574279CD価格:1,900円(税込)
ヴィドールのオルガン交響曲シリーズ第5集。オルガン交響曲とは、ヴィドールがオルガニストとして奉職していたサン=シュルピス教会のカヴァイエ=コル・オルガンの音色に触発されて書かれた作品群。オルガン1台で演奏するにもかかわらず「交響曲」と題された色彩豊かな音色と荘重な響きを持ち味にしています。 このアルバムには第5番と第6番を収録、1879年に書かれた交響曲第5番は5楽章で構成され、最終楽章にヴィドール作品の中でも最も知名度の高い「トッカータ」が置かれた壮大な作品です。オルガンの響きが滝の如く降り注ぐこの「トッカータ」は華麗な雰囲気で知られ、デンマークやノルウェー、英国王室での結婚式でも演奏されるなど高い人気を博しています。 第6番は5楽章形式で書かれており、1878年の“パリ万博”でヴィドール自身が初演した作品。第5番とともにパリのアメル社から出版されました。またヴィドールは自身の作品を改訂することが多く、ここに収録された第8番の第4楽章も、1901年の改訂の際に外されてしまった楽章です。
収録作曲家:
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マイール(1763-1845):
グローリア・ミサ ホ短調・ヘ短調 [ドロタ・シュチェパンスカ(ソプラノ)/アンナ・ファイト(ソプラノ)/マルクス・シェーファー(テノール) 他/ジモン・マイール合唱団/コンチェルト・デ・バッスス/フランツ・ハウク(指揮)]MAYR, G.S.: Messa di Gloria in E Minor / Messa di Gloria in F Minor (Simon Mayr Choir, Concerto de Bassus, Hauk)
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:8.574203CD価格:1,900円(税込)
ドイツで生まれ、イタリアで活躍した古典派の作曲家ジモン・マイール。近年作品の紹介が進み、NAXOSレーベルからも歌劇や声楽曲を中心に数多くの作品がリリースされています。 このアルバムに収録された2つのミサ曲は、マイールの存命当時、ヨーロッパ全土で高い人気を博した作品で、17世紀イタリアで流行した「ミサ・コンチェルタータ」(各々の曲は連続せず、独立して奏される)の様式に根差しています。 60分近い大作であるホ短調ミサ曲は、歌い手とオーケストラが巧みな掛け合いを聴かせる華麗な仕上がりを誇り、とりわけオーケストラ・パートの優れた対位法の書法が見事です。小振りの作品であるヘ短調ミサ曲は、時には憂いを帯びた旋律が現れる印象的な作品。どちらもマイールの後期のスタイルの優れた作例として長く認識されていたものです。 1955年生まれの指揮者フランツ・ハウクは教会音楽のスペシャリストとして知られ、2003年にジモン・マイール合唱団を設立。マイール作品を中心とした18-19世紀の合唱作品の紹介に尽力しています。
収録作曲家:
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Inka Trail Connection
インカ・トレイル・コネクション
インカを通る道 [ミゲル・アルト=ベドヤ(指揮)/ノルウェー放送管弦楽団]Orchestral Music - CAMPOS, J.C. / CIFUENTES, S. / GARRIDO-LECCA, C. / LENG, A. (Inka Trail Connections) (Norwegian Radio Orchestra, Harth-Bedoya)
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:8.574266CD価格:1,900円(税込)
「Caminos del Inca」とは南アメリカを横断する道路網。多くのインカの遺跡を含むペルー、ボリビア、エクアドル、チリ、アルゼンチン、コロンビアを横断するこの道行には、さまざまな文化と伝統音楽が存在します。 このアルバムに登場する作曲家たちの音楽には、これらの伝統とヨーロッパ文化の影響が融合されたユニークな味わいが見てとれます。ここには後期ロマン派の音楽や民族舞踊、ストラヴィンスキーの音楽のような原始的な衝動、ポピュラー音楽からの影響、シンプルな美しさなどあらゆる要素が含まれており、これらのカラフルな音楽は聴き手を想像上の旅へといざないます。 タンゴ風のリズムが躍動的なトバルの「カラマリー」、冒頭のエキゾチックな旋律が耳に残るカンポスの「田園舞曲」、多彩な表情を持つ5つの小品で構成されたガリード=レッカの「アンデス民族舞曲」などどこから聴いても楽しい1枚を、ペルー出身のミゲル・アルト=ベドヤが、現在首席指揮者を務めるノルウェー放送管弦楽団とともに見事な演奏で聴かせています。
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グアテマラ大聖堂アーカイヴからの音楽 [エル・ムンド(古楽アンサンブル)/リチャード・サヴィーノ(指揮・編曲)]
Instrumental Ensemble Music - Archivo de Guatemala: Music from the Guatemala City Cathedral Archive (El Mundo, Savino)
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:8.574295CD価格:1,900円(税込)
中南米におけるスペインの植民地では、17世紀から18世紀にかけて新たな文化が芽生えていました。スペインがもたらした宮廷音楽は、南米の先住民たちに伝播していく間に当地の民謡の影響を受け、厳格な宗教音楽すらも南米風に変化していったのです。 このような文化の変遷を示す数多くの貴重な資料は、グアテマラの中心にある「メトロポリタン大聖堂(グアテマラ大聖堂)」に保存されています。この壮麗な建造物は地域の大司教座としてグアテマラシティの中心に位置し、これまでにも多くの地震に耐え、その都度修復を施されながら、人々の心の拠り所として、また前述の通り、歴史的な資料の保管場所として大切な役割を果たしています。 このアルバムに収録された世界初録音6曲を含む17曲は、大聖堂に保存されている譜面からセレクトされたもの。ギター、ハープ、多彩なパーカッションと歌によるアンサンブルは、活気に満ちたリズムやエキゾチックな旋律を生き生きと再現、当時の活況を想起させます。
収録作曲家:
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DREAMS AND DRAMA - 夢とドラマ
ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 - 第3番 [エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)/ルカ・デッレ・ドンネ(ピアノ)]WOLF-FERRARI, E.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Dreams and Drama) (Baldini, Delle Donne)
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:8.574297CD価格:1,900円(税込)
歌劇《マドンナの宝石》の美しい間奏曲が有名なイタリアの作曲家ヴォルフ=フェラーリ。若い頃には画家を志していたものの、10代の終わりに父の故郷であるドイツに移った頃から音楽に魅了され、ラインベルガーから対位法を個人的に学び20代で作曲を手掛けるようになりました。1900年には自作のオペラ《チェネレントラ》をヴェネツィアで初演、その時は失敗に終わったものの、のちにブレーメンで上演し大成功を収めています。以降、数多くのオペラを作曲し、イタリア・オペラ界の重鎮として評価されました。 そんなヴォルフ=フェラーリ、作曲を始めたばかりの頃と、晩年になってから数多くの器楽曲を作曲しましたが、これらのほとんどは現在に至るまで演奏されることがありません。このアルバムには初期の作品であるヴァイオリン・ソナタ第1番と第2番、そして後期の第3番を収録。息の長い旋律が美しい初期の2曲はもちろんのこと、神秘的な雰囲気を持つ第3番の美しさがとりわけ印象に残ることでしょう。
収録作曲家:
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アダン(1803-1856):
バレエ音楽『妖精の名付け子』全曲 [アンドルー・モグレリア(指揮)/クイーンズランド交響楽団]ADAM, A.: Filleule des fées (La) [Ballet] (Queensland Symphony, Mogrelia)
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:8.574302-03CD 2枚組価格:2,900円(税込)
バレエ『ジゼル』で知られるフランスの作曲家アドルフ・アダン。20代で28作もの舞台音楽を書きあげるなど才能に溢れた彼は、1847年にパリで3つ目の歌劇場「テアトル・ナショナル座」を創設しましたが、その翌年に起きた1848年革命の余波を受け、劇場は閉鎖され莫大な借金を抱えてしまいました。 そんなアダンは『ジゼル』の他にもいくつかのバレエ曲を作曲。この『妖精の名付け子』は1849年にパリ・オペラ劇場で初演された3幕からなるバレエ。田園地帯で繰り広げられる神の娘イサウレの恋物語が描かれた作品で、全編にわたる音楽は名作『ジゼル』を凌駕するほどの美しさを誇ります。 しかし、録音は少なく、このアンドリュー・モグレリアとクイーンズランド交響楽団による1996年の演奏が世界初録音です。
収録作曲家:
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オンスロウ(1784-1853):
〈弦楽五重奏曲集 第4集〉
弦楽五重奏曲 第23番・第31番 [エラン五重奏団]ONSLOW, G.: String Quintets, Vol. 4 - Nos. 23 and 31 (Elan Quintet)
発売日:2021年04月09日
NMLアルバム番号:8.574187CD価格:1,900円(税込)
フランス古典派の作曲家オンスロウ。ロンドンでクラーマーにピアノを学び、パリではレイハに作曲を学び、古典派からロマン派への橋渡し的な作品を数多く書きあげました。貴族のたしなみとして狩猟を好み、その際の事故で聴力を失うというアクシデントのためか「フランスのベートーヴェン」と呼ばれることもある彼ですが、生活に困窮していたわけではなく、作曲活動はあくまでも趣味としてのもの。とりわけ弦楽のための作品が優れており、弦楽四重奏曲も弦楽五重奏曲も各々30以上の作品が残されています。 彼の弦楽五重奏曲は、少し前の時代に活躍したボッケリーニのようなチェロに重点が置かれているものではなく、コントラバスの低音を存分に生かした重厚な響きが特徴。これは、彼がコントラバスの名手ドラゴネッティと出会ったことで、アンサンブルにコントラバスを加えることを決意し、充実した低音を持つ五重奏が完成したのです。 第4集には晩年の成熟した作風による第31番と、中期の第23番を収録。迫力ある響きが楽しめます。
収録作曲家:
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グレグソン(1945-):
インストゥルメンタル・ミュージック
3つのマチスの印象/セレナータ・ノットゥルナ/カメオ
オーボエ・ソナタ/アラルム/愛の女神
ディヴェルティメント/トリビュート集 [ハレ管弦楽団とBBCフィルハモニックのソリストたち]GREGSON, E.: Instrumental Music - 3 Matisse Impressions / Serenata Notturna / Cameos / Oboe Sonata (Hallé and BBC Philharmonic Orchestra, members)
発売日:2021年04月09日
NMLアルバム番号:8.574224CD価格:1,900円(税込)
1945年イングランド出身の作曲家エドワード・グレグソンの作品集。王立音楽アカデミーで作曲とピアノをアラン・ブッシュに師事、作曲部門で5つの賞を獲得しました。その後は優れた作曲家として、BBCフィルハーモニックやロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ボーンマス交響楽団やハレ管弦楽団などから委嘱を受ける他、さまざまな著名ソリストのために協奏曲を作曲、また吹奏楽や金管アンサンブルのための作品も多く、2016年にはブラック・ダイク・バンドに作品を提供するなどこの分野の貢献度の高さも知られています。教育者としても名高く、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジの音楽学部教授や、マンチェスター大学名誉教授として教鞭を取り、1996年から2008年までは王立北部音楽大学の学長も務めました。 このアルバムには半世紀にわたって作曲された、さまざまな楽器をフィーチャーした作品を収録。どの曲も親しみやすく抒情的な旋律を持つ耳なじみのよいもの。演奏するソリストは彼と関係が深い2つの交響楽団から選ばれた俊英たちです。
収録作曲家:
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ヴラニツキー(1756-1808):
〈管弦楽作品集 第1集〉
序曲集
交響曲 ハ長調
交響曲 変ロ長調 [マレク・シュティレツ(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]WRANITZKY, P.: Orchestral Works, Vol. 1 (Czech Chamber Philharmonic Orchestra, Pardubice, Štilec)
発売日:2021年04月09日
NMLアルバム番号:8.574227CD価格:1,900円(税込)
モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキー。地元で音楽と神学を学ぶも、活躍の機会を求めウィーンに移住。1783年に当時スウェーデン王室の宮廷楽長を務めていたヨーゼフ・マルティン・クラウスに教えを請い、その翌年にはエステルハージ宮廷の音楽監督に就任。以降、ウィーンで指揮者、作曲家として華々しく活動するとともに、同い年生まれのモーツァルトとも交友を深め、モーツァルトの死後は未亡人コンスタンツェが亡き夫の作品を出版するための手助けをしたことでも知られています。ウィーンの宮廷でも重用され、とりわけマリア・テレジアの信頼は厚く、彼女の孫フランツ2世の戴冠式の際には華麗な交響曲を作曲しました。 このアルバムには、その『戴冠交響曲』(トラック2-5)をはじめ、1798年に出版された変ロ長調の交響曲と、2曲の歌劇の序曲、セレナータを収録。当時の聴衆たちが熱曲した、巧みな管弦楽法に彩られた流麗な旋律を存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第57集〉
歌の本 第1集・第2集
武装者の歌
ローレライ(第2稿) [アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)]LISZT, F.: Buch der Lieder, Books 1 and 2 / Geharnischte Lieder (Dossin) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 57)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:8.574106CD価格:1,900円(税込)
華麗な技巧を駆使したピアノ曲で知られるリストは、生涯に80曲ほどの歌曲を作曲しました。その中の何曲かは何度も改訂が施されただけではなく、リスト自身がピアノ独奏用にも編曲しており、このアルバムに収録されているのは1843年に書かれた「歌の本第1集」と1847年の「歌の本第2集」です。 第1集はゲーテなどドイツ語歌曲集の編曲版。こちらは歌曲とともに出版されました。その後、歌曲版は改訂されて第2稿が出版されますが、ピアノ版は初稿のまま伝えられています(第1曲「ローレライ」のみ1861年に改訂されました…トラック7)。 第2集はフランス語歌曲集の編曲版。「おお、夢に来ませ」など歌曲として比較的演奏機会の多い曲が多く含まれる曲集ですが、1985年まで出版されることがなかったこのピアノ版はほとんど耳にする機会がありません。 最後の「武装者の歌」は勇ましい男声合唱曲が原曲。超絶技巧作品を得意とするアレクサンダー・ドッシンの演奏で。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第3集〉
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
ピアノ三重奏曲 ハ短調
キュイ(1835-1918):
Farniente - 逸楽
ボロディン(1833-1887):
ピアノ三重奏曲ニ長調 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - RIMSKY-KORSAKOV, N. / CUI, C. / BORODIN, A. (History of the Russian Piano Trio, Vol. 3) (Brahms Trio)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:8.574114CD価格:1,900円(税込)
ブラームス・トリオによるロシア・ピアノ三重奏曲の歴史、第3集。今作で紹介されるのは『ロシア5人組』のメンバーであるリムスキー=コルサコフとボロディン、キュイの作品です。 リムスキー=コルサコフの三重奏曲は、作曲家円熟期のブラームスを思わせる重厚な作品。しかし彼は自伝で「失敗作だった」と語っており、結局、完成には至りませんでしたが、1930年に彼の弟子であったマキシミリアン・シテインベルクが補筆完成版を作成、こちらは1970年に出版されました。 キュイの「逸楽」はピアノ独奏曲が原曲。抒情豊かな雰囲気を持つ小品。ボロディンの三重奏曲はノスタルジックな雰囲気を持ち、どこかメンデルスゾーンを想わせます。
収録作曲家:
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ビンガム(1952-):
Heaven and Earth - 天国と大地
オルガン作品集 [トム・ウィンペニー(オルガン)/ユーハン・ハマーストレム(オルガン、ベル)]BINGHAM, J.: Organ Music, Vol. 2 - Heaven and Earth / Vanished London Churches / Roman Conversions (Winpenny, Hammarström)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:8.574251CD価格:1,900円(税込)
イギリスの声楽家で女性作曲家、ジュディス・ビンガムのオルガン作品集。18歳で王立音楽アカデミーに入学し、作曲を学んだ後、1983年からはBBCシンガーズに参加、20世紀作品を数多く歌い近代作品への見識を深めました。作曲家として室内楽、器楽曲から声楽曲と幅広いジャンルの作品を書き続けており、NAXOSからは2011年にオルガン作品(8.572687)をリリース、こちらでも即興性に富んだ魅力的な作品を聴くことができます。 このアルバムには2017年以降に書かれた新作が収録されており、彼女の理解者であるトム・ウィンペニーがAkerman & Lund社製のオルガンで全ての作品を紹介しています。またトラック1の「天国と大地」、トラック20の「永遠の行列」では、ユーハン・ハマーストレムが弾く小振りの「コア・オルガン」の響きも融合、壮麗な音に圧倒されます。
収録作曲家:
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フィッシャー(1744-1806):
交響曲 第1番-第6番(1772出版) [ミヒャエル・ハラース (指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]FISHER, J.A.: Symphonies Nos. 1-6 (Czech Chamber Philharmonic Orchestra, Pardubice, Halász)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:8.574254CD価格:1,900円(税込)
1744年、英国ダンスタブルで生まれたエイブラハム・フィッシャー。モードリン・カレッジで学び、優れたヴァイオリニストとして活躍するとともに、劇音楽の作曲家として活動。これらの舞台作品はコヴェントガーデンで上演され称賛されました。 残念ながらオーケストラ作品はほとんど忘れられてしまいましたが、このアルバムに収録された6つの交響曲はヴォクソールの劇場で演奏され人気を博し、存命中に出版されたものです。6曲とも、マンハイム楽派の影響が感じられる、豊かな色彩と響きのコントラストを備えたダイナミックな作品です。
収録作曲家:
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CROSSING THE AMERICAS
マンドリンとギターのための作品集
ピアーソン、クシェネク、レヴァインズ、フェルドマン、サントルソラ [マーレ・デュオ 他]Mandolin and Guitar Recital: Mare Duo - FUNK PEARSON, S. / KRENEK, E. / LeVINES, T.A. / MONK FELDMAN, B. / SANTÓRSOLA, G. (Crossing the Americas)
発売日:2021年03月12日
NMLアルバム番号:8.574060CD価格:1,900円(税込)
国際的に活躍するマーレ・デュオ。15年に及ぶ活動の中で、マンドリンとギターのための音楽を追求、オリジナルからアレンジまで数多くの曲を演奏してきた彼らですが、2020年にはイタリアの作曲家ドメニコーニ作品をリリース(8.574061)、こちらも高い評価を受けました。 今回のアルバムでも、2曲の世界初録音となる、20世紀後半から21世紀にかけてアメリカで書かれたオリジナル作品を演奏、村上春樹作品からインスパイアされたトーマス・アレン・レヴァインズの「5つの印象」や、風変りな雰囲気を持つクシェネクの組曲、抒情豊かなサントルソラの「ソナタ第6番」など、2つの楽器の響きが溶け合うユニークな作品を楽しめます。
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シューマン(1810-1856):
〈歌曲集 第10集〉
ロマンス、バラートと二重唱集 [カロリーネ・メルツァー(ソプラノ)/アンケ・フォンドゥンク(メゾ・ソプラノ)/ジモン・ボーデ(テノール)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]SCHUMANN, R.: Lied Edition, Vol. 10 - Romanzen und Balladen / Duets (Melzer, Vondung, Bode, Eisenlohr)
発売日:2021年03月12日
NMLアルバム番号:8.574119CD価格:1,900円(税込)
シューマンが精力的に歌曲を書き始めたのは「歌の年」と呼ばれる1840年のことでした。この年はクララとの結婚が成立し、それまでは、ほとんどピアノ曲ばかりを作曲していたシューマンですが、突然、クララへの溢れる思いが迸るかのように、「ミルテの花」や「女の愛と生涯」、「詩人の恋」をはじめとした120曲以上の歌曲、重唱曲と歌曲集を書きあげます。 このアルバムにはそのうちの12曲を収録、その多くが愛を主題として書かれています。その後もシューマンは折に触れ歌曲を作曲、中でも作品番号64の「ロマンスとバラード第4集」は歌劇に匹敵するほどの充実した内容を持つ作品として知られています。 また、アルバムには彼の関心が歌曲に向く前の17歳の作品「XXXのための歌 Anh. M1:2」を収録。シューベルト風の素朴な味わいが新鮮です。
収録作曲家:
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ブレイナー(1957-):
A JOURNEY - 旅
〈穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック 第2集〉 [ピーター・ブレイナー(ピアノ)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]BREINER, P.: Journey (A) - Calm Romantic Piano Music, Vol. 2 (Breiner, McDonough, Royal Philharmonic)
発売日:2021年03月12日
NMLアルバム番号:8.574257CD価格:1,900円(税込)
「ビートルズ・ゴー・バロック」などのユニークなアレンジ作品で知られるピーター・ブレイナー。彼はまた並外れた才能を持つ作曲家であり、ピアニストであることも忘れてはいけません。 昨年リリースされ大好評を博した『穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック』第1集(8.574256)は、ピアノと管弦楽によるオリジナル作品を収録したアルバムでしたが、第2集となるこのアルバムでは、洗練された旋律を持つオリジナル作品だけではなく、フルートのオブリガートが印象的なJ.S.バッハの「前奏曲 第1番」や、ピアノの分散和音による伴奏が際立つドヴォルザーク「新世界より」などの有名曲のアレンジも含まれており、一層親しみやすい雰囲気を備えています。 タイトル通り、疲れた心をそっとほぐしてくれるような、穏やかでロマンティックなピアノ曲を存分にお楽しみいただけます。
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ドヴォルザーク(1841-1904):
〈弦楽四重奏曲集 第9集〉
ボヘミアの精神 [ファイン・アーツ四重奏団 他]DVOŘÁK, A.: String Quartet No. 4 / String Sextet / Polonaise (Spirit of Bohemia) (Fine Arts Quartet)
発売日:2021年03月12日
NMLアルバム番号:8.574205CD価格:1,900円(税込)
NAXOSに於けるドヴォルザークの弦楽四重奏曲集は、第1集から第8集までプラハ・ヴラフ弦楽四重奏団の演奏による民族色豊かなものでしたが、第9集では第4番と弦楽六重奏曲を、ベートーヴェンやモーツァルト、バルトークなど数多くの録音で知られるファイン・アーツ四重奏団が演奏。 第4番はドヴォルザーク29歳頃の作品。1968年まで出版されることがなかったため、あまり耳にする機会は多くありませんが、若きドヴォルザークの意欲が漲る美しい旋律を持っています。全体は切れ目なく演奏されるものの、急‐緩‐急の3つに分かれており、中間部はのちに「弦楽のためのノットゥルノ」Op. 40に改作されました。 1878年に作曲された弦楽六重奏曲は、ドヴォルザークがこの時までに作曲した作品の中で初めてチェコ以外で演奏され、彼の名前をヨーロッパ中に広めるきっかけとなった作品です。第2楽章と第3楽章にはチェコの民族舞踊の形式が用いられており、ボヘミアの精神が遺憾なく発揮されています。
収録作曲家:
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モダン・トランペットの芸術 第2集
ガロワ=モンブラン、ユボー、イベール、ジョリヴェ、リュエフ、サンカン、シュミット、ティスネ [ヒュー・モーガン(トランペット)/レベッカ・ウィルト(ピアノ)]Trumpet Recital: Morgan, Huw - GALLOIS-MONTBRUN, R. / HUBEAU, J. / IBERT, J. / JOLIVET, A. / RUEFF, J. (The Art of the Modern Trumpet, Vol. 2)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.574129CD価格:1,900円(税込)
第1集(8.573995)でも高い評価を受けたシリーズ「モダン・トランペットの芸術」。20世紀から21世紀にかけてトランペットとピアノのために書かれた様々な作品を集めるという趣旨のもと、第2集には20世紀フランスの作品を収録。 ピアニストとしても著名なジャン・ユボーが書いたジャズのテイストを持つ「ソナタ」、フローラン・シュミットの官能的な「組曲」、フォーレ作品の録音で知られるヴァイオリニスト、ガロワ=モンブラン作曲のミュートを用いた不吉な音色で始まる「ラプソディ」、前衛的なティスネの「紋章」など、機知に富んだ魅惑的な音楽が並びます。 アンサンブル「セプトゥーラ」の創設メンバーであり、バーゼル交響楽団の首席奏者も務めるヒュー・モーガンの超絶技巧でお楽しみください。 使用楽器:YAMAHA
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モーツァルト(1856-1791):
ピアノ協奏曲 第9番&第17番
イグナーツ・ラハナー(1807-1895)による弦楽四重奏とコントラバスによる伴奏編(1884) [アーロン・ゴールドスタイン (ピアノ)/ファイン・アーツ四重奏団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 9 and 17 (arr. I. Lachner for piano, string quartet and double bass) (Goldstein, Fine Arts Quartet, Bickard)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.574164CD価格:1,900円(税込)
演奏旅行に出かけることの多かったモーツァルトは、第11番から第14番までのピアノ協奏曲を、旅先でも演奏しやすくするために「弦楽四重奏による伴奏」に置き換えています。またこの時代は、交響曲や協奏曲などの編成の大きな作品も家庭で演奏できるように、数多くの編曲者が原曲に手を加えています。フンメルによるいくつかの曲の編曲がよく知られていますが、この世界初録音となるラハナーの編曲はピアノ・パートには全く手を加えることなく、伴奏部の弦楽四重奏にコントラバスを加え、豊かな響きが加わるように仕立てられています。 今回のアルバムに収録されているのは、人気の高い第9番「ジュノーム」と1784年作曲の第17番。前作と同じく、ゴールドスタインのピアノとファイン・アーツ四重奏団、コントラバスのピッカードによる親密なアンサンブルでお楽しみください。
収録作曲家:
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キャンプキン(1984-):
〈合唱作品集〉
まことの光
ミサ・ブレヴィス/初めての接吻
おお主よ、汝にすべてをまかせん他 [vOx(ヴォックス)室内合唱団/デイヴィッド・クラウン(指揮) 他]CAMPKIN, A.: Choral Works - True Light / Missa Brevis / The First Kiss (vOx Chamber Choir, Spinks, T. Fry, D. Crown)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.574186CD価格:1,900円(税込)
1984年生まれのアレクサンダー・キャンプキンの合唱作品集。ヴィオラ奏者として活躍を始めた矢先、17歳で難病である多発性硬化症の診断を受けた彼は、演奏家をあきらめ作曲家に転向。合唱とオルガンをオックスフォード大学で学び、その後、英国王立音楽院を経てウィーン国立音楽大学に留学し研鑽を積みました。以来、タリス・スコラーズ、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、BBC舞台芸術基金などの団体から委嘱された、100作を超える、新鮮で魅力的な作品を発表しています。 このアルバムには2011年作曲の「まことの光」と2009年の「ミサ・ブレヴィス」他3曲を収録。浮遊感のある美しいハーモニーと、オルガンの荘厳な音が相俟って独自の世界が生み出されています。オックスフォードを拠点とするvOx室内合唱団は2014年に指揮者デイヴィッド・クラウンによって創設された団体。ルネサンスから現代作品まで幅広いレパートリーを誇ります。
収録作曲家:
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JOURNEYS - 旅
五大陸のオーケストラ音楽 [アウドゥン・アンドレ・サンヴィーク(チェロ)/ミゲル・ハース=ベドヤ(指揮)/ノルウェイ放送管弦楽団]Orchestral Music (Journeys - Orchestral Music from Five Continents) (Sandvik, Norwegian Radio Orchestra, Harth-Bedoya)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.574265CD価格:1,900円(税込)
ペルーで生まれ、アメリカで学んだ指揮者ミゲル・ハース=ベドヤが選んだ5つの大陸で活躍する現代作曲家たちの管弦楽作品集。収録された作曲家たちの出身国はそれぞれ南アフリカ、スロヴァキア、カナダ、エジプト、チリ、ニュージーランド、カザフスタン、シンガポール、ウルグアイと多岐にわたり、その作品もバラエティに富んでいます。 さまざまな国籍やスタイル、ジャンルの違いを1つにまとめ、世界の融和を音楽に託したというこのアルバムは、21世紀のオーケストラ作品の可能性が追求されるとともに、ノーベル平和賞が授与される街オスロのオーケストラで演奏することにより、平和への願いも込められています。
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シューベルト(1797-1828):
17のレントラー
メヌエット [ダニエル・レプハルト(ピアノ)]SCHUBERT, F.: 17 Ländler, D. 366 /16 Ländler and 2 Ecossaises, D. 734 / Minuets, D. 277a, 334, 335, 380, 600 (Lebhardt)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.574277CD価格:1,900円(税込)
30のメヌエットとトリオを含む前作(8.574145)で好評を博したレプハルトによるシューベルトの一連の舞曲集。これらには当時ウィーンの中流階級の人々の間で流行した三拍子の「レントラー」や「メヌエット」、スコットランド風の舞曲である「エコセーズ」などが含まれており、技巧的には平易でありながら、魅力的で繊細な表情を持っています。 このアルバムには、シューベルトの自筆譜の中から生前に出版されなかったレントラーを集め、1869年に出版された「17のレントラー」と“ウィーンの淑女たちのレントラー”の別名を持つ「16のレントラーと2つのエコセーズ」を含む全44曲を収録。どの曲も愛らしく魅力的な楽想を持っています。
収録作曲家:
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モソロフ(1900-1973):
交響曲 第5番
ハープ協奏曲 [テイラー・アン・フレッシュマン(ハープ)/アルトゥール・アルノルト(指揮)/モスクワ交響楽団]MOSOLOV, A.: Symphony No. 5 / Harp Concerto (Fleshman, Moscow Symphony, Arnold)
発売日:2021年02月19日
NMLアルバム番号:8.574102CD国内仕様 日本語解説付き価格:1,980円(税込)
力強い曲想で知られる交響的エピソード「鉄工場」の作曲家アレクサンドル・モソロフ。“ロシア・アヴァンギャルド音楽”の第一人者として知られ、とりわけ1920年代には「この時代の革命的な精神の証」として賞賛され、前述の「鉄工場」は破壊主義や機械崇拝を具現化する作品として世界的な知名度を獲得しました。しかしソビエト連邦作曲家同盟を追われてからは活躍の場を奪われただけでなく、1937年には「反ソビエトのプロパガンダ」として逮捕、投獄され8年間に渡り強制労働を強いられるなど、酷い迫害を受けてしまいます。 このアルバムに収録された2作品のうち「ハープ協奏曲」は苦しい状況の中、彼の師であったグリエールの作品から影響を受け書かれており、オーケストラの響きが悲痛な雰囲気を漂わせる中、ハープが典雅な音楽を奏でます。 また「交響曲第5番」は精神的リハビリ後の1965年に作曲された彼の最後の大作。雄大な旋律に導かれた第1楽章、表情を刻々と変える第2楽章を経て、激しい終楽章に至り最後は高らかに勝利を歌うという古典的な様式に則った3楽章形式で書かれています。 *国内仕様盤には日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ヤナーチェク(1854-1928):
弦楽四重奏曲 第1番「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲 第2番 「ないしょの手紙」
ソネット [ニュージーランド弦楽四重奏団]JANÁČEK, L.: String Quartets Nos. 1 and 2 / Sonnets, JW VII/1 and 2 (arr. R. Gjelsten for string quartet) (New Zealand String Quartet)
発売日:2021年02月12日
NMLアルバム番号:8.574209CD価格:1,900円(税込)
晩年のヤナーチェクが抱いた狂おしいまでの恋心と創作への情熱から生まれた様々な傑作。その中には2曲の弦楽四重奏曲が含まれます。 トルストイの名作『クロイツェル・ソナタ』に触発された弦楽四重奏曲第1番については、主人公が妻の不倫を知って苦悩する場面から最後の幕切れまでが克明に音にされており、また「ないしょの手紙」と題された第2番では、さらに思い人カミラへの強い気持ちが表明されています。 この極めて私的な心情が反映された作品を演奏するのは、1987年に結成されたニュージーランド弦楽四重奏団。メンデルスゾーンやブラームスなどのロマン派作品から現代作品まで幅広いレパートリーを持つアンサンブルです。 同時収録の2つのソネットは1875年の作品。こちらではヤナーチェクの若々しい作風を味わえます。
収録作曲家:
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サン=サーンス(1835-1921):
吹奏楽のための作品と編曲集
サムソンとデリラ/東洋と西洋/英雄的行進曲 [準・メルクル(指揮)/ロイヤル・エア・フォース・カレッジ・バンド]SAINT-SAËNS, C.: Music for Wind Ensemble (Royal Air Force College Band, Märkl)
発売日:2021年02月12日
NMLアルバム番号:8.574234CD価格:1,900円(税込)
吹奏楽ファン必聴!
