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モダンブルーの羽田でございます。

1913年、ミラノ中心部の美しいアーケード「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世ガッレリア」にて産声をあげた世界的メゾン「PRADA/プラダ」。
近年、ラフ・シモンズ氏の登用など変革の時を迎えている老舗ですが、その百年を超える長き歩みの中で、幾重にも及ぶ時代の激動に対して実にしなやかに、メタモルフォーゼを遂げてきた歴史がありました。
本日はそんなプラダの変遷を語る上で欠かすこの出来ない「3つの素材」にフォーカスし、エレガントな一級品とともにその魅力をご紹介させていただければと思います。

日曜の午後のひととき、その美の世界をごゆっくりとお愉しみください。




1913年に創立者であるマリオとフラテッリ、ふたりの兄弟がミラノの中心部にオープンした一軒の皮革製品店、その名も「Fratelli Prada(プラダ兄弟)」から、世界的メゾンの歴史は始まりました。創業時、兄のマリオは世界中を旅する中で、ワニや蛇、象やセイウチといった珍しい動物の皮革を収集。それらは優秀な職人たちの手により高級鞄に仕立てられ、ミラノの上流階級の間で話題となります。その評判はイタリア・サヴォイア王家にも知られるところとなり、王家御用達として黎明期のプラダはその名声を確固たるものとしました。そのプラダが得意とするレザーと言えば、ラグジュアリーな魅力あふれるカーフレザー、通称「サフィアーノレザー(SAFFIANO)」。正式名称をサフィアーノメタルオロと呼ぶ、独特な細かい筋模様の型押し加工を施した革素材は、今でこそ多くのハイブランドでも採用されていますが、実はプラダが開発したとされています。高級感はもちろんのこと、その表面の凹凸感もあり傷や汚れがつきにくく、より永くご愛用いただけることでもお薦めです。


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やがて時は経ち、1985年。プラダ創業者マリオの孫娘であり、1978年から3代目オーナー兼デザイナーを務めていたミウチャ・プラダは、革製品が自明であったメゾンの鞄に「ナイロン素材」を初採用し、シーンに衝撃を与えます。その素材の名は「ポコノ(POCONO)」。当時、ミウチャ自身がミリタリー工場で偶然見つけインスピレーションを受けたことが採用のきっかけと言われており、黒を基調としたナイロンバッグは瞬く間に世界中でヒット、プラダの新たな時代の扉を開くターニングポイントとなりました。工業用テントやパラシュートに使われ、薄く軽量で頑丈、防水性に優れながらシルクのような上質な手触り感は、まさにラグジュアリーの極み。素材名はそのままプラダのシリーズ名となり、今なお多くの伊達男や淑女に愛されています。


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2019年夏、プラダのマーケティング統括のロレンツォ・ベルテッリ氏は「2021年末までにプラダのすべてのバージンナイロンを再生ナイロンに移行する」ことを宣言、再びシーンに衝撃が走ります。それは即ち、ミウチャが生んだ「POCONO」からの卒業であり、同時にプラダの新たな歴史の始まりでもありました。合成繊維製造の専門技術において半世紀以上に及ぶ実績を持つ、イタリア屈指の織編用糸メーカー「アクアフィル/Aquafil」社とのパートナーシップを基軸に、プラダのサスティナブルプロジェクト「リナイロン/RE-NYLON」がスタート。世界各地の埋め立て地や海から回収した廃棄プラスチックを再生して作られる糸「エコニール/ECONYL(R)」を用いることで、エシカルはもちろん、メゾンの高い品質を落とさず新たなプロダクトを生み出すことを実現。かつてミウチャが「POCONO」に託した想いは変わることなく、「RE-NYLON」という最先端技術の結晶へと確かに継承されております。


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