二千年の昔から
日本人の健康を支える大豆。
大豆は約二千年前に中国から朝鮮半島を経て、日本に伝わったといわれています。農耕民族である私たちの祖先は、肉ではなく大豆から良質なたんぱく質を補い、健康な体を維持していたのです。
やがて、豆腐や味噌、醤油、納豆、豆乳など様々な工夫を凝らしてその恵みを取り入れ、食の欧米化が進んだ現代においても日本人の健康維持には欠かせない栄養食品となっています。また、大豆は健康だけでなく、女性の美容、若さを保つ働きも期待でき、日本人にとって最も身近なスーパーフードといえます。
大豆ひとすじ20年。
私たちは雲の上にある小さな豆腐屋でした。
私たちが豆腐づくりに選んだ場所は、
標高700mの山あいに位置する宮崎県椎葉村です。
椎葉村は日本三大秘境の一つといわれており、
村の土地のほとんどが森林という厳しくも豊かな自然環境に囲まれています。
ここは現代ならではの利便性や時間の流れ方とはかけ離れていますが、
山の木々や苔むす岩間から流れ出る清らかな水があり、
豆腐や豆乳をつくるにはまさに理想的な場所なのです。