2019年9月4日 更新
昨年、ファッション業界で大きな話題となったのがラグジュアリーブランドにおけるクリエイティブ・ディレクターの交代。
クリエイティブ・ディレクターとは服のデザインだけではなく、
広告やイメージ戦略などブランドビジネス全体の責任を負い、トータルなディレクションを行う仕事。
まさにブランドの存続を左右する重要な役割といっても過言ではありません。
かつてブランドとしての地位が低迷していたグッチを甦らせたトム・フォード、
クロエやセリーヌで数々のヒットアイテムを生んだフィービー・ファイロ、
ディオールオムとイヴ・サンローランのメンズラインを活性化したエディ・スリマンは、
現在でも根強いファンがいることで有名です。
モダンブルーでは、昨年交代が発表されたボッテガヴェネタ、セリーヌ、バーバリーの3大ラグジュアリーブランドに注目!
新しいクリエイティブ・ディレクターと新作デザインのアイテムをご紹介します。
CELINE
Hedi Slimane
エディ・スリマン
ディオール・オム、イヴ・サンローランでファッション業界から一躍脚光を浴びたエディ・スリマン。そんなエディを新たなステージへと導いたのがフランスを代表するラグジュアリーブランド「セリーヌ」。ブランド初となる、メンズプレタポルテの発表や長年親しまれてきたロゴマークの刷新など、就任後すぐにビッグニュースが流れてきました。
ファーストコレクションではミニドレスやタイトなスーツなど、得意なシルエットのルックが登場。ニュースタイルのウェアに対し、バッグは60年代のディテールや由緒ある建築から着想を得たデザインにするなど、老舗ならではの伝統を継承しつつ新たなエレガンスを融合させ、新生セリーヌの幕明けとなりました。
BURBERRY
Riccardo Tisci
リカルド・ティッシ
よりオープンで民主主義的なバーバリーを目指したリカルド・ティッシ。まず話題となったのが、ブランド初となるモノグラムの発表です。グラフィックデザイナーのピーター・サヴィルが手掛けたデザインは、モダンでインパクトのある印象。さらに英国を代表するブランド〈ヴィヴィアン・ウエストウッド〉とのカプセルコレクションなど、新たなブランドビジョンに成功しました。
ティッシといえば、いち早くラグジュアリーにストリートを落とし込んだ人物。そのスタイルは健在で、バーバリーでもモード感たっぷりなカジュアルアイテムが展開されています。