よく同一と思われていますが、
草へんの藤(フジ)ではなくタケカンムリで籐(トウ)。
フジはマメ科、トウはヤシ化で全く別の植物です。
ラタンは赤道付近でしか採取できず、日本では採取できません。
しかし日本に伝わったのは遣唐使からとも云われ、
日本でのラタンの活用の歴史は非常に古いものです。
柔軟で曲げやすく、軽くてたいへんに丈夫。
芯や皮を素材として用います。
ラタンピール(皮)には艶のある特徴的なエナメル質に覆われています。
芯には無数の導管があり、その孔で湿気を自ら調節するため
通気性がよく長持ちします。
家具として使われるような非常に太いものから、小物細工に使用される細い物など
ラタンの種類や部位によって雰囲気や色、強度は様々です。
ラタンの質は一般的にインドネシア>ベトナム>中国と言われています。