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お鍋で作るミックスパエリャ
先日、料理教室のリクエストが久々のスペイン料理でした。パエリャを作ろうと思い、鍋を出してみたのですが、錆びて使えそうにありません。フライパンで作ってそのまま食卓に出すのも味気ないと思い、お鍋で作ることにしました。
ちょっと雰囲気に欠けるけど、料理教室に参加した方達は、お鍋の方が気が楽だとか。パエリャ鍋だと、下は焦げて上は生煮えということがよくあるそうです。普通の鍋で作った方がお米もふくらみますし、火加減を調節しやすいので失敗が少ないのです。
パエリャ鍋を使うときは、鍋の底全体に火が当たるように動かしながら作ります。レストランのパエリャがパリッとしているのは、鍋ごとオーブンに入れて焼き上げるから。でも、スペインでも炊き込みご飯のようなパエリャにもよく出会いましたから、パリッとしていなくても素材の旨みを吸ったお米は、やっぱり格別です。
焦げ付きの心配には、水分が少なくなってきたら、一度底から混ぜるとよいと思います。サフランがなくてもできるように、今回はターメリックを使ってみました。サフランの使い方については最後をご覧ください。
材料(4人分)
米(洗わない) | 2カップ |
---|---|
鶏もも肉 | 1枚 |
えび | 8尾 |
いか | 1ぱい |
あさり(砂抜きしておく) | 150g |
赤パプリカ | 1/2個 |
ピーマン | 2個 |
トマト | 1個(約200g) |
玉ねぎ | 1/2個 |
にんにく | 1かけ |
ターメリック | 小さじ1/3 |
オリーブオイル | 大さじ3 |
塩 | 小さじ1/2~1 |
こしょう | 少々 |
ブイヨン | 3カップ(野菜コンソメ1本をお湯で溶く)* |
作り方
- 鶏肉は一口大に切る。えびは尾を残して殻をむき背わたを取る。いかは内臓を取って1cm幅の輪切りにして足は細かく切る。
- 赤パプリカとピーマンは種を取って一口大に切る。玉ねぎとにんにくはみじん切り、トマトは皮ごとザク切りにする。
- 鍋にオリーブオイルを入れて熱し、鶏肉から炒める。えびといか、赤パプリカとピーマンを加えて塩、こしょうし、さっと炒めて鶏肉以外を取り出す。
- にんにくと玉ねぎを加えてやわらかくなるまで炒める。トマトを入れて水分が半分くらいになるまで煮詰め、お米と塩小さじ1/2を入れて混ぜる。
- ブイヨンを加えて沸騰したら、中火にして蓋をしないで10分煮る。味見をして足りないようなら塩を加える。
- 3で取り出した材料をのせ、あさりを米に少し埋めるように置く。蓋をして弱火で10分煮る。火を止めて10分蒸らし、お好みでレモンを添える。
*コンソメは、マギーの「化学調味料無添加コンソメ野菜(5g×8本入り)」を使いました。
○サフランを使う場合は、アルミホイルに包んでオーブントースターで少し温めてから、もんで細かくしてブイヨンに加えて下さい。
レシピ提供者:丹田いづみ (Tanda Izumi)さん
【プロフィール】
1983年に初めてポルトガルを旅して以来、料理や風土、人に惹かれて度々訪れるようになる。会社勤務のかたわらヨーロッパ、アメリカ、アジアなど各国を旅してその食のイメージを元に料理教室を主宰。
2006年から京都で週末だけのポルトガル料理店「レストランBoaBoca」を開く。2017年、長年暮らした京都を離れ地産地消の徳島に移住。現在はレシピ制作やケータリング、各地で不定期に移動レストランを開いている。