オルゴールの中でも量販されているものではなく、高級品に分類されるような品を作っているメーカーというと、スイスのリュージュなどがありますが、日本では日本電産サンキョーが国内最大のオルゴールメーカーであり、世界的にも知られています。 日本電産サンキョーは1946年に三協精機として創業し、1948年からオルゴールの開発を始めました。 組み込みのための小型タイプに関しては一時期世界で9割を超えるシェアを占める程でしたし、さらに近頃は高級品や手回しタイプなど、様々なラインナップを取り揃えています。 サンキョーの30弁を越える高級品はオルフェウスの名が付いており、シリンダーを動かせば数曲を演奏する事も、また1曲の演奏を続ける事もできるようになっています。 この「オルフェウス」という名はギリシャ神話に登場する吟遊詩人の名からきているそうですが、歌の名手の名を冠するにふさわしい、深みのある音を楽しむことができます。 またその美しく細やかな技術は19世紀のヨーロッパで培われた技術を再現したものとのことですから、ぜひその甘美な音色を味わってみたいものです。 またサンキョーの他には東洋音響も日本のオルゴールメーカーのひとつです。