2021年に没後100年を迎えるサン=サーンスの旋律をたっぷりと86歳という長い生涯を生きたサン=サーンス。ロマン派から印象派への変遷を目の当たりにしながらも、古典的な作風を捨てることなく、晩年に至るまで、東洋的な雰囲気を融合させた美しい旋律を生み出し続けた作曲家です。 交響曲や協奏曲、室内楽など多彩なジャンルにわたる膨大な曲を書きましたが、残念なことに吹奏楽のための作品は「東洋と西洋」くらいしかありません。しかし、彼の旋律に魅了された後世のアレンジャーたちがいくつかの名作に編曲を施し、素晴らしい吹奏楽作品を創り上げています。 名アレンジャーとして知られるダニエル・ゴッドフリーによる「ダゴンの乙女たちの踊り」や、ルイ=フィリップ・ローレンデューによる歌劇《ヘンリー八世》のバレエ音楽など、原曲を凌駕する壮麗な音色で彩られた作品を、準・メルクル指揮するロイヤル・エア・フォース・カレッジ・バンドの演奏でお聴きください。収録作曲家:
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
合唱編曲集
バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン 他 [ヴァレンティナ・ペレッジ(指揮)/サンパウロ交響合唱団]VILLA-LOBOS, H.: Choral Transcriptions (São Paulo Symphony Choir, Peleggi)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.574286CD国内仕様 日本語解説/歌詞訳付き価格:1,980円(税込)
クラシックの名曲をアレンジして歌った録音は過去に多くありますが、
これはヴィラ=ロボスによる合唱編曲という点に注目!ブラジルの民族音楽に根差したオーケストラ作品やギター曲で知られるヴィラ=ロボス。彼は生涯に1000曲ほどの作品を書きましたが、その中には数多くの合唱作品があります。 このアルバムでは、その中でもとりわけ珍しい“ヴィラ=ロボスによるバッハからロマン派作品の合唱編曲版”を収録。これらは主としてリオデジャネイロで活動していた「Choir of the Orfeão dos Professores=教師の合唱団」のために書かれたもので、ほとんどが1933年から1935年の間に初演されています。 原曲の多くは鍵盤曲ですが、ヴィラ=ロボスはこれらを見事にアレンジ。ベートーヴェンやシューベルト、シューマン、ショパンなどのよく知られた旋律が声による交響楽として生まれ変わっています。すべてア・カペラ(無伴奏)、2曲以外は歌詞を持たないヴォカリーズなので純粋に音楽として楽しめるのも魅力。また、ここには彼が敬愛したバッハの『平均律クラヴィーア曲集』からの合唱アレンジが全て含まれています。 *国内仕様盤には日本ヴィラ=ロボス協会副会長
清水安紀氏の解説・歌詞日本語訳が付属します。 -
オーベール(1782-1871):
〈序曲集 第3集〉
歌劇《舟歌、または愛と音楽》
歌劇《白頭巾》
歌劇《レストック、または陰謀と愛》
歌劇《ポルティチの唖娘》 ほか [ダリオ・サルヴィ(指揮)/モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 3 - La Barcarolle / Les Chaperons Blancs / Lestocq / La Muette de Portici / Rêve d'Amour (Moravian Philharmonic, Salvi)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.574007CD価格:1,900円(税込)
フランスのロマン派オペラの頂点を築いた作曲家の一人、ダニエル・フランソワ・オーベール。彼は50作ほどの歌劇を作曲しましたが、現在それらが上演されることはほとんどありません。 活躍当時はワーグナーと人気を二分するほどの評価を得ていたオーベールの歌劇から序曲と間奏曲を紹介するこのシリーズ、第3集には比較的知られる《ポルティチの唖娘》の序曲を含む、6作品からの序曲と間奏曲、そして1862年にサウスケンジントンで開催された「第2回ロンドン万博」の開幕に寄せた大序曲を収録。この曲の冒頭に現れる印象的なホルンの重奏は、ロシア出身の振付家ヴィクトル・グゾフスキーの“グラン・パ・クラシック”で効果的に用いられています。 今作もダリオ・サルヴィが振るモラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第2集〉
チャイコフスキー(1840-1893):
ピアノ三重奏曲 「偉大な芸術家の思い出に」
パブスト(1854-1897):
ピアノ三重奏曲 イ長調 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - TCHAIKOVSKY, P.I. / PABST, P. (History of the Russian Piano Trio, Vol. 2) (Brahms Trio)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.574113CD価格:1,900円(税込)
ブラームス・トリオによるロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第2集。第1集(8.574112)では、このジャンルの幕開けとなるアリャビエフ、グリンカ、アントン・ルビンシテインの作品が紹介されましたが、第2作では記念碑的作品であるチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」と東プロイセン出身でロシアで活躍したピアニスト、作曲家パウル(パーヴェル)・パプストのピアノ三重奏曲を収録。 チャイコフスキーの作品は、彼の旧友ニコライ・ルビンシテインへの追悼音楽であり、長大な2つの楽章で構成された重厚な作品です。パプストの三重奏曲はほとんど知られていませんが、こちらはニコライの兄、アントン・ルビンシテインを偲んで書かれた作品。イ長調をメインとしていますが、長調と短調の間を揺れ動く、流麗なハーモニーが特徴です。
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アメリカのパーカッション作品集
ケージ、ヒナステラ、ハリソン、ヴァレーズ [パークラマ・パーカッション・アンサンブル /シーネ・アスムセン(ソプラノ)/ニクラス・ヴァレンティン(ヴァイオリン)/ジャン・トレル(指揮)]Percussion Music (American) - CAGE, J. / GINASTERA, A. / HARRISON, L. / VARÈSE, E. (Percurama)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.574244CD価格:1,900円(税込)
近代アメリカのパーカッションのための作品集。1935年から45年にかけて打楽器のための作品を集中的に作曲したケージの「ファースト・コンストラクション」は、彼の師であるシェーンベルクが提唱した十二音技法を打楽器に持ち込み、16種類の楽器とサンダーマシンで演奏するというものです。 ヒナステラの「魔術的アメリカに寄せるカンタータ」は戦争、自然現象、愛など人間の生活にまつわる事象が、コロンブス以前の古いテキストで語られるという壮大な作品。ルー・ハリソンの協奏曲は十二音の技法にインドやアフリカ音楽の要素を取り入れた独自の作風による協奏曲。朗々と歌うヴァイオリンとパーカッションの荒々しい響きが融合し、見事な音楽を創り上げています。ヴァレーズの「イオニザシオン」は打楽器のための音楽の先駆的作品の一つ。5分ほどの小品でありながらも、消防車用のサイレンまでを含む37の楽器の音色が交錯し、素晴らしい音の風景を描き出していきます。
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ドメニコーニ(1947-):
マンドリンとギターのための作品集
ドゥランダルテ/宮殿の音楽/神殿の音楽
あまりにも早く成長したタランチュラ
都市と目 - ゼムルード [マーレ・デュオ]DOMENICONI, C.: Mandolin and Guitar Works - Durandarte / Palastmusik / Tempelmusik / Tarantula precox / Le città e gli occhi - Zemrude (Mare Duo)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.574061CD価格:1,900円(税込)
「地中海協奏曲」(8.573977)をはじめ、数々のギター作品が高く評価されるイタリアの作曲家、カルロ・ドメニコーニ。今作では珍しいギターとマンドリンのデュオのための作品を聴くことができます。 彼の西洋音楽と東洋音楽の融合が感じられる作風は、この作品集でも至るところに感じられ、とりわけ「神殿の音楽」と「宮殿の音楽」は特徴が顕著に表れたオリエンタルな旋律が聴こえてきます。中世の騎士の遍歴を描いた「ドゥランダルテ」では心に訴える愛の歌や哀歌などが切々と歌われ、また「あまりにも早く成長したタランチュラ」では狂乱の舞曲をお楽しみいただけます。 演奏は2004年から共演を重ねるマーレ・デュオ。このアルバムでは「都市と目」を除いた全ての曲が2人のために書かれています。
収録作曲家:
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マレット楽器のための協奏曲集
オルリッチ、ジェンキンス、ローレム [エヴリン・グレニー(パーカッション)/ジャン・トレル(指揮)/香港市室内管弦楽団]Concertos for Mallet Instruments - ALRICH, A. / JENKINS, K. / ROREM, N. (Glennie, City Chamber Orchestra of Hong Kong, Thorel)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.574218CD価格:1,900円(税込)
イギリスのパーカッション奏者エヴリン・グレニー。12歳でほとんど聴覚を失うというハンディキャップを背負いながら、1989年にグラミー賞を受賞するするなど、世界でも有数のソロ・パーカッショニストとして活躍しています。このアルバムでは彼女のために作曲された3つの作品が収録されており、体中で音楽を感じるというグレニーの素晴らしさを体感できます。 まず、冒頭のミニマリズムとエスニックの影響を受けているというオルリッチの協奏曲では5オクターブのマリンバを使用、煌めくような技巧が披露されます。次の「ラ・フォリア」はアディエマスで有名なカール・ジェンキンスの作品。15世紀に大流行した旋律が変幻自在な変奏を伴いドラマティックに現代に蘇りました。最後のローレムの「マレット協奏曲」は4種の楽器を縦横無尽に操ることで、多彩かつ洗練された響きを持つ音楽が紡ぎ出されます。 ジャン・トレルが指揮する香港市室内管弦楽団もグレニーの演奏を存分に引き立てています。
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シューベルト(1797-1828):
30のメヌエットとトリオ
8つのレントラー [ダニエル・レプハルト(ピアノ)]SCHUBERT, F.: 30 Minuets with Trios / 8 Ländler / 5 Ecossaises (Lebhardt)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574145CD価格:1,900円(税込)
シューベルトの作品の中で、かなり重要な位置を占めているのが一連の舞曲です。とはいえショパンのようなワルツではなく、当時ウィーンの中流階級の人々の間で流行した三拍子の“レントラー”や“メヌエット”、スコットランド風の舞曲である“エコセーズ”がほとんどであり、1分に満たない小さな曲から、トリオを持つ三部形式のメヌエットまで多彩な曲がひしめいています。どの曲も平易に書かれており、演奏自体は容易ですが、ウィーン風の舞曲が持つ独特の味わいを出すのは至難の業です。 「30のメヌエットとトリオ」は実際には20曲しか残っていません。その理由は不明ですが、どれも簡潔にまとめられたオシャレな曲です。
収録作曲家:
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ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):
聖ニコライ・トレンティーニのミサ
罪なき幼な子の祝日のための晩課
Anima Nostra - わが魂 [トム・ウィンペニー(指揮)/ロウズ・バロック・プレイヤーズ(古楽器使用)/セント・オールバンズ大聖堂少女聖歌隊 他]HAYDN, M.: Missa Sancti Nicolai Tolentini / Vesperae Pro Festo Sancti Innocentium (St Albans Cathedral Girls Choir, Lawes Baroque Players, Winpenny)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574163CD価格:1,900円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンの5つ下の弟ミヒャエル・ハイドン。ウェーバーの師として知られ、古典派から初期ロマン派を繋ぐ橋渡しとしての重要な役割を担った音楽家の一人です。40曲以上の交響曲を始め、フルートやヴァイオリンのための協奏曲、数多くの室内楽曲などを遺しましたが、残念なことに偉大な兄の名声の影に隠れ、現代でもその作品が正当に評価されているとは言い難い状況です。 しかし、彼の音楽は色彩豊かで独創的であり、決して兄に劣るものではありません。とりわけ宗教曲は彼の作品の中心的位置を占めるもので、どれも活力ある音と抒情的な旋律に満ちています。 「聖ニコライ・トレンティーニのミサ」はミヒャエルの初の大規模な宗教曲で、13世紀イタリアのアウグステノ修道士聖ニコラウスに捧げられています。当時の修道院では女性が歌うことは禁じられていましたが、この作品の初演時には、後に彼と結婚したマグダレーナ・リップがソロを務めたと推測されています。 「罪なき幼な子の祝日のための晩課」は当時のザルツブルク大聖堂の聖職者ニコラウス・ラングによって補筆完成された詩篇による作品集です。 トム・ウィンペニーの共感溢れる指揮による闊達な演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第26集 [ブルーノ・ヴラヘク(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 26 (Vlahek)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574221CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、ドメニコ・スカルラッティのソナタ集。以前は全555曲とされていた彼のソナタですが、最近の研究では600曲近くが存在することがわかっており、この第26集にも研究者ラルフ・カークパトリックが附番した「555曲」以外の、様々な場所に保管されているソナタが13曲収録されています。すでにバリャドリッドのメトロポリタン大聖堂所蔵のソナタは、スカルラッティの真筆と認定されており、他の作品も研究中ではありますが、ほぼスカルラッティの作品とみなされています。 軽やかなタッチによる演奏は1986年クロアチア生まれのブルーノ・ヴラヘク。作曲家としても活躍する新進気鋭のピアニストです。
収録作曲家:
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ノヴァーク(1870-1949):
〈管弦楽作品集 第1集〉
南ボヘミア組曲 Op.64
トマンと森の精 Op.40 [マレク・シュティレツ(指揮)/モラヴィア・フィルハ―モニー管弦楽団]NOVÁK, V.: Orchestral Works, Vol. 1 - South Bohemian Suite / Toman and the Wood Nymph (Moravian Philharmonic, Štilec)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574226CD価格:1,900円(税込)
チェコの作曲家ヴィーチェスラフ・ノヴァークの作品集。プラハ音楽院でドヴォルザークに師事し、作曲を志した彼は、20代の時に自ら収集したモラヴィアやスロヴァキアの民族音楽の研究を続けながら、野心的な管弦楽曲を数多く書き上げました。 NAXOSにおける管弦楽作品集シリーズ第1作となるこのアルバムには代表作『南ボヘミア組曲』と「トマンと森の精」を収録。チェコ期待の指揮者マルク・シュティレツの躍動感あふれる音楽をお楽しみください。1908年に初演された「トマンと森の精」はヨーロッパの古い伝説をベースにした、リヒャルト・シュトラウスの《サロメ》の「七つのヴェールの踊り」を思わせる濃厚な響きが印象的です。 1936年から1937年に書かれた『南ボヘミア組曲』は後期ロマン派の作風とボヘミア民謡を融合させた、4つの楽章からなる美しい旋律を持つ作品。初演を担った指揮者エーリヒ・クライバーのお気に入りとして知られており、彼は1955年の「プラハの春音楽祭」でもこの曲を演奏しています。
収録作曲家:
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ブルーサ(1954-):
〈管弦楽作品集 第4集〉
交響曲 第2番 Op.22
シンプリー・ラルゴ Op.21 [ダニエレ・ルスティオーニ(指揮)/アルスター管弦楽団]BRUSA, E.: Orchestral Works, Vol. 4 - Symphony No. 2 / Simply Largo (Ulster Orchestra, Rustioni)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574263CD価格:1,900円(税込)
1954年ミラノ生まれの女性作曲家、エリザベッタ・ブルーサの管弦楽作品集。2002年に第1集と第2集が発売された後、10年以上の空白期を経て2015年に第3集、そしてこの第4集の発売という息の長いシリーズです。 交響曲第2番はスケッチの完成に10年を要した大作。更にオーケストレーションが施されるまでに7年の歳月が必要とされました。古典的な4楽章形式で書かれており、豊かな響きに彩られた印象的な作品です。第1楽章は、金管のファンファーレが至るところに出現する第1主題を経て、マーラーの第6番の緩徐楽章にも似た美しい第2主題が続きますが、平穏はすぐに乱され、また騒乱の音楽が戻ってきます。第2楽章は穏やかな中に不安を秘めた音楽。第3楽章はせわしないスケルツォです。決然とした最終楽章では、冒頭の動機が最後まで曲を支配し、うちのめされるかのように曲を閉じます。 ブルーサが「悲しみに満ちた短い“言葉のない歌”」と呼ぶシンプリー・ラルゴも美しい音楽です。
収録作曲家:
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ジュリアーニ(1781-1829):
ロッシーニアーナ 第1番-第6番 [ゴラン・コリヴォカピチ(ギター)]GIULIANI, M.: Rossiniane Nos. 1-6 (Krivokapić)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574272CD価格:1,900円(税込)
18世紀から19世紀にかけて、ギターのヴィルォルオーゾとして一世を風靡したマウロ・ジュリアーニ。この当時はロッシーニの歌劇が流行しており、多くの作曲家がその中の人気曲を素材にした作品を書きましたが、ジュリアーニもその例にもれず「ロッシーニ風」と題した6つの曲を遺しました。 ロッシーニの旋律が次々と現れるこの作品にはジュリアーニが持てるギターの演奏技術が全て注ぎ込まれており、完璧に演奏するためには、高い表現力とテクニックが要求されます。見事に全曲を弾ききったゴラン・コリヴォカピチは1979年、ベオグラード生まれのギタリスト。2004年GFA(Guitar Foundation of America=アメリカ・ギター財団)国際ギターコンクールで優勝したほか、17の国際ギター・コンクールの優勝経験を持つ名手です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第56集〉
前奏曲と詩的で宗教的な調べ [ローマン・コシャコフ(ピアノ)]LISZT, F.: Préludes et Harmonies poétiques et religieuses, S171d / Album-Leaves (Kosyakov) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 56)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.574148CD価格:1,900円(税込)
リストのピアノ作品全集第56集。リストは思い入れのある自作に何度も改訂を施しましたが、この「詩的で宗教的な調べ」もそんな曲集の一つ。現在よく知られているのは1853年の第3稿 S.173の10曲からなる組曲ですが、今回のアルバムの中心を成すのは2001年に出版された第1稿 S.171dの8曲。リストのピアノ曲全曲録音で知られるレスリー・ハワードが校訂したスコアが用いられています。 トラック10は単独で作曲され、後に第4曲「死者の追憶」へと改訂された最も初期の作品です。トラック1は第6曲「眠りから覚めた子供への賛歌」の原型ですが、この曲は別の合唱曲としても作り直されるほどにリストのお気に入りでした。トラック2の「前奏曲」は第3曲「孤独の中の神の祝福」にフレーズが用いられているなど、リストの曲に対する思いの変遷が見て取れます。他、断片的な作品を収録。 ロシアの若きピアニスト、コシャノフのデビュー・アルバムです。
収録作曲家:
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フンパーディンク(1854-1921):
〈劇付随音楽集〉
歌劇《いやいやながらの結婚》
付随音楽『ヴェニスの商人』
付随音楽『奇跡』組曲
バラード「ケヴラールへの巡礼」
付随音楽『女の平和』 [ダリオ・サルヴィ(指揮)/マルメ歌劇場合唱団/マルメ歌劇場管弦楽団 他]HUMPERDINCK, E.: Music for the Stage (Chudak, R.V. and H. van der Plas, Malmö Opera Chorus and Orchestra, Salvi)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.574177CD価格:1,900円(税込)
子供むけ歌劇《ヘンゼルとグレーテル》で知られる作曲家フンパーディンク。彼は他にもワーグナー譲りの重厚なオーケストレーションを用いた歌劇や、数多くの劇音楽を書いています。このアルバムでは、主としてフンパーディンクの劇付随音楽を収録。これまで見過ごされてきた、革新的でロマンティックな作風による音楽がダリオ・サルヴィの指揮でここに蘇ります。 中でも『奇跡』は初期のフルカラーによる無声映画のための作品で、この映画の上演のためにフルサイズのオーケストラと合唱団、教会の鐘や群衆の騒音までが準備されたという大がかりな演出を伴っていました。ここではアドルフ・ロッターの編曲による組曲版が収録されていますが、よく知られた旋律も散りばめられた、当時の情景が目に浮かぶような壮大な音楽です。 他にはカンタータ形式の「ケヴラールへの巡礼」や劇付随音楽『女の平和』など世界初録音を3曲含みます。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
〈オルガン交響曲集 第4集〉
オルガン交響曲 第8番 ロ長調 Op.42 No.4
ローマ交響曲 Op.73 [クリスティアン・フォン・ブローン(オルガン)]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies (Complete), Vol. 4 - No. 8 / Symphonie romane (Blohn)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.574207CD価格:1,900円(税込)
好評シリーズ、ヴィドールのオルガン交響曲全集。第4集には一連の作品の中でも最高峰に位置する第8番と、実質的に第10番となるローマ交響曲の2曲を収録。 アルベルト・シュヴァイツァーが「驚異」と評した荘厳な和音で始まる第8番は、6楽章で構成されたオルガンならではのきらびやかな表現と技巧を駆使した作品。第3楽章と第4楽章の間にはもともと前奏曲が置かれていましたが、1901年にヴィドール自身によって削除されており、第4楽章はバッハのパッサカリアを思わせる主題をさまざまな変奏曲が彩っています。 ローマ交響曲はグレゴリオ聖歌が巧みに織り込まれた美しい曲。初演はパリではなく、ベルリンのロマンティック・オルガンを用いて行われました。冒頭の音の絡み合いや、楽想の展開などに工夫が凝らされた作品です。 第3集と同じく、ドイツのオルガニスト、ブローンの演奏です。
収録作曲家:
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Per la Notte di Natale
イタリア・バロックのクリスマス協奏曲 [フレデリック・フロム(ヴァイオリン)/ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)/コンチェルト・コペンハーゲン]Concerti Grossi (Italian) - CORELLI, A. / TORELLI, G. / MANFREDINI, F. / LOCATELLI, P. (Per la Notte di Natale) (Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.574264CD価格:1,900円(税込)
18世紀に入る頃、イタリアのクリスマス協奏曲に特別の伝統が生まれました。これはイエスが生まれ、飼い葉桶に寝かされる時、幼子を見守る動物や羊飼いを描いた牧歌(6/8拍子か12/8拍子によるパストラーレ)を組み込むことで、コレッリのいくつかの協奏曲が知られていますが、他の作曲家もこの様式による作品を数多く書いています。 このアルバムには、そのようなクリスマス協奏曲を収録。デンマークを代表する演奏家モルテンセン率いるコンチェルト・コペンハーゲンの演奏は、落ち着いた響きを存分に生かした美しいものです。 演奏家が拠点とする北欧のクリスマスのお祝いは、ヴァイキングが冬至の頃に行った「ユール」祭りが起源とされています。人々は貯蔵していた食べ物を料理し、大きな薪を燃やして悪霊をなだめ、太陽の復活を祝うものですが、クリスマスの喜びは世界共通です。
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コルンゴルト(1897-1957):
組曲 Op.23
ピアノ五重奏曲 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]KORNGOLD, E.W.: Suite, Op. 23 / Piano Quintet, Op. 15 (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574019CD価格:1,900円(税込)
ピアノ三重奏曲などを収録した前作(8.574008)に続く、ベルリンの名アンサンブル“スペクトラム・コンサーツ・ベルリン”が演奏するコルンゴルトの室内楽作品集。今作では更に多彩な表現力を駆使し、コルンゴルト作品の持つ華やかさを歌い上げます。 『組曲』は1930年の作品。戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた曲で、ピアノ・パートは左手だけで奏するように作曲されていますが、複雑な対位法が随所に用いられており、演奏難度は非常に高く、決して両手が紡ぎ出す響きに劣ることはありません。荘重な前奏曲とフーガ、軽やかなワルツ…と曲ごとに表情が変わり、聴き手の耳を飽きさせることがありません。 1922年の「ピアノ五重奏曲」は歌劇《死の都》の大成功の直後に書かれた美しい作品。伸びやかな旋律と厚みのあるハーモニーが魅力的。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第1集〉
アリャビエフ(1787-1851):
ピアノ三重奏曲 変ホ長調・イ短調
グリンカ(1804-1857):
三重奏曲 ニ短調 「悲愴」(ピアノ三重奏編)
ルビンシテイン(1829-1894):
ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15-2 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - ALYABIEV, A. / GLINKA, M. / RUBINSTEIN, A. (The History of Russian Piano Trio, Vol. 1) (Brahms Trio)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574112CD価格:1,900円(税込)
ピアノ三重奏曲は、ロシアの室内楽作品の歴史の中でとりわけ重要な位置を占めています。この全5巻からなるシリーズでは、さまざまな作品を採り上げながら、ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史を探っていきます。 ロシアにおけるこのジャンルの幕開け的作品は、1815年に作曲されたアリャビエフの「三重奏曲 変ホ長調」であり、未完成でありながらモーツァルトを思わせるエレガントで活気に満ちた味わいを持っています。1834年に書かれたイ短調も優美ではありますが、ピアノの妙技が存分に発揮されているとは言えず、まだまだロシア音楽特有の個性を有してはいません。しかし同じ頃に書かれたグリンカの「悲愴」三重奏曲の憂鬱な雰囲気は、後のロシアの作曲家たちにも大きな影響を与えています。アントン・ルビンシテインの三重奏曲は、作曲家自身が優れたピアニストであったこともありピアノが大活躍する作品です。 ロシア期待の若手奏者によるアンサンブル「ブラームス・トリオ」の洗練された演奏で。
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フローラン・シュミット(1870-1958):
バレエ音楽『サロメの悲劇』
水の上の音楽
バレエ音楽『オリアーヌと愛の王子』組曲
伝説 Op.66 [ジョアン・ファレッタ(指揮)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団 他]SCHMITT, F.: Tragédie de Salomé (La) / Musique sur l'eau / Oriane et le Prince d'Amour / Légende (Platts, Nikki Chooi, Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574138CD価格:1,900円(税込)
ドイツ系フランス人の家庭に生まれ、パリ音楽院でマスネとフォーレに師事し1900年にローマ大賞を受賞したフローラン・シュミット。印象派の作風に、彼が愛好していたというワーグナー風の響きを融合した精緻な管弦楽法は、後の作曲家たちに強い影響を与えました。 彼の代表作の一つ『サロメの悲劇』はストラヴィンスキーに献呈された付随音楽で、バレエ・リュスによってバレエ化された後、管弦楽組曲(交響詩)として改訂された曲。物語には、新約聖書のサロメのエピソードの他、旧約聖書の「ソドムとゴモラ」のエピソードも取り入れられており、最後は神の怒りによる天変地異で幕を閉じるという劇的な展開が待っています。 他には世界初録音となる「水の上の音楽」と、原曲のサックス・ソロをヴァイオリンに置き換えた「伝説」、振付家イダ・ルビンシュタインの依頼で書かれたバレエ音楽『オリアーヌと愛の王子』からの組曲を収録。 ジョアン・ファレッタは、前作『アントニーとクレオパトラ組曲』(8.573521)と同じくバッファロー・フィルから厚みのある豊かな音色を紡ぎだし、理想的なシュミットの音楽を創り上げています。
収録作曲家:
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クラシック・ギター・
トランスクリプションの芸術
J.S.バッハ、バルトーク、ベルク、ジェズアルド [クリストフェ・デジュール(編曲・ギター)]Guitar Transcriptions - BACH, J.S. / BARTÓK, B. / BERG, A. / GESUALDO, C. (The Art of Classical Guitar Transcription) (Dejour)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574259CD価格:1,900円(税込)
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Stille Nachtきよしこの夜
ギターのためのクリスマス・キャロル集 [ロッシーニ・ヘイワード(ギター、歌、パーカッシヴ・エフェクツ)]Stille Nacht - Christmas Carols for Guitar (R. Hayward)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574269CD価格:1,900円(税込)
1981年ロンドン生まれのギタリスト・アレンジャー、ロッシーニ・ヘイワード。音楽とは無縁の家に育ったため、彼が初めてクラシック・ギターを手にしたのはオックスフォード大学セイント・アンズ・カレッジ在学中のことでした。すぐさまクラシック・ギターの魅力に取りつかれ、20歳の時にギターを学び始めるも、その1年後には大学から奨学金を獲得、名手ギルバート・バイベリアンに師事し、その才能を開花させました。その後は、ギター演奏も続けるとともに、近年はアレンジャーとしても活躍。枠にとらわれない“新しいギター作品のレパートリー”を追求しています。 このアルバムに収録された一連のクリスマス・キャロルは、2018年に「きよしこの夜」をギター用に編曲したのが始まりであり、そのアイデアがどんどん膨らみ、ついには18曲もの作品が生まれたといいます。また彼は、いくつかのキャロルに歌や他の楽器によるオーヴァーダビングを施し、実に聴き応えのある曲に仕立てあげました。
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LETTERS
大切な手紙から生まれた合唱曲集
オリーガン(1978-)&グッドマン(1958-):
権利の手紙
フェネシー(1976-):
Triptych - 三部作 [ポール・ヒリアー(指揮)/アイルランド室内合唱団/アイルランド室内管弦楽団]O'REGAN, T.: Letter of Rights (A) / FENNESSY, D.: Triptych (Letters) (Chamber Choir Ireland, Irish Chamber Orchestra, Hillier)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574287CD価格:1,900円(税込)
この「Letter 手紙」と題されたアルバムは、人類にとって重要な手紙と音楽を融合させた合唱曲集です。 イギリスの作曲家タリク・オリーガンの「権利の手紙」は、1215年の「マグナ・カルタ(イギリス連合王国の不成典憲法を構成する法律の1つ)」制定800年を記念して作曲されたカンタータ。台本作家アリス・グッドマンは、63ヶ条からなる条文より第39条と第40条のテキストを用い、8つのセクションからなる音楽に仕上げました。 フェネシーの『三部作』は、精神に異常をきたした女性が夫にあてて書いた「ミヒャエルへの手紙」、記憶を失った人間の心からの叫び「覚えていない」、日本の無人島、端島(軍艦島)の建物の壁に書かれた落書きと更級日記の文言を組み合わせた「端島のリフレイン」の3曲からなる、存在、期待と憧れ、絶対的な存在について思いを馳せた組曲です。 ポール・ヒリアーとアイルランド室内合唱団・管弦楽団が夢幻的な音楽を紡ぎ出します。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年2月号)★-
R.シュトラウス(1864-1949):
舞踊組曲
ディヴェルティメント Op.86 [準・メルクル(指揮)/ニュージーランド交響楽団]STRAUSS, R.: Tanzsuite nach Klavierstücken von François Couperin / Divertimento (after F. Couperin) (New Zealand Symphony, Märkl)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574217CD国内仕様 日本語解説付き価格:1,980円(税込)
1919年、ウィーン国立歌劇場の総監督に任命されたリヒャルト・シュトラウス。彼は改装されたばかりのホーフブルク王宮内のレドゥーテンザールのために、新しいバレエ音楽の作曲を始めます。やがて完成したのは、フランス・バロック期の作曲家フランソワ・クープランの鍵盤作品をもとにした8曲からなる「舞踏組曲」でした。作品は1923年2月のカーニヴァルで発表され、シュトラウスならではの贅をこらしたオーケストレーションで大勢の聴衆を魅了しました。また、1941年にはバイエルン歌劇場で上演される「鳴り止んだ祝祭 Verklungene Feste」のため、ディヴェルティメントを新たに作りましたが、その際、舞踏組曲から一部を転用しています。 1910年作曲の「ばらの騎士」が翌年初演され大成功を収めたシュトラウス。その後も数多くの作品を書きましたが、20世紀の潮流である十二音や無調を用いることのなかったこれらの作品は「時代に乗り遅れている」とされてしまい、現在でも正当に評価されているとはいいがたい状況です。このアルバムでは「ばらの騎士」以降に書かれた珍しい彼のバレエ音楽を準・メルクルの素晴らしい指揮で堪能、シュトラウスの飽くなき探求心を探ることができます。 国内仕様盤には、日本におけるリヒャルト・シュトラウス研究の第1人者、広瀬大介氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.1
