楽器屋店員が振り返って思う「活躍したもの・あったら良かったもの」
スタッフごとの体験談をお届けします!

目次

【まずは楽器の名称を】吹奏楽部で使用される王道楽器のご紹介♪

入部前に準備したほうが良いものはある?

基本的に色々なものを準備するのは、入部後をおすすめしております。
その理由としては、主に下記2つです。
  • 学校によって、学校の備品で賄えるものと、購入が必要なものが異なる
  • 楽器によって、必要となるものが異なる

また、担当楽器の決まり方にも色々なパターンがあります。
  1. 自分のやりたい楽器を持っている場合
  2. 希望した楽器になれる人
  3. 希望した楽器になれない人
「1」の場合、基本的に希望通りになることが多いです。
一番気になるのは「3」の事情です。


「3」のようになる事情は
  1. 学校の備品が足りない場合(学校によっては早い者勝ちの場合がある
  2. 曲を演奏するために足りない楽器がある場合
元吹奏楽部員に話を聞いていくと、やはり「自分のやりたい楽器を持っていた人」以外だと、「希望した楽器になれた人」と「希望した楽器にはなれなかった人」のどちらもおります。

元吹奏楽部員スタッフMとスタッフUによる体験談がこの後に続きます。
質問コーナーなどもご用意しておりますので、是非ブックマークしてチェックしてください♪

スタッフMの体験談

"はじめはみんな初心者。気になる楽器があるなら楽器体験をしてみよう!"
スタッフ紹介

中学校で吹奏楽部に入りサックスを希望しましたが、既に人数が埋まっていたため先輩に勧められるがままクラリネットを担当しました。優しくて上手な先輩に教えていただき、少しずつ上達するのが楽しかった記憶があります。
中学3年で部長になり、その年のコンクールで金賞をとれたことは今でも思い出のひとつです。

高校では自らクラリネットを選択し、吹奏楽コンクールや定期演奏会、甲子園の応援も経験しました。

高校卒業後は管楽器リペアの専門学校へ入学し、管楽器修理の技術を学び、専門学校卒業後、福山楽器センターへ入社しました。

吹奏楽部に興味があるなら、是非早めに足を運んでください。

学校によっては早い者勝ちで担当楽器が決まることがあります。興味があるなら、悩む前にまず見に行ってみましょう!

体験入部では、是非色々な楽器を体験してください。

色々な楽器を触ったり吹いたりできるようなら、是非できるだけたくさんの楽器に触れてみてください。
見た目だけでなく、楽器の重さや大きさなど実際に触れてみないと分からないこともあります。
また、周りで鳴っている色々な楽器の音色にも是非耳を傾けてみてください。

先輩にどんどん質問してみてください。

部活動の様子や必要なものなど、気になることはどんどん先輩に聞いてみてください。
学校により準備するものや活動状況も様々ですので、実際に活動している先輩に聞くのが一番正確で安心です!

事前の準備

学校によっては希望した楽器になるとは限らないですし、準備されているものも学校により異なります。
入部前に色々買い揃えても実際に使うかどうかは分かりませんので、先輩や先生に確認してから購入されることをおすすめします。

もし事前に何か準備をするとしたら…
どんな楽器があるのか、どんな音が鳴るのか、色々調べてみるのが良いと思います。
また、吹奏楽は一人で演奏するのではなく大人数で演奏することで一つの音楽を作り出すものですので、楽譜通りに演奏することが求められます。
楽譜の読み方は入部してからでも先輩が丁寧に教えてくれますし、練習を重ねれば必ず読めるようになりますが、少しでも楽譜が読めるようになっておくと上達も早くなると思います!

スタッフUの体験談

"この世で一番好きな楽器に出会うことが出来ました"
スタッフ紹介

中学校から吹奏楽部に入部し、ユーフォニアムと出会いました。
ユーフォ特有の柔らかく深みのある音色、ぎゅっと抱き着ける大きさ、 落ち着きのあるシルバーの仕上げ、全てが虜になりました。

その後、音楽短期大学で演奏について学び、福山楽器センターへ入社しました。
音大卒ですが、その割に演奏は特段上手くはないです。
そうです、前文でご察しかもしれませんが、楽器そのものと音、音楽が好きなオタクです。

ユーフォ以外の金管楽器も一通り吹いたことがありますので、購入の際お悩みのことなどあれば、お気軽にお問合せ下さい♪

予想外の出会い、そして私はユーフォニアム担当となりました

ハガキサイズのメモを渡されて、希望楽器を第3志望まで書いた記憶があります。
第一志望はトロンボーン、第二志望はサックスでした。
(もう十数年以上前の事なので第三志望は何だったか忘れました)
トロンボーンもサックスも身内が持っていたので、という理由でした。

そして私はユーフォニアム担当となりました。(なんで?)

