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クリスマスのラムチョップ
クリスマスのラムチョップ
昔、ポルトガルでアパートメントをシェアしていた時に、ドイツ人の学生達も住んでいたのですが、共同のキッチンで顔を合わせると片言のポルトガル語会話に付き合ってもらっていました。クリスマス休暇が間近になったある日、「クリスマスには何を食べるの?」という話題になりました。
ヨーロッパではロースト・ターキーなど肉料理を食べる国もありますが、カトリック教徒の多いポルトガルでは、クリスマス・イヴの定番は干し鱈料理です。ドイツ人の彼らは羊を食べるという人もいて、それからずっと私の中ではクリスマス料理=干し鱈か羊というイメージです。羊料理にも色々ありますが、今年はラムチョップが食べたくて作ってみることにしました。いくつかレシピを試してみましたが、やわらかくて癖の少ないラムチョップは、ごくシンプルな味付けが一番美味しかったです。
付け合わせのペンネグラタン
以前にもレシピをご紹介してきた「ペンネのチーズグラタン」や「マカロニグラタン」の仲間なのですが、例えばローストポークや牛肉の赤ワイン煮などのような肉料理の付け合わせとして作っているものです。
メインのお肉があるので、具材は肉や魚介の入らないペンネと玉ねぎだけのグラタンです。でも、これが意外と肉料理より人気があったりするのですよ。ホワイトソースはゆるめでトロリとした食感をお楽しみ下さい。
おまけのレシピ マフィンケーキ
クリスマスのご馳走を作りさらにデザートもとなると、結構なプレッシャーと時間がかかります。もちろんケーキは買ってくればいいのですが、手作りをしたい方にはこういう方法もありますという提案です。
マフィンに生クリームを絞って(絞るのも面倒ならのせればいい)フルーツやチョコレートなどをトッピングしたら華やかに見えませんか?余ったマフィンは冷凍もできるのでまとめて作りましょう。マフィンがかわいくなるように飾ってあげて下さい。
材料(2人分)
ラムチョップ | 4本 |
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にんにく | 1かけ |
ローズマリー | 1枝 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
こしょう | 少々 |
〇付け合わせ |
じゃがいも:1個 クレソン:数本 プレミアムシーソルト:少々 粒マスタード:少々 |
ペンネ | 100g |
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玉ねぎ | 1/2個 |
ピザ用ソース | 70g |
オリーブオイル | 大さじ1 |
〇ホワイトソース | 牛乳:500ml 薄力粉:30g バター:30g 塩:小さじ1/3 こしょう:少々 |
薄力粉 | 120g |
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無塩バター | 50g |
グラニュー糖 | 80g |
卵(Mサイズ) | 1個 |
ベーキングパウダー | 小さじ1 |
牛乳 | 大さじ3 |
作り方
【ラムチョップ】
- ラムチョップは焼く30分前には冷蔵庫から出して室温に戻しておく。
- にんにくはスライスする。付け合わせのじゃがいもはやわらかくなるまでゆでるか皮付きのままラップで包んで電子レンジで2~3分加熱して皮をむく。
- ラムチョップの両面にしっかりと塩とこしょうをふる。フライパンにオリーブオイルとにんにく、ローズマリーを入れて中火で加熱する。ラムチョップの側面から焼き、次に片面ずつ焼く。にんにくとローズマリーは焦げる前に取り出す。
- ラムチョップにスプーンで油をかけながら焼く。こうすることで香ばしくハーブの香りがつく。両面きつね色に焼けたら取り出す。
- お皿の中央にスライスしたじゃがいもを置き、ラムチョップを立てかける。クレソンとプレミアムシーソルト、粒マスタードを添える。
【ペンネのグラタン】
- ホワイトソースを作る。鍋にバターを入れて弱火にかける。溶けたら薄力粉を加えてへらで混ぜながら全体がなじむまで加熱する。
- 一旦火を止めて冷たい牛乳を全部加える。中火にして泡立て器かへらで混ぜながら表面がフツフツとしてトロミがつくまで加熱する。塩とこしょうを加えて混ぜる。
- 玉ねぎは薄切りにする。フライパンにオリーブオイルと共に入れてやわらかくなるまで炒める。ペンネは表示時間通りにゆでお湯を切る。
- 3をホワイトソースの鍋に加えて混ぜる。味見をして軽く塩味がついている程度に整える。耐熱容器に入れて上にピザ用チーズをのせる。
- 230度に余熱したオーブンに入れて表面がきつね色になるまで15分焼く。
【マフィンケーキ】
〇準備
・バターはやわらかくし卵は室温に戻して溶いておく。
・マフィン型にグラシンカップなどを敷くかバター(分量外)をぬって薄力粉(分量外)をふり余分な粉は落としておく。
- ボウルにバターを入れてハンドミキサーの低速(ない場合は泡立て器)でクリーム状になるまで練る。砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜる。卵を少しずつ加えその都度よく混ぜる。牛乳を加えて混ぜる。
- 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるいながらボウルに入れる。へらに持ち替えて粉っぽさがなくなり生地がなめらかになるまで混ぜる。
- マフィン型にスプーンですくって入れる。180度に予熱したオーブンで表面がきつね色になるまで20~25分焼く。型から出して網の上で冷ます。
〇トッピング
・生クリーム100mlの場合 グラニュー糖8g いちご適量
・生クリーム200mlの場合 グラニュー糖15g いちご適量
ボウルに冷たい生クリームとグラニュー糖を入れる。一回り大きいボウルに氷水を入れ、生クリームの入ったボウルをのせる(底を当てる)。ハンドミキサー(なければ泡立て器)で攪拌し8分立てにする。絞り袋に入れてマフィンの上に絞り出し上にいちごをのせる。
レシピ提供者:丹田いづみ (Tanda Izumi)さん
【プロフィール】
1983年に初めてポルトガルを旅して以来、料理や風土、人に惹かれて度々訪れるようになる。会社勤務のかたわらヨーロッパ、アメリカ、アジアなど各国を旅してその食のイメージを元に料理教室を主宰。
2006年から京都で週末だけのポルトガル料理店「レストランBoaBoca」を開く。2017年、長年暮らした京都を離れ地産地消の徳島に移住。現在はレシピ制作やケータリング、各地で不定期に移動レストランを開いている。