カランカラーン (ドアの開く音・・・)


『ようこそ BAR 文房具カクテル へ』

私は、本業がBARの経営者ですが 文房具好きが高じて文房具を語る事で有名な
マスターです。文房具を愛してはや30年が過ぎようとしています。
ここに毎夜 お越し頂くお客様は、それはそれは文房具の愛好家の方ばかりです。

さて文房具好きの皆様が揃ったところで『私の出番かな?』

今宵も文房具の話に花を咲かせ美味しいお酒の肴にして下さい。


49drink  オリジナル万年筆を作る 【キング・マドロス】第三話 

 昨年の初夏に今回で二度目となる柘製作所を訪れました。
オリジナル万年筆を作る為の素材の相談と柘製作所のオリジナル万年筆を取り扱いさせ
て頂くお願いが大きな目的でした。

今回は、前回作ったプロフィットサイズの最上級モデルであるキングプロフィットが基本
モデルである事をお伝えしてから会議は始まりました。デスクペンの仕様にしてみては
どうか? ボディに彫刻を施しては?等など・・・
貴重な意見を沢山伺い 神戸に帰ってきました。

会社に戻り素材として採用するのは、ブライヤーと決めたものの、ペン先のデザインや
全体の仕様についての話など年末を迎えるまで決める事が出来ませんでした。年が空け
てすぐにセーラー万年筆の呉、天応工場にお伺いいたしました。第1話でも少し触れまし
たが素材がブライヤーについてはライト色とダーク色がありどのような大型の万年筆を
作って頂こうか?いつも頭から離れませんでした。工場に着くといつもの応接で早速
会議が始まりました。ブライヤーのサンプルを見せて頂いたとき担当のK氏より
『新しい塗装を施しブライヤーの黒くなった部分を浮き上がるようにしてみました。』
とお伺いしまるで【石の宝石】のを思わせるタイガーアイのように私は見えました。
ブライヤーは、よく【木の宝石】と比喩されます。『これに決めます』と言いたかったのです
が沢山の意見を伺いたかたので社に持ち帰り決定させていただきました。

以前オリジナル万年筆を作らせて頂いたライト色とダーク色が一般的ではありますが今回
のセーラー万年筆様の意気込みを強く感じて今回は新開発の塗装を採用させて頂きま
した。ブライヤーとエボのコンビは、今回も継承して【キング・マドロス】と命名させて
頂きました。ベースの仕様は、キングプロフィット・エボナイトを基調として素材の保護も
考えリングを新たに施しました。ペン先についても神戸を代表するルミナリエをモチーフ
とPen-Style DENのシンボルでもある鍵をモチーフし新たなペン先刻印をデザインいたしました。

神戸セレクション記念万年筆と同様に沢山の方々より助言など頂きセーラー万年筆様の
ご協力により間もなく皆様へご披露出来るところまで辿りつく事ができました。
5月25日前後の発売予定になっております。楽しみにお待ち下さいませ。
六甲山HOTELのペンクリニックにも素敵な方をお呼びさせて頂きく運びになっており
現在スタッフが最終の打ち合わせに日々終われております。 
このクリニックも是非、ご期待下さい。


創立127周年記念モデル
Nagasawaオリジナル万年筆 キングマドロス
 

神戸セレクション認定記念
Nagasawaオリジナルプロフィット万年筆 六甲モデル 
スペシャルクリニックに関するお問い合わせは
お手数で申し訳ございませんが、メールにてお願い致します
お問い合わせメールアドレス
info@kobe-nagasawa.co.jp



・2009.05.07 49drink 〜オリジナル万年筆を作る 【キング・マドロス】第三話〜