弦楽六重奏曲 ニ長調 Op.10 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]KORNGOLD, E.W.: Piano Trio, Op. 1 / String Sextet, Op. 10 (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574008CD価格:1,900円(税込)
“モーツァルトの再来”と呼ばれたコルンゴルト。9歳でカンタータを作曲、11歳の時に書いたバレエ音楽「雪だるま」がウィーン宮廷歌劇場で皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の臨席のもと初演され、大好評を博したほどの神童でした。 このアルバムに収録された2曲の室内楽作品は、いずれも10代のコルンゴルトによって書かれたもの。ピアノ三重奏曲は初の作品番号が付された彼にとっての自信作。12歳の作品にもかかわらず、後のコルンゴルトを思わせる妖艶な旋律に満ちており、作風が早いうちから完成されていたことを感じさせます。 その6年後に完成した弦楽六重奏曲は更に洗練された書法による雄大な曲。ブラームスの弦楽六重奏曲の様式を更に発展させた緻密な対位法が随所に用いられています。 名手たちが集うスペクトラム・コンサーツ・ベルリンの演奏で。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
歌曲とロマンス集 [マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)/マリア・プリンツ(ピアノ)]SHOSTAKOVICH, D.: Songs and Romances (Gritskova, Prinz)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574031CD価格:1,900円(税込)
ショスタコーヴィチは活動のほぼ全般にわたり歌曲を書き続けました。彼の音楽によくみられる風刺の精神はここでも健在で、使われた詩もシェイクスピアからレールモントフ、マリナ・ツヴェターエヴァまで多彩。時にはユダヤの民俗詩や日本の大津皇子までもが素材となるなど、ショスタコーヴィチの創作意欲の幅広さが伺えます。 ロシアのメゾ・ソプラノ、グリツコヴァが曲想にあわせ、表情豊かな歌唱を聴かせます。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第25集 [パスカル・パスカレフ(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 25 (Pascaleff)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574146CD価格:1,900円(税込)
ドメニコ・スカルラッティはスペイン女王マリア・バルバラのために数多くのソナタを作曲しましたが、自筆譜は失われており、そのほとんどは女王の所有物だったとされるヴェネツィア筆写譜に収録されています。ただ作品の作曲年代は特定されておらず、現在では研究者カークパトリックや、ロンゴによる番号で整理されています。NAXOSでは全曲録音にあたり、若手を中心としたさまざまなピアニストを起用。演奏家による表現の違いも味わっていただけます。 この第25集で見事な演奏を披露するのはブルガリア出身のパルカル・パスカレフ。彼は2014年、ソフィア国立音楽アカデミーを卒業後ロンドンに留学。アンソニー・ヒューイットとパスカル・ネミロフスキーの元で研鑽を積み、数多くのコンクールに入賞している期待の新鋭です。
収録作曲家:
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マスネ(1842-1912):
〔管弦楽作品集〕
交響詩「幻影」
『ブルメール』序曲/『フェードル』序曲
『エスパダ』組曲/劇音楽『復讐の女神たち』 [ジャン=リュック・タンゴー(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]MASSENET, J.: Visions / Brumaire / Phèdre: Overture / Les Érinnyes Suite / Espada (Royal Scottish National, Tingaud)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574178CD価格:1,900円(税込)
フランス・ロマン派の作曲家マスネは、70年の生涯に30曲近くのオペラを完成させ、《タイス》や《マノン》などは現在でも歌劇場の重要なレパートリーとして頻繁に演奏されています。彼はバレエや組曲、劇付随音楽などのオーケストラのための作品も数多く残しており、甘美な旋律と叙情性、フランス風の洒脱な雰囲気を備えたこれらの作品もまた、マスネの創作活動の一面を集約するものです。 このアルバムでは、フランス・オペラを得意とするジャン=リュック・タンゴーの指揮による演奏で、イベリア地方の色彩と魅力的なリズムに満ちたバレエ音楽『エスパダ』と、ギリシャ神話に登場するエレクトラの復讐の場面を描いた劇音楽『復讐の女神たち』を中心に、マスネのオペラ以外の色彩豊かな作品を収録。また、リストの交響詩をモデルにした「幻影」ではマスネの巧みなオーケストレーションが楽しめます。
収録作曲家:
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Heaven Full of Stars - 星満てる天空
20-21世紀の合唱作品集 [ジェレミー・バックハウス(指揮)/ヴァサーリ・シンガーズ]Choral Concert: Vasari Singers - CHILCOTT, B. / DOVE, J. / DUBRA, R. / EŠENVALDS, Ē. / GOWERS, P. / JACKSON, G. (Heaven Full of Stars)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574179CD価格:1,900円(税込)
英国を代表する合唱団のひとつ「ヴァサーリ・シンガーズ」。1981年、指揮者ジェレミー・バックハウスが創設、以来、近代作品を中心とした幅広いレパートリーで聴衆を魅了しています。とりわけ2008年にガブリエル・ジャクソンに委嘱した「レクイエム」はNAXOSレーベルに録音され(8.573049)、イギリスのクラシック・チャートで5位を記録しました。 アンサンブル結成40年を記念して制作された今回のアルバムのテーマは「星」。近現代の数多い合唱作品からバックハウスによって選び出された曲の多くは、彼らにとってなじみ深いイギリスの作曲家の作品ですが、ラトヴィアのエセンヴァルスとデュプラの美しい作品や、3人の女性作曲家、ウィアー、マクドウォール、ロクサナ・パヌフニクの作品も選択することで、プログラムに多様性をもたせています。 合唱団と指揮者の揺るぎない信頼から生み出される見事なアンサンブルをお楽しみください。
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クアン・ナイチョン(关廼忠)(1939-):
山の記憶
ヴァイオリンとチャイニーズ・オーケストラ版
ホフマン(1953-):
ノーチラス・シンメトリー
ヴァイオリン協奏曲 第2番 「春の雪」 [チョーリャン・リン(ヴァイオリン)-3、5-6/チェン・リーピン(指揮)/台北中華楽団]KUAN, Nai-Chung: Memory of Mountain / HOFFMAN, J.: Nautilus Symmetry / Snow in Spring (Cho-Liang Lin, Taipei Chinese Orchestra, Li-Pin Cheng)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574180CD価格:1,900円(税込)
北京生まれのクアン・ナイチョン(1939-)の「山の記憶」は、もともとバンフ(板胡=中国の伝統的な胡琴の仲間)の協奏曲でしたが、ここでは独奏楽器をヴァイオリンに替え、新たな響きを模索しています。台湾にそびえる阿里山の壮大な風景から想起された作品は3つの楽章で構成されており、中国伝統の楽器群の伴奏に乗ってヴァイオリンが悠然たる旋律を歌い上げます。 ジョエル・ホフマン(1953-)はカナダ生まれ。長らくシンシナティ大学の音楽院で作曲科の教授を務めており、東ヨーロッパの民俗音楽や、中国の伝統音楽などを研究、そのエッセンスを採り入れた彼の作品は、世界中で高く評価され数多くのオーケストラで演奏されて好評を博しています。 このアルバムの2曲はどちらも中国の伝統楽器を主体として西洋型オーケストラを模した「チャイニーズ・オーケストラ」のために書かれたもの。2つのヴァイオリン協奏曲では、台湾出身でアメリカを拠点に世界で活躍しているチョーリャン・リンが、音楽の心を伝える名演奏を披露しています。
収録作曲家:
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ラハバリ(1948-):
〈わが母なるペルシャ 第3集〉
交響詩 第9番 「ノヘ・カーン」
交響詩 第10番 「モルシェド」 [アレクサンダー・ラハバリ(指揮)/プラハ・メトロポリタン管弦楽団/ラディスラフ・ファンツォヴィッツ(サクソフォン)/レザ・フェクリ(テノール)/ユリア・クロイター(ハープ) 他]RAHBARI, A.: My Mother Persia, Vol. 3 - Symphonic Poems Nos. 9-10 (A. Rahbari, Prague Metropolitan Orchestra, Fekri, Fantzowitz, Stoyanov)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574208CD価格:1,900円(税込)
イラン生まれの指揮者アレクサンダー・ラハバリは優れた作曲家でもあり、これまでに作曲された交響詩は、いずれもイラン伝統の旋律とリズムを持ち、歌付きの曲ではイランの詩人の詩を用いた民族色豊かな雰囲気を持っています。 第3集には第9番と第10番の交響詩を収録。第9番は、1972年に作曲されたヴァイオリン協奏曲をバリトン・サクソフォンとオーケストラのために編曲。第1番と同じタイトルの「ノヘ・カーン」とはイランの伝統儀式で活躍する歌手のことで、ここではバリトン・サックスがもの悲しい旋律を歌います。 第10番「モルシェド」はイランに伝わる伝統競技「ズールハーネ」の間に語りを担当する人のこと。彼らの目的は勇壮な軍歌や詩を朗読し、アスリートたちを応援するものです。こちらの曲はリズミックかつノリの良い音楽が展開し、ここにテノールが朗々と歌を合わせます。
収録作曲家:
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コレッリの伝統
バロック期のヴァイオリン・ソナタ集
カルボネッリ、コレッリ、モッシ [オーガスタ・マッキー・ロッジ(バロック・ヴァイオリン)/ダグ・バリエット(ヴィオローネ)/エズラ・ゼルツァー(バロック・チェロ)/アダム・コッカーハム(テオルボ、バロック・ギター)/エリオット・フィグ(チェンバロ)]Violin Sonatas (18th Century) - CARBONELLI, G.S. / CORELLI, A. / MOSSI, G. (Corelli's Band) (McKay Lodge, Balliett, Seltzer, Cockerham, Figg)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574239CD価格:1,900円(税込)
16世紀に登場したヴァイオリン。この楽器の奏法を確立したのがイタリアの作曲家コレッリでした。彼が作曲した12曲の「ヴァイオリン・ソナタ Op.5」は現在でも教則本に用いられるほど、優れた作品として評価されています。また、当時さまざまな形態によって書かれていたヴァイオリン・ソナタに一定の形式を導入。とりわけ緩-急-緩-急の「教会ソナタ」は、他の作曲家にも模倣され、数多くの作品が書かれました。18世紀には彼の奏法を学び、伝統を受け継いだイタリアのヴァイオリニストたちがヨーロッパ各地に移住し、演奏スタイルとイタリアの様式を広めていきます。 このアルバムには、そのコレッリと次世代の作曲家モッシ、カルボネッリのソナタが収録されており、魅力的な旋律の中にコレッリの強い影響を窺い知ることができます。ここでソリストを務めるマッキー・ロッジはニューヨークとパリを拠点とするバロック・ヴァイオリン奏者。妙技と即興性が高く評価されています。
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ブレイナー(1957-):
Caressing Your Soul - 心を優しく包む
〈穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック 第1集〉 [ピーター・ブレイナー(ピアノ)]BREINER, P.: Caressing Your Soul - Calm Romantic Piano Music (Breiner)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574256CD価格:1,900円(税込)
「ビートルズ・ゴー・バロック」などのユニークなアレンジ作品で知られるピーター・ブレイナー。彼はまた並外れた才能を持つ作曲家であり、またピアニストであることも忘れてはいけません。 このアルバムはブレイナーが2019年から2020年にかけて作曲した一連のピアノ曲を自身で演奏したもの。中にはブレイナーの故郷スロヴァキアへの思いが込められた、2015年作曲の「スロヴァキア舞曲」の一部をピアノ用にアレンジした曲も含まれています(オリジナルの管弦楽版は8.574184に収録)。どれも穏やかでタイトル通り、聴き手の心を優しく包むかのような、穏やかな雰囲気と魅力的な旋律を持つ作品です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op.45 [クリスティーナ・ガンシュ(ソプラノ)/マティアス・ヴィンクラー(バリトン)/ラルフ・オットー(指揮)/マインツ・バッハ合唱団/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]BRAHMS, J.: German Requiem (A) (Gansch, Winckhler, Mainz Bach Choir, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Otto)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574273CD価格:1,900円(税込)
ブラームスの名作「ドイツ・レクイエム」。1857年、尊敬するシューマンの死を悼み作曲にとりかかるものの一時中断。その後、彼自身の母の死を契機として1868年にようやく完成されたこの曲には、ラテン語ではなくドイツ語に翻訳された聖書の章句が用いられており、また、ブラームスの意思によりキリストの復活にあたる部分は含まれないというきわめて個人的な思いが込められています。 数多くの名演が存在する作品ですが、このアルバムには、バッハ演奏で評価の高い指揮者ラルフ・オットーがマインツ・バッハ合唱団とザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮した演奏を収録。作品の内面に踏み込んだ真摯な解釈による美しいレクイエムをお聴きいただけます。 随所に現れるフーガの壮麗な響きはバッハを得意とするオットーならでは。ソプラノ独唱のガンシュは清冽な歌声を披露し、バリトンのヴィンクラーの深みのある繊細な声も作品に寄り添っています。
収録作曲家:
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ロス(1972-):
Architexture アーキテクスチャー
ジャズ・カルテットとウィンド・アンサンブルのための音楽 [セバスチャン・ジル(サクソフォン)/スザンネ・ブルメンタール(指揮)/イヴェント・ウィンド・アンサンブル]ROSS, F.: Architexture - Music for Jazz Quartet and Wind Ensemble (S. Gille, F. Ross, Helm, Arends, The Event Wind Ensemble, Blumenthal)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:8.574066CD価格:1,900円(税込)
ドイツで活躍する中堅ジャズ・ピアニスト、フローリアン・ロス。「musical explorer=音楽の冒険者」と呼ばれるロスは、インプロヴィゼーションの名手であるだけではなく、アレンジャーとしても知られており、様々な趣向の音楽を心地良い音のブレンドで聴かせます。 このアルバムには、世界中を巡った彼が、各地の建物とその建築家を音で描いた曲を収録。ノリの良い曲からしっとりとした雰囲気の曲まで多彩な音楽が詰まっています。ポルトガルで開催された世界博のパビリオンを建築したアルバロ、ベトナムの退役軍人記念館をデザインしたマヤ・リン、スペインを代表するアントニ・ガウディ、1960年代に作られた米国のガレージ・ハウス、そしてエルガーの愛したコテージなどをモデルに導き出された音楽は、まさに音で描かれた建造物と言えるでしょう。 ドイツ有数のサックス奏者ギレのニュアンス豊かな演奏も聴きどころです。
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ラター(1945-):
ブラスによるアンセム、讃歌とグローリア
(L.ヴェルトメンによるブラスバンド編) [ブラック・ダイク・バンド/ニコラス・チャイルズ(指揮) 他]RUTTER, J.: Anthems, Hymns and Gloria for Brass Band (Sheffield Philharmonic Chorus, Black Dyke Band, N. Childs, Battiwalla)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:8.574130CD価格:1,900円(税込)
ロンドン出身の作曲家ジョン・ラター(1945-)。少年時代にはハイゲイト校の聖歌隊員として、ベンジャミン・ブリテンの指揮のもと1963年の「戦争レクイエム」の初録音に参加、その後はケンブリッジ大学のクレア・カレッジで音楽を学び、学生時代から作曲を始め、その才能を磨きました。1981年には自身の合唱団「ケンブリッジ・シンガーズ」を設立、自作を含め数多くの作品を録音し、合唱音楽の普及に努めています。 彼の作品は英国教会にまつわるものがほとんどですが、日本でも評判が良く「レクイエム」や「マニフィカト」がしばしば演奏されています。 このアルバムではラターの名曲をブラスバンド版に編曲、演奏は世界中で広く愛されているブラック・ダイク・バンドが担当しました。有名な「ピエ・イエズ」ではボーイ・ソプラノのソロ・パートをコルネットが演奏するなど、作品に新たな光を当てています。
収録作曲家:
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ブレイナー(1957-):
スロヴァキア舞曲集 [ピーター・ブレイナー(指揮)/スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 他]BREINER, P.: Slovak Dances, Naughty and Sad (Palúch, Lenko, Friedl, Slovak Philharmonic, Breiner)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:8.574184-85CD 2枚組価格:2,900円(税込)
「ビートルズ・ゴー・バロック」での絶妙なアレンジが愛されるNAXOSレーベルが誇るアレンジャー、ピーター・ブレイナー。彼はスロヴァキア近代音楽の立役者の一人、アレクサンドル・モイゼスに作曲を学び高度なオーケストレーションを身に着けたことでも知られています。 このアルバムでは彼のオリジナル作品「スロヴァキア舞曲集」をたっぷりお楽しみいただけます。もともとは15年ほど前、ロンドン交響楽団より「ブラームスのハンガリー舞曲をアレンジしてほしい」という依頼を受けた際に、オリジナル曲も書き始めたというブレーナー。彼が時間をかけて完成させたのが、ブラームスとドヴォルザークによって確立された「スラヴ舞曲」の伝統に則り、民謡の旋律をたっぷり使いながら、民族楽器の名手たちを紹介していくというこの舞曲集。聴き手にとっても、フヤラ(スロヴァキアの羊飼いが吹くフルート)や、ベル、アコーディオンなどが奏でるユニークな音色に触れる良い機会となります。 16曲各々には彼の人生に関連あるタイトルが付されているだけではなく、使われた旋律はどれもブレイナー自身にとっても思い出があるものばかりという、作曲家の強い思い入れがこもった楽しい曲集です。
収録作曲家:
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コダーイ(1882-1967):
無伴奏チェロ・ソナタ
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
リゲティ(1923-2006):
無伴奏チェロ・ソナタ [ヘレン・ヴァイス(ヴァイオリン)/ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)]KODÁLY, Z.: Sonata for Solo Cello / Duo for Violin and Cello / LIGETI, G.: Sonata for Solo Cello (Weiss, Schwabe)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:8.574202CD価格:1,900円(税込)
コダーイと言えば、ハンガリー民謡を基にした数多くの合唱作品で知られますが、1914年の「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」と、その翌年の「無伴奏チェロ・ソナタ」は、コダーイの初期を代表する名作として押しも押されぬ人気を誇っています。中でも緊張感と美しい音色に満ちた「無伴奏チェロ・ソナタ」は、演奏の難易度の高さと楽器から生まれる多彩な響きの効果も相俟って、チェリストたちの憧れの作品になっています。一方「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」は気まぐれなヴァイオリンの音色と包容力溢れるチェロの音色が融合し、民族色豊かな歌を情熱的に奏でる作品。やはり高度な技術が求められる傑作です。 リゲティのソナタは2楽章からなる作品。第1楽章は彼がブダペストのリスト・アカデミー在籍中の1948年に学友のために作曲した小品ですが、演奏されることのないまま放置されてしまいます。1953年にチェロ用の新曲を求められた際に超絶技巧を要する第2楽章を新たに書き加えてソナタとしました。しかしソ連の影響下にあった作曲家組合に演奏を拒否されてしまったというエピソードを持つ作品です。 NAXOSイチオシのチェリスト、シュヴァーベの強靭、かつしなやかな演奏が作品の真価を伝えます。
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イザイ(1858-1931):
無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ Op.27
(未完のOp.27 bisを含む) [ニクラス・ヴァレンティン(ヴァイオリン)]YSAŸE, E.: 6 Sonatas for Solo Violin, Op. 27 / Violin Sonata (unfinished) (Walentin)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:8.574214-15CD 2枚組価格:2,900円(税込)
ベルギーが生んだ偉大なヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)。演奏家として成功を収めるとともに、作曲家としても多くの重要な作品を生み出し、後世に多大なる影響を与えました。彼の代表作である「無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ」は彼と親交のあった6人のヴァイオリニストに1曲ずつ献呈された難易度の高い作品です。 今回の録音では、“ラヴェルニュ手稿譜”と呼ばれるイザイの楽譜帳から2017年に発見された「未完のソナタ」ハ長調も含まれているところに注目。この曲は、本来「第6番」として構想されたものの、イザイは第3楽章の途中で作曲をやめてしまい、現在知られている第6番が新たに書き直されたというもの。この原稿が含まれた楽譜帳は、イザイの死後、友人のヴァイオリニスト、フィリップ・ニューマンの元に渡り、ニューマンからベルギーの女性ヴァイオリニスト、ジョゼット・ラヴェルニュに受け継がれたため、長らくその存在が知られることはありませんでしたが、ラヴェルニュが2015年に亡くなったことに伴い、ブリュッセルのコンセルヴァトワール図書館に寄贈され、ようやく一般の人々に開示されたのです。 イザイの音楽をこよなく愛するヴァイオリニスト、ヴァレンティンの真摯な演奏でお聴きください。
収録作曲家:
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ルビンシテイン(1829-1894):
『舞踏会』 Op.14(1854/1871改訂) [ウォーレン・リー(ピアノ)]RUBINSTEIN, Anton: Bal (Le) (Warren Lee)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:8.574216CD価格:1,900円(税込)
ロシアの作曲家・ピアニスト、アントン・ルビンシテイン(1829-1894)。9歳で演奏会を開くほどの楽才に恵まれた彼は、やがてリストに並ぶピアノの名手として名声を確立。作曲家としても壮大な交響曲や歌劇などで評価されました。しかし、ドイツ寄りの作風を好んでいたためか、第二次世界大戦後のロシアでは彼の作品が演奏されることが少なくなり、ごく少数のピアノ曲以外、ほとんどが忘れられてしまいました。 このアルバムに収録された「舞踏会」もそんな忘れられた作品の一つ。現代のコンサート・ホールで演奏されることはまずありませんが、なかなか聞きごたえのある曲集です。踊り手の入場で曲が始まり、華やかな曲が次々と出現。軽やかなダンスが繰り広げられ、雰囲気はギャロップで最高潮に達します。 曲集の最後は踊り手たちの興奮を鎮めるかのような静かな回想「夢」で終わるという、ウェーバーの「舞踏への勧誘」を思わせるこの「舞踏会」を名手ウォーレン・リーが表情豊かに演奏しています。
収録作曲家:
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プロイセン王 フリードリヒ2世(1712-1786):
フルート・ソナタ集 [クラウディア・シュタイン(フルート)/アンドレアス・グレーガー(チェロ)/アレッサンドロ・デ・マルキ(フォルテピアノ)]Frederick II (Frederick the Great): Flute Sonatas, SpiF 14, 82, 84, 114, 116 and 118 (C. Stein, Greger, De Marchi)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:8.574250CD価格:1,900円(税込)
プロイセン王として国の強大化を実現する一方、当時の先進的な文化芸術も取り入れて啓蒙専制君主として国を治めたフリードリヒ2世(1712-1786)。その功績から『フリードリヒ大王』と呼ばれ称えられました。音楽をこよなく愛した王の宮殿には、クヴァンツやグラウン、C.P.E.バッハらが集い、王自身も自らフルートを演奏して妙なるアンサンブルを楽しんだという記録が残っています。 宮廷を訪れたバッハに即興演奏のテーマを与え、それが後に「音楽の捧げ物」の主題となったことは有名ですが、王は自身で演奏するためのソナタも多数作曲、その数は100曲を優に越えています。このアルバムでは王のソナタを6曲収録してその作曲の才能の片鱗を伝えると共に、曲の合間にはアレッサンドロ・デ・マルキが書いた即興的な小品が演奏されており、これがまた当時の宮廷での一場面を彷彿させるような絶妙な効果をあげています。
収録作曲家:
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カスタルスキー(1856-1926):
レクイエム ~ 斃れし盟友たちのために [アンナ・デニス(ソプラノ)/ジョセフ・ビューテル(バス・バリトン) 他/レナード・スラットキン(指揮)/セントルークス管弦楽団]KASTALSKY, A.: Requiem for Fallen Brothers (Dennis, Beutel, Cathedral Choral Society, The Clarion Choir, Orchestra of St. Luke's, Slatkin)
発売日:2020年09月18日
NMLアルバム番号:8.574245CD価格:1,900円(税込)
モスクワ音楽院で学び、合唱作品作曲家として活躍したアレクサンドル・カスタルスキー(1856-1926)。1891年には長い歴史を持つ「モスクワ聖務会院合唱団」の指導者となり、ラフマニノフやグレチャニノフらに強い影響を与えています。この「レクイエム~斃(たお)れし盟友たちのために」は第一次世界大戦によってもたらされた命の損失と、世界の荒廃を憂えた作曲家による大規模な合唱を伴うオーケストラ作品。1915年に12楽章のヴァージョンとして書き上げられたものの、初演後にカスタルスキーが楽章を追加し17楽章からなる壮大な作品として完成を見ました。 レクイエムの定型をとりながらも、さまざまな要素がモザイクのように配置されており、いくつかの異なる国の言葉とグレゴリオ聖歌が入り混じる中、息子を亡くした母親や夫を亡くした未亡人のすすり泣きが織り込まれ、遠くからは第一次世界大戦に巻き込まれた日本やインドを表すモチーフも聞こえてきます。 スラットキンは作品に漲る「戦争への怒りと悲しみ」を丁寧にすくい上げ、迫真の音楽として聴かせます。
収録作曲家:
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ボロン(1965-):
子羊から聞こえるあなたの声 [ミカラ・ペトリ(リコーダー)/ペア・サロ(キーボード)/ミカエラ・フカチョヴァー(独奏チェロ)/クリストフ・ポッペン(指揮)/オーデンセ交響楽団/ヨハネス・モーザー(エレクトリック・チェロ)/ニコラス・ミルトン(指揮)/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/ヤデル・ビニャミーニ(指揮)/フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団]BOLLON, F.: Your Voice Out of the Lamb / Four Lessons of Darkness / Dogmatic Pleasures (Petri, Moser, Poppen, Milton, Bignamini)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:8.574015CD価格:1,900円(税込)
リコーダーの女王ミカラ・ペトリとポッペンの競演!国際的に活躍する指揮者ファブリース・ボロン。数多くのコンサートの傍ら、NAXOSをはじめ、cpoレーベルやCapriccioレーベルなどを中心に多彩な作品を録音しています。彼は作曲家としても、「珍しい音色に対する鋭い耳を持つ作曲家」として独特な音を用いた作品で注目を集めています。 このアルバムには、彼の個性がよく表れた3つの作品を収録。「Your Voice Out of the Lamb 子羊から聞こえるあなたの声」は名リコーダー奏者ミカラ・ペトリの依頼により作曲されたもので、タイトルはジェネシスの「The Lamb Lies Down On Broadway」のもじりです。バッハやメンデルスゾーンなどさまざまな音楽を断片的に引用しながら、リコーダーを“正気を逸した声”を発する楽器として扱った上で、ポップミュージックの要素も感じさせるジャンルレスな作品です。 エレクトリック・チェロを用いた「暗闇の4つのレッスン」、相反する言葉が並んだタイトルがユニークな「ドグマティック・プレジャーズ」と、どの作品もポップスやジャズを含む現代の音楽語法を用いた楽しいものばかり。ただし、ボロン自身は、自作を「クロスオーバー」と考えるべきではないと語っています。何と呼ぶのが最もふさわしいのかは、聴き手の判断に任されることでしょう。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
〈歌曲集 第9集〉
ロマンスとバラード
5つのリート Op.40
手袋 Op.87/美しいヘートヴィヒ
4つの驃騎兵の歌/歌人の呪い他 [デトレフ・ロート(バリトン・ナレーター)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]SCHUMANN, R.: Lied Edition, Vol. 9 - Romances, Ballads and Melodramas (D. Roth, Eisenlohr)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:8.574029CD価格:1,900円(税込)
シューマンの歌曲が文学的にも優れているとされるのは、彼が選択したテキストによるものです。この第9集でもハイネやシラー、アイヒェンドルフなどの詩が使われており、シューマンはこれらに素晴らしい曲を付けています。 中でもよく知られているのが、作品番号49のロマンスとバラード。“ラ・マルセイエーズ”の旋律が効果的に用いられた「二人の擲弾兵」はもちろんのこと、2人の兄弟が同じ少女を好きになったため、決闘で決着をつけるという「憎み合う兄弟」のような、物語りに沿った劇的な音楽がつけられているのも、シューマンの才能ならではのものでしょう。 アルバムではバリトンのデトレフ・ロートが情感豊かな歌を歌い、ピアノのアイゼンロールが当意即妙のピアノを聴かせます。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第55集〉
ドニゼッティ、ラッセン、メンデルスゾーン、マイアベーア、ウェーバー作品の編曲集 [アンドレイ・イヴァノフ(ピアノ)]LISZT, F.: Transcriptions - Nibelungen / Lucrezia Borgia / Preciosa / A Midsummer Night's Dream (Ivanov) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 55)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:8.574149CD価格:1,900円(税込)
リストのピアノ曲全集、今作は彼と同世代の作曲家たちのオペラや劇音楽のピアノ版編曲という、リストが最も得意とした分野の作品を集めた1枚。 その中の一人、エドゥアルド・ラッセンはデンマーク生まれの作曲家。リストは彼の才能を見抜き、当時のワイマール宮廷楽長の代理として推薦、自作の歌劇を指揮するように薦めたほどです。ラッセンが作曲した一連の「ファウスト」の音楽は当時高い人気を誇り、リストもこれらの曲の一部をピアノ用に編曲しました。 また、ヘッベルの「ニーベルンゲン」は1861年に初演された戯曲で、ラッセンは序曲を含む11曲の音楽を劇のために買いており、リストはその中の2曲を編曲しています。ここでのリストの編曲は、若い頃のような派手な技巧を駆使することなく、落ち着いた味わいを持っています。 後半のドニゼッティやウェーバー、メンデルスゾーン作品の編曲は、リストの面目躍如といった華麗な作品。中でも「結婚行進曲」では付点リズムの使い方がユニークな味わいを見せています。 1990年、ベラルーシ生まれのイヴァノフはセンスの良いリズム感でこの曲をスマートに仕上げました。アルバムに添えられた2曲のフラグメント(断片)は恐らくリストの若い頃の作品。完成していたらどれほど素晴らしい曲になっていたことでしょうか。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
〈オルガン交響曲集 第3集〉
オルガン交響曲 第7番 イ短調 Op.42, No.3
ゴシック交響曲 Op.70 [クリスティアン・フォン・ブローン(オルガン)]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies (Complete), Vol. 3 - No. 7 / Symphonie gothique (Blohn)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:8.574206CD価格:1,900円(税込)
