エレクトリックヴァイオリンの世界
The society of "Electric Violin"
エレクトリックヴァイオリン(エレキヴァイオリン)はアコースティックヴァイオリンとは構造や仕組みが違うだけで、使う弦や弓、演奏方法は同じ。
練習用のサイレントヴァイオリンなら知っているという方も多いかと思いますが、もっと奥深く多様なエレクトリックヴァイオリンの世界をご紹介します。
エレクトリックヴァイオリン スタートアップ
5つのPOINT
POINT1
エレクトリックヴァイオリンとは・・・
アコースティックヴァイオリンは弦が振動して音が鳴り、ボディが響板となって音を増幅させることで美しい音が響きます。
一方エレキヴァイオリンは、ボディがないので、生の音を響かせるのではなく、弦の振動をピエゾピックアップで電気信号に変えて音にします。
この基本的な構造を元に、大きく分けて2つのタイプがあります。
◆ヘッドホンやイヤホンを繋いで夜間などに練習することを目的としたモデル
◆アンプやエフェクターを使って音色に変化や表現力をつけ、パフォーマンスとして聴かせることを目的にしたモデル
それぞれの共通点と相違点を見ていきましょう。
POINT2
アコースティックヴァイオリンが弾ける方なら誰でも弾けます
エレクトリックヴァイオリンはメーカーによりさまざまな素材・形状のものが出ていますが、基本的な弾き方はふつうのヴァイオリンと同じです。また、弦も弓もアコースティックと同じものが使えます。
とはいえ、形状の違いによる演奏感や音の響き方は、もちろんアコースティックヴァイオリンとは異なります。
夜間練習向けのモデルはなるべくアコースティックに近い音色と構造を目指して作られていますが、ライブパフォーマンス向けのモデルは、機種はもちろんアンプによっても音色が異なってくるので、それらの特性をよく知って選ぶことが大切です。
逆に言えば、本体とアンプ/エフェクターとの組み合わせや使い方次第で、表現の可能性は無限に広がるということ。ヴァイオリンが弾ける方ならどなたでも、その魅力を味わうことができるのです。
POINT3
練習用エレクトリックヴァイオリンの特徴
弦の振動をピエゾピックアップで電気信号に変える、と聞くと電気的な音になりそうな気がしますが、練習用に特化したモデルは、各機種ともアコースティックの演奏感と表現力を出す技術が活かされています。
なるべくアコースティックの音色や弾き心地に近づくよう、音色だけでなく構えたときの形や重さにも工夫がなされています。
特に、こうした機種の中で最も有名なヤマハのサイレントヴァイオリンは、ヤマハならではの性能の高さで、普段アコースティックを弾いている感覚と違和感のない演奏感で練習することができます。
⇒ 練習用エレクトリックヴァイオリンおすすめ品
POINT4
パフォーマンス向けエレクトリックヴァイオリンのおすすめポイント
ステージパフォーマンス向けのエレクトリックヴァイオリンが面白いところは、ただ音を電気的に増幅させるだけではなく、エフェクターやミキサーにつなぐことで音に変化をつけたり演奏で遊ぶことができるところ。
「ヴァイオリンと同様に演奏できて、エレキギターのように遊べる楽器」
といえるかもしれません。ジャズやポップス、ロックなどいろいろなジャンルのセッションでも、ヴァイオリンの音色を生かしながら多彩な演奏ができる点が魅力といえます。
また、何といっても特徴的なのが、ブランドごとにオリジナリティあふれるデザイン性。演奏感だけでなく、演奏中のビジュアルも意識した見た目もエレキヴァイオリンならではのポイントです。
もちろん、異なるのは見た目だけではありません。メーカーごとに楽器の音色に個性があり、さらに同じメーカーでもモデルの違いによって、そのままアンプに通した時の音色やエフェクターをかけた時の音の変化などが異なるので、作りたい音色を実現してくれるモデルを探すのも楽しみのひとつです。
POINT5
知ればハマる、エフェクターとの相性
エレクトリックヴァイオリンの音にさまざまなエフェクトをかけるアイテム、「エフェクター」。
空間系や歪み系など、使うエフェクター次第でいろいろな音の変化がつけられ、演奏ジャンルの幅が広がります。
慣れないと分からないという印象もありますが、いろいろ試してみることでエレクトリックヴァイオリンの世界が広がります。
宮地楽器ららぽーと立川立飛店では、王道から個性的なものまでプロがセレクトしたエフェクターを各種取り揃えています。
またエレクトリックヴァイオリン演奏に特化したエフェクターも近日公開予定!ぜひチェックしてみてください。
⇒ エフェクター一覧
目的別カテゴリ
Category
エレクトリックヴァイオリンの楽しみ方
Electric Violins for stage
自由自在のパフォーマンス!
国内の第一人者である中西俊博氏をメインに迎えたエレクトリックヴァイオリンの魅力が詰まったライブです。
≪「中西俊博スペシャルライヴ!」ムービー≫
(2016年11月 宮地楽器主催)
アンプ、シールドケーブル
これらはエレクトリックヴァイオリンを演奏する上で必要なものです。
アンプはエレクトリックヴァイオリンと接続するだけでボリュームコントロールも可能になります。アンプの種類により聴き手の音色が変わってくるので、アンプ選びも重要になります。
シールドケーブルは、エレクトリックヴァイオリンとアンプを接続するためのもの。ラインナップにより特徴と形状の違いがあります。
エフェクター
楽器から出力された電気信号を変化させる装置です。
エフェクターによって、オルガンのような音やオクターブ低い音、音を揺らしたり、響きを増やしたり、自動で和音を合わせたりなど弾いた音を自在に加工することができます。
エレクトリックヴァイオリンの醍醐味はこのエフェクターとの相性を楽しめるところかもしれません。
≪中西俊博氏によるエフェクター活用法ムービー≫
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