愛情たらこのみなと

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2011.3.11震災からのあゆみ

東日本大震災から10年
おかげさまで元気です!



2021年3月11日(木)

今日は、ぽかぽかと、とてもあったかい天気となりました。


午後2時46分、

石巻市内の防災無線が鳴り、心静かに鎮魂の黙祷を捧げました。


あれから10年。

東日本大震災の際には、たくさんのご支援と温かい励ましのご声援をいただき、

10年経ったいまも、あの時の感謝の気持ちを忘れることはありません。

本当にありがとうございました。


2011年3月11日のあの日からの始まった「 あきらめない 」道のり。


私たち湊水産のこの10年は、これでもかと

次から次へとエキサイティングなことばかり起きましたが、

何がおこっても「 想定外が想定内 」と、腹をくくっていれば何も怖いことない。

それはちょうどいい。

思い通りにならない事だらけだったので、できないことを愚痴る時間さえもったいない。

だったらどうしよう!何ができる?と次の行動こそが最優先課題で取り組んできました。


そんな私たち湊水産のこの10年。

震災で失ったものは甚大でしたが、出会えた多くの方々が何よりの財産になりました。

こうして今もなお「みなとのたらこ」をお届けできるのも皆さまのおかげです。


工場・事務所・店舗の新社屋が完成に伴いはじめた体験学習「たらこ、つくろう。」も、

市内だけでなく全国各地への出張開催も行い、参加者が2500人を超えるほどになりました。


働く女性を応援したくて始めた保育園も5年目になり、産休育休取得後も子育てしながら

働ける環境に、ここ数年は求人に対し10倍の応募があり、社員の半数以上は20-30代の

若いスタッフが在籍し、先輩社員から技術伝承を受け継いでいく会社になっています。


そうは言ってもかっこいい話だけではなく、たくさんの失敗やご迷惑をかけてしまったこ

ともいっぱいあります。今でも申し訳ない気持ちで張り裂けそうなこともあります。それで

も何度も心が折れそうになる度に多くの方から勇気をいただき、励まされ、奮い立たせても

らいました。まだ道半ばではございますがみんなでチャレンジし続けたいと思います。

壊滅な被害を目の前にしながらも、再び立ち上がる道を選んだことで、

皆様からかけがえのないご支援を頂いたときには涙が出るほど感動いたしました。


しかし、未曽有の被害に対し、どこまで頑張れるかも先が見えない状態…。

このご恩に報いるには少なくても10年はかかるかもしれない。

なので、

10年後に私たちの元気な姿をお見せできたら、

それが一番の恩返しではないかと胸に抱き、ようやくこの日を迎えることができました。


この10年の月日は、言葉では表せないほどの想いで溢れてしまいますが、やはり

こうしてまだ湊水産を存続できていることに「 感謝 」の言葉しか浮かびません。


創業40周年を迎えた湊水産株式会社。

これからも社員一丸となって愛情いっぱいのたらこを作り続け、

 「 石巻のたらこを全国へ 」お届けして参りたいと思います。

これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。


 
令和3年3月11日



湊水産株式会社  代表取締役  木村一成
  愛情たらこのみなと 店長  木村朱見