Christopher Nupen Films
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ダニール・トリフォノフ
音楽の魔術TRIFONOV, Daniil: Magics of Music (The) (Documentary, 2015) / The Castelfranco Veneto Recital (NTSC)
発売日:2016年03月30日
DVD日本語字幕付き価格:4,485円(税込、送料無料)
ロシア、ニジニ・ノヴゴロドに生まれ、5歳からピアノを始めたダニール・トリフォノフ。グネーシン音楽学校ではタチアナ・ゼリグマンに師事、研鑽を重ねます。才能あるピアニストの例にもれず、彼も幼い頃からその才能を存分に発揮し、17歳くらいからは数々の国際コンクールで上位入賞を果たします。2009年にはグネーシン音楽大学を卒業、クリーブランド音楽院でセルゲイ・ババヤンに師事。2010年の第16回ショパン国際ピアノ・コンクールで第3位を獲得し一躍世界中の注目を浴びることとなります。その翌年にはルービンシュタイン国際コンクールを制覇、また第14回チャイコフスキー国際コンクールでも第1位を獲得。現在「向かうところ敵なし」の若手最有望株の一人です。 このヌーペンによるドキュメンタリーでは、5歳のときに彼がピアノを始めたのは、実はピアノを弾きたかったからではなく「作曲をしたかった」からだそうで、その時点ですでに彼がどれほど非凡な才能を有していたかがわかることでしょう。そしてそれは、20歳のときのルービンシュタイン、チャイコフスキーの両コンクールで優勝を飾ることになるための導火線のようなものでした。 彼が演奏についての類い稀なるテクニックを有していることは誰の目にも明らかですが、作曲家としての彼も、すでに独自の作風を確立していることに注目してください。すでに国際ツアーでは自作のソナタ(17分ほど)を演奏し、好評を得ていますが、この映像のなかでも自身のピアノ協奏曲を演奏している姿がとても印象的です。またコンサートの映像のなかでも自分で編曲した「こうもり序曲」を演奏。こちらも素晴らしいものなのです。
収録作曲家:
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チャイコフスキーの女
運命TCHAIKOVSKY'S WOMEN / FATE (Films) (NTSC)
発売日:2014年09月24日
DVD日本語字幕あり価格:4,485円(税込、送料無料)
この2本の映像は、どちらもピョートル・チャイコフスキー(1840-1893)自身の言葉と音楽によって構成されています。最初の作品「チャイコフスキーの女」は彼の初期作品、オペラや交響詩などに描かれた女性を検証していくというものです。現実のチャイコフスキーは、24歳の時に法務省の職を辞して音楽活動に専念し、挫折を栗化しながらも順調に作品を発表していきます。その4年後オペラ歌手のデジレ・アルトーと恋に落ち婚約に至りますが、結局破局。彼女はチャイコフスキーが生涯に愛したただ一人の女性と言われていて、この姿が「ロミオとジュリエット」のジュリエットに反映されているだとされています。 2本目の作品は「運命」と題されたもので、こちらはアントニナ・イワノヴァとの不幸な結婚の失敗と、フォン・メック夫人との奇妙な友情の物語。謎めいたチャイコフスキーの生涯を違った視点で描いた問題作です。
収録作曲家:
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ヘルツ
全ては現状SOMMER HERZ, Alice: Everything is a Present (NTSC)
■ドキュメンタリー
発売日:2014年09月24日
DVD日本語字幕あり価格:4,485円(税込、送料無料)
撮影当時98歳のピアニスト、アリゼ・ゾンマー・ヘルツ(1908-2014)のポートレートです。彼女はその活動の絶頂期にあのテレジエンシュタットに収容され、母親と夫を奪われ、言いようのない残虐行為を受けました。そして処刑を目前にしたのですが、奇跡的に、何とか生き残ったのです。その後の彼女はイギリスに定住し、ピアニストとしての活動を続けますが、彼女は迫害者たちを決して憎むことはなく、常に博愛の精神で向き合いました。そして彼女のポリシーは「楽観的に生きること」。これは彼女の経験から生まれた言葉です。そんな彼女は104歳になって世界中から注目されます。それは彼女が出版した著書「地獄の中のエデンの庭」が7か国語で出版されベストセラーとなったからです。彼女の慈愛溢れる言葉と、師シュナーベル直伝のシューベルトとベートーヴェンの演奏は、全ての人に感動を与えることでしょう。
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パガニーニの悪魔性
PAGANINI, N.: Paganini's Daemon - A Most Enduring Legend (NTSC)
■協奏曲 ■合唱曲
発売日:2014年09月24日
DVD日本語字幕あり価格:4,485円(税込、送料無料)
パガニーニは西洋のクラシック音楽の全ての器楽奏者の中で、最も精巧、かつ魅力的な演奏をする人だったと伝えられています。あまりにも素晴らしい演奏をするので、巷の人々は彼を「悪魔と契約した」とまで囁きました。また本人も自身を神秘的に見せたたため、多くの人たちは本当にその噂を信じてしまったのです。しかし、本当にそんな人物だったのか?と疑問を持ったクリストファー・ヌーペンは、この芸術家の真の姿を洗い出すために、多くの手紙やエピソードを検証し、それらと彼の音楽を結び付けながら、新しい人物像を描き出すことに成功しました。最後に深い感動を齎すこの映像、数々のメディアでも絶賛されています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ます
偉大なる愛と偉大なる哀しみSCHUBERT, F.: Trout (The) / The Greatest Love and the Greatest Sorrow (NTSC)
■ドキュメンタリー
発売日:2014年09月24日
DVD日本語字幕あり価格:4,485円(税込、送料無料)