ヴィドールのオルガン交響曲集の第3集。今作に収録されているのは第7番と実質上の「第9番」である「ゴシック交響曲」。第7番では、冒頭の力強いパッセージが全体を牽引し、時に現れる平穏な雰囲気さえも、荒々しくかき乱しながら終盤のクライマックスへと進んでいきます。オルガンの響きを極限まで生かしたドラマティックな音楽が強い印象を残します。 ゴシック交響曲も緊張感に満ちたフレーズで幕を開け、美しいアンダンテ楽章を経て、壮大な終楽章へと向かいます。最終楽章の冒頭はシンプルなコラールが置かれていますが、さまざまな変奏を経て絢爛たるトッカータへと導かれるという構成になっており、奏者に非常に高い演奏技術を要求しつつ、巨大なオーケストラに匹敵する音響効果を引き出しています。タイトルの「ゴシック」とは、もともとはルーアン大聖堂の広大なゴシック様式の礼拝堂を指していますが、曲全体はグレゴリオ聖歌に基づく主題に拠っています。ヴィドールはこの作品をとても愛しており、自身のコンサートで頻繁に演奏したという記録が残っています。 ドイツを中心にオルガニスト、教師として活躍するブローンの演奏で。
収録作曲家:
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フックス(1847-1927):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第3番 [チョン・ヘジン(ヴァイオリン)/ウォーレン・リー(ピアノ)]FUCHS, R.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Hyejin Chung, Warren Lee)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:8.574213CD価格:1,900円(税込)
ロベルト・フックス(1847-1927)はオーストリアの作曲家。彼の卓越した作曲技術は、滅多に人を褒めることがなかったブラームスでさえをも感嘆させたといいます。とりわけオーケストラ作品における音の使い方が見事で、彼のセレナードは当時大人気を獲得しました。またウィーン音楽院の楽理科教授として多くの生徒を指導したことでも知られ、その中には20世紀音楽を牽引した音楽家たち、マーラー、ヴォルフ、シベリウス、ツェムリンスキー、マデトヤ、コルンゴルトなど錚々たる名前も見られます。 作曲家としては前述のセレナードを始め、多くの作品を残しており、この24年間に渡って書かれた3曲のヴァイオリン・ソナタは、フックスの美質である緻密な構成と繊細な響きが際立つ魅力的な作品。時折聞こえてくるハンガリー民謡風の旋律も印象に残ります。 演奏しているチョン・ヘジンは香港舞台芸術アカデミー(HKAPA)で西崎 崇子に学んだヴァイオリニスト。豊かな表現力と美しい音色が特徴です。
収録作曲家:
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マネン(1883-1971):
ヴァイオリン協奏曲 第3番「イベリコ」
交響曲 第2番 「イベリカ] [アナ・マリア・バルデラマ(ヴァイオリン)/ダレル・アン(指揮)/バルセロナ交響楽団&カタルーニャ管弦楽団]MANÉN, J.: Violin Concerto No. 3, "Ibérico"/ Symphony No. 2, "Ibérica" (Valderrama, Barcelona Symphony, Darrell Ang)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:8.574274-75CD 2枚組価格:2,900円(税込)
知られざる作曲家マネンの作品をダレル・アンの指揮で!バルセロナ出身の作曲家フアン・マネン(1883-1971)。近代スペインを代表する作曲家アルベニスやグラナドス、ファリャに続く、トゥリーナと同時代の作曲家です。他の作曲家たちがピアノ曲を重視したのに対し、彼は専らヴァイオリニストとして活動し、ドイツを中心に、ヨーロッパからアメリカで4000回以上のリサイタルを行って、同国人のサラサーテを凌駕する才能の持ち主として高く評価されました。一時期は世界的な人気を誇り、1959年、76歳まで演奏活動を続けたマネンですが、公式録音をほとんど残さなかったためか、現在ではほとんど顧みられることがありません。 作曲家としては7作の歌劇を始め、数多くの管弦楽曲から歌曲までを残しており、このアルバムに収録された交響曲と協奏曲は、どちらもロマンティックな雰囲気を湛えたスペイン情緒豊かな作品です。 2011年のサラサーテ国際コンクールに優勝したスペインの若き奏者バルデラマの伸びやかな音で奏でます。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
2台ピアノのための作品集 [アルド・チッコリーニ/アルド・オルヴィエト/マルコ・ラペッティ(ピアノ)]BUSONI, F.: Works for 2 Pianos - Fantasia contrappuntistica / Preludio e Fuga / Capriccio in G Minor (Ciccolini, Orvieto, Rapetti)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:8.574086CD価格:1,900円(税込)
フェルッチョ・ブゾーニは幼い頃から音楽の才能を発揮、優れたピアニストとして演奏活動を行うとともに、数多くのピアノ曲を作曲しました。生涯を通じて2台ピアノのための多数の作品も書き上げており、いくつかの作品からは、敬愛したJ.S.バッハの影響が強く感じられます。 このアルバムの冒頭に収録されている「対位法的幻想曲」はその最たるものの一つで、複雑な対位法を駆使しながら、壮大なフーガを織り上げていくさまは、まさにバッハを思わせるブゾーニならではの作曲法です。この曲の第2ピアノには名手アルド・チッコリーニが参加。精力的な演奏を聴かせています。 また、ブゾーニは先人リストの例に倣い、数多くのトランスクリプション(編曲)を残しました。ここにはシューマン、モーツァルト作品の編曲が収録されており、彼の極めて独創的なスタイルを知ることができます。 アルバムには初期の作品(世界初録音)も収録。「若いころの作品は完成度が高くない」と自作を否定したブゾーニですが、この3曲からは成熟した技法が感じられます。
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カラファーティ(1869-1942):
交響曲 イ短調
伝説/ポロネーズ ヘ長調 [バイロン・フィデツィス(指揮)/アテネ・フィルハーモニー管弦楽団]KALAFATI, V.: Symphony in A Minor / Légende / Polonaise (Choir of the Music Department of the University of Athens, Athens Philharmonia, Fidetzis)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:8.574132CD価格:1,900円(税込)
ヴァシリー・カラファーティ(1869-1942)はギリシャで生まれ、ロシアで活躍した作曲家、音楽教師。ギリシャ人の両親を持ち、8歳で最初の音楽教育を受けたカラファーティは、サンクトペテルブルク音楽院に留学、リムスキー=コルサコフの作曲クラスで学び、1892年にはサンクトペテルブルクでの永住権を取得。やがて音楽院の対位法教授となりヘイノ・エッレルやショスタコーヴィチらを教えました。教師として活躍しただけではなく、作曲家としても歌劇やピアノ曲を発表、師リムスキー=コルサコフの作風を継承した重厚な作品を残しています。 このアルバムに収録された「交響曲 イ短調」はカラファーティの唯一の交響曲であり、4楽章という伝統的な形式を遵守した壮大な作品です。重厚な第1楽章に始まり、2楽章のスケルツォの優雅な旋律はチャイコフスキーを思わせ、郷愁溢れる旋律で綴られた第3楽章、華麗な第4楽章が続きます。 生涯、自身をギリシャ人とみなしていたカラファーティの交響曲は、2017年になってようやくギリシャで初演されました。この録音はその記録です。後期の作品「伝説」と祝祭的な「ポロネーズ」も聴きどころです。
収録作曲家:
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ルイス=ピポ(1934-1997):
ギターを伴う作品集 第2集 [ヴォルフガング・ヴァイゲル(ギター)]RUIZ-PIPÓ, A.: Works with Guitar, Vol. 2 (Weigel)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:8.574167CD価格:1,900円(税込)
スペインで生まれた作曲家ルイス=ピポ(ルイス=ピポー)。パリに留学し、ピアノと作曲を学び、優れたピアニストとして活動しながら、多くの作品を書きました。中でも親友ナルシソ・イエペスのために書いたギター作品「歌と踊り 第1番」は、彼の名を飛躍的に高めたことで知られています。 第1集(8.573971)に続くこのアルバムには、前述の第1番を含む「歌と踊り」、彼の友人の思い出に捧げられた「秋の小品」、ナルシソ・イエペスのために書かれた2曲の前奏曲、昭和を代表する日本のギタリスト小原安正に捧げられた7曲の前奏曲が収録されています。 演奏しているヴァイゲルは1992年にピポと出会い、作品の改訂などで協力したギタリスト。1995年にはギター協奏曲をピポから捧げられるなど強い信頼関係を築いていましたが、1997年に作曲家が急逝し、多くのプロジェクトが中断してしまったのは残念です。この録音でヴァイゲルは、ピポのために心からの賛辞を送っています。
収録作曲家:
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グレグソン(1945-):
〈ピアノ独奏曲全集〉
わが友のためのアルバム
1楽章のピアノ・ソナタ
6つの小品他 [マレイ・マクラクラン(ピアノ)/エドワード・グレグソン(ピアノ)/ローズ・マクラクラン(ピアノ)]GREGSON, E.: Piano Solo Music (Complete) - An Album for my Friends / Piano Sonata / 6 Little Pieces (M. and R. McLachlan, E. Gregson)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:8.574222CD価格:1,900円(税込)
エドワード・グレグソン(1945-)はイギリス出身の作曲家。王立音楽アカデミーで作曲とピアノを学び、管弦楽曲から吹奏楽、合唱曲など幅広いジャンルの作品を発表しています。彼のピアノ曲はとても印象的なものが多く、複雑なリズムやハーモニーに彩られながらも、変奏曲やフーガなど古典的な形式が用いられており、時には抒情的なメロディが現れるといった比較的親しみやすい作風に拠っています。 このアルバムには初期の作品から最近の作品までが幅広く収録されており、グレグソンの作風の変遷をお楽しみいただけます。中級レベルの難易度で書かれた「わが友のためのアルバム」は自身の60回目の誕生日を祝して作曲されたもの。多彩な素材が散りばめられています。2020年の「3つの練習曲」は技巧的な作品。ラヴェルの旋律が引用されるなど工夫が凝らされています。初期の2作品はロマンティックな曲。実験的な「4つの絵」と「6つの小品」、マーラーのアダージェットから喚起された「金曜日の午前」、ティペットからインスパイアされた「ソナタ」。どれもがユニーク、かつ強い印象を残します。 16曲目はグレグソン自身の演奏、他はグレグソンの良き理解者マクラクランの演奏で。
収録作曲家:
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サイ(1970-):
〈ヴァイオリン作品集〉
ヴァイオリン・ソナタ 第1番&第2番「カズ山」
ヴァイオリン協奏曲「ハーレムの千一夜」
クレオパトラ Op.34 [フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/ファジル・サイ(ピアノ)/アイクット・コセレルリ(パーカッション)/クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]SAY, F.: Violin Works - Violin Sonatas Nos. 1, 2 / Violin Concerto (Eichhorn, Say, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Eschenbach)
発売日:2020年08月21日
NMLアルバム番号:8.574085CD国内仕様 日本語解説付き価格:1,980円(税込)
鬼才ピアニストとして知られ、数多くのファンを持つトルコ出身のファジル・サイ。彼は同時に優れた作曲家として数多くの作品を発表しています。 1997年に書かれた、青春期特有の若々しい感性に満ち溢れたヴァイオリン・ソナタ第1番は、トルコのモティーフが効果的に用いられており、とりわけ、第2楽章は「トルコの宮殿で演奏されるジャズ」を思い起こさせるユニークな曲。第4楽章にはサイの人気曲「ブラックアース」そっくりのフレーズも聞かれます。 最新作のヴァイオリン・ソナタ第2番「カズ山」は古くから信仰の対象であったトルコの「カズ山」に分布する金鉱を採掘するために大規模な森林伐採が行われたことを嘆いたサイが、メッセージを込めて書き上げたもの。印象的なピアノの強烈な打鍵で幕を開け、第2楽章でのヴァイオリンが奏でる鳥の声や、舞曲を思わせる第3楽章のテーマなど、さまざまなエピソードが盛り込まれており、作品は演奏者アイヒホルンに捧げられています。ソナタの伴奏をサイ自身が務め、思いをダイレクトに伝えます。 2007年の「ハーレムの千一夜」は、サイ版の「シェエラザード」というべき作品。初演ではパトリツィア・コパチンスカヤが担ったヴァイオリン・パートが妖艶な旋律を奏で、パーカッションが大活躍してエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。 アンリ・マルトー国際ヴァイオリン・コンクールの課題曲として委嘱された、無伴奏ヴァイオリンのための「クレオパトラ」は、名ヴァイオリニストとして活躍したマルトーへのオマージュとして書かれ、超絶技巧とアラビア風のサウンドが聴きどころ。
収録作曲家:
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ヴァイス(1687-1750):
リュート作品集
(ダニエル・ツェロヴィッチによるギター編) [ダニエル・ツェロヴィッチ(ギター)]WEISS, S.L.: Lute Works (arr. D. Cerović for guitar) (D. Cerović)
発売日:2020年08月14日
NMLアルバム番号:8.574068CD価格:1,900円(税込)
ドイツ・バロック期の作曲家シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス。この時期における最も偉大なリュート奏者としてドイツの宮廷をはじめ、ローマ、ドレスデンで活躍しました。また、リュートのために600曲以上のソナタや組曲を作曲、これらは現代でも絶大な人気を誇っています。 このアルバムではギタリスト、ダニエル・ツェロヴィッチがヴァイスの膨大な作品の中から、タイトルが付された2曲のソナタを中心に、2曲のトンボー(故人を追悼する曲)、カプリッチョ、技巧的なパッサカリアとファンタジアを選びギター用に編曲したものを収録。「異邦人」「有名な海賊」のタイトルを持つ2曲のソナタは、舞曲の集まりである『組曲』とも呼べるもので、ツェロヴィッチはおのおのの曲の特性とスタイルを生かした見事な演奏を聴かせます。 リュートとは違った味わいを持つヴァイスを存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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シルヴェストロフ(1937-):
交響曲 第7番
ナイチンゲールへの頌歌
ピアノ・コンチェルティーノ
カンタータ 第4番/詩と音楽の瞬間 [イナ・ガラテンコ(ソプラノ) 他/クリストファー・リンドン=ジー(指揮)/リトアニア国立交響楽団]SILVESTROV, V.: Ode to a Nightingale / Symphony No. 7 / Piano Concertino (Galatenko, Bezborodko, Lithuanian National Symphony, Lyndon-Gee)
発売日:2020年08月14日
NMLアルバム番号:8.574123CD価格:1,900円(税込)
「ポスト・モダニズム」の作曲家として伝統的な調性や旋法を用い、ゆったりとしたテンポで聴き手の望郷や回顧の念を呼び起こす音楽が人気が集めるヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-)。しかし、彼がこのような作風に転向したのは1970年代以降であり、それ以前にはマデルナに大絶賛されるほどの前衛的な作品を書いていました。 このアルバムには3曲の世界初録音を含む、シルヴェストロフの80年代以降の作品が収録されています。冒頭の「ナイチンゲールへの頌歌」はジョン・キーツの詩(ロシア語訳)を用いた、アルバム中最も「先進的な」響きを持つ作品。もともとは室内オーケストラの伴奏による歌曲でしたが、シルヴェストロフが試行錯誤を重ね、この形に仕上げたものです。 2014年の「カンタータ第4番」と2015年の「ピアノ・コンチェルティーノ」には、いくつかの共通する素材が用いられています。2003年の「詩と音楽の瞬間」にはパウル・ツェランの詩が断片的に用いられており、聴き手のイメージを喚起しています。同じく2003年に書かれた「交響曲第7番」も、冒頭こそ不協和音の嵐が続くものの、いつしか曲は落ち着き、失ったものを追憶するかのように静かに消えていきます。
収録作曲家:
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ヴェイネル(1885-1960):
〈管弦楽作品全集 第3集〉
ディヴェルティメント 第1番・第2番
ロマンス/パストラーレ、幻想曲とフーガ
ハンガリーの童謡と民謡集 [ヴァレリア・チャーニ(指揮)/MAVブダペスト交響楽団 他]WEINER, L.: Orchestral Works (Complete), Vol. 3 - Divertimentos Nos. 1 and 2 (Rohmann, Felletár, Budapest Symphony Orchestra MÁV, Csányi)
発売日:2020年07月22日
NMLアルバム番号:8.574125CD価格:1,900円(税込)
バルトークやコダーイと同時期に活躍したハンガリーの作曲家、教師レオー・ヴェイネル(1885-1960)の管弦楽作品全集の第3集。完璧主義者であった彼は、生涯で30曲ほどの作品を発表したのみで、そのほとんどは忘れられていましたが、最近になってドイツ・ロマン派とハンガリーの民族要素を融合したユニークな作風が広く認識されるようになりました。 この第3集にはヴェイネル円熟期に書かれた5作品が収録されています。活動の初期には、自作にハンガリーの民俗音楽を積極的に採り入れることはせず、ロマンティックな作風を模索していたヴェイネルですが、1930年に彼の友人ラースロー・ライタからハンガリーの民族音楽を紹介されてからは路線を変更、当時多数採集されたハンガリー民謡を自作に反映させ、次々とユニークな作品を書き上げました。なかでも舞曲のリズムが際立つ「2つのディヴェルティメント」はヴェイネルの代表的な作品として知られています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
カノンと音楽の冗談 [アンサンブル・タマニアル/カントゥス・ノヴス・ウィーン/トーマス・ホルメス 他]BEETHOVEN, L. van: Canons and Musical Jokes (Schlemmer, Tauber, Weiser, Ensemble Tamanial, Cantus Novus Wien, T. Holmes)
発売日:2020年07月22日
NMLアルバム番号:8.574176CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェンの数多い作品の中で「最も知られていない」分野と言えるのが、このアルバムに収録された一連のカノンや機知に富んだ声楽アンサンブルでしょう。50曲以上もあるこれらの短い曲の中には、1816年、フンメルのために書いた2部構成のカノンや、居酒屋で作曲されたリヒノフスキー伯爵のための4声のカノン「親愛なる伯爵殿、あなたはお人よしだ」、1825年にクーラウと出会った時に書いた「Kühl, nicht lau 涼しく、暑すぎず(クーラウの名前が織り込まれている)」など、様々な機会に書かれたものが含まれています。 これらの曲は一般的には厳めしいと思われがちなベートーヴェンのイメージとは異なり、どれもが微笑ましく、親密な雰囲気を感じさせます。対位法を学んでいた初期の頃から晩年まで、ベートーヴェンの知られざる一面を聴くことができるアルバムです。
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ベンセクリ(1970-):
Ciclo de canciones
コロラトゥーラ・ソプラノとオーケストラのための連作歌曲
ヴァイオリン協奏曲/クラリネット協奏曲 [田中彩子(ソプラノ)/シャビエル・インチャウスティ(ヴァイオリン)/マリアーノ・レイ(クラリネット)/パブロ・ボッジャーノ(指揮)/リヴィウ国立フィルハーモニー交響楽団]BENZECRY, E.: Ciclo de canciones / Violin Concerto / Clarinet Concerto (Ayako Tanaka, Inchausti, Rey, Lviv National Philharmonic, Boggiano)
■協奏曲
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:8.574128CD国内仕様(日本語解説、歌詞訳付き)価格:1,980円(税込)
アルゼンチンが世界に誇る作曲家が、ソプラノ田中彩子のために書き下ろした『連作歌曲』登場!
【国内盤には日本語による解説、歌詞訳付き】アルゼンチンで生まれフランスを拠点に活躍する作曲家、エステバン・ベンセクリ(1970-)。ヒナステラ、ヴィラ=ロボス、チャベスらのように、20世紀の初頭からヨーロッパとラテンアメリカの国々の間で行われてきた音楽的交流の伝統を継承し、豊かな色彩感を持つユニークな作品を生み出すことで注目を集めています。 このアルバムでは、日本が誇るコロラトゥーラ・ソプラノ、田中彩子のためにベンセクリが作曲した『連作歌曲』を含む3作品を収録。田中に出会ってすぐさまその声に魅了されたというベンセクリは、彼女の繊細な声と超絶的なテクニックを存分に生かし、愛、存在の起源、聖なる川をモティーフに、日本とアルゼンチンの文化を融合した見事な歌を書き上げました。田中の息をのむような表情豊かな歌唱は圧倒的存在感を誇ります。 ヴァイオリン協奏曲は南米の民族的なモティーフとリズムを織り交ぜ、クラリネット協奏曲ではスペインに征服される以前の南アメリカ大陸へと聴き手をいざないます。ヴァイオリン独奏はテアトロ・コロン首席コンサートマスター、クラリネット独奏はブエノスアイレス・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者が担当、作品への共感に満ちた演奏を聴かせます。
この連作歌曲は、作曲家ベンセクリ氏が私の声からインスピレーションを受け作曲、献呈してくださったもので、チェリストのゴーティエ・カプソン、ヴァイオリニストのネマニャ・ラドゥロヴィチ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ピアニストのラン・ランに献呈したものに続く5つ目の献呈作品となります。 彼の作品を初めて聞いた時、近寄り難いような、懐かしいような、そんな感覚がありました。長い間自然のめぐみを受け自然と共に生活してきた私達のDNAは、彼の作品の全てにおいてテーマとなっている原始林や先住民のリズムに、無意識に懐かしさを覚えるのかもしれません。 作曲家の初のとなるこのアルバムに参加でき本当に光栄に思います。ぜひお聞きください! 2020年5月
田中彩子収録作曲家:
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オーベール(1782-1871):
〈序曲集 第2集〉
歌劇《宮廷の音楽会、またはデビュタント》
歌劇《フィオレッラ》
歌劇《ジュリー、または一時の過ち》
歌劇《レオカディー》/歌劇《婚約者》
ヴァイオリン協奏曲 [ダリオ・サルヴィ(指揮)チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 2 - Le concert à la cour / Fiorella / Julie / Violin Concerto (Čepická, Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Salvi)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:8.574006CD価格:1,900円(税込)
フランスの歌劇作曲家オーベールの序曲集。好評を博した第1集(8.574005)と同じく、ダリオ・サルヴィの指揮による第2集には、ほとんどが世界初録音となる序曲や間奏曲と、やはり世界初録音の「ヴァイオリン協奏曲」が収録されています。 明るく大胆な和音で始まる《宮廷の音楽会、またはデビュタント》序曲は、社会的陰謀を乗り越え、宮廷歌手の職を得る歌手アデルの物語。オーベールが好んで用いた“反復する音型”が至るところに現れる楽しい作品です。 他には18世紀ローマを舞台にした《フィオレッラ》序曲、オーベール最初の舞台作品《ジュリー》の簡素ながら美しい調べを持つ序曲など、エレガントで洗練された作品が並び、またタルティーニやモーツァルトを思わせる古典的な佇まいの「ヴァイオリン協奏曲」も聴きどころです。
収録作曲家:
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EGREGORE+
コルネットと室内オーケストラのための編曲集
アルベニス、シャルリエ、オッシャー、ヴィラ=ロボス、ヴィヴァルディ [ファビオ・ブルム(コルネット)/パーチョ・フローレス(指揮)/コンソナンツ室内アンサンブル]Trumpets and Chamber Orchestra Music - ALBÉNIZ, I. / CHARLIER, T. / OSCHER, E. (Egregore+) (Brum, Kammerensemble Konsonanz, Flores)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:8.574204CD価格:1,900円(税込)
アルバムタイトルの「EGREGORE」とは同一の思念、目的を持つ集合体の意味。複数の人々が様々なエネルギーを共有することを意味しており、“トランペット・ファミリー”に含まれるコルネットやフリューゲルホルンの多彩なサウンドを紹介するための革新的なプロジェクトの名前としてふさわしいもの。添えられた「+」には、新しい方法にトライすることが表明されています。 ここではプロジェクトのために特別に開発されたモダン楽器を使用、楽器の特性に合わせヴィヴァルディからヴィラ=ロボスに至る各々の作品にアレンジを施すことで、コルネットが持つ独特の色彩感を味わっていただけます。 このアルバムでデューを飾るファビオ・ブルムはリオ・デ・ジャネイロ出身のトランペット奏者。現在はスペインの楽器会社「STOMVI」の専属アーティストとして、楽器の魅力を世界中に広めています。
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ロッシーニ(1792-1868):
カンタータ『テーティとペレーオの結婚』 [ジョシュア・スチュワート(テノール)/レオノール・ボニッラ(ソプラノ)/ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/ピエトロ・リッツォ(指揮) 他]ROSSINI, G.: Nozze di Teti e di Peleo (Le) [Cantata] (J. Stewart, Bonilla, Bellocci, Górecki Chamber Choir, Virtuosi Brunensis, Rizzo)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:8.574282CD価格:1,900円(税込)
1815年、ナポリの劇場で《エリザベッタ》を初演、一夜にして名声を獲得した23歳のロッシーニ。以降、有利な契約でサン・カルロ劇場の音楽監督に就任し、数多くのオペラや声楽曲を精力的に生み出すこととなります。 このカンタータ『テーティとペレーオの結婚』は1816年の作品で、ロッシーニの有力な支持者となったブルボン王室の結婚の儀を祝して書かれたもの。花嫁と花婿は海の女神テティスと英雄のペレウスになぞらえられています。後にロッシーニの妻となるコルブランを始めとした、当時の人気歌手たちの技量が存分に生かされた装飾的な旋律を、多彩なオーケストレーション、力強い合唱が盛り立てる壮大なカンタータです。 第30回ロッシーニ祝祭音楽祭の迫力あるライヴ録音。
収録作曲家:
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カステレード(1926-2014):
〈フルート作品全集 第3集〉
5つのバガテル/孤独の歌/12の練習曲
4声のディヴェルティメント [コブス・デュ・トワ(フルート) 他]CASTÉRÈDE, J.: Flute Works (Complete), Vol. 3 - 5 Bagatelles / Chant de Solitude / 12 Études / Divertimento a quattro (du Toit, Doreen Lee)
発売日:2020年06月26日
NMLアルバム番号:8.574155CD価格:1,900円(税込)
カステレード(1925-2014)のフルート作品全集の第3集にして完結盤。 1926年、パリで生まれたカステレードは、舞台音楽、交響曲や協奏曲などほとんどのジャンルで作品を残しました。フルートのための作品はコンクールの課題曲や教育目的のために書かれたものが多く、このアルバムに収録されている『12の練習曲』はその最たる曲集。工夫を凝らした旋律や複雑なリズムを駆使しながら、奏者の技術を高めることをカステレード自身も楽しんでいる様子が伺われます。 他の3作品は、カステレードがフルートと他の楽器の組み合わせを模索していた時期に書かれたもので、各々の曲の副題が的確に表現された組曲『5つのバガテル』や、ゆったりとした旋律がバッハを思わせる『孤独の歌』、印象派からジャズまであらゆる要素を組み込んだ『4声のディヴェルティメント』と、どれもカステレードの作曲技法の全てが反映されたユニークな曲です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈世俗声楽作品集〉
奉献歌/遠い国からの歌/恋人に寄す(草稿)他 [アンサンブル・タマニアル/カントゥス・ノヴス・ウィーン 他]BEETHOVEN, L. van: Secular Vocal Works - Opferlied / Lied aus der Ferne / An die Geliebte (draft) (Ensemble Tamanial, Cantus Novus Wien, T. Holmes)
発売日:2020年06月26日
NMLアルバム番号:8.574175CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェンが様々な機会に作曲した声楽作品を集めた1枚。友人の結婚式のために書かれたもの、旅立ちへのはなむけの曲、命名日を祝した曲があれば、時にはフリーメーソンの絵画に言及したものや、シラーの詩に付けた曲など、日常の一コマが切り取られたような小曲には、ベートーヴェンの堅苦しいイメージを払拭するほどの親密な雰囲気が漂っています。 また、ほとんど耳にすることのない『イタリア語による多声の歌曲集』は、ウィーンにやってきた若きベートーヴェンがメタスタージオの詩に付けた歌曲集。当時、ベートーヴェンを教えていたサリエリがいくつかの曲に修正を加えたことで知られていますが、このアルバムではサリエリの改訂稿を並べて演奏することで、ベートーヴェンの奮闘ぶりが伺えます。
収録作曲家:
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ニクチェヴィチ(1971-)
ブラトヴィチ(1972-):
〔ギター・デュオ作品集〕
半島/雲/タランテッラ・バルカニカ/橋他 [ダルコ・ニクチェヴィチ(ギター)/スルジャン・ブラトヴィチ(ギター)]Guitar Duo Recital: Nikčević, Darko / Bulatović, Srdjan - NIKČEVIĆ, D. / BULATOVIĆ, S. (Peninsula)
発売日:2020年06月26日
NMLアルバム番号:8.574193CD価格:1,900円(税込)
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チマローザ(1749-1801):
〈序曲集 第7集〉
歌劇《ユディト》/歌劇《饗宴》
歌劇《愛は知恵につながる》
オラトリオ《信仰の勝利》 /カンタータ《殉教》
オラトリオ《アブサロム》他 [ミヒャエル・ハラース(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]CIMAROSA, D.: Overtures, Vol. 7 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Halász)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:8.574103CD価格:1,900円(税込)
チマローザは生前「オペラ・ブッファ」の第一人者として音楽界に君臨。膨大な数のオペラを書き上げましたが、ロッシーニの登場とともに、そのほとんどは忘れられてしまい、現在ではごく一部の作品が演奏されるのみとなってしまいました。このNAXOSのシリーズは、オペラ本編で用いられる名旋律が次々と現れる多彩な序曲を採り上げ、全曲上演への期待を膨らませます。 シリーズの最終を飾る第7集は、オペラの序曲だけではなく、オラトリオやカンタータの序曲も収録。1曲を除き、全て世界初録音という貴重なアルバムとなりました。NAXOSの重鎮ミヒャエル・ハラースとチェコ室内管弦楽団パルドビツェが機知に富んだ演奏で、チマローザ作品の楽しさを伝えています。
収録作曲家:
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フィビフ(1850-1900):
〈管弦楽作品集 第5集〉
交響曲 第3番 ホ短調 Op.53
歌劇《シャールカ》序曲/歌劇《嵐》第3幕 序曲
歌劇《メッシーナの花嫁》 葬送行進曲 [マレク・シュティレツ(指揮)/ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]FIBICH, Z.: Orchestral Works, Vol. 5 - Symphony No. 3 / Overtures / The Bride of Messina: Funeral March (Janáček Philharmonic, Štilec)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:8.574120CD価格:1,900円(税込)
チェコ国民楽派の草創期を築いた作曲家の一人、ズデニェク・フィビフ(フィビヒ)。同時代の作曲家の中では、とりわけドイツ・ロマン派の影響を強く受け継いでいるとされ、作品の多く、とりわけ管弦楽作品は、チェコ民謡を素材として用いながらも、重厚なオーケストレーションに彩られた響きが特徴です。 管弦楽作品シリーズ第5作目となるこのアルバムには、亡くなる2年前に作曲された交響曲第3番を中心に、チェコ民話を素材とした歌劇の序曲や挿入曲を収録。19世紀末に多くの作曲家たちが追求した“闇から光へ”をモティーフにした「交響曲第3番」では、起承転結のはっきりした活気ある音楽を楽しめます。また、オペラの序曲では『スメタナの後継者』と言われるフィビヒのチェコ民話への巧みなアプローチを感じることができます。第1集から第4集まで、チェコ・ナショナル交響楽団とともに演奏を行ってきたシュティレツは、今作ではヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団を起用し、シリーズの最後を飾っています。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第24集 [アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 24 (Goldstein)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:8.574196CD価格:1,900円(税込)
ドメニコ・スカルラッティはスペイン女王マリア・バルバラのために数多くのソナタを作曲しましたが、自筆譜は失われており、そのほとんどは女王の所有物だったとされるヴェネツィア筆写譜に収録されています。ただ作品の作曲年代は特定されておらず、現在では研究者カークパトリックや、ロンゴによる番号で整理されています。 作品の多くは単一楽章、二部形式で書かれており、曲の多様性と、大胆な転調、ユニークな和声進行が愛されています。第24集で端正な演奏を聴かせるのは1970年生まれ、イスラエル出身のピアニスト、アーロン・ゴールドスタイン。緩急自在のテンポと明晰なタッチによる美しい音色が魅力的です。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家シリーズ/ギター
ヨハン・スミス リサイタル
J.S.バッハ、ブリテン、メルツ、ポンセ、シュヴィツゲーベル [ヨハン・スミス(ギター)]Guitar Recital: Smith, Johan - BACH, J.S. / BRITTEN, B. / MERTZ, J.K. / PONCE, M.M. / SCHWIZGEBEL, J.
