中洞牧場がある岩手県岩泉町には「くるび味がする」という言葉があります。「滋味あふれる最高においしいもの」を表現する方言で、"くるび"とは胡桃(くるみ)のことなんです。

岩泉をはじめ南部地方の一部では古来、滋養があって豊かな風味のある胡桃がハレの日の食べ物として珍重され、お正月や結婚式などではすりつぶした胡桃に醤油を加えて作る"胡桃だれ"を餅につけて 食べていたのが、今でも「おいしいもの」の代名詞として使われているんだとか。

中洞牧場のスタッフが、なによりも岩泉らしいこの"胡桃だれ"をアイスにすることができないかと考えていたところ、岩手県を中心に東日本大震災の被災地支援を行っている市民団体「 SAVE IWATE 」が推進する「三陸の和胡桃プロジェクト」と出会い、同社の協力のもとで実現したのが"中洞牧場カップアイス【和胡桃】"です。

「三陸の和胡桃プロジェクト」では東日本大震災で被災した方々の収入源確保のために、三陸地方に広く自生する和胡桃を被災地の方々に集めてもらい、それを SAVE IWATE が各地を回って買い取ることで労働の対価を支払うというもの。

また大変な作業である殻むきも被災地の皆さんが担当しているそうです。中洞牧場ではこの大切な胡桃をペースト状にしたものをアイスミルクのベースとブレンド。さらに隠し味として、国産丸大豆しょうゆを少量加えることで、豊かなコクのある"胡桃だれ"の深い味わいを再現しました。

中洞牧場の牛乳・三陸の和胡桃・岩手の銘醤油が手をとりあって生まれた「くるび味がするアイス」をぜひお試しください。