この流れでユーフォニアムになる脈略も何もなかったのに、なぜ・・・となるのは当然。担当楽器を言い渡された当時の私も読んでくださっている方と同じ感想でした。

しかし、恐ろしいことに、これは結構な確率で起こる吹奏楽あるあるなお話なんです。
もちろん、自分の希望した楽器になった人もいますが、学校によっては曲の演奏に足りていない楽器になったり、備品の楽器に空きがなかったことで別の空いている楽器になったりなど、希望していた楽器とは異なる楽器になることがあります。

私も、その一人です。

これを回避する作戦としては、やりたい楽器を自分が持っていることです。
「トランペット持ってます!」「フルート持ってます!」と先生にアピールをしておけば、やりたい楽器になった人は多く見かけてきました。が、保証はしません。

私は、楽器を持っていましたが、絶対これがいい!というこだわりは無かったので、先生に何も伝えていませんでした。
ちなみに、先生に決められた楽器でしたが、全然後悔はないどころか、この世で一番好きな楽器になりました。(笑)

私のように思っていた楽器になれなかった、ということは吹奏楽部あるあるです。
入部して担当楽器が決まってから、必要なものを揃えたほうが良い場合が多いです。

吹奏楽部の場合、担当の楽器によって必要な物がそれぞれ異なるため、事前に準備したものが使えない、なんて悲しいことになる可能性があります。

また、学校によって全て備品として貸し出しをしてくれる場合もあれば、消耗品のみ生徒で用意する必要がある場合など様々です。

楽譜の読み方が分からないけど大丈夫?

私はピアノをやっていましたが、曲を耳で覚えるタイプだったので音名(ドレミファソラシド)は読めても、拍や拍子の仕組みもロクに分かっていない子でした。

吹奏楽部に入ってからは、演奏する曲を何度も聞いたり、先輩に教えて貰いながら練習していました。
お恥ずかしながら、高校生まで楽譜は読めませんでしたが、練習しているうちに、自分がどこでどの音を吹けば良いのかわかるようになりました。(楽譜が読めない子は周りに多かったですが結構そういう子は周りにも多かったです)

そんな感じでちゃんと合奏になるの?と疑われても仕方ありませんが先生や先輩の指導のお影でコンクールにも出させて貰いましたし、金賞も受賞していました。

歌も初めて聞く曲は歌えなくても、練習すれば覚えて歌えるようになる感じのように繰り返し練習すれば、吹けるようになりますよ。

中学校から高校でも吹奏楽部を続ける人へ

自分で用意するものが異なる場合がある
学校で用意してくれていたものと、自分で購入する必要があるものが異なる場合があります。

私の場合、中学校ではチューナーメトロノーム&クリップマイクは学校の備品でしたが、お手入れ用品や楽譜入れは自分で購入してました。
高校では、楽譜入れは学校のもので、お手入れ用品とチューナーメトロノーム&クリップマイクは自分で購入していました。

パートによっては卒業した先輩のお下がりを貰えることがあるので、入部した後に何が必要なのか確認してみましょう。


中学校でやっていた楽器になりがち
高校では違う楽器を・・・と思っていても、「中学校何やってたの?」と聞かれた際に答えた楽器になりがちです。 だいたい、中学校でやっていた楽器と同じ楽器を高校でもやる、というのは吹奏楽部あるあるです。
違う楽器をやってみたい場合は、しっかり伝えてみましょう。

高校生で初めて吹奏楽部に入る方へ

中学校では別の部活だったけど、高校では吹奏楽部に入ってみたいな・・・という方も居るでしょう。 でも、これまで何の楽器もやってきたこともないし、楽譜も読めないしな・・・と悩むかと思います。

私は音楽大学に行きましたが、いつ頃から楽器をやっていたかという話をした際に、高校生からという方も全然いました。
中学校でやっていた方よりは演奏できるようになるまでに時間がかかるのは仕方のないことですし、中学校での部活動の頻度によっては、そこまで大きな差を感じないことなどもあります。

楽器はスポーツなどよりも、生涯末永く楽しめる趣味であるというところも魅力です。 部活をやめてしまった後でも、楽団に入ったりして演奏を続けている方や、80歳からトランペットをやってみよう!とチャレンジされる方も居ます。(すごいですよね)

初心者の方を嫌がるという話も私は聞いたことはないので、あまり深く考えすぎなくても良いと思います。
体験入部などもあるので、少しやってみて楽しかったら是非入部してみて下さい♪