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:8.574199CD価格:1,900円(税込)
2019年に開催されたGFA(全米ギター協会)国際ギターコンクールの優勝者、ヨハン・スミスのリサイタル・アルバム。彼はこのアルバムのために独創的なプログラムを準備し、聴き手を魅了します。 最初に演奏されるのは、イタリアのギタリスト、ステファノ・グロンドーナが編曲したバッハの「トッカータ」。鍵盤楽器(チェンバロと推測される)のために書かれた作品が、複雑な対位法も含め巧妙にギターのために置き換えられており、スミスの巧みなテクニックが遺憾なく発揮されています。次のポンセの作品はセゴビアに捧げられた大作。アルペッジョ、トレモロ、特殊レガートなど、あらゆる技巧が用いられた作品です。続けて、華やかなメルツの「ギター・コンチェルティーノ」とブリテンの「ダウランドによる夜想曲」が奏され、最後は世界初録音となるシュヴィツゲーベルの瞑想的な「星の砂」で締めくくられます。 ジュネーブ出身のヨハン・スミスはクラシック・ギターだけではなく、メタル・バンドを率い、グラフィック・デザインを手掛けるという多才なアーティスト。その将来が嘱望されています。
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『オペラ・コミック』の序曲集
ボワエルデュー、ドリーブ、グノー、アレヴィ、エロール、ルコック、マイヤール、メユール、オッフェンバック [ミヒャエル・ハラース (指揮)/ウィーン放送交響楽団]Opéra-Comique Overtures - BOIELDIEU, F.-A. / DELIBES, L. / GOUNOD, C.-F. / HALÉVY, F. / HÉROLD, F. / LECOCQ, C. (Vienna Radio Symphony, M. Halász)
発売日:2020年05月29日
NMLアルバム番号:8.574122CD価格:1,900円(税込)
『オペラ・コミック』とは、フランスを起源とする喜劇的オペラで、台詞と歌を併用しているのが特徴です。18世紀初頭に誕生した「オペラ=コミック座」で上演された歌劇をこう呼び、初期の頃は名前の通り、軽め(喜劇的)の作品が多かったものの、数多くの作曲家が作品を寄せたことにより、内容は多彩となり、後のビゼーによる《カルメン》のような悲劇的な作品も『オペラ・コミック』に含まれるようになっていきます。 このアルバムには、19世紀から20世紀にかけて作曲された『オペラ・コミック』の序曲を収録。グノーの幻想的な《血まみれの修道女》や、軽妙な旋律で知られるエロールの《ザンパ》、オッフェンバックやルコックの喜歌劇までさまざまな表情を持つウィットに富んだ作品が並んでいます。
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プロコフィエフ(1891-1953):
歌曲とロマンス集 [マルガリータ・グリツコヴァ (メゾ・ソプラノ)/マリア・プリンツ (ピアノ)]PROKOFIEV, S.: Songs and Romances (Gritskova, Prinz)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.574030CD価格:1,900円(税込)
20世紀を代表する作曲家プロコフィエフ。交響曲からピアノ曲、映画音楽まであらゆるジャンルの作品を残しましたが、70曲ほどの歌曲はあまり演奏されることがありません。しかし、これらの歌曲はプロコフィエフが自身の作品について“4つの基本ライン”と呼んた「古典的」「近代的」「動的」「抒情的」この全ての要素がバランスよく融合されており、プロコフィエフの原点が端的に示された聴きどころの多い作品群なのです。 このアルバムでは『ピーターとおおかみ』の先駆的作品とも言える「みにくいあひるの子」から、組曲『キージェ中尉』のロマンス「灰色の鳩は嘆いている」まで、「古典的」「抒情的」な歌曲を16曲セレクト。表現力豊かな歌を聴かせるグリツコヴァは2019年にリリースされた「ロシアの歌曲集」(8.573908)で、その美しい声が「壮大な楽器を思わせる」と絶賛されたメゾ・ソプラノです。
収録作曲家:
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ベレヴィ(1954-):
〈ギター・デュオ作品集〉
キプロス狂詩曲 第1番-第4番
キプロス組曲/トルコ組曲他 [デュオ・タンデム(ギター・デュオ)]BELEVI, K.: Guitar Duos - Cyprian Rhapsodies Nos. 1-4 / Suite Chypre / Turkish Suite (Duo Tandem)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.574081CD価格:1,900円(税込)
キプロス、ニコシアに生まれロンドンで学び、現在キプロスを拠点に活躍するギタリスト=作曲家ケマル・ベレヴィ。11歳からギターを始め、最初は兄とともにバンドを組み、ポップスやロックを演奏していましたが、ロンドンに移ってからはクラシックギターに転向。演奏家としてだけではなく、作曲家としても高く評価されています。 ギリシャやトルコ、中東など多くの国の伝統が感じられる彼の音楽は、どれもユニークで美しいものばかり。このアルバムに収録されている作品の多くは世界初録音ですが、みな親しみやすく聴き応えがあります。とりわけ、タイトルに「キプロス」と記された曲はベレヴィの本領発揮とも言える作品群であり、胸躍るようなリズムとエキゾチックな旋律に魅了されます。
収録作曲家:
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シニガーリャ(1868-1944):
〈弦楽四重奏曲全集 第1集〉
弦楽四重奏曲
ブラームスの主題による変奏曲
ホラ・ミスティカ他 [アルコス四重奏団]SINIGAGLIA, L.: String Quartet Works (Complete), Vol. 1 - String Quartet, Op. 27 / Brahms Variations / Hora Mystica (Archos Quartet)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.574183CD価格:1,900円(税込)
イタリア、トリノ出身のシニガーリャ。作曲家、登山家としても知られるユニークな人物です。青年時代、休日になるとピエモンテの丘陵地帯で時を過ごし創造的なインスピレーションを得ただけではなく、イタリア北東部の山地「ドロミーティ・アルプス」の登山道の一覧表を作成するほど登山にのめり込んでいたというシニガーリャ。作曲家としての彼はコンセルヴァトワール時代からいくつかの作品を発表していましたが、1900年にプラハでドヴォルザークに会ったことで、その翌年には民謡の編曲を始めています。 しかし、これにはそれほど力を注いだわけではなく、どちらかといえば室内楽作品に興味を示し、1900年代には若い頃から傾倒していたブラームスの主題を用いた「変奏曲」や、やはりブラームスを思わせる流麗な旋律を持つ2曲の弦楽四重奏を相次いで書き上げました。 ユダヤ系であったため、ナチス・ドイツに弾圧され悲劇的な死を迎えたシニガーリャですが、その作品は彼が愛した山々のような清々しい美しさを誇っています。
収録作曲家:
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プラド(1943-2010):
〔ピアノと管弦楽のための作品集〕
ピアノ協奏曲 第1番
オーロラ/フリブール協奏曲 [ソニア・ルビンスキー (ピアノ)/ファビオ・メケッティ (指揮)/ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]PRADO, J.A.R. de A: Piano Concerto No. 1 / Aurora / Concerto Fribourgeois (Rubinsky, Minas Gerais Philharmonic, Mechetti)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.574225CD価格:1,900円(税込)
ブラジルの作曲家、アルメイダ・プラド。14歳の時に女性作曲家ディノーラ・デ・カルバーリョの弟子になり、カマルゴ・グァルニエリと共に音楽を学んだプラドは、やがてシュトックハウゼンやブーレーズ、リゲティの作品に興味を持ち、奨学金を得てパリに留学。ナディア・ブーランジェに教えを請うとともに、メシアンの神秘主義からも影響を受け、自国のブラジル音楽にこれらのエッセンスを融合させ、ピアノ曲集『カルタス・セレステス=天体の図表』などに見られる独自の作風を確立しました。 このアルバムには、アルメイダ・プラドと親交があり、作曲家が深い信頼を寄せていたピアニスト、ルビンスキーと、メケッティが指揮するブラジルを代表するオーケストラ「ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団」によるピアノと管弦楽のための3つの作品をが収録されており、光り輝くような彼の音楽を堪能できます。 2曲の協奏曲は前衛的な音が用いられているものの、どちらも古典的な様式を踏襲しており、第1番はベートーヴェン、「フリブール協奏曲」はバッハのオマージュとして書かれた作品。また1975年に作曲された「オーロラ」はまさにメシアンを思わせる色彩感に満ちた音で構成されたプラドらしい曲です。
収録作曲家:
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スコリク(1938-):
〈ヴァイオリン協奏曲全集 第2集〉
ヴァイオリン協奏曲 第5番-第9番 [アンドレイ・ビエロウ(ヴァイオリン)/ヴォロディミール・シレンコ(指揮)/ウクライナ国立交響楽団]SKORYK, M.: Violin Concertos (Complete), Vol. 2 - Nos. 5-9 (Bielow, Ukraine National Symphony, Sirenko)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.574089CD価格:1,900円(税込)
ミロスラフ・スコリク(1938-) はリヴィヴ音楽院を経て、モスクワ音楽院の大学院でカバレフスキーに師事、ウクライナを代表する作曲家および教師の1人として活躍しています。 彼の9曲あるヴァイオリン協奏曲は45年間に渡って書かれたもので、第1集(8.574088)に続くこの第2集には2004年から2014年に書かれた5曲を収録。ジャズの要素が強い第5番、瞑想的なテーマで始まり、次第に狂騒的になる第6番、第6番の荒々しさを発展させた第7番、ショパン生誕200年を記念して、ショパン作品から様々な引用が聴かれる第8番、抒情的な主題が劇的に展開する感動的な第9番、どれも単一楽章によるスコリクの作風が端的に示された興味深い作品群です。 ヴァイオリニスト、ビエロウは第6番と第9番の初演者であり、スコリク作品の優れた理解者として知られています。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家シリーズ
ドミトロー・チョニ
ピアノ・リサイタル
ドビュッシー、ヒナステラ、リゲティ、プロコフィエフ [ドミトロー・チョニ(ピアノ)]Piano Recital: Choni, Dmytro - DEBUSSY, C. / GINASTERA, A. / LIGETI, G. / PROKOFIEV, S.
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.574136CD価格:1,900円(税込)
2018年に開催された“パロマ・オシェア・サンタンデール国際ピアノコンクール”の優勝者、ドミトロー・チョニのリサイタル・アルバム。このコンクールは、アルベニス財団やソフィア王妃高等音楽院の創設者として名高いパロマ・オシェアが、1972年に創設した歴史あるピアノコンクールです。 1993年、ウクライナ出身のチョニはすでに国際的に活躍の場を広げており、将来が期待されるピアニストの一人です。全てが20世紀の作品で占められたこのアルバムでは、彼のユニークな個性が如何なく発揮されており、とりわけ抒情的なドビュッシーと力強くリズミカルなプロコフィエフでの鮮やかな対比が見事です。技巧的なヒナステラ作品や、ドビュッシー作品へのオマージュであるリゲティの練習曲での美しい音色も聴きどころです。
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ソーレ(1852-1920):
〈24のエチュード・カプリース 第4集〉
エチュード・カプリース 第20番-第24番 [ナツリン・ラシドヴァ(ヴァイオリン)]SAURET, É.: 24 Études Caprices, Vol. 4 - Nos. 20-24 (Rashidova)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.574159CD価格:1,900円(税込)
フランス出身のヴァイオリニスト、エミール・ソーレ(1852-1920)の「24のエチュード・カプリース」の最終集。ソーレは12年間に渡り英国王立音楽アカデミーで教鞭を執り、彼が指導した150人の学生たちは、その後の英国音楽界に大きな影響を与えたことで知られています。またヴィオラ奏者のライオネル・ターティスは、ソーレが率いる弦楽アンサンブルで演奏した際「ソーレは素晴らしい左手の技術を備えており、また弓の扱いもうまかった」と回顧録に記しました。 ソーレは自身の素晴らしいテクニックを伝えるためにいくつかの練習曲を作曲、その中で最も難易度が高く、かつ芸術的に優れているとされるのが「24のエチュード・カプリース」です。10分近くの長さを誇る各々の曲は、単なる“練習曲”の域を完全に超えており、それぞれが独立したコンサート・ピースとしても成立するほどの高い完成度を誇っています。 シリーズを通して、ナツリン・ラシドヴァが作曲者「ソーレ」の名を冠した1685年製のストラディヴァリを演奏。ヴァイオリンの演奏技法全てを駆使した難曲を見事に弾ききりました。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
民謡編曲集 [パウラ・ゾフィー・ボーネット(ソプラノ)/ダニエル・ヨハンセン(テノール)/ゲオルク・クリムバッハー(バリトン) 他]BEETHOVEN, L. van: Folk Songs (Bohnet, D. Johannsen, Klimbacher, Herzer, Christelbauer, B. Bartos)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.574174CD価格:1,900円(税込)
スコットランド音楽のプロモーターとして活躍した出版業者ジョージ・トムソン(1757-1851)。彼が活躍した当時は、イギリスやスコットランドで民謡への関心が高まり、器楽や声楽作品への編曲が求められていました。トムソンはアマチュアの演奏家に喜ばれる作品を想定し、ハイドンやコジェルフ、プレイエルなど多数の作曲家に編曲を依頼しました。 ベートーヴェンも編曲を依頼された一人でしたが、トムソンが求める「単純な編曲」には飽き足らず、弦楽とピアノを伴う凝ったアンサンブルによる作品を書き上げるとともに、トムソンに新しいテキストも要求。その結果、2人の共同作業は1803年から1819年まで続き、100曲を超える作品が完成しました。これらはあまり耳にすることがありませんが、どの曲からもベートーヴェンが楽しんで作曲した様子が伝わってきます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年8月号)★-
マニャール(1865-1914):
〈管弦楽作品集〉
序曲/葬送の歌/正義への賛歌
ヴィーナスへの賛歌
古風な様式による管弦楽組曲 [ファブリース・ボロン (指揮)/フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団]MAGNARD, A.: Orchestral Works - Ouverture / Chant funèbre / Hymne à la justice / Hymne à Vénus (Freiburg Philharmonic, Bollon)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.574084CD国内仕様 日本語解説付き価格:1,980円(税込)
ベストセラー作家の父のもと、比較的裕福な家庭に育ったマニャール。20歳の時にワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》に魅了された彼は、実家の経済的な援助を受けることなく、自らの力で音楽の道に進むことを決意します。パリ音楽院に入学しマスネに師事したものの、個人的に師事したダンディから受けた影響の方が大きく、マニャールは「交響曲作家」としての栄誉を求め、少なくとも9曲の交響曲を完成させることを目標に作曲家としての活動を始めました。しかし、その望みは、第一次世界大戦時のドイツ兵との壮絶な戦いによる彼の死によって打ち切られてしまい、4曲の交響曲を含む20曲ほどの作品だけが残されています。 このアルバムには、マニャールが初めてオーケストレーションに挑んだ「古風な様式による管弦楽組曲」から、1904年の「ヴィーナスへの賛歌」まで5作品が収録されています。どれも、マニャールの心情が反映された美しく力強い作品です。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
〈オルガン交響曲集 第2集〉
オルガン交響曲 第3番・第4番 [ヴォルフガング・リュプザム (オルガン)]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies (Complete), Vol. 2 - Nos. 3 and 4 (Rübsam)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.574195CD価格:1,900円(税込)
フランスの作曲家、シャルル=マリー・ヴィドールの「オルガン交響曲」を名手ヴォルフガンク・リュプザムが演奏するシリーズ、第2集。自身も超絶技巧の持ち主だったということもあり、彼の作品はどれも卓越した技術を必要とするだけではなく、多くのオルガニストは、ヴィドールが長年愛奏した“名匠カヴァイエ=コル”が制作した楽器でなければ、ヴィドール作品を完璧に演奏することができないと考えていますが、ヴィドール自身は、ツアーで訪れた教会のさまざまなオルガンを演奏したという記録が残っています。今回のシリーズでは、リュプザムはスキナー社製のオルガンを用い、音色や響きの新しい可能性を探っています。 第2集にはオルガン交響曲第3番と第4番を収録。バッハを思わせるバロック様式で書かれた前奏曲で幕を開ける第3番は、技巧的な終楽章が聴きどころ。華やかなトッカータが冒頭に置かれた第4番は、即興的でありながら、細部の至るところに工夫が凝らされた先進的な作品です。ボーナストラックとして追加された第2番の第4楽章「スケルツォ」は、後に「サルヴェ・レジーナ」に置き換えられた曲。現在では単独で演奏されることの多い、活発な表情を持つ明るい作品です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈室内楽作品集〉
ピアノ四重奏曲 Op.16
6つのメヌエット WoO 9
行進曲集他 [IUウィンド・アンサンブル/ロドニー・ドーシー (指揮) 他]BEETHOVEN, L. van: Chamber Music - Piano Quartet, Op. 16 / Minuets and Dances (Sofia Kim, Kroh, Segal, Sarid, IU Wind Ensemble, Dorsey)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.574040-41CD 2枚組価格:2,900円(税込)
ベートーヴェンがウィーンで生活していた時代は、ナポレオン軍がウィーンとハプスブルク帝国に侵攻し、故郷ボンに対して司教支配を終わらせるなど波乱に満ちたものでした。この戦いの影響は、当時のベートーヴェン作品にも反映されており、いくつかの行進曲として結実しています。 その頃のベートーヴェンは管楽器に関心を抱いていたため、数多くの管楽器のための作品も書かれています。中でも4本のトロンボーンのために書かれた「3つのエクアーレ」はあまり演奏されることがありませんが、1827年のベートーヴェンの葬儀で演奏された曲として知られています。 また当時流行していた「オートマタ(音楽人形、音楽時計)」のためにも何曲かが書かれており、このアルバムではオルガンで演奏されています。「ピアノと管楽器のための五重奏曲 Op.16」はベートーヴェン自身の編曲によるピアノ四重奏版を収録。他にも珍しい舞曲などが盛りだくさんの選曲です。
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ミヒル(1754-1816):
ファゴットと弦楽のための四重奏曲 第1番 - 第6番
(1780頃-1816) [ベン・ホードリー (ファゴット)/ホール弦楽三重奏団]MICHL, J.C.W.: Quartets Nos. 1-6 for Bassoon, 2 Violins and Cello (Hoadley, The Hall String Trio)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.574054CD価格:1,900円(税込)
ミヒルは音楽一家に生まれ、若い頃から優れた音楽家として活躍、とりわけ宗教曲と歌劇で大成功を収めた作曲家です。彼は1771年から1778年までミュンヘンの聖ミカエル・イエズス教会のコントラバス奏者を務め、その後教区の音楽家に就任。この頃ミュンヘンを訪れた「音楽紀行」で知られるイギリスの音楽学者チャールズ・バーニーがミヒルの作品を「これまで彼以上の天才を聴いたことがない」と大絶賛したという記録が残っています。 彼はファゴットの音色を愛していたようで、数多くのファゴットを含む作品が遺されており、どれも洗練された美しさをもっています。このアルバムに収録された四重奏曲もレオポルド・モーツァルトの作品を思わせる活力に溢れています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ミサ曲 ハ長調 Op.86
ヴェスタの炎 Hess 115 (断章)
カンタータ「静かな海と楽しい航海」 Op.112 [カイサ・ランタ (ソプラノ)/ニーナ・カイテル (メゾ・ソプラノ)/レイフ・セーゲルスタム (指揮)/アボエンシス大聖堂聖歌隊/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 他]BEETHOVEN, L. van: Mass in C Major / Vestas Feuer / Meeresstille und Glückliche Fahrt (Chorus Cathedralis Aboensis, Turku Philharmonic, Segerstam)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:8.574017CD価格:1,900円(税込)
17世紀から18世紀にかけて、ハプスブルク帝国、オーストリア=ハンガリー帝国末まで、ハンガリー王国最大の大地主として君臨したエステルハージ家。長らくハイドンが宮廷楽長を務め、古い時代の音楽を好む当主ニコラウス2世のためにミサ曲を書き続けていました。しかしハイドンが健康悪化を理由にこの慣習を中断、フンメルがこれを引き継ぎましたが、1807年にベートーヴェンにも「ミサ曲作曲の依頼」が舞い込みました。ベートーヴェンは畏まりつつ、この依頼を受け、ハイドンの伝統に基づいたミサ曲を書き上げました。 残念ながら初演は失敗、エステルハージ公は作品を気に入ることはなかったため、ベートーヴェンは献呈先をエステルハージ公からキンスキー公に変更し出版にこぎつけたというエピソードを持っています。とはいえ、完成度はとても高く、当時の評論家たちも「素晴らしい出来栄え」と賛美した隠れた名作です。 同時収録はシカネーダーの詩による「ヴェスタの炎」とゲーテの詩による「静かな海と楽しい航海」。セーゲルスタムの堂々たる指揮で。
収録作曲家:
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ウェイランド(1954-):
弦楽四重奏曲 第4番・第5番 [メルボルン四重奏団]WEILAND, D.: String Quartets Nos. 4 and 5 (Melbourne Quartet)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:8.574028CD価格:1,900円(税込)
英国の作曲家ダグラス・ウェイランド。1985年に発表された「弦楽四重奏曲第1番」の成功により「20世紀英国における重要な弦楽四重奏曲作曲家」の一人として賞賛されています。 このアルバムには2011年と2012年に書かれた「第4番」と「第5番」を収録。シンプルな旋律で幕を開ける第5番は、古典的な雰囲気を保ちつつも、予想外の展開を見せながら自由に発展していきます。全体の中核を成す「トスカーナ風のシチリアーノ」と題された第2楽章や、序奏を伴う終楽章も意外性に満ちた音楽です。 5楽章で構成された大規模な第4番も独自性の高い曲。変ロ調を基本にするも、調性感は薄く、とりわけ“Misterioso=神秘的に”と指定された第2楽章での不安定な楽想はこの作品が21世紀に書かれたことを実感させてくれます。快活な第3楽章、シューベルトやハイドンを思わせる美しい第4楽章、バルトーク作品を思わせる激しい第5楽章と、全体に変化に富んだ個性的な味わいを持っています。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家シリーズ/ギター
ペドロ・アギアル
リサイタル
(ブラジルのギター音楽集) [ペドロ・アギアル (ギター)]Guitar Recital: Aguiar, Pedro - PEREIRA, M. / GNATTALI, R. / REIS, D. / GAROTO / GUINGA / GARCÍA AGUILERA, J. de D. / VILLA-LOBOS, H. / ASSAD, S.
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:8.574069CD価格:1,900円(税込)
2018年にスペインで開催された「アルハンブラ国際ギターコンクール」の優勝者ペドロ・アギアルのリサイタル・アルバム。このコンクールは、世界的にも最高難易度を誇ることで知られ、2012年にはパク・キュヒが優勝し、世界的な活躍への足掛かりをつかんでいます。 ペドロ・アギアルは1990ブラジル生まれ。地元の大学で音楽を学んだ後、アメリカ、パリ、ミュンヘンで研鑽を積んでいます。アルハンブラ国際ギターコンクールではブラジル人初の優勝者となり、優勝記念となるこのアルバムでは故郷の「ブラジル音楽」を積極的に紹介。多種多様な舞曲や民謡、時にはジャズを素材とした作品を、見事な技巧を駆使し、表情豊かに演奏しています。
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クラーク(1960-):
コルネット協奏曲 「水平線の神秘」
DIAL "H" FOR HITCHCOCK
スウィフト・セバーンの洪水
アースライズ [ハルメン・ファンホールネ (コルネット)/グライムソープ・コリアリー・バンド/デイヴィッド・ソーントン (指揮)/ナイジェル・クラーク (指揮)/サンディ・スミス (指揮)]CLARKE, N.: Mysteries of the Horizon / Dial 'H' for Hitchcock / Swift Severn's Flood (Vanhoorne, Grimethorpe Colliery Band, Thornton, Clarke, S.Smith)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:8.574097CD価格:1,900円(税込)
英国の作曲家ナイジェル・クラークは、1994年にブラック・ダイク・ミルズ・バンドのコンポーザー・イン・レジデンスを務めたことで、吹奏楽界の頂点に立つ作曲家の一人として君臨しています。 このアルバムには名映画監督ヒッチコックのドキュメンタリー・フィルムから触発された「DIAL "H" FOR HITCHCOCK」と、シェークスピアの「ヘンリー4世」からの1シーンを描いた「スウィフト・セバーンの洪水」、ベルギーの象徴派の画家ルネ・マグリットの4つの絵画に基づく「水平線の神秘」、アポロ8号の宇宙飛行士ウィリアム・サンダースが撮影した地球の写真からインスパイアされた「アースライズ」の4曲を収録。世界最高峰のブラスバンド「グライムソープ・コリアリー・バンド」が万全のテクニックでこれらを聴かせます。
収録作曲家:
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アデス(1971-):
ピアノ・ソロ作品集 [チェン・ハン (ピアノ)]ADÈS, T.: Piano Solo Works (Han Chen)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:8.574109CD価格:1,900円(税込)
英国の作曲家・ピアニスト・指揮者トーマス・アデス。古典的な伝統に基づく様式にジャズやポップスの要素を融合した独自な作風で知られ、これまでにオペラや管弦楽作品などを多数発表、その都度賛否両論を巻き起こしています。ピアニストとしては自作の演奏をはじめ、アルディッテイ四重奏団やイアン・ボストリッジらと共演、卓越した技巧を披露しています。 そんなアデスのピアノ曲はどれも超絶技巧が駆使された演奏困難なものばかり。自作のオペラ《彼女に化粧を》のパラフレーズは、リストやブゾーニの例に倣った、即興的で華やかな4つの部分からなる編曲作品。ダウランドのリュート作品を元にした「ダークネス・ヴィジブル」や、ショパン生誕200年を記念し、エマニュエル・アックスから委嘱された「マズルカ」などの個性的な作品を、1992年生まれの若手チェン・ハンが華麗に演奏しています。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家シリーズ/ピアノ
キム・ホンギ リサイタル
(グラナドス、ラヴェル、サンチェス=ベルドゥ、シューマン、ヴァイン) [キム・ホンギ (ピアノ)/ブレトン弦楽四重奏団]Piano Recital: Kim, Honggi - GRANADOS, E. / RAVEL, M. / SÁNCHEZ-VERDÚ, J.M. / SCHUMANN, R. / VINE, C.
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:8.574232CD価格:1,900円(税込)
2018年に開催された「ハエン国際ピアノ・コンクール」の優勝者キム・ホンギ。1991年韓国生まれの彼は、これまでにも数多くのコンクールに出場、優秀な成績を収めています。 「ハエン国際ピアノ・コンクール」は1956年からスペインで開催されている歴史あるコンクール。1970年代に国際コンクールとなり、レベルの高い戦いを勝ち抜いた優勝者は、すぐさま世界中での活躍を約束されています。予選曲目には、必ず新作が委嘱されることでも知られており、2018年の課題曲にはスペインの現代作曲家サンチェス=ベルドゥの「鏡の庭」が用意され、各コンテスタントが腕を競いました。 ホンギは優勝記念のアルバムのために「鏡の庭」を含む様々な作品を周到に用意し、瞑想的なヴァインのソナタの美しさを紹介するなど、自身の才能を存分に披露しています。なかでもシューマンは彼が最も得意とする作曲家で、最後に置かれた五重奏曲での伸び伸びとした演奏は、聴き手の耳を魅了します。
収録作曲家:
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ブローウェル(1939-):
〔ギター作品集 第5集〕
儀式と祝祭の舞曲集 第2集
ギター・ソナタ集
第3番「黒いデカメロンのソナタ」
第4番「思想家のソナタ」
第5番「アルス・コンビナトリア」 [ペドロ・マテオ・ゴンザレス(ギター)]BROUWER, L.: Guitar Music, Vol. 5 - Danzas Rituales y Festivas, Vol. 2 / Guitar Sonatas Nos. 3, 4, 5 (P.M. González)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574016CD価格:1,900円(税込)
ハバナ出身のレオ・ブローウェルは最も挑戦的で革新的なギター作品の作曲家として知られています。彼はまた指揮者・劇作家でもあり、その多彩な表現は多くの人々から称賛されています。 このアルバムには彼の3つのギター・ソナタと、作品の原点ともいえる「儀式と祝祭の舞曲集」が収録されており、キューバ民謡を採り入れながらも前衛的な響きをもつ多彩な作品を楽しむことができます。 「儀式と祝祭の舞曲集」のルーツは、彼が18歳の時に作曲した「Danza Caracteristica=典型的な舞曲」にあり、ラヴェルやラフマニノフ、ボサ・ノバなどを融合するという実験的な方法がそのまま受け継がれています。 他にはブローウェル作品の中でも最も知られている「黒いデカメロン」と「思想家のソナタ」、2014年に初演された「アルス・コンビナトリア」の3曲を収録、ギターの技巧を極限まで追求したブローウェル独自の作品が楽しめます。
収録作曲家:
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BEETHOVEN REIMAGINED
ベートーヴェン再想像! [ゲイブリエル・プロコフィエフ(エレクトロニクス)/ヤニフ・セガル(指揮)/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団]BEETHOVEN REIMAGINED (G. Prokofiev, BBC National Orchestra of Wales, Segal)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574020CD価格:1,900円(税込)
2020年のベートーヴェン生誕250年に向けて、21世紀の作曲家たちによる「オマージュ作品」を3つ収録したアルバム。各々が全く違うスタイルを持ち、現代におけるベートーヴェンの姿を探る興味深い1枚となっています。ギャレット・シューマンとヤニフ・セガルの「オーケストラのためのソナタ」はヴァイオリン・ソナタ第7番をオーケストラのために編曲。ハ短調という調性のためか、交響曲第5番を思わせる緊張感に溢れた色彩豊かな作品に仕上がっています。 同じくセガルの編曲による「フィデリオ・シンフォニー」は、ベートーヴェンの唯一の歌劇《フィデリオ》の歌の部分を楽器に置き換えた作品。30分程度のコンパクトな形に収められており、ベートーヴェンの厳格な歌劇を手軽に楽しむことができます。 最後に置かれた「ベートーヴェン、第9交響曲のリミックス」はこれまでも数多くの20世紀の作曲家たちが取り組んできた、古典派作品を“素材”として扱い、新しい作品を創造するというやり方で生まれたもの。大作曲家プロコフィエフの孫であるゲイブリエル・プロコフィエフが第九の終楽章を自由にアレンジ、合唱の部分はプロコフィエフ自身がサンプリングして加えており、混沌の音の中から何かが浮かび上がってくる様子には興奮を抑えられません!
