1999年の創業以来、お客様ひとりひとりのための万年筆づくりを心がける「中屋万年筆」

長年万年筆作りに携わってきた職人さんたちがそれぞれの専門分野でお客様のご要望に
お応えし1本ずつが完結された万年筆づくりとなっています。

その中でも特徴的なのが【筆記カルテ】システム

人それぞれ万年筆の持つ場所や筆記角度、筆圧、筆記速度等が異なるため
その違いに適したペン先の調整を施すことにより、書き手となるお客様のためだけの1本
となる万年筆なのです。

万年筆は、書き手との相性により、感触が微妙に変化するデリケートな筆記具です。
一律でないが故に厄介であり、また魅力的でもあると考えているからこそ
より多くのお客様に喜んで頂きたいと考えられているのが「中屋万年筆」です。

是非、あたなだけの万年筆に熟練された職人技、匠の織りなす協奏曲を感じとって下さい。
【筆記カルテ】の確認事項
*各項目は、実際ご注文頂ける商品ページの方に選択形式でお選びくことに
なっておりますのでよろしくお願い致します。
ペン先の種類

毛細管現象を応用した万年筆のペン先は、ペン芯によって、流れてくるインクを切割りに
引き継いでペンポイントへ送り、さらに紙に接触して文字を書く、万年筆でも最も重要な
部分です。滑らかな書き味には、適当な弾力とペンポイントの滑らかな丸みが必要で、
これが万年筆の命です。

ペン先の種類は、筆記線の太さで分類されます。
種 別  筆記線の太さ(mm) 特徴・用途
超極細 0.18〜0.24 特に細かい数字・文字に適し、簿記向き
極 細 0.24〜0.28 細かい数字・文字に適し、簿記向き
0.28〜0.34 一般的な細字・ノートなどの学生向き
細 軟 0.28〜0.34 ペン先が柔らかいので筆圧により少し太い文字も書ける
0.34〜0.44 滑りがよく、一般向き
中 軟 0.34〜0.44 ペン先が柔らかいので筆圧により少し太い文字も書ける
0.44〜0.54 原稿・宛名書き向き
極 太 0.66〜0.86 特に太い字を好む人向き
Music 0.9〜1.0 縦に太く横に細い線を書くことができ、楽譜、カリグラフィ
なども書ける
*条件: 筆記圧 50g 筆記角度 60゜の場合で測定
筆圧の強い方ですか?弱い方ですか?


通常、万年筆は毛細管化現象を利用してインクをペン先に供給するため必要以上に
筆圧をかけることなく書くことができますが、ボールペンに慣れてる方は筆圧が強かったり
ペンを寝かせて後ろの方で持つ方は筆圧が弱くなります。
特にはね、とめの多い漢字を書く場合には、ペンの弾力が必要となりますので
筆圧の強弱にあわせた調整が必要になってきます。

ペンの持ち方(傾け方)はどんな感じですか?

紙面とペン先のあたる部分ペンポイントが角ばっていたりうまくあたらない場合は
書き難さや引っ掛かりなどを感じたりすることがあります。傾け方によりペンポイントが
紙面にあたる部分が異なることがありますので、その調整を行います。

中屋の万年筆はペン先の部分だけで22mmありますので書く紙面から少なくとも
25mmはペンを握る部分が離れます。

これを前提に筆記角度をご回答ください。
(握る部分が紙面に近ければペンは立ちますし、遠ければペンは寝ることになります。)

立て気味だと70度、普通が60度、寝かせ気味が50度〜45度にあたります。
ペンの握り方(向き)はどうですか?
こちらもペンの持ち方(傾け方)同様に握り方(向き)によってペンポイントが紙面に
あたる部分が異なる場合がありますのでその調整を行います。

これ以外にも筆記カルテでは、お客様により良い書き味をご提供するために確認させて
頂いている項目がございます。

・ペンのどこを持って書かれますか? ・書くスピードは速い方ですか?
・書く字の大きさは、大きい方ですか? ・利き手はどちらですか?
・書く書体は、楷書体に近いですか?それとも行書体に近いですか?
後日調整をされたい方は
まずは、実際にペンを握って確認をされたい方や
ギフトの場合は、あらかじめお使いになる方がどのようなペン先をお好みか、わからない
場合もあるかと思います。そのような場合は、ペン先を中字で基本調整を施し、
お送りします。その時に同送させて頂きますカルテ用紙に必要事項をご記入の上
商品と一緒にご返送頂きますと改めてカルテに基づき調整の上お送りさせて頂きます。
別のペン先(字幅)をご指定の場合も対応させていただいております。

*商品お届け後1ヶ月以内に限らせて頂きます。尚、軸自体の交換はできかねますので、
ご了承くださいませ。
*ペン先調整には約3週間ほどお時間がかかりますので
予めご了承の程よろしくお願い致します。
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