Q 妊娠中に控えた方がよい製品はありますか?
A アロマテラピーの本や情報には妊娠中は、女性ホルモン用物質を含む精油は禁忌だと書いてあるところが多いようです。
代表的なものはクラリセージやゼラニウム、イランイラン、ローズなどがあります。
理由としては精油の原液をマウスの子宮へ落とすと子宮が収縮したという実験報告があります。
しかしこれに関しては非常に疑問があります。 精油は血液中に入り、ホルモンのように作用しますが、その動きは非常に緩和なものです。
精油は単体を成分抽出したものではなく、何百もの成分が複雑に構成しあっています。
人体の中に入ったときはそれぞれの成分が互いに拮抗しあって決してそれだけ極端に作用することはありません。
人間の恒常性(ホメオスタシス)に似ています。それは精油とは植物のホルモンであり、人間のホルモンととても類似しているからです。
もし心配な方は安定期に入るまで使用を控えるのもよいかもしれません。
精油1から2%希釈のクリームや石けんをフェイスケア、ボディケアに使ってもそれで子宮収縮が始まり、流産を引き起こすことは絶対にありません。
現在まで一件も精油の作用によって流産が起こったという事件はありません。
精油は緩和な女性ホルモンの働きがありますが、心地よい香りで心身を安定させるのも精油の大きな役割です。
妊娠すると香りの好みも大幅に変わりますが、それでも心地よいと感じる香りならば
積極的にお肌のケアに取り入れたほうが妊婦さんの心身にも快のメッセージが伝わって赤ちゃんにもきっとよい影響があると思います。