シリンダー型式別・交換可能パーツ集




 ゴール社からサッシメーカー向けのOEM(レディメイド)製品として供給されているシリーズで、おもに勝手口(通風窓付き)、アパート用玄関ドア、門扉の電気錠などで使用されていることが多い錠です。
表記はレバーハンドル式の「TX」と「TTX」、本締り錠の「TD」、ガードアーム兼用錠の「TG」などがありますが、すべてシリンダーのマウント形状は同一です。ただし、外観的にはいくつかのバリエーションがあり、シリンダー交換に際し、別途パーツをお求めいただく必要がある場合があります。

主な対応型式
<A>
<B>
<TXの注意点>

 このタイプの錠は、サッシによっては偏芯して設置されている場合が多々あります。扉の厚さだけでの確認ではシリンダーの特定ができません。別途に「呼び足」の長「カムバーの長さ」さも確認してください。

足の長さ シリンダーケースの下端から呼び足の先端までの長さ
バーの長さ シリンダーケースの下端からカムバーの先端までの長さ
注)
<B>のように、シリンダーケースより大きく下がった位置から足などが出ているケースもありますが、この場合もあくまで基点は同じですから、間違わないように気をつけましょう!


 なお、框の小さい勝手口ドアに使用されることが多いことから、框や枠の形状によっては適応しない(シリンダーの直径は製品によりまちまちなため)こともあるので、注意が必要です。




シリンダーのサイズとバリエーションについて
TXは、内蔵されたピンの数が増え、ハイセキュリティになるほど、シリンダーが大型化します。V-18以外のハイスペックシリンダーも、ほぼV-18の直径と同等です。ケースへの装着方法は同一ですが、直径(φ寸法)が変わることでドアの周辺の出っ張りに干渉し、装着ができない場合がありますので、ご注意ください。
既存シリンダー
交換用シリンダー
5ピン、D9タイプ
6ピンタイプ
V-18タイプ




▲ 一般的な丸座タイプ
TX、TTX レバーハンドルタイプのバリエーションについて

TX、TTXの刻印がある錠は、左のようにシリンダーが丸型でレバーハンドルとセパレーツになったものが一般的です。が、サッシメーカーによっては下のような長座プレート付タイプのものもあります。
これらをV-18等に交換することはできますが、長座(別売り)も同時に交換しなければ、装着はできません。 他店では「座付きは交換できない」と表記しているところもありますが、サッシ用部品とオリジナルパーツを豊富に取り扱う当店では、それらと組み合わせることで、まったく問題なく交換が可能です!
下一覧の画像をクリックすると交換用パーツのページにとべますので、ご確認ください。
台座一体型
長座のなかにシリンダーが埋め込まれて一体化したもの
台座乗せかけ型
長座付だがシリンダーは外せるもの
大きな台座が付いた、トステムTTXで多いタイプ。錠一式を交換し、丸座タイプに変更することで装着可能。 薄い台座とシリンダーが一体になったタイプ。三協アルミなどの外構扉などで使用される。丸座タイプに全交換が必要。 立山アルミ、三協アルミ、積水ハウジングなどのアパート用玄関で使用されることが多い。



TX、TTX、TD対応シリンダー (画像をクリックすると販売ページに、タイトルをクリックするとシリンダー解説へ、それぞれ飛びます)
GOALの最上位機種
カバのスタンダード仕様
複製難易なスティックキー
標準的ディンプルシリンダー
LAが簡単にリモコン錠に!
LAが簡単に暗証番号錠に!

TX、TTX、TD対応、対策サムターン (画像をクリックすると、販売ページに飛びます)
工具では回せない交換サム
簡易両面キー型サム
着脱可能型サム
TX、TTX、TD対応、補修・修理用部品
後付け用ガードプレート


TX、TTX、TDタイプ・シリンダー、サムターンの交換方法

このタイプのシリンダーは、サムターン両側に露出した2本のビスをはずすだけで、簡単に脱着、交換ができます。

ただし、全交換が必要な機種は、ハンドル等もはずさなければいけません。ハンドルも、握り手側面もしくは下面にあるネジをはずすことで脱着が可能です。
DAタイプ・交換トラブルシューティング!

● シリンダーが固くて回りにくい
シリンダーの爪やカムが、うまくケースの穴にはまっていないことが考えられます。また、下のように、ビスを強く締めすぎたり、サムターンのカムバーの位置が正しくセンターに来ていない場合などにも、そのような状態になることがあります。いったん緩めて、動作を確かめてみましょう。それでスムーズに動くようなら、故障ではなくビスの強さの問題です。

● 呼びビスは、あまり強く締めない
あまりビスを強く締めすぎると、扉の表面がたわんだみ、見た目がおかしくなったり、シリンダーの動きが悪くなることがあります。このシリンダー装着法の最も重要な部分になりますので、くれぐれも気をつけてください。

● 装着後にシリンダー(サムターン)がぐらつく(1)
シリンダーサムターンを正しく装着し、その状態ではきれいにおさまるのに、ネジを締めても完全に締め込めない(ネジが入っていかない)場合は、ネジの長さが長すぎる可能性があります。短めのビスに交換してみるのが、最も早いでしょう。ビスは「ISO、M4、皿」というビスですので、近所の金物屋さんやホームセンターでもお買い求めいただけます。通常20mmまでは2mm単位、それ以上は5mm単位で長さの種類があります。(カバスター、マルティロック、WESTは、同梱パーツで調整できることがあります)

● 装着後にシリンダー(サムターン)がぐらつく(2)
足の長さが、実際に必要な寸法より長い場合、完全にビスを締め込んでも、シリンダーやサムターンが浮き、がたつくことがあります。少しであれば、やすりで足を削ってやることで、がたつきがなくなります。
ただし、足の中に切ってあるねじ山の範囲は、せいぜい15〜20mm程度ですから、あまり長くカットすると山の範囲が短くなり、(1)と同じくネジが相対的に長くなりすぎて締め込めなくなる場合があります。(カバスター、マルティロック、WESTは、同梱パーツで調整できることがあります)

● 装着後にシリンダー(サムターン)が空転する
錠を掛けようとしても空転する場合は、カムバーがケースに届いていない可能性があります。既存シリンダーのカムバーと長さをよく確認してください。なお、その場合商品自体を再度お買い上げいただくことになります。(カバスター、マルティロック、WESTは、同梱パーツで調整できることがあります)

● カム送り対策について
TX、TTX、TDは「カム送り開錠」は当初から対策済み、と言うか、不可能な機種です。あらためて対策を施す必要はありません。



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