2017.03.24



先日入荷したばかりの『エルサルバドル サンサルバドル エル・オルビド ピナル』を午後にハンドドリップで飲みました。
煎り具合はシティロースト(中煎り)。

当店に入荷して初の焙煎の時よりも、ほんの少し焙煎時間を短くして、よりキャラクターが出るように調整されたエルサルバドルです。

ここで、農園のお話しを少し・・・。
元々は某社向けに有機SHGブルボンを生産していましたが、なんとこの農園、有機栽培には向かない農園だったのですね。
そんな農園で無理やりに有機栽培を行っていたせいで、生産性は落ちるしサビ病にも冒されやすくなるし、コーヒー豆の買取価格も低いとくれば、コーヒー豆を作るのもいやになってしまいますよね。

案の定、農園主であるキニョネス一家(舌を噛みそうな名前です!)は、こんな状況に嫌気が差して有機の生産をやめたそうです。

そして、次に目を付けたのがスペシャルティコーヒー市場だったんです。

有機からの転換後は、品質を向上させるために毎年土壌の成分分析を行い、化学肥料の配合を設定し施肥を行うなど、コーヒー豆を育てることに対する情熱は変わらずに運営を続けています。

キニョネス一家がエル・オルビド農地を開いたのは1887年。
エルサルバドル国内でも早くからコーヒー栽培を始めた有数の歴史ある農園です。

130年も前から続くコーヒー農園というのに驚きです。
老舗中の老舗農園ですね。

味わいは、焼きリンゴやマロンといった、香ばしさとほっこりした甘みがあるように感じます。
今日はコーヒー豆のみで楽しみましたが、スポンジケーキやパウンドケーキなんかと一緒に召しあがっても相性がいいかもしれません。

今度買ってきてもらいましょう、フフフ。


今日のコーヒー
エルサルバドル サンサルバドル エル・オルビド ピナル 200g 1,404円(税込)