省エネ性能が高い機器の効果

Effects of energy-efficient water heaters





省エネ性能って言葉、よく聞きますよね。このページではそんな省エネ性能についてどんなメリットがあるのか、省エネ性能が高いエコキュートにはどのような恩恵があるのかについてご説明いたします。
既にご存知の知識もあるかと存じますが、ぜひご覧くださいませ。

省エネとは

まず、そもそも"省エネ"とは何でしょうか。
省エネとは、エネルギーの消費を抑えることで、資源の節約や環境への負荷を軽減することを目指す考え方を示します。
具体的には、"電気や燃料の効率的な使用"、"エネルギー消費量の削減"、そして"再生可能エネルギーの活用"などがございます。

省エネに取り組むことで、経済的負担の軽減(電気代の削減)や地球温暖化防止に貢献できるのです!



どんなエコキュートが省エネ性能が高いと言える?

省エネ性能の差はカタログの"年間給湯保温効率"という数値で確認することができます。この数値が高ければ高いほど「省エネ性能が高い」と言えるわけです。



年間給湯保温効率

この数値は"どれくらい効率的にお湯を作り、保温することができるのか"という日本工業規格 JIS C 9220に基づいた指標でございます。

具体的に数値がどれほどの差になるのかというと「0.1」の差が年間電気代の1,000円分にあたるという目安がございます。
つまり、例えば年間給湯保温効率2.8のエコキュートと3.0のエコキュートを全くの同条件で1年間使用したとき、3.0のエコキュートの方が2,000円前後トータルでお安くなるということでございます。※
「0.1が年間で1,000円」と聞くとあまり大きな差はないように感じてしまいますが、エコキュートは10年から長い方では15年前後ご利用いただくことがある住宅設備です。例えば0.5もの差がございますと15年では75,000円もの差になってしまいます。


※あくまでも目安でございますので実際には使用状況やご利用の環境、使い方によって前後いたします。

省エネ性能が高いエコキュート導入のメリット

続いて省エネ性能が高いエコキュートの設置においてどのようなメリットがあるかご説明いたします。

電気代の削減

まずは前述の通り電気代の削減です。こちらは最も大きな恩恵と言えるかと思います。電気代が日々高騰されていく中、お買い替えや新しく設置されるエコキュートは省エネ性能が高いものにしたいですね。

もし現在、10数年前に設置いただいた"電気温水器"を今お使いの場合、エコキュートにご変更いただくとより大きな恩恵がございます。
実は電気温水器とエコキュートを比べると消費電力が約1/4というほど大きな差があるのです。
電気温水器で平均的に月15,000円分お湯を沸かしていた場合、エコキュートでは約3,800円にまで削減されます。これはとっても大きいですね。



省エネ効果を最大にする方法

そもそも、そのままご利用いただくだけでも十分に省エネ性能が高いエコキュートでございますが、日頃の使用方法でさらにおトクにご利用いただくことが可能です。例としていくつかご紹介させていただきます。

追い焚きを使用しない

えっ?と驚いてしまう方も多いのではないでしょうか。実はエコキュートは仕組み上とても追い焚きが苦手です。
少しお湯を熱くされる分には問題ないのですが、前日の残り湯を熱くしたい場合には新しくお湯はりをしてしまった方がお湯の使用量は少なく済むのです。
少し熱くされたいときにも高温たし湯を使用することで素早くおトクに浴槽内のお湯を熱くすることができます。

エコモードの使用

実は最近のエコキュートはとても賢いことが特徴でございます。
生活スタイルや、日頃どのようにお湯を使用するのか、エコキュートは自動で解析して最も省エネに使用できるよう調整する機能が備わっております。
給湯モードに「おまかせ」や「AI」、「省エネ」が備わっている場合にはぜひ一度活用してみてください。

ピークカットを設定

エコキュートをご利用いただく場合、ほとんどの方は夜間お安い電力プランをご利用いただくかと思います。つまり昼間は夜間と比べて電気代が高くなってしまうのですが、エコキュートには「このままだと夜にお湯がなくなってしまう」と判断したときに昼間でも自動で沸き増しを行う機能が備わっています。この機能、とてもありがたいのですが、もししっかりとご自身で管理ができるときにはオフにするとぐっとおトクにご利用いただけます。
説明書のピークカットの項目をご確認ください。設定した時間帯の間はお湯が少なくなっても自動沸き増しをしないように設置する項目がございます。

休止モードを活用

もしご旅行等で長期間を家を空ける場合には休止モードを使用しましょう。お湯を使わなければ減らないかと思ってしまうのですが自然放熱でもタンク内の温度は下がり、自動沸き上げが実行されてしまいます。
もし数日間家を出るときには余分なお湯を沸かさないよう休止モードを活用しましょう。

給湯省エネ事業

2024年3月31日より申請が開始される給湯省エネ事業(高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金)は、基本的には年間給湯保温効率が3.5以上のものが対象となります。※

※実際にはタンクの容量や構造、仕様により細かく条件が定められております。


対象機器の一例

前述の給湯省エネ事業ですが、条件が厳しいため対象外となってしまう商品も多くございます。
各メーカーごとに価格、性能のバランスのとれた人気の機種についてほんの一部だけご案内いたしますのでぜひ機器選びの参考にしてください。

三菱

三菱エコキュートはSシリーズ以上の上位グレードが基本的に対象となります。型式に"A"が含まれるミドル効率モデルは対象外となりますのでご注意ください。

SRT-S376
SRT-S466
SRT-S376UZ
SRT-S436UZ

ダイキン

ダイキンエコキュートではXシリーズと寒冷地370Lフルオートが主な対象機器となります。

EQX37XFV
EQX46XFV
EQX37XFTV
EQ37XFHV

パナソニック

パナソニックエコキュートではJシリーズやJP,Wシリーズ等が主な対象機器となります。

HE-J37KQS
HE-J46KQS
HE-JPU37KQS
HE-W37KQS

コロナ

コロナエコキュートではプレミアムシリーズやハイグレード薄型タイプが主な対象機器となります。

CHP-HXE37AY5
CHP-HXE46AY5
CHP-E372AY5
CHP-E462AY5

日立

日立エコキュートでは水道直圧シリーズや高効率モデル、FGグレードが主な対象機器となります。

BHP-F37WD
BHP-F46WD
BHP-FV37WD
BHP-FV46WD

東芝

東芝エコキュートではプレミアムシリーズが主な対象機器となります。

HWH-X376HA-R
HWH-X466HA-R

最後に

いかがでしたでしょうか。省エネ性能の高いエコキュートを導入いただくメリットを十分にご確認いただけたかと存じます。
機器の選び方や設置の流れ、ご説明いたしますのでぜひお問い合わせくださいませ。