今から注目しておきたい!ポルトガルのシューズ①

12月に入りました。今年、ポルトガルの夏は涼しく過ごしやすかったです。昨年の猛暑が嘘のよう。この涼しさは続き、10月末頃から冷え込むようになりました。
特にポルトガル北部では、今年の冬はとても寒くなりそうです。今朝、ふっと庭に目をやると・・・霜柱が!温かくして過ごそうと思います。

ブラガは毎日シトシト雨。でもクリスマスの準備は着々と進んでいます。

こんな寒い日が続いていたので、
今年は早々とブーツ探しを始めました。

‟靴はね、とびきりいい靴を履くの。
いい靴を履いているとその靴が素敵なところに連れて行ってくれるから・・・”

私にとって懐かしくも、ずーと心に残っているセリフ。
みなさん、ご存知ですか?

漫画『花より男子』の中で、才色兼備のお嬢様藤堂静が、
主人公の牧野つくしに海外での経験をもとに言ったセリフです。
小学生だった私は、そんなお姉様に憧れました。

海外に行くと、必ず靴屋さんを覗く様になったのは、
このセリフの影響だったと思います。

憧れのルイスオノフル

少し高くても、背伸びしたくて買ったものです。
その靴を履くとわくわくして、本当に素敵なところに連れて行ってくれている、と思いました。

そんな私が、初めてポルトガルに来た時に衝撃を受けたのがポルトガルの靴。

最初は妙に安いけど、デザインが洗練されてないなーっと思っていました。でも、よくよく見ると、あれ?これ素敵、これも履き心地が良い、革なのにこの値段?!
と、次々にお気に入りを発見。それ以降、すっかりポルトガルの靴の魅力にはまりました。
もともと、ポルトガルの北部出身の友人が多い私。その中の1人がシューズメーカーで働いています。その彼は、自慢げに、でも複雑そうに教えてくれたことがあります。

有名ブランドの靴と言えば、フランスやイタリアのものを思い浮かべるでしょう?
実は、彼らの靴の製造を請け負っているのは俺たち。ポルトガルの靴づくりの歴史は長く、特にこの辺り(ギマランイス)ではシューズメーカーが沢山ある。
でも、2005年あたり(東欧諸国がEUに加盟したころ)から、厳しい価格競争の壁にぶち当たった。その後の金融危機でいくつもの工場が苦しんだ。
この経験から、いくつかのメーカーは気が付いたんだ。これからはコストが安い、だけでは生き残れないってね。だから俺たちも、独自のデザインやブランド力を高め、自らの力で靴を売っていく方向へ舵を切ったんだ。

彼の言葉通り、最近はポルトガルブランドのシューズが多くなってきています。
直営店を出すなど、ポルトガル靴ファンの私としては嬉しい変化。

そこで、今日は特におすすめしたいブランド、レモンジェリー(Lemon Jelly)をご紹介します。

キャンディの様なポップカラーが勢揃いする注目のシューズブランドです。もともとは、大手ブランドの靴を長年製造してきたメーカーで、特にプラスチック製の靴底を得意としていました。その素材からレインブーツができるのではないか、という発想で作られたのがこのレモンジェリー。優れた靴の素材は革だけじゃない!というコンセプトのもと2011年ブランドを設立。その後、あっという間に人気ブランドに。全ての靴がレモンの香り付き、というユニークなポップで可愛いカラーで雨の日が楽しみになるシューズです。

私もオンラインで販売をしていますが、海外のおしゃれな靴が欲しい!という方からオーダーを頂いています。本当にどれも可愛いですし、履き心地も良いのでお勧めです。数年後には、オンラインだけではなく日本でポルトガル製品を扱うお店を出したいのですが、(まだまだ夢ですが)、その時はレモンジ

そんなことを考えるようになってから、日本にいる時は、雨の日になると待ちゆく女性の足元が気になって仕方ありません。せっかくのおしゃれな靴が雨でしみていたり、機能性重視の靴だったり・・・おしゃれなレインブーツやレインシューズを履いて、雨の日もワクワクして出かけて欲しい!そう思います。

                         ハンサムルックなシューズタイプもおすすめ。

ポルトガルに旅行される際にレモンジェリーの靴を買いたい方は、リスボンまたポルトにあるデパートEl Corte Inglésへお出かけください。
<住所>
リスボン:Av. António Augusto de Aguiar 31, 1069-413 Lisboa
ポルト:Av. da República 1435, 4430-999 Vila Nova de Gaia

それでは、また次回!