|
補助ペダルをお選び頂くにあたって、大事なポイントをご案内致しております。
当店では、2005年〜2015年で約2万台以上の補助ペダルを販売させていただきました。
お客様のご使用環境やお子様の背丈またご使用の目的は様々で、事前に状況をお伺いして適応する補助ペダルを個別にご紹介もさせていただいておりますが、ご自身でお選び頂く場合にお気を付け頂きたい点をご紹介させて頂きます。
「交換保証付きの事前お問い合わせ」を頂く場合もこちらのページの内容を事前にご確認頂いた上でお問い合わせいただければ幸いです。なお、こちらのご案内はあくまでも当店で過去の実績から補助ペダルをお選び頂く上でお役に立ちそうなポイントをご案内致しております。
全く別のご意見をお持ちのお店や先生方も居られると思いますので、このご案内は一情報として参考にして頂ければ幸いです。
これからご紹介致します内容は、一般的なピアノ設置の環境を想定してご案内致しております。
■条件:アップライトピアノ3本ペダル、フローリングにピアノ納品時に付属するインシュレータ、床からペダル表面での高さ約6.5cmという環境でのご使用を標準としてご案内致します。
環境が異なりますと全く異なる判断となりますので、ご注意ください。 |
|
■お子様の身長 |
|
補助ペダルは、大きく2つのタイプに分かれます。
1つは、台とペダルが一体型のタイプ。もう1つは、台とペダルがバラバラのタイプです。
詳細には、機種や環境によってご使用頂ける期間は変わりますが、一般的にはお子様の身長が約130cmを目安に使い分けいただくのがいただくのが丁度良いです。
■台と一体型の補助ペダルは、最高の高さが床から23cmくらいの機種が多くこれらは身長で110cmくらいからお使い頂ける高さになります。特殊な機種で更に台が上がる機種もございますが、それでも最高で約26cmです。(M-60シリーズなど)
なお現在、身長100cm未満のお子様にご使用頂ける機種はございません。
■130cmくらいからお使い頂く台とペダルが別々のタイプは、大人になってもご使用頂ける器具もございますので基本的には130cmを超えてからはずっとご使用頂ける物です。代表的な器具はアシストペダルのシリーズです。 |
|
身長130cmを目安に下記2種類の補助ペダルを使い分けて頂くこととなります。 |
|
|
|
|
台とペダルが別々のタイプの補助ペダルです。
ピアノのペダルの形状によって使い分けが必要です。 |
台とペダルが一体型の補助ペダルです。
大変種類が多く個々に特徴が異なります。 |
|
■ピアノの種類 |
|
補助ペダルには沢山の種類がございますが、グランドピアノへ安定してご使用頂ける機種は限定的です。
各メーカーからは、アップライトピアノまたグランドピアノ問わず3本ペダルのピアノにご使用頂ける様なことが書かれておりますが、実際に使用致しますとなかなかそうも言えないところがございます。
台は、幅と重量によって安定感が変わります。また、ペダルの踏み心地も精度によって異なります。
特にグランドピアノにご使用頂くのであれば、台の幅が広く重量がある程度重たい機種が安定してご使用頂けます。また、日本製の補助ペダルがよいです。
グランドピアノをお持ちの場合、練習時間の長い方が多いようですので精度の高い器具が不具合の起きる可能性が少なく安心です。(台の大きさや高さの調整範囲だけで選らんでしまいますと失敗致しますのでご注意下さい。)
中古品は別として、新品では安くて良い物というのは補助ペダルにはございません。
販売価格と品質は比例しております。
※台とペダルが一体型の器具は3本ペダルであれば、アップライトピアノと電子ピアノどちらにもご使用頂けますが、台とペダルが別々のタイプはご使用頂けない場合がございますので、ご注意下さい。 |
■設置環境 |
|
最も理想的な環境は、フローリングでインシュレータの上にピアノを設置しておられる環境です。
また椅子も高さ調整が行えるもので、背丈に合った高さにキチンと調整を行い、ピアノを弾きやすい姿勢で補助ペダルを導入頂くのがよいです。
お問い合わせで、ピアノのペダルが床から約8cm前後と少し高くなっている場合が多いのですが、防振用の分厚いタイプのインシュレータをご使用頂くと必ず少しペダル位置は高くなります。
この場合、ピアノの高さが少し高くなっておりますので鍵盤位置もあがり比例して椅子の高さも上げることになります。
ピアノを弾くと言うことがメインですので、お子様が弾きやすい状態になるようどの様な環境でも周りを調整して頂くという事が必要になります。 |
■ご使用の目的 |
|
ご自宅でのご使用が中心となりますが、お教室また発表会やコンクールなどにも持ち込みをお考えの場合がございます。
また、先生が生徒さんの為にご用意頂くという事もございます。
補助ペダルは、台の重量や幅また台の昇降範囲やペダルの踏み心地など様々な面で違いがございます。
用途に適応する機種をお選び頂いていない場合は、上手く動作しない事も多く、良くお問い合わせを頂くのがコンクールで失敗してしまったというケースです。
事前のご相談がなく他店でお求め頂いている場合が多く、当店ではどうしてさし上げようもないという状況ですので、設置方法のご提案だけさせて頂いておりますが、特にお教室やコンクールでご使用になる場合は、事前にご相談頂ければ幸いです。 |
■正しい姿勢とかかと位置 |
|
当店ではお子様の身長を基準にお話しを進めておりますが、実際にはかかと位置が重要です。
背丈はあくまでも台とペダルが一体型の器具かそれとも別々のタイプかをまずは選択頂きたいというところと、そもそも補助ペダルをご使用頂けるか否かという判断を先に行って頂くためです。
身長100cm未満のお子様にはご使用頂ける器具はございません。また、身長130cmまでしか台付きの補助ペダルをご使用頂けません。
台とペダルが別々のタイプは、目安と致しまして身長130cmくらいからのご使用をお勧め致します。
かかと位置は、必要な台の高さになります。
時々、ペダルに足が届くようにと無理矢理椅子を下げて居られる場合がございますが、これは間違いです。
まずは、弾きやすい姿勢を保てるように椅子の高さを調整して頂き、それから、かかと位置などをご確認頂く事が、補助ペダルを選択いただくための最初の作業になります。 |