昭和52年9月 150円からその歴史は始まりました。当時全国的に地元の情報を得る術と言えば地方新聞しかないころ。そこで暮らす人が楽しめる場所、おいしい食事、デートで使えるお店、家族で行ける週末のイベント、そんな情報を届けたい。そして街に賑わいを。そんな想いからタウン情報もんみやは誕生し、40年以上栃木県を代表する情報誌として発行しています。

10数年前から徐々に盛り上がりを見せ、今では、楽天を中心に盛り上がり一大産業になったインターネット通販ですが、栃木県の状況は？と言えば、企業の全売り上げに占めるインターネット通販の率では、1.2%の全国42位。とあるショッピングモールの出店企業数で言えば、全国45位と大きく溝を明けられている状況にあります。

そのような状況の中、私たちタウン誌ができることはなんなのか真摯に議論しました。成功のノウハウのない中個々がそれぞれでチャレンジするにはリスクが高すぎる。それであれば、私たち地元誌が後押しさせて頂く形で、地元企業でまとまってチャレンジしよう、成功も失敗も共有して前に進もう、そう呼びかけ・新しい栃木を知って頂くきっかけ作りをしていこうという考えに至りました。

しかし中には、「通販なんか売れると思ってない」とか「やりたいのは通販じゃないんだ」など意見を頂くことも多々ありました。なので1社ずつお話しして回りました。「このプロジェクトはモノを売ることが目的ではないんです」「素敵な栃木、楽しい人、いいもの、おもしろいものを多くの人に知ってもらうきっかけ作りなんです。ここで一度でも栃木の良さを知ってくださった方が栃木に足を運んでくださるかもしれません。そのきっかけ作りをしましょう！」と。

私たちがチャレンジしたいことは、モノだけのよさの発信ではなく、情報の発信を通して、自分たちのコダワリを作り、誇りを持ち、そして自信を持って街を持続的に育んで行ける仕組みです。よいものはよい、悪いものは悪いと正当に評価されながら成長できる基盤作りです。この機会に栃木に触れてくださった一人ひとりの方から多くのご意見を頂きながら、より価値のあるサービスができる企業が一社でも増える様にがんばっていきたいと思います。

私たちのチャレンジは始まったばかりですが、次のステップでは、栃木の良さを知ってくださった方が栃木に来て頂き、その良さを感じて頂く機会の創出をしていきたいと考えています。一人でも多くの方にこの土地を感じて頂き、多くの方に来てよかった、と思ってもらえるような機会を提供したいと思います。 そして、その輪を世界に。この土地から産まれたものが提供できる価値の輪を広げて行きたいと思います。