オレンジスイート・エッセンシャルオイル・オーガニック
オレンジのみずみずしく甘酸っぱい香り。
エネルギーがなくなった時などに気分を明るくしてくれます。
前回の「アロマテラピーのいろは 1」では、アロマテラピーの基本と様々な楽しみ方についてご紹介しました。
今回はちょっぴり応用編です。エッセンシャルオイルの1滴の意味を理解し、エッセンシャルオイルを用いた「アロマブレンド」にチャレンジしてみましょう。
多くのアロマ専門メーカーから発売されているエッセンシャルオイルの1滴は、約0.05mlです。メーカーによって0.03mlの場合もあります。マンデイムーンのエッセンシャルオイルは「AEAJ表示基準適合認定エッセンシャルオイル」で、この基準を大きく外れることはありませんので、使用方法のガイドラインさえ守っていればどなたでも安心して使うことができます。
植物油などの希釈する素材に対して、エッセンシャルオイルの濃度は1%以下です。ボディに使用する場合は濃度1%以下、フェイスに使用する場合は濃度0.5%以下にします。
つまり、ボディに使用する場合は、植物油10mlに対しエッセンシャルオイルは2滴以下、フェイスに使用する場合は、1滴というふうになります(1滴0.05mlの場合)。
エッセンシャルオイルの1滴がどのくらいの量なのかを知ることで、フェイスやボディに使用する際はこの濃度を超えないよう、気を付けながらエッセンシャルオイルを使うことができます。
まずお好きなエッセンシャルオイルを2種類用意します。そのエッセンシャルオイルを1滴ずつティッシュに落としてみましょう。そのまま芳香浴を楽しんでください。2つの香りが合わさると、単品の香りとはまた違った香りになりませんか。
「アロマブレンドをしましょう」というと、「失敗したくない」「変な香りになったらどうしよう」と不安になる方もいらっしゃいます。その場合は、以下を参考にしてみてください。
香りのグラデーションを創る
香りには、揮発速度が速いものからトップノート、ミドルノート、ベースノートというのがあります。
・トップノートを代表するエッセンシャルオイル
スイートオレンジ、グレープフルーツ、シトロネラ、ペパーミント、ベルガモット、レモン、ローズマリー、ユーカリ、ライムなど。
トップノートの香りは、揮発速度が5~20分ほどです。香りの第一印象となる、最初に香ってくる香りです。柑橘系の香りや、ハーブ系の中でもスッキリとする香りがここに分類されます。
・ミドルノートを代表するエッセンシャルオイル
イランイラン、カモミール、クラリセージ、サイプレス、ジンジャー、ゼラニウム、ネロリ、ローズ、ラベンダー、フランキンセンスなど。
ミドルノートの香りは、揮発速度がトップノートから2~3時間ほどです。そのブレンドの「主役」ともいえる、香りの中心になる部分です。ハーブ系だけでなく、フローラル系の香りが多いです。
・ベースノートを代表するエッセンシャルオイル
サンダルウッド、バニラ、パチュリ、ヒノキ、ミルラなど。
ベースノートの香りは、6時間~半日くらい香ります。「残り香」にあたる香りで、樹木系の香りに多いです。
香水の世界では、トップ:ミドル:ベースの比率が、4:4:2もしくは3:5:2ですと、香りのバランスが良いと言われています。まずはこの比率を意識しながらアロマブレンドにチャレンジし、慣れてきたら自分のオリジナルブレンドができるようになるといいと思います。
ブレンドするときのポイント
①ブレンドする場合でも、まずは1種類を1滴ずつ垂らすこと
②1滴ずつ垂らした香りを確かめながら比率を調整する(ガイドラインを超えないように)
③ベース→ミドル→トップの順で
上記のポイントを意識しながらブレンドしましょう。
レッスン1:バスボムの香り付け
全身浴の場合は、最大で5滴までエッセンシャルオイルを使えました(いろは1参照)。
上記のノートと比率に則った私のオススメブレンドは、スイートオレンジ2滴:ラベンダー2滴:サンダルウッド1滴です。肌への刺激も少なく、とてもリラックスできますよ。
レッスン2:寝室の芳香浴
ローズマリー2滴:ゼラニウム2滴:ヒノキ1滴です。
寝室はゆっくりと眠れる環境にするため、まずは少ない量から試します。強すぎる香りは、かえって眠りの妨げになってしまうことも。眠る30分~1時間ほど前に、やさしい明かりのアロマランプなどに垂らして空間を香らせておくと、幸せな気持ちのまますんなりと眠りにつけると思います。
2回にわたって「アロマテラピーのいろは」をお伝えしました。ぜひ、これまで以上に香りを楽しみながら使ってくださいね。
ライター:新垣 静香
趣味は読書、動物と触れ合うこと。 化粧品や美容・生活にかかわるものは、学生の頃から、フェアトレードを行っているものや動物実験を行っていないもの、環境に配慮されたものを選んでいます。
オレンジのみずみずしく甘酸っぱい香り。
エネルギーがなくなった時などに気分を明るくしてくれます。
南アフリカの郊外で持続可能な方法で有機栽培されたグレープフルーツの果皮から抽出しました。
