日本の気象官署での観測史上最低気温となる-41.0℃の記録を誇る北海道旭川市。
この地で暮らす僕たちの知恵と経験を詰め込んだ、僕たちにしか作れないダウンジャケット。
毎年たくさんのご要望を頂戴し、2016年に完成した初のスタンドカラーの最強ダウンジャケット!
ただ単にフードを取り外した訳ではありません。
デザインに合わせて、ダウン量やサイズスペックを微妙に修正し、何度も何度もサンプルを試しながらやっと完成したのがこのtypeⅢです!
北海道、東北、北陸にお住まいの方はモチロンですが、極寒の地へ旅行に行く方、昨今ブームの薄いダウンじゃ寒すぎるって方、
とにかく寒がりだから最強の防寒具が欲しい方、騙されたと思って着てみて下さい。
そして、2017年モデルはさらにパワーアップ。
なんと、940FPの超撥水加工を施したハンガリー産シルバーグースダウンを使用しているんです。
もちろん、充填量は200gのまま。
200gの充填量はNANGAでも充填可能な限界量です。
このシルバーグースダウンは、老舗シュラフメーカーであるNANGAの数あるシュラフやダウンウェアの中でも
NANGA WHITE LABEL MOONLOID EXCLUSIVE EDITIONでしか使用していないもの。
当然、NANGA史上最高値のフィルパワーです。
ダウンウェアを作る上でもう1つの欠かせないこと。
それは、寒さの原因となる最も重要で大きな要素の一つ、風と雨雪をいかに防ぐかということ。
どんなに優れたダウンを使用しても表地に防水、防風、透湿性が無い薄いナイロンだと外気で中のダウンが冷やされ暖かいデッドエアーが台無しになってしまいます。
そこで、表地には防水、防風、透湿性に優れた素材、オーロラテックスの中でも新開発されたオーロラテックスライトを使用しています。
冬のアウトドアウェアウェアの定番はダウンジャケットの上からオーロラテックスの様な防水・透湿素材のシェルを重ねる着方。
これは、ダウンジャケットに体温で温められた空気を含ませ、断熱材の役割となるシェルで外気をシャットアウトするためなのですが、
表地にオーロラテックスライトを使用することにより1枚でどちらも兼ね備えているんです。
寒冷地や風の強い都内などで、薄いダウンで防寒できないの理由の多くは表生地にあります。
(ちなみに撥水とは水を通さないわけではなく撥じくだけで、永久的な物でもありません。防水とは完全に水を通さない生地のことで、
撥水と防水の差には天と地ほどの差があります。)
見た目にも迫力があり、暖かそうなアウトドアブランドの極地用ダウンの多くは防水生地では無く、防風性、透湿性に優れたウィンドストッパーなどが採用されています。
なぜならば、標高何千m級の高山や氷点下の極地では雨が降らないからです。
北海道旭川市の真冬も極地並みの-20℃クラスの気温は日常的なのですが、高所の山や極地とは違い日々天候が変わります。
雪から突然みぞれになったり、雪が降る外から暖房で温められた室内への移動した時など、防水では無いウィンドストッパーだと服の上に積もった雪が解けて
ジワジワと生地に染み込み濡れてズッシリ重くなってしまうのです。
だから、表生地の防水性というのはとても重要で、オーロラテックスライトを採用する理由は日本の冬の気候、街や日常生活での着用に最も適した素材だと考えるからです。
さらに、新開発されたこのオーロラテックスライト、なんとその厚さは従来のオーロラテックスの半分以下。
防水・透湿素材とは思えないほど、とにかく柔らかく、軽いんです。
実際に着てみると、オーロラテックスとはまるで別物で、
防水・透湿機能はそのままに、まるで寝袋に包まれている様な極上の着心地を体験できます。
裏地には20デニールのDWR(耐久性撥水)加工を施したミニリップストップナイロンを使用しています。
裏地なのにわざわざDWR加工を施しているのは、汚れを付きにくく、また付いた場合もふき取りやすくするため。
薄手のナイロンを使用しているのは、身体から放出された熱を素早くダウンウェアに取り込むため。
ミニナイロンリップストップを採用しているのは、通常のナイロンに比べ引き裂き強度が強いからなんです。
2017年モデルは、軍でも採用されているタクティカルカラーを基準に、何度もビーカー染めを繰り返し生まれた5色のオリジナルカラーに加え、
新色のRESCUE RED(レスキューレッド)が登場!
機能はアウトドア仕様でありながら、タクティカルカラーを基軸としながらもシンプルにまとめています。
決して交わることのない2つのテイストを、機能とデザインという異なる要素で取り込みました。
そして、もう1つのこだわりがすっきりとシンプルな見た目を保つために、機能をそのまま保ちながら見た目に響かない様にしていること。
裾のコードのストッパーは生地の中に埋め込み、コードエンドはそれぞれ襟の内側とポケットの中に配置。
虚弱体質で冷え性、肩こり持ちの僕の永遠のテーマであった最強の防寒着とは何か?
ただただ最強の防寒性を求めればヒマラヤ登頂用やアラスカ探検用の物は最強の防寒性がありますが、値段が半端なく高価なのと、
街での着用に不必要なディティールの数々・・・。重たい、サイズが異様にデカい、そしてなにより街では恥ずかしくて着れないような物ばかり・・・
そう、いくら寒さから身を守るギアとは言え、僕らは命がけで防寒しているのではなく、
あくまでも毎日を快適に過ごすための防寒なので、ファッション性というのは絶対に欠かせない条件なのです!
さまざまなメーカーがありとあらゆる方法でいろんな防寒着を作っており、中綿の素材やら表地やら縫い方やら
数え切れないほどの暖かい防寒着を作る方法論があります。
値段がどんなに高くなってもいいというのであれば、見た目がどんなになろうと構わないというのであれば
ただ防寒するということだけで最強と呼べるようなモノならたくさんあるのかも知れません。
が、しかし!!
僕が求める最強の防寒着の条件というのは、街で普通に着れて初めて最強の防寒着なのです。
そこでまず、現実的に購入できるモノにするために命を守るためにあるような街では不必要なディティールやブランドの意匠的なデザインを徹底的に排除。
基本的デザインは色の配色と必要だから残した機能=デザインとしました。
余分なモノの一切を排除した筋肉質で質実剛健すぎるダウンジャケットですが、街着としての防寒性とデザインは世界最高のモノに仕上がりました。
値段も決して安くはないですが、街着としてのスペックを高めた上で、現実的に手に入れられる様にがんばりました!
極寒の地旭川で、体も時間もたくさん使って、ありとあらゆる防寒着やらダウンやらを試してきた結果から生まれた
今現在僕が考えうる最強の防寒着がこのダウンジャケットです。
MADE IN JAPANでの最高品質にこだわり完成した世界最強のダウンジャケット。
手に入れたあなたには最高に快適な暖かさを約束してくれます。
NANGA WHITE LABELの製品は良質なダウンと国内での製造にこだわっています。
羽毛はヨーロッパ産のダウンを輸入し国内で洗浄、高温・オゾン殺菌処理し細菌の繁殖を防ぐ防菌防臭加工したもののみを厳選し使用。
汚れはもちろんのこと羽毛特有の臭いもほとんどありません。