知育玩具の選び方

知育玩具をどう選んだら良いか悩まれている方も多いのではないでしょうか?
今回は、乳幼児教育コンサルタントや子育て・教育関連セミナー講師などでご活躍されている丘山亜未先生にお話をお伺いしました。


丘山先生プロフィール

知育玩具って?

 子どものおもちゃ、みなさんはどのように選んでいますか?誕生日やイベントのたびに「何を選んだらよいのか…」と悩んでいる人は多いかもしれませんね。
 おもちゃには「知育玩具」というジャンルがあります。知育玩具は子どもが遊んで楽しい!と感じるだけでなく、子どもの発達を促す要素が含まれているものや、遊びながら自然と習得できるようにつくられたものです。


子どもにとっての興味

 赤ちゃんや子どもたちの興味関心は様々なものに向けられます。興味のおもむくまま触ってみたり、掴んでみたり、叩いてみたり、大人の真似をしてみたり。自発的な行動を起こしたときに応答的な環境であると、つまり反応が返ってくると、子どもたちの好奇心はくすぐられ、活発な行動を引き出すことができます。


遊ぶことで子どもの力を引き出す

 例えば、穴に入れたボールが音を立てて転がっていく玩具は、(ボールを入れる)という行動に、(音がなり)(転がっていく)という反応が返ってくる。子どもは興味深いその反応をもう一度体験しようと、次もまた穴にボールを入れます。そしてこの体験を何度も繰り返し、楽しむようになります。この「繰り返し」の中で動きや集中力が磨かれていきます。それはつまり、玩具と触れ合うことで、子どもの力を引き出し、その力を洗練していくともいえます。


子どもの成長を助ける

 手指を使うことは脳の活性化や自立にも深い関係がありますが、時代とともに「遊び」が変わり、手を使う機会が少なくなっているとも言われています。発達を促す良質な玩具は、子どもの成長に大きく貢献してくれるでしょう。


おすすめのおもちゃ

手先の器用さを養う

cl3742 ベジタブル ペグパズル cl3743 フルーツ ペグパズル cl3744 サファリ ペグパズル

実物に近い野菜や果物、動物のイラストが描かれたパズルです。手の器用さには親指、人差し指、中指がうまく使えることがポイントになりますが、このパズルのつまみは自然と3本指を使って「つまむ」動作ができるような形状・大きさになっています。ぴたっとはまる感覚が心地よく、自然とものの名称や形に意識が向くようにできています。


子どもの成長に必要な運動を促す

g58581 ハンマーベンチ md4490 パウンディングベンチ cl5000 ロッキング パウンディングベンチ

1歳くらいの子どもたちは「打ちつける」という動きをしたがります。手のひらでバンバンと机を叩いたり、おもちゃを持って机に打ちつけたり。これは肩やひじ、手首の固定性をつくるためも必要な動きですが、大人はつい止めてしまいがち。そんなときはこのハンマーで存分に叩いてもらいましょう。子どもの成長に必要な動きを制限せず、この玩具で楽しく促すことができます。


手首をひねる動きを身につける

dj06304 ヴィスアニモ dj06207 ターナベーシック

手首をひねる「回内・回外」という動きは、ドアノブをまわしたり、ボタンをとめたり、スプーンを持って食事をするときにも必要な動きで、日常生活で不可欠なものですが、実は小さなこどもがこの動きができる場面はあまりありません。この可愛い玩具で遊ぶことで、手首をひねる動きを自然と体験できます。


手と目の協応動作を養う

g53832 マーブルサンドパゴダ cl3570 レーストラック

穴にボールを入れると、カラコロ心地よい音をならしながらくるくると転がっていく様子は、子どもにとってたまらなく楽しいものです。手と目を同時に使って一つの動作をすることを「手と目の協応動作」といい、手の器用さには欠かせない要素です。まだ自分で転がすことのできない年齢でも、ボールを目で追いかける追視で「見る力」をつけてあげられますし、温かい木の音で聴覚を刺激してあげることもできますね。


繰り返し遊ぶことで規則性などを学ぶ

dj06103 10ベビーブロックス dj08503 10ファニーブロックス dj09108 タパニファーム

ぴったりはまる感覚が楽しいスタックボックスですが、積み上げたり、並べたり、何かを入れたり、見立て遊びに使ったり、遊び方が広がる玩具です。入れ子の玩具は何度も繰り返すうちに、大きさ、順序、空間認知を促します。


形の成り立ちに触れる

cl3729 トライアングルモザイク cl3728 3Dパズル cl3727 マンダラブロック

美しい色の三角の木片をはめ込んでいく玩具です。小さな三角から大きな三角へ、三角から台形や六角形へ、遊びながら形の成り立ちに触れることができます。ピースを隣り合わせながらはめていく動きは、手指の繊細な力加減が必要です。手を使いながら色や形に触れることのできる玩具です。