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時計の取扱いについて

機械式時計の取扱い

機械式時計は精密かつ複雑な構造でできています。ちょっとした衝撃はもちろんのこと、温度や湿度の変化、磁気など日常生活のさまざまな条件に影響を受けてしまうものです。ですが、正しい知識を知り、定期的にお手入れやオーバーホールなどを行うことで、何十年も長く使い続けていただけます。

時計の防水について

・防水性能を持つ時計、ダイバーズウォッチなどでは、リューズがネジ込み式になっているものや、レバーなどでロックするようになっているものがございます。時刻や日付の調整はそのロック機構を解除して行うため、水場でご使用の際には、ネジ込みやレバーなどのロックの確認をしてください。また、濡れたままの手でロックを解除して操作をすると、そこから時計内部に水が浸入してしまう場合がありますので、お気を付けください。

・防水性能の目安表記は、3気圧、5気圧などの気圧表記や、100m、200mなどのメートル表記があり、それぞれ意味合いが異なります。

2~3気圧防水(日常生活用防水)

日常での通常使用の際に起こりうる水がかかるケースを想定しています。汗をかく、小雨に降られる、手洗いの際に少し濡れるなどです。

5気圧防水(日常生活用強化防水)

・5気圧防水(日常生活強化防水)は、水泳や釣り、ボートなど水に関わるレジャーやスポーツ、漁業、飲食店、洗車など水に関わる機会の多い仕事をされる方にお使いいただけます。。

10気圧~20気圧防水(日常生活用強化防水)

水泳や釣り、ボートなど水に関わるレジャーやスポーツ、さらに空気ボンベを使わない素潜り(スキンダイビング)の際にお使いいただけます。

100m防水(空気潜水用防水)

表示されている水深まで耐える性能があり、空気ボンベを使う潜水(スキューバダイビングなど)の際に使用いただけます。ですが、飽和潜水にはお使いいただけません。

200m防水、1000m防水~(飽和潜水用防水)

表示されている推進まで耐える性能があり、ヘリウム混合ガス等を使った深海の潜水(飽和潜水)の際に使用いただけます。

10気圧防水と100m防水の違い

10気圧は100mに相当するため同じように思われますが、想定されている用途が異なります。10気圧防水は日常使用で静止している場合、対する100m防水は潜水など動くことが可能となっており、よりしっかりした防水性を備えています。


※中古品、アンティークなどでは経年劣化などによって、新品当時の防水性能を維持していない場合がございます。使用の際にはご注意ください。

※防水時計であっても、お風呂や温泉でのご利用は避けてください。防水の基準は水であってお湯を想定しておりません。お湯の熱により内部油の蒸発や拡散、部品の劣化を起こす場合がございます。

日付、時刻の合わせ方

・防水タイプの時計の場合は、リューズがしっかり差し込まれている①の位置で防水ロックがかかった状態です。普段はこの状態でご使用ください。

・②でロックが解除された状態になります。通常はこの位置でゼンマイを巻き上げることが可能です。ただしロック機構のないものなど、①の状態でゼンマイの巻き上げが可能な場合もございます。

・リューズをカチッと引き出すと③の状態になり、ここで日付の変更が可能です。ただし、午前0時を挟んだ前後4時間程度の間は、日付が回転する歯車と針がかみあっているため、無理にまわると故障の原因になる場合がございます。

・さらにカチッと④の位置までリューズを引き出すと秒針が止まります。これをハック機能と呼びます。この状態で時刻の変更が可能になるので、秒針が0時のところで停止するようにハックすると、正確な時刻に合わせることが可能です。時刻を合わせる際には、必ずリューズを時計まわりに回して調整してください。

・日付、時刻を合わせましたら、必ずリューズを元の位置までしっかりねじ込んでロックしてください。

※モデルによっては③と④で日付と時刻の調整が逆の場合もございます。詳しくはスタッフまお問合せください。

日付、時刻の合わせ方

自動巻き時計と手巻き時計の取扱い

自動巻き時計

・自動巻き時計は、時計装着時に発生する腕の動きなどを利用してゼンマイを巻き上げます。自動巻き時計であっても、完全に止まった状態からお使いいただく際には、まず手動でリューズを回してゼンマイを巻上げてください。その後、時刻を合わせてお使いください。それ以降は、装着した腕の動きによってゼンマイが自動的に巻き上げられます。

・装着時間が短い、あるいは装着している方の運きが極端に少ないなどの場合に、ゼンマイの巻上量不足が発生し、時計が止まってしまったり、駆動精度が不安定になって時刻がズレやすくなる場合がございます。自動巻き時計でも、ご使用前に40~50回ほど手巻きで巻き上げてからお使いいただくと安定して作動いたします。

・ゼンマイを完全に巻き上げてから放置して止まってしまうまでの駆動時間(パワーリザーブ)は、モデルや個体、製造された時代などによって異なりますが、平均して約40~50時間程度は駆動し続けます。

手巻き時計

・手巻き時計は、手でゼンマイを巻き上げる必要があります。できるだけ毎日同じくらいの時間帯に、時計回りの方向にゆっくりと回して、巻き止まりまで巻き上げるようにしてください。毎日同じペースで巻き上げをすることで、時を刻む精度が安定しやすくなります。一日に何度も巻き上げ直すクセがつくと、一日もたなくなる場合もございます。

リューズの巻き方

・巻き上げる時には、巻くごとにリューズを離さないようにしてください。リューズを持って時計回りに回し、持ったままゆっくり逆回りに戻す、を繰り返しながら巻き上げていきます。巻くごとに手を離すと、パーツを傷める原因になる場合がございます。

故障では?と思う前に

Q. 時計が止まってしまった
A. クオーツの場合は電池切れが考えられます。新しい電池に交換してください。機械式の場合はゼンマイの巻き上げ不足が考えられます。手巻きでゼンマイを巻き上げてください。
Q. 時間がすぐ遅れる、すぐ止まってしまう
A. こちらも機械式の場合はゼンマイの巻き上げ不足が考えられます。手巻きでゼンマイを巻き上げてお使いください。
Q. 1ヶ月で数分ズレてしまう…
A. 機械式時計でしたら、1ヶ月の誤差4~5分程度は許容範囲です。日差数秒~10秒前後で動作した場合、1ヶ月で4~5分のズレとなります。
Q. 日付が午前0時ぴったりで切り替わらない
A. 故障ではありません。日付を切り替える歯車には遊びがあるため、0時より前後数分の誤差が生じる場合がございます。
Q. お昼の12時に日付が変わってしまう
A. 昼夜がまるごと12時間ズレている可能性があります。12時間進めるなどをして合わせてください。

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