目的別ルーペ
読書用ルーペ
読書用ルーペは持ちやすいものを。なるべく視野が広く軽いものが良いですね。また、視力によって倍率の異なるものをオススメします。一般的には4D〜8D程度の度数のものを。視力が衰えてきた方には10D〜20D程度のものが宜しいと思います。倍率の大きなルーペほど視野は狭くなります。
手芸・ホビー用ルーペ
両手が自由に使えることが必須条件。首から下げたり、スタンドで支えるタイプやメガネのように顔にかけたりするタイプが便利です。
宝石鑑定用ルーペ
高倍率、高解像度のもので色収差補正レンズのものを。
デスクトップ用ルーペ
書斎や会社のデスクを実用を兼ねてお洒落に演出します。バールーペは会計帳簿等の数字の読み飛ばし防止に効果絶大。デスクリーダーは置き型ルーペです。
ルーペに関するFAQ
Q.1 ルーペとは?
A.1 見たいものを拡大して見ることができる目の補助道具です。
Q.2 どういう時に使う?
A.2 ルーペはお年寄りだけが使うものではありません。様々な場面で様々な方に使われています。
- 眼鏡だけでは見にくいとき
年をとると、細かい字が見えにくくなり、眼鏡だけでは調節しきれなくなる場合があります。ルーペで拡大させてはっきり見えるようにします。
- 細かい作業をするとき
近年は、裁縫、編み物、ビーズ刺繍、模型製作なと、細かい作業を主とする趣味を持った方が増えております。両手が自由になる作業に適したルーペもあります。
- 観察するとき
小学校の理科の時間の観察道具として使われています。子供の観察力を養う教育的道具にとどまらず、大人、子供を問わず、植物、動物、昆虫などの観察にも使用されています。
- 専門的な検査のとき
宝石の鑑定、印刷の色彩のチェック、繊維の織りあがり検査など、専門的な検査で使われています。それぞれの検査に適した工業用ルーペもあります。
- 周りが薄暗く、見え難いとき
薄暗い中で地図や本などが見え難いときは、ルーペで拡大すると大変見やすくなります。ライト付きルーペが便利です。
Q.3 倍率とは?
A.3 25cm離れた状態で対象物を見たとき、対象物が最大で何倍に拡大されて見えるかを意味します。
- 25cm離れたときが基準となり、眼とレンズ、レンズと見るものの距離によって、実際に見える大きさは変わります。
Q.4 倍率は高いほうがよく見える?
A.4 目的に応じてルーペの倍率を選ぶことが重要です。
- 高倍率レンズの特徴として、レンズの径が小さい、見える範囲が狭くなる、焦点距離が短い等があり、読書・新聞には適しません。
高倍率のルーペの場合、目とルーペ、ルーペと対象物をかなり近づける必要があるため、そのルーペで新聞を見ても、無理な姿勢を強いられたり、狭い範囲しか見る事は出来ません。
- 使用目的と適切な倍率(一般高齢者の場合)
読書・新聞なとには3倍以下のルーペ
確認・観察・検査には4倍くらいからの高倍率のルーペ
- 新聞・辞書などの細かい文字を見るには目からある程度離して使える2〜3倍が適当とされています。それ以上の倍率になると倍率が高くなるほど目に近づけて使うので、観察や検査で使われることが多くなります。
Q.5 ルーペの正しい使い方は?
A.5 ルーペは正しい使い方で使わないと最適な拡大像が得られません。
- 高倍率のルーペ(4倍くらいからのルーペ)
目と対象物にかなり近づけて使います。(遠いと焦点が合わず、視野が狭くなります)
レンズ径の小さなルーペは片眼で見ます。
- 低倍率のルーペ(4倍くらいまでのルーペ)
見たいものにかざして使います。(遠くても焦点があわせやすい)
レンズ径の大きなものでは両眼で見る事が出来ます。
- ルーペと対象物の距離は、レンズの焦点距離上、もしくは若干短い距離で使うのが基本です。
Q.6 ルーペと老眼鏡との違いは?
A.6 近用眼鏡・老眼鏡は焦点をあわせる様に調節するもの。ルーペは拡大して大きく見せるものです。
- 近用眼鏡・老眼鏡は調節力等の不足を補い、一般的に30-40cm先の文字に焦点が合うように調節するものです。焦点が合っていても視力低下等によりとても細かい文字が見え難い場合にはルーぺ併用により、文字等を拡大させて楽に見ることができます。
Q.7 良いルーペのレンズとは?
A.7 高い透明度・純度・硬度をもち、解像力が高く、歪みの少ないレンズです。
- 透明度、純度、硬度の高さ
透明度...レンズの透明度が高ければ、対象物をよりはっきり見る事が出来ます。安価なレンズの中には元々青みがかかり、見にくいものがあります。
純度...レンズの素材の純度は目にとって大変重要なものです。不純物が混ざっていたり、素材に問題があると、使っているうちにレンズが変色してくるものがあります。
硬度...硬度が低いとキズがつきやすく、キズの付いたものは見えにくさの原因となります。
- 解像度の高さ
レンズはその性質上、中央部から離れるに従って、多少の歪みが生じます。その歪みの強弱を解像度と呼びます。さらに周辺の歪みを補正するため、近年は非球面レンズが採用されているルーペが増えています。安価なルーペには歪みの激しいものもあり、見にくいばかりでなく、眼精疲労を引き起こすこともあります。
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