偏光レンズのススメ
偏光レンズの効果について
偏光レンズは以前より釣り・フィッシングの世界では水面の反射を効果的に取り除き、水中までの視界が確保できるため、広く知られ、また使用されています。
偏光レンズはまぶしさの原因となる不快な反射光線をカットすることで、クリアな視界が広がります。例えばドライブ時には対向車のフロントガラスの反射をカットし、運転手がどこを見いてるかの確認もしやすくなります。また自車のフロントガラスへの映り込みもカットしますのでより安全にドライブを楽しむことができます。
サングラス機能における眩しさを取り除く作用のみならず、水面や路面、雪面、芝面など、自然界において発生する乱反射した光を除去し、クリアな視界を確保します。サイクルスポーツやランニング時においても、路面からの反射光を効果的にカットするので、一般的な色の濃いサングラスに比べても劇的に眩しさ感を防ぐことができます。
進化した偏光レンズ HOYA POLATEC
従来の偏光レンズはレンズの中に偏光フィルムをサンドイッチしてましたが、ポラテックではコーティングによる偏光機能を実装を実現しました。フィルム構造で起きやすかった剥離や劣化による縮みの心配を解消。穿孔や溝掘りが必要なタイプのフレーム使用時にも偏光膜にダメージを与える事の無い製作が可能となりました。また、度付きでの製作においてもサンドイッチタイプの厚くなってしまうというデメリットも解消されています。
HOYA ポラテックコートのこだわり
今では普通のメガネレンズには反射防止マルチコートが施されているのが一般的です。この反射防止マルチコートは通常、反射色がグリーンとなっています。市販のサングラスには反射防止マルチコートが施されているものは稀です。これはコスト的な問題もあるかもしれませんが、表面反射を取り除くと装用者の目が外からすっきり見えてしまい、サングラスらしさが損なわれる事にもあります。しかし、表面反射がある場合、多少なりとも視界にチラつきが生じます。この問題を両立するために従来のタイプでは、オモテ面にはハードコートのみであえて反射防止マルチコートを施さず、内面にのみマルチコートを施す等の工夫がされていました。HOYA ポラテックでは反射防止マルチコートにもかかわらず、反射色はグリーンではなく、白色系の反射色を採用し、このふたつの相反する問題を解決。自然な外観とクリアな視界を実現しています。
ポラテックコート カラーバリエーション
※レンズの色調は、印刷のため実際とは多少異なります。
※視感透過率は数値が小さいほど色が濃くなります。
※偏光度は全てのカラーで98%以上
風景等の実際の見え方とインプレッションは■こちらのページ■で。
おまけ:分光透過率曲線の見方
上の各カラーにグラフがありますが、これを分光透過率曲線といいます。横軸の各波長についてそれぞれの波長でどのくらい透過しているかを示しています。ちなみに可視光線(人間の眼で感じる事が出来る光)は400〜760nm(ナノメーター)の波長となります。400nm以下は紫外線です。780nm以上は赤外線となります。400〜760nmの間は波長により紫、藍、青、緑、黄、橙、赤へとシームレスに変化し目に感じられます。
上のグラフを見方ですが、例えばRPKとRGYのグラフの形について比べてみると、RGYはグラフに凹凸が少なく、RPKについては多くなっています。これはグレー系のRGYのほうが光を均一に減光しているので、目に感じる色調に変化が少ない事が読み取れます。
人の目が一番敏感に感じる事が出来る黄色の光である600nm付近の波長を減光しているカラーが眩しさ感を軽減してくれるカラーとなります。
おまけのおまけとなりますが、近年、視力に悪影響がでてしまう加齢黄斑変性の原因と言われているブルーライト。
これは波長が400〜500nm付近の光線をさし、青色光とも呼ばれています。この中で最も強いエネルギーを持っているのが420nmの波長の光線と言われています。上のグラフで420nmのところで比較すると、グレイ系のカラーよりブラウン系のカラー、さらにはオレンジ系のカラーでこの波長をより防ぐ事が出来るという事が判ります。
単焦点 HOYA POLATEC シリーズ当店価格(2枚1組税込価格) |
レンズ設計 |
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屈折率 |
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価格 |
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上記は一例となります。上記以外にも遠近両用や単焦点各品種でポラテックコートでの製作が可能です。
※価格は2015.3現在。上記価格は変更となる場合が御座います。 |
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