最近増えています!ポルトガル発ブランド

ヨーロッパの中で手先が器用なことで知られているポルトガル。
これまで、フランスやイギリスなど、多くの有名ブランドの商品づくりを支えてきました。パリの素敵なお店でバッグや靴などの革製品をよくよく見てみると、メイドインポルトガルの文字が書かれていることがあります。

しかし近年は、世界中の多くの国々の生産性や技術の質が向上し、有名ブランドは同様の品質でより安価な生産国を求めていき、ポルトガルでの生産量は減少しました。
そこで、ポルトガルの多くの産業では独自のブランドが育っていないことに気が付かされたのです。ブランドとして地位を確立しており、輸出をしているポルトガルの会社は、各産業でも数えるほどです。例外として、ワインだけは作り手さんがしっかりブランドを作ってきたとは思いますが、靴や洋服、ハイテク機器や車、生活雑貨など知られているところはほとんどありません。

そのためでしょうか。ここ数年、ブランドを確立しないとグローバルに価値を提供していくことが難しいと考え、新たな試みを始める会社や個人が増えてきました。ブランドというと高級品を思い浮かべるかもしれませんが、本来ブランドとはそういうものだけではなく、コンセプトを持って価値あるものを提供していく1つの枠組みと言ったところかと思います。

前置きが長くなりましたが、私の取引先で以前働いていたご夫婦が新しいブランドを立ち上げました。その名も「フェルナンダ・ラメラシュ アーツFernanda Lamelas Arts」。
奥さんのフェルナンダさんは、建築家としてキャリアを積んできましたが、彼女の手から生み出されるデッサンが素晴らしく、夫のアントニオさんはいつか彼女のブランドを立ち上げたいと思っていました。フェルナンダさんが日本に来た時に、一緒に各地を回ったのですが、常にスケッチブックを持ち歩きデッサンしていました。それも5分ほどであっという間に描き上げていて、どれも素晴らしい絵だったのを覚えています。

その彼女が、ポルトガルの街や建築からインスパイアされて描いたデザインでスカーフのブランドを立ち上げたと聞き、先日リスボンのショールームに伺ってきました!

ショールームの中に並ぶ美しいスカーフ

有名なマヌエル様式やペナ宮殿、グルベンキアン美術館、ロシオ広場、フィリグラーナなど、
ポルトガル好きなら見ているだけで楽しめるデザインが多いです。観光要素からインスパイアを受けたモチーフですが、日常的に使えるようにデザインを考えているとのこと。さっと首に巻いたり、バッグにつけたり、またはヘアアクセサリーとしても楽しめそうです。

ポルトガルらしい色合わせが素敵です。クッションカバーや小物入れなども展開しています。

現在は美術館やホテル、高級レストランなどを中心に固定顧客が付き始めているようです。今後も色々な街や建築物からインスパイアされた商品づくりを検討されていて楽しみです。私の好きな色合いやモチーフが多くてなかなか選ぶのが大変でしたが、まずはポルトガルの金銀線細工フィリグラーナをモチーフとしたスカーフと伝統的な色使いが素敵なペナ宮殿のモチーフを手に入れました!

フィリグラーナのスカーフ。販売会などで身につけたいと思います♪

こちらのスカーフは、緑の他に、ブルーやピンクなどもありました。

伝統的な色使いが素敵なペナ宮殿モチーフ。

春先にとても活躍してくれそうなイエローとブルーを基調とした1枚。コーディネートを考えるだけでわくわくします。素材はシルク100%だから手触りもいい感じです。メイドインポルトガルにこだわっているそうで、制作だけではなく梱包もポルトガル製だそうです。

ギフトにもぴったりなパッケージです。

こちらがデザイナーのフェルナンダさん。

少しずつ増えてきたポルトガルのブランド。今回は「フェルナンダ・ラメラシュ アーツFernanda Lamelas Arts」をご紹介しました。注目したいブランドは今後もご紹介していきたいと思います。ショールームはリスボンにあります。 ご興味ある方はぜひ問い合わせてみてくださいね。

それでは、また次回!