記事詳細
2017/09/15 16:57
今回は、ミャンマーのカチン州ミッチーナに行って来ました。
最初に訪れたのは1998年1月、世界最大の翡翠鉱山であるカチン州のパカン鉱山視察の時でした。
それ以来4度目の訪問です。
ミッチーナはミャンマー第二の都市マンダレーからおよそ420km、ミャンマー最北のカチン州の州都です。
私にとってミッチーナは翡翠鉱山パカンに行く起点であり、ミャンマーを縦貫して流れる大河エヤワディ川の始まり、ンマイ川とマリ川の合流地ミッソンの所在地でもあることから、ミャンマーの中でも特に惹かれる所です。
カチン州に住む少数民族(カチン族)の文化は独創的で農具、猟、漁具、祭り、合理的な家の造り、どれも素晴らしい文化があります。
カチン州出身の前国会議員の方と以前から交流があり、ゴムの木を植える運動に賛同して少しばかりの協力をしていたのですが。今回その彼が直面し、毎日奮闘している難民村を案内してもらいました。
部族間の争いから逃れてきた人たちが、なっと6000人も数カ所に住んでいるというその中の1箇所を訪問。
およそ2500人がバラックやテント生活をしており、ボランティアに支えられて学校建設、ヤンゴンからの医師の手配、薬の調達にご苦労なさっていました。
部族間の争いは根が深く、なかなかすぐには解決しないという難題です。
田んぼも畑も、家畜すらそのままに、逃れなければならない現状。
翡翠も琥珀も現在採掘は禁止されているとのことで、働く場所さえない状況が続いているようなのです。
ミャンマーは南の方でもロヒンギャ族の問題で苦労していますが、カチン州でも苦しんでいる人々が沢山いるのです。
色々と考えさせられる今回のミャンマー旅でした。
最終更新:2017/09/15 16:57