エスプレッソは変幻自在。
注ぐミルクの量やシュガーの種類によって違った表情を覗かせてくれる。
シロップやアイスクリーム、リキュールとも相性は抜群。
知れば知るほど深くなるエスプレッソの味わい・・・
いつものエスプレッソにちょっとひと工夫でカフェタイムがスペシャルに。
さぁ、今日はどんなメニューで楽しみますか?
コーヒー豆を深く焙煎
その豆を極細に挽き
9気圧の圧力を掛け
20〜30秒で30cc抽出された
温度約70度
表面に“クレマ”と呼ばれる厚い泡の層があり
たっぷりの砂糖を入れて楽しむ
イタリアのBARの味・・・それがESPRESSO
リストレットは「制限された」という意味を持ちます。
濃いめのエスプレッソと想像される方も多いのではないのでしょうか。
通常のエスプレッソよりも抽出する量を少なくしたもので、量としてはエスプレッソの半分。15〜20ccが理想的です。あまりの少なさにびっくりしてしまうかもしれません。量が少ないとは言え、お味の方は甘みが多く、香り高い。もちろんしっかりとある苦味・・・。
コーヒー通をうならせるリストレットは、エスプレッソの旨味がぎっしりと詰まっています。ウィークコーヒーがお好みの方や、コーヒーを使ったアレンジスィーツを作れられる方にも好まれています。気分をシャキっとさせさせたい時にもおすすめです。
エスプレッソの2倍の量である50〜60ccで抽出したものを「ドッピオ」と呼びます[イタリア語で「ダブル」という意味]。
カフェポッドを使用している方は、ポッドを2個使用し2度抽出してください。
味も濃厚になるリストレットとは違い、コクや苦味、旨味はエスプレッソと変わりない為、お店等によってはドッピオを「ダブル」と呼ぶのに対し、エスプレッソを「ソロ」や「シングル」呼ぶ所もあるようです。
エスプレッソは好きだけど、量が少なくて物足りない。エスプレッソをたっぷり飲みたい!という人にぴったりのメニューです。
エスプレッソをお湯でわって作ります。
アメリカーナととてもよく似ている「ルンゴ」。
その特徴的な違いはカップの大きさであると言われています。
ルンゴは小さなカップに注いだエスプレッソを温かいお湯と割って楽しみます。
抽出時間はエスプレッソより長く、量は少し多めの33cc。
でも、抽出時間を長くしてしまうとエスプレッソの大切なコク・香り・旨味のバランスを崩してしまうのでご注意を。
エスプレッソはおいしいけれど、私にはちょっと濃いな・・・。と言う方にはオススメです。
ルンゴ同様、エスプレッソをお湯で割って楽しみますが、アメリカーナは大きなカップに注いだエスプレッソを約90度の熱いお湯で割ります。
参考的な割合としてはエスプレッソの3〜5倍。
ドリップコーヒーのような味わいになります。
「濃すぎず、薄すぎず」が好みの方は、エスプレッソと同等くらいのお湯で割ったちょっと濃い目のアメリカーナがオススメ。
気分や体調に合わせて様々な飲み方が出来るので、シンプルなエスプレッソの幅も広がります。あなたのお好みのアメリカーナをお楽しみください。
シナモンやココアパウダー、フレーバーシロップとの相性も抜群です。お好みでどうぞ。
イタリアではビスケット等と一緒に朝食代わりに飲むことが多いそう。朝食をあまり摂らないイタリア人にとって、カプチーノは朝の定番です。エスプレッソに対するミルクの割合、ミルクの泡と液体の割合によって「キアロ」や「ドライ」等それぞれ呼び名があります。
女性に大人気なカプチーノ。ご自宅でバリスタ並みのデザインカプチーノを楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。
お好みでココアパウダーなどをかけるとより本格的な仕上がりに!
日本では、よく「ウインナーコーヒー」と言われているヴィエニーズ。元はオーストリアが発祥で、首都ウィーン(Vienna)からこの名前になったと言われています。オーストリアではこの呼び方は通じず「アインシュペンナー」と注文するとグラスに入ったおいしいヴィエニーズが飲めるそうです。ホイップクリームを甘くしないことがすっきりと上品な味を楽しむコツです。
正統なゴッチャートはカップの中心にミルクが浮かんでいることを理想としています。
ベーシックなエスプレッソにミルクフォームを垂らせば・・・ゴッチャートの出来上がりです。
エスプレッソのコクと深みにお砂糖の甘さ。それにミルクのマイルドさが加わって、より豊かな味わいをお楽しみいただけます。基本的なミルクの量は5ccとされていますが、マイルドな味わいを好む方は多めに入れてもおいしく召し上がれます。
ヴィエニーズ同様、ホイップは甘くしない事がポイントです。
エスプレッソの濃厚な味わいとリッチな生クリームの相性はピッタリ。低脂肪よりも高脂肪がおすすめです。すっきりとした上品な味わいが好きな方にはお砂糖を加えないもの、スイーツのように楽しみたい方は、お砂糖を加えた甘いホイップでお楽しみください。エスプレッソをルンゴのように薄めるなど、アレンジ次第でお子様もお楽しみいただけます。
「シミのついた」という意味を持つマッキアート。ミルクの上からエスプレッソを注ぐのがポイントです。
ミルクの中心からエスプレッソを注ぐか、円を描くように注ぐか。少しの違いで味わいも変わるようです。
ラテマッキアートはミルクの量が多く、とってもマイルドで優しい味わい。寒い日には身体も温まりほっとするひと時を与えてくれます。
マシーンでのホットミルクを作り方は、通常スチームノズルの場合、ミルクピッチャーに入れた牛乳にスチームノズルを奥まで入れると牛乳は空気を抱き込まずホットミルクに。
