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2017/11/02 13:52
11月3日は文化の日
国や社会のために尽くされた方々に贈られる勲章や褒章ですが、その中の文化勲章に、まがたまのデザインがあることをご存知でしょうか。
昭和12年に制定された勲章のデザインは、橘の五弁の花の中央に三つ巴のまがたまが配されています。
御所紫宸殿の南庭に植えられていて「右近の橘」と称されていますが、橘は常緑樹であることから、悠久性が文化の永久性に通じることから文化勲章のデザインに採用されたと言われています。
柔らかい曲線の形で作られたまがたまは私たちに古代ロマンを感じさせてくれます。
勾玉は大変貴重なもの、神秘的なものとされて特別な存在であったことは、天皇家に代々伝わる「三種の神器」に、剣、鏡とともに勾玉が選ばれていることからも想像できます。
勾玉の形は牙、胎児、蚕などの形を模したなどの説がありますが、胎児説が有力です。
寿命の短かった古代人の世界では、特に子孫繁栄が重要であり、勾玉にその願いを込めたのではないでしょうか。
最終更新:2017/11/02 13:52