ピヴニツァ・ラドシナ[Pivnica Radosina]

ピヴニツァ・ラドシナワイナリーはスロバキアに現存する最古のワイナリーで、その歴史は中世ヨーロッパ時代にさかのぼります。
キリスト教僧院の指導のもと、ブドウの生産、醸造を始めたのが始まりで、
このワイナリーの看板ワイン「ラドシンスキー・クレヴナー」は、
532年頃に修道士たちによりフランスからスロバキアにもたらされたピノ・グリが起源です。
このワイナリーのあるニトラ地方のごく限られたラドシナ地域にのみ、このピノ・グリをクレヴナーと呼ぶことが認められています。

ラドシンスキー・クレヴナーの名声は女帝マリア・テレジアの時代に確立されて以来、多くの貴族たちに愛飲されており、
プラハ城などがメインの消費者となっていました。
また、1950年初頭にイギリス大使が司教館に迎えられた際に振舞われ、大絶賛を得た後、1953年のクイーン・エリザベス2世の結婚式のために
600リットルが英国王宮へ贈られるなど、いくつもの逸話を持ち、スロバキアを代表するワインのひとつです。
御結婚後にもクイーン・エリザベス2世は息子チャールズ(チャールズ皇太子)とともに
スロバキアに訪れた際に、ラドシンスキークレヴナーを飲まれており、
2011年4月に行われたチャールズ皇太子の御子息であるウィリアム王子の結婚式にも寄贈品として
ラドシンスキークレヴナーが送られています。

現在も英国王室、オランダ王室などロイヤルファミリーに愛され続けるワイナリーのエントランスには、
王室が訪問された際の写真や新聞が所狭しと掲げられています。
とても貴重な由緒あるスロバキアワインを、是非お試しください!!

ワイナリー紹介introduce of winery