代表取締役社長 中居 睦博
社長挨拶
中居木工は1946年(昭和21年)に私の父が、広島県府中市父石町で家庭用荒物を製造販売したことに始まっています。当時洗濯機がなかった時代ですから洗濯板が大変良く売れていました。また、お正月にはお餅を各家庭で作る時代だったので蒸し器(セイロ・甑)を、初夏には夕涼みを楽しんでいただくためにデッキチェアを多く製造していました。
この頃は室内で使う座椅子なども1日500台ほど生産していました。
内需拡大の時代ですから、何を作っても売れる時代を経験しています。
しかし世の中はそううまくいきませんでした。
1990年にバブルが崩壊して何を作っても売れない時代に突入してしまいました。それ以降は売上が激減、会社は苦難の連続でした。どうすれば良いのか、途方にくれる毎日が続きました。そんな時、私はある事に気づきました。自社商品が本当に自慢できるものだろうか?と。よく考えてみると、自慢できるわけでもできないわけでもない、いわゆる「まあまあ」の商品だったのです。製造業の基本は独自性のある商品をつくることが一番大事なのではないか。その瞬間、私は自分の「おろかさ」に気づきました。ではどうすれば良いのか。
私が53歳の時でした。「まだ残された時間はあるな。そうだ、もう一度チャレンジしよう。いま世の中で必要とされている商品をマーケティングし、自社の技術を投入してさらに良いものを作ろう。そうすれば必ず売れるはずだ」と考えました。長期間に渡る開発は困難を極め、幾度となく試作を繰り返した結果、折りたたみベッドを1996年8月に販売開始することができました。すると結果的に思いは的中。その後もお客様から頂いたご意見を元に商品の改良を繰り返すことで、今日に至るまでずっとご好評をいただいております。
また、これまでの間、何度も模倣事件がありましたが、当社が所有している特許権などの工業所有権ですべて解決しオンリーワンの商品を維持してきました。
当社は、これからも本当の「ものづくり」とは何かを考えて、消費者目線で商品開発に励んでまいります。もちろん商品開発は簡単ではありません。ですが失敗を恐れず、3次元CADを駆使した商品開発をすすめることで、必ず良い商品を世に送り出せると確信しております。今後もお客様の声を大切にし、誰からも愛される商品をつくることに全力を傾けてまいります。
私の中のラジオ少年と共に。