DIYで収納棚を取り付けよう!壁の下地(柱)の見つけ方

「DIYでお手軽に収納棚を取り付けたい!YouTubeやテレビで簡単にやってるし、自分でもできそうじゃない?」
その通り、収納棚の取り付けは意外と簡単なんです。

ただ、壁に収納棚を取り付ける際に、壁の場所によっては収納棚が取り付けられないことをご存じですか?
壁の下地(柱)へ正確に設置しないと、棚ごと落下してしまいます。

本記事では安心して収納棚をお使いいただけるよう、壁の下地(柱)の見つけ方をご紹介します。

DIYに重要な壁と下地(柱)のつくりを知ろう

壁と下地(柱)のつくり

壁は、一番手前側(居住空間側)から順に、クロス(壁紙)・石膏ボード・下地(柱)の3つからなります。
いつも目に見えている壁紙のすぐ奥には、防火対策用の石膏ボードと呼ばれる建材が一面に貼られています。さらにその奥に一定間隔ごとに下地(柱)があり、これが石膏ボードを支えています。

もろい石膏ボードだけに取り付けてはダメ!

石膏ボードは、断熱・遮音性が高いのですが、一方でパラパラと細かく崩れやすい特長があります。チョークのような素材を想像していただくと分かりやすいと思います。

そのためビスやネジを打つ時に、開けた穴の周囲ごと一緒にボロボロと崩れてしまい、すぐに抜けて固定することが難しい素材となります。仮に取り付いたとしても、収納棚などに重さがあるものを置いた時には、金具(棚柱)ごとスポッと抜けて落下してしまうでしょう。

強固な下地(柱)の上に取り付けよう!

一方で下地(柱)は、石膏ボードを支えるために設置されているので、ビスやネジもしっかり刺さって抜けにくく、重量が掛かっても収納棚が落下するようなことはありません。

そのため、壁に収納棚を取り付けたいなと思ったら、壁の下地(柱)に取り付ける必要があります。

壁の下地(柱)探しの方法は?

「下地(柱)に取り付ければよいのは分かったけど、じゃあどうやってみつければよいの?」
では早速その方法を見ていきましょう。

まずは壁をノックして大体の位置を見つけよう

まずは大体の下地(柱)の位置を確認できる方法をお伝えしましょう。
壁をノックして、その音の違いから下地(柱)があるか確認することができます。

壁の向こう側に下地(柱)がない場合、ノックすると「コンコン」と軽い音がし、少し響きます。 一方で下地(柱)のある部分を叩くと「カツン」と詰まった固い音がし、響くことはありません。 下地(柱)の間隔は、住居にもよりますが約30~45cmであることが多いですので、そちらも参考にしてみてください。

壁の下地(柱)を探す道具は2種類

大体の柱の位置が分かったことで、収納棚をとりつけられる場所の目処が立ったと思います。
「ここに取り付けよう」と決めたら、次は正確に柱の場所を見つける工程に入りましょう。

下地探しの道具は、大きく分けて2種類。一つは電気式のセンサータイプ、もう一つは針を刺して下地を探す針タイプです。

それぞれ、ホームセンターやネットショップで、1,000円~2,000円くらいあれば購入できます。
使い方をご紹介しますので、用途に応じてご購入ください。

センサータイプで壁の下地を探すには?

センサータイプの仕組み

センサータイプは、壁裏の密度を調べて下地(柱)を見つける道具です。壁に沿わせて左右にスライドさせると、下地があるところ(密度が大きいところ)で、音とランプで知らせてくれます。

センサータイプの使い方動画

針タイプで壁に針をさして壁の下地を探すには?

針タイプの仕組み

針タイプは、中心部から針が出てくる器具です。どれだけ刺さったのかが目盛りで分かるようになっています。壁に針を突き刺した際、石膏ボードはもろいので貫通し、下地(柱)があると抵抗感があるので、その手応えの差で下地を見つけます。

針タイプの使い方動画

どちらの器具を使えばよい?

では、どちらの器具で下地(柱)を探すのがよいのでしょうか。
どちらの器具も下地(柱)の位置探しには全く問題なく、値段も大きな差はありません。
その上で差が出てくるポイントが以下となります。

センサータイプは、デジタル機器のため、壁にセンサーを沿わせるだけでよいというお手軽さと、壁に穴を開けないキレイさがメリットになります。
一方で、事前に石膏ボードの厚みが分からない点がデメリットになりますが、収納棚などに同梱されているビスは一般的な下地(柱)に固定できる十分な長さがありますので、問題はないと思います。

針タイプは、実際に下地に触れますので、石膏ボードの厚みが事前に分かり、ビスを留める際に下地(柱)に届いたかの安心感が持てることがメリットになります。
一方で、アナログ機器のため複数の箇所を刺すことになり、壁に針の穴が多く空いてしまうこと、少し手間と時間がかかることがデメリットになります。

両方あれば、お手軽さやキレイさ、安心感を両立できますが、どちらかを選ぶ場合は、それぞれのメリットとデメリットを参考にしてご購入ください。

下地(柱)が分かればDIYでこんな収納棚が設置できる!

洗面所の収納棚

ランドリー可動棚 モダンタイプ
洗濯機周りのアイテムをすっきり収納。洗濯機の振動を受けないので、グラグラしたり物が倒れたりすることがありません。
購入はこちらから
ランドリーパイプ
室内干しに最適なランドリーパイプ!安心の荷重性能で、衣類の高さに合わせてパイプが上下に可動ができます。
購入はこちらから

まとめ

・壁は手前から順に、クロス(壁紙)・石膏ボード・下地(柱)の3つからなる。
・石膏ボードはもろいので下地(柱)がない場所に収納棚を取り付けてはダメ!
・固くて安定している下地(柱)に収納棚を取り付けよう!
・下地(柱)の位置は、センサータイプか針タイプを使って確認を行う。
・センサータイプはお手軽さとキレイさがメリット
・針タイプは安心感がメリット

いかがでしょうか?安心して収納棚のDIYができそうでしょうか。
DIYが流行っているのも、仕組みと道具の使い方が分かれば、初心者でも安心してできるからです。
壁に穴を開けるのは勇気のいることですが、置き家具と違って下地(柱)に収納棚を取り付けることで耐震性にも優れ、安心・安全な生活を送ることができます。

作業に慣れれば、お手軽に収納棚を増やすことができますので、模様替えや生活動線の変更もご自身でできるようになります。

この記事があなたのDIYのきっかけに、またそれを更に奥深いものにするきっかけになると嬉しいです。
ぜひ素敵なDIYライフを。