高性能スチームノズルの場合、自動的に泡立てられてしまうので、注ぐ際スプーン等で泡の部分をせき止めて注ぎます。全自動ミルクフォーマーの場合、ピンの設定で抱き込む空気の量を最低に調整します。
ラテアートでも有名なカフェラテ。ミルクのマイルドさとエスプレッソの苦味がちょうど良く味わえる人気メニューです。
エスプレッソをちょっぴり上回る、たっぷりのミルクがポイント。
トリエスティーノにとてもよく似ている「マッキャート・カルド」という飲み物があります。中身はカプチーノととてもよく似ていますが、カルドはエスプレッソカップでいただきます。そして、カップではなくグラスに注がれたトリエスティーノは、カルドをもっと飲みたい!と言う方に愛飲されているメニューです。ミルクはエスプレッソの約2倍。ラテ・マッキャートまではいかない絶妙な通の味です。
マロッキーノに使用するチョコレートはビターがおすすめ。最初にお砂糖を入れておく人も多いようです。
エスプレッソを注ぐ時に、ミルクフォームの液体の部分と泡の部分の境目にスプーンを入れ、スプーンに沿ってエスプレッソをゆっくり注ぐと、チョコレート、ミルク、エスプレッソ、フォームが層になり、見た目も楽しく仕上がります。全体にチョコレートがいきわたるようにかき混ぜてお召し上がりください。トッピングにはココアパウダーを。
『モカ』とはチョコレートのこと。
チョコレートフレーバーのカプチーノをカフェモカといいます。
秘訣はアイリッシュクリームの甘味です。
エスプレッソを利用した有名なドルチェにティラミスがあります。
エスプレッソの苦味とチーズのまろやかさが何とも言えないのですが、作るとなると少し面倒。そこで今回はもっと手軽にティラミスの美味しさが楽しめるメニューをご紹介します。
バニラアイスの代わりにチョコレート等のアイスでもアレンジ可能です。
「溺れた」というユニークなネーミングを持つアフォガート。アイスクリームの冷たさとエスプレッソの温かさが混ざり合う不思議なおいしさで、イージーレシピとしても大人気です。 エスプレッソの味わいが深ければ深いほど、アイスクリームのコクがあればあるほどマッチします。それぞれの量によって若干風味が異なるので、お好みにあった割合を見つけてください。また、ドリンクの上にアイスクリームを載せるのはは「フロート」と呼ばれます。エスプレッソの他に紅茶やリキュールをかけて楽しむメニューもあるそうです。
時々(1時間に1回程度)容器の周りからへらでほぐすようにかき混ぜて、均一なみぞれ状にするのがおいしく仕上げるポイントです。
乾いた喉を潤すためによく飲まれているグラニータ。エスプレッソ以外にレモンやオレンジなどのフルーツで作ったグラニータもさわやかでとてもおいしいです。好みによってはリキュールなどを入れる方もいらっしゃいます。お砂糖のほかにミルクやフレーバーシロップを入れてもおいしいただけます。
数個の氷と一緒にミキサーにかけるカンタングラニータもおすすめ。出来上がったグラニータは酸化を避けるため、お召し上がりはお早めに。
飾りにコーヒービーンズやココアパウダーを少量振り掛けると華やかになります。材料は好みによって調節してください。
日本ではフラッペというと「カキ氷」を想像します。また、ギリシャでは「泡立てたインスタントコーヒー」の事をフラッペというそうです。
ふわふわとした口当たりのいい飲み心地が特徴的で、一緒に加えるガムシロップによってより一層クリーミーな仕上がりになります。リキュールなどで楽しむ方も多いそう。ちょっとしたパーティでも喜ばれそうです。
完全に混ざらないようにそっとミルクを注ぐのがポイント。
飲むのがもったいない程、完全に混ざり合わないエスプレッソとミルクのグラデーションが美しい。仕上げのココアパウダーが良いアクセントになっています。エスプレッソの楽しさを教えてくれる一品です。
お好みでココアパウダーをかけてお召し上がりください。
クリーム用のシェーカーがなければ、通常のシェーカーにスプーンを入れてシェイクするとちょうど良いホイップができます。 クリスティーナは、主に夕食後に飲まれる強めのカクテルです。グラッパはイタリアの特産でブランデーの一種。度数は高いですが、香りがよく飲みやすいお酒です。
最後の仕上げにココアパウダーをかけるとアクセントになります。
難しそうなイメージを持ちやすいカクテルの中で最もシンプルな「ナダール」。材料も揃えやすいので、これからエスプレッソ・カクテルに挑戦したい方におすすめのメニューです。
多めに入ったバニラアイスクリームがとってもクリーミーでブランデーの強さを和らげてくれます。あまりお酒の強くない方はブランデーの量を少なめにしていただくとより召し上がりやすくなります。
お酒の量はお好みで調節してください。
「ブラックルシアン」と呼ばれるウォッカベースのカクテルともよく似ているリトルノ。ソルティドッグとも思わせるグラスの縁についている粒々。実はこれ、お砂糖です。 いかにも強そうな見た目とは裏腹にとってもスイートなカクテル。あまり聞き慣れない「ベネディクティン」はもともとはフランスにあるベネディクト修道僧が造ったとされています。
飾り付けにローストしたコーヒービーンズを載せてお洒落な雰囲気に。
「愛」というロマンチックなネーミングのアモーレ。 「アマレット」はアンズの核から抽出したエキスに数十種類のハーブをブレンドしたリキュールです。エスプレッソの香りとアーモンドのような香りが折り合って香ばしい味わいをお楽しみいただけるでしょう。心も身体もホットになりそうなカクテルです。