ウイルスの構造について
ウイルスは表面構造から「エンベロープウイルス」と「ノンエンベロープウイルス」の2つに分けられます。「エンベロープ」とは「タンパク質からなる二重の膜」のことです。
二酸化塩素での除菌のしくみ
エンベロープウイルス、ノンエンベロープウイルスどちらにも有効性をもつ二酸化塩素の除菌のしくみについて紹介していきます。
その上で原子について少し触れていきますが、化学式など苦手な方は最後にまとめていますのでそちらをご覧ください。
まず、原子とは物質を構成する際に基本となる粒子です。原子は、原子核が中心にあり、その周りに電子がまわっています。
そして、いくつかの原子が結びついて一つのまとまりになったものが分子です。そのうち、フリーラジカルと呼ばれる分子があり、二酸化塩素もそのひとつです。フリーラジカルとは何でしょうか。厚生労働省のe-ヘルスネットより抜粋しています。
通常、分子の中の電子は2つが対をなして安定して存在していますが、その電子が対をなさず、ひとつだけ離れて存在することがあります。このような対をなしていない電子(不対電子)を持つ原子や分子をフリーラジカルと呼びます。
引用元:厚生労働省e-ヘルスネット「フリーラジカル」
フリーラジカルは、不対電子をもっていることで不安定な状態です。そのため、他の物質と反応しやすいという特徴をもっています。この特徴こそ、二酸化塩素での除菌に大きく関係しているのです。
ウイルス・菌・カビも物質であり、電子をもっています。二酸化塩素はそれらの物質から電子を奪おうとします。
電子を奪うときに酸化作用が発生し、ウイルス・細菌などのたんぱく質を変化させます。この変化により、ウイルス・菌などの構造にダメージが与えられ、機能が低下すると考えられています。
最後に、二酸化塩素の除菌のしくみを簡単にまとめました。
1.空気中に浮遊するウィルス、菌、カビ、ニオイ
2.二酸化塩素分子が浮遊している物質へ積極的にアタック
3.ターゲットとなった物質から電子を奪う(酸化作用)
4.浮遊していたウィルス、菌、カビ、ニオイは、酸化作用により機能低下
引用元:日本二酸化塩素工業会「二酸化塩素とは」厚生労働省「e-ヘルスネット〔情報提供〕フリーラジカル」
「エア・アンチウイルス」を販売しているナノクロシステムは、その効果を可視化するための実験を行っています。二酸化塩素はパンに生えるカビを防ぐことができるのか?という実験です。結果が気になる方は以下よりご覧ください。
→「カビ発生の実験、やってみた!」はこちらへ