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モダンブルーの羽田でございます。

1921年にグッチオ・グッチ氏が故郷フィレンツェで創業したイタリアメゾンを代表する存在である「GUCCI(グッチ)」。
今年の1月、新たなクリエイティブ・ディレクターにサバト・デ・サルノ氏が就任することが発表され、今後の展開もますます注目を集めております。

そのような中、今週のNaisメンズ日曜版は、特別企画「GUCCI BRAND CHRONICLE "piccolo"」と題しまして、伝統あるメゾンが100年を超える歴史の中で生み出してきた、永遠不滅のシンボリック・アイコンの数々を通し、その深淵なる魅力に迫ってまいりたいと思います。
創業者から脈々と受け継がれた代名詞から、衝撃的な退任劇も記憶に新しいアレッサンドロ・ミケーレ氏による革新的シリーズまで、特に人気の高いアイコンたちを厳選。
日曜午後のひととき、モダンブルーの最新ラインナップとともに、その比類なきエレガンスの世界をごゆっくりご堪能いただけますと幸いです。




グッチの象徴であり、またそのアイコンを語るうえで欠かすことのできないのが「GG Supreme(ジージースプリーム)」。その歴史を紐解くと、創業時に革製品を主力としていたメゾンが、第二次世界大戦下のイタリアにおける皮革類の統制の影響から、その代用品としてコーティング地のキャンバス素材を用いたのが始まり。1960年代に入るとグッチオ・グッチ氏の息子アルド氏が、父のイニシャル「GG」を商品にデザイン、これは世界で初めてデザイナーのイニシャルをデザイン化した事例とされ「GGキャンバス」として人気を博します。その後、撥水性と耐久性を向上させる目的からPVCコーティングを施した「GGプラス」を経て、現在のように環境にも配慮されたポリウレタン仕様に加工された「GGスプリーム(キャンバス)」が主流に。メゾンを代表する永遠不滅のアイコンとして、世界中の男女に愛され続ける存在となっています。


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2005年、当時グッチのデザイナーを務めていたフリーダ・ジャンニーニの手により、厳選された最高品質のカーフレザーを惜しげもなく用いたハイエンドライン「GUCCI SIMA(グッチシマ)」。SIMAとはイタリア語で「最高」「最上」という意味を持ち、「最高のグッチ」の名に違わぬラグジュアリーな魅力で多くのファンを魅了してきました。イタリア伝統の職人技である熱エンボス加工で描かれたGGマークが特徴で、落ち着きある上品な艶感も魅力的。2015年、アレッサンドロ・ミケーレの就任後はシリーズ名を現在の「Gucci Signature(グッチシグネチャー)」に改称。名は変われど、その比類なきエレガンスは健在です。また2022年からは、同シリーズからのインスパイアを思わせる、グローブレザーにパンチング加工を施した「GG Embos(ジージーエンボス)」もスタート。崇高な世界観は限りなく広がり続けています。


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2018年のグッチ・クルーズコレクションで初登場した「OPHIDIA(オフィディア)」は、いわゆるGGパターンに、同じくメゾンを象徴するウェブストライプ(シェリーライン)を組み合わせた、まさに2大アイコンの豪華競演と言える人気シリーズ。緑×赤×緑(あるいは青×赤×青)で構成されるウェブストライプは元々は馬具の腹帯からインスパイアされ生まれたとも言われており、オールドグッチの世界観を存分に堪能できるアーカイブ。メンズ・ウィメンズ双方で展開されていますが、オフィディアの魅力は単なる懐古主義には留まらず、むしろモダンな機能美にこそその真髄があると言えるでしょう。完成された伝統美と現在進行形の機能性、そのふたつが見事に融合し、昇華された現代のグッチを牽引する新定番をぜひ、お手元でご愛用ください。


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2020年にデビューした「グッチ×ディズニー」に代表されるように、伝統あるメゾンにおいてその類稀なる「遊び心」で時代を駆け抜けていった、アレッサンドロ・ミケーレ。結果的に彼のラストシーズンとなった2023年春夏が始まり、また彼の世界観をリアルタイムで堪能できる時間もあと僅かとなってまいりました。とは言え、彼が残した偉大で冒険心に溢れたレガシーはこれからも愛され続け、またその魂はきっとグッチの名作の中で生き続けていくことでしょう。やがて来る新たな時代を前にぜひ、「ミケーレ・グッチ」を存分にお愉しみいただけますと幸いです。


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