希望楽器は何にする?吹奏楽部 楽器人気ランキング



さきほど、吹奏楽部で使用される王道楽器を一つ一つご紹介させて頂きました😊

沢山種類がありましたが実際にはどの楽器が人気なのでしょうか??
調べてみた結果がコチラです▼

【第1位】サックス
【第2位】フルート
【第3位】パーカッション
【第4位】
トランペット
【第5位】
クラリネット
【第6位】
コントラバス
【第7位】
トロンボーン
【第8位】
オーボエ
【第9位】
ユーフォニアム
【第10位】
チューバ

色々調べる中でも圧倒的人気はやはり サックスでした🎷
サックスは知名度が高く、メロディーパートを多く担当する楽器ということもあり
最も人気の高い結果だった様です💕

また、見た目もきらびやかで構える姿もかっこよく絵になります💕

さすが誰もが憧れる楽器です🎷

質問コーナー

楽器は自分で買わないといけませんか?
基本的に買わなくても部活は出来ます。楽器購入必須の学校は聞いたことがありませんので、学校の備品で練習できます。
吹奏楽部はお金がかかりそうです、入部にあたり何が必要ですか?月どのくらいかかりますか?
木管と金管、打楽器で必要なものも毎月にかかるお金も異なります。

木管:リードとクリーニングペーパーが一番消費します。
リードは楽器の種類とメーカーによって1箱の値段が異なり、クラリネット/アルトサックス用で1箱10枚入りが約4000円前後~です。リードを変える頻度は奏者により異なりますので、毎月いくらというのは難しいところです。
フルートは管内のお手入れに使うクロスやガーゼ代がかかりますが、汚れ方や消耗具合での買い替えとなります。ガーゼの場合は大体500円前後、クロスの場合は1200円-2000円前後くらいです。

金管:オイル(スライドオイル含む)代が一番消耗します。
そのため、月1-2ヶ月で800-1000円くらいかかります。グリスはそこまで消耗は早くなく、半年から1年くらいもつ人もいます。
音が出るようになるまでどのくらいかかりましたか?
個人差はありますが、数回の練習で音を鳴らせるようになります。

スタッフM
正確には覚えていませんが、先輩が丁寧に教えてくれたので音を鳴らすこと自体は数回の練習で鳴らすことが出来ました。でも、音が鳴ったら曲が吹けるわけではありません。

木管楽器の場合にはたくさんのキイがあるので、一つずつ指使いを覚えて、まずは音階が吹けるようになること。曲の演奏はそれからなので、練習あるのみです!

プロの方も、上手な先輩たちも、私たちも最初はみんな“初心者”です。どのくらい練習をするかで上達具合も変わってきます。部活動の場合には、友人や先輩たちに教えてもらいながら一緒に楽しく練習が出来ますので、是非毎日の練習を楽しんでください!

スタッフU
体験入部の時点から音自体は出すことが出来ました。私はフルートはほとんど音を出すことが出来ませんでしたが、金管楽器は音が出しやすかったです。

コツなどを掴めばほとんどの楽器は音を出すことは出来ると思いますが、曲がそこそこ吹けるようになるには大体3-4か月くらいはかかりました。
また、金管楽器の場合は運指だけで音が出せるようになる楽器ではないので、はじめのうちは特に高音域が出すことが難しいです。

反対に金管が全く音が出ない方も居ます。吹きやすい吹きにくいは本当に人それぞれなので、体験入部等でやってみるのが一番です。
吹奏楽部に入って良かったことは何ですか?
沢山ありますが、大きく分けて言うと2つありました。

1つ目は、コンクールなどの目標に向かって頑張る楽しさや達成感を知ることが出来たことです。

2つ目は、友達が沢山出来たことです。割と長い時間練習をしていた学校だったので、友達といる時間が多かったということもあり、つらかったことも楽しかったことも共有できる仲間が沢山出来ました。特に、高校時代の友達とは未だに会う一生の仲です。
吹奏楽部に入って大変だったことはありますか?
1年生のうちは音が出せるようになることや、合奏についていくことなどが大変でした。2年生からは後輩が出来たので、自分のことだけでなく後輩に教えたり、パートをまとめることなどが大変でしたが、今となっては良い経験だったと感じます。
自分の楽器を持っている人はどのくらい居ましたか?
中学生では居ませんでしたが、高校生では約50人中、7人くらいは自分の楽器を持っていました。ちなみに私は大学生になってから買いました。
楽譜が読めるようになるまでどのくらいかかりましたか?
期間でいうと大体1年くらいですが、新しい楽譜を読む機会が多ければ多いほど、読む力は付きやすいです。

曲数に置き換えれば、大体20曲分くらいで1人で読めるようになってきました。音名「ドレミファソラシド」は割とすぐに読めるようになりますが、リズムや拍を理解して慣れていくことが楽譜を読む点で一番難しかったです。