カランカラーン (ドアの開く音・・・)


『ようこそ BAR 文房具カクテル へ』

私は、本業がBARの経営者ですが 文房具好きが高じて文房具を語る事で有名な
マスターです。文房具を愛してはや30年が過ぎようとしています。
ここに毎夜 お越し頂くお客様は、それはそれは文房具の愛好家の方ばかりです。

さて文房具好きの皆様が揃ったところで『私の出番かな?』

今宵も文房具の話に花を咲かせ美味しいお酒の肴にして下さい。


47drink  オリジナル万年筆を作る 第一話 

 2年前の2007年5月のPen Style MEMOを発売させて頂いてから丸2年が経過いたしま
した。その間、限定色のピンクやスノーホワイト等を発売させて頂き今日に至りました。

 実は、昨年の6月頃よりオリジナル万年筆の構想があり夏にセーラー様の広島 呉工場
へ商品企画の打ち合わせにお伺いさせて頂きました。この時は、今年の
【127周年モデル】の素材選びやデザインについての話を中心に打ち合わせとなり
120周年記念万年筆からお世話になった方々や工場長も交えて始まりました。皆さんから
の意見が沢山でてくるにつれて『高くつくよ・・』『いくらで売られるんですか?』『試験して
みないとわかりませんね・・・』とオリジナル万年筆を作るハードルの高さを改めて
感じました。最終的な結論までに至らず今回の打ち合わせは時間切れになってしま
いました。

 工場の方に長原幸夫さんに前回のクリニックのお礼にと工場を案内して頂き幸夫さんの
ところに向かいましたが時間が迫っており挨拶もそこそこしていると幸男さんが長原先生
にお声をかけて頂きました。ご挨拶すると『ようきんしゃったな お元気ですか?』
『この前のクリニックは好評だったようじゃな・・・』『皆さんお元気かの?』と元気そうにお声
をかけて頂き『先生 限定万年筆の相談で工場にやって来ました』そんな話をしていると
工場の方から『お時間ですので・・・』先生から『忙しいの』と挨拶もそこそこに呉工場を後に
して神戸に帰る事になってしまいました。

 この時点では、周年記念万年筆を発売する事は難しいのでは?と少し不安が過ぎり
ました。その後に神戸セレクションに選定されるとは、夢にも思いませんでしたがこの選定
を機会に大きく記念万年筆作りが進んでいったので何事も諦めずに最後まで頑張り抜く
事が大切な事だと今回ほど強く思った事はありませんでした。

次回は、これから発売予定の神戸セレクション記念万年筆が出来上がるまでの秘話を
お送りいたします。お楽しみにして下さい。

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・2009.04.20 47drink 〜オリジナル万年筆を作る 第一話〜