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ミラノ風カツレツ
ウィーンとミラノのカツレツ
ミラノ風カツレツを作っていたら、同じようなものをウィーンで食べたことを思い出しました。ポルトガルの帰りに立ち寄った一人旅のウィーン、小さなレストランで食べたのは日本でもおなじみのカツレツでした。普通においしいものって、なんだか安心して食べられるんですよね。
ミラノ風カツレツはソースにトマトを使ったもの、ウィーンはレモンバターソースと区別されていますが、この料理は、ミラノがオーストリア帝国の支配下にあったときにイタリアからレシピが伝わったという説があります。では、イタリアにはどこから?ついでに日本には?と考えていくと、地球をぐるぐる回るようでおもしろいですね。
どちらのカツレツも子牛肉をたたいて薄くしたものに、パン粉をつけてカリッと揚げたものです。イタリアならトマト、オーストリアはバターと、その土地にあるものが加わって新たな味が誕生しました。
日本の家庭で作るなら豚ロース肉がお手軽です。いつものトンカツと違うのは、お肉を薄く伸ばすことと、細かいパン粉を使うのでカリカリとした食感が楽しめます。
少量の油ですみますので、フライパンで揚げて後片付けも簡単。ソースはサラダ感覚でミニトマトを刻みました。
作り方
- 豚ロースは両面にしっかり塩、こしょうする。ラップに挟んでたたいて薄くのばす。
- パン粉は細挽きのものを使うか、すり鉢などで細かくする。卵に粉チーズを加えて溶く。豚肉を小麦粉、卵、パン粉の順につけて手で軽く押さえてパン粉をなじませる。
- フライパンに油を1cmほど入れて熱し豚肉を揚げる。きつね色になったらひっくり返して両面火を通す。
- ミニトマトは小さく刻んで塩、オリーブ油、レモン汁をかけてまぜる。カツレツの上にかけていただく。
*このトマトは、フランスパンの上にのせると"トマトのブルスケッタ"になります。
レシピ提供者:丹田いづみ (Tanda Izumi)さん
【プロフィール】
1983年に初めてポルトガルを旅して以来、料理や風土、人に惹かれて度々訪れるようになる。会社勤務のかたわらヨーロッパ、アメリカ、アジアなど各国を旅してその食のイメージを元に料理教室を主宰。
2006年から京都で週末だけのポルトガル料理店「レストランBoaBoca」を開く。2017年、長年暮らした京都を離れ地産地消の徳島に移住。現在はレシピ制作やケータリング、各地で不定期に移動レストランを開いている。