シューベルトに関する2つの興味深い映像です。1のますは、1969年に撮影されたドキュメンタリー・フィルムで、バレンボイムが主宰したサウスバンク音楽祭における「ます」が演奏されるまでと、本番の風景です。当時、優れた指揮者として名声を高めていたズービン・メータが久しぶりにコントラバスを練習し、またズーカーマンはこの日のためにわざわざヴィオラを用意して、演奏に臨みます。そしてパールマン、デュ・プレ、バレンボイム…この5人が親密なリハーサルを経て、本番では燃える演奏を披露します。もう1つの映像は、シューベルトへのオマージュともいえるもので、これは伝記ではなく、彼が師と仰いだベートーヴェンから影響を受けながらも、ベートーヴェンの死後、新たな音楽を作っていった様子が描かれています。感動的な物語です。
収録作曲家:
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セゴビア
ポートレイトSEGOVIA, Andres: In Portrait (NTSC)
■器楽曲(ギター)
発売日:2014年09月24日
DVD日本語字幕なし価格:4,485円(税込、送料無料)
1967年に収録された最初の映像は、スペイン南部のセゴビアの新しく建てられた家で収録されたもの。スタジオでは緊張していたと言われる彼が、とてもリラックスした雰囲気の中で、彼自身の信念や音楽について語っています。そして、バッハ、モレノ・トローバ、リョベート、タレガ、カステルヌォーヴォ・テデスコ、グラナドスの作品を演奏します。もう一つの映像は、1976年にアルハンブラ宮殿で撮影されたもの。こちらも彼のギターについての思いが語られていきます。独学でギターを学び、世界中で活動を行い「現代クラシック・ギター奏法の父」と讃えられるセゴビアの静かな語り口は感動ものです。こちらではアルベニス、グラナドス、スカルラッティ、ラモー、ソル、ポンセ、アグアド、バッハ、ショパン、モレノ・トローバを演奏しています。1977年ブザンソン音楽祭でPrix du Public(観客賞)を受賞した素晴らしい映像です。
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われらに光を
WE WANT THE LIGHT (Film, 2004) (NTSC)
■ドキュメンタリー
発売日:2014年09月24日
2DVD日本語字幕なし価格:4,485円(税込、送料無料)
このタイトルは、テレジエンシュタットの強制収容所において、12歳の少女エヴァ・ピッコヴァが書いた詩から取られたもの。第二次世界大戦中にナチス・ドイツがチェコ北部のテレジエンシュタットに置いたユダヤ人ゲットー、および刑務所であったこの施設には、総計14万人以上のユダヤ人が連れて来られて、そのほぼ1/3がここで死亡、他のほとんどの人は別の場所に移送され、そこで命を落としています。ほんの僅かな人々が生き残り(ピアニストのアリス・ゾンマー・ヘルツも生存者の一人)この悲劇を後世に伝えることとなります。この映像では、モーゼとメンデルスゾーンのユダヤ文化における貢献と、ワーグナーとナチスの関わり、そして頽廃音楽家としてみなされたフランツ・ワックスマンの作品を通して、多面的にユダヤ文化の歴史を辿っていくものです。
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カリム・サイドのドキュメンタリー
SAID, Karim: Karim's Journey (Documentary) (NTSC)
■ドキュメンタリー
発売日:2014年09月24日
DVD価格:4,485円(税込、送料無料)
ロンドンを基点に活躍するヨルダン生まれのピアニスト、カリム・サイドのドキュメンタリー・フィルムです。彼は2009年にコリン・デイヴィスが指揮するイギリス室内管弦楽団のバックを得てバービカン・センターでデビュー・コンサートを果たしたのを皮切りに、世界各国のコンサート・ホールを次々と制覇しています。2007年にロンドンのパーセル音楽学校を卒業した後、奨学金を得て、王室音楽学校に進学、タチアナ・サルキッソヴァに師事します。そして2008年にBBCで放送するためにクリストファー・ヌーペンがこのドキュメンタリー映像を制作しました。この映像はBBCを通じて、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、ベルギー、オーストラリア、エストニア、ロンドンのバービカン・センターでテレビ放送されて、高い評価を受けています。
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エフゲニー・キーシン
音楽の贈り物KISSIN, Evgeny: Gift of Music (The) (Documentary) / The Albert Hall Encores (NTSC)
■器楽曲
発売日:2014年09月24日
DVD日本語字幕あり価格:4,485円(税込、送料無料)
「真の神童」として讃えられるピアニスト、エフゲニー・キーシン。彼は1971年10月10日にモスクワで生まれ、ようやくピアノの鍵盤にに背が届いた2歳の時から演奏を始めました。10歳でモーツァルトの協奏曲第23番を演奏してデビュー、11歳で初リサイタルを開き、その才能が注目されるようになります。そして12歳で、ドミトリー・キタエンコの指揮によるモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団との共演でショパンのピアノ協奏曲を録音。これは批評家たちも絶賛し、彼の名前は世界中に知られるようになりました。通常のピアニストならば、ここから数々のコンクールに挑戦し、そのテクニックと音楽性に磨きをかけていくのですが、彼にはその必要はなく、そのためコンクール歴もほとんどありません。彼の成功物語はとても稀なものといえるでしょう。 この映像は、彼へのインタビュー、リハーサル風景、そして演奏で構成されています。また1997年8月にロイヤル・アルバート・ホールで行われた「プロムス103年目」祝賀演奏会でのアンコールも収録されています。6000を越える聴衆を魅了したパフォーマンスです。