欧米では有名でも日本ではあまり聞かないオルゴール職人。 オルゴールは定期的にメンテナンスが必要でありホテルや博物館などではメンテナンスをしているので、そのような場所でお仕事をされている方の来歴等を調べてみると参考になります。 製造会社は世界でも数少ないため職人は自分で工具を作り、修理をしています。 良い品を作るためには音色のメカニズムを工夫する技術者や箱に装飾を施す工芸家、そして優れた音楽家など、分野が違う専門家の協力が不可欠です。 現在日本で生産されているオルゴールの歴史は昭和21年頃にスイス製品の研究から始まり、昭和23年頃から量産が開始されました。 その後昭和25年から昭和28年の朝鮮戦争時、米兵が日本のお土産としてアメリカ本土へ持ち帰り、大人気となりました。 オルゴールの種類には一般的にシリンダータイプとディスクタイプの2つがありますが、日頃よく目にするのはシリンダータイプです。 シリンダーに植えつけられている突起物で櫛歯を弾き演奏するタイプです。 ディスクタイプはシリンダーの替わりに円盤を使っており、突起物が鋼鉄製の爪のある円盤状の装置を回して櫛歯を弾きます。 オルゴールとは職人の経験がものを言い、細部へのこだわりが大切な工芸品なのです。