牛は、人間が食べることのできない草を食べ、人間の食料になる牛乳や肉を提供してくれます。 その役割を担っているのが、’4つの胃’の中にある「もうひとつの生態系」です。 しかし、こうした素晴らしいメカニズムを無視して、牛の本来の食べ物ではない「穀物」を与え続けることが一般的になってしまった現代の酪農では、牛の体にさまざまな異変が生じているのです。
※1反芻動物の第4胃内にガスが貯留することにより第4胃が左か右に移動し、消化障害あるいは閉塞の症状を示す疾病。四変[よんぺん]ともいう。 ※2牛の胃全体の80%を占め、100Lもの容量がある。微生物が生息し草の繊維質をエネルギーとして利用可能な状態にまで発酵させる。第2胃を含めて反芻胃とも呼ばれる。
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