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春のカタプラーナ~アサリのカタプラーナ
春のカタプラーナ
長い冬がやっと遠ざかり、店先には菜の花やうすいえんどう(グリンピース)などの春野菜が並ぶようになりました。ポルトガルでも春には春の野菜を食べます。菜の花はスープの具やお米といっしょに煮て付け合せにしたり、グリンピースと卵のシンプルなお料理やそら豆のスープもありました。
春は貝類もおいしくなりますが、これから初夏にかけて旬を迎えるものにアサリがあります。日本でとても親しまれている貝ですが、ポルトガルでもよく料理に使われます。アサリは鉄とビタミンB12が多く、貧血予防や血液中の余分なコレステロールを排出し、肝機能を高める働きがあるそうです。
ポルトガルに行きますと、海辺のレストランでは"アサリのカタプラーナ"を食べながら"ヴィーニョ・ベルデ"(早摘みの葡萄から造られる微発泡のさわやかなワイン)を飲んでいる光景を見かけます。カタプラーナ料理の中でも最もポピュラーなこの料理は、アサリとオリーブオイルとスパイスの、単純だけど旨みがぎっしりと感じられます。
アサリは3月から身が大きくなってきますので、旬の時期にたっぷり食べたい食材の一つ。残ったお汁をパスタソースにする提案も、レシピの最後に書かせていただきました。
材料(4人分)
アサリ | 3袋(600g) |
---|---|
玉ねぎ | 1/2個 |
ニンニク | 1かけ |
ベーコン | ブロックで3~4cm |
ドライソ-セージ | 3~4cmくらい※なければベーコンだけでもOK |
赤唐辛子かチリペッパー | 少々※タバスコ小さじ1/2でもよい |
オリーブオイル | 大さじ2 |
パセリか香菜 | 少々 |
塩 | 少々 |
こしょう | 少々 |
水 | 大さじ2 |
作り方
- アサリは砂抜きをしてよく洗う。玉ねぎとニンニク、パセリはみじん切り、ベーコンは5mm角に切る。(薄切りのものは2~3枚を細切りにする)ドライソーセージは輪切りにする。
- カタプラーナにオリーブオイル、ニンニク、玉ねぎ、ベーコン、ドライソーセージを入れて中火にかけ、塩少々とチリペッパーを加えて玉ねぎが柔らかくなるまで炒める。
- アサリを入れてまぜてから水大さじ2を加えて蓋をする。5~10分中火にかけ、アサリの口が開いたら出来上がり。
- 蓋を開けてパセリを振りかけて、こしょうを挽く。
○アサリのパスタの作り方
- トッピング用にアサリを少し取り分けて、パスタを二人分ゆでる。
- フライパンにアサリの汁とオリーブオイルを適量入れて、ゆすりながら少し煮詰める。
- ソースが白っぽくなって乳化してきたら塩、こしょうで味を整え、パスタを加えて合える。お皿に盛ってアサリをのせる。
○アサリの砂抜きの仕方
- 水500ccに塩大さじ2/3を入れて溶かして2%くらいの塩水を作る。アサリをバットに入れて塩水をヒタヒタに注ぎ、新聞紙をかぶせて1~2時間常温で置く。
- アサリが砂の中にいるように静かで暗い環境を作ってあげます。
- 使うときはよく洗ってからお使い下さい。その方が臭みも抜けます。
レシピ提供者:丹田いづみ (Tanda Izumi)さん
【プロフィール】
1983年に初めてポルトガルを旅して以来、料理や風土、人に惹かれて度々訪れるようになる。会社勤務のかたわらヨーロッパ、アメリカ、アジアなど各国を旅してその食のイメージを元に料理教室を主宰。
2006年から京都で週末だけのポルトガル料理店「レストランBoaBoca」を開く。2017年、長年暮らした京都を離れ地産地消の徳島に移住。現在はレシピ制作やケータリング、各地で不定期に移動レストランを開いている。