クルマの点検促進を

安全を確保し環境にやさしく、クルマは
いつもベストコンディション!


点検促進キャンペーン



エンジン・オイル

エンジン・オイルは、汚れた量が
減ったりするので、こまめなチェッ
クが必要です。オイル・レベル・
ゲージで、実際にチェックしてみ
ましょう。
オイル・フィルター
オイル・フィルターは、エンジンに
有害な異物や汚れをろ過していま
す。エンジン・オイルだけでなく、オ
イル・フィルターも定期的に交換し
ましょう。
エア・クリーナ・エレメント
エア・クリーナ・エレメントはエンジ
ンに吸入される空気をろ過するも
のですRV車や4WD車のように、ホ
コリや砂地を走行することの多い
クルマは、当然汚れもひどく、交換
時期が早くなります。
ベルト
エンジン・ルームには、オルターネ
ータ(発電機)や冷却ファンなどを
廻すいろいろなベルトがあります。
ひび割れや傷を発見したら、整備
工場ですぐに交換しましょう。
ブレーキ・パッド
ブレーキ・パッドの減り具合は、整
備工場で定期的に点検しましょう。
ブレーキ・ペダルの踏み代に異常を
感じたり、走行中に異音がしたら、
早めに点検・整備をすることが必要
です。
ブレーキ・ライニング
ブレーキ・ライニングの減り具合は、
整備工場で定期的に点検しましょう。
ブレーキ・ペダルの踏み代に異常を
感じたり、走行中に異音がしたら、
早めに点検・整備をすることが必要
です・
ブレーキ液
ブレーキ液は使用していると、空気中
の水分を含んできます。水分を含んだ
液はペーパーロック現象を起こす可能
性が高くなります。このためにブレーキ
液は定期的に交換しましょう。
LLC(エンジン冷却水)
エンジンを冷却するLLC(ロング
ライフクーラント)には、腐食防止
のさび止め剤や凍結を予防する
不凍液などが入っていますが、
これらは走行するうちに性能が劣
化するので定期的な交換が必要
です。


 クルマの保守管理責任はクルマの保有者にあります。
どんなに素晴らしい愛車でも、適正な保守管理を行わな
ければ安全確保はできません。また″環境にやさしい
クルマ″こそ適正な保守管理が大切です。
適正な点検・整備を心がけ、安全で地球環境にやさ
しい車の合い言葉は『クルマはいつもベストコンディ
ション』です。

 クルマをいつもベストコンディションに保つための
必要最小限の点検作業として、装置や部品ごとに必要
な点検を行うことが法律で義務つけられています。法
律を持ち出すまでもなく、愛車の安全確保と地球環境
にやさしいクルマであるよう日頃から点検・整備を心掛
けたいものです。
 下表は、道路運送車両法・運輸省令で車の使用者に
義務づけられている定期点検項目(自家用乗用車の場合。
自動車整備振興会・関東ブロック連絡協議会の
『生涯整備記録簿・定期点検整備記録簿』より)


 左写真は、正常な部品(○)と交換した方が良いと考え
られる部品(×)の状態。上からエンジンオイル、オイル・フィルタ、
エア・クリーナ・エレメント、点火プラグ、ベルト、
ブレーキパッド・ライニング、タイヤ

(日本自動車整備振興会連合会の『マイカーハンドブック』より)




日常点検のチェック項目
1.エンジンルームを覗いて
 @ウインドウォッシャー液の量
 Aブレーキ液の量
 Bバッテリ液の量
 C冷却水の量
 Dエンジン・オイルの量
2.車のまわりを回って
 Eタイヤの空気圧
 Fタイヤの亀裂、損傷と異常な摩耗 
 Gタイヤ溝の深さ
 Hランプ類の点灯、点滅およびレンズの汚れ、損傷
3.運転席に座っての点検
 Iブレーキペダルの踏みしろ及びブレーキの利き
 Jパーキング・ブレーキ・レバーの引きしろ
 Kウインドウォッシャーの噴射状態
 Lワーパーの拭き取り状態
 Mエンジンのかかり具合および異音
 Nエンジンの低速および加速の状態

   点検箇所
点検項目
点検時期 走行距離項目
1年毎
(12ケ月)
2年毎
(24ケ月)
1年毎
(12ケ月)
2年毎
(24ケ月)
かじ取り装置 ハンドル 操作具合     ●     
ギヤ・ボックス 取付の緩み      
ロッド及びアーム類 緩み、がた及び損傷      
ボール・ジョイントのダスト・ブーツ
の亀裂及び損傷
     
かじ取り車輪 ホィール・アライメント    
パワー・ステアリング装置 ベルトの緩み及び損傷    
油漏れ及び油量      
取付の緩み    
制動装置 ブレーキ・ペダル 遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間    
ブレーキのきき具合    
駐車ブレーキ・レバー 引きしろ(踏みしろ)    
ブレーキのきき具合    
ロッド及びケーブル類 緩み、がた及び損傷     
ホース及びパイプ 漏れ、損傷及び取付状態    
マスシリンダ、ホイール・シリンダ
及びディスク・キャリパ
液漏れ    
機能、摩耗及び損傷       
ブレーキ・ドラム及び
ブレーキシュー
ドラムとライニングとのすき間  
シューの摺動部分及びライニングの摩耗  
ドラムの摩耗及び損傷      
ブレーキ・ディスク
及びパット
ディスクとパットのすき間  
パットの摩耗  
ディスクの摩耗及び損傷      
走行装置 ホィール タイヤの溝の深さ及び異常な摩耗    
ホィール・ナット及び
ホィール・ボルトの緩み
 
フロント・ホィール・ベアリングのがた    
リヤ・ホィール・ベアリングのがた    
緩衝装置 取付部及び連結部 緩み、がた及び損傷      
ショック・アブソーバ 油漏れ及び損傷      
           
動力伝達装置 クラッチ ペダルの遊び及び
切れたときの床板とのすき間
   
トランスミッション及び
トランスファ
油漏れ及び油量    
プロペラ・シャフト及び
ドライブ・シャフト
連結部の緩み  
自在継手部のダスト・ブーツの
亀裂及び損傷
      
デファレンシャル 油漏れ及び油量    
電気装置 点火装置 点火プラグの状態    
点火時期    
ディストリビュータのキャップの状態    
バッテリ ターミナル部の接続状態    
電気配線 接続部の緩み及び損傷      
原動機 本体 排気の状態    
エア・クリーナ・エレメントの状態  
潤滑油 油漏れ    
燃料装置 燃料漏れ      
リンク機構の状態      
スロットル・バルブ及び
チョーク・バブルの状態
     
冷却装置 ファン・ベルトの緩み及び損傷    
水漏れ    
ばい煙、悪臭の
あるガス、有害
なガス等の発散
防止装置
フローバイ・ガス還元装置 メターリング・バルブの状態      
配管の損傷      
燃料蒸発ガス排出抑止装置 配管等の損傷      
チャコール・キャニスタの詰まり及び損傷      
チェック・バルブの機能      
一酸化炭素等発散防止装置 触媒反応方式等排出ガス減少装置の
取付の緩み及び損傷
     
二次空気供給装置の機能      
排気ガス再循環装置の機能      
減速時排気ガス減少装置の機能      
配管の損傷及び取付状態      
熱害防止装置 遮熱板の取付の緩み及び損傷      
エクゾースト・パイプ及びマフラ 取付の緩み及び損傷    
マフラの機能      
車枠及び車体 緩み及び損傷      
    点検項目数 26
60
7
6

平成12年2月15日付け「オートパーツニュース」第79号より転載


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