ワインと並ぶブルゴーニュの特産物がエスカルゴ。エスカルゴはぶどうの葉が好物なので、産地が重なるんです。しかし現地でも「本物のエスカルゴ」といえるのは、「エスカルゴ・ド・ブルゴーニュ」という種類だけ。
レストランや加工品では「プティ・グリ(小さい灰色という意味)」という種類が広く親しまれています。ニンニク、パセリ、エシャロットのみじん切りをバターとよく混ぜたものを殻に詰め、グリルにするのが一般的です。
フランスの南西地方は、世界三大珍味のひとつであるフォアグラと、フォアグラを育てる鴨やガチョウなどの鳥類が名産です。
フォアグラや鴨肉のこってりとした脂には、カオールやマディラン産の黒ワインがぴったり。力強いタンニンが口の中の脂をすっきりと引き締めてくれます。また、ガイヤック地区の甘口ワインとも好相性。濃厚な甘味が脂を中和させるのです。伝統的な組み合わせとして、現地でも定番になっています。
日本でもすっかりおなじみ、スペインバルの定番アヒージョ。ニンニクや鷹の爪を入れたオリーブオイルに、エビやタコなどを加えて煮立てた簡単で美味しいおつまみです。
現地では白でも赤でも親しまれていますが、私のオススメはスパークリングのカバ。泡のすっきり感と、具材の旨味が染み出たオイルが相性ぴったりなんです。ホームパーティーで、バケットを添えたアヒージョとカバをいっしょに振る舞うのもオツですよ!
小麦の栽培が盛んな南イタリアは、ピザの発祥地です。また、ピザのトッピングに欠かせないのが相性ぴったりのチーズ。
中でも、モッツァレラチーズやリコッタチーズなどのフレッシュチーズは、南イタリアが原産です。そしてトマトソースは、南イタリア料理の基本。ピザは、赤でも白でも南イタリア産のワインが最高に合うのです。プーリア、シチリア、カンパーニア、サルデーニャなどの州のワインをぜひチェックしてみてくださいね。
冬から春にかけて美味しい貝類に合わせたいのが、ソーヴィニヨン・ブランの白ワインです。アロマティック品種といわれる豊かな香りと、清々しい酸味が貝の旨味を引き立てます。
ソーヴィニョン・ブランの産地は魚介も特産であることが多く、ボルドー、ニュージーランドの南島、カリフォルニアのモントレー、チリのサンティアゴなどが有名です。貝はいいダシが出るので、メイン料理にするならパスタやシチューもいいですね。