冬は、肌の血流アップが決め手に
スキンケア
2020.11.4

冬は、肌の血流アップが決め手に

気温が下がり、空気が乾燥するこれからの季節。
血行は悪くなり、肌のターンオーバーも滞りがちです。
肌細胞のターンオーバーが滞ると、皮膚のバリア機能が低下します。
バリア機能の低下は、乾燥・肌荒れ・老化などを招くと同時に、外部のちょっとした刺激にも敏感な弱い肌へとつながってしまいます。

そんな冬におすすめなのが、肌の血流アップに焦点を当てたスキンケア。
注目したいのが、「オキシトシン」という脳内物質です。

オキシトシン美容でバラ色の頬っぺた


「オキシトシン」とはもともと、出産・授乳するときに分泌されるホルモンとして、昔から知られています。
出産時に子宮を収縮させて分娩をスムーズにしたり、授乳時に乳腺に働きかけておっぱいを出す働きがあります。
命を育むために大切な働きをしている物質です。

実はオキシトシンの働きはこれだけではありません。
オキシトシンには、「人間の腹部側(前面)の体温を上げる作用」もあることが、専門家の研究でわかっています。
お母さんが赤ちゃんにおっぱいをあげるとき、体内ではオキシトシンがしっかり分泌されています。
このとき、赤ちゃんを抱っこしているお母さんの顔や胸やお腹はいつも以上に血行が良くなり、赤ちゃんにぬくもりを与えます。
そしてお母さんも赤ちゃんも、バラ色の頬っぺたになるのです。

バラ色の頬っぺたとは、顔の血流がいい状態。
肌の細胞は血液から栄養分を受け取り、元気になります。
肌の細胞が元気になると、肌のバリア機能は上がります。
バリア機能が上がることで、外部からの刺激(乾燥・ほこり・雑菌など)に強い肌が作られるのです。

オキシトシンは哺乳類全ての種に存在する物質で、出産・授乳以外のときにも分泌しています。
この「天然の血行促進剤・オキシトシン」の分泌促進を意識することが、血行のいい生き生きとした肌作りに役立ちます。

オキシトシン分泌を活性化させる方法


では、オキシトシン分泌を活性化させる方法をご紹介します。
脳に「ゆっくりした速度と一定のリズムの皮膚刺激」を伝えることで、オキシトシンは活性化されることがわかっています。
そこで、顔や腕・足などを「優しく撫でさすること」で、オキシトシンの分泌を促せます。
こつは、赤ちゃんの頭をなでなでするイメージで、ソフトタッチで行うこと。
このとき植物オイルを使うと、手の動きがスムーズになって効果的です。
「マッサージする」という感覚で行うと、つい気合いが入りがちなので、「かけがえのない大切な自分を手当てする」という感覚で行うことをおすすめします。

また、家族で触れ合うことで、オキシトシン効果はより高まります。
もし触れ合うことに照れがある場合は、「背中が乾燥しているから、オイル塗るの手伝って~」と頼むのも、一つの手。
「オイルを塗ってもらうこと」を言い訳に、触れ合うことがさりげなくできるかもしれません。
家族や信頼のおける相手との触れ合いは、素晴らしい手当てとなり、絆を深めることにも繋がります。

個人的によく使う植物オイルは、ホホバオイルとマカダミアナッツオイル。
乾燥が気になる冬は、「ホホバオイル3:マカデミアナッツ7」くらいの割合でブレンドしたものがお気に入りです。
また滑りが良く、ビタミンEたっぷりのアルガンオイルもおすすめです。

■おすすめオイル
ホホバオイル・未精製・オーガニック
マカダミアナッツオイル・未精製・オーガニック
アルガンオイル・未精製・オーガニック

さらに好きな香りを加えると、アロマセラピー効果も得られて一石二鳥です。
(冬はフランキンセンスやローズゼラニウムの香りが心を温めてくれます。)

■おすすめアロマ

フランキンセンス・エッセンシャルオイル・オーガニック

ローズゼラニウム・エッセンシャルオイル・オーガニック

オキシトシンの力で内側から温まる「オキシトシン美容」、冬のスキンケアにおすすめです。


 


ライター:すえつぐりえ
アロマセラピスト歴18年。
8年間介護施設にて、認知症の方へのタッチケアも行ってきました。
趣味は、心理学や脳科学を活用した「心を楽にする情報」を発信すること。
現在は田舎暮らしをしながら西洋占星術を勉強中。

コラムで紹介した商品

フランキンセンス・エッセンシャルオイル・オーガニック

フランキンセンス・エッセンシャルオイル・オーガニック

イエス・キリスト誕生の物語で没薬(ミルラ)と共に捧げられたと言われる香りです。
甘くスパイシーな香りが特徴です。
芳香浴では、心を落ち着かせ、穏やかにする効果が期待できます。
皮脂のバランスを保ち、お肌のハリ、弾力にアプローチするとされ、エイジングケア化粧品への使用もおすすめです。

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