まさにグレープフルーツの香りです。甘酸っぱい香りの中にほんのりと苦みが感じられます。
イネ科の植物シトロネラの全草から抽出された精油です。
少し甘さがあるレモンのような爽やかな香りです。
虫の嫌いな成分が含まれる為、虫除けスプレーやキャンドルに使うのもおすすめです。
アールグレイ紅茶の香り付けとしても知られているシトラスの香り。
気分をリフレッシュさせ、落ち着かせる効果もあります。
フレッシュなレモンの香り。
集中力を高める効果があり吸入や芳香浴により鼻やのどのケアにもおすすめです。
マンデイムーンのローズマリーシネオール・エッセンシャルオイルは、スペインで栽培されたローズマリーシネオール(Rosmarinus officinalis)の葉を持続可能な方法で収穫し抽出しました。
ローズマリーは浜辺に生息し、花が雫のように見えたことから"Rosmarinus"(海の雫)という学名を持つ植物です。シネオールの成分が多く含まれ、特有のさわやかですっとした香りが特徴です。
エイジングケア効果があるので、スキンケアコスメや石鹸、入浴剤などはもちろん、フェイシャルや全身トリートメントにもおすすめです。
スパイシーな中にレモンのような爽やかさが混ざった香り。
虫の嫌いな成分が含まれる為、虫除けスプレーやキャンドルに使うのもおすすめです。
イギリスで持続可能な方法で有機栽培されたカモミールローマンの花から抽出しました。
ベリーやリンゴのようなフレッシュフルーティーノートとおだやかなグリーンノートを持つたいへんすばらしい香りです。
ほのかな甘みを含んだ香りが、気分を高揚させ幸福感をもたらしてくれます。
女性ホルモンを整える効果も期待できます。
シナモンやカルダモンと同様に、ジンジャー(ショウガ)は、食品や飲料の原料として、またアーユルヴェーダや漢方としてよく用いられてきました。
ジンジャー・エッセンシャルオイルは、化粧 品、スキンケアの用途に最適です。これらに配合する場合は、濃縮されたジンジャーCO2抽出物 ではなく、本品のような水蒸気蒸留法で抽出されたジンジャー・エッセンシャルオイルが推奨されます。
虫が嫌う成分を持つため、ヨーロッパでは今でも窓辺に良く見かける花です。
甘くやさしい香りを持ち、心のバランスを整えて安定させたいときにおすすめ。
気品漂う甘く上品なローズの香り。
心を安定させたいとき、贅沢な気分を味わいたいときにおすすめです。
海抜600~800mの土地で栽培されたラベンダーから抽出されたエッセンシャルオイルです。
芳香浴だけでなくスキンケアやボディトリートメントなど色々な用途に使える万能なエッセンシャルオイルです。
リラックス効果が高く、オレンジ・エッセンシャルオイルを加えて就寝前に香りを嗅ぐと物忘れ対策に良いと言われています。
イエス・キリスト誕生の物語で没薬(ミルラ)と共に捧げられたと言われる香りです。
甘くスパイシーな香りが特徴です。
芳香浴では、心を落ち着かせ、穏やかにする効果が期待できます。
皮脂のバランスを保ち、お肌のハリ、弾力にアプローチするとされ、エイジングケア化粧品への使用もおすすめです。
とても深みのあるクリーミーなバランスの良いウッディーノートで、希少なインド・マイソール産のサンダルウッドを彷彿とさせる香りです。香りの持続性が高いため、香水ではベースノートとしてよく使用されます。
お菓子などにもよく使われる甘く温かみのある香りのエッセンシャルオイルです。
芳香成分バニリンはフェロモンと同じ働きがあり、心の安らぎや幸福感を与えてくれます。
植物の育成、バニラ豆の収穫、熟成には多く手間がかかるため、高価なエッセンシャルオイルとして知られています。
オイルになじみやすい性質のエッセンシャルオイルです。キャリアオイル、クリームに加えてスキンケアに。キャンドル、アロマワックスに加えても香りをお楽しみいただだけます。
土を思わせる甘くスパイシーな深い香り
やや粘性があり、揮発しにくく香りのもちの良いのが特徴です。
土を思わせる香りから、気持ちを安定させる作用があります。心にゆとりをもちたいときにおすすめです。
森林浴をしているかのような清々しくすっきりとした香り。
心身を温める効果や、消臭効果が期待できると言われています。
古代エジプトでミイラを作るときに使われたというミルラの樹脂を蒸留して抽出されたエッセンシャルオイルです。
スモーキーで落ち着いた香り。
気持ちを落ち着かせ、意識をクリアにします。
スペインの山で持続可能な方法で有機栽培されたサイプレスの葉、枝から抽出しました。
サイプレスはヒノキ科の植物ですが、ヒノキ・エッセンシャルオイルよりもシャープで深みのある香りです。
古くから親しまれるミント(ハッカ)のすっきりした香りです。
少し刺激が強めの精油ですので、使用は低濃度からお試しください。
季節の変わり目などの鼻やのどのケアに。ぼんやりした頭をすっきりしてくれる効果もあるので、乗り物に弱い方や時差でリズムが乱れた方にもおすすめです。
心身をリラックスさせ、幸福感を与える香り。
エイジングケア、透明感を与えるといったスキンケアにも向いているエッセンシャルオイルです。