イタリア中部のアブルッツォ州で1958年に設立され、現在は約100ものブドウ栽培家に対して知識と技術を共有して品質を維持し続けている。アドリア海に面した丘陵地域にあり、その海岸線には18世紀ごろから使われ始めた｢トラボッキ(trabocchi)｣と呼ばれている網漁の小屋が残る、歴史を感じる風光明媚な地域でもある。

歴史ある地域で設立されたフレンターナ社は、

アブルッツォ州の代表的なブドウ品種である｢モンテプルチアーノ種」や、昔から栽培されている品種を大切に守っていくことでブドウ品種を「遺伝的遺産」として保護しています。世代交代によって後継者不足に悩む栽培家や新たにブドウ栽培を始める若者などへこれまで培ってきた知識や技術を提供・援助することで、地元ワイン産業の品質の維持やその発展に大きく貢献してきた。

ビオ(オーガニック)ワインに力を入れいている

イタリアの伝統的な食文化でもある「スローライフ」や、近年の安心・安全志向の高まりをうけて、フレンターナ社では農薬や化学肥料などの使用禁止はもちろんのこと、有機農法に対して非常に厳しいＥＵの認定基準をクリアした証である「ＥＵ Ｏｒｇａｎｉｃ Ｌｏｇｏ」を取得するなど、地域のワイン産業への発展・貢献と共に消費者の期待に応えるワイン造りを行ってきた。