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第23集 [セルジオ・モンテイロ(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 23 (Monteiro)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574075CD価格:1,900円(税込)
ナポリ楽派の歌劇作曲家、卓越したチェンバロ奏者、そしてオルガニストであったドメニコ・スカルラッティ。彼の鍵盤のためのソナタは、音楽指導を行っていたポルトガルの王女マリア=バルバラ(後のスペイン王妃)の練習用として書かれたものです。ソナタと言っても、そのほとんどは単一楽章で書かれており、技術向上のために多種多様な技巧が盛り込まれた、当時としてはかなり実験的な作風による曲も少なくありません。 このアルバムに収録された16曲のソナタもそれぞれ特徴を持っており、例えばトラック9のソナタで用いられているのはジグのリズムであったり、トラック14のソナタは華やかなトリルが多用されていたりと、どれも魅力たっぷりの作品です。名手モンテイロの鮮やかなタッチが印象的。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
皇帝ヨーゼフ2世の葬送カンタータ WoO 87
皇帝レオポルト2世の戴冠式カンタータ WoO 88 [レーッタ・ハーヴィスト(ソプラノ)/ヨハンナ・レースヴオリ(ソプラノ)/アボエンシス大聖堂聖歌隊/レイフ・セーゲルスタム(指揮)/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 他]BEETHOVEN, L. van: Cantata on the Death of Emperor Joseph II / Cantata on the Accession of Leopold II (Chorus Cathedralis Aboensis, Segerstam)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574077CD価格:1,900円(税込)
1790年に皇帝ヨーゼフ2世が亡くなった時、ベートーヴェンはボンの宮廷音楽隊のメンバーでした。ボンの市民たちは喪に服し、ベートーヴェンも皇帝のための追悼カンタータを作曲、さらにヨーゼフ2世の後を引き継ぎ帝位を継承した「レオポルド2世の戴冠式のためのカンタータ」の作曲も思い立ち、見事な作品を書き上げました。しかし、演奏の機会を持つことはできず、どちらも用途の決まった作品であったためか、ベートーヴェンの生前に演奏されることはありませんでした。 とはいえ、彼はこの2曲の仕上がりに自信を持っていたようで「葬送カンタータ」の一部は、のちに歌劇《フィデリオ》のフィナーレに転用、また「戴冠式カンタータ」は、1790年、もしくは1792年、ボンに立ち寄ったハイドンに見せたとされています。どちらも20歳前後の若者の作品とは思えないほどの高い完成度を誇るカンタータを、セーゲルスタムが堂々たる演奏で聴かせます。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家シリーズ/フルート
エレーヌ・ブレグ
ジョリヴェ(1905-1974):
〈フルートのための作品全集 第2集〉 [エレーヌ・ブレグ(フルート)/ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽セクション/グスタボ・ヒメノ(指揮) 他]JOLIVET, A.: Flute Works (Complete), Vol. 2 (Boulègue, Tulliez, L. Warnier, Gimeno)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574079CD価格:1,900円(税込)
2017年に開催された「神戸国際フルートコンクール」の優勝者エレーヌ・ブレグが演奏するジョリヴェのフルート作品全集第2集。第1集(8.573885)でその才能を余すことなく発揮した彼女、この第2集でも神秘的、あるいは呪術的な雰囲気を持つジョリヴェの作品を隅々まで研究し、ヒメノが指揮するルクセンブルク・フィルハーモニーをバックに表現力豊かな演奏を繰り広げています。 アルバムの中心をなすのは2曲の協奏曲であり、とりわけ1949年、パリ音楽院の試験のために作曲された第1番では、弦楽とフルートの響きが見事に溶け合うことで、ジョリヴェの抒情性が遺憾なく発揮されており、変化にとんだ曲想は、一時も聴き手の耳を離すことがありません。1965年に作曲された協奏的組曲(フルート協奏曲 第2番)は、更に民族音楽の要素も加わったスリリングな旋律を持ち、フルートの超絶技巧が存分に駆使された見事な作品です。ここでも彼女のリズミカルな歌い口に魅了されます。
収録作曲家:
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ザドール(1894-1977):
シンフォニア・テクニカ
クラリネットと弦楽合奏のための音楽
トロンボーン協奏曲他 [マリウシュ・スモリー(指揮)/ブダペスト交響楽団]ZÁDOR, E.: Sinfonia Technica / Music for Clarinet and Strings / Trombone Concerto (Sólyomi, Fejér, Budapest Symphony Orchestra MÁV, Smolij)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574108CD価格:1,900円(税込)
ハンガリーのバータセクで生まれ、1940年代のアメリカで映画音楽の発展に著しく寄与したユージン・ザドール。このNAXOSレーベルにおける6枚目となるアルバムにも、彼の特徴である豊かな表現力と色彩豊かな響きを駆使した作品が収録されています。 冒頭に置かれた「タランテッラ - スケルツォ」は彼がロサンゼルスに定住して間もない1941年から1942年頃の作品。大編成のオーケストラが奏でる活発な旋律は、溢れんばかりのエネルギーに満ちています。1970年代の「クラリネットと弦楽合奏のための音楽」はセントルイス交響楽団の委嘱作。トロンボーン協奏曲は、若いころこの楽器を学んだザドールならではの技巧的な作品です。 アルバムのメインである「シンフォニア・テクニカ=先進技術の交響曲の意」は彼が新古典派の様式に沿って作曲した唯一の作品。機能的でありながら、レスピーギ風の響きも感じられるザドール独自のユニークな音楽です。
収録作曲家:
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エセンヴァルズ(1977-):
Translations
〔合唱作品集〕 [イーサン・スペリー(指揮)/ポートランド州立室内合唱団]EŠENVALDS, Ē.: Choral Music (Translations) (Portland State Chamber Choir, Sperry)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574124CD価格:1,900円(税込)
1977年、ラトヴィアのプリークレで生まれた作曲家エセンヴァルズ。現代における最高の合唱音楽作曲家として数々の賞を受賞した彼の作品は、どれも精緻かつ複雑なハーモニーを持つことで知られています。このアルバムに収録された7曲は、神話や伝説から素材が採られており、それぞれの曲において、ロシア語、ラテン語、英語、ドイツ語が自由に使い分けられ、神秘的な世界を表出しています。 アルバムタイトルの曲である「Translation=移りゆくもの」ではハンドベルを効果的に用い、また「城壁に囲まれた女の伝説」ではアルバニア民謡の旋律を採用するなど、どの曲にも創意工夫が凝らされており、その洗練された響きを一度耳にしただけで聴き手は深く魅了されます。2017年にリリースされた「The Doors of heaven」と同じく、スペリーが指揮するポートランド州立大学室内合唱団の清冽なハーモニーでお楽しみください。
収録作曲家:
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Freedom from Fear - 恐怖からの解放
21世紀アメリカの吹奏楽作品集
(マスランカ、ペリン、ヴァルツィック) [ポール.W.ポピエル(指揮)/カンザス大学ウィンド・アンサンブル]Wind Band Music - MASLANKA, D. / PERRINE, A. / WALCZYK, K. (Freedom from Fear) (University of Kansas Wind Ensemble, Popiel)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574169CD価格:1,900円(税込)
次々に新しい作品が生まれるアメリカの吹奏楽。このアルバムでは世界初録音を2曲含む、2010年以降に作曲された3つの作品が収録されています。マスランカは全ての吹奏楽作曲家の中でも、最も多作で、現在までにおよそ150作品を発表。この2010年の「解放」は“日本管楽合奏指揮者会議”の委嘱作で、初演は光が丘女子高校の吹奏楽部と合唱団が行っています。 ペリンの「In the Open Air、In the Silent Lines」は2018年の最新作。ホイットマンの詩集「草の葉」の序文に触発された、豊かな空間感覚を持つ作品です。 ピューリッツァー賞とグラミー賞にノミネートされた作曲家ヴァルツィックの「恐怖からの解放」は戦争や紛争に巻き込まれた人々の悲劇を描いた4つの楽章で構成された大作。聖書や、シリアの民の物語をはじめ、自由の女神像の台座に刻まれたアメリカの詩人エマ・ラザルスの詩「新しい巨像」など、多彩なテキストを用いた物語を、カンザス大学ウィンド・アンサンブルを中心にソプラノとボーイ・ソプラノ独唱からジャズ・アンサンブルまでが一丸となって壮大な演奏を行っています。
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ヴァインベルク(1919-1996):
〔クラリネットのための作品集〕
クラリネット協奏曲 Op.104
クラリネット・ソナタ Op.28
室内交響曲 第4番 Op.153 [ロベルト・オーバーアイクナー(クラリネット)/ミヒャエル・シェヒ(ピアノ)/ドレスデン・チェンバー・ソロイスツ/フェデリコ・カシク(ヴァイオリン)/フリートヴァルト・ディットマン(チェロ)/ミハイル・ユロフスキ(指揮)-3,7-10]WEINBERG, M.: Clarinet Music - Clarinet Concerto / Clarinet Sonata / Chamber Symphony No. 4 (Oberaigner, Schöch, Michail Jurowski)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.574192CD価格:1,900円(税込)
近年、注目を集めるポーランド生まれの作曲家ヴァインベルクのクラリネット作品集。彼は若い頃からクレズマー・バンドや劇場のアンサンブルで、クラリネットに親しんできたためか、この楽器のための作品も早くから手掛けていました。なかでも1945年に書かれた「クラリネット・ソナタ」は以前からヴァインベルクの代表作として知られ、ロマンティックで民俗音楽のような親しみやすい楽想を持つ曲です。 1970年の「クラリネット協奏曲」は、冒頭の旋律こそソナタに酷似していますが、更にクラリネットの名人芸に重きが置かれた技巧的な作品。縦横無尽に駆け回るパッセージが印象的です。 ヴァインベルクが生涯の最後に完成させた「室内交響曲第4番」は美しい弦のコラールではじまり、要所要所をクラリネットのオブリガードが支えるというもの。第2楽章は激しい表情に終始、トライアングルは終楽章で4回登場するのみという、ユニークな使われ方がなされた、ヴァインベルクの集大成とも言える意欲的な作品です。 ショスタコーヴィチやプロコフィエフといったロシア作品を得意とするミハイル・ユロフスキが全体をシャープにまとめています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
劇音楽「アテネの廃墟」
「献堂式」序曲 Op.124他 [レイフ・セーゲルスタム(指揮)/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 他]BEETHOVEN, L. van: Ruinen von Athen (Die) (The Ruins of Athens) (Chorus Cathedralis Aboensis, Turku Philharmonic, Segerstam)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:8.574076CD価格:1,900円(税込)
“ベートーヴェンの「トルコ行進曲」”が含まれていることで知られる劇音楽「アテネの廃墟」。ハンガリーのペスト市(現ブダペスト)に新設されたドイツ劇場のこけら落としのために1811年秋から1812年にかけて作曲され、1812年2月9日に劇音楽「シュテファン王」とともに初演されました。 物語は、ギリシャ神話に登場する知恵の女神ミネルヴァが、長い眠りから目覚めた時に目にしたのはトルコに侵攻され、荒廃したアテネ。彼女は他の神々が逃れたペストに赴き、この地を“新たなアテネ”にするという、まさに劇場のこけら落としにふさわしい内容を持ち、魅力的なアリアやデュエット、コーラスで満たされています。ナレーション付きの劇仕立てでお楽しみください。 同時収録の「献堂式」の音楽は、ヨーゼフシュタット劇場のこけら落としのために書かれた劇音楽の一部です。大部分が「アテネの廃墟」からの転用ですが、序曲はオリジナルです。
収録作曲家:
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スコリク(1938-):
〈ヴァイオリン協奏曲集 第1集〉
ヴァイオリン協奏曲 第1番-第4番 [アンドレイ・ビエロウ(ヴァイオリン)/ヴォロディミール・シレンコ(指揮)/ウクライナ国立交響楽団]SKORYK, M.: Violin Concertos (Complete), Vol. 1 - Nos. 1-4 (Bielow, Ukraine National Symphony, Sirenko)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:8.574088CD価格:1,900円(税込)
1938年、ウクライナのリヴィヴで生まれたスコリク。第二次世界大戦後、家族とともにシベリアに追放され、この地で音楽を学んだという経験を積み、故郷に戻ってからはカバレフスキーに師事し音楽家として成功、現在では教師としても尊敬される人です。オペラやバレエなどの劇音楽や、パガニーニ:24のカプリースのオーケストラ編で知られています。 9曲あるヴァイオリン協奏曲は彼の音楽人生の中でも45年間の長きに渡って作曲されおり、どれもシンコペーションが際立つ、力強く表現的なオーケストラの伴奏の上で、ウクライナの伝承を採り入れた哀愁漂う旋律を歌うヴァイオリンが印象的。時折、とびきり美しい旋律が織り込まれた興味深い作品群です。このアルバムには第1番から第4番までが収録されています。
収録作曲家:
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「新古典主義者スカルコッタス」
スカルコッタス(1904-1949):作品集
シンフォニエッタ 変ロ長調
古典的な交響曲
4つの印象/古風なギリシャの行進曲 [イオアニス・カランペツォス(コルネット)/ステファノス・ツィアリス(指揮)/アテネ国立管弦楽団]SKALKOTTAS, N.: Sinfonietta / Classical Symphony / 4 Images / Ancient Greek March (The Neoclassical Skalkottas) (Athens State Orchestra, Tsialis)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:8.574154CD価格:1,900円(税込)
50年という短い生涯にもかかわらず、ニコス・スカルコッタスは20世紀ギリシャを代表する作曲家の一人として重要視されています。アテネ音楽院で学び、ベルリンに留学しシェーンベルクやヴァイルに師事、とりわけシェーンベルクの影響を強く受けましたが、精神的に不安定だったためか、彼が集中して作品を書いたのは1930年代後半から亡くなる直前までのほぼ10年間のみであり、この頃には新古典主義の作風を取り入れた独自の作風が構築されています。 このアルバムに収録された4つの作品は、すべてその時代に作曲されており、古典的な佇まいの中に斬新さが盛り込まれたユニークな作品に仕上がっています。アテネ国立管弦楽団はスカルコッタスがヴァイオリニストとして在籍していたオーケストラ。この録音を皮切りに、スカルコッタス作品の録音を続けていく予定です。
収録作曲家:
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マイール(1763-1845):
ミサ曲 変ホ長調 [フランツ・ハウク(指揮)/ジモン・マイール合唱団/コンチェルト・デ・バッスス]MAYR, J.S.: Mass in E-Flat Major (Szczepańska, Krödel, M. Schäfer, Ochoa, Simon Mayr Choir, Concerto de Bassus, Hauk)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.574057CD価格:1,900円(税込)
フランツ・ハウクが指揮するマイール作品、今回は「ミサ曲 変ホ長調」の登場です。1843年頃にキリエとグローリア、クレドの大部分が作曲されたこのミサに、フランツ・ハウクがマイールの既存の作品から色調のあう曲を選び出し、全曲に仕立てたもの。この方式は18世紀以来イタリアでは一般的に行われており、聴き手は必然的にマイールのさまざまな作品を耳にすることができるという利点も持ち合わせています。 全曲には17世紀頃に発祥したとされる「ミサ・コンチェルタータ」の形式を採用、レチタティーヴォはなく、合唱とソロは明確に分けられており、オーケストラ・パートも充実。なかでもグローリアに含まれる「Gratias agimus」でバス独唱のオブリガードを務める技巧的なホルンの旋律が聴きどころ。どの曲にも華やかで祝典的な雰囲気が漂う美しいミサ曲に仕上がっています。
収録作曲家:
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Heavy Weather
管楽器のための協奏曲集
(ボッティ、ターナー、スティーブン・マイケル・グリック) [グレン・アドシット(指揮)/ハート・ウィンド・アンサンブル 他]Wind Concertos - BOTTI, S. / TURNER, J.L. / GRYC, S.M. (Heavy Weather) (Koffman, Mendoker, M. Goldberg, Hartt Wind Ensemble, Adsit)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.574087CD価格:1,900円(税込)
アメリカ、ハート大学の学生たちによって組織されている「ハート・ウィンド・アンサンブル」は過去20年間に40以上の作品を初演するなど、卓越した技術と革新的な選曲で注目を浴びている団体です。このアルバムにはアメリカを代表する3人の作曲家の協奏曲が収録されており、各々のソリストとともにアンサンブルの多様性を追及しています。女性作曲家ボッティの「sull'ala」は翼を意味し、飛行する際に発せられるさまざまな音をサクソフォンとオーケストラで表現しています。 ターナーの「Heavy Weather」は熱暑や嵐などの気象現象を表現した劇的な音絵巻。第2楽章の嵐での迫力ある描写が見事です。グリックの「ギニョール」はフランスで生まれた指人形芝居の主人公の名前。コミカルなファゴットが主役を演じます。
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ファランク(1804-1875):
交響曲 第1番
序曲 第1番・第2番
「ガレンベルク伯爵」の主題による変奏曲 [ジャン・ミュラー(ピアノ)/クリストフ・ケーニヒ(指揮)/ルクセンブルク・ソリスツ・ヨーロッパ ]FARRENC, L.: Symphony No. 1 / Overtures Nos. 1-2 / Grand Variations on a theme by Count Gallenberg (J. Muller, Solistes Européens, Luxembourg, König)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.574094CD価格:1,900円(税込)
ルイーズ・ファランクはパリ音楽院で女性として初めて教授職に就任し、1861年と1869年には管弦楽曲に対してフランス学士院よりシャルティエ賞を授与されたほどの才能の持ち主でした。その作品は長い間顧みられることがありませんでしたが、20世紀後半になって、クララ・シューマンを始めとした女性作曲家たちの存在が注目されるようになり、彼女の作品も演奏される機会が増えてきました。 このアルバムに収録された「交響曲第1番」はドイツ古典派の流れを汲む堅固な構成と洗練された旋律を持つ作品。2つの序曲はベルリオーズに絶賛されたほどの見事なオーケストレーションが施されています。「ガレンベルク伯爵」(ベートーヴェンが「月光ソナタ」を献呈したジュリエッタ・グイチャルディの夫)の主題による変奏曲はピアノの華麗な技巧が存分に発揮された作品で、交響曲とは違う作風を味わうことができます。
収録作曲家:
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グレツキ(1933-2010):
〈弦楽四重奏曲全集 第2集〉
弦楽四重奏曲 第3番「… Songs Are Sung」
2つのヴァイオリンのためのソナタ [ティペット四重奏団-8]GÓRECKI, H.M.: String Quartets (Complete), Vol. 2 - No. 3 / Sonata for 2 Violins (Tippett Quartet)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.574110CD価格:1,900円(税込)
神秘的な美しさを持つ「悲歌のシンフォニー」で知られる作曲家グレツキ。しかしデビューしたばかりの頃は、衝撃的な音を好む“前衛的な作曲家”としてミヒャエル・ギーレンからも絶賛されたほどの存在でした。 このアルバムに収録されている「2台のヴァイオリンのためのソナタ」でも冒頭から激しい音のぶつかり合いが炸裂。後期の作風でグレツキに親しんでいる人にとっては、この作品は異端とも思えることでしょう。 それに対して「弦楽四重奏曲 第3番」は幾度もコラボレーションを行っていたクロノス・クァルテットのために書かれ、1995年に完成されるも何度かの改訂を施し、ようやく2005年に初演された曲。各々の旋律が対話を繰り返しながら進行し、時には前衛的な響きも用いつつ、最後はチェロの癒しの調べで締めくくられるというグレツキの30年間にわたる作曲生活を総括する長大な作品です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ小品と断片集 [セルジオ・ガッロ(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Pieces and Fragments (Gallo)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.574131CD価格:1,900円(税込)
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期待の新進演奏家シリーズ/ギター
パク・ジヒョン
ギター・リサイタル
(アルベニス、ブローウェル、カステルヌオーヴォ=テデスコ、D.スカルラッティ、武満 徹、シールマンス) [パク・ジヒョン(ギター)]Guitar Recital: Park, Ji Hyung - ALBÉNIZ, I. / BROUWER, L. / CASTELNUOVO-TEDESCO, M. / SCARLATTI, D. / TAKEMITSU, Toru / THIELEMANS, T.
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.574140CD価格:1,900円(税込)
1993年生まれの韓国出身のギタリスト、パク・ヒジョン。9歳でギターをはじめ2014年からはパリに留学し、数々のコンクールを制覇、直近では「第62回東京国際ギターコンクール」でも優勝を飾り話題を集めています。 このアルバムは、2018年に開催された「第7回長沙国際ギターコンクール」の優勝記念の1枚で、ギタリストにも人気の高いスカルラッティのソナタや、アルベニスのイベリアからの抜粋、武満の「森のなかで」など彼のテクニックと音楽性が存分に発揮された選曲。即興性あふれるフレーズ運びが魅力的です。
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マリピエロ(1882-1973):
交響曲 第6番「弦楽による」
Ritrovari - 再発見
朝のセレナーデ
Cinque studi - 5つの習作 [ダミアン・イオリオ(指揮)/スイス・イタリア語放送管弦楽団]MALIPIERO, G.F.: Symphony No. 6 / Ritrovari / Serenata mattutina / 5 Studi (Orchestra della Svizzera Italiana, Iorio)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.574173CD価格:1,900円(税込)
カゼッラ、ピツェッティらとともに「イタリアの器楽復興」に尽力した作曲家マリピエロ。若い頃にモンテヴェルディやフレスコバルディなどの古楽作品を筆写、研究したことで培われたマリピエロ独自の音楽語法を用いた型破りで華麗な作品は、聴き手に予想を超えた美しい情景を見せてくれます。 このアルバムには、弦楽の重厚な響きが存分に味わえる「第6交響曲」、1920年代に彼と親しく交流していた作家ダヌンツィオの作品からインスパイアされた「Ritrovari 再発見」、夜の音楽であるセレナーデを朝に奏したら…と想像を巡らせたという「朝のセレナーデ」、アルバム中最も実験的で多彩な音色を持つ「5つの習作」の世界初録音を含む4曲を収録。近代的な響きに魅せられながらも、古典的な作風も愛していたマリピエロの作曲技法の一端を知ることができます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
劇音楽「シュテファン王」
「レオノーレ・プロハスカ」の音楽
「幸せな州の賢明な創始者」
奉献歌/「ゲルマニア」/「成就せり」他 [クラウス・オバルスキ(語り)/ローランド・アストール(語り)/エルンスト・オダー(語り) 他 レイフ・セーゲルスタム(指揮)/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団]BEETHOVEN, L. van: König Stephan / Leonore Prohaska (excerpts) (The Key Ensemble, Chorus Cathedralis Aboensis, Turku Philharmonic, Segerstam)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574042CD価格:1,900円(税込)
2020年ベートーヴェン・イヤーに寄せる希少作品の登場。オーストリア皇帝フランツ1世の肝いりで、ブダペストに建築された大きな劇場のこけら落としのために1811年にベートーヴェンが作曲した付随音楽「シュテファン王」。西暦1000年にハンガリー王国を建国したイシュトヴァーン1世が描かれたこの作品は、祝祭的な序曲で始まり、合唱と台詞で迫りくる敵と戦う王の偉業が描かれています。壮大な音楽が付けられていますが、以降はあまり演奏される機会がなく、現在では序曲がかろうじて時折演奏されるのみの「知られざる作品」になっています。 他にはベートーヴェンが関心を抱いていたレオノーレ・プロハスカ(男装して軍隊に入隊し活躍したものの戦いで命を落とした)のための音楽や、1815年に開催された“ウィーン会議”を祝した曲など勇ましく壮観な合唱曲をレイフ・セーゲルスタムが指揮するトゥルク・フィルハーモニー管弦楽団とトゥルクの室内合唱団“キー・アンサンブル”他の演奏で聴くことができます。
収録作曲家:
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チマローザ(1749-1801):
〈序曲集 第6集〉
《秘密の結婚》/《ペネローペ》
《アルテミジア》/《トラキアの恋人たち》他 [パトリック・ガロワ指揮 チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]CIMAROSA, D.: Overtures, Vol. 6 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Patrick Gallois)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574046CD価格:1,900円(税込)
人気シリーズ、ドメニコ・チマローザの序曲集。第6集も前作に引き続き、パトリック・ガロワがおなじみチェコ室内管弦楽団パルドビツェを指揮。18世紀イタリアのオペラ・シーンを彩った楽しい序曲を優雅に演奏しています。 冒頭の《秘密の結婚》序曲はチマローザ作品の中でも最も知名度の高い曲。1792年2月7日にウィーンで初演され、2月9日にはレオポルド2世が臨席のもと上演、皇帝はこの曲を大変気に入り、会食後「全曲をアンコールした」という逸話が残されていますが、確証はありません。 他にも珍しい曲が収録されており、最後の《宮廷楽士長》はもともとオーケストラ版が残存していない作品で、現在はマルコ・ブロッリが校訂した版を用いて演奏されますが、ここではシモーネ・ペルジーニがオーケストレーションした「全く違う版」による序曲を聴くことができます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈弦楽四重奏のためのフーガと希少作品集〉
大フーガ/前奏曲とフーガ他 [ファイン・アーツ弦楽四重奏団]BEETHOVEN, L. van: Fugues and Rarities for String Quartet (Fine Arts Quartet)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574051CD価格:1,900円(税込)
2020年ベートーヴェン・イヤーに寄せる希少作品の登場。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、彼の全作品の中でも人気の高いジャンルですが、構想段階で破棄された曲や、ほとんど演奏されない曲も存在しており、これらをまとめたこの1枚はベートーヴェンを知る上での重要な資料になることでしょう。 まず冒頭に置かれた弦楽四重奏曲ヘ長調は、後に「第1番」として出版される曲の初期ヴァージョン。出版前に念入りに校訂を行ったというエピソードが伝えられており、ベートーヴェンの創作プロセスを垣間見ることのできる興味深い作品です。他には「弦楽四重奏曲第13番」の終楽章として書かれた大フーガ、初期の珍しいフーガなどの小品が並び、その中にはヘンデル作品の編曲版も含まれています。
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マサイアス(1934-1992):
時と永遠の幻影
声楽作品と室内楽作品集 [ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ(バリトン)/ブライアン・ルース(フルート) 他]MATHIAS, W.: Songs and Chamber Music (A Vision of Time and Eternity) (J.H. Williams, Luce, Fraker, Glazier, Kantor, L.R. Roth, Paula Fan, R. Woods)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574053CD価格:1,900円(税込)
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第54集〉 - 後期ピアノ作品集
ハンガリーの歴史的肖像
リヒャルト・ワーグナーの墓に
葬送のゴンドラ/ハンガリーの神他 [イェネ・ヤンドー(ピアノ)]LISZT, F.: Later Piano Music (Historical Hungarian Portraits) (Jandó) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 54)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574059CD価格:1,900円(税込)
華麗なピアニズムと派手な女性遍歴で世間を騒がせたリストは、その反動もあってか晩年には僧籍を取得するなど、内省的で勤勉な生活を送りました。それに伴い作品も変化し、用いられる音は少なく調性感も希薄になり、一部の作品では「20世紀の音楽を先取りしている」とまで言われるほどに独自の世界が展開されています。 このアルバムではリストの様々な「後期作品」が収録されていますが、ハンガリーの偉人たちを音で描いた1870年から1885年の作品「ハンガリーの歴史的肖像」は幾分華麗で重厚な筆致が残っており、超絶技巧の持ち主リストの面影を彷彿させます。 しかし、その他の作品には「葬送」「神」という言葉が多用されており、時には妖艶な旋律が顔を見せるものの、全体的には灰色味を帯びた難解な音楽になっています。とりわけ義理の息子ワーグナーの死に寄せた2曲は、リストの深い悲しみが感じられる印象的な旋律を持っています。 NAXOSを代表する名手イェネ・ヤンドーの共感溢れる演奏で。
収録作曲家:
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マニャール(1865-1914):
交響曲 第1番&第2番 [ファブリース・ボロン(指揮)フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団]MAGNARD, A.: Symphonies Nos. 1 and 2 (Freiburg Philharmonic, Bollon)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574083CD価格:1,900円(税込)
フランスの作曲家マニャールの交響曲集。前作第3番、第4番と同じくファブリース・ボロンが指揮するフライブルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。彼は生涯で9曲の交響曲を完成させるつもりだったとされますが、戦禍に巻き込まれ49年という短い生涯を閉じたことで、残念ながらその目論みは潰えてしまいました。 このアルバムに収録されている第1番と第2番はともに、マニャールに多大な影響を与えたヴァンサン・ダンディの指導のもとで書き上げられた曲。とりわけ循環形式が効果的に用いられた第1番はダンディに献呈されており、師への感謝の念が込められた作品で、第2楽章のドヴォルザークを思わせる牧歌的な雰囲気と終楽章の力強い旋律が強い印象を残します。 1893年に完成された第2番も同じくダンディの指導を受け作曲されましたが、第1番に比べマニャールの作風は飛躍的に進歩しており、ほとんどダンディの助けは必要なかったようです。第1楽章にでは古風な旋法が使われていたり、ブルックナーを思わせるゲネラルパウゼ(オーケストラ全体が休止する)が用いられるなど様々な創意工夫が凝らされているのが特徴です。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
〈オルガン交響曲集 第1集〉
オルガン交響曲 第1番・第2番 [ヴォルフガンク・リュプザム(オルガン)]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies (Complete), Vol. 1 (Rübsam)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574161CD価格:1,900円(税込)
フランスの作曲家、シャルル=マリー・ヴィドールの「オルガン交響曲」を名手ヴォルフガンク・リュプザムが演奏するシリーズ、第1集。 19世紀後半、超絶技巧を持つオルガニストとして名を馳せたヴィドールは、25歳の時にサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任。64年間に渡りこの地位にとどまり、バッハを始めとしたオルガン作品を紹介すると共に、自身も数多くの作品を書き上げました。 オルガン曲以外の作品も残されていますが、現在、最も愛されているのは10曲の「オルガン交響曲」でしょう。交響曲といってもオーケストラが使われているわけではなく「大規模なオルガンソナタ」であり、交響的な響きが存分に用いられているという意味を持つ当時流行のジャンルで、ヴィドールは、時にはグレゴリオ聖歌の旋律も用いながら独自の作品を創り上げていきました。 この第1集には初期に書かれた第1番と第2番を収録。あまり耳にすることのないこの2つの作品は、未だ古典的な組曲の形式に拠って書かれているものの、かなり斬新な部分もあり、ヴィドールの創意工夫が感じられます。
収録作曲家:
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マサイアス(1934-1992):
〈合唱作品集〉
5月のマニフィカト
リアソングス/なぞなぞ [グラハム・ウォーカー(指揮)/セント・ジョンズ・ヴォイセス 他]MATHIAS, W.: Choral Music - A May Magnificat / Learsongs / Riddles (St. John's Voices, The Gentlemen of St. John's, G. Walker)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574162CD価格:1,900円(税込)
以前リリースされた合唱作品集(8.573523)が高く評価されたイギリスの作曲家ウィリアム・マサイアス。オペラ、交響曲、協奏曲をはじめとする多くの作品を残しましたが、その中でも教会のための伝統的な合唱曲が知られており、1981年のチャールズ皇太子の御成婚の際に書いた曲は、テレビを見ていた推定10億人の人々の耳にも届いています。 このアルバムには正統的なキャロルである「みどりごが生まれた」をはじめ、世界初録音となる楽しい「なぞなぞ」、二重コーラスとチャイムバーが紡ぎ出す複雑な声の絡み合いが、呪術のような雰囲気をもたらす「5月のマニフィカト」などの作品が収録されており、マサイアスの多彩な才能を目の当たりにすることができます。
収録作曲家:
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ピラティ(1903-1938):
前奏曲、アリアとタランテッラ
4つのイタリア民謡
ディヴェルティメント/バガテル [ヴァディム・ダヴィドフ(ピッコロ)/アレクサンドル・コソロフ(オーボエ)/アレクサンドル・ポシケラ(ファゴット)/アレナ・アレクセイエヴァ(ピアノ)/モスクワ交響楽団の金管奏者たち/モスクワ交響楽団/アドリアーノ(指揮)]PILATI, M.: Preludio, aria e tarantella / 4 canzoni popolari italiane / Divertimento / Bagatelles (Moscow Symphony, Adriano)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.574168CD価格:1,900円(税込)
マリオ・ピラティは20世紀初頭にナポリで生まれたイタリアの作曲家。幼い頃より音楽の才能を発揮、地元の音楽院で学んだ後は一時期ミラノに住むも、30歳になる前にナポリに帰国。1939年に35歳という短い生涯を終えるまでに、多数の色彩豊かな作品を残しました。バロック音楽とイタリア民謡を愛した彼は、自身の作品にもこれらの形式やイディオムを取り入れることで、独創的な作風を創り上げました。 アルバムの冒頭に置かれた「前奏曲、アリアとタランテッラ」はその最たるもので、ヴィヴァルディの技巧的なヴァイオリン協奏曲を思わせるヴァイオリンの細かいパッセージと、オーケストラで朗々と奏でられる民謡風の旋律が溶け合い、素晴らしいハーモニーを紡いでいます。楽しい雰囲気を持つ「バガテル」は、ユーモラスな楽想の中に洗練されたイタリア民謡の旋律が紛れ込むピラティの代表作です。 指揮者アドリアーノはピラティ作品の復興に力を注いでおり、2000年からは録音に取り組んでいます。
収録作曲家:
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プティジラール(1950-):
États d'âme - 心情(サクソフォン協奏曲)
Solitaire - 寂しさ
交響詩「マラソン」/交響詩「フレーヌ」 [ミシェル・スペラ(アルトサクソフォン)ベラーシュ・カントール(チェロ)/ローラン・プティジラール(指揮)/ブダペスト・ハンガリー交響楽団]PETITGIRARD, L.: États d'âme / Solitaire / Le Marathon / Flaine (States of Mind) (Supéra, Hungarian Symphony, Petitgirard)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.574034CD価格:1,900円(税込)
抒情的な作風で知られるフランスの現代作曲家ローラン・プティジラールの作品集。冒頭の「Étatsd'âme - 心情」は、彼が長年作曲したいと考えていたサクソフォンのための協奏曲。よくあるように「ソリストに2種類や3種類の楽器を演奏させるのではなく」あくまでもアルト・サクソフォンのみを用い、楽器の音色と表現力を極限まで追求。また第1楽章ではフルートやクラリネットを効果的に使い、合奏協奏曲を思わせる仕上がりも見せています。 パーカッションが効果的に使われた「Solitaire - 寂しさ」は、曲調とタイトルに関連性は持たされておらず、あくまでも「白紙に向かった作曲家の心情」がタイトルになっているとプティジラールは説明しています。 書かれることのなかったオペラから生まれた交響詩「マラソン」はオリンピックを目指す3人の男性の物語。芸術と建築、文化を通して精神的な旅へといざなう交響詩「フレーヌ」も感動的な作品です。
収録作曲家:
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コジェルフ(1747-1818):
交響曲集 第3集 [マレク・シュティレツ指揮/チェコ国立室内管弦楽団パルドビツェ/フィリップ・ドヴォルザーク(チェンバロ)]KOŽELUCH, L.: Symphonies, Vol. 3 - P. I:2, 9-11 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Štilec)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.574047CD価格:1,900円(税込)
