カランカラーン (ドアの開く音・・・)


『ようこそ BAR 文房具カクテル へ』

本日もようこそお越し下さいました。だいぶ当店の趣向を感じとって頂けたようですね。
ありがとうございます。

さて、そろそろ文房具好きの皆様が揃ったところで
今宵も文房具の話に花を咲かせ美味しいお酒の肴にして下さい。


12drink 50年間作り続けたスケッチブック T


「図案」は「ずあん」と読みます。言葉の意味は「デザイン」です。表紙に、本格的なデザイン(深い緑と黄色のダイナミックなコントラスト!)を取り入れたスケッチブック。だから私は、そう名づけられました。それにしても、なぜ?「デザイン」ではなく「図案」なのですしょうか。それは私が、デザインという概念が日本に入ってきたばかりで、まだ広まっていない時代に生まれたからなのです。そう、私が生まれたのは今から50年ほど前の、昭和の中頃のことでした。(マルマン図案シリーズカタログより抜粋いたしました)

1958年この図案シリーズがマルマン株式会社より発売され来年で50周年を迎えるにあたり1年間の限定商品が発売されました。アニバーサリー商品のラインナップは、全14アイテムで特別仕様のB2版やいつもより枚数の多い65枚がスケッチブックとしてラインナップしています。他には図案シリーズの表紙でノートブックやファイルノートまた、単語帳やMEMO帖までラインナップされていて「図案」ファンにはたまらないラインナップです。アニバーサリー商品全てにAnniversary 50Thとのエンブレムが付いて良いデザインだと関心いたしました。

子供の頃に使った記憶が蘇り大人になった今も購入してあの頃の思い出に戻りたいと思います。皆様は、このスケッチブックに子供の頃何を描かれましたでしょうか?8月22日と言えば「夏休みの宿題」最後の追い込み時期ですよね。以前もお話いたしましたがマスターも御多分に洩れず「夏休みの友」と言う宿題に翻弄され自由課題では良く絵を描いた記憶が鮮明に蘇って参ります。小学生高学年の頃軟式野球の倶楽部に入っておりお盆過ぎともなると野球チームも新チームに生まれ変わり練習が一時お休みになりますが宿題と言う十字架?(そんなに大袈裟なものではないのですが当時は、そのように思っていました。)を背をわされアタフタと..

野球も得意でしたが小学生の頃 「図画工作」も同じように得意科目でよく父親に連れていってもらう事が多かった海の景色で船などを描いていたように記憶しています。その当時は、マルマンと言う会社も知らず文房具屋さんに通ってスケッチブックを買ってもらっていました。

今は、その頃の才能も何処に忘れてきたのか?と思う程度の絵の技術になってしまいました。
人に褒めていただく絵も作品ですが自分が描いた絵を懐かしく思い出すのも楽しいひと時だと思います。子供の頃の思い出の地を訪ねてみるのも素敵な時間かもしれません。一度父親に連れていってもらった地を訪れスケッチしてみたい気持ちになりました。

次回に続く


・2007.08.22 12drink 〜50年間作り続けたスケッチブック T〜