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大西洋が詰まったカタプラーナ~魚介類のカタプラーナ

さんまのマスタード・かりかりパン粉焼き

大西洋が詰まったカタプラーナ

スペインにパエリャ鍋があるように、ポルトガルにはカタプラーナという珍しい形の鍋があります。中華鍋を二つ合わせたような円盤型をしており、留め金でパチンと閉められるようになっています。

カタプラーナは、銅版を叩いて作る打ち出し鍋。昔は職人さんが手で叩いて作ったものですが、今では工業製品がほとんどになりました。ほんのわずかになってしまった手作りのカタプラーナは、できたそばから高値で買い取られていくそうです。二人用の小さなものから、直径30cm以上もある大きなものまで、人数に合わせて色々なサイズがあります。

カタプラーナの本場、アルガルヴェ地方に行きますと、金物屋の店先にこの鍋がいくつもぶら下がり、燦然と輝いています。丸い形状のために熱伝導がよく、密閉度が高いので少ない水分で素材のうまみを引き出します。

魚介類の蒸し煮に適した鍋ですが、牛肉と生クリーム、鶏肉とトマトなど材料の組み合わせは多様。メニューに「…のカタプラーナ(cataplana)」とあれば、それはこの鍋を使った料理のことです。

材料(4人分)

エビ 4尾(*小さなものなら12尾)
アサリかハマグリ 1袋
白身魚 4切れ(*アンコウ、鯛、タラなど)
イカ 1杯
ベーコン 2枚
玉ねぎ 1/2個
赤、青ピーマン 各1個
水煮トマト 2個
ニンニク 一片
オリーブオイル 大さじ2
白ワイン 大さじ4
香菜 数本
赤唐辛子かチリペッパー 少々
少々

作り方

  1. エビはキッチンバサミで殻を切って背ワタを取り出す。アサリは砂抜きをしてよく洗う。イカは内臓を取って輪切りにし、足は適当な長さに切る。ベーコンは細切り、玉ねぎは薄切り、ニンニクはみじん切り、ピーマンは短冊切りにする。水煮トマトは小さく切っておく。
  2. カタプラーナにオリーブオイルとニンニク、玉ねぎ、ベーコンを入れて中火で炒める。玉ねぎが柔らかくなったら、トマトを加えて水分を飛ばすように炒める。
  3. 魚介類を並べてピーマンとざく切りにした香菜を入れる。塩とチリペッパーで味付けし、上からワインをかける。蓋をして中火で10~15分くらい、アサリの口が開いたら出来上がり。
  4. 食卓で蓋を開けて香菜を刻んだものを散らす。お好みでオリーブオイル少々(分量外)をまわしかける。

この料理に使っている食材はこちら

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レシピ提供者:丹田いづみ (Tanda Izumi)さん

丹田いづみ (Tanda Izumi)さん

【プロフィール】
1983年に初めてポルトガルを旅して以来、料理や風土、人に惹かれて度々訪れるようになる。会社勤務のかたわらヨーロッパ、アメリカ、アジアなど各国を旅してその食のイメージを元に料理教室を主宰。
2006年から京都で週末だけのポルトガル料理店「レストランBoaBoca」を開く。2017年、長年暮らした京都を離れ地産地消の徳島に移住。現在はレシピ制作やケータリング、各地で不定期に移動レストランを開いている。

丹田さんの著書のご紹介
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