ボヘミアで生まれ、プラハで頭角を現したのち、当時ヨーロッパにおける音楽の中心地ウィーンに赴き才能を発揮した作曲家コジェルフ。求められるままに器楽曲、室内楽曲、宗教曲など膨大な作品を書き上げましたが、現在、それらのほとんどが忘れられてしまったのは、あまりにも多作だったため、批評家から「作品の質が悪い」と酷評されたことも一因だといわれています。 とはいえ、彼が残した17曲の交響曲は高い人気を誇り、ヴァンハルの次世代を担う「交響曲作曲家」としての地位を確立しました。作風はコジェルフの師、ドゥシェクの影響を受けているものの、師の作品を上回る複雑なオーケストレーションと華麗さを備えており、今、改めて聴いてみてもその素晴らしさを実感することができます。シリーズ全ての作品は、最新の研究結果が反映された校訂版で演奏されています。
収録作曲家:
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Baltic Inspiration -
バルト海のひらめき
マルシス(1957-)& ヴァスクス(1946-):
ピアノ四重奏曲集 [イッポリトフ・イヴァノフ・ピアノ四重奏団]MALCYS, A.: Blackthorn Eyes / Hyacinth of the Snowfields / Milky Way / VASKS, P.: Piano Quartet (Baltic Inspiration) (Ippolitov-Ivanov Piano Quartet)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.574073CD価格:1,900円(税込)
18世紀後半から19世紀にかけて数多くの名作が生まれた「ピアノ四重奏曲」ですが、それ以降は目立った作品はあまり生まれていません。しかしバルト海沿岸のリトアニアやラトヴィアの作曲家たちはこの形態を愛し、たくさんの作曲家によるピアノ四重奏曲が生まれています。なかでも、ラトヴィアの作曲家ペトリス・ヴァスクスは、母国の音楽要素を作品に取り入れた印象的なピアノ四重奏曲を作曲し、2001年に初演されてから高い人気を保持。多彩な表情を持つ6つの楽章で構成されたこの作品は、聴き手に強い印象を残します。 マルシスの作品は、もともとは別編成のために書かれた曲ですが、ピアノ四重奏曲に編曲することで夾雑物がそぎ落とされ、曲の持つグロテスクな面やアイロニーが強調されています。
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〈トロンボーンの旅 第1集〉
シューベルト(1797-1828):
冬の旅 Op.89 D911
(マシュー・ジーによるトロンボーン編) [マシュー・ジー(トロンボーン)/クリストファー・グリン(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Winterreise (Winter Journey), D. 911 (arr. M. Gee for trombone and piano) (Trombone Travels, Vol. 1) (M. Gee, C. Glynn)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.574093CD価格:1,900円(税込)
2019年に来日、大評判となったブラス・アンサンブル「セプトゥーラ」でトロンボーンを吹くマシュー・ジー。彼は2010年からロイヤル・フィルハーモニーの首席奏者を務め、ロンドン王立音楽アカデミーでは後進の指導にあたるだけでなく、ソリストとしても引く手あまたの活躍をしています。 このアルバムで彼が取り上げたのはシューベルトの名作歌曲集「冬の旅」。もとよりトロンボーンはポルタメントやビブラートなど様々な技巧を駆使することで、多彩な音色を創り出すことが可能が楽器であり、この歌曲への挑戦も決して無謀なことではありません。とはいえ、さすがに言葉を用いることができず“歌詞をとりわけ重んじる”ドイツ・リートを演奏するためには、まず歌詞の概念を取り払う必要がありました。そこでジーは全ての曲のタイトルを一度、英語に置き換えることで、テキストの呪縛から解き放たれることに成功。言葉を使うことのないトロンボーンによる新たな「冬の旅」が生まれました。時には優しく、時には激しく、絶望に打ちひしがれた若者の想いを切々と伝えます。
収録作曲家:
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Cycling Modes
ウルクズノフ(1970-):
ギター・ソナタ 第1番-第5番 [コスタス・トシディス(ギター)]OURKOUZOUNOV, A.: Guitar Sonatas Nos. 1-5 (Cycling Modes) (Tosidis)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.574117CD価格:1,900円(税込)
ブルガリアで最も優れた作曲家の一人として認知されているウルクズノフ。彼はパリ音楽院で一等賞を獲得したギタリストでもあり、独奏曲、二重奏曲、アンサンブル、2曲の協奏曲などこれまでに発表したギターのための作品は、多くの国際的な賞を受賞しています。来日経験もあり、その際には、彼の妻である日本のフルート奏者小倉美英との華麗なデュオを披露し話題となりました。 このアルバムには5つのソナタの連作「Cycling Modes」が収録されています。どの曲もブルガリアの伝統音楽のテイストを盛り込みながらも、1996年から1997年までに書かれた第1番と第2番と、2014年から2018年に書かれた第3番から第5番までとは、明らかにスタイルの違いがありますが、これは作曲家自身の表現方法の変遷が反映されたためで、民謡を直接取り込んだ初期の作品に比べると、後の3曲は技巧的にも表現的にも巧妙な方法を用いて作品が作られています。 研究者、教育者としても活躍するギリシャのギタリスト、コスタス・トシディスの超絶技巧をお楽しみください。
収録作曲家:
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バンクス(1950-):
5 FIVE
(ニック・イングマンによる管弦楽版&編曲) [トニー・バンクス(ピアノ、チェレスタ)/ニック・イングマン(指揮)/チェコ国立交響楽団]BANKS, T.: Five (T. Banks, Czech National Symphony Orchestra and Choir, N. Ingman)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.574141CD価格:1,900円(税込)
プログレッシブ・ロック・バンド、ジェネシスのキーボード奏者として1969年にデビューしたトニー・バンクス。彼の活動はロックだけに留まることはなく、映画のサウンドトラックを書いたり、ソロで演奏したりと多岐に渡っています。2004年には「SEVEN」(8.557466)、2012年には「SIX」(8.572986)とかねてから念願であった“管弦楽作品”をNAXOSからリリースしたバンクス、今回はチェルトナム音楽祭のために作曲した「FIVE」の登場です。 彼曰く「5と聞いて、誰もが予想するような5つの曲による組曲にはしたくなかった」とのことですが、結果的には「運命に抗うことができず」“5曲”で構成されました。彼自身の総譜を更に指揮者ニック・イングマンが最適な形にアレンジ、個々のパートは全て別々に録音し、ピアノ・パートはバンクスの自宅で別録りをするという凝った方法を取ることで、完璧なテンポ、完璧な仕上がりとなったということです。鬼才が放つユニーク、かつ美しい作品をぜひお楽しみください。
収録作曲家:
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ハースケダール(1982ー):
BEHIND THE WALL - 壁の後ろに [エリン・トルプ・メラド(オーボエ/コールアングレ)/ヒェル・マグネ・ロバク(チェロ)/グロ・メレテ・イェルトヴィク(ピアノ)]HERSKEDAL, D.: Behind The Wall (Meland, Robak, Hjertvik)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.574189CD価格:1,900円(税込)
ダニエル・ハースケダールはヨーロッパにおける最先端の音楽シーンを牽引するミュージシャンの一人。クラシック、民謡、ジャズの要素を融合したスタイルによる作品は世界中で人気を誇っています。このアルバムには、彼自身がシリア、レバノン、パレスチナを巡り、戦争によって破壊された地域の遺産を研究し、失われた古代の伝統や、大いなる力に脅かされた人々の悲しみと尊厳を伝えるための音楽が収録されています。 タイトルの「WALL」とはイスラエル西岸地区の分離壁のこと。2005年には匿名の芸術家“バンクシー”がここに9枚の壁画を残したことで知られ、アルバムジャケットには、その中の1枚が使用されています。中近東風の音楽と西洋のスタイルによる音楽が見事に組み合わされた一連の作品は、もともとハースケダール自身が率いる即興バンドが演奏していたものですが、今回この録音のためにハースケダールが室内楽アンサンブル用のヴァージョンを創り上げ、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアの3人の奏者たちが演奏。作品に新たな命と平和への祈りを込めています。
収録作曲家:
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『ビートルズ・ゴー・バロック 2』 [ピーター・ブレイナーと彼のオーケストラ/ダリボル・カルヴァイ(ヴァイオリン)/マティアス・ヘフス(ピッコロ・トランペット)]
BEATLES GO BAROQUE, VOL. 2 (Peter Breiner and His Orchestra)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574078CD国内仕様 日本語解説付き価格:1,500円(税込)
『アビイ・ロード』50周年、『ビートルズ・ゴー・バロック』が帰ってきた!
トランペットにヘフス参加!1993年にリリースされ世界的ブームとなった『ビートルズ・ゴー・バロック』。ビートルズが最後に録音したアルバム『アビイ・ロード』の発売50周年となる2019年、26年もの歳月を越えて、ついに第2弾が登場しました。スロヴァキア出身の名アレンジャー、ピーター・ブレイナーが今回も冴えわたった編曲でビートルズの名曲に新たな命を吹き込んでいます。 幕開けは『アビイ・ロード』と同じ「カム・トゥゲザー」。合奏協奏曲風に編曲した前作から少し趣向を変え、今回はバッハやヴィヴァルディの作品とビートルズの曲をミックス・アレンジ。メロディ・ラインのちょっとした類似を上手く掴み、2つの作品を見事に調和させながらも、意表を突く流れに驚かされる場面もしばしばあり、常にわくわくさせられる楽しいアレンジに仕上がっています。 ラストは『アビイ・ロード』B面を飾るメドレーからの編曲が収められており、「ハー・マジェスティ」まで収録されているのがなんとも嬉しいところ。4人のビートルズはこの曲が最後でしたが、ここでは、『ゴー・バロック』はまだ終わらないよ、とでも言いたげなニクいエンディングになっています。 今回の目玉の一つは驚くような名手が参加していることで、中でもブランデンブルク協奏曲第2番(ポール・マッカートニーがラジオで偶然この曲聴いて「ペニー・レイン」のピッコロ・トランペットを思いついたことでも有名)のアレンジ版には、トランペットの名手マティアス・ヘフスが参加。見事な演奏で曲の面白さをぐっと引き立てています。ヴァイオリンのダリボル・カルヴァイは、以前日本のドキュメンタリー番組出演で話題となり、これまで度々来日公演を行っているほか、ホルンのバボラークのアンサンブルにも参加する名手。収録作曲家:
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ブラジルの音楽シリーズ
ヴィラ=ロボス(1887-1959):
〔協奏曲と室内楽曲集〕
ギターと小オーケストラのための協奏曲
ハーモニカ協奏曲
神秘的六重奏曲/五重奏曲 [ジァンカルロ・ゲレーロ(指揮)/サンパウロ交響楽団/マヌエル・バルエコ(ギター) 他]VILLA-LOBOS, H.: Guitar Concerto / Harmonica Concerto / Sexteto místico (Barrueco, Staneck, São Paulo Symphony, Guerrero)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574018CD価格:1,900円(税込)
18世紀以降のブラジル作曲家の作品を世界に広めるため、ブラジル外務省が立ち上げたプロジェクト「ブラジル・イン・コンセルト(ブラジルの音楽シリーズ)」。今作ではブラジルを代表する作曲家、ヴィラ=ロボスのさまざまな協奏曲と室内楽曲をご紹介いたします。 「ギターと小オーケストラのための協奏曲」は彼の最後のギター作品で、名手セゴビアのために作曲されました。1920年代にも「12の練習曲」をセゴビアに献呈したヴィラ=ロボス、この作品にも名手の希望が反映されており、抒情的な雰囲気の中に巧みな技術が凝らされた精妙な作品に仕上がっています。このアルバムでは巨匠、マヌエル・バルエコがソロを担当しています。 ハーモニカ協奏曲は1940年代から活躍した名ハーモニカ奏者ジョン・セバスチャンの委嘱作。倍音、オクターヴ、二重音など様々な技巧が余すことなく用いられており、複雑なリズムに乗ってハーモニカの美しい旋律が歌われていきます。 六重奏曲、五重奏曲は、当時フランスで流行していた弦、木管楽器のアンサンブルから影響を受けたと思われる牧歌的で美しい作品。六重奏曲にはチェレスタが用いられており、タイトル通りの神秘的な雰囲気をかもし出しています。
収録作曲家:
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サン=サーンス(1835-1921):
〔バレエ音楽集〕
歌劇《アスカニオ》 のバレエ音楽他 [準・メルクル(指揮)/マルメ交響楽団]SAINT-SAËNS, C.: Ascanio: Ballet / Overtures to Stage Works (Malmö Symphony, Märkl)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574033CD価格:1,900円(税込)
独立して演奏される「サムソンとデリラ」のバッカナールのように、サン=サーンスの歌劇作品には、数多くの魅力的なバレエ音楽が含まれています。 1890年に作曲された《アスカニオ》もそんな作品。もともとラモー作品を意識して書かれた歌劇であり、全体がバロック調に統一されており、今では全編が演奏されることはほとんどありませんが、このアルバムに収録されている魅力的なバレエ音楽(古代の神と女神を主人公にした序曲と12のダンス)は、いくつかの曲が単独で演奏されたり、フルート版が作られたりと、しばしば聴き手の耳を楽しませています。 他には野外劇場での上演が目論まれた《蛮族たち》のプロローグや日本を舞台にした《黄色の女王》の序曲など、普段はあまり聴く機会のないサン=サーンスの管弦楽作品を準・メルクルが指揮しています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈グランド・シンフォニー集 第1集〉
交響曲 第1番・第3番「英雄」
(フンメルによるフルート、ヴァイオリン、チェロとピアノ編) [ウーヴェ・グロット(フルート)/グールド・ピアノ・トリオ]BEETHOVEN, L. van: Grand Symphonies Vol. 1 -Symphonies Nos. 1 and 3 (arr. J.N. Hummel for flute and piano trio) (Grodd, Gould Piano Trio)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574039CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェンより8歳年下の作曲家フンメル(1778-1837)。26歳の時にハイドンの推薦でエステルハージ家のコンサートマスターに就任、ハイドンの引退後は宮廷楽長となり1811年まで大活躍したのち、辞職後はウィーンでピアニストとして名を上げ、ベートーヴェンと並び称される巨匠の一人として音楽界に君臨しました。 ベートーヴェンとは最初ライヴァルとして敵対していましたが、最終的に和解してからは真の友情を結んでいます。そして、フンメルはベートーヴェンの交響曲第1番から第7番までを室内楽ヴァージョンに編曲、オーケストラを直接楽しむことが困難であった時代に、これらの作品を一般に普及させるために尽力しました。アレンジは素晴らしく、原曲の雰囲気を損なうことなく、新たな魅力を開花させています。 NAXOSでおなじみのフルート奏者ウーヴェ・グロットとピアニスト、ベンジャミン・フリスがメンバーの一人であるグールド・ピアノ・トリオが鮮やかに2曲を奏でています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈歌曲集 第1集〉 [エリザベート・ブロイアー(ソプラノ)/ライナー・トロスト(テノール)/パウル・アルミン・エーデルマン(バリトン)/リカルド・ボヨルケス・マルティネス(バス)/ベルナルデッテ・バルトス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Lieder, Vol. 1 (Breuer, Trost, Edelmann, Bojórquez, Bartos)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574071CD価格:1,900円(税込)
ドイツ・リートの発展に多大なる貢献をしているはずのベートーヴェンの90曲ほどの歌曲ですが、現代ではあまり演奏されることなく、管弦楽曲や器楽曲の影に隠れてしまっています。 この第1集では、数種の異稿版を含むベートーヴェンの様々な歌曲を収録。シューベルトの名作を彷彿させるドラマティックな「魔王」や、喜び溢れる軽快な「新しき愛、新しき命」などの興味深い作品はもちろんのこと、異稿版が存在する作品では、推敲の苦心を聴き取ることで、ベートーヴェンの知られざる顔を見ることができます。 劇付随音楽「エグモント」のクレールヒェンの歌の3ヴァージョンの違いを聞き取るのも面白いことでしょう。「我が腕の中で揺れよ」は世界初録音です。
収録作曲家:
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ユオン(1872-1940):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第3番 [チャールズ・ウェザービー(ヴァイオリン)/デイヴィッド・コレヴァー(ピアノ)]JUON, P.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Wetherbee, Korevaar)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574091CD価格:1,900円(税込)
スイス系ロシア人作曲家、パウル・ユオン。モスクワ音楽院で作曲と音楽理論をアレンスキーとタネーエフに学んだ後、ベルリン高等音楽院に留学、クララ・シューマンの異父弟ヴォルデマール・バルギールのもとで研鑽を積み、ドイツ・ロマン派の様式を身につけました。彼の作品からは、最初のロシアの師たちの影響も感じられますが、全体を覆うのはドイツ的な雰囲気であるとともに、彼が研究したシベリウスの影響も少しだけ見られます。 このアルバムに収録された3つのソナタは、初期から円熟期に渡って作曲されたもので、通して聴くことでユオンの作風の変遷がよくわかります。決してわかりやすいとは言えない音楽ですが、聴くほどに味わいが深くなっていくのがユオン作品の特徴です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
劇音楽『南京虫』
映画音楽『愛と憎しみ』 [マーク・フィッツ=ジェラルド(指揮)/ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Bedbug (The) / Love and Hate (Mannheim Opera Choir, Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Fitz-Gerald)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574100CD価格:1,900円(税込)
若きショスタコーヴィチは、数多くの映画音楽に手を染めました。この「南京虫」は1929年に劇作家メイエルホリドの依頼を受け作曲にとりかかった曲。 氷漬けとなった主人公プリスイプキンが50年後に蘇生されるものの、誰からも相手にされず、衿についていた南京虫と心を通わせるという、少々SF風でもあるマヤコフスキーの原作は、プチブルジョワ階級と官僚主義への痛烈な批判に溢れており、ショスタコーヴィチ自身はこの作品をあまり好まなかったとされます。しかし偉大な劇作家であるメイエルホリドの説得でこの仕事を引き受け、結局は1か月ほどで全曲を仕上げています。比較的知られる「間奏曲」で聴ける脱力系の響きが独創的。 もう1作の「愛と憎しみ」は社会的リアリズムの台頭によって排斥された映画作品。1937年にフランスで上映されたものの、さほど話題にならずそのまま忘れられてしまいました。 今回、どちらの作品もマーク・フィッツ=ジェラルドの補筆、復元により素晴らしいスコアとして蘇りました。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
くるみ割り人形
(マシュー・ナイト&サイモン・コックスによる金管七重奏とパーカッション編) [セプトゥーラ/スコット・ラムスダイン(パーカッション)/デレク・ジャコビ(ナレーター)]TCHAIKOVSKY, P.I.: Nutcracker (The) (arr. M. Knight and S. Cox for brass septet and percussion) (version with narration) (Jacobi, Septura, Lumsdaine)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574157CD価格:1,900円(税込)
チャイコフスキーの三大バレエの一つ「くるみ割り人形」は、物語の舞台がクリスマスに設定されていることもあり、現代でもクリスマスに上演されることの多い人気演目です。 このアルバムでは、2019年に初来日を果たしたロンドンのトップ奏者たちによる金管七重奏「セプトゥーラ」の演奏を収録。マシュー・ナイトとサイモン・コックス、このメンバー2人の絶妙な編曲で、新たな響きを獲得した素晴らしい「くるみ割り人形」を楽しめます。 ナレーターを務めるのはイギリスの名優デレク・ジャコビ。舞台や映画で培った表現力をフルに生かし、物語に彩りを添えており、全曲を効果的に盛り上げています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第1番&第2番
ロンド WoO 6 [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)/ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団]BEETHOVEN, L. van: Piano Concertos Nos. 1 and 2 / Rondo, WoO 6 (Giltburg, Royal Liverpool Philharmonic, V. Petrenko)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:8.574151CD国内仕様 日本語解説付価格:1,980円(税込)
モーツァルトの時代に初期のピークを迎えたとされるピアノ協奏曲。このジャンルを更に推し進めたのがベートーヴェンでした。彼は14歳の時に初のピアノ協奏曲を作曲(作品番号なし、変ホ長調 WoO 4)、1790年には後に2番となる変ロ長調の第1稿を完成させます。しかしこの作品は出版までに、終楽章が差し替えられるなどの様々な構想が加えられ、その間に、現在第1番とされるハ長調の協奏曲が完成。最終的には番号が逆になり出版されることとなります。 ギルトブルグは今回のベートーヴェンについても、確かな技巧と音楽性で作品に全力で対峙し見事な演奏を繰り広げます。後年にみられる壮大堅固な作風による第1番ではエネルギッシュに音楽を創り上げ、モーツァルトの影響を受けながらも、随所に先鋭的な工夫が見られる第2番では、絶妙な転調から生まれた、はっとするような美しい瞬間を捉えています。同時に彼は、作品の出版までの変遷を丹念に追い、ベートーヴェンが“新しいスタイル”の協奏曲を完成させるまでの経緯をブックレットにまとめています。尚、もともとは第2番の終楽章として用意されていた「ロンド WoO 6」もギルトブルグ自身がカデンツァを用意し、このアルバムに含め、、若いベートーヴェンの意欲的な試みを演奏、解説とともに理想的な形で聴き手に提示します。 ギルトブルグの華麗な演奏をバックアップするのは気鋭の指揮者ヴァシリー・ペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。すでにショスタコーヴィチなどの一連のロシア物で高い評価を受けている両者による演奏も注目です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈マグナ・ゼクエンツァ 第2集〉
舞曲からの大組曲 [ソニア・ルビンスキー(ピアノ)]BACH, J.S.: Magna Sequentia II - A Grand Suite of Dances (compiled by S. Rubinsky) (S. Rubinsky)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:8.574027CD価格:1,900円(税込)
ラテン語で“偉大なる継続”という意味を持つMagna Sequentia。第1集(8.574026)に続く、ソニア・ルビンスキーがJ.S.バッハの任意の組曲から、様々な曲を選び出し、新たな「組曲」に仕立て上げた興味深いアルバムです。 今作においても、ルビンスキーは「フランス様式によるパルティータ」を中心に、フランス組曲、イギリス組曲、パルティータから選ばれた曲を用いて、新たな組曲を創り上げ聴き手に披露しています。全曲を通して、曲の緩急や雰囲気などが細かく設定されており、もともとバッハが一つの作品として構想していたといわれてもおかしくないほどの完成度の高いアルバムに仕上がっています。
収録作曲家:
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ラハバリ(1948-):
〈わが母なるペルシャ 第2集〉
交響詩 第4番-第8番 [モハンマド・モタメディ(テノール)-4/アレクサンダー・ラハバリ(指揮)/アンタルヤ国立交響楽団]]RAHBARI, A.: My Mother Persia, Vol. 2 - Symphonic Poems Nos. 4-8 (Motamedi, Antalya State Symphony, A. Rahbari)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:8.574065CD価格:1,900円(税込)
イラン生まれの指揮者アレクサンダー・ラハバリは優れた作曲家でもあります。彼はこれまでに8曲の交響詩を書いており、いずれもイランの優れた詩人の詩を用いた民族色豊かな雰囲気を持っています。 第1集(8.574064)では第1番から第3番までが収録されており、ペルシャの素材と即興性が巧みにブレンドされたユニークな作品を聴くことができましたが、今作では彼の平和を願う心が現れた「交響詩第4番」、13/8という珍しい拍子が使われている、13世紀の詩人の詩に基づいた「交響詩第5番」、壮大な賛美歌である「交響詩第6番」、ストリート・ミュージシャンの歌う音楽からインスパイアされた「交響詩第7番」、賛美歌のモティーフとアラブのフォークダンスが融合した力強い曲想を持つ「交響詩第8番」と、古の昔から現代に至るさまざまなイランの表情を音楽で表現した興味深い作品が並びます。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〔管弦楽作品集〕
アルノルト・ベックリンによる4つの音詩
J.S.バッハの主題による変奏曲とフーガ他 [クラウディナ・シュルツ=ブロニーヴスカ(ヴァイオリン)/アイラ・レヴィン(指揮)/ブランデンブルク州立管弦楽団]REGER, M.: 4 Tone Poems after Arnold Böcklin / Variations and Fugue on a Theme of J.S. Bach (Frankfurt Brandenburg State Orchestra, Levin)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:8.574074CD価格:1,900円(税込)
偉大なる先人、ヨハン・セバスチャン・バッハを敬愛していたレーガー。1904年に初めてバッハの作品を主題にした変奏曲を書き上げます。使われたのはカンタータ第128番の二重唱「神の全能の力は計り知れず」であり、レーガーは原曲のオーボエの音色を想定して楽譜に「オーボエのように」と書きつけるなど、ピアノ曲でありながら、演奏にあたって多彩な響きを要求していたことがわかります。 このアルバムでは編曲家でもある指揮者アイラ・レヴィンがレーガーの思いを音にするために、ピアノ曲をオーケストラ用にアレンジ、各声部を整理し、若干短縮を施すことでクライマックスを強大なものにしています。同じくバッハのコラール「ひとよ、汝が罪の」はレーガーの編曲、また「ベックリンの4つの音詩」はレーガーが魅了されていた絵画に触発された色彩豊かな作品です。
収録作曲家:
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ペイン(1963-):
〈ニュージーランドのギター音楽集 第3集〉
ワイテマタの夢想
海の組曲/4つのマオリ民謡他 [ギュンター・ヘルビッヒ(ギター)]Guitar Recital: Herbig, Gunter - PAINE, B. (Waitematā Reverie - New Zealand Guitar Music, Vol. 3)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:8.574121CD価格:1,900円(税込)
ニュージーランドの最新のギター作品を紹介するシリーズ、第3集は1963年生まれの作曲家ブルース・ペインの作品を取り上げます。ユニークな感性に裏打ちされた彼の作品は、ニュージーランドの広大な風景を彷彿させながら、ラヴェルやドビュッシー風の印象派的な響きも含まれた複雑な味わいを持ち、どれもが聴き手の想像力を程よく刺激します。 最初に置かれた「海の組曲」は2007年の作品。著名な写真家コリン・ガンズから「水中画像のデジタル・スライドショー」のプレゼンテーション用の音楽を依頼されて生まれた曲集です。ダイバーが海に潜るところから始まり、さまざま生き物たちが音で具体的に表現されていきます。「4つのマオリ民謡」もユニークな曲集。最後の「Pōkarekare Ana ポカレカレアナ」は永遠の愛が高らかに歌われています。
収録作曲家:
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〈ポルトガルのピアノ三重奏曲集 第2集〉
フレイタス・ブランコ、デルガード
ブラガ・サントス、フレイタス [トリオ・パンゲア]FREITAS BRANCO, L. de / BRAGA SANTOS, J.: Trios / DELGADO, A.: Trio Camoniano (Portuguese Piano Trios, Vol. 2) (Trio Pangea)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574014CD価格:1,900円(税込)
20世紀に書かれたポルトガルの室内音楽集。これらの作品は近代ポルトガル音楽の発展に大きな役割を果たしています。とりわけフレイタス・ブランコの三重奏曲は様々な要素で構成された興味深い仕上がりで、リズミカルな部分と抒情的な部分が混然一体となった素晴らしい作品です。全体は切れ目なく演奏され、最終楽章として躍動的なアレグロが置かれていますが、全曲が華やかに幕を閉じたと思わせながら、神秘的なコーダが続き、聴き手の意表を突くという意外性も持っています。 J.S.バッハの作品からインスパイアされたフレイタスの「前奏曲、コラールとフーガ」、フレイタス・ブランコの弟子として知られるサントスの独創的な「三重奏曲」、そのサントスの弟子であるデルガードの作品と、ポルトガル音楽の伝統が連綿と受け継がれていく様子も知ることができます。
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サルヴュッチ(1907-1937):
9つの楽器のためのセレナーデ
弦楽四重奏曲
17楽器のための室内交響曲他 [サビーナ・フォン・ヴァルター(ソプラノ)/アンサンブル・ユーバーブレットル/ピエルパオロ・マウリッツィ(ピアノ&指揮)]SALVIUCCI, G.: Chamber Works - Serenade / String Quartet / Chamber Symphony (S. von Walther, Ensemble Überbrettl, Maurizzi)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574049CD価格:1,900円(税込)
ジョバンニ・サルヴュッチは、サンタ・チェチーリア音楽院でレスピーギとカゼッラから指導を受けた作曲家です。第一次世界大戦中には、「イタリアで最も才能ある3人の作曲家」としてダッラピッコラ、ペトラッシとともに名前を挙げられるほどに注目されましたが、残念なことに30歳でこの世を去ってしまい、彼の名前は以降すっかり忘れられてしまいました。 その理由の一つは彼の作風があまり先進的でなかったことにもあるのでしょう。サルヴュッチの生まれた家庭は音楽とは無縁でしたが、ローマの聖職者とは密接な関係があり、彼もサンピエトロ大聖堂の合唱指揮者を務め、パレストリーナ学者のエルネスト・ポエジからルネサンス期の音楽の指導を受けるなど、彼の作風の基礎はバロック、ルネサンス期の作品にあったようです。古風な形式に収められた前衛的な作品をお楽しみください。
収録作曲家:
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ヴァインベルク(1919-1996):
室内交響曲 第1番&第3番 [ロスティスラフ・クライマー(指揮) イースト・ウエスト室内管弦楽団]WEINBERG, M.: Chamber Symphonies Nos. 1 and 3 (East-West Chamber Orchestra, Krimer)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574063CD価格:1,900円(税込)
ヴァィンベルクはポーランドで生まれソ連に亡命、ショスタコーヴィチと親交を結ぶも戦後はスターリンの「反ユダヤ主義運動」に巻き込まれたことで、自身は逮捕されたうえ、作品の上演も禁止されるなど苦難の日々を送りました。親友のショスタコーヴィチから強い影響を受けましたが、晩年になるに従い、若き日への郷愁と、反戦への強い思いが反映された抒情的な作風へと移行し、独自の作品を書き上げています。 このアルバムには弦楽オーケストラのための2曲の「室内交響曲」を収録。どちらも若き日の弦楽四重奏曲を改訂したもので、第1番はもともと1940年に作曲された「弦楽四重奏曲第2番」が原曲。冒頭のさわやかな旋律は若きヴァインベルクの意気込みを雄弁に物語っています。第3番は同じく「弦楽四重奏曲第5番」を改訂した曲で、ヴァインベルクは第2楽章を除いた全4楽章を採用、こちらも青春時代を懐古するかのような雰囲気に満ちています。 演奏する「イースト・ウエスト室内管弦楽団」はユーリ・バシュメットが主宰する国際音楽祭のためのアンサンブル。各地から集った名手たちで構成された凄腕の集団です。
収録作曲家:
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アルベニス(1860-1909):
声とピアノの作品全集
(声楽曲全集) [マグダレーナ・リャマス(メゾ・ソプラノ)/グリエルモ・ゴンザレス(ピアノ)]ALBÉNIZ, I.: Vocal Works (Llamas, Gonzalez)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574072CD価格:1,900円(税込)
スペインの民族音楽のエッセンスをうまく取り入れた数多くのピアノ作品が知られるアルベニス。このアルバムには、1998年にピアニストのアントン・カルドと音楽学者のヤシント・トーレスが監修したアルベニスの「声楽曲全集」がそのまま収録されています。 彼の歌曲は、どれも既存の作曲技法と民族的要素を融合させ、予期せぬリズムや、時には無調に近い音列などが用いられており、その革新的なスタイルは聴き手に刺激的な体験をもたらします。息の長い旋律は官能的であり、歌を彩るピアノ伴奏は大胆なハーモニーを奏でます。ニューヨーク・タイムズ誌で絶賛されたメゾ・ソプラノ歌手マグダレーナ・リャマスは、時には地声も駆使し、表現豊かに作品を歌い上げます。
収録作曲家:
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マニャール(1865-1914):
交響曲 第3番&第4番 [ファブリース・ボロン(指揮)/フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団]MAGNARD, A.: Symphonies Nos. 3 and 4 (Freiburg Philharmonic, Bollon)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574082CD価格:1,900円(税込)
『ル・フィガロ』誌の編集者を父に持つマニャールは、20歳の時にバイロイトでワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》を聴いたことで音楽家を志し、裕福な実家の経済的支援を受けることなく、自力でその道を目指しました。パリ音楽院ではマスネに作曲を学びましたが、彼が大きく影響を受けたのはヴァンサン・ダンディであり、第1番と第2番の交響曲はダンディの指導のもとにかかれ、第1番はダンディに献呈されています。 このアルバムに収録された第3番は、彼の交響曲の中でも最も知名度の高い作品で、ブルックナーを思わせる荘厳なコラールに始まり、印象的な旋律が次々と現れる巧みな書法で書かれています。第4番は作品の完成までに3年を費やすほどにマニャールが工夫を凝らした交響曲。自身の作風の転換を図るかのような先進的な技法で書かれており、彼の生前には理解されませんでしたが、もし彼が長生きをすれば、この作風を更に発展させた斬新な作品が生まれたであろうと思わせる見事な仕上がりを見せています。
収録作曲家:
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グエッラの写本 第5集
17世紀スペインの世俗歌曲集 [アルス・アトランティカ(アンサンブル)]GUERRA MANUSCRIPT (The), Vol. 5 (Ars Atlántica, Vilas)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574092CD価格:1,900円(税込)
スペイン王宮の礼拝堂の書記を務めたミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)が編纂した「グエッラの写本」の第5集。スペイン・バロックの知られざる側面を楽しむシリーズです。これまでは、ソプラノとテノールの独唱による歌集でしたが、今作はバリトンの落ち着いた声による演奏です。片思いの愛の痛みや苦しみ、人生を象徴するために用いられる神話や自然界の風景など、さまざまな光景が描かれた多彩なテキストが歌われています。 バックには、これまでと同じくスペイン風バロック・ハープだけでなく、今回は初めてチェンバロが加わり、新たな響きが追求されています。
収録作曲家:
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〈ブラジルの室内楽作品集〉
ミゲス(1850-1902):
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ヴェラスケス(1884-1914):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番・第2番 [エマニュエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)/カリン・フェルナンデス(ピアノ)]MIGUEZ, L.: Violin Sonata, Op.14 / VELÁSQUEZ, G.: Violin Sonatas Nos. 1 and 2 (E. Baldini, K. Fernandes)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574118CD価格:1,900円(税込)
18世紀以降のブラジル作曲家の作品を世界に広めるため、ブラジル外務省が立ち上げたプロジェクト「ブラジル・イン・コンセルト(ブラジルの音楽シリーズ)」。既発リリースのネポムセーノに続くシリーズ第2弾は、グラウコ・ヴェラスケスとレオポウド・ミゲスのヴァイオリン・ソナタ集。二人は、20世紀初頭のブラジルにおけるクラシック音楽界の主要人物であり、当時社会的激動の渦中にあったこの国に、各々がヨーロッパで吸収した音楽文化を取り入れた功績が高く評価されています。 共和国の誕生を祝して国歌を制作するためのコンペティションで優勝したミゲスは、スペインとフランスで学んだ作曲家。新しい国の音楽教育システムの再構築も任されており、ブラジルのクラシック音楽の基礎を固めた人としても知られています。彼が心酔していたのはワーグナーの音楽でしたが、このヴァイオリン・ソナタはイタリア・オペラ風の甘美な旋律を持っています。 ミゲスよりも後の世代に属し、イタリアで学んだヴェラスケスは、ドニゼッティやヴェルディのオペラが持つ抒情性に惹かれましたが、このヴァイオリン・ソナタではかなり複雑な和声進行が用いられており、まるで印象派のような流麗な作風を持っています。
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ヨハネッセン(1975-)&ハグフォース(1960-):
NEW ORCHESTRAL HITS 4 KIDS -
子供たちのためのニュー・オーケストラ・ヒッツ [Mr.E and Me]NEW ORCHESTRAL HITS 4 KIDS (Mr. E and Me, , Boine, ValebøjrgNorwegian Girls Choir, Norwegian Radio Orchestra, Sundal-Ask, Eljas, Bergby)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574126CD価格:1,900円(税込)
ノルウェーのジャズ・バンド『Jaga Jazzist』のメンバー、エーリク・ヨハネッセンとソングライター、作詞家であるマルティン・ハグフォースが企画したオーケストラが演奏する「子供むけの現代音楽」。現代音楽と言っても実はポップスやロックに近いものであり、クラシックが苦手な大人にもオススメしたい楽しい1枚です。“私の靴下が濡れている”と連呼する「Wet Socks」や、ハープの響きを伴う、しんみりとした曲調が魅力的な「The Woods At Night」など凝ったオーケストレーションが実に見事です。ノルウェー放送管弦楽団が絶妙の演奏を披露しています。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家
ヴォジン・コツィッチ(ギター)
リサイタル [ヴォイン・コツィッチ(ギター)]Guitar Recital: Kocić, Vojin - JOSÉ, A. / ALBÉNIZ, I. / MANÉN, J.
