それぞれの場所で浸透して働く
コラム
2019.9.20

それぞれの場所で浸透して働く

色素が肌に効く

色のついたコスメって、なんだか効きそうな感じがしませんか?
緑黄色野菜のイメージでしょうか。
例えばオレンジ色のカロチンやリコピンはエイジングケア。
黒い炭素はエイジングケアや美白。
緑色のクロロフィルはニキビなどなど。
お砂糖だって白より茶色が栄養豊富。
オイルだってまったくの透明よりも色が濃い方が栄養あるのです。

アスタキサンチンとは

アスタキサンチンといえばもう知らない人がいないくらい有名な原料。
濃い赤色をしています。
鮭の身が赤いのは、アスタキサンチンの色。
産卵後は卵(いくら)に色素がうつるので、身が白っぽくなるのだそうです。
元々鮭は白身魚なんです。

濃い色の原料なので、
肌が染まらないか心配される方がいらっしゃいますがご安心ください。
むしろアスタキサンチンは、肌の色素沈着を防ぐする効果もあるのです。

肌に浸透する?しない?

アスタキサンチンの分子量は600前後。
よく肌に浸透する分子量はいくつなど話題に上りますが
表皮は分子量3000以下、真皮は分子量500程度までの分子を通します。
真皮層の血管壁は分子量100より小さくなくては入り込めないようになっています。

でもこれは個人差があって、アトピーなど肌のバリア機能が弱まっている皮膚なら
900近くまで浸透すると言われています。

アスタキサンチン表皮に浸透して働きます。
アスタキサンチンの特性上、それで十分効果は発揮できるのです。
というのも、肌のうるおいやバリア機能は表皮の役割ですし
メラニンが生成されるのも表皮の基底層。
なのでアスタキサンチンが十分仕事できる場所が表皮なのです。
フラーレンも720ほどなのでここに位置します。

真皮まで浸透

真皮は肌のハリを左右します。
いわゆるコラーゲンやヒアルロン酸は真皮に存在するものです。
ですからコラーゲンやヒアルロン酸を増やしたいと思ったら
真皮まで浸透する原料が効果的だと思います。
APPSやコウジ酸、ネオダーミルなど。
またほとんどのオイルは真皮まで浸透します。

真皮も通り抜ける!?

分子量100より小さいものは、真皮を通り抜けます。
原料ではDMAEやMSM、グリセリンなど。

逆に、まったく浸透しない分子の大きなものは、肌の上に乗って仕事をします。
主に肌のバリア機能の役割や、乾燥から守ったりするものです。
高分子のヒアルロン酸やコラーゲンがそれにあたります。

コスメは手づくり、防腐剤なしが一番!

ではパラベンなどの防腐剤はどうでしょうか。
パラベン:180前後
フェノキシエタノール:140前後
と、意外にも小さくて残念ながら表皮はすり抜けてしまいます。
せっかくの良いコスメも、パラベンと一緒につけてしまったらと思うと残念ですよね。

ただしフェノキシエタノールはパラベンよりもかなり安全性が高いことが分かってます。
でもできればコスメは手作りして、新鮮なうちに使い切るというのが
本来は一番肌にやさしく、効果的なのではないでしょうか。

これは分子サイズという理論上の話。
実際には他にもいろいろな要因が関係するので少し違うのかもしれません。
あくまでご参考までです。

そして浸透すればいいというものでもないと思います。
適材適所。
それぞれがそれぞれの役割を果たすところに留まればいいのです。
そしてもうひとつ。肌は過保護にするなかれ。
少しは荒波に揉まれた方が、たくましい肌に育つと思いませんか?

表皮チーム

アスタキサンチン
肌の中から美しくなるサイクルをアップ。
肌のキメを整え、くすみもケアします。

ライスエキス原末(オリザノール)
ライスエキスに含まれるフェルラ酸が肌の肌の黒点やくすみ、
そばかすの原因となる色素の生成を抑制。

真皮チーム

ホワイトバーチウォーター
ミネラル・ビタミン・アミノ酸などの栄養素が
肌のなめらかさ、キメ細かさを整えます。

それぞれ適材適所で、いい仕事をしてくれる職人さんです。
ぜひお試しください。