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574133CD価格:1,900円(税込)
2017年、ドイツで開催された「ハインツベルク国際ギター・コンクール」で優勝を飾り、その翌年、名門コンクールである「ミケーレ・ピッタールガ国際ギター・コンクール」を制したヴォイン・コツィッチ。1990年セルビア生まれの彼はチューリヒ音楽大学で学士号を取得、現在もチューリヒで研鑽を積んでいます。すでにソリストとしてオーケストラとも数多く共演をこなすなど幅広く活躍しています。 このアルバムでは、前作のデビュー盤(8.573906)よりも更に進化した演奏を披露。スペイン内戦で若き命を落としたアントニオ・ホセの美しいソナタと、アルベニスの「スペイン組曲」(原曲はピアノ)、バルセロナ生まれのマネンの「幻想的ソナタ」の3つの作品を魅力的に奏でています。
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期待の新進演奏家シリーズ
アリ・アランゴ(ギター)
ギター・リサイタル [アリ・アランゴ(ギター)]Guitar Recital: Arango, Alí - ARANGO, A. / BARRIOS MANGORÉ, A. / BROUWER, L. / CLERCH, J. / PAGANINI, N. / TÁRREGA, F.
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:8.574111CD価格:1,900円(税込)
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ラハバリ(1948-):
〈わが母なるペルシャ 第1集〉
交響詩 第1番「Nohe Khan」
交響詩 第2番「母の涙」
交響詩 第3番「子供たちの祈り」 [パウラ・ラハバリ(ヴァイオリン)/アレクサンダー・ラハバリ(指揮)/プラハ・メトロポリタン管弦楽団/アンタルヤ国立交響楽団]RAHBARI, A.: My Mother Persia, Vol. 1 - Symphonic Poems Nos. 1-3 (P. and A. Rahbari, Antalya State Symphony, Prague Metropolitan Orchestra)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:8.574064CD価格:1,900円(税込)
アレクサンダー・ラハバリは世界的に活躍するイラン出身の名指揮者。イラン国立音楽院でヴァイオリンと作曲を学び、作曲家としても多くの作品を世に送り出してます。 交響詩はこれまでに8曲作られており、どれもイランの前身である「ペルシャ」の民族音楽的要素が巧みに用いられたエキゾチックな作風を備えており、伝統的なスタイルと即興的な要素がブレンドされたユニークな作品。第1番はイランの伝統儀式で活躍するテノール歌手である「Nohe Khan」をテーマにしており、宗教的な儀式で歌う彼らの声をヴァイオリンで模し、オーケストラとの華麗な協奏曲に仕立てています。第2番は短い交響詩であり、子供を失った母親の悲しみの心が歌われています。第3番はあどけない子供たちの祈りの風景。曲が進むにつれ、いたずら心が芽生える子供たちの心が描かれています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈マグナ・ゼクエンツィア 第1集〉 [ソニア・ルビンスキー(ピアノ)]BACH, J.S.: Magna Sequentia I - A Grand Suite of Dances (compiled by S. Rubinsky) (S. Rubinsky)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:8.574026CD価格:1,900円(税込)
「Magna Sequentia=偉大なる継続」とでも言うのでしょうか。このアルバムはバッハの「組曲」から任意の舞曲を集めたもの。18世紀には、ソナタよりも組曲が一般的であり、バッハ以前の時代にもフローベルガーをはじめとした多くの作曲家がこの形式で曲を作っています。さまざまな舞曲によって構成されていますが、中核をなすのは、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲で、ここに任意の曲を追加することで曲が完成となります。フランスで生まれたこの「組曲」、演奏する際は曲を自由に選択、配置してもよいとされており、奏者たちは即興で曲を取捨択一することが求められていました。 バッハは鍵盤曲として19の組曲を作曲しており、ルビンスキーはこの中から19曲を選び出し、モダン・ピアノで演奏。21世紀における「新たな組曲」を聴き手に提示します。
収録作曲家:
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「第1回ショパン・フェスティヴァル」
2018年 ハンブルク [エヴァ・ポブウォッカ(ピアノ)/アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)/トビアス・コッホ(ピアノ)/エリザベート・ブラウス(ピアノ)/フランソワ・クサヴィエ・ポワザ(ピアノ)/フーベルト・ルトコウスキ(ピアノ)]Piano Music - CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / DUSSEK, J.L. (1st Chopin Festival Hamburg 2018) (Brauß, Koch, Lubimov, Pobłocka, Poizat, Rutkowski)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:8.574058CD価格:1,900円(税込)
2018年、ハンブルクで開催された「第1回ショパン・フェスティヴァル」はモダン・ピアノとヒストリカル・ピアノを用いてショパンを演奏するというヨーロッパ初の試み。ショパンの時代の楽器と2015年に作られたスタインウェイの音色を聴き比べながら、ショパン時代の作品を堪能するというユニークな音楽祭です。 このアルバムはシューベルトとショパンの音楽で幕を開け、フォルテピアノの繊細な音色と作品の密接な関係を示唆します。19世紀になるとピアノの製造元はウィーンからイギリスに移り、奏でる音色も大きく豊かな響きが得られるようになります。そしてショパンの晩年、1848年から1849年の作品に彼の弟子グートマンとリストの作品を並べ、楽器の発展と、次世代へとつながるピアノ曲の可能性を見せています。ポブウォッカやリュビモフをはじめとした「ショパンの名手」が腕を競っているところも魅力的です。
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期待の新進演奏家シリーズ
ラファエル・フイヤートル(ギター) リサイタル [ラファエル・フイヤートル(ギター)]Guitar Recital: Feuillâtre, Raphaël - RAMÍREZ, A. / RAMEAU, J.-P. / GRANADOS, E. / LLOBET SOLÉS, M. / BARRIOS MANGORÉ, A. / VILLA-LOBOS, H.
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:8.574127CD価格:1,900円(税込)
アメリカで毎年開催される「GFA国際ギターコンクール」。2018年の優勝者ラファエル・フイヤートルは、この受賞記念アルバムでギターのオリジナル作品と編曲作品をとりまぜて演奏しています。 フォルクローレの名作「アルフォンシーナと海」では、歌を用いることなくラミレスの音楽を詩情豊かに歌い上げ、グラナドスの「ワルツ」では古典的なフォームで書かれた作品をフイヤートル自身がギター用に編曲、躍動的に演奏しています。他にもラモーやスクリャービン、ラフマニノフのピアノ曲をギターで演奏することで、新たな可能性を探っています。ヴィラ=ロボスやバリオスのオリジナル作品でもフイヤートルは目の覚めるような演奏を披露。彼の演奏技術と音楽性を楽しめる格好の1枚になっています。
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フェレル(1835-1916):
ギター二重奏曲全集 [イェルゲン・スコグモ(ギター)/イェンス・フランケ(ギター)]FERRER, J.: Guitar Duets (Complete) (Skogmo, Franke)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:8.574011CD価格:1,900円(税込)
カタルーニャで生まれたロマン派の作曲家フェレル。彼の父親はアマチュアのギタリストであり、5歳から父の手ほどきを受けたフェレルは、優れたギタリストとして大成し、演奏するだけでなく作曲にも力を注ぎ、やがて教師として数多くの後進を育て上げます。パリにも長期滞在し、一時期はコメディ・フランセーズのギタリストを務め、またフランス社会協会のメンバーに名を連ね、リセウの学校では無償でレッスンを行うなど、社会的貢献も果たしています。 彼は多くのギタリストたちと親交を重ね、数多くの共演を行いました。その結果生まれたのがこれらのギター・デュオ作品です。当時流行していた「歌劇の旋律を用いた幻想曲」やゆったりとした舞曲を含むオリジナル作品の数々は、パリの優雅な雰囲気を思い起こさせる美しさに満ちています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
オラトリオ「聖ルドミラ」 [レオシュ・スワロフスキー(指揮)/スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団]DVOŘÁK, A.: Svatá Ludmila [Oratorio] (Kohútková, Bytnarová, Černý, Šaling, Mikuláš, Slovak Philharmonic Choir and Orchestra, Svárovský)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:8.574023-24CD 2枚組価格:2,900円(税込)
1884年3月、初めてイギリスを訪れたドヴォルザークは自身の「スターバト・マーテル」を指揮し大好評を博しました。彼はその年の秋にも再び渡英し、やはり「スターバト・マーテル」を演奏、以降、ドヴォルザークとイギリスの関係は強固なものとなり、1886年にはリーズ音楽祭のための合唱作品の委嘱を受けるまでとなります。 このためにドヴォルザークが選んだ題材は9世紀後半に実在した聖女「ボヘミアのリュドミラ」。チェコの統一を成し遂げた王ボジヴォイ1世の妃であった彼女は、国家としてギリシャ正教を受け容れ国民を帰依させることに貢献したというチェコのカトリックの庇護者。ドヴォルザークは彼女のエピソードを詩人ヤロスラフ・ヴルフリツキーの台本を用いて、壮大なオラトリオに仕上げ、ロンドンで演奏し大喝采を浴びました。ドヴォルザークの創作の頂点をなす豊かな旋律美に溢れた大作です。
収録作曲家:
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〈Folk Tales - 民話〉
イギリスのチェロとピアノのための小品集 [ジェラルド・ペレグリン(チェロ)/アンソニー・インガム(ピアノ)]Chamber Music (Cello and Piano) - VAUGHAN WILLIAMS, R. / BRIDGE, F. / Elgar, E. (Folk Tales - British Cello and Piano Miniatures) (Peregrine, Ingham)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:8.574035CD価格:1,900円(税込)
ヨーロッパの伝統と英国民謡の融合を図った20世紀イギリスの作曲家たち。彼らは保守的な面を大切にしつつも、常に様々な方法を探りながら独自のスタイルを模索し、「新しい英国音楽」を創り上げていきました。 このアルバムに収録されているのは、どれもイングランドとアイルランドの豊かな自然と民族意識を感じさせる鮮やかな色彩を持つ曲。例えば冒頭のヴォーン・ウィリアムズの「英国民謡による6つの練習曲」では涙を誘わんばかりの美しい旋律を、チェロが朗々と歌い上げ、バックスの「民謡」ではイギリスの重苦しい空を思わせるような仄暗い雰囲気が立ち込めています。ディーリアスの晩年の作品「カプリースと悲歌」は、寝たきりになった作曲家の歌うメロディを、彼の代筆者フェンビーが口述筆記した作品。やるせない悲しみと、生への執着を併せ持つ名作です。
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ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ラフマニノフ(1873-1943):
24の前奏曲集 [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Préludes, Op. 3, No. 2, Opp. 23 and 32 (Giltburg)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:8.574025CD国内仕様 日本語解説付価格:1,980円(税込)
ボリス・ギルトブルグが演奏するラフマニノフ・シリーズ。「24の前奏曲」は、18年以上に渡る作曲期間を持つ、多種多様な作品の集まりであり、演奏する際には卓越した技巧だけではなく、幅広い音楽表現が求められる難曲中の難曲です。なかでも、ドラマティックな作風で知られる作品番号3-2は、別の曲集「幻想的小曲集」の中の1曲で、モスクワのクレムリン宮殿の鐘の音を模しているともいわれる人気曲。残りの23曲はラフマニノフの日々の活動の折々に書かれたものですが、ショパンの同名作品のように24の調性はすべて網羅され、どれ一つとして似た雰囲気を持っている曲はありません。 また、長い期間に渡って構想された作品であるにもかかわらず、各々の曲には関連する動機が至る所に隠されていますが、ギルトブルグはそれらを洗い出し、つなぎ合わせることを意識しており(解説書にも詳細に記されている)、全体に統一感を持たせ、曲ごとの性格を見事に描き出しています。そのため本来ならば聞き逃してしまいそうな小さな旋律の動きが、実はクライマックスの伏線となっていることをこの演奏で知る人も多いことでしょう。情熱的な曲での爆発的なエネルギーのほとばしり、抒情的な曲での慈しむような優雅なタッチ。この振幅の大きさも技巧派のギルトブルグならではの魅力です。 ギルトブルグは当アルバムでも自身がブックレット執筆を担当、ジャケット写真(2本の樹)にも自らが撮影した風景を採用しています。またこのアルバムは、彼の祖母ゲンリエッタ・ミルマンの思い出に捧げられています。 輸入盤国内仕様:ブックレットの日本語訳つき(訳:矢口 誠)
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第8番&第23番(イグナーツ・ラハナー編)
歌劇《魔笛》K620より(弦楽四重奏とコントラバス編) [ディディエ・カストル=ジャコマン/ウィーン室内交響五重奏団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 8, 23 (arr. I. Lachner for piano, string quartet, double bass) (Castell-Jacomin, Vienna Chamber Symphony Quintet)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:8.574012CD価格:1,900円(税込)
モーツァルトを高く評価し、崇拝していた初期ロマン派の作曲家イグナーツ・ラハナー。フランツ・ラハナーを兄に持ち、シューベルトとも親交があった彼は、当時ウィーンで流行していた“イタリア・オペラ”には関心を持つことなく、フランス革命の余波を受け「時代遅れ」とされていたモーツァルト作品を溺愛していました。 そこでラハナーはモーツァルトの27曲のピアノ協奏曲を室内楽版にアレンジすることを決め、当時はあまり演奏されることのなかったこれらの曲を手軽に演奏できるようにしたのです。2台のチェロを用いることなく、低音部の響きをコントラバスで増強した編曲は、モーツァルトが指定したオーケストラの編成を無理なくコンパクトにすることに成功しています。 編曲者不詳の「魔笛」からの音楽は、当時人気のあった魅力的な編曲。歌劇の名旋律を手軽に味わうのにうってつけのアレンジです。
収録作曲家:
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ソレール(1729-1783):
ピアノ・ソナタ集 第87-92番 [レヴォン・アヴァギャン]SOLER, A.: Keyboard Sonatas Nos. 87-92 (Avagyan)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:8.574021CD価格:1,900円(税込)
1757年にスペインのフィリペ2世が設立したエスコリアル王宮でオルガン奏者となったソレール。彼は修道士でありながらも、作曲家でもありました。また音楽理論に優れ、楽器製作にも携わっていたという才能豊かな人であり、「悪魔のようにオルガンを弾きこなす」人としても知られていました。とはいえ、普段の生活はとても質素で、朝から夜までは祈りを捧げ、空いた時間に作曲をするという、日々規則正しい日課を送っていたようです。 彼は同時代のドメニコ・スカルラッティのように、スペインの王子ドン・ガブリエルの教師として150曲ほどのソナタを作曲しましたが、そのどれもが技巧的かつ創意工夫に満ちた作品であり、単なる教育用にとどまることのない素晴らしい出来栄えを誇っています。演奏するアヴァギャンは2017年にバルセロナで開催された「第63回マリア・カナルス国際音楽コンクール」の優勝者。華やかな音色と軽やかなタッチが魅力的なピアニストです。
収録作曲家:
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ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ラフマニノフ(1873-1943):
24の前奏曲集 [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Préludes, Op. 3, No. 2, Opp. 23 and 32 (Giltburg)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:8.574025CD価格:1,900円(税込)
ボリス・ギルトブルグが演奏するラフマニノフ・シリーズ。「24の前奏曲」は、18年以上に渡る作曲期間を持つ、多種多様な作品の集まりであり、演奏する際には卓越した技巧だけではなく、幅広い音楽表現が求められる難曲中の難曲です。なかでも、ドラマティックな作風で知られる作品番号3-2は、別の曲集「幻想的小曲集」の中の1曲で、モスクワのクレムリン宮殿の鐘の音を模しているともいわれる人気曲。残りの23曲はラフマニノフの日々の活動の折々に書かれたものですが、ショパンの同名作品のように24の調性はすべて網羅され、どれ一つとして似た雰囲気を持っている曲はありません。 また、長い期間に渡って構想された作品であるにもかかわらず、各々の曲には関連する動機が至る所に隠されていますが、ギルトブルグはそれらを洗い出し、つなぎ合わせることを意識しており(解説書にも詳細に記されている)、全体に統一感を持たせ、曲ごとの性格を見事に描き出しています。そのため本来ならば聞き逃してしまいそうな小さな旋律の動きが、実はクライマックスの伏線となっていることをこの演奏で知る人も多いことでしょう。情熱的な曲での爆発的なエネルギーのほとばしり、抒情的な曲での慈しむような優雅なタッチ。この振幅の大きさも技巧派のギルトブルグならではの魅力です。 ギルトブルグは当アルバムでも自身がブックレット執筆を担当、ジャケット写真(2本の樹)にも自らが撮影した風景を採用しています。またこのアルバムは、彼の祖母ゲンリエッタ・ミルマンの思い出に捧げられています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
マタイ受難曲 BWV 244 [ラルフ・オットー(指揮)/エヴァンゲリストゲオルク・ポプルッツ(テノール)/イェズスマティアス・ヴィンクラー(バス) 他/マインツ・バッハ合唱団/マインツ・バッハ管弦楽団(古楽器使用)]BACH, J.S.: St. Matthew Passion (Mainz Bach Choir and Orchestra, R. Otto)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.574036-38CD 3枚組価格:3,900円(税込、送料無料)
ドイツ、カッセル出身の指揮者ラルフ・オットーが振るバッハの「マタイ受難曲」。あらゆる宗教作品の中で最高傑作とされるこの作品は、オーケストラと四声部の合唱を各々2組必要とし、演奏には2時間以上を要するだけでなく、曲の構造もすみずみまで練られています。バロック期から現代作品まで、幅広いレパートリーを持つオットー、ここでは荘厳な作品に真摯に向き合い、速すぎず、遅すぎることもない適度なテンポを用いて納得の行く音楽を生み出しました。 ポプルッツとヴィンクラーは、現代ドイツで高く評価されている宗教作品の歌手。他の歌手たちもドイツ語の響きを生かした個性豊かな歌唱を聴かせます。合唱団の柔らかい音色も聴きどころです。
収録作曲家:
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ネポムセーノ(1864-1920):
交響曲 ト短調
「いたずら小僧」前奏曲
ブラジル組曲 [ファビオ・メケッティ(指揮)/ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]NEPOMUCENO, A.: Symphony in G Minor / O Garatuja: Prelude / Série brasileira (Minas Gerais Philharmonic, Mechetti)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:8.574067CD日本語解説付き価格:1,900円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 この第1弾に選ばれたのは19世紀後半のブラジル音楽の発展に力を尽くした作曲家アルベルト・ネポムセーノ。1888年、ヨーロッパに留学したネポムセーノは7年間の滞在期間でたくさんの知識を得て、これを国に持ち帰り、自身の作品に反映、結果、彼は自国の民間伝承の要素を作品に採用した最初の作曲家の一人となり、後進のヴィラ=ロボスらにも大きな影響を与えました。 このアルバムには3曲が収録されており、なかでも前奏曲「いたずら小僧」は聴き手の耳をひきつける魅力を持っており、リヒャルト・シュトラウスも愛したという明るく楽しい曲です。壮大な楽想を持つ交響曲ト短調、コントラスト豊かな情景が描かれたブラジル組曲も魅力的です。
収録作曲家:
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レスピーギ(1879-1936):
〈ローマ三部作〉
ローマの祭り/ローマの噴水/ローマの松
[ジョアン・ファレッタ(指揮)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団/]RESPIGHI, O.: Roman Trilogy - Feste romane / Fontane di Roma / Pini di Roma (Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:8.574013CD価格:1,900円(税込)
NAXOSレーベルの「ローマ三部作」と言えば、エンリケ・バティスとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との凄まじい演奏がお馴染みですが、その録音は1991年、ほぼ30年前ということもあって「そろそろ新録音が出てほしい」という要望が多くなってきました。 そこで登場したがこのファレッタとバッファロー・フィルハーモニーの演奏です。レスピーギ作品ではすでに「教会のステンドグラス」(8.557711)で華麗な演奏を披露、高い評価を受けているファレッタですが、この2018年の最新録音では一層華やかな音作りと、多彩な表現を駆使し、申し分ない「21世紀のレスピーギ」を聴かせています。
収録作曲家:
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カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):
ヴァイオリン協奏曲 第3番
弦楽三重奏曲他 [ダヴィデ・アローニャ/フィオレンツォ・パスカルッチ/ロベルト・トライニーニ/フェデリコ・スタッシ]CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Violin Concerto No. 3 / String Trio / Sonata for Violin and Cello (Alogna, Pascalucci, Trainini, Stassi)
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:8.574003CD価格:1,900円(税込)
イタリア系ユダヤ人作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコ。一頃までの日本では「ギター作曲家」として認知されていましたが、近年はピアノ曲やオーケストラ曲などの作品が注目され始め、色彩豊かな曲を耳にする機会が多くなってきました。とはいえ、このアルバムに収録された3つの曲はどれも世界初録音。まだまだ知られざる作品が数多く眠っているようです。 この3曲は彼がイタリアを離れ、アメリカに渡ってから書かれたもの。「ヴァイオリン協奏曲 第3番」は友人ハイフェッツに依頼された作品であり、オーケストラではなくピアノ伴奏を伴う珍しい編成です。しかし、ハイフェッツは第3楽章に満足しなかったといい、作曲家も何度かの改訂を試みましたが、結局は未発表に終わってしまいました。彼の人気を高めた映画音楽にも通じる甘いメロディと、爆発的なエネルギーが特徴です。その後に書かれた三重奏曲とソナタは親密な雰囲気と成熟した作風を持ち、演奏には高い技巧が要求される魅力的な作品です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
クリスマス・オラトリオ BWV248 [ゲオルク・ポプルッツ ユリア・クライター/カタリナ・マギエラ/トーマス E.バウアー/ラルフ・オットー/マインツ・バッハ合唱団/マインツ・バッハ管弦楽団]BACH, J.S.: Christmas Oratorio, BWV 248 (Poplutz, Mainz Bach Choir and Orchestra, R. Otto)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:8.574001-02CD 2枚組価格:2,900円(税込)
J.S.バッハのクリスマス・オラトリオは、1734年のクリスマス・シーズンのために書かれたカンタータ集。全6部からなる長大な作品で、一部の楽章は、それまでのカンタータの楽章から転用されていますが、もともとバッハは原曲を作る際に「後に転用する」ことを前提に構想を練っていたとされるほどに、ごく自然な流れで全曲がまとめられています。冒頭の「歓呼の声を放て、喜び踊れ」の輝かしい管弦楽と合唱の旋律は、まさにキリストの誕生を祝うにふさわしい壮麗さを持ち、ここを耳にするだけでも心が躍ることでしょう。 このアルバムで指揮をしているのはラルフ・オットー。1991年にコンチェルト・ケルンを振った名演も存在しますが、こちらは最新の録音。手兵マインツ・バッハ管弦楽団と合唱団を意のままにあやつり、極上の名演を聴かせています。
収録作曲家:
